JP2715147B2 - ハニカムコアおよびその成形方法 - Google Patents

ハニカムコアおよびその成形方法

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JP2715147B2 JP16655289A JP16655289A JP2715147B2 JP 2715147 B2 JP2715147 B2 JP 2715147B2 JP 16655289 A JP16655289 A JP 16655289A JP 16655289 A JP16655289 A JP 16655289A JP 2715147 B2 JP2715147 B2 JP 2715147B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ハニカムコアおよびその成形方法に関す
る。
さらに詳しくは、重量の増加で軽微であるにもかかわ
らず、通常のハニカムコアにおけるいわゆる展張方向
(以下単に「展張方向」という。)とこの展張方向に直
交する方向いわゆるリボン方向(以下単に「リボン方
向」という。)のせん断強度の比率が高く、しかも、そ
の比率を、所望の比率に容易に設定することができるハ
ニカムコアおよびそのハニカムコアの成形方法に関す
る。
「従来の技術」、「発明が解決しようとする課題」 ハニカムコアは、重量対強度比が大であり、また、成
形が容易である等の理由により、一般に、第5図に示す
如く、セル壁Cにより形成された平面略正六角形の中空
柱状のセルBの平面的集合体よりなるハニカムコアAが
多用されている。
また、その他のハニカムコアとして、第6図に示す如
く、ハニカムコアAを、その展張方向Wに、さらに所定
量オーバー展張することによって成形された各セルEを
形成するセル壁F、F1の折曲角が略90°をなす長方形状
のセルEの平面的集合体よりなるハニカムコア、いわゆ
るオーバーエキスパンドコアD等が知られている。
ところで、ハニカムコアAにあっては、展張方向W
と、この展張方向Wに直交する方向、リボン方向Lとで
は、第5図に示す如く、単位面積内(図における実線部
分)において、展張方向Wに沿い、例えば、X−X線に
沿って切断した際の切断面内に存在するセル壁Cの数
と、リボン方向Lに沿い、例えば、Y−Y線に沿って切
断した際の切断面内に存在するセル壁Cの数とでは、展
張方向Wに沿った切断面内に存在するセル壁Cの数が約
1.5倍多いため、これが主因となって、リボン方向Lの
せん断強度が展張方向Wのせん断強度に比し、約1.5倍
高くなっている。
また、オーバーエキスパンドコアDにあっては、単位
面積内における所定位置において、展張方向Wに沿って
切断した際の切断面内に存在するセル壁F1の数と、リボ
ン方向Lに沿って切断した際の切断面内に存在するセル
Fの数とが略等しいので、展張方向Wとリボン方向Lの
せん断強度は略等しくなっている。
このようにハニカムコアAとD等によっては、展張方
向Wとリボン方向Lのせん断強度の比率は異なるもの
の、従来のハニカムコアは、それぞれ展張方向Wとリボ
ン方向Lのせん断強度の比率は常に略一定である。
したがって、例えば、ハニカムコアを構造材の芯材等
に用いる際には、目的によりハニカムコアの性能、使用
する方向等を考慮し、その構造材に最も適するものが選
択されて用いられている。
ところで、例えば、スパンが極めて長い梁状の構造材
の心材等にハニカムコアを用いる場合、展張方向Wとリ
ボン方向Lのせん断強度の比率が極めて高いハニカムコ
アが最も適するが、従来、このような性能を備えたハニ
カムコアは、存在しなかったため、係る構造材の芯材等
としてハニカムコアを用いる場合には、次の如きハニカ
ムコアが用いられていた。
第1に、ハニカムコアAのリボン方向Lのせん断強度
が、例えば、構造材の長手方向のせん断強度、すなわ
ち、高いせん断強度が求められる方向のせん断強度とな
るべく、例えば、ハニカムコアAのセルBの密度を大き
くする。すなわち、セル壁Cを構成する基材の厚さを厚
くするか、セルBのサイズを小さくする等によりハニカ
ムコアAを成形し、そして、このハニカムコアAのリボ
ン方向Lが、構造材の高いせん断強度が求められる方向
に沿って位置するように配設して用いられていた。
第2に、ハニカムコアAに成形する際、展張段階で、
