JP2715495B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2715495B2
JP2715495B2 JP63306659A JP30665988A JP2715495B2 JP 2715495 B2 JP2715495 B2 JP 2715495B2 JP 63306659 A JP63306659 A JP 63306659A JP 30665988 A JP30665988 A JP 30665988A JP 2715495 B2 JP2715495 B2 JP 2715495B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はカメラに関し、特にフィルムを自動的にカ
メラに装填することができるカメラに関するものであ
る。
[従来の技術] 従来のカメラにおいては、パトローネ室は単にフィル
ムパトローネを収納する機能のみを有するものであっ
た。つまり、フィルムを装填するに際しては、たとえば
まず裏蓋を開放してフィルムパトローネをパトローネ室
に収納する。そして、フィルムパトローネから出ている
フィルムを使用者が手で持って、パトローネ室のフィル
ム送出口からフィルム露光部に至る経路に位置させる。
その後、巻上げレバーを手動操作することで、あるいは
裏蓋の閉成等により自動フィルム巻上げ装置を作動させ
ることでフィルムの装填が行なわれるものである。
しかし、前述した従来技術による場合には、フィルム
の装填時に、使用者がフィルムを所定の位置にセットし
たり、フィルム送出口に差し込んだりしなければなら
ず、フィルムの扱いが煩わしく手間のかかるものであっ
た。これは、手動でフィルムを巻上げるカメラにおいて
も、自動でフィルムを巻上げる装置を備えたカメラにお
いても同様に存するものであった。
このような従来技術の問題を解消するために、本発明
の出願人は、特開昭62−156641において、フィルムパト
ローネに収納されたフィルムのカメラへの装填を自動的
に行ない、かつパトローネ室をよりコンパクトにするカ
メラを提案している。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような本発明の出願人により提案されたカメラ
においても、自動装填の観点から見れば、不十分であっ
た。このようなカメラにおいては、フィルム先端が自動
的にフィルムを送出口からフィルム露光開口を超えてス
プール室へ送られるように構成されるが、何らかの異常
でフィルム先端が送出口から出てこなかったり、送出口
からフィルム先端が出てきてもフィルム先端が露光開口
に落ち込んだり、露光開口の端の壁部に引っ掛かってフ
ィルムが損傷する場合がある。この発明は、上記のよう
なフィルム自動装填における失敗時に起こり得る問題点
を解消するためになされたもので、フィルム自動装填に
おいても、フィルムの損傷を防止できるカメラを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に係る、フィルム容器をフィルム収納室に装
填することでフィルム収納室のフィルムを送出口からス
プール室に向けてフィルム先端部を送出すことが可能な
カメラは、フィルム先端部をスプール室まで送出するフ
ィルム送出手段と、送出口から送出されたフィルム先端
部の通過経路に設けられてフィルムの通過の有無を検知
する検知手段と、検知手段により前記フィルム先端部の
通過が検知されない場合には、フィルムの巻戻しを行な
う制御手段とを含む。
請求項2に係るカメラにおいては、請求項1のカメラ
の制御手段は、フィルムの巻戻しを行なった後に、再
度、フィルム送出手段を動作させる。
[作用] 請求項1のカメラにおいては、フィルム送出手段によ
ってフィルム先端部が通過経路を通過しているか否かが
検知手段で検知され、フィルム先端部が通過経路を通過
していないことが検知された場合には、フィルムの巻戻
しが行なわれる。
請求項2に係るカメラにおいては、請求項1のカメラ
において、フィルムの巻戻しが行なわれた後に再度フィ
ルム先端部の送出が行なわれる。
[実施例] 第2図は、この発明の一実施例によるカメラの全体構
成を示す斜視図である。
以下、図を参照してその構成について説明する。
カメラCAは、カメラボディ1前面のほぼ中央に位置す
る撮影レンズ2と、上方に位置するファインダ窓3と、
フラッシュの発光を行なうフラッシュ発光窓4と、被写
体からの情報を取入れる輝度検出用受光窓兼被写体距離
測定窓5とを備えている。カメラボディ1の上面右側端
部には、フィルムパトローネ(JISに規定される135型フ
ィルムパトローネ)Pを収納するためのパトローネ室6
が形成されている。そして、パトローネ室6の上部開口
を開閉する蓋7の軸心7aまわりで回動自在にカメラボデ
ィ1に取付けられ、この蓋7を閉鎖位置にてロックする
ロックレバー8がパトローネ室の上部開口にて隣接して
設けられている。このロックレバー8は蓋7を閉鎖位置
にロックするロック位置と、ロック解除位置との間で回
動するように支持されている。後に説明する第4図にも
示されているように、ロック位置においては、その作動
部8aにより接片9に作用して常時開のロックスイッチSs
を閉成するようになっている。なお、ロックレバー8を
ロック位置に係止する係止部材を別途設けてもよい。ま
た、カメラボディ上部には、各種情報を表示するための
表示部DSとボディ下部にはフィルム巻戻し時に使用する
スイッチSWが設けられている。
パトローネ室6はほぼ円筒形状に形成されており、そ
の内径はフィルムパトローネPにおけるフィルム引出部
Pbの最外縁からパトローネ室軸中心を経て対向するフィ
ルムパトローネPの周壁までの距離よりもわずかに大き
く形成されている。すなわち、パトローネ室6の内径を
D1、フィルムパトローネPの中心からフィルム引出部Pb
の最外縁までの距離をd1、フィルムパトローネPの筒状
部の半径をd2とすれば、 2d1>D1>d1+d2 となる関係を有している。
したがって、パトローネ室6内においてフィルムパト
ローネPはパトローネ室に対して偏心することになる。
第3A図〜第3C図は、この発明の実施例によるカメラの
内部機構および駆動伝達機構を示す概略図である。な
お、第3A図〜第3C図においては、図を単純化するためフ
ィルムパトローネPとパトローネ室6の中心を一致させ
てあるが、実際には第1図に示されているように偏心し
ている。
以下、図を参照して装填動作について説明する。
カメラCAの内部には、パトローネ室6の他にフィルム
搬送用スプロケット40、撮影レンズ2、シャッタ12、フ
ィルム露光部13、スプール室14、モータ21(M)を内蔵
するスプール41、フィルム案内レバー42、電源電池44を
収納する電池室45およびフィルム圧着板46が設けられて
いる。パトローネ室6の側壁には、フィルムパトローネ
Pの軸方向に沿って、スリット型のフィルム送出口6aが
形成される。フィルム搬送用スプロケット40は送出口6a
の近傍に配置され、後に説明する伝達系を介してモータ
により駆動され、フィルムFを図中右方向に搬送する。
なお、フィルム搬送用スプロケット40は、後の第4図に
示すように、フィルムFの下側(先の長い側)のみパー
フォレーションFcと係合するようになっている。また、
後に示す第1図のパトローネ室6のフィルム送出口6a近
傍の側壁6c(点線部)はフィルムFの先の長い部分に相
当する箇所であり、フィルム先端Faがフィルム送出口6a
に導かれるように、ガイドの役目をするように1段落さ
れて形成されている。案内レバー42は、先端に回転自在
に設けられたローラ42aを有し、取付軸42bまわりに回動
自在に取付けられるとともに、スプリング(図示せず)
により、ローラ42aがスプール41に弾性的に圧接するよ
うに付勢される。この案内レバー42はスプール室14に達
したフィルムFの先端Faがスプール41の周囲を図中反時
計方向に進むように案内するとともに、スプール41巻付
いたフィルムFを押えることによって、巻つきを確実に
するような構成になっている。撮影レンズ2は、測距装
置で検出された被写体までの距離情報に基づいて、レン
ズ駆動装置により被写体に対して自動的に焦点調節が行
