JP2570851B2 - バッテリ式産業車両における油圧装置 - Google Patents

バッテリ式産業車両における油圧装置

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JP2570851B2
JP2570851B2 JP5251889A JP5251889A JP2570851B2 JP 2570851 B2 JP2570851 B2 JP 2570851B2 JP 5251889 A JP5251889 A JP 5251889A JP 5251889 A JP5251889 A JP 5251889A JP 2570851 B2 JP2570851 B2 JP 2570851B2
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昭司 杉山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はバッテリ式産業車両における電力回生用油
圧装置に関するものである。
[従来の技術] 荷役用油圧装置のポンプを駆動する電動機を備えたバ
ッテリ駆動式産業車両、例えばバッテリフォークリフト
においては、リフトシリンダからの戻り油によりモータ
として機能する油圧ポンプを使用し、電動機を発電機と
して作用させてバッテリの回生を行わせるものがある。
前記のような回生式油圧装置として、本願出願人は特
願昭63−174405号において第8図に示すものを提案して
いる。即ち、リフトレバー40及びティルトレバー41の操
作方向を検出したリミットスイッチLS1,LS2及び両レバ
ー40,41の操作量を検出したポテンショメータP1,P2の信
号に基づいてコントローラCが誘導電動機49を回転駆動
し、油圧ポンプ42が駆動されて、オイルタンクから回生
用逆止弁51を介して作動油が吸上げられる。そして、テ
ィルトレバー41の操作に基きティルト用制御弁47が切換
制御されて、ティルトシリンダ48に作動油が供給されて
これが伸縮され、フォークのティルト動作が行われる。
また、リフトレバー40の上昇操作に基きa位置に保持
されるリフト用制御弁44を介して油圧ポンプ42からリフ
トシリンダ45に作動油が供給され、フォークが上昇され
る。さらに、リフトレバー40の下降操作に基き、リフト
用制御弁44がc位置に切換えられると、フォークの負荷
によりリフトシリンダ45からの戻り油が前記リフト用制
御弁44を経て帰還用管路46に圧送される。
前記リフトレバー40の下降操作をリミットスイッチLS
1が検出したとき、コントローラCはリミットスイッチL
S1の検出結果に基いて回生制動モードを実行する。そし
て、前記戻り油が帰還用管路46を経て油圧ポンプ42内に
流入すると、同油圧ポンプ42は同戻り油の油圧により油
圧モータとして機能して電動機49を回生駆動する。これ
により、電動機49は発電機として機能して、バッテリ50
を充電させるようになっている。
ところが、前記リフトシリンダ45から油圧ポンプ42に
流れる戻り油の油圧値はフォークの負荷によって決定さ
れる。そして、フォークの積載重量が小さく、同フォー
クが軽負荷にて下降されるときには、戻り油の圧力もレ
バー操作量に基く回転速度指令値を下回り、油圧ポンプ
42を油圧モータとして駆動するのに充分ではない。この
ため、フォークが下降するにも拘わらず、電動機49の回
転数が所定値を下回ると電動機45は回生を行わなず、力
行運転を行って、バッテリ電力が消費されることとな
る。
そこで、本願出願人は第9図に示すような油圧装置を
提案した。この装置ではタンクとポンプ42との間に電磁
式霧換弁52を介装し、リフト用管路53内の戻り油圧が予
め設定した回生下限値を下回るとこれを検出した油圧セ