その展張率を、所定の展張率よりも低い展張率、すなわ
ち、ハニカムコアAを成形する際の所定の展張率よりも
展張する度合が低い範囲内において、展張方向Wとリボ
ン方向Lのせん断強度が、所望の比率、すなわち、構造
材に求められるせん断強度の比率と、略等しい比率とな
るべく展張(いわるうアンダー展張)することによって
成形された平面展張方向Wに偏平な六角形状のセルより
なるハニカムコアを、そのリボン方向Lが、構造材の高
いせん断強度が求められる方向に沿って位置するように
配設して用いられていた。
しかし、前者にあっては、リボン方向Lのせん断強度
を、所望のせん断強度に高めた際には、せん断強度を高
める必要のない展張方向Wのせん断強度も、必然的に同
じ比率で高くなるので、その分ハニカムコアの重量が増
加する。したがって、特に、せん断強度を高める度合が
大きい場合、ハニカムコアの重量増加が著しく、もっ
て、ハニカムコアの特性たる軽量性が損なわれるため、
用途によっては適さないという問題があった。
また、後者にあっては、展張方向Wとリボン方向Lの
せん断強度の比率が割に低い場合、例えば、その比率が
1:2位までの場合には、展張率が所定の展張率に近く、
よって、ハニカムコアの重量増加も僅かで、かつ、その
成形も比率的容易であるが、せん断強度の比率を高くし
た場合、例えば、その比率を1:3以上と高くした場合に
は、展張率が極めて低く、したがって、ハニカムコアの
重量増加が著しいとともに、例えば、セル壁を構成する
基材の材質等によっては、各セルの形状が均一なハニカ
ムコアの成形が極めて困難なため、高品質なハニカムコ
アが得られないという難点を有し、また、係るハニカム
コアは、アンダー展張により成形されるので、せん断強
度の比率が如何なる比率のハニカムコアの場合であって
も、せん断強度の比率が所望のハニカムコアを成形する
ことが極めて困難であるとう問題が指摘されていた。
それ故、例えば、スパンが極めて長い梁状の構造材の
芯材等に適するハニカムコアとして、重量増加が軽微で
あるにもかかわらず、展張方向Wと、リボン方向Lのせ
ん断強度の比率が高く、かつ、その比率の設定が容易
で、しかも、成形容易なハニカムコアの開発が要望され
ていた。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたものであって、
その目的とするところは、従来のこの種ハニカムコアの
場合における重量増加の割合に比し、可なり低い割合
で、展張方向と、リボン方向のせん断強度の比率を大き
く高めることができ、かつ、その比率の設定も容易で、
しかも、容易に高品質のものの成形が可能な、例えば、
スパンが極めて長い梁状の構造材の芯材等に用いるのに
適したハニカムコアおよびその成形方法を提案すること
にある。
「課題を解決するための手段」 本発明は、上記目的を達成すべくなされたもので、そ
の技術的解決手段は、次のとおりである。
請求項1のハニカムコアは、平行四辺形のセルの平面
的集合体よりなっている。
そして、このハニカムコアの各セルは、このセルを形
成する一対の一方のセル壁と一対の他方のセル壁を構成
するそれぞれの基材の数が、前記一方のセル壁を構成す
る基材の数に対して、前記他方のセル壁が3倍以上の数
の基材によって構成されてなっている。
次に、請求項2の係るハニカムコアの成形方法は、次
の工程を有している。
すなわち、所定の長さを有する帯状の基材シートを、
適宜加工手段により、成形されるハニカムコアにおける
平行四辺形のセルを形成する一対の一方のセル壁の長さ
と等しい長さに設定された一方の辺部と、前記セルを形
成する一対の他方のセル壁の長さの3倍以上の整数倍の
長さに設定された他方の辺部とが、互いに所定の角度に
折曲されているとともに、交互に連続して位置する波形
状に折曲された基材を形成する基材の形成工程と、形成
された所定枚数の基材を、順次、隣接する一方の基材の
各他方の辺部における一方の辺部との折曲部を基準とし
て、前記セルを形成する他方のセル壁の長さを隔てた位
置に、他方の基材における前記各折曲部がそれぞれ位置
すべく、両基材における各他方の辺部が、前記セルを形
成する他方のセル壁の長さと等しい長さずつずれて当接
する位置関係に配列するとともに、両基材の各他方の辺
部における前記当接部を接合材を介してそれぞれ接合す