なわれるように構成されている。ここで、測距装置、レ
ンズ駆動装置は、後に示す第10図におけるオートフォー
カス制御回路AFに相当するものである。
また、シャッタ12は経時的に開口を変化させるいわゆ
るプログラムレンズシャッタで、測光回路(第10図にお
けるML)で検出された被写体の輝度情報に基づいて、露
出制御装置(第10図におけるEC)により自動的に露出が
制御されるように構成される。
次に、フォーク37(後述する)、フィルム搬送用スプ
ロケット40、スプール41にモータ21からの駆動力を伝え
る駆動伝達機構について説明する。
第3A図に示すように、モータ21の駆動力は減速ギヤ系
22を介してギヤ23およびギヤ27に伝達される。ギヤ23に
噛合う遊星ギヤ25は、ギヤ23の回転軸23aに回動自在に
支持されたレバー24に回動自在に取付けられている。こ
の遊星ギヤ25は、ギヤ23が図で反時計方向に回転すると
スプール駆動ギヤ26に噛合う位置に移動し、ギヤ23が時
計方向に回転するとスプール駆動ギヤ26とは噛合わない
位置に移動するようになっている。スプール駆動ギヤ26
は、スプール41と一体で回転し、ギヤ23が反時計方向に
回転して遊星ギヤ25がスプール駆動ギヤ26に噛合ってい
るとき、スプール41を反時計方向に回転させる。ギヤ27
に噛合う遊星ギヤ29は、ギヤ27の回転軸27aに回転自在
に支持されたレバー28に回転自在に取付けられる。遊星
ギヤ29は、ギヤ27が反時計方向に回転するとスプロケッ
ト駆動ギヤ30に噛合う位置に移動し、ギヤ29が時計方向
に回転するとスプロケット駆動ギヤ30とは噛合わない位
置に移動する。第4図にても示すように、スプロケット
駆動ギヤ30はフィルム搬送用スプロケット40と一体的に
回転し、ギヤ27が反時計方向に回転して遊星ギヤ20がス
プロケット駆動ギヤ30と噛合っているとき、フィルム搬
送用スプロケット40を反時計方向に回転させ、スプロケ
ット40はフィルムFの先の長い方のパーフォレーション
Fcと係合してフィルムFをスプール室14側へ送る。ギヤ
31は、ギヤ27と噛合い、ギヤ31に噛合う遊星ギヤ33は、
ギヤ31の回転軸31aに回動自在に支持されたレバー32に
回転自在に取付けられる。この遊星ギヤ33は、ギヤ31が
時計方向に回転するとギヤ34な噛合う位置に移動し、ギ
ヤ31が反時計方向に回転すると、ギヤ35に噛合う位置に
移動するようになっている。そしてギヤ34およびギヤ35
は、どちらもフォーク駆動ギヤ36に噛合い、フォーク駆
動ギヤ36は、フォーク37を一体的に回転させる。なお、
ギヤ23が反時計方向に回転しているときは、ギヤ27も反
時計方向に回転するようになっており、ギヤ31は時計方
向に回転することになる。また、フィルム搬送用スプロ
ケット40が反時計方向に回転して、フィルムFをスプー
ル室14側へ送っているとき、送られるフィルムFに従動
してパトローネ軸Paを介してフォーク37およびフォーク
駆動ギヤ36が回転させる速度は、モータ21により直接フ
ォーク駆動ギヤ36およびフォーク37を駆動する速度より
も速くなるようにしている。そして、フィルムFがスプ
ール41に巻ついてスプール41の反時計方向の回転でフィ
ルムFを巻取っているとき、送られるフィルムFに従動
してフィルム搬送用スプロケット40およびスプロケット
駆動ギヤ30が回転される速度は、モータ21により直接ス
プロケット駆動ギヤ30およびフィルム搬送用スプロケッ
ト40を駆動する速度よりも速くなるように設定される。
第4図は第3B図のIV−IV断面図、第1図は第4図のI
−I断面図、第5図は第1図のパトローネ開放レバーの
構造図、第6図は第4図のフォークおよびフォークギヤ
の構造を示す斜視図である。
以下、これらの図を参照してその構成について説明す
る。
蓋7の内側中央部には、案内部材支持軸71が蓋7に固
定され、案内部材支持軸71のまわりに回動自在に案内部
材70が設けられる。案内部材70はスプリング72によって
下方向に付勢されており、フィルムパトローネPがパト
ローネ室6に収納された状態で、突出していない側の筒
状のパトローネ軸Pcに係合し、フィルムパトローネの径
方向に対する位置を規制する。案内部材70のパトローネ
軸への係合面は、円錐面であり、スプリング72によって
フィルムパトローネPがパトローネ室6に対して偏心で
きるように構成される。
パトローネ室6の下部中央には、フィルムパトローネ
Pの突出側の筒状のパトローネ軸Paと係合するフォーク
37が設けられ、パトローネ室6の下部中央部の開口66よ
りパトローネ室6内に突出している。第6図に示すよう
に、フォーク37はパトローネ軸Pa内のキーPdと係合する
形状を有し、正逆いずれの方向にもパトローネPを回転
駆動できる。フォーク37はフォーク駆動ギヤ36と一体で
回転するとともに、フォーク駆動ギヤ36に対して上下に
移動可能な構成とされる。フォーク駆動ギヤ36とフォー
ク37との間に設けられたスプリング38によってフォーク
37は上方に付勢され、パトローネ軸Paと係合可能な位置
に保持される。この位置ではフォーク駆動ギヤ36とフォ
ーク37との嵌合長さが短くなっており、嵌合ガタがある
程度とられている。したがって、フォーク37はフォーク
駆動ギヤ36に対して傾斜した状態で係合可能で、これに
よって蓋7の案内部材70とでフィルムパトローネPをパ
トローネ室6に対して偏心しながら駆動回転させること
ができる。このように構成することで、フィルムパトロ
ーネPぽパトローネ室6に対して偏心させない状態で回
転させる構成に比して、パトローネ室6の内径を小さく
することが可能となる。
一方、フォーク37および案内部材70はそれぞれパトロ
ーネ室6のほぼ中心に配置されているので、フィルム引
出部Pbがどの位置にあっても蓋7を閉じると案内部材70
は、パトローネ軸Pcにスムーズに係合する。フォーク37
は、その位相がパトローネ軸Pa内のキーPdの位相と異な
っている場合、パトローネ軸Paによってスプリング38に
抗して下方に移動する。そして、フォーク37が回転して
互いの位相が合致すると、フォーク37はスプリング38に
よって上方に移動し、パトローネ軸Paと係合する。な
お、フォーク駆動ギヤ36はカメラボディ1に固定された
台板90に固定された軸91のまわりに回動自在とされ、前
述の伝達系を介してモータによって駆動される。
従動スプロケット50,51は、フィルムFの先の短い方
(第4図では上側)のパーフォレーションFdと係合する
ようになっている。従動スプロケット50の上側には従動
スプロケット50と同軸に回転する駆動部材55が配置さ
れ、駆動部材55と従動スプロケット50との間にはスプリ
ング57が配置される。このスプリング57は、従動スプロ
ケット50の回転を駆動部材55に伝達し、或る一定以上の
負荷が駆動部材55にかかると従動スプロケット50と駆動
部材55とが互いに滑るような働きをする。駆動部材55の
上部には、ピン55aが設けられており、このピン55aは駆
動レバー52の長孔52bに装着される。駆動レバー52は軸5
2aまわりで回動自在であり、その先端にピン52cを有す
る。ピン52cはパトローネ口金受レバー56の長孔56aに係
合される。パトローネ口金受レバー56は、第1図で左右
に移動可能になるようにガイドされる。その先端部56b
はパトローネ室6の側壁6gよりパトローネ室内に進入退
出自在であり、駆動部材55は凸部55bを有し、この凸部5
5bがカメラボディ11に固定されたピン95,96に当接して
その回動は規制される。そして、駆動部材55が時計方向
に回転すると凸部55bは、フィルム情報読取用接片台53
の側面53bに当接する。フィルム情報読取用接片台53
は、軸53aのまわりに回動可能で、スプリング(図示せ
ず)によって反時計方向に付勢されるが、ストッパ(図
示せず)によってその回動は規制される。フィルム情報
読取用接片台53には、フィルム情報読取用接片54が取付
けられており、パトローネ室6の側壁に設けられた孔6d
よりパトローネ室に進入してその先端部54aがフィルム
パトローネPに当接して、フィルムパトローネPに設け
られているフィルム感度等の情報を有するパターンよ
り、フィルム情報読取回路(第10図参照)を通してその
情報を読取ることができる。
