JP2720291B2 - ノイズフィルタ - Google Patents

ノイズフィルタ

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JP2720291B2
JP2720291B2 JP6087827A JP8782794A JP2720291B2 JP 2720291 B2 JP2720291 B2 JP 2720291B2 JP 6087827 A JP6087827 A JP 6087827A JP 8782794 A JP8782794 A JP 8782794A JP 2720291 B2 JP2720291 B2 JP 2720291B2
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coil
case
noise filter
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heat sink
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貞弘 佐藤
弘高 小口
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はノイズフィルタに係
り、特に、ケース内にコイルやコンデンサ、抵抗器等の
電子部品を配設させて成るノイズフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源ライン或いは通信ラインなど
の外部ラインを経由して電子機器内に侵入する各種のノ
イズによって、電子機器が誤動作することを防止するた
め、種々のノイズフィルタが案出されている。図16は
その一例を示すものであり、このノイズフィルタ90
は、一端が開口した箱型の金属製ケース91内に、フィ
ルタ回路を構成する各種電子部品を配設すると共に、該
ケース91の両側面から複数の外部端子92を導出さ
せ、金属製の蓋部材93によってケース開口を閉塞して
成る。
【0003】上記電子部品としては、例えば図17に示
すように、1個のコモンモードチョークコイル34、2
個のXコンデンサ(第1のXコンデンサC、第2のX
コンデンサC)、2個のYコンデンサ(第1のYコン
デンサC、第2のYコンデンサC)、及び1個の抵
抗器Rが該当する。上記コモンモードチョークコイル3
4は、トロイダル形のコア34aに導線をバイファイラ
巻して形成され、第1のコイルL及び第2のコイルL
を有している。上記抵抗器Rは、第1のコンデンサC
にチャージされた電流を放電させるためのものであ
る。これらの電子部品は、ケース91の底面94に載置
され、各電子部品間及び電子部品と外部端子92間にお
いて所定の配線処理がなされた後、樹脂注入により、或
いはバンドやビス等の固定具により、ケース91内の定
位置に固定される。その後、ケース91の開口95に蓋
部材93を被せ、ネジ96を締めてノイズフィルタ90
が完成する。このノイズフィルタ90は、設置面(電子
機器のシャーシ等)に蓋部材93を密着させ、取付用片
部97の透孔97aをネジ止め等することで設置され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時におけ
る電子機器の小型化の要請に伴い、これに内蔵されるノ
イズフィルタも可能な限り小型化することが求められて
いるため、上記ケース91内に十分なスペースを確保す
ることはできない。このため、ケース底面94に電子部
品を載置し、電子部品相互間及び電子部品と端子間の配
線作業を行う際に、ケース91の側壁部91a〜91d
やネジ受部98等が邪魔になり、作業効率が上がらない
という問題があった。
【0005】この発明は、上記従来の問題を解決せんと
するものであり、その目的とするところは、ケース内に
収納される電子部品相互間及び外部端子と電子部品間の
配線作業を容易に行うことができるノイズフィルタを実
現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るノイズフィルタは、少なくとも一端
が開口した箱型のケースと、上記開口を閉塞する蓋部材
と、ノイズフィルタ回路を構成するコイルその他複数の
電子部品とを備えてなるノイズフィルタにおいて、上記
蓋部材は、一面が上記ケースの外部に露出する金属材料
よりなる放熱板と、該放熱板の内面に密着固定された絶
縁材よりなる平板状の基板部と、該基板部と一体成形さ
れ複数の外部端子が配置固定された側板部とを備え、上
記複数の電子部品は上記基板部の表面において相互間の
結線及び外部端子との結線が行われると共に、上記外部
端子の中、少なくとも一つの端部が上記基板部を貫通し
て上記放熱板に接しており、上記ケース内面には、上記
蓋部材でケース開口を閉塞する際に上記結線済みのコイ
ルが収納されるコイル収納部が形成されていることを特
徴とする。
【0007】上記コイルとして、合成樹脂製の絶縁ケー