ることにより各基材を重着する基材の重着工程とを有し
てなっている。
「作用」 本発明に係るハニカムコアおよびその成形方法は、上
記手段によりなるので、以下の如く作用する。
請求項1のハニカムコアにあっては、平面平行四辺形
をなすセルを形成する一対の一方のセル壁と、一対の他
方のセル壁とをそれぞれ構成する基材の数が、一方のセ
ル壁を構成する基材の数に対して、他方のセル壁が3倍
以上の枚数の基材によって構成されているので、今、例
えば、一方のセル壁が一枚の基材によって構成され、か
つ、他方のセル壁が三枚の基材によって構成されている
とともに、一方のセル壁と他方のセル壁の長さが略等し
い略正方形状のセルの平面的集合体よりなるハニカムコ
アの場合にあっては、このハニカムコアにおける他方の
セル壁の対向方向、すなわち、展張方向と、この展張方
向に直交する方向、すなわち、リボン方向とでは、単位
面積内において、展張方向に沿って位置する所定の切断
線に沿って切断した際の切断面内に存在する他方のセル
壁を構成する基材の数と、リボン方向に沿って位置する
所定の切断線に沿って切断した際の切断面内に存在する
一方のセル壁を構成する基材の数とでは、展張方向に沿
った切断面内に存在する他方のセル壁を構成する基材の
数が約3倍多いため、これが主因となって、リボン方向
のせん断強度が、展張方向のせん断強度に比し、約3倍
高くなっている。したがって、このハニカムコアにおい
ては、展張方向とリボン方向のせん断強度の比率が約1:
3となっている。
なお、他方のセル壁を構成する基材の数をより多くす
ることにより、展張方向とリボン方向のせん断強度の比
率がより高いハニカムコアが得られる。
また、一方のセル壁と他方のセル壁をそれぞれ構成す
る基材の数の比率を変えることなく、一方のセル壁と他
方のセル壁の長さの比率を変えることによってもハニカ
ムコアの展張方向とリボン方向のせん断強度の比率を変
えることが可能であり、例えば、一方のセル壁の長さに
対して、他方のセル壁の長さをより長くすることによ
り、せん断強度の比率を高めることができ、反対に、一
方のセル壁の長さに対して、他方のセル壁の長さをより
短くすることによって、せん断強度の比率を低くするこ
とができる。
したがって、展張方向とリボン方向のせん断強度の比
率を、極めて容易に所望の比率に設定することができ
る。
しかも、このハニカムコアにおいては、展張方向のせ
ん断強度を高めることなく、リボン方向のせん断強度の
みを高めることができるので、重量増加の割合は、従来
のこの種ハニカムコアの場合に比し、可なり低い。
また、請求項2のこの発明に係るハニカムコアの成形
方法にあっては、成形されるハニカムコアにおける平行
四辺形のセルを形成する一対の一方のセル壁の長さと等
しい長さの一方の辺部と、セルを形成する一対の他方の
セル壁の3倍以上の整数倍の長さを有する他方の辺部と
が、互いに所定の角度に折曲されているとともに、交互
に連続して位置する波形状に折曲された所定枚数の基材
を、順次、隣接する一方の基材の各他方の辺部における
一方の辺部との折曲部を基準として、前記セルを形成す
る他方のセル壁の長さと等しい長さを隔てた位置に、他
方の基材における前記各折曲部がそれぞれ位置すべく、
両基材における各他方の辺部が、セルを形成する他方の
セル壁の長さと等しい長さずつずれて当接する位置関係
に配列するとともに、接合材を介して、当接する互いの
各他方の辺部を接合することによって、ハニカムコアは
成形されるので、波形状に折曲形成される基材の形状、
基材の重着時、基材を配列する位置関係等は若干異なる
ものの、従来のいわゆるコルゲート成形手段によるハニ
カムコアの成形方法と、略同一の成形手段によって成形
することができる。
したがって、容易に高品質な展張方向とリボン方向の
せん断強度の比率が極めて高いハニカムコアを成形する
ことができる。
また、基材形成時の一方の辺部と他方の辺部の長さの
比率、基材重着時の基材を配列する位置関係等を適宜設
定することにより、例えば、他方のセル壁を構成する基
材の数をより多くしたり、或いは、セルを形成する一方
のセル壁と他方のセル壁の長さの比率を変えることがで
きるので、容易に展張方向とリボン方向のせん断強度の
比率が所望の比率のハニカムコアを成形することができ
る。
「実施例」 以下、本発明を図面に示すその実施例に基づいて説明
