JP2714404B2 - 撓み噛み合い式歯車装置 - Google Patents
撓み噛み合い式歯車装置Info
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- JP2714404B2 JP2714404B2 JP63214251A JP21425188A JP2714404B2 JP 2714404 B2 JP2714404 B2 JP 2714404B2 JP 63214251 A JP63214251 A JP 63214251A JP 21425188 A JP21425188 A JP 21425188A JP 2714404 B2 JP2714404 B2 JP 2714404B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （発明の属する技術分野） 本発明は撓み噛み合い式歯車装置に関し、特に占有空
間を減少させるのに寄与するカップ状の撓み噛み合い式
歯車装置に関する。
間を減少させるのに寄与するカップ状の撓み噛み合い式
歯車装置に関する。
（従来の技術および発明が解決しようとする課題） 一端で外周面にスプライン外歯を有するカップ状のフ
レックススプラインと、このフレックススプラインに固
定するようになっている出力部材とを包含する形式の撓
み噛み合い式歯車装置は公知である。この形式の撓み噛
み合い式歯車装置では、カップ状フレックススプライン
を出力部材に固定するために、カップの底面に相当する
部分が出力部材にボルト等で取り付けられる。このよう
に軸線方向に部材を重ねて連結しているので、その分、
スペースに余裕を持たせる必要があり、軸線方向の長さ
が大きくなるのは避けられない。
レックススプラインと、このフレックススプラインに固
定するようになっている出力部材とを包含する形式の撓
み噛み合い式歯車装置は公知である。この形式の撓み噛
み合い式歯車装置では、カップ状フレックススプライン
を出力部材に固定するために、カップの底面に相当する
部分が出力部材にボルト等で取り付けられる。このよう
に軸線方向に部材を重ねて連結しているので、その分、
スペースに余裕を持たせる必要があり、軸線方向の長さ
が大きくなるのは避けられない。
この軸線方向の長さを短くするために、カップの底面
に相当する部分を半径方向外側に拡げた変形カップ型撓
み噛み合い式歯車装置も知られている。しかし、この撓
み噛み合い式歯車装置では半径方向の寸法が拡大すると
いう欠点がある。特に、このような撓み噛み合い式歯車
装置で軸線方向に或る種の部材を通そうとする場合に
は、出力部材にも貫通孔を設けなければならないから、
さらに全体的な寸法が大きくなる。
に相当する部分を半径方向外側に拡げた変形カップ型撓
み噛み合い式歯車装置も知られている。しかし、この撓
み噛み合い式歯車装置では半径方向の寸法が拡大すると
いう欠点がある。特に、このような撓み噛み合い式歯車
装置で軸線方向に或る種の部材を通そうとする場合に
は、出力部材にも貫通孔を設けなければならないから、
さらに全体的な寸法が大きくなる。
従って、本発明は全体的にコンパクトで軸線方向に部
材を貫通させることのできる上記形式の撓み噛み合い式
歯車装置を提案することにある。
材を貫通させることのできる上記形式の撓み噛み合い式
歯車装置を提案することにある。
（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するために、本発明は、カップの形
状をしており、一端側の外周面にスプライン外歯が形成
されたフレックススプラインと、このフレックススプラ
インのカップ底面に相当する他端側に固定される出力部
材と、前記フレックススプラインの内部に配置されたベ
アリングハウスとを有する撓み合い式歯車装置におい
て、前記ベアリングハウスには軸線方向に突出する中空
環状ボス部が形成されている。また、前記フレックスス
プラインにおける前記出力部材が固定される前記他端側
には、前記ベアリングハウスの前記中空環状ボス部が同
軸状に嵌め込まれていると共に、軸線方向に突出する中
空環状ボス部が形成されている。更に、前記出力部材に
は、前記フレックススプラインの中空環状ボス部が同軸
状に嵌め込まれた中央開口部が形成されている。そし
て、前記ベアリングハウスの前記中空環状ボス部と、前
記フレックススプラインの中空環状ボス部と、前記出力
部材の中央開口部とが相互に溶接されて一体化されてい
る。
状をしており、一端側の外周面にスプライン外歯が形成
されたフレックススプラインと、このフレックススプラ
インのカップ底面に相当する他端側に固定される出力部
材と、前記フレックススプラインの内部に配置されたベ
アリングハウスとを有する撓み合い式歯車装置におい
て、前記ベアリングハウスには軸線方向に突出する中空
環状ボス部が形成されている。また、前記フレックスス
プラインにおける前記出力部材が固定される前記他端側
には、前記ベアリングハウスの前記中空環状ボス部が同
軸状に嵌め込まれていると共に、軸線方向に突出する中
空環状ボス部が形成されている。更に、前記出力部材に