ンサ54からの信号に伴いコントローラが切換弁52をa位
置に切換えて戻り油をタンク内に回収させる。これによ
り、ポンプ42に低圧の戻り油が流入することが阻止さ
れ、電動機49が力行運転を行うことが防止されてバッテ
リ電力の無用な消費が回避される。
しかし、この油圧装置でもフォークが軽負荷で上昇位
置から下降位置に急激に切換操作されると、その直後に
リフトシリンダ45内で発生する作動油の踊りにより、第
10図に示すようにリフト用管路53内に戻り油圧にも脈動
が起きて瞬時ながら回生下限値を上回る。このため、切
換弁52の開閉が繰り返され、戻り油が切換弁52を間欠的
に通過してタンク内に流れる。よって、切換弁52にハン
チングが発生し、リフトレバー40の使用感が低下すると
ともに、荷役部材の安定した下降が行われない。
この発明は上記した問題点を解消するためになされた
ものであり、その目的は荷役部材が軽負荷にて下降して
電動機が回生動作不能なとき、同電動機の回転を停止さ
せることによりエネルギーの節約を可能とし、さらには
回路内部品のハンチング等の不良動作を回避して、安定
した荷役部材の下降を可能としたバッテリ式産業車両に
おける動力回生機能を備えた油圧回路を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段] この発明は上記した目的を達成するために、荷役部材
を昇降させるリフトシリンダと、前記リフトシリンダを
作動させるために駆動され、切換操作手段の上昇位置に
基き同シリンダに作動油を供給するとともに、下降位置
に基づきリフトシリンダが収縮されたとき、所定値を越
えた戻り油の圧力にて回転駆動され、油圧モータとして
機能する油圧ポンプと、前記リフトシリンダと油圧ポン
プとの間に介装されたリフト用制御弁と、バッテリから
供給される電力にて駆動され、前記油圧ポンプを回転さ
せるとともに、油圧モータとして機能する油圧ポンプに
よりバッテリの電力回生を行う電動機と、前記戻り油の
帰還路内において、戻り油の帰還方向を油圧ポンプ側
と、ドレイン側とへ選択的に切換える帰還路切換手段
と、前記戻り油の圧力が油圧ポンプを油圧モータとして
機能させ得るときに帰還路切換手段を油圧ポンプ側に、
また戻り油の圧力が油圧ポンプを油圧モータとして機能
させ得ないときには帰還路切換手段をドレイン側に連通
させるパイロット流体通路と、前記パイロット流体通路
内に設けられ、前記パイロット流体通路を封鎖する封鎖
手段と、前記リフト用制御弁が戻り油の帰還路を閉鎖し
たとき、前記閉鎖手段を開放してパイロット流体の逆流
を可能にする封鎖解除手段とを設けたことをその要旨と
する。
[作用] この発明は上記した解決手段を採用したことにより、
戻り油の圧力が油圧ポンプを油圧モータとして機能させ
得る値になると、パイロット流体通路を経て帰還路切換
手段にパイロット圧が付与され、帰還路切換手段が油圧
ポンプに連通される。このあと、戻り油の圧力が油圧ポ
ンプを油圧モータとして機能させ得ない値に低下したと
き、パイロット流体通路は封鎖手段により封鎖されてパ
イロット流体の逆流が阻止されることにより、帰還路切
換手段からパイロット圧が解除されることが阻止され、
帰還路切換手段が油圧ポンプ側連通位置に保持される。
そして、封鎖解除手段により封鎖手段が開放されてパイ
ロット流体通路内でパイロット流体の逆流が許容され、
帰還路切換手段からパイロット流体圧力が解除されて、
同帰還路切換手段がドレイン側連通位置に切換えられ
る。
[実施例] 以下、この発明をバッテリ式フォークリフトに具体化
した一実施例を第1〜7図に従って詳述する。
第1図において、油圧ポンプ1はオイルタンクT内に
貯留された作動油を供給用管路2の回生用逆止弁2aを介
して吸上げたのち、フォーク駆動用油圧回路H内の主管
路3に吐出する。前記主管路3にはリフト用制御弁4が