ス内にコアを収納し、この絶縁ケースの表面に導線を巻
回したものを用いると共に、該絶縁ケースの外周面に形
成された係合凸部を上記ケース収納部内に形成された係
合溝部に圧入することにより、上記コイルがコイル収納
部内において固定されるよう構成することが望ましい。
あるいは、上記コイルの外周面とコイル収納部内面との
間に、合成樹脂に金属酸化物を混練した高熱伝導性物質
よりなる固定材を充填することにより、上記コイルがコ
イル収納部内において固定されるよう構成してもよい。
【0008】
【作用】電子部品相互間の結線、及び電子部品と外部端
子との結線が、蓋部材側の基板部表面において実現され
るため、蓋部材でケース開口を閉塞する前に、予めこれ
らの結線を済ませておくことができる。すなわち、ケー
ス底面に部品を載置した上で結線を施す必要がなく、し
たがってケースの側壁等が邪魔をして作業効率が低下す
ることがない。また、上記蓋部材を、一面が上記ケース
の外部に露出する金属製の放熱板と、該放熱板の内面に
密着固定された合成樹脂製の基板部とから構成し、該基
板部の表面に電子部品を配置することとしているため、
コイルや抵抗器等の発熱性電子部品から発生した熱を有
効に外部に放散でき、他の電子部品の劣化や発煙・発火
を未然に防止することができる。さらに、少なくとも一
つの外部端子の端部を、上記基板部を貫通させて金属製
の放熱板に接触させることで、当該外部端子を最短距離
で筐体接地できる。
【0009】上記コイルとして、係合凸部を備えた合成
樹脂製の絶縁ケース内にコアを収納し、その表面に導線
を巻回したものを用いると共に、その係合凸部を上記コ
イル収納部内に形成された係合溝部に圧入させるよう構
成すれば、比較的重量の大きいコイルを所定位置に安定
的に配置することができ、外部からの振動によって位置
がずれることを防止できる。また、コイル外周面とコイ
ル収納部内面との間に、上記のような高熱伝導性物質よ
りなる固定材を充填するように構成すれば、コイルの固
定効果のみならず、コイルから発生した熱を、有効に伝
導・拡散させることができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明を、図示の実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明に係るノイズフィルタの外観を
示すものであり、このノイズフィルタ10は、フィルタ
回路を構成する各種電子部品を収納する箱型ケース12
と、該ケース12の開口を閉塞する蓋部材14とに大別
される。
【0011】上記蓋部材14は、図2に示すように、放
熱板16と、該放熱板16の表面に載置された端子部1
8とから成る。放熱板16は、アルミニウムや鉄、真
鍮、銅等の熱伝導性の高い金属材料によって形成されて
おり、図3に示すように、長方形状の平板部20と、該
平板部20の両長辺から突出した一対の取付用端子22
とを有している。上記平板部20には、ネジ挿通用透孔
24が4個形成されている。また、上記取付用端子20
には、それぞれ1個のネジ挿通用透孔26が形成されて
いる。
【0012】上記端子部18は、図2及び図4に示すよ
うに、電子部品が配置される長方形状の基板部28と、
該基板部28の両短辺からから立ち上げられた第1の側
板部30及び第2の側板部32とを有してなる。この基
板部28と両側板部30,32は、合成樹脂等の絶縁材
によって一体成形されている。基板部28の中央部には
コモンモードチョークコイル34が配置されると共に、
第1の側板部30近傍には抵抗器R及び第1のXコンデ
ンサCが、また、第2の側板部32近傍には第2のX
コンデンサC、第1のYコンデンサC及び第2のY
コンデンサCがそれぞれ配置されている。また、第1
の側板部30には2個のファストン端子(第1のファス
トン端子36、第2のファストン端子38)が、第2の
側板部32には3個のファストン端子(第3のファスト
ン端子40、第4のファストン端子42、第5のファス
トン端子44)がそれぞれ配置固定されている。さら
に、基板部26には、上記放熱板16に形成された透孔
24と対応する、4個のネジ挿通用透孔46が形成され
ている。
【0013】上記コモンモードチョークコイル34は、
フェライト等よりなるトロイダルコア34aに導線をバ
イファイラ巻きして成り、第1のコイルLは第1のフ
ァストン端子36及び第3のファストン端子40間に接
続されると共に、第2のコイルLは第2のファストン
端子38及び第5のファストン端子44間に接続され
る。また、抵抗器Rと第1のXコンデンサCは、それ
ぞれ第1のファストン端子36及び第2のファストン端
子38間に接続されると共に、第2のXコンデンサC
は、第3のファストン端子40と第5のファストン端子
44間に接続される。さらに、第1のYコンデンサC
は第3のファストン端子40と第4のファストン端子4
2間に、第2のYコンデンサCは第4のファストン端
子42と第5のファストン端子44間にそれぞれ接続さ
