JP2717961B2 - 車両のスライドドア構造 - Google Patents

車両のスライドドア構造

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JP2717961B2 JP1296406A JP29640689A JP2717961B2 JP 2717961 B2 JP2717961 B2 JP 2717961B2 JP 1296406 A JP1296406 A JP 1296406A JP 29640689 A JP29640689 A JP 29640689A JP 2717961 B2 JP2717961 B2 JP 2717961B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車体に配設されたガイドレールに沿ってス
ライドさせることにより開閉可能とされたスライドドア
の構造に関する。
(従来の技術) 例えば、ワゴン車タイプの自動車における後部座席側
には、車体に配設されたガイドレールに沿って車体前後
方向にスライド可能とされたスライドドアが配設されて
おり、この種のスライドドアをガイドレールに沿ってス
ライドさせることにより自動的に開閉する開閉駆動装置
としては、モータにより駆動されるチェーン、あるいは
エアシリンダ等を用いた種々の開閉駆動装置が開発され
ている。
その一例として、特開昭59−170381号公報に記載され
た車両用スライドドアの自動開閉装置があり、この自動
開閉装置は、車体に取り付けられたレールに沿ってスラ
イド可能とされたスライドドアと、該スライドドアの両
側部に一端がそれぞれ連結され、且つ他端が車体の所定
位置に配設された駆動手段にそれぞれ巻き付けられた一
対の可撓性のケーブルとを有し、上記駆動手段によりケ
ーブルを牽引して該ケーブルを正逆走行させることによ
り上記スライドドアを車体前後方向にスライドさせて開
閉するように構成されたものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記のようなスライドドアを閉める場合に
は、該スライドドアをガイドレールに沿って閉じ方向に
スライドさせると共に、その閉じ方向へのスライド時の
最終段階においてスライドドアを車体内方に向けて押し
付けることにより該スライドドアを確実に閉じることが
できるのであるが、上記のように閉じ方向へのスライド
時にける最終段階でスライド方向とは異なる車体内方へ
向けてスライドドアを押し付ける操作を要し、このた
め、ただ単に閉じ方向へスライドさせただけではスライ
ドドアを確実に閉じることが困難となって、閉時におけ
る操作性が問題となっていた。
本発明は、上記のような実情に対処するもので、車体
に配設されたガイドレールに沿ってスライドドアをスラ
イドさせるとにより該スライドドアを閉じる場合に、そ
の閉時における全閉直前にスライドドアを良好に車体内
方へ寄せて該スライドドアを確実に閉じることのできる
スライドドア構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本発明は次のように構
成したことを特徴とする。
即ち、車体に配設されたガイドレールに沿ってスライ
ド可能とされたスライドドアの構造において、上記スラ
イドドアの移動方向に沿って配設された螺旋シャフト
と、該螺旋シャフトを回転させる駆動手段と、上記螺旋
シャフトに係合されて該シャフトの回転に伴って該シャ
フト上をスライドすることによりスライドドアを開閉さ
せるスライド部材と、車体に回動自在に設けられて上記
スライドドアに係脱可能とされたフック部材と、上記ス
ライドドア閉時の全閉直前で上記スライド部材のスライ
ド動作に連動して該ドアにフック部材を係合させ且つ該
ドアを車体内方へ寄せるリンク機構とを設けたことを特
徴とする。
(作用) 上記の構成によれば、スライド部材のスライド動作時
にリンク機構により、スライドドア閉時の全閉直前で車
体に回動自在に設けられたフック部材が該ドアに係合す
ると共に、該ドアをフック部材により車体内方へ寄せる
ことが可能となり、これにより、該スライドドアを確実
に閉じることができる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第2図に示すように、車体1の側面部に
は後部車室2を開閉するための車体前後方向にスライド
可能とされたスライドドア3が配設されていると共に、
該車体1の側部下面には、車体前後方向に延び、且つ前
端部が後部車室2の内側に向けて若干湾曲するチャンネ