配設され、同リフト用制御弁4はフォークの昇降及び停
止を指示する。リフトレバー5の上昇、中立及び下降操
作位置に対応して、a,b,cの3つの位置に切換可能にな
っている。
前記リフト用制御弁4は位置切換えによりリフトシリ
ンダ7のボトム室7a内の作動油の量を制御して同シリン
ダ7を伸縮させるものであり、リフトレバー5の上昇操
作位置に基くa位置(第2図)において、主管路3とリ
フト用管路6とを連通させ、油圧ポンプ1からリフトシ
リンダ7のボトム室7aに作動油を供給させることにより
同リフトシリンダ7を伸長させる。
さらに、前記リフト用制御弁4はリフトレバー5の中
立位置に基くb位置(第4図)では、リフト用管路6を
主管路3及び帰還用管路8から遮断し、リフトシリンダ
7内の作動油の流量の変動を防止して、これを収縮させ
ることなく保持するとともに、主管路3を下流側に開放
するようになっている。
また、前記リフト用制御弁4はリフトレバー5の下降
操作位置に基くc位置(第3図(a)(b)、第6図)
において、リフト用管路6と帰還用管路8とを連通させ
る。前記帰還用管路8の分岐路Dにはa,b位置に切換可
能な帰還路切換手段としてのパイロット制御式切換弁8a
が設けられている。
この切換弁8aには前記分岐路Dの接続点Jからパイロ
ット流体通過路としての切換用パイロット管路6aが接続
されている。そして、特に第3図(b)に示すように、
前記リフト用管路6の内部圧力が切換弁8aのパイロット
設定圧力を上回るとき、前記切換用パイロット管路6aよ
り逆止弁6b及び圧力変動防止用ニップル弁6cより伝達さ
れる切換用パイロット流体の圧力に従って切換弁8aがb
位置からa位置に切換えられるようになっている。
即ち、下降されるフォークの負荷に従うリフト用管路
6内の戻り油圧がパイロット設定圧以下のときには、切
換用パイロット圧が切換弁8aに働くことはなく、この切
換弁8aはb位置(第3図(a))に保持され、また戻り
油圧がパイロット設定圧を上回ったときには切換弁8aが
a位置(第3図(b)、第6図)に保持されて閉鎖され
る。そして、この切換弁8aはa位置においてリフトシリ
ンダ7から帰還用管路8内に流入する戻り油を供給用管
路2の回生用逆止弁2a及び油圧ポンプ1間に帰還させ、
供給用管路2内において回生用逆止弁2aにてタンクTへ
の流通が遮断された戻り油は油圧ポンプ1内に流入して
これを駆動する。
また、切換弁8aが一旦a位置に切換えられたのち、リ
フト用管路6内の戻り油圧がパイロット設定圧力を下回
ると、切換用パイロット管路6a内に切換用パイロット流
体が流れることはなくなるが、切換弁8aに圧力をかける
切換用パイロット流体はその退路が逆止弁6bにて封鎖さ
れ、切換弁8aを高い圧力でa位置に保持し続ける。
そして、第7図に示すように、リフトレバー5の中立
操作に従ってリフト用制御弁4がb位置に切換えられる
と、これの中央ノーマル室に設けた圧力通過路4aが開放
用パイロット流体管路Oに連通され、同管路Oを介して
逆止弁6bの弁座側に付与される開放用パイロット圧によ
り逆止弁6bが開放される。これにより、切換弁8aはb位
置に切換えられ、リフトシリンダ7から帰還用管路8を
通る戻り油を迂回管路8bを経てドレイン用管路15からタ
ンクT内に帰還させる。
なお、本実施例ではこの逆止弁6bの開放用パイロット
比に応じて切換弁8a側から働く油圧力にて封鎖される逆
止弁6bを開放するための開放用パイロット設定圧が設定
される。
前記主管路3にはリフト用制御弁4の下流側において
ティルト用制御弁9が配設され、フォークの前後傾動作
を指示するティルトレバー10の前傾、中立及び後傾操作
位置に対応してティルト用制御弁9がa,b,cの3位置に
切換駆動されるようになっている。
前記ティルト用制御弁9はその位置切換えによりティ
