JP2716875B2 - フォークリフトの作業機シリンダ供給流量制御装置 - Google Patents

フォークリフトの作業機シリンダ供給流量制御装置

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JP2716875B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォークリフトのリフト
シリンダやチルトシリンダといった作業機シリンダに、
ギヤポンプから圧油を供給する場合の流量を制御する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図14、図15を参照して、フォ
ークリフトの一例を説明する。図14はフォークリフト
の一例を示す斜視図である。同図に示すように、リフト
シリンダと称される油圧シリンダ1は、左右一対のアウ
ターマスト2に固定され、ピストンロッド1aの伸縮に
伴ないアウターマスト2をガイドとして左右一対のイン
ナーマスト3を昇降するようになっている。このとき、
アウターマスト2は車体7の前方でこの車体7に固定し
てある。この結果、インナーマスト3の昇降に伴ないチ
ェーン(図示省略)に懸架してあるブラケット5及び直
接荷物を積載するフォーク4からなる昇降部が昇降す
る。つまり、チェーンは、インナーマスト3に回転可能
に支承したチェーンホイール(図示省略)に懸架すると
ともに、一端をブラケット5に、他端をアウターマスト
2に夫々固定してある。
【0003】かくして、昇降部であるフォーク4及びブ
ラケット5は、インナーマスト3の上昇に伴ない上昇す
るばかりでなく、アウターマスト2に対しチェーンホイ
ールが上昇することによりインナーマスト3に対する相
対位置が上昇する。すなわち、昇降部の地表面に対する
上昇量は、インナーマスト3の上昇分にチェーンの長さ
で規定される昇降部のインナーマスト3に対する相対上
昇分を加えた値となる。昇降部の下降に関しては移動方
向が逆になるだけで上昇時と同様の関係が成立する。
【0004】チルトシリンダと称される油圧シリンダ8
は、アウターマスト2及びインナーマスト3とともに昇
降部を前方(反車体7側)及び後方(車体7側)に傾動
するためのものである。すなわち、荷降ろしの場合には
前方に傾動するとともに、荷上げ及び荷物の運搬時には
後方に傾動し、夫々の作業性を良好に保つとともに安全
性も確保するようになっている。
【0005】作業機レバー9a,9bは、これらをオペ
レータが操作することによりコントローラ10及び電磁
比例制御弁11を介してリフトシリンダ1及びチルトシ
リンダ8の動作を制御するものであり、緊急停止を行な
うための安全スイッチ12とともにジョイステックボッ
クス13に収納してある。作業機レバー9c,9d,9
eは各種のアタッチメント、例えばロールクランプ、ベ
ールクランプ等を取付けた場合に対処するためのもので
ある。シートスイッチ14は運転席15にオペレータが
座ったとき動作するスイッチでその出力信号はコントロ
ーラ10に送出する。
【0006】図15に示すように、作業機レバー9a,
9bは、ポテンショメータで形成してあり、電圧値が操
作量に比例するレバー操作信号S1 をコントローラ10
に送出する。コントローラ10はマイクロプロセッサ
(CPU)を中心に構成されており、レバー操作信号S
1 に基づき電磁比例制御弁11のスプールの開度を調整
(スプール制御)する流量制御信号(電流信号)S2
送出する。電磁比例制御弁11は流量制御信号S2 の電
流値に比例してそのスプールが移動することにより、油
圧管路16を流れる圧油の流量を制御してリフトシリン
ダ1及びチルトシリンダ8の動作速度を作業機レバー9
a,9bの操作量に対応するよう制御する。
【0007】油圧センサ17は油圧管路16に配設して
あり、この油圧管路16の圧油の圧力を表わす油圧信号
3 を送出する。コントローラ10は油圧信号S3 を処
