JP2710018B2 - 床における配線ダクト支持構造 - Google Patents

床における配線ダクト支持構造

Info

Publication number
JP2710018B2
JP2710018B2 JP6194371A JP19437194A JP2710018B2 JP 2710018 B2 JP2710018 B2 JP 2710018B2 JP 6194371 A JP6194371 A JP 6194371A JP 19437194 A JP19437194 A JP 19437194A JP 2710018 B2 JP2710018 B2 JP 2710018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
wiring
floor
joist
joists
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6194371A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0865863A (ja
Inventor
順 浦崎
繁隆 島崎
Original Assignee
株式会社日本ピット
日本建工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本ピット, 日本建工株式会社 filed Critical 株式会社日本ピット
Priority to JP6194371A priority Critical patent/JP2710018B2/ja
Publication of JPH0865863A publication Critical patent/JPH0865863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710018B2 publication Critical patent/JP2710018B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベース面上に複数の根
太を配設し、それらの根太上に複数の床パネルを支持す
るようにした床における配線ダクトの支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】床パネルの支持に根太を用いた二重床
は、従来は単なる床として使用されてきたが、最近で
は、根太を支持する床ベース面と、根太上に支持される
床パネルとの間の床下空間を配線空間として使用するこ
とにより、配線が床面上に露出しないようにしたものも
出てきた。
【0003】一方、上面が蓋で開閉可能な配線ダクトを
床のスラブコンクリートや後打ちコンクリート内に埋設
して配線路とすることにより、配線が床面上に露出しな
いようにしたものも既に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のように根太二重
床の床下空間をそのまま配線空間とする場合には、床下
空間の有効利用が図られる上、配線が露出せず美観や安
全性の面で有利である等の利点を有しているが、その反
面、床下空間に配線が縦横に通って乱雑になる傾向があ
り、また追加配線やメンテナンス等の際には床パネルの
開閉に手間がかかる等の問題がある。
【0005】このような問題は、後者のように配線ダク
トを用いて配線路を形成する場合には全て解決される
が、従来の配線ダクトは床のスラブコンクリートや後打
ちコンクリート内に埋設一体化されていたので、その埋
設工事が比較的複雑、面倒であるばかりか、既存建物に
ダクトを埋設する場合は床コンクリートの“はつり作
業”を必要とし、床の大幅な改修工事が必要となる等の
別の問題がある。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑みてなされたもの
で、従来のものの上記問題を一挙に解決することができ
る、床における配線ダクト支持構造を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ベース面上に断面略長方形の複数
の根太を配設し、それらの根太上に複数の床パネルを支
持するようにした床において、上面に開口部を有するダ
クト本体と該開口部を開閉可能に塞ぐ蓋とよ配線ダク
を構成し、そのダクト本体の底壁の中央部下面に、根
太の長手方向に沿って延びる係合溝部を形成し、その係
合溝部に根太の上部を嵌合させて該根太上に前記配線ダ
クトを載置固定すると共に、その配線ダクトの上面を、
該ダクトに隣接させた床パネルの上面と面一になるよう
に形成したことを特徴としており、また請求項2の発明
は、前記特徴に加えて、記ダクト本体下部の両側部
に、その外側方に延出する張出部を一体に連設し、その
張出部の上面に、該ダクト本体と隣接する床パネルの側
縁部を支持し、またその張出部の下面に、ベース面上に