駆動部材55が反時計方向に回転すると、ピン55aを介
して駆動レバー52を時計方向に回動させ、ピン52cを介
してパトローネ口金受レバー56を図の左方向に移動さ
せ、その先端56bをパトローネ室6内に進入させる。ま
た、駆動部材55の凸部55bは、フィルム情報読取用接片
台53から離れるので、フィルム情報読取用接片台53はそ
の付勢力によって反時計方向に回動し、フィルム情報読
取用接片54の先端54aがパトローネ室6内に進入する
(実線状態参照)。一方、駆動部材55が時計方向に回動
すると、ピン55aを介して駆動レバー52を反時計方向に
回動させ、ピン52cを介してパトローネ口金受レバー56
は図の右方向へ移動し、その先端56bはパトローネ室6
外へ退出する。また、駆動部材55の凸部55bには、フィ
ルム情報読取用接片台53の端面53bに当接してこれを付
勢力に抗して時計方向に回動させ、フィルム情報読取用
接片54の先端54aをパトローネ室6外へ退出させる(1
点鎖線状態参照)。
従動スプロケット50の下側には基板58が固定されてい
る。その基板58にはパターンが形成されており、接片59
(2本存在する)によって信号(第10図においてS4に相
当)が読取られる。この信号はパルス状になるようにパ
ターンが形成されており、1コマに何パルスか発生する
ようになっている。
一方、従動スプロケット51は一体で回転するギヤ51a
を有し、このギヤ51aとギヤ60とが係合している。ギヤ6
0はその上部に突出部60aを有している。パトローネ押え
レバー61は、軸61aまわりに回動自在であり、その先端
部61bはパトローネ室6の側壁に開口された孔6fよりパ
トローネ室に進入退出自在である。パトローネ押えレバ
ー61は、スプリング(図示せず)により、反時計方向に
付勢されており、孔6fの壁6eに当接してその回動は規制
される。パトローネ押えレバー61は他の一方の端部61c
は、パトローネ押え開放レバー62の端部62bと対向して
いる。パトローネ押えレバー62は軸62aまわりに回動可
能であり、スプリング(図示せず)によって時計方向に
付勢される。パトローネ押え開放レバー60の他端側面62
cは第5図にも示すように軸63と対向している。軸63は
上下でカメラボディ1に形成された開口に嵌合して上下
に移動可能である。軸63の下側にはスプリング64が設け
られ、このスプリング64によって上方に付勢されている
が、蓋7が閉じられているときは軸63の上端面63dが蓋
7によって押され、スプリング64はチャージされてお
り、軸63は上方には移動できない。このとき、パトロー
ネ押え開放レバー62の端部側面62cは軸63の径の細い部
分63aに当接している。
一方、蓋7が開けられるとスプリング64によって軸63
は上方に移動する。このとき、軸63のテーパ部63bによ
ってパトローネ押え開放レバー62をその付勢力に抗して
反時計方向に回動させる。パトローネ押え開放レバー62
が反時計方向に回動すると、その先端62bがパトローネ
押えレバー62の端部61Cに当接して、パトローネ押えレ
バー付勢力に抗して時計方向に回転させる。そして軸63
の径の太い部分63cがパトローネ押え開放レバー62のと
ころまで上昇したときには、パトローネ押えレバー61の
先端61bはパトローネ室外へ退出する(1点鎖線状態参
照)。なお、スプリング64の力は、パトローネ押えレバ
ー61およびパトローネ押え開放レバー62を回動させるの
に十分な大きさを有するものである。レバー65は軸65a
まわりに回動可能であり、その一方端部65eのところで
吸着片67が装着され、吸着片67はコンビネーションマグ
ネット68の永久磁石に吸着される。レバー65はスプリン
グ(図示せず)により、反時計方向に付勢されている
が、吸着片67とマグネット68の吸着力の方が強いので、
吸着片67はマグネットに吸着された状態を保持すること
が可能である。そして、コンビネーションマグネット68
の電磁石のコイルに電流をパルス的に通電すると、永久
磁石が打消されてマグネット68の吸着力がなくなり反時
計方向に回動する。このときレバー65の端面65dはパト
ローネ開放レバーの先端部62dに当接して、パトローネ
開放レバーを付勢力に抗して反時計方向に回動させ、そ
れによって前述したようにパトローネ押えレバー61を付
勢力に抗して時計方向に回動させてその先端61bをパト
ローネ室6外へ退出させる。またレバー65の先端部65c
にはチャージレバー66が回動自在に軸支され、スプリン
グ69によって時計方向に付勢されているが、その端部側
面66bがレバー65の曲げ部65bに当接してその回動が規制
される。一方、他方の先端部66aはギヤ60の突出部60aと
対向した位置にあり、マグネット68に通電されてレバー
65が反時計方向に回動されたとき、チャージレバー66の
先端部66aはギヤ60の突出部60aの回転軌跡内に進入す
る。ギヤ60が反時計方向に回転すると突出部60aはチャ
ージレバー66の先端部66aに当接してこれを押し、レバ
ー65と一体的に軸65aまわりに時計方向に回動し吸着片6
7とマグネット68を吸着される。ギヤ60が時計方向に回
転しているときは、突出部60aはチャージレバー66の先
端部66aに当接しても、チャージレバー66を軸65cまわり
にスプリング65に抗して反時計方向に回動させるだけ
で、レバー65は動かない。そして、突出部60aがチャー
ジレバー66から離れると再びチャージレバー66はスプリ
ング69によって端面66bがレバー65の曲げ部65bに当接す
るまで回動して元の状態に復帰する。吸着片67たマグネ
ット68が吸着されると、蓋7が閉じられていればパトロ
ーネ押え開放レバー62は軸63の径の細い部分63aに当接
するまで時計方向に回動し、パトローネ押えレバー61も
その付勢力によって反時計方向に回動し、その先端61b
がパトローネ室6内に進入する。
第7A図および第7B図は、この発明の一実施例による画
枠突掛かり防止機構の説明図であり、第8図は第7A図の
VIII−VIII断面図、第9図は第7A図のIX−IX断面図であ
る。
以下、図を参照してその機構の動作について説明す
る。
フィルムFをフィルム搬送用スプロケット40にてスプ
ール室14側へ送るとき、途中フィルム露光部13を通過し
なければならない。フィルムFの先端部Faは幅が細く、
カーリングによってレンズ側へ落ち込もうとする。この
ようなカーリングが存在すると、フィルムFの先端部Fa
は画枠を形成するスプール室14側の面13aに突掛かり、
フィルムFをそれ以上先へ送れない。したがってこの突
掛かりの防止手段が必要である。具体的には、フィルム
露光部13の右側には、軸75aまわりに回動自在の薄板で
できたレバー75が配置されており、レバー75はスプリン
グ76によって時計方向に付勢される。スプリング76の付
勢力を確保するためにピン97がボディに固定される。圧
着板当たり面80にフィルムFの端部が規制され、レール
面81は本体面100より少し高くなっている。そして圧着
板当たり面80の高さは、レール面81の高さよりも、フィ
ルムFの厚みより幾分大きくなるぐらいに設定される。
レバー75はその端面75cが上側のレール面81の右側端面8
1aに当接してその回動が規制される。ここで、レバー75
は画枠の右下側斜めに覆うような形状をした部分75bを
有し、その端部75eの形状はエッジ状にカットされてい
る(第9図参照)。フィルムFの先端Faは、まずこのレ
バー75の斜め面75bに当接して、レンズ側にカーリング
するのを防止される。すなわち、この斜め面75bおよび7
5eによってフィルムは持上げられ、画枠を形成するスプ
ール室14側の面13aに突掛かることなく、レバー75の上
に搭載され、スプール室14へと給送される。
そして第7B図に示すように、フィルムFの幅の細い部
分が通過して幅が太くなる部分Fbがレバー75の曲げ部75
dに当接すると、フィルムFによってレバー75は反時計
方向に回動される。このとき、レバー75の斜め面75b
は、フィルム露光部13から完全に退避し、フィルムFの
通過によってこの状態が保たれるため、露光部を通して
の撮影に支障は生じない。
第10図はこの発明の一実施例によるカメラの機構を制