理してリフトシリンダ1又はチルトシリンダ8に作用す
る荷重を演算する。
【0008】さらに、コントローラ10は、警告灯18
とともにコンソールボックス19に納めてあるスタータ
スイッチ20の投入によりバッテリ21から電力を供給
されて動作するとともに、安全スイッチ12を操作した
とき及びシートスイッチ14が動作しないときには流量
制御信号S2 の電流値を零として電磁比例制御弁11の
開度が零となるように制御する。
【0009】図15中、22はギヤポンプ、23は作動
油のタンクである。また、電磁比例制御弁11、油圧管
路16、油圧センサ17等の油圧系の部品は作業機レバ
ー9a〜9eの数に対応する数だけ設けてある。本実施
例は、リフト及びチルト動作を行なわせるべくリフト及
びチルト用の2個の作業機レバー9a,9bを有してい
るので、2系統の油圧系を設けている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くフォークリ
フトでは、圧油を供給する作業機用ポンプとしてギヤポ
ンプが用いられている。これは、可変流量形ポンプに比
較すると極めて安価である。
【0011】しかし、ギヤポンプの容量はフォークリフ
トのエンジンのアイドル出力馬力の90〜95%で決ま
っており、エンジン回転数を上昇させるとエンジン出力
の60〜70%の吸収馬力しかなく、他は無駄な出力と
なる。
【0012】従って、リフトシリンダやチルトシリンダ
の負荷が低負荷の場合に、例えば最大リフト上昇速度を
得ようとして流量を増大させると、エンジン回転数が上
昇して騒音が高くなると共に、無駄な出力のため燃費が
悪くなる。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題点を解決
したフォークリフトの作業機シリンダ供給流量制御装置
を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるフォークリ
フトの作業機シリンダ供給流量制御装置の構成は、フォ
ークリフトのエンジンに連結された2台の油圧ポンプ
と、これら2台の油圧ポンプの吐出側に接続され、一方
の油圧ポンプの出力を他方の油圧ポンプに合流させる合
流用電磁弁と、この合流用電磁弁と作業機シリンダ間に
接続されたシリンダ用電磁弁と、エンジンのスロットル
レバーを操作するアクチュエータと、エンジンの回転数
を検出するセンサと、作業機シリンダの負荷を検出する
センサと、作業機レバーの開度が予め定めた中間開度以
上の場合はシリンダ用電磁弁の開度を全開などの一定開
度に保ち、中間開度以下の場合は作業機レバーの開度に
応じてシリンダ用電磁弁の開度を全閉から一定開度の間
で変化させるスプール制御部、作業機レバーの開度が中
間開度以下の場合はアクチュエータをアイドル回転相当
の一定位置に保ち、中間開度以上の場合は作業機レバー
の開度と作業機シリンダの負荷に応じてアクチュエータ
を動作させるエンジン回転数制御部及び作業機シリンダ
の負荷が予め定めた小さな値以下の場合は合流用電磁弁
を全開などの一定の大開度に保ち、予め定めた大きな値
以上の場合は合流用電磁弁を全閉などの一定の小開度に
保ち、前記小さな値と大きな値との間の場合は合流用電
磁弁をエンジン回転数に応じて前記一定大開度と一定小
開度の間で変化させる合流ポンプ制御部からなるコント
ローラとを具備することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】作業機レバーが或る中間開度以下の場合は、エ
ンジンがほぼアイドリング状態のまま、レバー開度の増
加に応じてシリンダ用電磁弁の開度が増加し、作業機シ
リンダへの供給流量が増加する。従って、騒音が低く、
且つ燃費が良い。但し、作業機シリンダの負荷が大きい
場合は、エンジンがストールしないように、一方の油圧
ポンプの出力を合流させず逃がす。また作業機レバーが
或る中間開度以上の場合は、シリンダ用電磁弁は全開で