立設される補助脚の上端部と係合し得る係合部を一体に
形成したことを特徴としている。
【0008】
【作 用】各請求項の発明の上記構成によれば、上面が
蓋で開閉可能な配線ダクトを根太上に載置固定して床下
の配線路が構築されるため、配線が床面上に露出せず美
観や安全性の面で有利であるばかりか、追加配線やメン
テナンス等の際には、開閉が容易なダクト蓋を開いて配
線作業や保守点検作業を容易に行い得る。また既存建物
に配線ダクトを新設する場合あるいはダクトの増設や線
路変更等を行なうような場合には、所望の高さ位置に設
置固定した根太上に配線ダクト及び床パネルを載置固定
て簡単に対応できる。
【0009】まダクト本体の底壁の中央部下面に凹設
されて根太の長手方向に沿って延びる係合溝部に断面略
長方形の根太の上部を嵌合させることによって、配線ダ
クトと根太との相対的な位置決めを容易に行うことがで
き、しかも配線ダクトを根太対応部分を除いて極力深底
に形成できる。
【0010】更に請求項の発明の上記構成によれば、
配線ダクトに隣接する床パネルを該配線ダクトに直接支
持させることができ、しかもその支持強度が補助脚によ
って高められる。またその補助脚の位置決めは上記張出
部下面の係合部と補助脚上端部との係合によって容易に
行い得る。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1は、本発明を実施した床の、床パネルを一
部取り外した状態を示す概略全体平面図、図2は、図1
の2−2矢視拡大断面図、図3は、根太および配線ダク
トの支持構造を示す要部拡大斜視図、図4は、図1の4
−4矢視拡大断面図、図5は、十字状交差配線ダクトの
要部拡大斜視図である。
【0012】先ず、図1において、室内の床Fには、そ
の床面に沿って縦横にのびる床配線装置Aが配設されて
おり、その床配線装置Aは、互いに縦列配置される複数
の配線ダクトDと、それらの配線ダクト列を上方より見
てT字状、十字状、あるいはL字状に接続する交差配線
ダクトD′(図示例では十字状)とを組み合わせて構成
され、それらダクトD,D′によって床Fに縦横に延び
る所定の配線路を形成するものである。
【0013】床Fの、スラブコンクリート等で形成され
た水平なベース面fB には、後述する支持脚ユニットU
を介して鋼製の根太Nが縦横に配列支持されており、そ
れらの根太Nには多数の床パネルPおよび床配線装置A
の各配線ダクトDが載置支持されている。
【0014】次に図2〜4を参照して根太Nの支持構造
について説明する。各々の根太Nは、鋼材を横断面略長
方形に成形して構成されており、床Fのベース面fB
沿い且つ直線状に長く延びている。ベース面fB 上に
は、根太Nの長手方向に間隔をおいて複数の支持脚ユニ
ットUが配設されており、これら支持脚ユニットU上に
根太Nが着脱可能に架設連結される。
【0015】各支持脚ユニットUは、ベース面fB 上に
固着されるベース板1と、このベース板1上にそれぞれ
一体的に立設されて根太Nの長手方向(図2,4で紙面
と直交する方向)及び横方向(図2,4で左右方向)に
互いにオフセット配置された一対の主支持脚2,2と、
その両主支持脚2,2の上部間に横架連結された支持板
4と、この支持板4上に接合されて上面に根太Nを直接
載置させるゴム等の緩衝材よりなる支持プレート3と、
その支持板4の左右両側に穿設した係合孔4aに両端部
をそれぞれ折曲係止させて支持プレート3上の根太Nを
上から押さえつける金属板製の固定バンド5とより構成
される。支持板4の左右両側には、根太Nを左右より挟
む左右一対の挟持片4b,4cがそれぞれ一体に折曲形
成されており、その両挟持片4b,4cは根太Nの長手
方向に互いに間隔をおいて配設され、その中間に固定バ
ンド5が位置する。
【0016】前記支持板4は、各主支持脚2を挿通させ
る挿通孔(図示せず)を有すると共に、その各主支持脚
2の外周面に刻設したねじ部にそれぞれ螺合される上下
一対のナット6,7間に挟持されており、その両ナット
6,7の螺合位置を調節することにより各支持板4の高
さを任意に調節することができる。而して根太Nの設置
に際しては、先ず、その設置予定位置に沿って間隔をお
いて並べた複数の支持脚ユニットUの各支持板4上に根
太Nを載置して、固定バンド5により根太Nを各支持板
4に固定し、この状態で各支持脚ユニットUのナット
6,7を適宜回動操作して各支持板4上の根太Nの高さ
を調整する。次いで各支持脚ユニットUのベース板1を
接着剤、アンカー等の適宜固定手段により床Fのベース
面fB に固定すれば、支持脚ユニットUにより根太Nを
ベース面fB 上の所望の高さ位置に設置固定することが
できる。
【0017】複数の根太Nは、図1に示す如く床Fの適
宜位置に相互に間隔をおいて配設されており、その大部
分の根太Nは、隣接するもの同士が互いに協働して図4
に示す如く1枚の床パネルPをその両側で載置支持し、
