JP2710360B2 - 合成樹脂製容器の検査装置 - Google Patents

合成樹脂製容器の検査装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は合成樹脂製容器の製品検査を行う検査装置に
かかり、特にポリエチレンテレフタレート系合成樹脂製
容器(以下、PET容器と呼ぶ。)の肉厚等の測定する合
成樹脂製容器の検査装置に関する。
〔従来の技術〕
第12図および第13図を参照して従来の肉厚検査装置に
ついて説明する。
第12図に従来の肉厚検査装置を示す。
肉厚検査装置300は測定用赤外線308を発生する光源部
301と、PET容器307内に挿入してPET容器307の胴壁に測
定用赤外線を投光する投光部302と、この投光部302に一
定の間隔をおいてPET容器307外で対面して投光された測
定用赤外線308を受光する受光部303と、受光部303の出
力信号に基づいて肉厚を算出する演算装置304と、光源
部301、投光部302および受光部303を一体に昇降させる
昇降装置305と、測定時にPET容器307をその周方向に回
転させる回転装置306よりなる。
次に動作について説明する。
PET容器307を回転装置306に載置し、昇降装置305によ
り光源部301、投光部302および受光部303を一体として
下降する。下降と同時に回転装置306は回転しはじめ、
一定回転に達したならば、測定を開始する。光源により
発生された赤外線は、投光部302内を通り、PET容器307
の胴壁を透過して、一部吸収された後、受光部303に到
達し、電気信号に変換され、演算装置304により肉厚を
算出して処理を終了する。
第13図に従来のPET容器の製造システムの概要を示
す。
PET容器の製造システムmは合成樹脂原料を供給する
原料供給装置37、射出成形装置およびブロー成形装置よ
りなる成形装置38、成形装置の成形条件を制御する制御
装置39、成形されたPET容器を検査する検査装置40、検
査の結果に基づき、良品と不良品を選別する選別装置42
よりなり、さらに必要に応じて人手を介してサンプリン
グによる方法でこのシステムとは別にPET容器の肉厚を
測定する肉厚検査装置300が別に設けられていた。
原料供給装置37は成形装置38の射出成形機に合成樹脂
原料を供給し、成形装置38の射出成形装置はパリソンを
作製し、ブロー成形装置により延伸ブロー成形され、容
器形状に成形される。
なお、これらの成形装置は制御装置39により成形条件
を制御されている。
成形されたPET容器は検査装置40に送られ、選別装置4
2により良品と不良品を選別する。さらに必要に応じて
人手を介して、サンプリングによりPET容器は肉厚検査
装置300に運ばれ個々に肉厚を測定していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の合成樹脂製容器の肉厚検査装置等の検査装
置においては、測定が長期に渡ると周囲の機械的振動並
びに測定装置自体の機械的振動等により、光軸のズレ等
を生じ、受光光量の初期値が変動し測定が不正確になる
ため、センサ出力信号電圧の較正等を行わなければなら
ないという問題点があった。
そこで、本発明は製造ライン内に組込む場合でも、長
期に渡り安定した測定値を得られるよう自動的にセンサ
出力信号電圧初期値を較正し、正確な測定値が得られる
合成樹脂製容器の検査装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕 上記の課題を解決するために、本発明は、検査光を合
成樹脂製容器の胴壁を透過させ、その透過量を測定する
ことにより製造された全ての前記合成樹脂製容器を連続
的に検査する合成樹脂製容器の検査装置において、前記
検査光を前記胴壁に照射すると共に、当該胴壁を透過し
た前記検査光を受光して前記透過量に対応する検出信号
を出力する検査部等の検出信号出力手段と、前記検出信