あるが、レバー開度の増加に応じてエンジン回転数が増
加し、作業機シリンダへの供給流量が増加する。この場
合、負荷の大きさに応じてエンジン回転数を変え、必要
な流量を確保し、また、エンジン回転数と負荷の大きさ
に応じて一方の油圧ポンプの出力の合流度合を変える。
従って、騒音が低く、燃費が良く、またエンジンストー
ルが生じない。
【0016】更に、作業機レバーの操作だけで供給流量
を容易に調節することができ、作業効率が向上する。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図13を参照して本発明の一実
施例を説明する。
【0018】図1は油圧回路を示し、図2はそのうちの
電気制御系を示す。図1において、2台のギヤポンプ2
2A,22Bをタンデムにフォークリフトのエンジン2
4に接続してある。便宜上、一方のギヤポンプ22Aを
メインポンプとし、No. 1ポンプとも表記する。また、
他方のギヤポンプ22Bをサブポンプとし、No. 2ポン
プとも表記する。
【0019】メインポンプ22Aとサブポンプ22Bの
吐出側を2位置の電磁比例制御弁11Cに接続し、両ポ
ンプ出力を合流するか否か、また合流する場合にはサブ
ポンプ出力の合流流量をコントローラ10からの流量制
御信号S2 Cで制御するようにしている。そして、この
電磁比例制御弁11Cから、3位置の電磁比例制御弁1
1Aを介してリフトシリンダ1に圧油を供給し、また、
3位置の電磁比例制御弁11Bを介してチルトシリンダ
8に圧油を供給するように配置し、コントローラ10か
らの流量制御信号S2 A,S2 Bでそれぞれ供給流量を
制御するようにしている。
【0020】図1に示した状態では、各流量制御信号S
2 A,S2 B,S2 Cの電流値はゼロであり、合流用電
磁比例制御弁11Cは両ポンプの出力を合流させず、メ
インポンプ22Aの出力のみ2つのシリンダ用電磁比例
制御弁11A,11Bに与え、サブポンプ22Bの出力
をタンク23に戻している。また、2つのシリンダ用電
磁比例制御弁11A,11Bは対応するシリンダ1,8
の油圧回路を閉じ、合流用電磁比例制御弁11Cからの
圧油をタンク23に戻している。
【0021】コントローラ10にはリフト用とチルト用
の各作業機レバー9a,9b及び油圧センサ17の他、
エンジン24の回転数を検出するエンジン回転センサ2
5を接続してあり、これらからレバー操作信号S1 A,
1 B、油圧信号S3 、エンジン回転数信号S4 を入力
する。また、コントローラ10には前述した3つの電磁
比例制御弁11A,11B,11Cを接続してこれらに
流量制御信号S2 A,S2 B,S2 Cを出力する他、エ
ンジン24のスロットルレバー26に連結してこれを操
作する電磁比例ソレノイド27を接続し、このソレノイ
ドにスロットル開度制御信号(電流信号)S5 を出力す
るようにしている。
【0022】図2に示すように、コントローラ10は中
央処理装置(CPU)28を中心に構成したものであ
り、主にROM29にソフトウェアを格納し、RAM3
0にデータを格納する。A/Dコンバータ31は作業機
レバー9a,9bがポテンショメータであることから、
レバー操作信号S1 A,S1Bである各ポテンショメー
タ電圧をデジタル信号に変換してコントローラCPU2
8に与える。また、入力インタフェース32は油圧セン
サ17からの油圧信号S3 、エンジン回転センサ25か
らのエンジン回転数信号S4 をCPU用に変換してCP
U28に与える。電磁弁駆動回路33はCPU28の演
算結果に対応した電流を、各電磁比例制御弁11A,1
1B,11Cには流量制御信号S2 A,S2 B,S2
として、電磁比例ソレノイド27にはスロット開度制御
信号S5 として与える。34はCPU28用クロック回
路、35はバッテリ21の電圧を所定の値に下げて安定
化する内部電源回路である。
【0023】次に、図3〜図13を参照して、コントロ
ーラ10の詳細を説明する。コントローラ10にはソフ