必要に応じてボルトBで根太Nの上壁に固定する。この
場合、根太Nの上面と床パネルPの下面との間には、前
記固定バンド5と略同じ厚みのゴム等のクッション材よ
りなるシート板12が介装される。
【0018】また一部の根太Nには、前記配線ダクトD
が載置固定されており、次にその配線ダクトDの支持構
造を具体的に説明する。図2に示すように各配線ダクト
Dは、上面に開口部8aを有するチャンネル状に形成さ
れて根太Nの長手方向に延びるダクト本体8と、そのダ
クト本体8の開口部8aを開閉可能に塞ぐ蓋9とより構
成されており、ダクト本体8内は、その底壁中央部より
起立する隔壁10によって、電源線を収納するための第
1配線路L1 と、電話線又は信号線を収納するための第
2配線路L2 とに区画される。
【0019】前記ダクト本体8の底壁の中央部には上側
に凸の比較的幅広の***部11が一体に形成されてお
り、この***部11に対応してダクト本体8の底壁の中
央部下面に形成される、根太長手方向に沿って延びる係
合溝部8bには根太Nの上部が遊隙を存して嵌合され
る。また根太Nの上面と係合溝部8b底面との間には、
前記固定バンド5と略同じ厚みのゴム等のクッション材
よりなるシート板12が介装される。前記***部11の
上方からは、ダクト本体8を根太Nに固定するための取
付ボルトB1 が該***部11及びシート板12を貫通し
て根太Nの上壁に螺挿されている。
【0020】前記ダクト本体8の左右両側下部には、そ
の外側方に略水平に延出する左右一対の張出部13が一
体に連設されており、その各張出部13の上面には、そ
の上面に接着したシート状クッション材14を介して、
該ダクト本体8と隣接する床パネルPの側縁部が載置支
持される。またその各張出部13の下面にもシート状ク
ッション材15が接着され、更にその下部クッション材
15の両側において各張出部13の下面には互いに平行
な一対の係止突起部13i,13oが一体に形成され、
その両係止突起部13i,13oは互いに協働して本発
明の係合部を構成し、次に説明する補助脚Sの上端部と
係合し得るようになっている。
【0021】前記補助脚Sは、配線ダクトDの長手方向
に間隔をおいて、しかも根太Nを挟んで左右一対ずつ配
設される。その各補助脚Sは、床Fのベース面fB 上に
固着されるベース板16と、このベース板16上に一体
的に立設される中空円筒状の下部脚17と、その下部脚
17内に上方より挿入されるネジ軸部18aを有する上
部脚18とより構成され、その上部脚18のネジ軸部1
8a上端には、前記張出部13下面に係合し得る偏平頭
部18bが一体に連設される。更にそのネジ軸部18a
には、下端が下部脚17の上端に当接支持される調整ナ
ット19が螺合されており、そのナット19を回動操作
すれば、該ナット19とネジ軸部18aとの軸方向相対
位置が変化して上部脚18が下部脚17に対し昇降し、
これにより上部脚18の支持高さを任意に調節すること
ができる。
【0022】前記調整ナット19の周壁には、該ナット
19のネジ軸部18aに対する回り止めのためのネジ棒
20が横向きに螺挿され、そのネジ棒20の内端は、ネ
ジ軸部18a外周に圧接して調整ナット19のネジ軸部
18aに対する螺合位置を固定する。またネジ棒20の
外端には、工具を係合させるための係合孔20aが凹設
される。
【0023】更に下部脚17の上部周壁には、上部脚1
8の下部脚17に対する調節高さを固定するための高さ
固定ボルトB2 が横向きに螺挿され、そのボルトB2
先端は、上部脚18のネジ軸部18a外周に圧接して上
部脚18の支持高さを固定する。またこの高さ固定ボル
トB2 の軸部にはロックナット21が螺合され、このナ
ット21の締付けにより、高さ固定ボルトB2 が振動等
で緩むのを確実に阻止することができる。
【0024】前記蓋9は、ダクト本体8の開口部8aを
覆うように上方より見て長方形に形成され、その左右両
側縁部は、ダクト本体8の左右両側壁内面に形成された
係止段部8cに嵌合係止されており、また該蓋9の下面
には、ダクト本体8の左右両側壁の内面と弾力的に係合
し得る係止腕部9aが一体的に突設される。また蓋9の
幅方向中央部はダクト本体8の隔壁10上端部に、該上
端部に係止されてその長手方向に延びる弾性消音材22
を介して支持される。
【0025】また図5に示すように前記交差配線ダクト
D′は、互いに交差する配線ダクトDの相異なる配線路
(即ち、一方の配線ダクトの第1配線路L1 と他方の配
線ダクトの第2配線路L2 ;一方の配線ダクトの第2配
線路L2 と他方の配線ダクトの第1配線路L1 )相互を
立体交差させるための立体交差路23を中央部に有す
る、上方より見て十字状の交差ダクト本体8′と、その
交差ダクト本体8′の上面開口部8a′を塞ぐ同じく十
字状の交差蓋9′とを備えている。
【0026】前記交差ダクト本体8′は、その中央の立
体交差路23より四方に延びる延出ダクト部24を一体
