JP2709101B2 - 歯列矯正用のブラケット - Google Patents

歯列矯正用のブラケット

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JP2709101B2
JP2709101B2 JP29101888A JP29101888A JP2709101B2 JP 2709101 B2 JP2709101 B2 JP 2709101B2 JP 29101888 A JP29101888 A JP 29101888A JP 29101888 A JP29101888 A JP 29101888A JP 2709101 B2 JP2709101 B2 JP 2709101B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、患者によい印象を与え、しかもアーチワイ
ヤ・スロット長さを短くしてアーチワイヤの摩擦を少な
くすることもできる。縁方向タイプの改良された歯列矯
正ブラケット、とりわけ、エラストマー結紮部材を取り
扱い易くして所定の歯の移動を行なえるように構成され
た単式タイウイング・ブラケットに係る。
(従来の技術) 従来から、単式タイウイングを備えた縁方向ブラケッ
トに唇に向かい合うアーチワイヤ・スロットを設けるこ
とは周知である。また、ブラケットの近心側から遠心側
に延びる連続したスロットによると、アーチワイヤとブ
ラケットの間に摩擦が生じて効果的な歯の動きを阻害さ
れている。こうした摩擦が、アーチワイヤに沿うブラケ
ットの滑らかなスライド運動を邪魔しているものと考え
られてきている。
また、単式タイウイング・ブラケットは、通例では、
複式タイウイング・ブラケットよりも強度のあることは
周知である。しかし複式タイウイング・ブラケットの場
合には、治療に際し結紮部材をウイングの一方に宛がい
他の歯に沿って所定の歯の移動を行なえるようにするた
めに、ブラケットの強度はしばしば犠牲にされている。
ブラケットの強度を犠牲にしているために、ブラケット
が破損して治療を中断したり治療時間が長くなることが
ある。
また、通常の複式タイウイング縦方向ブラケットを用
いると、タイウイング・チップの比較的幅の狭い歯肉エ
ッジや切歯エッジ、並びにこうした形状に伴うタイウイ
ング・チップ間の比較的大きな距離のために、患者が多
少不安を感じる場合もあることも周知である。このタイ
プの典型的な縁方向ブラケットが、米国特許第4,415,33
0号および第4,659,309号に明らかにされている。
最近では、メタル鋳造法によりブラケットを加工する
方法が出現し、ブラケット構造に新たな可能性を与えら
れるブラケット製作技術は大きく進歩してきている。従
来から、プラスチックを用いてブラケットを型成形する
ことは周知であり、またプラスチック・ブラケットの強
度がメタルブラケットほど高くないことから、その使用
が制限されしばしば破損の起こることも周知である。精
密鋳造により作られたメタル・ブラケットは、中実なピ
ースから機械加工技術によって製作される従来から周知
のメタル・ブラケットとほぼ同じ強度を備えている。メ
タル鋳造ブラケットは、少なくとも、プラスチック・ブ
ラケットよりも相当大きい強度を備え、また適切に使用
している限り破損することのない十分な強度を備えてい
ることは明らかである。また、精密鋳造ブラケットは必
要に応じて手軽に実施できることも周知である。
(課題を解決するための手段) 本発明のブラケットは、ブラケットの本体を鋳造し、
後で本体の唇に向かい合う表面にアーチワイヤ・スロッ
トを機械加工して正確な寸法のスロットを形成する、メ
タル鋳造と機械加工を組み合わせた方法により製作する
ことができる。また、製作時に同時にスロットを鋳造し
てブラケット全体をメタル鋳造することもできる。この
方法によると、スロットが異なればその都度箇々に型枠
が必要とされる。本発明のブラケットによれば、アーチ
ワイヤの摩擦や全体の強度、患者への安心感といった前