トウェアにより、電磁比例制御弁11A,11Bのスプ
ール開度を調節するスプール制御と、エンジン24の回
転数を調節するエンジン回転数制御と、電磁比例制御弁
11Cによるサブポンプ22Bの合流を調節する合流ポ
ンプ制御という各機能部が構成されている。これらの各
制御機能は作業機レバー9a,9bの操作量、即ち開度
の他、油圧センサ17から得られるリフトシリンダ1に
加わる荷重、即ち負荷の大小、並びに、エンジン回転セ
ンサ25から得られるエンジン回転数の大小に応じて動
作する。
【0024】本実施例では、図3、図4に示すように、
リフト用作業機レバー9aのレバー開度が中立位置から
リフト上昇側の中間開度までにある場合にスプール制御
を行い、この中間開度からリフト上昇側最大開度までに
ある場合はエンジン回転数制御を行うものとしている。
但し、レバー開度がリフト下降側である場合は、図3か
ら判るように全てスプール制御を行うものとして説明す
る。また、チルト用作業機レバー9bのレバー開度に関
しては、前傾側、後傾側いずれの場合も全てスプール制
御を行うものとして説明する。
【0025】レバー開度と作業機レバーのポテンショメ
ータ電圧とは図4に示すように比例関係にあるから、図
5に示すようにリフト用作業機レバー9aのポテンショ
メータ電圧がリフト上昇側で中間開度に相当する電圧V
m 以上の値の場合は、リフト用電磁比例制御弁11Aに
対する流量制御信号S2 Aの電流値を弁全開に要する最
大値Imax に固定し、Vm以下の値の場合のみ流量制御
信号S2 Aの電流値をゼロからImax の間でポテンショ
メータ電圧に比例して変化させてスプール制御を行う。
但し、ポテンショメータ電圧がゼロ付近は作業機レバー
の中立付近であるため安全のため不感帯とし、電流値を
ゼロとしている。
【0026】そして、作業機レバー9aが中立位置から
リフト上昇側中間開度にある前述のスプール制御では、
油圧センサ17により検出した負荷が予め定めた小さな
値W L より大きければ、合流用電磁比例制御弁11Cに
対する流量制御信号S2 Cの電流値をゼロにしてサブポ
ンプ22Bの出力油をタンク23に戻し、合流させな
い。また、負荷がWL よりも小さければ、流量制御信号
2 Cの電流値を電磁比例制御弁11Cの全開に要する
値とし、サブポンプ22Bの出力油を全てメインポンプ
22Aの出力油に合流させる。この合流ポンプ制御の結
果、スプール制御におけるレバー開度とリフトシリンダ
1に対するリフト上昇供給流量との関係は、図8(a)
に示す特性となる。
【0027】一方、図6に示すように、リフト用作業機
レバー9aのポテンショメータ電圧がリフト上昇値で中
間開度に相当する電圧Vm 以下の場合は、電磁比例ソレ
ノイド27に対するスロットル開度信号S5 の電流値を
アイドリングに対応する値I 0 に固定し、Vm 以上の場
合のみ、ポテンショメータ電圧(レバー開度)に応じて
電流値をI0 から増大させて、エンジン回転数を上昇さ
せる。但し、ポテンショメータ電圧と電流値との関係は
負荷により異なり、負荷が予め定めた或る大きな値WH
より大きな大負荷の場合は、図6中の経路a,bをたど
る急峻な特性で電流値をI0 から最大値Imax の間で増
減させる。また、負荷が前述の小さな値WL より小さな
小負荷の場合は、図6中の経路c,dをたどる緩慢な特
性で電流値を増減させる。そして負荷がWL とWH の間
にある中負荷の場合は、図6中の経路a,e,dをたど
る特性で電流値を増減させる。即ち、ポテンショメータ
電圧がVm 近くの場合には大負荷での経路aをたどり、
最大値Vmax 近くの場合は小負荷での経路dをたどり、
途中では両者a,d間を遷移する経路eをたどる。
【0028】そして、作業機レバー9aがリフト上昇側
で中間開度以上にある前述のエンジン回転数制御では、
合流ポンプ制御を次のようにして行う。
【0029】まず、負荷が前述の大きな値WH よりも大
きい大負荷の場合は、合流用電磁比例制御弁11Cに対