御する制御回路図である。
以下、図を参照してその構成について説明する。
カメラ全体の動作制御は、マイクロコンピュータCOM
によって制御されるが、マイクロコンピュータCOMには
以下のような回路および装置が接続される。
すなわち、フィルムパトローネPのフィルム感度情報
等を読取るためのフィルム情報読取回路FD、被写体輝度
を測定する測光回路ML、被写体までの距離を測定する測
距装置と、測距装置に基づいて撮影レンズ2を駆動する
レンズ駆動装置からなるオートフォーカス制御回路AF、
カメラCAの種々の状態を表示する表示装置DS、キセノン
管を含み、フラッシュ発光を行なうフラッシュ装置FC、
撮影時の絞りおよびシャッタを駆動する露出制御装置E
C、モータ21を制御するモータ制御回路MD、マグネット6
8を駆動するための回路(Tr,R1,R2)、電源電池E、マ
イクロコンピュータCOMをリセットするリセット回路(R
3,C)、マイクロコンピュータCOMにクロック信号を与え
るための水晶発振器XおよびスイッチS,Ss,S1〜S7であ
る。スイッチSは、フィルムパトローネPがパトローネ
室6内に存在するか否かを検出するためのスイッチで、
第4図に示されたように、フィルムパトローネが存在す
るとき、フィルムパトローネPによってピ17が押されて
接片18,19が接触してONする。フィルムパトローネPが
存在しないときには、ピン17は接片18によって上方に押
され、接片18,19は互いに離れてOFF状態となる。スイッ
チSsは前述したロックスイッチであり、蓋7がロック状
態でON状態、ロックされていないときOFF状態となる。
スイッチS1は、2段階押し下げ式のシャッタレリーズボ
タンの1段目の押し下げにより閉じるスイッチであり、
スイッチS2はシャツタレリーズボタンの1段目の押し下
げ状態からさらに押し込んだ2段目の押し下げにより閉
じるスイッチである。スイッチS3は、第1図に示すよう
にパトローネ室6の位置送出口6a近傍に設けたフィルム
検知スイッチであり、フィルムFがフィルム送出口6aよ
り出てきたかどうかを判別するスイッチである。フィル
ムFが出てきていれば、ピン47はフィルムFによって押
され、接片48,49は接触してスイッチS3はON状態とな
る。フィルムFが出てきていない場合は、接片48と49は
互いに離れた状態となり、スイッチS3はOFF状態とな
る。スイッチS4は、前述したようにフィルムFの移動に
より、ON,OFFを繰返しパルスを発生するスイッチで、フ
ィルムFが1コマ動くと所定数のパルスを発生する。ス
イッチS5は、前述した案内レバー42の先端に回転自在に
設けられたローラ42aとスプール41とで構成されるスイ
ッチであり、ローラ42aおよび案内レバー42とスプール4
1とは導電性の材料で構成される。そしてその間にフィ
ルムFがなければスプール41と案内レバー42とは接触し
た状態となってON状態、その間にフィルムFが存在する
と非接触となるのでOFF状態となる。したがって、この
スイッチS5によりフィルムFがスプール41まで達したか
どうかの判定が可能となる。スイッチS6は撮影者が、フ
ィルムの撮影を最後のコマまで行なわず、途中で巻戻し
たい場合に操作するスイッチで、第2図のスイッチSWに
相当し、操作時ON状態となる。スイッチS7は、撮影終了
後、フィルムを巻戻すときでフィルム先端ベロを残した
ときに使用するスイッチである。
以下、この発明の一実施例によるカメラの動作につい
て説明する。
A.初期設定動作 カメラへのフィルムパトローネの装填動作を説明す
る。
第2図に示すようにパトローネ室6の蓋7を開いた状
態で、フィルムパトローネPを突出側のパトローネ軸Pa
が先にパトローネ室に入るように装填する。このときフ
ィルムパトローネPのフィルム出口Pbはどこにあっても
よい。なお、フィルムパトローネPを装填するときに
は、後述するが、フィルム情報読取用接片54の先端54
a、パトローネ室口金受レバー56の先端56b、およびパト
ローネ押えレバー61の先端61bはそれぞれパトローネ室
6外へ出ており、フィルムパトローネPの装填の妨害に
はならないように構成されている。ところで、このカメ
ラCAにおいては、上記の方法とは別の方法で、フィルム
パトローネPに触れることなくフィルム装填を行なうこ
とができる。その装填動作を第11A図〜第11C図に示す。
第11A図に示すように、フィルムパトローネPは一般に
突出側のパトローネ軸Paが蓋10a側に位置するように、
パトローネケース10に収納される。フィルム装填に際し
ては、カメラCAの蓋7を開けるとともに、パトローネケ
ース10の蓋10aを外し、第11B図に示すように、パトロー
ネケース10を倒立させてパトローネ室6の開口上方に位
置する。これによって、第11C図に示すように、フィル
ムパトローネPはパトローネ室6に落し込まれる。これ
らのいずれの方法であっても、蓋7を閉じるとフィルム
パトローネPはパトローネ室6内に収納される。
ここで第4図を参照して、このときフォーク37とパト
ローネ軸PaのキーPdとの位相が違っている場合は、フォ
ーク37がパトローネ軸Paによってスプリング38に抗して
下へ移動させられる。また蓋7のほぼ中央に位置する案
内部材70はパトローネ軸Pcとの係合部が円錐面であるの
で、フィルムパトローネPのフィルム引出部Pbがそのど
の位置にあってもスムーズにパトローネ軸Pcと係合す
る。
ところで、フィルムパトローネPを上下逆に入れる
(すなわち、突出していない側のパトローネ軸Pc側から
パトローネ室に入れる)場合には、この実施例における
カメラでは、突出している側のパトローネ軸Paが障害と
なり、蓋7が閉まらないようになる。したがって、撮影
者にもこの状態がすぐに判明し、これ以上の異常の発生
にはならない。蓋7が閉じられると、フィルムパトロー
ネPによりパトローネ室6下部のピン17が押され、接片
18,19は接触してスイッチSが閉じる。そしてロックレ
バー8をロック位置まで回動すると、スイッチSsが閉じ
られる。したがって、第10図に示すように、スイッチS
およびSsに接続されている論理和回路OR1がLレベル信
号を出力する。すると、論理和回路OR1に接続されてい
るワンショットパルス回路OSから所定時間Hレベル信号
が出力される。その結果、回路OSに接続されているイン
バータINVからマイクロコンピュータCOMの割込端子INT1
にLレベル信号が入力されて、INT1の割込動作が行なわ
れる。
B.初期巻上げ動作 以下、第12図のフローチャートを参照して初期状態の
巻上げ動作について説明する。
まずステップ#201にて、他の動作の割込を禁止し
て、ステップ#202にてモータ21を正転させ、ステップ
#203にて、t1時間のタイマをセットしスタートさせ
る。上記ステップ#202にてモータ21が正転されると、
第3A図に示すように、減速ギヤ22を介してギヤ23および
ギヤ27が反時計方向に回転される。したがって、ギヤ27
に噛合っているギヤ31は時計方向に回転するので、遊星
ギヤ25はスプール駆動ギヤ26に、遊星ギヤ29はスプロケ
ット駆動ギヤ30に、遊星ギヤ33はギヤ34にそれぞれ係合
し、スプール駆動ギヤ26、スプロケット駆動ギヤ30は反
時計方向に回転する。ギヤ34は時計方向に回転するの
で、フォーク駆動ギヤ36は反時計方向に回転する。した
がって、スプール41、フィルム搬送用スプロケット40、
フォーク37はすべて反時計方向に回転する。フォーク37
が反時計方向に回転すると、パトローネ軸PcのキーPdと
の位相が合ったところで、スプリング38によってフォー
ク37は上昇し、パトローネ軸Pcと係合する。これによっ
てパトローネ軸PcはフィルムFが巻き緩方向に回転され
る。フィルムFは、フィルムパトローネPのフィルム引
出部Pbにおいてテレンプとの間に摩擦抵抗があるので、
このパトローネ軸Pcの回転によってフィルムFがフィル
ムパトローネP内で軸径方向に広がり、フィルムパトロ
ーネ内Pの内壁に圧接するようになる。この状態で、パ
トローネ軸Pc、フィルムF、フィルムパトローネPは一
体的に回転するようになる。フィルムFの先端Faはそれ
自体の弾性パトローネ室6の内壁に弾性的に摺接して回
転し、第1図で示すガイド面6Cに導かれて、フィルム送