れる。第4のファストン端子42は、図5に示すよう
に、その下端部が基板部28を貫通し、基板部28裏面
において導電片48と接続している。この導電片48
は、基板部28のネジ挿通用透孔46に達しており、該
ネジ挿通用透孔46に対応する透孔48aを有してい
る。しかして、上記放熱板16の表面に、端子部18の
基板部28裏面を密着させることで、第4のファストン
端子42は筐体接地される。以上の結果、図6のフィル
タ回路を備えた蓋部材14が形成される。なお、上記し
た各電子部品間の配線及び各電子部品と各ファストンン
端子間の配線作業は、略平板状の基板部28上で行われ
るため、作業スペースを十分確保でき、良好な作業効率
を実現できる。
【0014】上記ケース12は、合成樹脂に酸化金属を
混練した高熱伝導性物質によって形成され、図7に示す
ように、底板49の中央付近に円筒状のコイル収納部5
0が、また底板49の四隅にはネジ受部52が形成され
ている。該ネジ受部52の開口内部には、ネジ山が形成
されている。上記底板49の4辺からは、それぞれ側壁
部が立ち上がっており、第1の側壁部54及びこれと対
向する第2の側壁部56には、上記端子部18の第1の
側板部30及び第2の側板部32の形状に対応した切欠
部54a,56aがそれぞれ形成されている。また、第
3の側壁部58及びこれと対向する第4の側壁部60に
は、上記放熱板16の取付用端子22に対応した切欠部
58a,60aがそれぞれ形成されている。なお、第3
の側壁部58及び第4の側壁部60は、第1の側壁部5
4及び第2の側壁部56より若干高く形成されており、
第3の側壁部58及び第4の側壁部60と、第1の側壁
部54及び第2の側壁部56との接続部分には、それぞ
れ上記放熱板16の厚さの略半分の高さの段差62が形
成されている。
【0015】上記コイル収納部50には、アルミニウム
や鉄、真鍮、銅等の熱伝導性に優れた金属材料より成る
放熱円板64が配置される。また、この放熱円板64の
上には、PETフィルム等より成る絶縁板66が重ねら
れる。さらに、図示は省略したが、コイル収納部50内
には、エポキシあるいはウレタン等の合成樹脂に、フィ
ラーとして酸化アルミニウム等の金属酸化物を混練した
高熱伝導性物質より成る固定材が充填される。
【0016】上記ケース12と蓋部材14との係合は、
以下の要領で行う。まず、蓋部材14側の基板部28上
に配置されたコモンモードチョークコイル34をケース
12のコイル収納部50内に嵌挿させると共に、端子部
18の第1の側板部30及び第2の側板部32を、ケー
ス12の第1の側壁部54及び第2の側壁部56に形成
された切欠部54a,56aに嵌め込む。この際、放熱
板16の取付用端子22は、ケース12の第3の側壁部
58及び第4の側壁部60に形成された切欠部58a,
60aに係合される。つぎに、放熱板16及び端子部1
8のネジ挿通用透孔24,46と、ケース12のネジ受
部52開口との位置合わせをし、放熱板16側からネジ
を挿通してネジ締めする。この結果、蓋部材14による
ケース開口68の閉塞が実現される。
【0017】このノイズフィルタ10は、ケース12外
部に露出した放熱板16の裏面を、電子機器のシャーシ
等の設置面に接触させ、その取付用端子22の透孔26
をネジ止めして固定される。そして、第1のファストン
端子36及び第2のファストン端子38は外部電源ライ
ン等に接続されると共に、第3のファストン端子40及
び第5のファストン端子44は電子機器の電源トランス
等に接続される。また、第4のファストン端子42は、
基板部28裏面に配された導電片48及び放熱板16を
介して設置面に接地される。なお、蓋部材14をケース
12に係合する際の上記ネジ締めにより、導電片48と
放熱板16との接触がより確実に実現される。この結
果、第4のファストン端子42に接続された第1のYコ
ンデンサC及び第2のYコンデンサCは、最短距離
で接地されることとなり、ノイズフィルタとしての周波
数特性が良好なものとなる。
【0018】上記のように、ケース12の第3の側壁部
58及び第4の側壁部60が、第1の側璧部54及び第
2の側壁部56よりも若干高く形成されているため、ケ
ース12と蓋部材14とを係合させた場合には、図8に
示すように、ケース12の第3の側壁部58及び第4の
側壁部60によって、放熱板16の側面の大部分を隠蔽
することができる。しかも、この高さの差が、放熱板1
6の厚さの略半分に止まっているため、ノイズフィルタ
10を設置面69に載置する際には、ケース12の第3
の側壁部58及び第4の側壁部60と設置面69との間
には僅かな間隙70が形成される。この結果、放熱板1
6の裏面を確実に設置面69に接触させることが可能と
なる。
【0019】図9に示すように、コモンモードチョーク
コイル34の上面は絶縁板66を介して放熱円板64に
接すると共に、その下面は端子部18の基板部28を介
して放熱板16と接しており、放熱円板64と放熱板1
6との間には高熱伝導性物質よりなる固定材72が隙間