する流量制御信号S2 Cの電流値をゼロにしてサブポン
プ22Bの出力油をタンク23に戻し、合流させない。
負荷が前述の小さい値よりも小さい小負荷の場合は、流
量制御信号S2Cの電流値を全開に要する値として、サ
ブポンプ22Bの出力油をメインポンプ22Aの出力油
に全て合流させる。また、負荷がWL とWHの間にある
中負荷の場合は、エンジン回転数がアイドル回転数以上
の或る値Sより低ければ大負荷と同様に流量制御信号S
2 Cの電流値をゼロにして合流させず、Sより大きな或
る値Mより高ければ電流値を全開に要する値にして全て
合流させ、SとMの間であればエンジン回転数に応じて
電流値をゼロから全開に要する値の間で増減させて合流
度合を調節する。
【0030】このエンジン回転数と負荷に応じた合流ポ
ンプ制御により、エンジン回転数とリフトシリンダ1に
対するリフト上昇供給流量との関係は図7に示す特性と
なる。即ち、大負荷の場合は、図7中の経路a,bをた
どる緩慢な特性でエンジン回転数に応じてリフト上昇供
給流量が増減し、小負荷の場合は、図7中の経路c,d
をたどる急峻な特性でエンジン回転数に応じてリフト上
昇供給流量が増減する。また、中負荷の場合は、回転数
がS以下の場合には大負荷での経路aをたどり、M以上
の場合に小負荷での経路dをたどり、SとMの途中では
両者a.d間を遷移する経路eをたどってリフト上昇供
給流量が増減する。
【0031】その結果、エンジン回転数制御と合流ポン
プ制御とにより、リフト用作業機レバー9aの中間開度
以上での開度とリフトシリンダ1へのリフト上昇供給流
量との関係は、図8(b)に示す特性となる。即ち、大
負荷の場合は、図8(b)中の経路a,bをたどる緩慢
な特性でレバー開度に応じてリフト上昇供給流量が増減
し、小負荷の場合は、図8(b)中の経路c,dをたど
る急峻な特性でレバー開度に応じてリフト上昇供給流量
が増減する。また、中負荷の場合は、レバー開度が中間
開度に近い場合には大負荷での経路aをたどり、最大開
度に近い場合には小負荷での経路dをたどり、途中の開
度では両者a,d間を遷移する経路eをたどってリフト
上昇供給流量が増減する。なお、中間開度では、図8
(a)のスプール制御及び合流ポンプ制御によるリフト
上昇供給流量と、図8(b)のエンジン回転数制御及び
合流ポンプ制御によるリフト上昇供給流量とが一致する
ように設定してある。
【0032】次に、図9〜図12に示す合流ポンプ制御
のフローチャート、並びに図13に示すレバー出力とエ
ンジン回転数制御のフローチャートに基づいて、コント
ローラ10のCPU28のソフトウェア動作をまとめて
説明する。
【0033】まず、図9〜図12を参照して合流ポンプ
制御を説明する。図9に示すように、コントローラ10
はイニシャライズの状態から、まず、作業機レバー9a
のポテンショメータ電圧により、リフト上昇か否かを判
定する(ステップA1)。例えばポテンショメータ電圧
が負であればリフト下降側にレバー9aが操作されてい
ると判定し、ステップA2にて従来と同様レバー開度に
基づいて不感帯以外であればリフト用電磁比例制御弁1
1Aのリフト下降側制御に要する流量制御信号S2 Aの
電流値を演算し、また、例えば負荷やレバー開度に関係
なくサブポンプ22Bを合流させるように合流用電磁比
例制御弁11Cの電流値Imax を定め、これを出力する
(ステップA3)。なお、スロットル操作用電磁比例ソ
レノイド27の電流はI0 として、エンジンをアイドリ
ングさせたままでも良い。
【0034】ポテンショメータ電圧が正であればリフト
上昇側にレバー9aが操作されていると判定し、次のス
テップA4でレバー開度が不感帯を越えているか否かを
判定する。不感帯であれば、ステップA5でリフトシリ
ンダ1への供給流量を断ちこれを静止させておくため電
磁比例制御弁11Aに流す電流値を例えばゼロと定め、
またサブポンプ22Bの合流を断つため電磁比例制御弁