出抗6aに至る(第3B図参照)。
一方、ステップ#204にてスイッチS3のオン,オフを
判定し、オフであれば、ステップ#205に進みステップ
#203にてスタートされたタイマが終了しているか否か
を判定し、終了していない場合はステップ#204に戻り
これを繰返す。フィルムFがフィルム送出口6aより出て
くると、スイッチS3がオンするので、ここでステップ#
207に進む。もしt1時間内に、スイッチS3がオンしない
ときは、ステップ#247に進む。t1時間は、通常モータ2
1が回転し始めてから、スイッチS3がオンするよりも十
分に長い時間に設定している。したがって、t1時間内に
S3がオンしなければ、何らかの異常があってフィルムF
がフィルム送出口6aより出てこないということを意味す
る。したがって、このときはステップ#247にてモータ2
1を停止し、ステップ#248にて表示装置DSに異常の警告
表示を行なう。そして、ステップ#249にて他の動作を
割込を許可してステップ#250にてスタンバイ状態とな
る。
フィルムFがフィルム送出口6aより出てきてスイッチ
S3がオンした場合は、モータ21は回転し続ける。ステッ
プ#207にてt1時間のタイマをストップさせ、ステップ
#208にてカウンタに3をセットする。そしてステップ
#209にてt2時間のタイマをセットしスタートさせる。
フィルム先端Faは、やがてフィルム搬送用スプロケット
40に達し、フィルム搬送用スプロケット40がフィルムF
のパーフォレーションFcに係合して、今度はフィルム搬
送用スプロケット40によってフィルムFはスプール室14
側へと送られる。フィルムFの先端部分は幅が細いの
で、フィルムFがフィルム送出口6aより出てきてもしば
らくは、従動スプロケット50および51は回転しない。し
かし、フィルムFが送られると、従動スプロケット50お
よび51は、フィルムFのパーフォレーションFdに係合さ
れ、従動スプロケット50は反時計方向に、従動スプロケ
ット51は時計方向にそれぞれ回転させられる。従動スプ
ロケット50の回転により、基板58および接片59により、
スイッチS4はオン、オフを繰返し、所定のパルスを発生
する。このパルスをステップ#210にてカウントを開始
する。ステップ#211にてスイッチS5がオンかオフかを
判定する。すなわち、フィルムFの先端Faがスプール14
に達して、フィルム案内レバー42のローラ42aまで達し
たかどうかを判定する。ステップ#211にてスイッチS5
がオンであれば、ステップ#212に進み、ステップ#209
にてスタートしたt2時間のタイマが終了しているか否か
を判定し、終了していなければ、ステップ#211に戻り
これを繰返す。
一方、第1図にて示したように、従動スプロケット50
の反時計方向の回転でスプリング57を介して駆動部材55
も反時計方向に回動する。そして、ピン55aを介して、
駆動レバー52を時計方向に回転させピ52Cを介してパト
ローネ口金受レバー56の先端56bをパトローネ室6内部
へと進入させる。駆動部材55はその突出部55bがカメラ
ボディ1に固定のピン95に当接してその回転を止められ
る。そのため、駆動レバー52および、パトローネ口金受
レバー56もその移動は停止させられる。駆動部材55が回
転を止められても、スプリング57によって従動スプロケ
ット50はスリップして回転可能な状態となっているの
で、従動スプロケット50はフィルムFの通過によって回
転を続ける。パトローネ口金受レバー56の先端56bは第
1図に示すようにフィルム引出部Pbのすぐ近くに当接し
て、フィルムFがフィルム搬送用スプロケット40やスプ
ール41によって引張られても、フィルム送出口6aの方に
移動しないようにしてパトローネPを保持する働きをす
る。駆動部材55の反時計方向の回転により、突出部55b
によってその回動が規制されていたフィルム情報読取用
接片第53が図の1点鎖線の状態からスプリング(図示せ
ず)によって反時計方向に回動し、フィルム情報読取用
接片54も一体で回動して、その先端54aがパトローネP
に当接する。ところで、パトローネPはフィルムFがフ
ィルム送出口6aより出てフィルム搬送用スプロケット40
によって送られ始めても、しばらくの間はパトローネP
のフィルム引出部Pbがフィルム送出口6a付近(第1図に
示している状態の位置)に来るまでは回転を続ける。こ
の動作に平行してパトローネ口金受レバー56およびフィ
ルム情報読取用接片54がパトローネ室に進入しているこ
とになるが、既にフィルムFの先端Faはフィルム送出口
6aより出ているので、もはやフィルム送り出しの支障に
はならない。もし、パトローネ口金受レバー56およびフ
ィルム情報読取用接片54が、フィルムFの先端Faがフィ
ルム送出口6aより出てこないうちに、パトローネ室6に
進入してくると、フィルムFの先端Faが引掛かり、回転
できなくなる可能性がある。このため、フィルムFの先
端Faがフィルム送出口6aより出てきて初めて作動するよ
うに設定されている。なおフィルムFがパトローネPよ
り出ている長さは通常パトローネPのまわりに巻いて1
周に満たない程度の長さである。そのため、フィルムF
の先端Faがフィルム送出口6aより出てくれば、それ以降
第1図の状態に至るまでフィルムPのフィルム引出部Pb
がパトローネ口金受レバー56に当接することはなく、フ
ィルム情報読取用接片54はフィルム引出部Pbに当接して
もその付勢力に抗して時計方向に回転して逃げられるよ
うになっている。その結果パトローネPの回転には影響
しない。そして、パトローネPのフィルム引出部Pbが第
1図に示す状態までくると、パトローネPは回転しなく
なる。このときフォーク37はフィルムFを巻緩めようと
するが、フィルム搬送用スプロケット40がフィルムFを
送る速度はフォーク37によってフィルムFを巻緩める速
度よりも速いため、フィルムFの駆動につれて当初のフ
ィルムFの巻緩みは徐々に減少してやがてその緩みはな
くなってしまう。そして、パトローネ軸に巻ついている
フィルムFが強制的に解かれるが、第3A図に示すよう
に、フォークギヤ36に噛合っているギヤ34は、遊星ギヤ
33によって回転させられる速度よりもパトローネ軸に巻
ついているフィルムFが強制的に解かれることによって
回転させられる速度の方が速くなるように設定されてい
る。したがって、遊星ギヤ33はギヤ34に噛合わずに飛ば
されてこの速度差を吸収できる。なおパトローネPが第
1図の状態のとき、フィルム情報読取用接片54の先端54
aがフィルムパトローネPの情報を有するパターン位置
に当接するようになっている。
一方、従動スプロケット51の時計方向の回転によりギ
ヤ51aと噛合っているギヤ60は反時計方向に回転する。
ところで、後に説明するが、巻戻し終了時には、フィル
ム先端ベロを初めの状態のようにして残したままにする
場合と、フィルム先端ベロを完全にフィルムパトローネ
P内に巻込んでしまう場合との2通りがある。前者の場
合、マグネット68に通電して、レバー65およびチャージ
レバー66は反時計方向に回動した状態(第1図における
1点鎖線状態)にあり、蓋7が閉じられていても、パト
ローネ押え開放レバー62も反時計方向に回動した状態で
ありパトローネ押えレバー61の先端61bは、パトローネ
室6から出た状態(1点鎖線状態)にある。後者の場合
は、マグネット68には通電されず、吸着片67はマグネッ
ト68に吸着されたままである。したがって、レバー65お
よびチャージレバー66は第1図の実線状態のままであ
る。フィルム交換のため蓋7を開けると前者の場合はパ
トローネ押えレバー61の先端61bは既にパトローネ室6
から出ている。後者の場合は第5図に示すように軸63が
スプリング64によって上方に押し上げられテーパ面63b
によってパトローネ開放レバー62を反時計方向に回動さ
せてパトローネ押えレバー61の先端61bをパトローネ室
6から外方へ出すようになっている。その結果フィルム
パトローネPの交換を支障にはならないように構成され
る。したがって、前回の巻戻し時にフィルム先端ベロを
残したままの場合には、レバー65およびチャージレバー
66は第1図の1点鎖線状態にあるので、ギヤ60が反時計
方向に回転すると、ギヤ60の上部に設けられた突出部60