に有している。その各延出ダクト部24の横断面形状
は、基本的に前記配線ダクトDのダクト本体8のそれと
同じであり、その底壁中央には、第1及び第2配線路L
1 ,L2 を区画するための隔壁10′が立設される。そ
の各延出ダクト部24の左右の張出部13′,13′に
は、前述の配線ダクトDの支持に用いられた補助脚Sと
同様の構成を有する左右一対の補助脚Sの上端部(即ち
偏平頭部18b)が係合され、これにより各延出ダクト
部24が補助脚Sを介してベース面fB 上に支持され
る。また交差ダクト本体8′の中央部底壁は、床ベース
面fB 上に立設された高さ調節可能な支柱26の上端部
に消音用ゴムプレート25を挟んで当接支持されてい
る。
【0027】配線ダクトDの上面fD 、即ちダクト本体
8左右両側壁および蓋9の各上面は、床パネルPの上面
P や、交差配線ダクトD′の上面と面一に形成されて
いて、平坦な床面を構成している。また、それら配線ダ
クトD,D′及び床パネルPの各上面には、カーペッ
ト、コルク材、Pタイル等の床仕上げ材Cが接合されて
いる。
【0028】次に前記実施例の作用について説明する。
床Fのかさあげ工事に際しては、そのベース面fB 上に
支持脚ユニットUを用いて前述のような手順で複数の根
太Nを床面に沿って縦横に且つ所定の高さ位置に設備す
る。
【0029】次に一部の根太N上に複数の配線ダクトD
を縦列状態で載置固定するための作業に移る。この作業
に際しては、先ず、その根太N上に各配線ダクトDのダ
クト本体8を、それの底壁の係合溝部8bを根太N上部
に嵌合させるように載置し、次いで取付ボルトB1 によ
りダクト本体8を根太Nに固定する。しかる後に、補助
脚Sの上端(即ち上部脚17上端の偏平頭部18b)を
ダクト本体8両側の張出部13下面の係合部(即ち両係
止突起部13i,13o)に係合させた状態で補助脚S
における上部脚18の支持高さを調整固定し、そのベー
ス板16を接着剤又はアンカーにより床Fのベース面f
B 上に固定する。
【0030】このような作業を各配線ダクトDについて
順次に行い、隣接する配線ダクトDの端部相互間を突き
合わせて接続する。配線ダクトDの交差部においては、
前述の交差配線ダクトD′の中央部底壁を前記支柱26
を以て、またその中央部より四方に延びる各延出ダクト
部24の左右両側張出部13′,13′を前記補助脚S
を以てそれぞれ支持させると共に、その各延出ダクト部
24の端部を対応する配線ダクトDの端部に突き合わせ
て接続する。
【0031】このようにして配線ダクトD及び交差配線
ダクトD′をセットした後に、床パネルPを順次に敷き
詰めてゆく。この場合、配線ダクトD又は交差配線ダク
トD′に隣接する床パネルPは、その一側縁部が図2に
示す如く配線ダクトD、D′の左右張出部13,13′
上にそれぞれ載置支持される一方、その他側縁部が図4
に示す如く根太N上に載置固定される。また、その他の
床パネルPは、平行する一対の根太N上に左右両側縁部
が図4に示す如く載置固定される。かくして床パネルP
並びに各配線ダクトD,D′の上面により床面を形成し
てから、その上に床仕上げ材Cを貼り付ける。尚、その
床仕上げ材Cは、床パネルPや配線ダクトD,D′の蓋
9,9′の各上面に予め個別に貼り付けておいてもよ
い。
【0032】上記のように上面が蓋9で開閉可能な配線
ダクトDを用いて床下の配線路L1,L2 を構築すれ
ば、配線が床面上に露出せず美観や安全性の面で有利で
あることは勿論、追加配線やメンテナンス等の際には、
開閉が容易なダクト蓋9,9′を開いて配線作業や保守
点検作業を容易に行うことができる。しかも斯かる配線
ダクトDを根太N上に載置固定するようにしているた
め、既存建物に配線ダクトを新設する場合あるいはダク
トの増設や線路変更等を行なうような場合にでも、根太
N、配線ダクトD,D′及び床パネルPを適宜敷き並べ
る所謂かさあげ工事で簡単に対応でき、従って作業時間
の短縮化とコスト節減が達成される。また床パネル支持
のために従来普通に設けられる根太Nが配線ダクトDの
支持手段に兼用されることで、それだけダクト支持構造
の簡素化が図られる。
【0033】また特にダクト本体8の下面に凹設した係
合溝部8bを根太Nの上部に係合させることによって、
配線ダクトDと根太Nとの相対的な位置決めが容易であ
り、しかも配線ダクトDをそれの根太対応部分以外の部
分を極力深底に形成できるため配線ダクトDの有効容量
を極力広く確保することができる。
【0034】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の設計変更を行うことができる。例えば
配線ダクト内に形成される配線路は1つでも3つ以上で
もよく、その配線路の一部に必要に応じて可動コンセン
ト等の配線接続機器を設置してもよい。また配線ダクト
の蓋には必要に応じて配線路内の配線を室内に取り出す