号を較正する検出信号較正部等の較正手段と、前記較正
された検出信号に基づいて前記合成樹脂製容器の検査結
果を判定する演算処理部等の判定手段と、を備え、前記
較正手段は、予め設定された所定数の前記合成樹脂製容
器の検査終了毎に、前記胴壁を透過しない状態の前記検
査光を受光して得られた未透過検出信号を予め設定され
ている検出信号基準値に一致させることにより前記検出
信号を較正するための較正値を取得すると共に、当該較
正手段は、前記取得した較正値を用いて前記検出信号を
較正するように構成される。
〔作用〕
本発明によれば、検出信号出力手段は、検査光を胴壁
に照射すると共に、当該胴壁を透過した検査光を受光し
てその透過量に対応する検出信号を出力する。
次に、較正手段は、検出信号を較正する。
そして、判定手段は、較正された検出信号に基づいて
合成樹脂製容器の検査結果を判定する。
このとき、較正手段は、所定数の合成樹脂製容器の検
査終了毎に、胴壁を透過しない状態の検査光を受光して
得られた未透過検出信号を検出信号基準値に一致させる
ことにより検出信号を較正するための較正値を取得する
と共に、当該取得した較正値を用いて検出信号を較正す
る。
よって、所定数の合成樹脂製容器の検査終了毎に未透
過検出信号を検出信号基準値に一致させて較正値を取得
し、当該較正値を用いて検出信号を較正するので、機械
的振動等に起因する検査光の光軸のズレ等による検出信
号の初期値(すなわち、未透過検出信号)の変動を正し
く較正することができる。
〔実施例〕
本発明の実施例について第1図乃至第14図を参照して
説明する。
肉厚検査装置1は第1図に示すように、全体の制御と
データの演算処理をおこなう制御演算部2と肉厚を検査
する検出信号出力手段としての検査部3よりなってい
る。
制御演算部2は装置全体の制御を行う主制御部4、検
査部3等とのデータのやりとりを制御するインタフェー
ス制御部(IF制御部)5、後述するセンサ受光部の出力
信号電圧初期値の長期変動の補正を行う較正手段として
の検出信号較正部400、チョッパを駆動するチョッパ駆
動部6、チョッパ出力信号とセンサ受光部からの出力信
号を直流波形に変換する信号処理部7、後述する連続自
動容器回転搬送部50の回転位置を検出するロータリーエ
ンコーダ8、データの演算処理を行う判定手段としての
演算処理部9および補正入力を行うための補正入力装置
410よりなっている。
第2図に5ビット制御型検出信号較正部の概要を示
す。
検出信号較正部400はセンサ受光部出力信号電圧初期
値の変動を検出するセンサ出力信号電圧変動検出部40
1、センサ出力信号変動が所定の補正最大値より大きい
場合若しくは所定の補正最小値より小さい場合に電圧を
粗調整する電圧粗調整部402、電圧粗調整部402からの入
力電圧を適正電圧に微調整しセンサ出力信号電圧変動を
補正する電圧微調整部403およびそれらを制御する制御
部404よりなっている。
さらに、電圧微調整部403は第3図に示すようにスイ
ッチ制御部405と抵抗部406よりなっており、スイッチ制
御部405が抵抗部406に設けられたスイッチを制御するこ
とにより、総抵抗値を変化させセンサ出力信号電圧変動
を補正し適正電圧を得る。
抵抗部406は0.11kΩ、0.22kΩ、0.44kΩ、0.88kΩ、
1.76kΩの0.11×2nkΩの組み合せ抵抗群と8.24kΩの基
本抵抗よりなる基準抵抗部408および0.15kΩの補正抵抗
409よりなり、基準抵抗部408の抵抗値では補正しきれな
い場合に補正抵抗409が接続される。
第4図に較正データマップを示す。
入力電圧(Vin)は粗調整部からの出力電圧を、計算
抵抗値は入力電圧(Vin)を例えば基準電圧9Vにするた
めに必要な理論抵抗値を、実施抵抗値に微調整部の抵抗
部で組合わせた抵抗値を、理論出力電圧は計算抵抗値の
抵抗を接続した場合の微調整部から出力される理論出力
電圧値を、出力電圧(Vout)は実施抵抗値の抵抗組合わ