aによってチャージレバー66の先端部66aを押し、チャー
ジレバー66およびレバー65を一体的に軸65aまわりに時
計方向に回動させ、他端の吸着片67とマグネット68と吸
着させ、図の実線状態にする。これにより蓋7は閉じら
れているので、軸63はスプリグ64に抗して下げられてお
り、パトローネ押え開放レバー62はその付勢力によって
時計方向に回動することができる。パトローネ押えレバ
ー61は反時計方向に回動し、その先端61bはパトローネ
室6内に進入する。このときパトローネPのフィルム引
出部Pbが回転していても、パトローネ押えレバー61の付
勢力がごく軽い力となるようにしているため、この付勢
力に抗して時計方向に回動して逃げることができるの
で、パトローネPの回転の支障にはならないようになっ
ている。また、前回の巻戻し時にフィルム先端ベロを完
全にフィルムパトローネP内に巻込んでしまった場合に
は、既に、レバー65およびチャージレバー66は第1図の
実線状態にあるため、蓋7を閉じたときから、パトロー
ネ押えレバー61の先端61bはパトローネ室6内に進入し
てくる。パトローネ押えレバー61の上下方向の位置は、
フィルムFの先端部の細い巾の部分の位置より上側に配
置している。そのためフィルムFの先端Faに突掛かるこ
とはなく、また前述したようにパトローネPの回転の支
障にもならないようになっている。そのため、蓋7が閉
じられたときにパトローネ押えレバー61の先端61bがパ
トローネ室6内に進入してきても問題は生じない。
なお、前回の巻戻し時にフィルム先端ベロを完全に巻
込んでしまった場合でも、巻込終了後または蓋7のロッ
ク解除でオフとなるとロックスイッチに連動してマグネ
ット68に通電して、パトローネ押えレバー61の先端61b
をパトローネ6外へ出るようにしてもよい。
フィルムFの先端Faはやがてフィルム露光部13に対
し、第7A図に示すようにレバー75の斜め面75bに当接す
る。そしてフィルムFが撮影レンズ2側にカーリングし
ていても、このレバー75の斜め面75bによって起こさ
れ、レバー75の上に乗上げて、スムーズに通過する。第
7B図に示すように、フィルムFがさらに送られると、フ
ィルムFの幅が太くなる部分Fbによってレバー75の曲げ
部75dが押されてレバー75を反時計方向に回動し、レバ
ー75の斜め面75bはフィルム露光部13から完全に退避し
この状態が保持される。フィルムFの先端Faはフィルム
露光部13を通り過ぎフィルム案内レバー42に案内され、
スプール41へと導かれる。フィルムFの先端Faがローラ
42aとスプール41との間に入ると、スイッチS5がオフと
なる。したがって、ステップ#211よりステップ#215に
進み、t2時間のタイマをストップさせる。もしt2時間内
にスイッチS5がオフとならなければ、ステップ#212に
よりステップ#231に進み、モータ21が停止される。t2
時間は、通常スイッチS3がオンしてから、スイッチS5
オフするのに十分な時間となるように設定されている。
したがって、もしt2時間内にスイッチS5がオフしなけれ
ば、フィルムFが途中で引掛かっているか(特にフィル
ム露光部13において)あるいは、駆動系の故障のいずれ
かであることが考えられる。フィルムFが途中で引掛か
っている場合には、再度フィルムFを途中まで(スイッ
チS3がオフするところまで)巻戻して再度巻上げ動作を
行なえば、次には引掛かることなくスムーズに通過する
可能性がある。このようなため何回かこの巻戻し巻上げ
動作を繰返すようにしている。その動作を説明すると、
ステップ#231にて一旦モータ21が停止された後、ステ
ップ#232にてステップ#208にて設定されたカウント値
3より1を引いて、ステップ#233にてモータ21が逆転
する方向に通電する。すると、後で説明するが、フィル
ムFはパトローネP内に巻込まれ、今までと逆方向に移
動する。ステップ#234にてt4時間のタイマをセットし
スタートさせ、ステップ#235にてスイッチS3がオフで
あるか否かを判明する。オンであるばステップ#236に
てt4時間のタイマが終了したか否かを判定し、終了して
いないときはステップ#235に戻りこれを繰返す。t4
間は、通常フィルムFがスプール4に接近する手前(ス
イッチS5がオフする手前)からスイッチS3がオフするま
で巻戻されるのに要する時間よりも十分長く設定してい
る。したがって、もし上記のように巻上げ時にフィルム
Fが突掛かった場合であれば、フィルムの巻戻しによっ
てスイッチS3はt4時間内にオフとなり、ステップ#238
に進みt4時間のタイマはストップされる。もし巻上げた
ときに駆動系の故障あるいは巻上げ時にはフィルムFが
突掛かった場合でも、巻戻し時に駆動系が故障した場合
はt4時間内にスイッチS3はオフとならず、ステップ#25
5に進みモータ21を停止させる。そしてステップ#256に
て故障の警告表示(第1図のDS参照)を行ない、異常を
知らせ、故障回復まで撮影動作等を不能とする。一方、
ステップ#235にてスイッチS3がオフし、ステップ#238
に進んだ場合は、ステップ#239にてステップ#232でカ
ウンタ値より1を引いたことにより、その値が0である
か否かを判定する。0でなければステップ#240に進
み、モータ21を停止した後、ステップ#241にて再びモ
ータ21を正転させ、フィルムを巻上げ方向に進める。ス
テップ#209に戻り、この動作がスイッチS5がオフとな
るまで繰返される。この場合繰返される回数は、最大ス
テップ#208にて設定された回数3回であるが、この回
数に限るものではない。そして、3回繰返してもS5がオ
フとならなければ、ステップ#239にてカウンタ値が0
となってステップ#245に進む。そしてマグネット68に
通電され、そのまま巻戻し動作を続ける。ここでマグネ
ット68に通電するのは後に説明するが、フィルム先端ベ
ロを残して巻戻しを終了させるためである。続いてステ
ップ#246にてt5時間待機した後、ステップ#247にてモ
ータ21を停止させ、ステップ#248にてローディングが
失敗したことを警告表示する。さらにステップ#249に
て他の動作の割込を許可してステップ#250にてスタン
バイ状態となる。
スイッチS5がオフとなり、ステップ#211よりステッ
プ#215へ進むと、ステップ#216にてt3時間のタイマを
セットしてスタートさせる。ステップ#217にてスイッ
チS4のパルス数が所定数になったか否かを判定し、所定
数でなければステップ#218に進む。そこでt3の時間の
タイマが終了したか否かを判定し、終了していればステ
ップ#217に戻り、これを繰返す。スイッチS4のパルス
所定数は、初期巻上げ動作としてフィルム未露光部の1
コマ目まで送らなければならない量に設定しており、t3
時間は、スイッチS5がオフになった状態から、フィルム
1コマ目まで送るのに十分に長い時間に設定されてい
る。ここでステップ#218にてタイマが終了したと判定
した場合は、フィルムが1コマ目までいかないほど短い
フィルムであるか、あるいは駆動系の故障であるかのい
ずれかである。そのためステップ#261に進みモータ21
を停止した後、後述する巻戻しルーチンへと進む。スイ
ッチS4のパルスが所定数に達すると、ステップ#221に
進み、t3時間のタイマをストップさせ、ステップ#222
にてモータ21を停止させる。ステップ#223にてフィル
ム情報読取用接片54によりフィルム情報読取回路FDを介
してフィルムパトローネPの情報を読取る。ステップ#
224にてその情報値を表示したり、初期巻上げ動作が成
功したこと等を表示装置DSに表示して、ステップ#225
にて他の割込動作を許可し、ステップ#226にてスタン
バイ状態となり、初期巻上げ動作は終了する。
ところで、フィルムFはやがてスプール41に巻付きそ
して巻締められ、フィルムFはスプール41の回転によっ
て送られるようになる。このときのフィルムFの速度
は、フィルム搬送用スプロケット40によって送られる速
度よりも速くなるようになっている。第3A図にて示す遊
星ギヤ29がスプロケット駆動ギヤ30に噛合うことができ
ず、その結果速度差をここで吸収することができる。
C.撮影および巻上げ動作 以下、第13図のフローチャートを参照してその動作に