ル状のロアレール4が固設されており、このロアレール
4には、上記スライドドア3を形成するインナパネル3a
(第2図参照)の前端部下方に固設されたガイドブラケ
ット5の先端部が係合されている。また、上記車体1の
後部側面を形成するアウタパネル6aの上下方向のほぼ中
央部には車体前後方向に延び、且つ前端部が後部車室2
の内側に若干湾曲するチャンネル状のセンタレール7が
固設されており、このセンタレール7には、上記スライ
ドドア3におけるインナパネル3aの後端部に回動自在に
支持されたガイド部材8の先端部が係合されている。更
に、上記車体1におけるルーフパネル9の側部下面には
車体前後方向に延びるチャンネル状のアッパレール10が
固設されており、このアッパレール10もその前端部が上
記ロアレール4およびセンタレール7と同様に後部車室
2の内側に向けて若干湾曲されていると共に、このアッ
パレール10には、上記スライドドア3のインナパネル3a
の上縁部に固設されたガイドアーム11の先端部が係合さ
れている。これにより、上記スライド3が、図示のよう
に、車体1の後部側面を形成するアウタパネル6aの側部
に位置された開扉状態より、各ガイドレール4,7,10に沿
って車体前方に向けてスライドし、且つその最終段階に
おいて上記各ガイドレール4.7,10の前端部の湾曲形状に
沿って車内側(後部車室2側)に向けて移動することに
より、第2図に実線で示す閉扉状態とされるようになっ
ている。
なお、第1図に示すように、スライドドア3の閉時に
該スライドドア3の後端縁部が対接する車体1の開口縁
部1aの所定位置には、ストライカー12が固設されてお
り、このストライカー12が、上記スライドドア3の後端
縁部に配設されたロック機構(図示せず)により係合さ
れ、これにより、該スライドドア3を閉じた状態にロッ
クするようになっている。
更に、上記スライドドア3を各ガイドレール4.7,10に
沿って車体前後方向にスライドさせて該ドア3を開閉す
る開閉駆動装置が13が車体1の側部下方に配設されてお
り、この開閉駆動装置13は、車体前後方向に対向して位
置する一対のブラケット14a,14bが、例えばフロアパネ
ル(図示せず)の下面側に取り付けられ、これらブラケ
ット14a,14bにわたってカムシャフト15と螺旋シャフト1
6とが平行状態で、かつ両シャフト15,16がいずれも回転
自由に架設されると共に、上記螺旋シャフト16を正逆回
転駆動するモータ17が備えられ、更に、後記するクラッ
チ機構を内蔵するスライド部材18がカムシャフト15と螺
旋シャフト16とに係合されており、クラッチ機構のON状
態から駆動モータ17を起動するに伴い、スライド部材18
がモータ回転方向に応じて車体後方側(ドア開方向)、
もしくは車体前方側(ドア閉方向)に走行するように構
成されている。
また開閉駆動装置13は、4本のリンク19a〜19dを枢支
連結した屈曲自在な4関節リンク機構19を備え、該4関
節リンク機構19の1つの関節部20a(第2図参照)が該
リンク機構19の回動支点として、上記螺旋シャフト16を
挟みスライドドア3とは反対位置の車体側において、例
えばフロアパネルの下面側にブラケット21(第1図参
照)を介して回転自由に軸支され、かつ該回動中心関節
部20aに対し対角線上に位置する関節部20b(第2図参
照)に連結された1つのリンク19bが該関節部20bを超え
て延長され、その延長遊端がスライドドア3の前部側下
端に取付ブラケット22を介して連結されると共に、この
リンク19bに連なる他のリンク19aの途中部が上記スライ
ド部材18に連結されている。
この場合、リンク19aとスライド部材18との連結は、
スライド部材18の上面に枢支ピン23を立設させ、該枢支
ピン23に水平揺動自由に支持させた摺動リンク24の先端
をリンク19aに軸支して行っている。従って、開閉駆動
装置13は、例えば、上記スライドドア3が、第2図のよ
うに閉じられている状態において、スライド部材18が車
体後方側へ走行すると、その走行力が揺動リンク24を介
し4関節リンク機構19に働き、上記走行と共に回動中心
関節部20aを支点として4関節リンク機構19が同方向に
屈曲しつつ回動することになって、スライドドア3が開
方向にスライドする。また、スライド部材18が逆方向に
走行するときも同様にして、該部材18の動きが4関節リ
ンク機構19によってスライドドア3に伝達され、該ドア
3が閉方向にスライドすることになる。そして、スライ
ド部材18の直線運動が4関節リンク機構19の回動運動に
変換される際の、スライド部材18とリンク19aとの相対