11Cに流す電流値を例えばゼロと定め、それぞれを出
力する(ステップA3)。またステップA5では、油圧
センサ17からの油圧信号S3 により、リフトシリンダ
1の負荷を演算し、この値を記憶しておく。
【0035】レバー開度がリフト上昇側で不感帯を越え
ていれば、まずステップA6にて負荷が大きな設定値W
H を越えているか否かを判定し、WH 以下であれば電流
値を合流を断つ値例えばゼロとし(ステップA7)、こ
れを合流用比例制御弁11Cに出力する。
【0036】負荷がWH より大きければ、図10に示す
ステップA8に移り、小さな設定値WL (WL <WH
より小さいか否かを判定する。WL より小さければ、ス
テップA9にてサブポンプ22Bを全て合流させる電流
値を定め、これを電磁比例制御弁11Cに出力し(ステ
ップA3)、全開させる。
【0037】負荷がWH とWL の間の中負荷であれば、
ステップA10にてエンジン回転数が大きな設定値Mを
越えているか否かを判定し、Mを越えていれば、ステッ
プA11にてエンジンフラグをセットし、ステップA9
にてサブポンプ22Bを全て合流させる値を電流値とす
る。
【0038】エンジン回転数がM以下の場合は、ステッ
プA12にてエンジンフラグが既にセットされているか
否かを判定する。セットされていなければ、エンジン回
転数が小さな設定値S(アイドル回転数<S<M)より
低いか否かを判定し、Sより低ければ、合流度合を制御
する必要がないのでステップA14にて電流値を合流を
断つ値例えばゼロとし、これを電磁比例制御弁11Cに
与えて(ステップA3)、サブポンプ22Bの出力を全
てタンク23にバイパスさせる。
【0039】ステップA12にてエンジンフラグがセッ
トされていると判定した場合は、エンジン回転数がMか
ら低下してきた傾向にあるので、図11のステップA1
5〜A21にて合流度合を減少させる。まずステップA
15にて、後述する減少保持フラグがセットされている
かを判定し、セットされていなければステップA16で
前回より合流度合を減少させるため前回の電流値から一
定値引いて今回の電流値を演算する。そして、ステップ
A17にて、今回の演算値が合流を断つ値例えばゼロよ
り小さいか否かを判定し、合流を断つ値以上であればそ
の値の電流を電磁比例制御弁11Cに流す(ステップA
3)。
【0040】ステップA17にて今回の演算値が合流を
断つ電流値未満であれば、ステップA18にて合流を断
つ値例えばゼロを今回の電流値とし、これを出力する。
また、合流度合の減少が限界までしたので、これを表わ
す減少保持フラグをセットしておく。
【0041】ステップA15にて減少保持フラグがセッ
トされていると判定した場合は、ステップA19にてエ
ンジン回転数が小さな設定値Sより小さいか否かを判定
し、S以上であれば合流を断つ値を電流値として出力す
る(ステップA20)。S未満であれば、ステップA1
1でセットしたエンジンフラグをクリアし、またステッ
プA18でセットした減少保持フラグもクリアする。
【0042】図10のステップA13でエンジン回転数
が小さい値S以上であると判定した場合は、エンジン回
転数がSから増大してきた傾向にあるので、図12のス
テップA22〜A26にて合流度合を増大させる。ま
ず、ステップA22にて、後述する増加保持フラグがセ
ットされているか否か判定し、セットされていなければ
ステップA23にて前回より合流度合を増大するため前
回の電流値に一定値を加算して今回の電流値を演算す
る。そして、ステップA24にて、今回の演算値が合流
を全開にする値Imax より大きいか否かを判定し、それ
以下であれば演算した電流値を電磁比例制御弁11Cに
出力する(ステップA3)。
【0043】演算値が全開に要する値を越えた場合は、
ステップA25にて全開に要する電流値を出力する。ま
た、合流度合の増大が限界に到っているので、この旨を
表わす増加保持フラグをセットしておく。ステップA2
2にて増加保持フラグが既にセットされていると判定し