述の諸要素に対して縁方向ブラケットが効果的に作用
し、従来から抱えていた欠点を解消している。
ブラケットは、アーチワイヤ・スロットの向かい合う
端部間の中央に形成されたスクープアウトまたはポケッ
トを備えている。このスクープアウトまたはポケットに
より、セグメント状のアーチワイヤ・スロットを単式タ
イウイング・ブラケットに形成して、ワイヤを受け入れ
るスロット面積を狭くし、ブラケットとアーチワイヤの
間の接触摩擦とスライド摩擦を減少させることができ
る。こうした特長により、ブラケットの性能が向上して
患者の治療を適切に進められ、所定の歯の移動を短時間
に行なうことができる。また、アーチワイヤとブラケッ
トの間の摩擦を少なくすることにより迅速な治療が行な
えるようにし、全体の治療時間を短縮して、患者に安心
感を持たせることができる。患者によい感じを与え、患
者を特に協力的にすることができ、こうして治療に好結
果が生まれるようになる。
本発明のブラケットは単式タイウイング・ブラケット
であるために、タイウイング・チップにノッチを設けて
エラストマー結紮部材を受け入れることができるが、周
知の単式タイウイング・ブラケットの一般的な強度要素
を保持している。従って、ノッチを設けブラケットに沿
って結紮部材を使用する方法をとれば、特殊な歯の移動
に必要な配置関係が得られる。また、従来の複式タイウ
イング・ブラケットと同じような役割を果たすことがで
き、ブラケットは単式タイウイング・ブラケットの一般
的な強度特性を備えている。
本発明のブラケットは、全体的に見て、単式タイウイ
ング・ブラケットである。このブラケットは、メタル鋳
造された咬合側と歯肉側に向かい合う滑らかなエッジお
よび滑らかな唇に向かい合う表面を形成しているため、
患者にとって使い心地がよい。また、こうして患者に安
心感を持たせて、患者を協力的にすることができる。
従って、本発明の目的は、単式タイウイング・ブラケ
ットと同じ強度を複式タイウイングの利点に加え、患者
に安心感を持たせ患者が気持ちよく治療に協力できるよ
うにする、新たに改良された縁方向ブラケットを提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、タイウイングから唇側にしかも
アーチワイヤ・スロットに沿って開口していて、アーチ
ワイヤとアーチワイヤ・スロットの間の接触面積を減ら
し、アーチワイヤとブラケットの間の摩擦を少なくする
メタル鋳造ブラケットを提供することにある。
本発明の別の目的は、タイウイング・チップにノッチ
の設けられた単式タイウイング構造を備え、単式タイウ
イング・ブラケットにとって周知の通常の強度レベルが
得られるようにし、また複式タイウイング・ブラケット
にも同じように結紮部材を受け入れられるようなメタル
鋳造ブラケットを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、タイウイング・チップに
ノッチを設けて単式タイウイングの利点を得るようにし
た単式タイウイングを備え、しかも咬合側、歯肉側、歯
列アームの軸に向けてしかも歯列アームの湾曲に沿って
向かい合う丸みの付いた滑らかなエッジと、比較的滑ら
かな唇に向かい合う表面とを備え、患者に安心感を持た
せて治療に協力させることのできる、縁方向タイプのメ
タル鋳造ブラケットを提供することにある。
本発明のその他の目的、特長および利点は、添付図面
に則った以下の詳細な説明から明らかである。図中で
は、同一の参照番号は同一の部品を示している。
(実施例) 本発明のブラケットは縁方向タイプ(edgewise typ
e)のものであり、精密鋳造法(investment casting pr
ocedure)とスロットカット法(slot−cutting procedu
re)を組み合わせり、またスロットを成形したい箇所は
通常の鋳造法を用いて製作することができる。ブラケッ
トは金属製が好ましいが、プラスチックから型成形する
こともできる。また、適当なセラミック材料を用いて型
