JP2724257B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Description
は、撥水性及び耐水性に優れ、且つ耐油性をも有し、汗
又は皮脂による顔料や紫外線吸収剤等の化粧成分の消失
を防止するとともに、肌上での伸びが良く、良好な感触
を有し、更に安定な化粧料に関する。
ーン油は、炭化水素系の油に比べてなめらかな使用性を
有し、且つ撥水性に優れていることから多用され、とり
わけ揮発性のシリコーン油は、塗布時の伸びが良く、伸
ばすにつれて揮発性シリコーン油が揮発するので、密着
性も良く、また汗に強く崩れにくいことから化粧料に使
用されている。しかながら、シリコーン油のみを用いた
従来の化粧料は、皮脂等によって容易に化粧成分が消失
してしまうという問題がある。
び耐油性を向上させ、化粧崩れを防止する目的で、フッ
素化合物で処理された粉体(特開昭55-167209 号、特開
昭62-250074 号、特開平2-218603号、米国特許第363274
4 号等) を使用することが提案されている。しかしこの
ような粉体は、通常化粧料に用いられる油剤には分散し
にくく、特に、乳化化粧料に配合した場合、均一な化粧
料が得られにくいという欠点を有している。
理粉体の性能を損なわず、使用感に優れ、安定な化粧料
を提供することにある。
達成すべく鋭意検討した結果、油相成分として親油性非
イオン界面活性剤及びシリコーン油を用いることによ
り、フッ素化合物処理粉体の性能を損なうことなく、使
用感に優れ、安定な化粧料が得られることを知見し、本
発明を完成した。
活性剤、(b) シリコーン油、(c) パーフルオロアルキル
基を有するリン酸エステル系化合物で表面処理したフッ
素化合物処理粉体を含有することを特徴とする化粧料を
提供するものである。以下、本発明の化粧料について詳
述する。本発明で用いられる(a) 成分の親油性非イオン
界面活性剤は、一般的に用いられるものであればいずれ
のものでも使用できるが、特に液体の親油性非イオン界
面活性剤が好ましく、具体的にはソルビタンモノオレー
ト、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノラウレ
ート、ソルビタントリオレート等のソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリンモノオレート、グリセリンモノラウ
レート等の脂肪酸モノグリセリド、α- モノイソステア
リルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテ
ル等が挙げられる。
種または2種以上を組み合わせて用いることができ、全
組成中に0.1〜5重量%(以下、単に「%」で示
す。)、好ましくは0.3〜2%配合される。0.1%
未満では乳化性が悪くなり、5%を越えると、化粧持ち
が悪くなり好ましくない。また、本発明で用いられる
(b) 成分のシリコーン油は、化粧料に通常用いられてい
るものであればいずれでも使用することができるが、特
に揮発性の低分子シリコーン油又は環状シリコーン油が
使用感の面から好ましい。かかるシリコーン油の具体例
としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。
上を組み合わせて用いることができ、全組成中に好まし
くは1〜70重量%(以下、単に「%」で示す)、より
好ましくは5〜50%配合される。1%未満では使用感
が悪くなる傾向にあり、また70%を越えると化粧持ち
が悪くなる傾向にあり好ましくない。また、本発明で用
いられる(c) 成分のフッ素化合物処理粉体としては、例
えば下記一般式(I)で示されるパーフルオロアルキル
基含有エステル(米国特許363274号参照)等のパーフル
オロアルキル基を有するリン酸エステル系化合物で処理
された粉体が挙げられる。
ル基又はパーフルオロアルキル基を示し、直鎖状、ある
いは分岐状であって、単一鎖長のものであっても、混合
鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を示
し、yは1〜3の数を示す。Mは、水素、アルカリ金
属、アンモニウム又は置換アンモニウムを示す。) フッ素化合物で処理される母粉体としては、顔料、紫外
線吸収剤等の水及び油に実質的に不溶な物質であれば特
に制限されず、例えば、酸化チタン、酸化鉄、群青、亜
鉛華、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、マイカ、
セリサイト、タルク、シリカ、カオリン、水酸化クロ
ム、カーボンブラック等の無機顔料、ナイロンパウダ
ー、ポリメチルメタクリレート、スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体、ポリエチレン粉末等の有機粉体及び有
機色素等が挙げられる。
は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中
に0.01〜95%、好ましくは0.1〜85%配合さ
れる。0.01%未満ではその効果が得にくく、95%
を越えると使用感が悪くなり好ましくない。本発明の化
粧料には、上記の必須成分に加えて、必要に応じて通常
の化粧料に配合される成分を配合しうる。例えば、ワセ
リン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、
高級アルコール等の固形・半固形油分、オリーブ油、ホ
ホバ油、ヒマシ油、スクワラン、流動パラフィン、エス
テル油、ジグリセライド、トリグリセライド等の流動油
分、水溶性及び油溶性ポリマー、水、無機及び有機顔
料、金属石鹸処理又はシリコンで処理された無機及び有
機顔料、有機染料等の色剤、防腐剤、酸化防止剤、色
素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿
剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤
等が挙げられ、これらの任意成分は、本発明の目的、効
果を損なわない質的、量的範囲内で配合可能である。
ことができ、液状ファンデーション、パウダーファンデ
ーション、ほお紅、アイシャドー等のメークアップ化粧
料、サンスクリーン剤等の薬用化粧料として適用するこ
とができる。本発明の化粧料の特に好ましい態様は、上
記(a)〜(c)成分に加え、(d)水性媒体を含む二
層型液状ファンデ─ションである。ここで水性媒体と
は、水単独または水と自由に混合し得るエタノ─ル、グ
リセリン、プロピレングリコール等の低級1価又は多価