的な位置関係の変化が上記揺動リンク24の揺動運動によ
り吸収される。
更に、上記スライド部材18には、該部材18を必要に応
じて螺旋シャフト16に係脱させるクラッチ機構25が内蔵
されている。このクラッチ機構25を、第3図および第4
図に基づいて説明すると、スライド部材18の中央部下面
に、螺旋シャフト16およびカムシャフト15に平行して支
軸26が固設され、この支軸26に上下揺動自在に支持され
たクラッチ部材27が、スライド部材18の下面中央部に形
成された凹部18a内に収納されており、このクラッチ部
材27は、該部材27の両側部とスライド部材18との間に介
装された一対のコイルスプリング28,28により、常時、
第4図に実線で示す姿勢に付勢されると共に、クラッチ
部材27の一側部にカムシャフト15の外周部に当接する凸
部27aが、また他側部に螺旋シャフト16に噛合する雌ネ
ジ部27bがそれぞれ一体的に形成されている。そして、
上記コイルスプリング28,28の付勢力で凸部27aがカムシ
ャフト15における凹部15aに突入する状態に保たれ、こ
の状態からカムシャフト15が、例えば、第4図に鎖線で
示すように所定角度回転されたときには、上記凸部27a
が凹部15aから脱し、かつ下方に押し下げられ、クラッ
チ部材27が支軸26を中心としてコイルスプリング28,28
に抗し揺動し、雌ネジ部27bが螺旋シャフト16に噛合す
るように構成されている。従って、この状態から駆動モ
ータ17により螺旋シャフト16を正逆回転させれば、スラ
イド部材18が螺旋シャフト16に沿って往復走行する。
また、第5〜7図に示すように、上記クラッチ部材27
をカムシャフト15の回転に伴って支軸26を中心に揺動さ
せて、該クラッチ部材27の雌ネジ部27bを螺旋シャフト1
6に係合させる作動手段30が、上記カムシャフト15およ
び螺旋シャフト16の端部をそれぞれ支持するブラケット
14a側に設けられており、この作動手段30は、適宜の連
動機構(図示せず)を介して上記駆動モータ17により回
転され、且つ大径の第1ディスクプレート31が一体的に
形成された第1シャフト32と、この第1シャフト32の後
端部に前端部が外嵌され、且つ大径の第2ディスクプレ
ート33が一体的に形成されて上記ブラケット14aに回転
自在に支持された第2シャフト34と、上記ブラケット14
aより突出するカムシャフト15の端部に一体的に設けら
れた第3ディスクプレート35とを有し、この第3ディス
クプレート35には係合ピン36が固設されていると共に、
上記第1,2ディスクプレート31,33には、上記第3ディス
クプレート35に固設された係合ピン36を係合する切り欠
ぎ部31a,33aがそれぞれ形成されている。更に、上記第
1シャフト31にはコイルスプリング37が装着されている
と共に、該コイルスプリング37の両脚部37a,37bが各デ
ィスクプレート31,33に形成された係合孔31b,33bにそれ
ぞれ係止されている。一方、上記カムシャフト15にもコ
イルスプリング38が装着されていると共に、該コイルス
プリング38の両脚部が38a,38bが上記ブラケット14aおよ
び第3ディスクプレート35に形成された係合孔14b,35a
にそれぞれ係止されており、上記ディスクプレート35に
固設された係合ピン36を第1、第2ディスクプレート3
1,33における各係合孔31a,33aに係合させた状態に該デ
ィスクプレート35を付勢するようになっている。また、
上記第2シャフト34の後部には、螺旋シャフト16の前端
部に一体的に形成された小径軸部16aが回転自在に内嵌
されており、この小径軸部16aには駆動ピン39が固設さ
れていると共に、上記第2シャフト34には、その周方向
に所定の範囲で周孔34aが形成されており、該周孔34aに
上記駆動ピン39が係合された状態で上記第2シャフト34
と螺旋シャフト16における小径軸部16aとが連結されて
いる。
従って、上記駆動モータ17により第1シャフト32を、
第8図(I)に示すように、矢印A方向に回転させたと
きには、該第1シャフト32と一体の第1ディスクプレー
ト31が回転し始め、これにより、該ディスクプレート31
の切り欠ぎ部31aにより上記第3ディスクプレート35に
固設された係合ピン36が押圧されることになって、上記
第3ディスクプレート35がコイルスプリング38に抗して
矢印B方向に回動し、該第3ディスクプレート35と一体
のカムシャフト15が所定の角度で回転することになる。
これにより、上記クラッチ機構25(第3、4図参照)に
おけるクラッチ部材27が揺動されて該クラッチ部材27の