ルトシリンダ14の前室14a及び後室14bの油量を制御して
同シリンダ14を収縮させるものであり、ティルトレバー
10の後傾位置に基くa位置(第2,5図)において後傾用
管路12をティルト用管路11に、前傾用管路13をドレイン
用管路15にそれぞれ連通させ、油圧ポンプ1からティル
トシリンダ14の前室14aに作動油を供給させるととも
に、後室14b内の作動油をオイルタンクTに流出させ、
前記ティルトシリンダ14を収縮させることによりフォー
クの後傾を行う。
また、前記ティルト用制御弁9はティルトレバー10の
前傾操作に基くc位置(第4図)において後傾用管路12
をドレイン用管路15に、前傾用管路13をティルト用管路
11にそれぞれ連通させ、油圧ポンプ1からティルトシリ
ンダ14の後室14bに作動油を供給させるとともに、前室1
4a内の作動油をオイルタンクTに回収して、ティルトシ
リンダ14を伸長させ、フォークを前傾させる。
さらに、前記ティルトレバー10の中立位置に基きティ
ルト用制御弁9はb位置(第3図(a)(b))に保持
されて、前傾用及び後傾用管路13,12をティルト用管路1
1及びドレイン用管路15のいずれからも遮断させ、ティ
ルトシリンダ14内の油量を変動させることなく、フォー
クをその時の傾斜状態に保持するとともに、主管路3を
オイルタンクTに連通させる。
また、前記リフトレバー5が上昇位置に操作され、か
つティルトレバー10が前後傾いずれかの位置(例えば後
傾)に操作されると、第2図に示すようにリフト用制御
弁4はa位置に、切換弁8aもa位置にそれぞれ保持され
てリフトシリンダ7とポンプ1とが連通され、またティ
ルトシンダ14はa,cいずれかの位置(図面ではa位置)
にあるティルト用制御弁9を介してポンプ1及びタンク
Tに連通されて伸縮される。従って、フォークは上昇し
ながらティルト動作を行う。
また、前記リフトレバー5が下降操作され、かつティ
ルトレバー10が前後傾いずれかの位置(例えば前傾)に
操作されたときには、第6図に示すようにリフト用制御
弁4はc位置に、切換弁8aはa位置にそれぞれ保持され
てリフトシリンダ7とポンプ1とが連通され、フォーク
の負荷によりリフトシリンダ7から流入する戻り油がポ
ンプ1内に流入する。そして、前記ティルトシンダ14は
a,cいずれかの位置(図面ではc位置)にあるティルト
用制御弁9を介してポンプ1及びタンクTに連通される
ことによりリフトシリンダ7からのポンプ1を経て流入
する戻り油によってティルトシリンダ14が伸縮される。
従って、フォークは上昇時と同様に下降しながらティ
ルト動作を行い、フォークのリフト及びティルトの同時
操作を行うことができるようになっている。
さて、上記した油圧回路を駆動する電気的構成につい
て説明する。
前記リフトレバー5の上昇、中立及び下降の操作位置
はリミットスイッチよりなるリフト操作位置センサ16に
て検出されるとともに、同リフトレバー5の上昇位置及
び下降位置における操作量はポテンショメータよりなる
リフト操作量センサ17にて検出され、その検出信号はコ
ントローラ20に入力される。また、ティルトレバー10の
前傾、中立及び後傾位置はリミットスイッチよりなるテ
ィルト操作位置センサ18にて検出されるとともに、同レ
バー10の前傾位置及び後傾位置における操作量はポテン
ショメータよりなるティルト操作量センサ19にて検出さ
れ、各検出信号をコントローラ20に出力する。
切換弁ストロークセンサ22はポテンショメータよりな
り、前記切換弁8aのスプールの移動量を検出し、この検
出信号をコントローラ20に出力する。そして、この検出
信号に基いてコントローラ20は切換弁8aの切換位置a,b
を判断する。
前記コントローラ20はバッテリ24の駆動電源を制御し
て誘導電動機21に供給し、同電動機21は油圧ポンプ1に