アルコールとの混合媒体をいい、合計量で全組成中10
〜90%、特に20〜70%用いるのが好ましい。この
二層型液状ファンデーションは、顔料層が沈降するが、
振ると容易に分散する。
一に分散し、撥水性、耐皮脂性及び耐油性に優れ、汗ま
たは皮脂による顔料等の化粧成分の消失を防止し、しか
も化粧持続性の高いものである。
更に詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定
されるものではない。 製造例1 丸底フラスコ(又はニーダー)に顔料150gを入れ、
混合しながら60℃まで加熱する。これに、(C6 F13
CH2 CH2 O)2 P(O)OH13gをイソプロピル
エーテル1500gに溶解加温(50℃)しておいたも
のを加え、60℃で4時間混合する。その後、50〜6
0℃にて、イソプロピルエーテルを減圧留去し、乾燥し
てフッ素化合物処理顔料157gを得た。
混合しながら60℃まで加熱する。これに、(C8 F17
CH2 CH2 O)2 P(O)OH13gをイソプロピル
エーテル1500gに溶解加温(50℃)しておいたも
のを加え、60℃で4時間混合する。その後、50〜6
0℃にて、イソプロピルエーテルを減圧留去し、乾燥し
てフッ素化合物処理顔料161gを得た。
ョン 下記表1に示す組成の二層型液状ファンデーションを下
記<製法>に従いそれぞれ製造し、これらのファンデー
ションについて化粧持ち、凝集の有無、使用感及び安定
性を下記<評価方法>により評価した。その結果を下記
表2に示す。 <製法>油相を室温にして溶解した後、これに顔料を添
加し、ディスパーで分散させる。これに水相を攪拌しな
がら添加して乳化し、目的とする二層型液状ファンデー
ションを得た。
て、凝集の有無を目視判定した。 <評価方法> 化粧持ち:10人の専門パネラーにより、官能評価を行
い、次の基準で示した。 ○・・・・8人以上良い △・・・・4人〜7人良い ×・・・・4人未満良い 凝集の有無:製造直後の液状ファンデーションについ
て、凝集の有無を目視判定した。 ○・・・・凝集なし ×・・・・凝集あり 安定性:40℃で1カ月保存後の液状ファンデーション
について、次の基準により評価した。 ○・・・・軽く振ったら均一に分散する ×・・・・強く振っても均一に分散しない なお、下記表1におけるフッ素化合物処理粉体は、各顔
料(酸化チタン、セリサイト及び酸化鉄)をそれぞれ製
造例1と同様にして処理したものの混合粉体であり、下
記表1におけるシリコーン処理粉体は、上記の各顔料を
それぞれポリメチル水素シルキサン処理したものの混合
粉体である。
液状ファンデーションは、親油性非イオン界面活性剤、
シリコーン油及びフッ素化合物処理粉体を併用しないも
の(比較例1〜3)に比べて、化粧持ち及び使用感に優
れ、しかも安定なものであった。 実施例3.クリーム状ファンデーション フッ素化合物処理粉体(製造例2に従って下記顔料をそれぞれ処理したものの 混合粉体。) 重量% 酸化チタン 6.0 セリサイト 8.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 ジメチルポリシロキサン(信越化学製,KF−96A 6cs) 30.0 ソルビタン脂肪酸エステル 5.0 (花王製、レオドール MO-6) グリセリン 2.0 グリセリン 2.0 水 残量 香料 微量 実施例4.パウダーファンデーション 下記組成中、顔料を混合し、粉砕機を通して粉砕する。
これを高速ブレンダーに移し、これに、結合剤等の他の
成分を混合して均一にしたものを加えて更に混合し、均
一にする。これを粉砕機で処理し、ふるいを通し粒度を
そろえた後、数日間放置してから金皿等の容器中に圧縮
成型する。
雲母チタンを混合する。その他は実施例3と同様にし
て、下記組成のパウダーアイシャドーを得た。
を得た。
感に優れ、しかもフッ素化合物処理粉体の分散性の良好
なものであった。
体の性能を損なわず、使用感に優れ、安定な化粧料であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a) 新油性非イオン界面活性剤、(b) シ
リコーン油、(c) パーフルオロアルキル基を有するリン
酸エステル系化合物で表面処理したフッ素化合物処理粉
体を含有することを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220446A JP2724257B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220446A JP2724257B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558838A JPH0558838A (ja) | 1993-03-09 |
JP2724257B2 true JP2724257B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=16751246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3220446A Expired - Lifetime JP2724257B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724257B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003077878A1 (en) * | 2002-03-12 | 2003-09-25 | The Procter & Gamble Company | Cosmetic composition comprising double coated pigment |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2665473B2 (ja) * | 1988-09-27 | 1997-10-22 | 株式会社資生堂 | 固型状油中水型乳化化粧料 |
JPH02218603A (ja) * | 1989-02-21 | 1990-08-31 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220446A patent/JP2724257B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558838A (ja) | 1993-03-09 |
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