せを用いた場合に微調整部から出力される出力電圧値を
それぞれ示している。
以下、実際の抵抗の組合わせかたについて具体的に説
明する。
ここで、例えば入力電圧(Vin)が10.1Vの場合を想定
すると、制御部は5ビット信号で〔101000〕を出力す
る。それぞれのビットはSW1、SW2、…、SW5に対応して
おり、当該ビットが1の場合には対応するスイッチをオ
フにするように制御する。さらにそれとは別に入力電圧
(Vin)が所定電圧範囲(本実施例の場合8.3〜9.8Vの範
囲)以外の場合にはSW6をオフにして補正抵抗を接続す
るように制御する。この場合の入力電圧(Vin)は10.1V
であるので、この範囲外であるから、制御信号を受けと
った微調整部はSW1、SW3、SW6をオフにし、8.24kΩの基
本抵抗以外に0.11kΩ、0.44kΩ、および0.15kΩの補正
抵抗が接続されることとなり、この時の実施抵抗値Rr
は、 Rr=8.24+0.11+0.44+0.15 =8.79+0.15(kΩ) となる。
この場合において基準抵抗部408の組み合せ抵抗群は
5ビット制御型のため5個の抵抗より構成されているが
必要に応じこれら以外の組み合せも可能である。例とし
て4ビット制御型の場合の組み合せ抵抗群および較正デ
ータマップを第5図に示しておく。補正範囲が狭く大ま
かな補正しか行えないが、動作原理は5ビット制御型と
同様である。
チョッパ駆動部6はモータの回転数を回転制御信号15
により制御することによりチョッパ板11を一定回転数で
回転させ、それと同時にチョッピング周期に対応するタ
イミング信号12を信号処理部7に出力する。
信号処理部7はタイミング信号12に基づきセンサ受光
部13からのセンサ出力信号14を直流波形(ピークホール
ド波形)に変換し、IF制御部5を介して、主制御部4に
出力する。
ロータリーエンコーダ8は連続自動容器回転搬送部50
の回転位置を検出し、電気信号に変換して、IF制御部5
を介して、主制御部4に出力する。
検査部3はPET容器16内に挿入される挿入管17、挿入
管17のPET容器内への挿入およびPET容器からの取出しを
行う挿入管昇降制御部18、測定用赤外線21を発生する光
源部19、測定用赤外線を挿入管17に投光する投光部20お
よび挿入管17を通り、PET容器16を胴壁を透過した透過
赤外線量をセンサにより電気信号に変換するセンサ受光
部13よりなる。
挿入管17は円筒形状をしており、その内部には反射鏡
が設けられており、挿入管昇降制御部18により測定する
PET容器16内へ挿入され、測定用赤外線21をPET容器16内
へ導く。
なお、必要に応じて、挿入管17内にはレンズ群を構成
しても良いし、反射鏡の代わりにプリズムを用いても良
い。
第6図にセンサ受光部13の概要を示す。
センサ受光部13はケーシング22、特定周波数領域以外
の赤外線をカットする干渉フィルタ23、入射した赤外線
量に応じた電気信号に変換するPbS(硫化鉛)赤外線セ
ンサ24、PbS赤外線センサ24の周囲温度を一定に保つ内
蔵の電子冷却素子25、PbS赤外線センサ24の出力信号を
増幅する増幅アンプ26、PbS赤外線センサ24および増幅
アンプ26に電源を供給するための電源コネクタ27、増幅
アンプ26により増幅されたセンサ出力信号14を出力する
ための出力コネクタ28、および電子冷却素子25を制御す
るための冷却制御用コネクタ29よりなっている。
干渉フィルタ23は中心透過波長は約2.6μmのもので
あり、干渉フィルタ23を透過した赤外線の光量はPbS赤
外線センサ24により電気信号に変換され、増幅アンプ26
により増幅されて、IF制御部5を介し、主制御部4に出
力される。
なお、この時PbS赤外線センサ24を安定に動作させる
ため、ペルチェ効果を利用した電子冷却素子25により、
PbS赤外線センサ24付近の温度を約10℃に保っている。
第7図に光源部19、投光部20および恒温槽404の概要