連結されている。
前記コントローラ20はリフト操作量センサ17及びティ
ルト操作量センサ19の各検出値に対する電動機21の回転
速度を演算する。即ち、リフトレバー5のみが操作され
たときには、リフトレバー5の操作量に対する回転速度
指令値が、ティルトレバー10のみが操作されたときには
ティルトレバー10の操作量に対する回転速度指令値が予
め定められたプログラムデータに基いて演算される。
また、同時にリフトレバー5及びティルトレバー10が
操作されたときにはコントローラ20は各操作量に対する
回転数指令値を演算し、これら2つの指令値の中で大き
い方の回転速度指令値を電動機21の回転数として設定す
るようになっている。そして、コントローラ20は演算さ
れた回転速度指令値に基いてバッテリ24から電動機21に
供給される電力を制御して、前記回転速度指令値に従う
回転速度で電動機21を駆動して油圧ポンプ1の吐出量を
調整する。即ち、リフトレバー5及びティルトレバー10
の各操作量に応じてフォークの昇降速度及びマストの傾
動速度を制御する。
また、リフトレバー5の単独下降操作時にコントロー
ラ20はストロークセンサ22からの信号に基いて電動機21
の回転を制御する。即ち、切換弁8aがa位置にあると
き、これを検出したストロークセンサ22からの信号に基
いて前記回転速度指令値に従う速度で電動機21を回転制
御する。そして、リフトシリンダ7から切換弁8aを介し
て流入する戻り油により油圧モータとして機能するポン
プ1にて電動機21が発電機として駆動され、コントロー
ラ20を介してバッテリ24の充電が行われる。
さらに、切換弁8aがb位置にあるとき、これを検出し
たストロークセンサ22からの信号に基き、コントローラ
20は電動機21の駆動を停止する。前記ティルトレバー10
の操作時には、切換弁8aがb位置にあるときでもコント
ローラ20はストロークセンサ22からの信号を無効化して
電動機21を駆動する。
さて、前記のように構成した油圧装置の作用について
以下に説明する。
今、第3図(b)に示すように、フォークが重負荷で
リフトレバー5が下降操作されたとき、リフトシリンダ
7からのリフト用管路6内に流入する戻り油圧はパイロ
ット設定圧を超える。すると、分岐路Dを介してパイロ
ット管路6a内を流されるパイロット流体の圧力変動が逆
止弁6b及びニップル弁6cにて調整されたのち、切換弁8a
に伝達される。そして、このパイロット圧により切換弁
8aはa位置に保持される。このため、リフトレバー5の
操作量に従う回転速度指令値でコントローラ20が発電機
21、即ちポンプ1を回転させる。さらに、戻り油がポン
プ1に強制的に圧送されてこれの回転速度を増加させ、
これに追従して回転する電動機21が発電機として機能
し、コントローラ20を介してバッテリ24が充電される。
また、フォークが無負荷、または極めて低い負荷の状
態で下降されると、戻り油圧は切換弁8aのパイロット設
定圧に達することはなく、b位置にある切換弁8aは切換
えられることはない。このため、低圧の戻り油が油圧ポ
ンプ1に流れることはなく、またストロークセンサ22か
らの信号に従いコントローラ20も電動機21を停止保持す
るため、無駄なエネルギー消費が行われない。
ところが、リフトレバー5を上昇位置から下降位置に
急激に切換えると、その直後にリフトシリンダ7のピス
トン室7a内における油圧に踊りが生じる。そして、第10
図に示すようにリフト用管路6内において戻り油圧が前
記踊りによって瞬間的にパイロット設定圧を越える。す
ると、b位置にある切換弁8aはパイロット管路6aから伝
達される切換用パイロット圧によりa位置に切換えられ
る。
このあと、戻り油圧はフォークの負荷に従って下降さ
れ、パイロット管路6内に以後閉鎖用パイロット流体が