雌ネジ部27aが螺旋シャフト16に噛合することになる。
なお、上記のように第1シャフト32、即ち、第1ディス
クプレート31の回転初期においては、コイルスプリング
37が僅かに変化し、該コイルスプリング37により第1デ
ィスクプレート31と第2ディスクプレート33とがその両
者の位相を僅かに変化させた状態で共に回転されること
になるのであるが、この場合、第8図、(II)に示すよ
うに、上記第2ディスクプレート33と一体の第2シャフ
ト34に形成された周孔34aの端部が、螺旋シャフト16と
一体の小径軸部16aに固設された駆動ピン39に当接して
おらず、このため、螺旋シャフト16に対しては上記第1
シャフト32の回転力が伝達されていない状態にある。
更に、第1シャフト32(第1ディスクプレート31)が
回転した場合には、第8図、(IV)に示すように、該第
1シャフト32と共に回転する第2シャフト34の周孔34a
の一方の端部が、上記駆動ピン39に当接し、これによ
り、螺旋シャフト16が回転されることになって、該シャ
フト16に沿ってスライド部材18がスライドすることにな
る。この場合、第8図、(III)に示すように、上記第
2シャフト34に螺旋シャフト16側よりの付加が作用し、
このため、該第2シャフト34と一体の第2ディスクプレ
ート33と第1ディスクプレート31とに係止されたコイル
スプリング37が大きく変形し、これに伴って、これら両
ディスクプレート31,33がその両者の位相を大きく変化
させた状態で共に回転することになる。これにより、両
ディスクプレート31,33における各切り欠ぎ部31a,33aの
位置がずれることになって、上記係合ピン36がいずれの
切り欠ぎ部31a,33aにも係合することがなく第3ディス
クプレート35、即ち、カムシャフト15が所定の角度で回
転された状態に保持されることになる。
また。上記駆動モータ17を停止したときには、上記コ
イルスプリング37の付勢力により、第5、6図に示すよ
うに、第1ディスクプレート31と第2ディスクプレート
33とが互いの切り欠ぎ部31a,33aの一致させた状態で停
止することになるのであるが、各切り欠ぎ部31a,33aが
上記係合ピン36よりずれた状態となることがある。この
場合、上記駆動モータ17を僅かに逆転させることによ
り、上記第1ディスクプレート31および第2ディスクプ
レート33を反矢印A方向に回転させて各切り欠ぎ部31a,
33aに係合ピン36を係合させることができることになっ
て、これにより、カムシャフト15が元の状態に復帰し、
上記クラッチ部材27が螺旋シャフト16より離脱させるこ
とになる。
なお、上記駆動モータ17を僅かに逆転させた場合にお
いても、第8図、(IV)に示すように、第2シャフト34
には周孔34aが形成されているため、駆動ピン39を介し
て螺旋シャフト16が逆転することのないようになってい
る。また、上記第2ディスクプレート33における切り欠
ぎ部33aは、第1ディスクプレート51に形成された切り
欠ぎ部33aに比べてより広い範囲で切り欠がれた形状と
されているが、これとは反対に第1ディスクプレート31
における切り欠ぎ部31aを第2ディスクプレート33にお
ける切り欠ぎ部33aに比べてより広い範囲で切り欠いだ
形状として良く、いずれの場合においても、上記駆動モ
ータ17を僅かに逆転させて各切り欠ぎ部31a,33aに係合
ピン36を良好に係合させ得るように各切り欠ぎ部31a,33
aの形状が設定される。
ここで、上記駆動モータ17を作動させる駆動回路につ
いて説明すると、この駆動回路40は、第9図に示すよう
に、上記駆動モータ17の両極部とアース41とをそれぞれ
接続する2系統の第1、第2設置回路42,43と、電源44
に主電源回路45を介してそれぞれ接続された第1、第2
電源回路46,47と、上記第1接地回路42上に設けられた
スライドドア3を閉じるための各閉用スイッチ48a,48b,
48cと、同じく第2接地回路43上に設けられたスライド
ドア3を開くための各開用スイッチ49a,49b,49cと、上
記第1、第2電源回路46,47にそれぞれ接続された第3,
第4電源回路50,51と、同じく第1、第2電源回路46,47
にそれぞれ接続された第5、第6電源回路52,53と、上
記第3、第4電源回路50,51の途中に設けられて閉用ス
イッチ48bおよび閉用スイッチ49bの作動の可否を制御す
るための切換スイッチ54と、上記第5、第6電源回路5
2,53の途中に設けられて閉用スイッチ48cおよび開用ス
イッチ49cの作動の可否を制御する切換スイッチ55と有