なく充填されている。また、該固定材72は、コモンモ
ードチョークコイル34の外周面をも覆っている。この
ため、コモンモードチョークコイル34で発生した熱
は、固定材72を介して拡散し、放熱板16から速やか
に設置面69(シャーシ等)に放散され、或いは放熱円
板64からケース12外に放散される。一般に、導線の
巻回数を増加させてコイルのインダクタンスを増大させ
ると、コイルの発熱量も増大して他の電子部品を劣化さ
せたり、発煙・発火の危険性が生じるという問題がある
が、このノイズフィルタ10においては、コイルで発生
した熱が効果的に外部に放散されるため、ある程度巻回
数の多いコモンモードチョークコイル34を内蔵するこ
とが可能となる。
【0020】上記においては、コイル収納部50へのコ
モンモードチョークコイル54の固定を、両者間に高熱
伝導性物質より成る固定材72を充填することで実現し
たが、適当な係合手段を介して両者を固定するよう構成
してもよい。例えば、図10に示すように、ケース12
のコイル収納部50側に一対の係合溝部74を形成する
と共に、図11に示すように、一対の係合凸部76を外
周面に形成した環状絶縁ケース78内にトロイダルコア
を収納し、該環状絶縁ケース78の表面に導線を巻回し
てコモンモードチョークコイル34を形成した後、上記
係合凸部76を上記コイル収納部50の係合溝部74内
に圧入することで、コモンモードチョークコイル34を
コイル収納部50内に固定する。上記環状絶縁ケース7
8は、ナイロン、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、
ポリスチレン等の合成樹脂等よりなる上側部78aと下
側部78bとを嵌合させて成り、トロイダルコアを上下
から挟み込む形でこれを内部に収納する。また、環状絶
縁ケースの中心貫通孔78cには、合成樹脂製の絶縁仕
切板80が配設されており、第1のコイルLと第2の
コイルL間の絶縁性を確保している。
【0021】図12〜図15は、本発明に係るノイズフ
ィルタの他の実施例を示すものである。このノイズフィ
ルタ10は、図12に示すように、蓋部材14を構成す
る放熱板16の形状に特徴を有している。すなわち、該
放熱板16は、長方形状の主放熱板部82と、該主放熱
板部82と所定の隙間を隔てて平行する補助放熱板部8
3とから成っている。この主放熱板部82と補助放熱板
部83とは、主放熱板部82の一辺から垂直に立ち上げ
た熱伝導用壁部84を介して連結されている。また、主
放熱板部82の両短辺からは、一対の取付用端子22が
突設されている。この主放熱板部82には、ネジ挿通用
透孔24が4個形成されている。また、上記取付用端子
22には、それぞれ1個のネジ挿通用透孔26が形成さ
れている。この放熱板16は、アルミニウムや鉄、真
鍮、銅等の熱伝導性に優れた金属材料により構成され、
板金加工によって主放熱板部82、補助放熱板部83、
熱伝導用壁部84及び取付用端子22が一体的に成形さ
れている。
【0022】図13に示すように、この放熱板16と端
子部18とを係合して蓋部材14を構成するに際して
は、予め電子部品間及び電子部品とファストン端子間の
配線を済ませた端子部18の基板部28を、放熱板16
の主放熱板部82と補助放熱板部83との隙間に挿入
し、コモンモードチョークコイル34の上面が補助放熱
板部83に覆われると共に、基板部28の裏面が主放熱
板部82に接するように配置する。なお、図13には表
わされていないが、コモンモードチョークコイル34の
上面と補助放熱板部83との間には、上記と同様の絶縁
板66が介装されている。
【0023】本実施例には、図14に示すケース12が
用いられる。このケース12は、先に図7に示したケー
ス12と比べ、底板49にコイル収納部50が形成され
ていない点、及び第3の側壁部58及び第4の側壁部6
0に切欠部58a,60aが形成されていない点に特徴
を有している。また、図示は省略したが、このケース1
2内には、予め高熱伝導性物質よりなる固定材が充填さ
れている。このケース16の開口68を、図13のよう
に端子部18及び放熱板16を係合して形成した蓋部材
14によって閉塞し、上記と同様の要領でネジ止めして
ノイズフィルタ10は完成する。
【0024】図15に示すように、コモンモードチョー
クコイル34は、その上面が絶縁板66を介して放熱板
16の補助放熱板部83に接すると共に、下面が端子部
18の基板部28を介して主放熱板部82と接してい
る。また、主放熱板部82と補助放熱板部83との間の
みならず、コモンモードチョークコイル34の外周面に
も高熱伝導性物質よりなる固定材72が隙間なく充填さ
れている。このため、コモンモードチョークコイル34
で発生した熱は、固定材72を介して拡散し、主放熱板
部82から速やかに設置面69に放散され、或いは補助
放熱板部83からケース12外に放散される。
【0025】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能で