を示す。
光源部19はケーシング30、フィラメントからなる光源
31、光源31の上方に位置する凹面鏡32、光源31の下方に
位置するチョッパ33およびケーシング30の側板に取付け
られた循環用ファンfよりなっており、光源部19の下部
に投光部20が位置している。光源31には、例えばニクロ
ム線等の赤外線を発光するものを用いる。赤外線は波長
2〜5μmのものを用いるのが望ましい。
凹面鏡32は光源からの赤外線を集光させるためのもの
である。
チョッパ33はチョッパ板11および回転用モータ10で構
成されており、凹面鏡32により集光された赤外光をチョ
ッピングすることにより断続的な光に(交播波形)とす
るためのものである。チョッピングを行う理由は、前述
のPbS赤外線センサ24の特性上ドリフトおよびオフセッ
トが生じるので、一旦交播波形に変換して、ドリフトお
よびオフセットなどの変動要因を除去して高精度な測定
を行うためである。チョッパの形式としては、本実施例
のような機械式のものや、電気的に光源をチョッピング
する電気式のもの等が考えられる。
投光部20は反射鏡35およびレンズ群36から構成されて
おり、光源31で発生された赤外線を平行光として挿入管
17に伝達する。
恒温槽404の全面または数面には面状発熱体34が設け
られており恒温槽404内の温度を温度センサ405で測定
し、恒温槽内の温度を約40℃に保っている。恒温槽内の
一定温度の空気は光源部の循環用ファンfにより光源部
のケーシング30内に導入されてケーシング30内の温度を
一定に保ち、光源31のゆらぎ等を押え、測定の安定性を
保っている。
第8図に本発明の合成樹脂製容器の検査装置を合成樹
脂製容器の製造システムに組込んだ場合の原理説明図を
示す。
合成樹脂製容器製造システムMは合成樹脂原料を供給
する原料供給装置37、射出成形装置およびブロー成形装
置よりなる成形装置38、成形装置の成形条件を制御する
制御装置39、成形されたPET容器を検査する検査装置4
0、PET容器の肉厚を測定する肉厚検査装置1、自動的に
連続してPET容器を測定位置まで搬送するとともに測定
時にPET容器を回転する連続自動容器搬送回転装置41、P
ET容器の良品、不良品を選別する選別装置42よりなって
いる。
第16図の従来例と異なる点は、検査装置と選別装置の
間に肉厚検査装置1および連続自動容器搬送回転装置41
を有している点であり、これにより成形後直ちに連続し
て自動的に肉厚測定を行い、データをフィードバックで
きるので、成形工程への対処が素早く出来ることにな
る。
原料供給装置37は主樹脂としてのポリエチレンテレフ
タレート系合成樹脂を成形装置38に供給する。
成形装置38は射出成形装置およびブロー成形装置より
なり、射出成形装置は原料供給装置37より供給された樹
脂を射出してブロー成形用パリソンを作製し、ブロー成
形装置に送る。ブロー成形装置に送られたパリソンは延
伸ブロー成形され、容器の形状に加工される。なお、こ
れらの成形装置は制御装置39により成形条件が制御され
ている。
次に、成形装置38により成形された合成樹脂容器は検
査装置40に送られる。
第9図に連続自動容器搬送回転部50の概要を示す。
連続自動容器搬送回転装置50はターンテーブル51、タ
ーンテーブル51上に90度毎に設けられ、PET容器を把
持、開放するための4つの把持部52、PET容器の導入、
排出時に把持部を押圧して把持部を開放させる押圧部53
および押圧部53を作動するための押圧用シリンダ部54よ
りなる。
さらに前記ターンテーブル51にはその直径方向にPET
容器の搬入用および搬出用コンベア55、56が接続されて
いる。
把持部52は開閉動作によりPET容器を把持、開放する
ための1対の3つのアーム部分からなる把持体150を備
え、この把持体150はクランプアーム部57と、押圧部53
により押圧されてクランプアーム部57を開閉するための
開閉用アーム部58と、クランプアーム部57を閉じるため