ついて説明する。
シャッタレリーズボタンの1段目の押し下げによっ
て、スイッチS1が閉じられると、第10図に示すように割
込端子INT2に割込信号が入力される。すると、INT2の割
込が実行され、ステップ#301において他の割込が禁止
される。次に、ステップ#302において測光回路MLによ
って被写体輝度の測定が行なわれ、ステップ#303にお
いてオートフォーカス制御回路AFの測距装置によって被
写体距離の測定が行なわれる。次に、ステップ#305に
おいてステップ#302および#303における測定結果や前
述の初期巻上げ動作において得られたフィルム情報に基
づいてフラッシュを発光させるか否かの判定および露出
制御字の演算が行なわれる。次に、ステップ#308にお
いてシャッタレリーズボタンの2段目の押し下げによっ
て、スイッチS2が閉じられたか否かが判定される。シャ
ッタレリーズボタンが2段目まで押し下げられていない
と判定された場合には、ステプ#330に進む。そこでシ
ャッタレリーズボタンが1段目まで押し下げられたまま
であるか否かを判定する。もしシャッタレリーズボタン
が1段目まで押し下げられたままであると判定された場
合には、ステップ#302に戻る。すなわちこの場合には
撮影準備状態で待機しているものと判定されるので、ス
テップ#308にてシャッタレリーズボタンが2段目まで
押し下げられたと判定されるまでこの動作が繰返され
る。前記ステップ#330にてシャッタレリーズボタンが
1段目まで押し下げられていないと判定された場合に
は、操作が中止されたものと判定される。そしてステッ
プ#331に進み他の動作の割込を許可した後、ステップ
#332にて撮影動作を中止する。前記ステップ#308にお
いてシャッタレリーズボタンが2段目まで押し下げられ
たと判定された場合には、ステップ#310に進み、撮影
レンズ2をオートフォーカス制御回路AFを介して被写体
距離に応じた位置まで駆動させる。次にステップ#311
にて撮影レンズ2の駆動が終了したか否かが判定され
る。撮影レンズ2の駆動が終了していないと判定された
場合には、駆動レンズ1の駆動が完了するまで待つ。撮
影レンズ2の駆動が完了したと判定された場合には、ス
テップ#313に進み、上記露出制御装置ECを介してシャ
ッタ12に露出動作(撮影動作)を行なわせるとともに、
必要に応じてフラッシュ装置FCの作動によりフラッシュ
を発光させる。露出動作後、ステップ#314においてモ
ータ21を正転させ、初期巻上げ動作のところで述べたよ
うに、フィルムFはスプール41によって巻取られる。こ
のとき、図示しないシャタッチャージ機構によりシャッ
タ12はチャージされる。ステップ#315にてt6時間のタ
イマをセットしてスタートさせ、ステップ#317にてス
イッチS4のパルス数をカウントする。次に、ステップ#
320にてスイッチS4のパルス数が所定数になったか否か
を判定する。所定数でなければステップ#321に進み、
タイマが終了したか否かを判定する。タイマが終了して
いなければ、ステップ#317に戻り、この動作を繰返
す。なお、スイッチS4のパルスの所定数はフィルムFの
1コマ分送った量に相当し、t6時間は、通常フィルムF
を1コマ送るのに必要な時間より十分長くなるように設
定している。ステップ#320にてスイッチS4のパルス数
が所定数になったと判定されると、ステップ#322に進
む。そこでタイマをストップさせ、ステップ#323にて
モータ21を停止させ、ステップ#324にてフィルム撮影
コマ数を表示し、ステップ#325にて他の動作の割込を
許可して#326にてスタンバイ状態となる。t6時間内に
フィルムが1コマ送られなかった場合は、フィルムFが
最終コマで突張状態となり、それ以上巻上げることがで
きない場合か、あるいは駆動系の故障であるかを意味す
るので、ステップ#321よりステップ#335に進み、モー
タ21を停止させた後、ステップ#336にて巻戻しルーチ
ンを実行させる。
D.巻戻し動作 以下第14図のフローチャートを参照してこの動作につ
いて説明する。
撮影者がフィルムの撮影を最後のコマまで行なわず
に、途中で巻戻すために操作することにより、スイッチ
S6が閉じられると、第10図にて示したように、割込端子
INT3に割込信号が入力され、INT3の割込が実行される。
あるいは前述したように、巻上げ時にフィルムが最終コ
マまで給送されそこで突張った状態になったときは、巻
戻しルーチンが実行される。ステップ#401にて他の動
作の割込を禁止し、ステップ#402にてモータ21を逆転
させる。モータ21が逆転すると、第3A図に示すように、
減速ギヤ22を介してギヤ23およびギヤ27は、共に時計方
向に回転し、レバー24,28もそれぞれ軸23a,27aまわりに
時計方向に回動するので、遊星ギヤ25,29はそれぞれス
プール駆動ギヤ26およびスプロケット駆動ギヤ30とは係
合しない位置に移動し、スプール41およびフィルム搬送
用スプロケット40への動力伝達を解除する。一方ギヤ27
の時計方向の回転によりギヤ31は反時計方向に回転する
ので、レバー32は反時計方向に回動し、遊星ギヤ33はギ
ヤ35に係合し、フォーク駆動ギヤ36を時計方向に回動さ
せる。そしてフォーク37によりパトローネ軸Paを時計方
向に回転させる。このとき、フィルムパトローネPも時
計方向に回転しようとするが、フィルム引出部Pbがパト
ローネ押えレバー61の先端61bに当接する。このとき、
パトローネ押えレバー61が受ける力はちょうど軸61a方
向となっているので、パトローネ押えレバー61は回転す
ることができない。その結果、フィルムパトローネPは
回転できない。したがって、パトローネ軸Paが時計方向
に回転することにより、フィルムFをパトローネPに巻
戻すことが可能となる。逆にパトローネ押えレバー61が
パトローネ室6外に退避している場合には、パトローネ
軸に巻かれているフィルム径、パトローネPのフィルム
引出部Pb部のフィルム摩擦力およびフィルムFの摩擦力
によて変わってくるが、ほとんどの場合パトローネPが
回転し、そのまわりにフィルムFが巻かれてパトローネ
P内にフィルムが入ってくることがない。このフィルム
巻込みを防止するために、パトローネ押えレバー61を設
けている。フィルムFが巻戻されると、従動スプロケッ
ト50は時計方向に、従動スプロケット51は反時計方向に
回動させられる。従動スプロケット50は時計方向に回転
すると、第1図および第4図にて示すように、駆動部材
55がスプリング57を介して時計方向に回転し、ピン55a
を介いて駆動レバー52を反時計方向に回動させる。そし
て、ピン52Cを介してパトローネ口金受レバー56を第1
図で右側へ移動させ、パトローネ口金受レバー56の先端
56bをパトローネ室6外へ退避させる。また駆動部材55
の時計方向の回転により、駆動部材55の突出部55bがフ
ィルム情報読取用接片台53の端面53bに当接してこれを
押し、付勢力に抗してフィルム情報読取用接片53を時計
方向に回動させ、フィルム情報読取用接片54の先端54a
をパトローネ室6外へ退避させる。なお、このとき従動
スプロケット50と駆動部材55とは滑らないようにスプリ
ング57の付勢力を設定している。そして、駆動部材55の
突出部55bがボディに固定のピン96に当接すると、駆動
部材55の回転は停止し、このときスプリング57によって
駆動される従動スプロケット55は滑ることになる。一
方、従動スプロケット51の反時計方向の回転により、ギ
ヤ51aを介してギヤ60は時計方向に回転する。ギヤ60の
突出部60aがチャージレバー66の先端66aに当接して、こ
れを押してもチャージレバー66はスプール69に抗して軸
65cまわりに反時計方向に回動して逃げるだけであり、
レバー65は移動しない。また、フィルムFが巻戻される
のに連動して、フィルムの搬送用スプロケット40および
スプール41も第3A図において時計方向に回動させられ
る。しかし遊星ギヤ29,25がそれぞれスプロケット駆動
ギヤ30およびスプロケット駆動ギヤ26とは係合していな
い位置に退避しているので、回転の支障にはならない。
そしてスムーズにフィルムFは巻戻される。ステップ#
402にてモータ21を逆転させると、ステップ#403にてt7