ための小蓋付き通線口や可動コンセント等を設けてもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
上面が蓋で開閉可能な配線ダクトを根太上に載置固定し
床下の配線路を構築するようにしているので、配線が
床面上に露出せず美観や安全性の面で有利であることは
勿論、追加配線やメンテナンス等の際には、開閉が容易
なダクト蓋を開いて配線作業や保守点検作業を容易に行
なうことができ、しかも既存建物に配線ダクトを新設す
る場合あるいはダクトの増設や線路変更等を行なうよう
な場合に、所望の高さ位置に設置固定した根太上に配線
ダクト及び床パネルを載置固定して簡単に対応でき、作
業時間の短縮化とコスト節減に大いに寄与し得る。また
床パネル支持のために従来普通に設けられる断面略長方
形の根太を配線ダクトの支持手段に兼用できるため、そ
れだけダクト支持構造の簡素化を図ることができる。
【0036】まダクト本体の底壁の中央部下面に凹設
されて根太の長手方向に沿って延びる係合溝部に断面略
長方形の根太の上部を嵌合させることによって、配線ダ
クトと根太との相対的な位置決めを容易に行うことがで
き、しかも配線ダクトを根太対応部分を除いて極力深底
に形成できてその有効容積の増大に寄与し得る。
【0037】更に請求項の発明によれば、ダクト本体
の両側部に、その外側方に延出する張出部を一体に連設
し、その張出部の上面に、該ダクト本体と隣接する床パ
ネルの側縁部を支持し、またその張出部の下面には、ベ
ース面上に立設される補助脚の上端部と係合し得る係合
部を一体に形成したので、配線ダクトに隣接する床パネ
ルを該配線ダクトに直接支持させることができ、しかも
その支持強度を補助脚によって高めることができる。ま
たその補助脚の位置決めを上記張出部下面の係合部と補
助脚上端部との係合によって容易に行なうことができる
から、補助脚の設置作業の能率向上に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した床の、床パネルを一部取り外
した状態を示す概略全体平面図
【図2】図1の2−2矢視拡大断面図
【図3】根太および配線ダクトの支持構造を示す要部拡
大斜視図
【図4】図1の4−4矢視拡大断面図
【図5】十字状交差配線ダクトの要部拡大斜視図
【符号の説明】
D………………配線ダクト F………………床 L1 ,L2 ……配線路としての第1,第2配線路 N………………根太 S………………補助脚 fB ……………ベース面 fD ……………配線ダクトの上面 fP ……………床パネルの上面 8………………ダクト本体 8a……………開口部 8b……………係合溝部 9………………蓋 13……………張出部 13i…………係合部としての係止突起部 13o…………係合部としての係止突起部 18b…………上端部としての偏平頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−150590(JP,A) 特開 昭60−195261(JP,A) 特開 昭64−29565(JP,A) 特開 昭62−196007(JP,A) 特開 昭60−195260(JP,A) 特開 昭62−196008(JP,A) 特開 昭63−257408(JP,A) 特開 平2−290115(JP,A) 実開 昭50−82159(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース面(fB )上に断面略長方形の
    数の根太(N)を配設し、それらの根太(N)上に複数
    の床パネル(P)を支持するようにした床において、 上面に開口部(8a)を有するダクト本体(8)と該開
    口部(8a)を開閉可能に塞ぐ蓋(9)とよ配線ダク
    ト(D)を構成し、そのダクト本体(8)の底壁の中央
    部下面に、根太(N)の長手方向に沿って延びる係合溝
    部(8b)を形成し、その係合溝部(8b)に根太
    (N)の上部を嵌合させて該根太(N)上に前記配線ダ
    クト(D)を載置固定すると共に、その配線ダクト
    (D)の上面(fD )を、該ダクト(D)に隣接させた
    床パネル(P)の上面(fP )と面一になるように形成
    したことを特徴とする、床における配線ダクトの支持構
    造。
  2. 【請求項2】 記ダクト本体(8)の両側部に、その
    外側方に延出する張部(13)を一体に連設し、その張
    出部(13)の上面に、該ダクト本体(8)と隣接する
    床パネル(P)の側縁部を支持し、またその張出部(1
    3)の下面には、ベース面(fB )上に立設される補助
    脚(S)の上端部(18b)と係合し得る係合部(13
    i,13o)を一体に形成したことを特徴とする、請求
    項1記載の床における配線ダクトの支持構造。