の付勢力を与える復帰用スプリング62が取付けられる復
帰アーム部59とからなり、この復帰アーム部59は復帰時
に復帰位置調整ネジ63に当接する。また、1対の把持体
150間には測定時にPET容器を回転する駆動回転ローラ60
が設けられ、前記クランプアーム部57の先端部には付け
られ駆動回転ローラ60と協働してPET容器を回転する2
個の従動回転ローラ61が取付けられている。
次に動作について第10図のフローチャートを参照して
説明する。
検査準備 まず最初に測定の安定性を確保するため光源29および
センサ受光部13の予備運転をしておく(ステップS1)。
これにより、測定の初期変動をなくし、より信頼性の高
い検査をすることができる。
PET容器の搬入 搬入用コンベア55でPET容器16が導入位置91に搬入さ
れこの導入が位置検出センサ(図示せず)により確認さ
れると(ステップS2)、押圧部53が押圧用シリンダ部54
により作動し自動連続肉厚検査手段のPET容器導入位置9
1にある把持体150の開閉用アーム部58は押圧部53によっ
て押圧され、これによりクランプアーム部57は復帰用ス
プリング62の付勢力に抗してピン100を軸として押し広
げられ、それとともに復帰用アーム部59は復帰位置調整
用ネジ63から離れる。
次に押し広げられた状態を維持したままでPET容器16
を搬入用コンベア55により1対の把持体150内に導入
し、PET容器16が駆動回転ローラ60に接触する位置まで
導入されたことが位置検出センサ(図示せず)により確
認されると、押圧部53は押圧するのをやめ、復帰用スプ
リング62の付勢力により復帰用アーム部59は復帰位置調
整用ネジ位置63に当接するとともに、PET容器16は駆動
回転ローラ60および従動回転ローラ61、61により、確実
に把持される(ステップS3)。
次にターンテーブル51が図面上時計回りに回転し、PE
T容器16を把持したまま検査位置92まで搬送しターンテ
ーブル51は回転を停止する(ステップS4)。
肉厚測定 駆動回転ローラ60が回転し、それにともないPET容器1
6および2個の従動回転ローラ61が回転し(ステップS
5)、同時に挿入管昇降制御部18により挿入管17がPET容
器16内に挿入される(ステップS6)。PET容器の回転数
が一定回転数に達したことがロータリーエンコーダ8の
出力信号により確認されると、主制御部4は肉厚測定を
開始するように命令する(ステップS7)。
投光部14より投光された赤外線(波長2〜5μm)は
挿入管17内を通り、PET容器16の胴壁で一部吸収されて
センサ受光部13に到達し、センサ受光部13により電気信
号に変換され信号処理部7に出力される。信号処理部7
はチョッパ駆動部6のチョッピング周期に対応するタイ
ミング信号12に基づき、センサ受光部からの入力信号を
直流波形に(ピークホールド波形)に変換し、IF制御部
5を介して、主制御部4に出力する(ステップS8)。
これと同時にロータリーエンコーダ8は連続自動容器
回転搬送部50の回転位置を検出し、回転位置に応じた電
気信号に変換して、IF制御部5を介して主制御部4に出
力する。
演算処理 主制御部4は演算処理部9に出力信号データを転送
し、出力信号データを肉厚データに変換するように命令
する。演算処理部9は第11図に示すような関係より、測
定赤外線量に対応する出力信号データを肉厚データに変
換し、主制御部4に出力する(ステップS9)。主制御部
4はIF制御手段5を介して成形手段2の制御手段3に肉
厚データを出力する(ステップS10)。
挿入管の引出し その後挿入管昇降制御部18は挿入管17を引出し(ステ
ップS11)、駆動回転ローラは回転を停止し、PET容器16
は回転を停止する(ステップS12)。
PET容器の搬送 次に再びターンテーブル51はPET容器16を把持したま
ま回転し、排出位置93に把持体150が到達すると回転を
停止する(ステップS13)。押圧用シリンダ部54が作動