時間のタイマがセットされスタートする。ステップ#40
4にて前述のフィルム検知スイッチS3がオフしているか
否かを検知し、オンであればステップ#405に進みタイ
マが終了しているか否かを判定する。終了していなけれ
ば、ステップ#404に戻り、これを繰返す。t7時間は通
常フィルムFが巻戻されてスイッチS3がオフするとろこ
まで巻戻すのに要する時間よりも十分長い時間に設定さ
れている。そのためt7時間内にスイッチS3がオフとなら
なければ、何らかの異常があったと考えられ、ステップ
#421に進む。そしてモータ21を停止させ、ステップ#4
22にて故障の警告表示を行ない、異常を知らせるととも
に、故障が回復するまで他の動作を不能にする。ステッ
プ#404にてスイッチS3がオフされたと判定された場合
には、ステップ#407に進みタイマをストップさせ、ス
テップ#408にてフィルム先端ベロを残した状態で停止
させるか否かを判定する。これは、撮影者がフィルム先
端ベロを残したまま取出したいと思ったときに別に操作
ボタン(S7)などを押したことを検知して判定するもの
である。フィルム先端ベロを残すと判定した場合には、
ステップ#411に進み、マグネット68に通電される。こ
のとき第1図に示すようにレバー65の端部に取付けられ
ている吸着片67とマグネット68との吸着力はなくなり、
レバー65はその付勢力により軸65aまわりに反時計方向
に回動する。そして、レバー65の端面65dによりパトロ
ーネ押え開放レバー62の先端部62bを押し、パトローネ
押え開放レバー62をその付勢力に抗して軸62aまわりに
反時計方向に回動させる。パトローネ押え開放レバー62
の先端部62はパトローネ押えレバー61の端面61cを押
し、パトローネ押えレバー61をその付勢力に抗して軸61
aまわりに時計方向に回動させる。そのためパトローネ
押えレバー61の先端61bはパトローネ室6外へ退避す
る。したがってこのときパトローネPの回転を阻止する
ものはなくなり、パトローネP自体が時計方向に回転
し、フィルムFはパトローネ押えレバー61が退避した瞬
間から、それ以上パトローネP内に巻込まれることはな
く、パトローネPの引出部Pbの回転とともに、パトロー
ネ室6内へ引込まれ、やがてフィルム先端部Faがパトロ
ーネ室6内へ入ってくる。一方、ステップ#412でt5
間待機して、ステップ#416にてモータ21は停止する
が、これはマグネット68に通電してから、フィルム先端
部Faが完全にパトローネ室6内へ入るのに時間が必要で
あるからである。t5時間経過すれば、フィルム先端部Fa
はパトローネ室6内に入っており、フィルム装填時にパ
トローネPを入れた状態と同様の状態になる。
ところ、ステップ#408にてフィルム先端ベロを残さ
ないと判定された場合には、ステップ#413に進み、t8
時間待機してステップ#416に進みモータ21は停止す
る。この場合はパトローネPを固定したまま、フィルム
先端部Faを完全にパトローネP内に巻込めばよく、t8
間内には確実にフィルム先端部FaはパトローネP内に巻
込まれることになる。続いて、ステップ#417にて巻戻
し動作が終了したことを表示し、撮影者にフィルムパト
ローネPを取出すように指示する。そしてステップ#41
8にて他の動作の割込を許可してステップ#419にてスタ
ンバイ状態となる。
なお、上記実施例では、ベロを残した状態で巻戻しを
停止させるためにマグネットを使用しているが、コスト
を低くし、かつスペースを小さくするためにマグネット
を使用せずにベロを残すことも可能である。この場合に
はスイッチS3がオンすればすぐにモータ21を停止させ、
この状態で巻戻しが終了したことを表示し、蓋7が開け
られるのを待つ。蓋7が開けられたかどうかを判定する
ために蓋7に連動するスイッチが必要であるが、たとえ
ば第15図の他の実施例で示すように、軸63が完全に上昇
したときオフ、蓋7によって軸63が下げられているとき
オンとなるような接片110と接片111とからなるスイッチ
S8を設ければよい。このスイッチS8がオフとなれば、蓋
7が開けられたと判断し、このときに再びモータ21を所
定時間逆転させる。すると、蓋7が開けられたことによ
り、前述したようにパトローネ押えレバー61の先端61b
はパトローネ室6外へ退避しているので、パトローネP
が反時計方向に回転し、ベロを残すことが可能となる。
[発明の効果] 請求項1の発明にかかる発明では、フィルム送出手段
によるフィルム先端部の送出が正常に行なわれているか
が検知され、フィルム先端部の送出が非常に行なわれて
いないことが検知された場合には、フィルムの巻戻しが
行なわれる。したがって、何らかの異常でフィルム先端
が送出口から正常に出てこない場合はフィルムの巻戻し
が行なわれるため、自動装填を行なうカメラにおいて、
フィルムの損傷が防止できる。
請求項2に係る発明においては、フィルムの巻戻しを
行なった後に再度フィルム先端部の送出が行なわれる。
何らかの異常でフィルム先端が送出口から送られなかっ
た場合には一旦フィルムの巻戻しが行なわれるが、その
巻戻し後再度フィルム先端部の送出が行なわれるため、
フィルム装填の失敗の確率を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図はすべてこの発明の一実施例によるもの
であり、第1図はパトローネ室周辺の詳細を示す断面
図、第2図はカメラ本体全体の構成を示す斜視図、第3A
図〜第3C図はフィルムの装填動作を示す概略図、第4図
はパトローネ室周辺の詳細を示す縦断面図、第5図はパ
トローネ押え開放レバーとチャージ軸との関係を示す
図、第6図はフォークおよびフォークギヤの構成を示す
斜視図、第7A図および第7B図は画枠突掛かり防止機構の
説明図、第8図は第7A図のVIII−VIII断面図、第9図は
第7A図のIX−IX断面図、第10図は各機能の制御構成を示
す制御回路図、第11A図〜第11C図はフィルムパトローネ
の装填動作を示す概略図、第12図は初期巻上げ動作を示
すフローチャート図、第13図は撮影および巻上げ動作を
示すフローチャート図、第14図は巻戻し動作を示すフロ
ーチャート図である。 第15図はこの発明の他の実施例によるチャージ軸にスイ
ッチS8を設けた図である。 図において、6はパトローネ室、6aはフィルム送出口、
14はスプール室、21はモータ、26は遊星ギヤ、30はスプ
ロケット駆動ギヤ、36はフォーク駆動ギヤ、40はスプロ
ケット、41はスプール、42は案内レバー、47はスイッチ
S3の端子、48および49はスイッチS3を構成する接片、F
はフィルム、Pはパトローネである。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 育志 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 千ケ崎 勝章 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 辻 完房 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (56)参考文献 特開 平2−69732(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム容器をフィルム収納室に装填する
    ことでフィルム収納室のフィルムを送出口からスプール
    室に向けてフィルム先端部を送出すことが可能なカメラ
    であって、 前記フィルム先端部をスプール室まで送出するフィルム
    送出手段と、 前記送出口から送出されたフィルム先端部の通過経路に
    設けられてフィルムの通過の有無を検知する検知手段
    と、 前記検知手段により前記フィルム先端部の通過が検知さ
    れない場合には、フィルムの巻戻しを行なう制御手段と を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記フィルムの巻戻しを
    行なった後に、再度、前記フィルム送出手段を動作させ
    ることを特徴とする、請求項1記載のカメラ。
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