する。また、上記第2接地回路43には、上記スライドド
ア3の開状態および閉状態を検出するリミットスイッチ
等の位置検出センサ(図示せず)により、スライドドア
3が所定位置(開位置および閉位置)に達した場合に駆
動モータ17の作動を停止させるスイッチ56が設けられて
いる。従って、上記切換スイッチ54および55が閉成され
て第3、第5電源通路50,52が電源44に接続されている
場合には、各閉用スイッチ48a,48b,48cの何れか一つを
投入することにより、第1接地回路42開成され、且つ第
1、第3、第5電源回路46,50,52のいずれか一つを介し
て電源44と駆動モータ17とが接続されて該駆動モータ17
が回転駆動されることにより、これに伴って、上記作動
手段30を介してカム軸15が所定の角度回転され、第4図
に鎖線で示すように、クラッチ部材27が支軸26を中心と
して揺動されることになって、該クラッチ部材27の雌ネ
ジ27bが螺旋シャフト16噛合し、その結果、スライド部
材18が螺旋シャフト16上を車体前方へ向けて移動するこ
とにより、スライドドア3が閉じ方向にスライドされる
ようになっている。また、上記と同様に切換スイッチ54
および55が閉成されて第4、第6電源回路51,53が電源4
4に接続されている場合には、各開用スイッチ49a,49b,4
9cの何れか一つを投入することにより、第2接地回路43
が開成され、且つ第2、第4、第6電源回路47,51,53の
いずれか一つを介して電源44に駆動モータ17が接続され
て該駆動モータ17が、上記とは逆方向に回転駆動される
ことになり、これに伴なって、上記と同様に作動手段50
を介してクラッチ部材27の雌ネジ部27bが螺旋シャフト1
6噛合し、その結果、スライド部材18が上記とは逆方向
に移動することにより、スライドドア3が開き方向にス
ライドされるようになっている。また、上記各閉用スイ
ッチ48a,48b,48cおよび各開用スイッチ49a,49b,49cを操
作しない場合には、第4図に実線で示すように、クラッ
チ部材27の雌ネジ部27bが螺旋シャフト16より離反した
状態となり、これにより、スライドドア3を手動操作し
て開閉し得るようになっている。
なお、例えば、上記各閉、開用スイッチ48a,49aは運
転席側に、各閉、開用スイッチ48b,48bはスライドドア
3近辺の車室内側に、各閉、開用スイッチ48c,49cはス
ライドドア3近辺の車外側にそれぞれ配設されていると
共に、上記第1、第2電源回路46,47には、駆動モータ1
7の作動を制御してスライドドア3の開閉時における開
閉速度を可変するための可変抵抗でなるコントローラ5
7,58がそれぞれ設けられている。
そして、本実施例においては、スライドドア3の閉方
向へのスライド時に、その最終段階で該ドア3を車体内
方に向けて移動させて確実に閉扉状態とするための締切
り機構60が装備されている。この機構60は、第2、10図
に示すように、上記開閉駆動装置13と車体との間に配設
されており、上記駆動モータ17を支持するブラケット14
aの延長部に回動自在に支持された第1リンク61と、車
体の所定位置、即ち、車体の後部側面を構成するアウタ
パネル6aとインナパネル6b(第2図参照)との間にブラ
ケット62を介して回動自在に支持されたロッド部材63
と、該ロッド部材63の下端部に固設された第2リンク64
と、該第2リンク64に連結ピン65を介して一端が連結さ
れ、且つ他端が上記第1リンク61に連結された第3リン
ク66とを有し、上記ロッド部材63の上端部には、スライ
ドドア3の後端縁部3cに取付ブラケット67を介して固設
された係合ピン68に係合可能とされたフック部材69が固
設されている。更に、上記第1リンク61の一側部には係
合ピン70が固設されており、この係合ピン70が、上記ス
ライド部材18の一側部下面に固設されたフック部材71に
係合されるようになっている。従って、第10図に示す状
態より、更に、スライド部材18が螺旋シャフト16上をス
ライドドア3の閉じ方向に移動した場合には、該スライ
ド部材18に固設されたフック部材71に上記第1リンク61
に固設された係合ピン70が係合し、これにより、第1リ
ンク61が、第10図に示す矢印方向に回動されることにな
ると共に、これに伴って、第2、3リンク64,66もそれ
ぞれ矢印方向に回動ないし移動されることになって、上
記第2リンク66と一体のロッド部材63を介してフック部
材69が回動され、該フック部材69がスライドドア3の後
端縁部に固設された係合ピン68に係合すると共に、更
に、該フック部材69の回動に伴ってスライドドア3をそ