た場合は、ステップA26にて、全開に要する電流値を
出力し、電磁比例制御弁11Cを全開させる。なお、増
加保持フラグのクリアは、例えばエンジン回転数がS未
満になったとき行えば良い。
【0044】次に、図13を参照してレバー出力計算即
ちスプール制御とエンジン回転数制御を説明する。図1
3に示すように、コントローラ10はイニシャライズの
状態から、まず、作業機レバー9aのポテンショメータ
電圧により、リフト上昇か否かを判定する(ステップB
1)。ポテンショメータ電圧が負であればリフト下降側
にレバー9aが操作されていると判定し、ステップB2
にて従来と同様レバー開度に基づいて不感帯以外であれ
ばリフト用電磁比例制御弁11Aのリフト下降側制御に
要する流量制御信号S2 Aの電流値を演算し、また、例
えば負荷やレバー開度に関係なく、スロットルレバー操
作用電磁比例ソレノイド27の電流をアイドリング相当
の値I0 に定め、これを出力する(ステップB3)。
【0045】ポテンショメータ電圧が正であればリフト
上昇側にレバー9aが操作されていると判定し、次のス
テップB4でレバー開度が不感帯を越えているか否かを
判定する。不感帯であれば、ステップB5でリフトシリ
ンダ1への供給流量を断ちこれを静止させておくため電
磁比例制御弁11Aに流す電流値を例えばゼロと定め、
またエンジン24をアイドリングに保つため電磁比例ソ
レノイド27に流す電流値をI0 と定め、それぞれを出
力する(ステップB3)。
【0046】レバー開度がリフト上昇側で不感帯を越え
ていれば、次のステップB6にて中間開度を越えている
か否かを判定し、中間開度以下であれば、ステップB7
にて図5に示した関係で電磁比例制御弁11Aに流す電
流値を計算し、これを作業機レバー9aに対応した出力
として電磁比例制御弁11Aに与える。また、この場合
は、スロットル操作用電磁比例ソレノイド27の電流値
をアイドリング相当の値I0 とし、当該ソレノイド27
に与える(ステップB3)。
【0047】レバー開度が中間開度以上の場合は、まず
ステップB8にて負荷が小さな設定値WL より大きいか
否か判定し、WL 以下であれば、ステップB9にて図6
に示した経路c,dの関係でレバー開度に対応して電磁
比例ソレノイド27に流す電流値を計算し、この計算値
をエンジン出力とするため(ステップB10)、ソレノ
イド27に計算した電流値を流す(ステップB3)。
【0048】負荷がWL より大きければ、更にステップ
B11にて負荷が大きな設定値WH より大きいか否か判
定し、WH 以下であれば、ステップB12にて図6に示
した経路a,bの関係でレバー開度に対応して電磁比例
ソレノイド27に流す電流値を計算し、この計算値をエ
ンジン出力とするため(ステップB10)、ソレノイド
27に計算した電流値を流す(ステップB3)。
【0049】負荷がWL とWH の間の中負荷であれば、
ステップB13にて図6に示した経路a,e,dの関係
でレバー開度に対応して電磁比例ソレノイド27に流す
電流値を計算し、この計算値をエンジン出力とするため
(ステップB10)、ソレノイド27に計算した電流値
を流す(ステップB3)。
【0050】以上説明した実施例では油圧ポンプとして
ギヤポンプ22A,22Bを使用しているが、他の形式
のポンプでも良い。また油圧ポンプを2台タンデムに連
結したが3台以上連結しても実施例の単なる拡張により
同様の制御を行うことができる。更に、リフトシリンダ
1のリフト上昇側での供給流量制御だけでなく、リフト
下降側でも同様の制御ができ、また、チルトシリンダ8
の供給流量制御も同様に行うことができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、油圧ポンプをタンデム
に備え、負荷検出センサと、エンジン回転数検出センサ
と、合流用電磁弁と、スロットル操作用アクチュエータ
とを用い、作業機レバーの開度に応じてその時の負荷状