ある。例えば、上記ケースを、金属、或いは合成樹脂に
金属を混練した物質によって形成してもよい。このよう
に、ケースを金属系の材料によって形成すると、電磁波
のシールド効果も生じる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るノイズフィルタにあって
は、フィルタ回路を構成する電子部品相互間の結線、及
び電子部品と外部端子との結線が、ケース開口を閉塞す
る前に蓋部材側の基板部表面において実現されるため、
結線のために十分な作業スペースを確保でき、その作業
効率を向上させることができる。また、上記蓋部材を、
一面が上記ケースの外部に露出する金属製の放熱板と、
該放熱板の内面に密着固定された合成樹脂製の基板部と
から構成し、該基板部の表面に電子部品を配置すること
としているため、コイルや抵抗器等の発熱性電子部品か
ら発生した熱を有効に外部に放散でき、他の電子部品の
劣化や発煙・発火を未然に防止することができる。さら
に、少なくとも一つの外部端子の端部を、上記基板部を
貫通させて金属製の放熱板に接触させることで、当該外
部端子を最短距離で筐体接地できる。このため、当該外
部端子にYコンデンサを接続すれば、ノイズフィルタと
しての周波数特性を良好なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノイズフィルタの一実施例を示す
斜視図である。
【図2】上記実施例に係る蓋部材を示す斜視図である。
【図3】上記実施例に係る放熱板を示す斜視図である。
【図4】上記実施例に係る蓋部材を示す平面図である。
【図5】上記実施例に係る端子部の基板部裏面を示す平
面図である。
【図6】上記実施例に係るノイズフィルタの回路図であ
る。
【図7】上記実施例に係るケースを示す斜視図である。
【図8】上記実施例を示す正面図である。
【図9】上記実施例を示す概略部分断面図である。
【図10】他の実施例に係るケースを示す斜視図であ
る。
【図11】上記実施例に係るコモンモードチョークコイ
ルを示す斜視図である。
【図12】他の実施例に係る放熱板を示す斜視図であ
る。
【図13】上記実施例に係る蓋部材を示す斜視図であ
る。
【図14】上記実施例に係るケースを示す斜視図であ
る。
【図15】上記実施例を示す概略部分断面図である。
【図16】従来のノイズフィルタを示す斜視図である。
【図17】従来のノイズフィルタの内部構成を示す平面
図である。
【符号の説明】
10 ノイズフィルタ 12 ケース 14 蓋部材 16 放熱板 28 基板部(絶縁体) 34 コモンモードチョークコイル 36 第1のファストン端子 38 第2のファストン端子 40 第3のファストン端子 42 第4のファストン端子 44 第5のファストン端子 50 コイル収納部 68 ケース開口 72 固定材 74 係合溝部 76 係合凸部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端が開口した箱型のケース
    と、上記開口を閉塞する蓋部材と、ノイズフィルタ回路
    を構成するコイルその他複数の電子部品とを備えてなる
    ノイズフィルタにおいて、上記蓋部材は、一面が上記ケ
    ースの外部に露出する金属材料よりなる放熱板と、該放
    熱板の内面に密着固定された絶縁材よりなる平板状の基
    板部と、該基板部と一体成形され複数の外部端子が配置
    固定された側板部とを備え、上記複数の電子部品は上記
    基板部の表面において相互間の結線及び外部端子との結
    線が行われると共に、上記外部端子の中、少なくとも一
    つの端部が上記基板部を貫通して上記放熱板に接してお
    り、上記ケース内面には、上記蓋部材でケース開口を閉
    塞する際に上記結線済みのコイルが収納されるコイル収
    納部が形成されていることを特徴とするノイズフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 上記コイルとして、合成樹脂製の絶縁ケ
    ース内にコアを収納し、この絶縁ケースの表面に導線を
    巻回したものを用いると共に、該絶縁ケースの外周面に
    形成された係合凸部を上記ケース収納部内に形成された
    係合溝部に圧入することにより、上記コイルがコイル収
    納部内において固定されることを特徴とする請求項1に
    記載のノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】 上記コイルの外周面とコイル収納部内面
    との間に、合成樹脂に金属酸化物を混錬した高熱伝導性
    物質よりなる固定材を充填することにより、上記コイル
    がコイル収納部内において固定されることを特徴とする
    請求項1に記載のノイズフィルタ。
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