し、押圧部53によって把持体150の開閉用アーム部58が
押圧されることにより、クランプアーム部57は復帰用ス
プリング62の付勢力に抗してピン100を軸として押し広
げられ、容器は開放される(ステップS14)。それとと
もに復帰用アーム部59は復帰位置調整用ネジ63から離れ
る。
次に押し広げられた状態を維持したままでPET容器を
搬出用コンベア56によりクランプアーム部57外に搬出す
る(ステップS15)。
PET容器16が所定位置まで排出されたことが位置検出
センサ(図示せず)により確認されると、押圧用シリン
ダ部54は作動を停止し、押圧部53は押圧するのをやめ、
復帰用スプリング62の付勢力により復帰用アーム部59は
復帰位置調整用ネジ63に当接し、クランプアーム部57は
閉じられる。その後、ターンテーブル51は再び回転し
て、以上の動作を繰返す。
なお、PET容器16は搬送用コンベア42により次の工程
へ搬送される。
長期変動補正 所定本数(例えば10本)のPET容器の肉厚測定を行っ
た後、連続自動容器回転搬送装置は容器の導入を一時停
止し、被測定容器が無い状態で通常と同様の肉厚測定動
作を行う。
センサ受光部出力信号電圧初期値の変動をセンサ出力
信号電圧変動検出部401により検出し、センサ受光部出
力信号電圧が基準値(例えば、9V)とほぼ等しく、許容
変動範囲内にある場合には、次の容器の測定準備を行
う。
また、センサ出力信号電圧変動検出部401は基準値に
対して変動量が大きく、許容範囲外にある場合には制御
部404に制御を開始するよう通知するとともに、センサ
出力信号電圧が補正最大値より大きいか、または、補正
最小値より小さいかを判断し、その結果も通知する。
制御部404はセンサ受光部出力信号電圧変動検出部401
の結果に基づき、センサ受光部出力信号電圧が補正最大
値(例えば、10.5V)より大きい場合には電圧粗調整部4
02によりセンサ受光部出力信号電圧を0.8倍し、補正最
小値(例えば、5.6V)より小さい場合にはセンサ受光部
出力信号電圧を1.25倍して、電圧微調整部403に出力す
る。具体的にはオペアンプを用いた利得可変回路等を使
用して粗調整を行う。例えば、補正抵抗の選択によるこ
れを行なう。
なお、オペアンプ使用利得可変回路を用いた場合の出
力電圧Voと入力電圧Viの関係式は次のようである。
Vo=−(Rf/Ri)×Vi ここで、Rfはフィードバック抵抗、Riは入力抵抗であ
る。
上記以外の場合には、電圧粗調整部402は何も処理を
行わずにセンサ受光部出力信号電圧を電圧微調整部403
に出力する。
電圧微調整部403は入力電圧に基づき、第14図に示す
補正データマップから測定された出力信号電圧に応じた
補正用抵抗組合わせから抵抗部406の抵抗値を選定し、
スイッチ制御部405に命令し、スイッチを切替えて、所
定の出力信号電圧初期値を示すようにセンサ受光部出力
信号電圧初期値を較正する(ステップS16)。
また、較正データマップを有していない場合において
は、スイッチを次々と切替えながら、出力信号電圧を測
定し、最適な補正用抵抗組合わせを選択することも可能
である。
いずれの場合においても、二分探索法等を採用して処
理速度を向上させることもできる。
フィードバック制御 一方、肉厚データを受取った成形手段2の制御手段3
はそのデータをもとに成形条件の制御を行う。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、所定数の合成
樹脂製容器の検査終了毎に未透過検出信号を検出信号基
準値に一致させて較正値を取得し、当該較正値を用いて
検出信号を較正するので、機械的振動等に起因する検査
光の光軸のズレ等による検出信号の初期値(すなわち、
未透過検出信号)の変動を正しく較正することができ
る。
従って、検出信号における長期的な変動を効果的に較
正して正しい検査結果を得ることにより、信頼性の高い