の閉時における全閉直前で車体内方へ寄せて該ドア3を
確実に閉扉状態とすることができるようになっている。
次に、本実施例の作用を説明すると、例えば、スライ
ドドア3が、第2図に実線で示すように、閉じられた状
態にあるとするとき、上記駆動モータ17を作動させるこ
とにより作動手段30を介してカムシャフト15が所定の角
度で回転されることになり、これにより、クラッチ機構
25のクラッチ部材27が螺旋シャフト16に噛合することに
なって、該螺旋シャフト16の回転に伴ってスライド部材
18が車体後方側に走行することになる。これにより、ス
ライド部材18に揺動リンク24によって連結された4関節
リンク機構19が第2図に鎖線で示すように、車体後方に
向けて回動されることになって、スライドドア3を自動
的に開くことができる。また、第2図に鎖線で示すよう
に、スライドドア3が開かれた状態にあるときには、上
記とは反対に駆動モータ17を逆転駆動することにより、
スライド部材18が螺旋シャフト16に沿って走行し、該ス
ライド部材18に揺動リンク24によって連結された4関節
リンク機構19が第2図に実線で示すように、車体前方に
向けて回動させることになって、スライドドア3を自動
的に閉じることができる。特に、本実施例においては、
スライドドア3の閉時の最終段階で、スライド部材18の
スライド動作に連動して上記締切り機構60におけるフッ
ク部材69がスライドドア3の後端縁部3cに固設された係
合ピン68に係合し、フック部材69の回動に伴ってスライ
ドドア3が車体内方に良好に押し込まれることになっ
て、該ドア3を確実に閉じることができる。
また、上記スライドドア3を開閉させるためのスライ
ド部材18のスライド動作を利用することにより、締め切
り機構60を作動させることが可能となり、これにより、
締め切り機構60を作動させるための専用の駆動手段が不
要となり、これにより、比較的簡素な構成でスライドド
ア3を確実に閉じることができる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、スライド部材のスライ
ド動作時にリンク機構により、スライドドア閉時の全閉
直前でフック部材を該ドアに係合させ且つ該ドアを車体
内方へ寄せることが可能となって、スライドドアを確実
に閉じることができる。
また、上記スライドドアを開閉させるスライド部材の
スライド動作を利用することにより、該ドアを確実に閉
じる機構を構成することが可能となり、これにより、比
較的簡素な構成でスライドドアを確実に閉じることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本実施例
のスライドドア構造が適用された自動車の要部の概略斜
視図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図はスラ
イド部材の縦断面図、第4図は第3図のIV−IV線断面
図、第5図は作動手段の構成を示す斜視図、第6図は同
じく作動手段の正面図、第7図は第6図のVII−VII線断
面図、第8図は(I)〜(IV)はそれぞれ作動手段の動
作状態を説明する概略図、第9図は開閉駆動装置の駆動
回路図、第10図は締め切り機構の構成を示す斜視図であ
る。 1……車体、3……スライドドア、4,7,10……ガイドレ
ール、16……螺旋シャフト、17……駆動モータ(駆動手
段)、18……スライド部材、69……フック部材、61,64,
66……リンク機構(61……第1リンク、64……第2リン
ク、66……第3リンク)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に配設されたガイドレールに沿ってス
    ライド可能とされたスライドドアの構造であって、上記
    スライドドアの移動方向に沿って配設された螺旋シャフ
    トと、該螺旋シャフトを回転させる駆動手段と、上記螺
    旋シャフトに係合されて該シャフトの回転に伴って該シ
    ャフト上をスライドすることによりスライドドアを開閉
    させるスライド部材と、車体に回動自在に設けられて上
    記スライドドアに係脱可能とされたフック部材と、上記
    スライドドア閉時の全閉直前で上記スライド部材のスラ
    イド動作に連動して該ドアにフック部材を係合させ且つ
    該ドアを車体内方へ寄せるリンク機構とが備えられてい
    ることを特徴とする車両のスライドドア構造。
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