は、前記フレックススプラインの中空環状ボス部が同軸
状に嵌め込まれた中央開口部が形成されている。そし
て、前記ベアリングハウスの前記中空環状ボス部と、前
記フレックススプラインの中空環状ボス部と、前記出力
部材の中央開口部とが相互に溶接されて一体化されてい
る。
このように、三部材が同軸状に半径方向に重ねられて
溶接されているので、三部材を軸線方向に重ねてボルト
締めする場合に比べて、撓み噛み合い式歯車装置の軸線
方向の長さを短くできる。また、ボルト締め用の締め付
け代が不要となるので、その分、撓み噛み合い式歯車装
置の中空部の大きさを大きくすることができる。
溶接されているので、三部材を軸線方向に重ねてボルト
締めする場合に比べて、撓み噛み合い式歯車装置の軸線
方向の長さを短くできる。また、ボルト締め用の締め付
け代が不要となるので、その分、撓み噛み合い式歯車装
置の中空部の大きさを大きくすることができる。
（発明の実施の形態） 以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施例を説
明する。
明する。
図を参照すると、本発明による撓み噛み合い式歯車装
置はカップ状のフレックススプライン10を包含し、この
フレックススプライン10は一端でその外周面に周知のよ
うなスプライン外歯12を備えている。なお、図示しない
が、撓み噛み合い式歯車装置では、フレックススプライ
ンはその内側に設けられたウェーブ・ジェネレータによ
って例えば楕円形に撓められ、その楕円形がウェーブ・
ジェネレータの入力軸に連結されたモータ等によって回
転させられる。楕円形に撓められたフレックススプライ
ン10の外側には、剛性の中空円筒形状のサーキュラスプ
ライン（図示せず。）が配置され、このサーキュラスプ
ラインの内側に形成されたスプライン内歯に対して、楕
円形の長軸に相当する部分で噛み合うように配置され、
ウェーブ・ジェネレータの回転によって、大きな減速比
を得る減速機として利用されている。
置はカップ状のフレックススプライン10を包含し、この
フレックススプライン10は一端でその外周面に周知のよ
うなスプライン外歯12を備えている。なお、図示しない
が、撓み噛み合い式歯車装置では、フレックススプライ
ンはその内側に設けられたウェーブ・ジェネレータによ
って例えば楕円形に撓められ、その楕円形がウェーブ・
ジェネレータの入力軸に連結されたモータ等によって回
転させられる。楕円形に撓められたフレックススプライ
ン10の外側には、剛性の中空円筒形状のサーキュラスプ
ライン（図示せず。）が配置され、このサーキュラスプ
ラインの内側に形成されたスプライン内歯に対して、楕
円形の長軸に相当する部分で噛み合うように配置され、
ウェーブ・ジェネレータの回転によって、大きな減速比
を得る減速機として利用されている。
また、本発明によるフレックススプライン10におい
て、スプライン外歯12が形成されている端とは反対側の
端には軸線方向外方へ突出する中空環状ボス部14が形成
されている。この中空環状ボス部14は出力部材16の中央
開口部18に嵌合する外径を有する。出力部材16は図示実
施例では出力軸（図示せず。）の出力フランジとして示
してある。
て、スプライン外歯12が形成されている端とは反対側の
端には軸線方向外方へ突出する中空環状ボス部14が形成
されている。この中空環状ボス部14は出力部材16の中央
開口部18に嵌合する外径を有する。出力部材16は図示実
施例では出力軸（図示せず。）の出力フランジとして示
してある。
フレックススプライン10の中空環状ボス部14が中空部
にはベアリングハウス20の軸線方向外方に突出する中空
環状ボス部22が嵌合している。ベアリングハウス20はカ
ップ状のフレックススプライン10の本体内部に位置する
拡大部24を有し、ここにベアリング（図示せず）を収容
するようになっている。
にはベアリングハウス20の軸線方向外方に突出する中空
環状ボス部22が嵌合している。ベアリングハウス20はカ
ップ状のフレックススプライン10の本体内部に位置する
拡大部24を有し、ここにベアリング（図示せず）を収容
するようになっている。
出力部材16におけるスプライン外歯12とは反対側にあ
る端面の側において、フレックススプライン10の中空環
状ボス部14の端面は出力部材16に溶接されている。ま
た、ベアリングハウス20の中空環状ボス部22の端面がフ
レックススプライン10の中空環状ボス14の端面に溶接さ
れている。このように、出力部材16、フレックススプラ
イン10、ベアリングハウス20の三部材が相互に溶接され
て一体化している。
る端面の側において、フレックススプライン10の中空環
状ボス部14の端面は出力部材16に溶接されている。ま
た、ベアリングハウス20の中空環状ボス部22の端面がフ
レックススプライン10の中空環状ボス14の端面に溶接さ
れている。このように、出力部材16、フレックススプラ
イン10、ベアリングハウス20の三部材が相互に溶接され
て一体化している。
（発明の効果） このような構成によれば、撓み噛み合い式歯車装置を
軸線方向に貫く開口部（中空部）の寸法を大きくとるこ