態とエンジン回転数を基に油圧ポンプの合流制御、及
び、エンジン回転数制御を行うので、エンジンの低騒音
化及び低燃費化が達成でき、更にオペレータの操作が作
業機レバーだけで極めて容易であり作業効率が大幅に向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧回路を示す図。
【図2】図1の電気制御系を示す図。
【図3】作業機レバーの開度と制御の対応関係を示す
図。
【図4】レバー開度とポテンショメータ電圧の関係を示
す図。
【図5】ポテンショメータ電圧とリフト用電磁比例制御
弁の電流との関係を示す図。
【図6】ポテンショメータ電圧とスロットル操作用電磁
比例ソレノイドとの関係を示す図。
【図7】エンジン回転数とリフト上昇供給流量との関係
を示す図。
【図8】レバー開度とリフト上昇供給流量との関係を示
す図。
【図9】合流ポンプ制御のフローを示す図。
【図10】合流ポンプ制御のフローを示す図。
【図11】合流ポンプ制御のフローを示す図。
【図12】合流ポンプ制御のフローを示す図。
【図13】レバー出力とエンジン回転数制御のフローを
示す図。
【図14】本発明の実施例を適用するフォークリフトを
示す斜視図。
【図15】従来の制御装置の全体を示す図。
【符号の説明】
1 リフトシリンダ 8 チルトシリンダ 9a リフト用作業機レバー 9b チルト用作業機レバー 10 コントローラ 11A リフト用電磁比例制御弁 11B チルト用電磁比例制御弁 11C 合流用電磁比例制御弁 17 油圧センサ 22A,22B ギヤポンプ 23 タンク 24 エンジン 25 エンジン回転センサ 26 スロットルレバー 27 スロットル操作用電磁比例ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緑川 利幸 神奈川県相模原市田名3000番地 エム・ エイチ・アイさがみハイテック株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭56−113700(JP,A) 特開 平2−221643(JP,A) 実開 昭61−44497(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトのエンジンに連結された
    2台の油圧ポンプと、これら2台の油圧ポンプの吐出側
    に接続され、一方の油圧ポンプの出力を他方の油圧ポン
    プに合流させる合流用電磁弁と、この合流用電磁弁と作
    業機シリンダ間に接続されたシリンダ用電磁弁と、エン
    ジンのスロットルレバーを操作するアクチュエータと、
    エンジンの回転数を検出するセンサと、作業機シリンダ
    の負荷を検出するセンサと、作業機レバーの開度が予め
    定めた中間開度以上の場合はシリンダ用電磁弁の開度を
    全開などの一定開度に保ち、中間開度以下の場合は作業
    機レバーの開度に応じてシリンダ用電磁弁の開度を全閉
    から一定開度の間で変化させるスプール制御部、作業機
    レバーの開度が中間開度以下の場合はアクチュエータを
    アイドル回転相当の一定位置に保ち、中間開度以上の場
    合は作業機レバーの開度と作業機シリンダの負荷に応じ
    てアクチュエータを動作させるエンジン回転数制御部及
    び作業機シリンダの負荷が予め定めた小さな値以下の場
    合は合流用電磁弁を全開などの一定の大開度に保ち、予
    め定めた大きな値以上の場合は合流用電磁弁を全閉など
    の一定の小開度に保ち、前記小さな値と大きな値との間
    の場合は合流用電磁弁をエンジン回転数に応じて前記一
    定大開度と一定小開度の間で変化させる合流ポンプ制御
    部からなるコントローラとを具備することを特徴とする
    フォークリフトの作業機シリンダ供給流量制御装置
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