検査を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の検査装置の概要図、第2図は検出信号
較正部の原理説明図、第3図は微調整部の原理説明図、
第4図は5ビット型較正データマップ、第5図は4ビッ
ト型較正データマップ、第6図はセンサ受光部の概要
図、第7図は光源部および投光部の概要図、第8図はPE
T容器製造システムの概要図、第9図は容器回転搬送装
置の概要図、第10図は処理フローチャート、第11図はセ
ンサ受光部の出力電圧とPET容器の肉厚の関係図、第12
図は従来の肉厚検査装置の概要図、第13図は従来の合成
樹脂製容器の製造システム概要図である。 1……肉厚検査装置、2……制御演算部、3……検査
部、4……主制御部、5……インタフェース制御部、6
……チョッパ駆動部、7……信号処理部、8……ロータ
リーエンコーダ、9……演算処理部、10……回転モー
タ、11……チョッパ板、12……タイミング信号、13……
センサ受光部、14……センサ出力信号、15……回転制御
信号、16……PET容器、17……挿入管、、18……挿入管
昇降制御部、19……光源部、20……投光部、21……測定
用赤外線、22……ケーシング、23……干渉フィルタ、24
……PbS赤外線センサ、25……電子冷却素子、26……増
幅アンプ、27……電源コネクタ、28……出力コネクタ、
29……冷却制御用コネクタ、30……ケーシング、31……
光源、32……凹面鏡、33……チョッパ、34……面状発熱
体、35……反射鏡、36……レンズ群、37……原料供給装
置、38……成形装置、39……制御装置、40……検査装
置、41……連続自動容器回転搬送装置、42……選別装
置、43……主制御部、44……紫外線光源部、45……セン
サ受光部、46……投光部、47……回転装置、48……混合
樹脂層、49……主樹脂層、50……連続自動容器搬送装
置、51……ターンテーブル、52……把持部、53……押圧
部、54……押圧用シリンダ、55……搬入用コンベア、56
……搬出用コンベア、57……クランプアーム部、58……
開閉用アーム部、59……復帰アーム部、60……駆動回転
ローラ、61……従動回転ローラ、62……復帰用スプリン
グ、63……復帰位置調整ネジ、91……導入位置、92……
検査位置、93……排出位置、100……ピン、150……把持
体、400……検出信号較正部、401……センサ出力信号電
圧変動検出部、402……電圧粗調整部、403……電圧微調
整部、404……制御部、405……スイッチ制御部、406…
…抵抗部、408……基準抵抗部、409……補正抵抗、410
……補正入力装置、SW1〜SW6……スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査光を合成樹脂製容器の胴壁を透過さ
    せ、その透過量を測定することにより製造された全ての
    前記合成樹脂製容器を連続的に検査する合成樹脂製容器
    の検査装置において、 前記検査光を前記胴壁に照射すると共に、当該胴壁を透
    過した前記検査光を受光して前記透過量に対応する検出
    信号を出力する検出信号出力手段と、 前記検出信号を較正する較正手段と、 前記較正された検出信号に基づいて前記合成樹脂製容器
    の検査結果を判定する判定手段と、を備え、 前記較正手段は、予め設定された所定数の前記合成樹脂
    製容器の検査終了毎に、前記胴壁を透過しない状態の前
    記検査光を受光して得られた未透過検出信号を予め設定
    されている検出信号基準値に一致させることにより前記
    検出信号を較正するための較正値を取得すると共に、 当該較正手段は、前記取得した較正値を用いて前記検出
    信号を較正することを特徴とする合成樹脂製容器の検査
    装置。
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