とができ、比較的大きな部材を撓み噛み合い式歯車装置
の軸線方向に通すことができる。これに加えて、撓み噛
み合い式歯車装置の軸線方向の長さを短くすることがで
きる。
軸線方向に貫く開口部（中空部）の寸法を大きくとるこ
とができ、比較的大きな部材を撓み噛み合い式歯車装置
の軸線方向に通すことができる。これに加えて、撓み噛
み合い式歯車装置の軸線方向の長さを短くすることがで
きる。
図は本発明による撓み噛み合い式歯車装置の縦断面図で
ある。 （符号の説明） 10……フレックススプライン 12……スプライン外歯 14……中空環状ボス部 16……出力部材 18……中央開口部 20……ベアリングハウス 22……中空環状ボス部
ある。 （符号の説明） 10……フレックススプライン 12……スプライン外歯 14……中空環状ボス部 16……出力部材 18……中央開口部 20……ベアリングハウス 22……中空環状ボス部
Claims (1)
- 【請求項１】カップの形状をしており、一端側の外周面
にスプライン外歯が形成されたフレックススプライン
と、このフレックススプラインのカップ底面に相当する
他端側に固定される出力部材と、前記フレックススプラ
インの内部に配置されたベアリングハウスとを有する撓
み噛み合い式歯車装置において、 前記ベアリングハウスには軸線方向に突出する中空環状
ボス部が形成され、 前記フレックスプラインにおける前記出力部材が固定さ
れる前記他端側には、前記ベアリングハウスの前記中空
環状ボス部が同軸状に嵌め込まれていると共に、軸線方
向外方に突出した中空環状ボス部が形成され、 前記出力部材には、前記フレックススプラインの中空環
状ボス部が同軸状に嵌め込まれた中央開口部が形成され
ており、 前記ベアリングハウスの前記中空環状ボス部と、前記フ
レックススプラインの中空環状ボス部と、前記出力部材
の中央開口部とが相互に溶接されて一体化されているこ
とを特徴とする撓み噛み合い式歯車装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63214251A JP2714404B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | 撓み噛み合い式歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63214251A JP2714404B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | 撓み噛み合い式歯車装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0262447A JPH0262447A (ja) | 1990-03-02 |
| JP2714404B2 true JP2714404B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=16652669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63214251A Expired - Fee Related JP2714404B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | 撓み噛み合い式歯車装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2714404B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5332937B2 (ja) * | 2009-06-19 | 2013-11-06 | トヨタ自動車株式会社 | 部材間の溶接方法 |
| JP6150736B2 (ja) * | 2013-03-19 | 2017-06-21 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 波動歯車装置および中空型回転アクチュエータ |
| JP6570464B2 (ja) * | 2016-03-15 | 2019-09-04 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | ユニットタイプの波動歯車装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01133547U (ja) * | 1988-03-07 | 1989-09-12 |
-
1988
- 1988-08-29 JP JP63214251A patent/JP2714404B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0262447A (ja) | 1990-03-02 |
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Legal Events
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