流れることはない。しかし、パイロット管路6aの切換弁
8aと逆止弁6bとの間において、切換弁8aにパイロット圧
を付与していた閉鎖用パイロット流体は逆止弁6bにより
退路を封鎖されているところから、切換弁8aと逆止弁6b
との間の圧力が一定に保持される。このため、閉鎖用パ
イロット圧が切換弁8aから解除されることなく、切換弁
8aはa位置に保持され続け、戻り油をポンプ1内に流入
させ続ける。従って、フォークの下降切換操作時には、
切換弁8aは戻り油がリフト用管路6内において脈動して
断続的に切換用パイロット設定圧を上回るにも拘わず、
ハンチングを起こすことはない。
また、フォークの下降中は逆止弁6bにより圧力が保持
されるため、切換弁8aのスプールの戻りを防止するよう
になっている。よって、フォークの下降中は電動機が駆
動停止することガなく、これに伴う下降速度の変化を防
止する機能を備えている。
さらに、切換弁8aがa位置にあることを検出したスト
ロークセンサ22からの信号に従い、コントローラ20が電
動機21を駆動する。このとき、戻り油は切換弁8aよりポ
ンプ1内に流入して、ポンプ1は電動機21を回生駆動す
る。
このあと、第7図に示すように、リフトレバー5が中
立位置に切換操作されると、開放用パイロット管路Oを
介して逆止弁6bに開放用パイロット流体が流れ、切換弁
8aと逆止弁6bとの間の圧力にて封鎖される逆止弁6bを開
放させる。すると、切換弁8aがb位置へ切換えられる。
さらに、第5図に示すようにティルトレバー10の単独
操作時には、切換弁8aはb位置に保持され、戻り油はタ
ンクTに回収される。このとき、コントローラ20は電動
機21を駆動することによりポンプ1を回転させる。これ
により、ティルト用制御弁9を介してティルトシリンダ
14に作動油が供給され、フォークの安定したティルト動
作が保証される。
また、第2,6図に示すように、リフトレバー5が上昇
または下降操作され、ティルトレバー10が前後傾いずれ
かの位置に操作された場合にはコントローラ20は電動機
21を両レバー5,10の操作量に基く各回転速度指令値のう
ち大きい回転速度指令値で回転させる。そして、コント
ローラ20は切換弁8aの位置、即ちストロークセンサ22か
らの信号の有無に拘わらず、電動機21を駆動するため、
操作量の大きいほうのレバー5,10の操作量に基く回転速
度指令値に従って電動機21が駆動され、ポンプ1からテ
ィルトシリンダ14に供給される作動油によりマストの傾
動が行われる。
このように、本実施例ではフォークが軽負荷で上昇操
作から下降操作に急激に切換えられると、その直後にお
ける油圧の踊りによる戻り油圧が切換用パイロット設定
圧力を一時的に上回る。そして、このとき発生される切
換用パイロット流体の圧力にて切換弁8aがa位置で閉鎖
され、このあとフォークの負荷に従って戻り油が切換用
パイロット設定圧力を下回るが、切換弁8a側から逆流す
る切換用パイロット流体は逆止弁6bにて退路が封鎖され
るため、切換弁8aがa位置に保持され、戻り油がポンプ
1、即ち電動機21を回転させて安定した荷役動作を行
う。そして、リフトレバー5が中立位置に切換操作され
ると、開放用パイロット流体の圧力により逆止弁6bが開
放される。
従って、切換弁8aから切換用パイロット圧力が次第に
解除され、切換弁8aが急激にb位置に切換られることは
なく、切換弁8aに一挙に戻り油が通過することはない。
このため、同切換弁8aのハンチングが回避される。
また、第3図(b)に示すように、フォークが軽負荷
にて下降されるとき、主管路3がリフト用制御弁4を介
して開放用パイロット管路Oに連通されるものの、スト
ロークセンサ22からの信号に基くコントローラ20の制御
により電動機21が油圧ポンプ1を回転させ、ポンプ1か
らタンクTに作動油が積極的に送られているため、主管