JP6194371A 1994-08-18 1994-08-18 床における配線ダクト支持構造 Expired - Lifetime JP2710018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6194371A JP2710018B2 (ja) 1994-08-18 1994-08-18 床における配線ダクト支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6194371A JP2710018B2 (ja) 1994-08-18 1994-08-18 床における配線ダクト支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0865863A JPH0865863A (ja) 1996-03-08
JP2710018B2 true JP2710018B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=16323485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6194371A Expired - Lifetime JP2710018B2 (ja) 1994-08-18 1994-08-18 床における配線ダクト支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2710018B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5218675B2 (ja) * 2009-10-16 2013-06-26 富士通株式会社 電子装置システムにおける筐体の交換方法
JP2019078022A (ja) * 2017-10-22 2019-05-23 渡邉 啓祐 避雷導線及び鳥害ワイヤー等養生装置
KR102434464B1 (ko) * 2021-12-08 2022-08-23 주식회사 행림종합건축사사무소 건축구조물 전기케이블 배선용 플로어덕트 설비

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS547350Y2 (ja) * 1973-11-28 1979-04-06
JPS5836568B2 (ja) * 1976-06-08 1983-08-10 松下電工株式会社 屋内配線装置
JPS60195261A (ja) * 1984-03-15 1985-10-03 大成建設株式会社 複数系統の配線ケ−ブルを内蔵する床構造
JPS62196007A (ja) * 1986-02-24 1987-08-29 株式会社 日本ピツト 配線ダクト
JPS6429565A (en) * 1987-07-25 1989-01-31 Oyo Kikaku Kk Wiring floor foundation

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0865863A (ja) 1996-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2707397B2 (ja) 床パネル支持脚および二重床
JP2710018B2 (ja) 床における配線ダクト支持構造
US4969304A (en) Immediately accessible wall and ceiling system
US5140791A (en) Limited access feeder raceway
JPH0624519Y2 (ja) 二重床装置における家具等の固定装置
JPS6356111A (ja) 配線床下地構造
JP3123701B2 (ja) オフィス構造
JP2999725B2 (ja) フロアパネル装置およびその施工方法
JPH11315627A (ja) 二重床ボーダーパネルの補強構造及びその施工方法
JPH071373Y2 (ja) 二重床用間仕切り係止金具
JPH0352883Y2 (ja)
JPH0539142Y2 (ja)
JPH0623616Y2 (ja) 二重床における間仕切壁の取付構造
JPH071419Y2 (ja) 床パネルの支持装置
JPH0626020Y2 (ja) フロア配線用ケーブル樋
JPH10266426A (ja) 間仕切りパネル
JPS62131717A (ja) フリ−アクセスフロア−の支持梁
JP3066070U (ja) フリ―アクセスフロア
JPH0540187Y2 (ja)
JP2533892Y2 (ja) フリーアクセスフロアのボーダー部構造
JP2532852Y2 (ja) 壁パネルの建付構造
JPH065671Y2 (ja) 箱 体
JPH09158372A (ja) 間仕切り構造
JPH0650571Y2 (ja) 間仕切り壁の上レール取り付け構造
JP3102251U (ja) コンクリート型枠支持材