する。
先ず、請求項1のハニカムコアについて説明する。
第1図は、本発明に係るハニカムコアの要部の平面
図、第2図は、第1図の部分拡大詳細図、第3図は、ハ
ニカムコアにおける展張方向とリボン方向にそれぞれ沿
った方向のせん断強度を比較するための証明図である。
図において、1はハニカムコアであり、このハニカム
コア1は、平面略正方形のセル2の平面的集合体よりな
っている。
ハニカムコア1を構成する各セル2は、それぞれ一対
の一方のセル壁3と、一対の他方のセル壁4により形成
されている。
そして、これら各セル2を形成する各セル壁3、4
は、以下の如くなっている。すなわち、各セル壁3、4
は、セル2を形成する一方のセル壁3の長さと等しい長
さを有する一方の辺部6と、セル2を形成する他方のセ
ル壁4の長さの3倍の長さ、すなわち、一方の辺部6の
長さの3倍の長さを有する他方の辺部7とが、折曲部8
により互いに直角に折曲されているとともに、一方の辺
部6と他方の辺部7が交互に連続して位置する波形状に
折曲形成された所定の長さを有する所定枚数の基材5
(第4図参照)が、隣接する一方の基材5の各他方の辺
部7における一方の辺部6との折曲部8を基準として、
他方のセル壁4の長さと等しい長さ、すなわち、一方の
辺部6の長さと等しい長さを隔てた位置に、他方の基材
5における各折曲部8がそれぞれ位置すべく、隣接する
両基材5における互いの各他方の辺部7が、その長手方
向に一方の辺部6の長さと等しい長さずつずれて当接す
る位置関係に位置しているとともに、互いの他方の辺部
7の当接部が接着剤等の接合材9を介して接合され組立
てられた各基材5よりなっている。
したがって、基材5の他方の辺部7の長さの1/3の長
さ、すなわち、基材5の一方の辺部の長さと等しい間隔
を存して互いに平行に対向位置する一方の辺部6により
構成された一枚の基材5よりなる一対の一方のセル壁3
は、ハニカムコア1における展張方向Wに沿い、直線状
に連なった状態で位置している。また、これら一方のセ
ル壁3と直角をなしているともに、一方の辺部6の長
さ、すなわち、一方のセル壁3の長さと等しい間隔を存
して互いに平行に対向位置する接合材9を介して接合さ
れた他方の辺部7により構成された三枚の基材5よりな
る一対の他方のセル壁4は、一方のセル壁3と直角状態
で交差しているとともに、ハニカムコア1におけるリボ
ン方向Lに沿い、略直線状に連なった状態で位置してい
る。
そして、共に基材5の一方の辺部6の長さと等しい長
さを有する一対の一方のセル壁3と、一対の他方のセル
壁4とにより形成されたセル2は、平面略正方形をなし
ているとともに、これら各セル2は、展張方向Wと、リ
ボン方向Lにそれぞれ沿って直列状に配列されている。
ハニカムコア1は、このようになっている。
したがって、このハニカムコア1においては、平面略
正方形をなす各セル2が、展張方向Wと、リボン方向L
にそれぞれ沿って直列状に配列されており、そして、こ
れら各セル2を形成する展張方向Wに沿って位置する一
対の一方のセル壁3が、一枚の基材5により構成されて
いるとともに、リボン方向Lに沿って位置する一対の他
方のセル壁4が、三枚の基材5により構成されているの
で、第3図に示す如く、ハニカムコア1における単位面
積内(図における実線部分)において、展張方向Wに沿
った所定位置、例えば、I−I線に沿って切断した際の
切断面内に存在する他方のセル壁4の数と、リボン方向
Lに沿った所定位置、例えば、II-II線に沿って切断し
た際の切断面内に存在する一方のセル壁3の数は、共
に、等しいが、他方のセル壁4がそれぞれ三枚の基材5
により構成されているのに対し、一方のセル壁はそれぞ
れ一枚の基材5により構成されているため、これが主因
となり、リボン方向Lのせん断強度が、展張方向Wのせ
ん断強度に比し、約3倍高くなっている。すなわち、展
張方向Wとリボン方向Lのせん断強度の比率は約1:3と
なっている。
ところで、このハニカムコア1においては、展張方向
Wのせん断強度を高めることなく、リボン方向Lのせん
断強度のみを高めることができるので、重量増加の割合
は、従来のこの種ハニカムコアの場合に比し、可なり低
い。
なお、上述の実施例においては、展張方向Wとリボン
方向Lのせん断強度の比率が約1:3の略正方形のセル2