路3とリフト用制御弁4を結ぶ管路内には負圧が発生す
る。このため、開放用パイロット管路O内にはパイロッ
ト圧力が発生することはなく、逆止弁6bが開放されるこ
とはない。
なお、この発明は上記した実施例に限定されるもので
はなく、例えば 誘導電動機21に代えて直流電動機を採用したり、 切換弁8aとタンクTとの連結管路を迂回管路8b及びド
レイン用管路15に代えて、第9図に示す従来例と同様に
直接タンクTに導き、戻り油の管路内抵抗を減少させる
構成とする、 等、発明の趣旨から逸脱しない限りにおいて任意の変更
は無論可能である。
[効果] 以上詳述したように、この発明によれば、荷役部材が
軽負荷にて下降して電動機が回生動作不能で力行運転を
行うとき、同電動機の回転を停止させることによりエネ
ルギーの節約を可能とし、さらには切換操作部材の良好
な使用感を確保するとともに、切換弁及び電動機等の回
路内機器のハンチング等の不良動作を回避して下降動作
の変化防止し、安定した荷役部材の下降が可能になると
いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例におけるフォークリフ
トの油圧的及び電気的構成を示す回路図、第2図はフォ
ーク上昇時における油圧的及び電気的構成を示す回路
図、第3図(a)及び(b)はそれぞれフォークの重負
荷及び低負荷下降時における油圧的及び電気的構成を示
す回路図、第4図はフォークの前傾時における油圧的及
び電気的構成を示す回路図、第5図はフォークの後傾時
における油圧的及び電気的構成を示す回路図、第6図は
フォーク下降時にして前傾時における回路図、第7図は
フォーク下降後に停止させた状態を示す回路図、第8図
及び第9図はそれぞれ従来例を示す回路図、第10図は第
9図に示す油圧回路の戻り油圧の変化を示す線図であ
る。 油圧ポンプ1、リフト用制御弁4、リフトシリンダ7、
パイロット流体通路としての切換用パイロット管路6a、
封鎖手段としての逆止弁6b、帰還路切換手段として切換
弁8a、誘導電動機21、バッテリ24、封鎖解除手段として
の開放用パイロット管路O。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷役部材を昇降させるリフトシリンダと、 前記リフトシリンダを作動させるために駆動され、切換
    操作手段の上昇位置に基き同シリンダに作動油を供給す
    るとともに、下降位置に基きリフトシリンダが収縮され
    たとき、所定値を越えた戻り油の圧力にて回転駆動さ
    れ、油圧モータとして機能する油圧ポンプと、 前記リフトシリンダと油圧ポンプとの間に介装されたリ
    フト用制御弁と、 バッテリから供給される電力にて駆動され、前記油圧ポ
    ンプを回転させるとともに、油圧モータとして機能する
    油圧ポンプによりバッテリの電力回生を行う電動機と、 前記戻り油の帰還路内において、戻り油の帰還方向を油
    圧ポンプ側と、ドレイン側とへ選択的に切換える帰還路
    切換手段と、 前記戻り油の圧力が油圧ポンプを油圧モータとして機能
    させ得るときに帰還路栄切換手段を油圧ポンプ側に、ま
    た戻り油の圧力が油圧ポンプを油圧モータとして機能さ
    せ得ないときには帰還路切換手段をドレイン側に連通さ
    せるパイロット流体通路と、 前記パイロット流体通路内に設けられ、前記パイロット
    流体通路を封鎖する封鎖手段と、 前記リフト用制御弁が戻り油の帰還路を閉鎖したとき、
    前記封鎖手段を開放してパイロット流体の逆流を可能に
    する封鎖解除手段と を設けてなるバッテリ式産業車両における油圧装置。
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