の平面的集合体よりなるハニカムコア1について説明し
たが、本発明は、実施例に限定されるものではなく、例
えば、他方のセル壁4をより多い枚数の基材5によって
構成してもよく、係る構成によれば、せん断強度の比率
がより高いハニカムコア1が得られる。
また、セル2の形状についても、一方のセル壁3と他
方のセル壁4の長さが異なる長方形、或いは、一方の対
角と他方の対角の角度が異なる平行四辺等であってもよ
く、例えば、セル2が、一方のセル壁3の長さと、他方
のセル壁4の長さが異なる長方形等の場合には、一方の
セル壁3と他方のセル壁4をそれぞれ構成する基材5の
数の比率を変えることなく、例えば、一方のセル壁3の
長さに対して、他方のセル壁4の長さをより長くするこ
とにより、せん断強度の比率を高めることができ、反対
に、一方のセル壁3の長さに対して、他方のセル壁4の
長さをより短くすることによって、せん断強度の比率を
低くすることができる。
したがって、一方のセル壁3と他方のセル壁4をそれ
ぞれ構成する基材5の数の比率、或いは、一方のセル壁
3と他方のセル壁4のそれぞれの長さの比率、また、前
記双方の比率を適宜設定することによって、容易に所望
のせん断強度の比率を備えたハニカムコアが得られる。
次に、請求項2のハニカムコアの成形方法について説
明する。
展張方向Wとリボン方向Lのせん断強度の比率が約1:
3の略正方形のセル2の平面的集合体よりなるハニカム
コア1を例に、第1図、第2図を参照して説明する。
第4図は、基材の要部の斜視図である。
先ず、所定の長さを有する帯状の基材シート(図示せ
ず)を多数準備し、次に、これら帯状の基材シートを、
適宜加工種(図示せず)により、予め設定された成形さ
れるハニカムコア1における平面略正方形のセル2を形
成する一対の一方のセル壁3の長さと等しい長さに設定
された一方の辺部6と、セル2を形成する一対の他方の
セル壁4の長さ、すなわち、一方の辺部6の長さの3倍
の長さに設定された他方の辺部7とが、折曲部8により
互いに直角に折曲されているとともに、一方の辺部6と
他方の辺部7が交互に連続して位置する波形状に折曲さ
れた基材5を形成し、次に、このように形成された所定
枚数の基材5を、順次、隣接する一方の基材5の各他方
の辺部7における折曲部8を基準として、他方のセル壁
4の長さ、すなわち、一方の辺部6の長さと等しい長さ
を隔てた位置に、他方の基材5における各折曲部8、す
なわち、他方の基材5における一方の辺部6が、一方の
基材5の他方の辺部7に対して垂直状態に位置すべく、
両基材5の各他方の辺部7が、その長手方向に一方の辺
部6の長さ、すなわち、セル2を形成する他方のセル壁
4の長さと等しい長さずつずれ、他方のセル壁4の長さ
の2倍の長さに等しい長さずつ当接する位置関係に配列
するとともに、両基材5の他方の辺部7における互いの
当接部を接着剤等の接合材9を介して接合することによ
り、所定枚数の基材5は、それぞれ所定の位置関係に重
着され、第1図に示す如き、一枚の基材5により構成さ
れた一対の一方のセル壁3と、三枚の基材5により構成
された一対の他方のセル壁4により形成された略正方形
のセル2の平面的集合体よりなり、そして、その展張方
向Wとリボン方向Lのせん断強度の比率が約1:3のハニ
カムコア1が成形される。
したがって、基材5の形状、基材5の重着時、基材5
を配列する位置関係等は若干異なるものの、従来のいわ
ゆるコルゲート成形手段によるハニカムコアの成形方法
と、略同一の成形手段によって成形することができるの
で、容易に高品質な展張方向Wとリボン方向Lのせん断
強度の比率が極めて高いハニカムコア1を成形すること
ができる。
なお、実施例においては、展張方向Wとリボン方向L
のせん断強度の比率が約1:3の略正方形のセル2の平面
的集合体よりなるハニカムコア1の成形方法について説
明したが、せん断強度の比率が、上述の実施例と異なる
ハニカムコア1を成形する場合には、例えば、基材5形
成時の一方の辺部6と他方の辺部7の長さの比率、基材
5の重着時の基材5を配列する位置関係等を適宜設定す
ることにより、他方のセル壁4を構成する基材5の数を
多くしたり、或いは、セル2を形成する一方のセル壁3
と他方のセル壁4の長さの比率を変えることができるの
で、展張方向Wとリボン方向Lのせん断強度の比率が、
所望の比率のハニカムコア1を容易に成形することがで
きる。
「発明の効果」 以上、詳述した如く、本発明に係るハニカムコアおよ
びその成形方法にあっては、次の効果を発揮する。
請求項1のハニカムコアにあっては、ハニカムコアに
おけるいわゆる展張方向のせん断強度を高めることな
く、ハニカムコアにおけるいわゆるリボン方向のせん断
強度のみを高めることができるので、いわゆる展張方向
といわゆるリボン方向のせん断強度の比率が極めて高い
ハニカムコアの場合であっても、重量が増加する割合
は、従来のこの種ハニカムコアの場合に比し、可なり低
い。また、その比率の設定が容易なため、所望のせん断
強度の比率を備えたハニカムコアが容易に得られる。
また、請求項2のハニカムコアの成形方法にあって
は、従来のいわゆるコルゲート成形手段によるハニカム
コアの成形方法と、略同一の成形手段によって成形する
ことができるので、容易に、いわゆる展張方向といわゆ
るリボン方向のせん断強度の比率が極めて高い高品質な
ハニカムコアを成形することができる。また、何ら特別
な工程を追加することなく、基材の形状、基材重着時の
基材を配列する位置関係等を適宜設定することにより、
いわゆる展張方向と、いわゆるリボン方向のせん断強度
の比率を変えることができるので、所望のせん断強度の
比率を備えたハニカムコアを容易に成形することができ
る。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃され
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本発明に係るハニカムコアおよび
その成形方法の実施例を示すもので、第1図は、本発明
に係るハニカムコアの要部の平面図、第2図は、第1図
の部分拡大詳細図、第3図は、ハニカムコアにおける展
張方向とリボン方向にそれぞれ沿った方向のせん断強度
を比較するための説明図、第4図は、基材の要部の斜視
図である。 第5図および第6図は、それぞれ従来例を示すもので、
第5図は、略正六角形のセルの平面的集合体よりなるハ
ニカムコアの展張方向とリボン方向にそれぞれ沿う方向
のせん断強度を比較するための説明図、第6図は、オー
バーエキスパンドコアの要部の平面図である。 1……ハニカムコア、2……セル、3……一方のセル
壁、4……他方のセル壁、5……基材、6……一方の辺
部、7……他方の辺部、8……折曲部、9……接合材、
L……リボン方向、W……展張方向。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行四辺形のセルの平面的集合体よりなる
    ハニカムコアであって、前記セルを形成する一対の一方
    のセル壁と、一対の他方のセル壁を構成するそれぞれの
    基材の数が、前記一方のセル壁を構成する基材の数に対
    して、前記他方のセル壁が3倍以上の数の基材によって
    構成されてなることを特徴とするハニカムコア。
  2. 【請求項2】所定の長さを有する帯状の基材シートを、
    適宜加工手段により、成形されるハニカムコアにおける
    平行四辺形のセルを形成する一対の一方のセル壁の長さ
    と等しい長さに設定された一方の辺部と、前記セルを形
    成する一対の他方のセル壁の長さの3倍以上の整数倍の
    長さに設定された他方の辺部とが、互いに所定の角度に
    折曲されているとともに、交互に連続して位置する波形
    状に折曲された基材を形成する基材の形成工程と、形成
    された所定枚数の基材を、順次、隣接する一方の基材の
    各他方の辺部における一方の辺部との折曲部を基準とし
    て、前記セルを形成する他方のセル壁の長さと等しい長
    さを隔てた位置に、他方の基材における前記各折曲部が
    それぞれ位置すべく、両基材における各他方の辺部が、
    前記セルを形成する他方のセル壁の長さと等しい長さず
    つずれて当接する位置関係に配列するとともに、両基材
    の各他方の辺部における前記当接部を接合材を介してそ
    れぞれ接合することにより各基材を重着する基材の重着
    工程とを有してなることを特徴とするハニカムコアの成
    形方法。
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