成形したり機械加工することもできる。
ブラケットは強度のある単式タイウイング構造(sing
le tie wing configuration)からできている。またタ
イウイング・チップにはノッチが形成され、ワイヤタイ
プまたはエラストマータイプの結紮部材を収容して歯の
動きに適切な作用を及ぼしている。こうした作用を得る
上で、複数のタイウイングを備えたブラケットが使われ
ている。
本発明のブラケットの強度は、ブラケットの破損をで
きるだけ少なくし、ブラケットの性能を高められるよう
に設定されている。破損をできるだけ少なくすることに
より治療時間が短縮され、患者も気持ちよく治療に協力
してくれるようになる。
ブラケットの全体形に工夫をこらし、エッジに丸みを
付けて比較的連続した外形を形作ることにより患者に恐
怖心を与えないようにしてある。また患者に安心感を与
え、患者を協力的にすることができる。これらブラケッ
トは非常に小型のものであり、流線形になっているブラ
ケットと知って、患者は少なくとも心理的には自分たち
の顔付を良くするための器具であると信じている。
次に、図面のうちの第1図から第4図を参照する。全
体を参照番号15で示した本発明のブラケットは、ベース
またはパッド16に取り付けた状態に示されている。ベー
ス16はブラケットを歯に直接接着するのに適した形式の
ものであるが、適当な接着剤を用いれば歯によく付着す
る接着面を持つ所望の形に作ることができる。ベースは
ブラケットと一体に作ることができるが、別個に形成し
ておいて、ろう付、溶接あるいはその他の手段によりブ
ラケットに固定するとよい。また、ベースは箇々の歯に
見合う形に作ることもできる。ブラケットを別個のエレ
メントとして製作することにより、必要に応じてこのエ
レメントをバンドに取り付け、このバンドを適当に歯に
接合することができる。
ブラケット15は、上部タイウイング・チップ21と下部
タイウイング・チップ22の付いた単式タイウイング20を
備えている。タイウイングの唇に向かい合うまたは頬側
の表面23には、水平に延び且つ唇側に開口したアーチワ
イヤ・スロット24がタイウイングの中央に形成され、ほ
ぼ等しい大きさのタイウイング・チップ21と22を形成し
ている。タイウイングの中央にはアーチワイヤ・スロッ
ト24に沿って、スクープアウト(sccoopout)またはポ
ケット26が形成され、これに伴い間隔を開いたアーチワ
イヤ・スロット・セグメント24a、24bが形成されてい
る。口の中にブラケットを配置するのに伴いセグメント
の一方は歯列アームの軸に向かい、他方のセグメントは
歯列アームの湾曲に沿って位置している。セグメント24
aと24bは正確に整合しており、この実施例では、セグメ
ントの上部水平壁および下部水平壁は互いに同一平面上
にあってしかも平行である。また、セグメントの底壁は
同一平面上にあって、通常の場合には、ベース16に固定
されたブラケットの壁に平行に延びている。一部のブラ
ケットでは、底壁はスロットの向かい合う壁に垂直であ
り、また他のブラケットの例では、ブラケットのトルク
に応じ底壁は向かい合う壁とある角度をなしている。特
に第3図に詳しく示すように、アーチワイヤ・スロット
24は平行な向かい合う壁28、29および底壁30を備えてい
る。ブラケットを歯に取り付けることにより、向かい合
う壁の一方は歯肉壁となり、他方の向かい合う壁は咬合
壁となる。第1図から第4図に示すように、上部壁28は
歯肉壁であり、下部壁29は咬合壁である。ブラケット15
は、上部左犬歯に取り付けられるものとして図示されて
いるが、いずれの歯にも用いることができる。
平行な向かい合う壁34、35および平行な向かい合う壁
36、37の形成したベース部分33が、タイウイングの唇に
向かい合う表面23から突き出している。壁34、35は、患
者の口の中に配置したブラケットに沿って近心壁(mesi
al wall)と遠心壁(distal wall)を構成することがで
きる。また向かい合う壁36、37は、ブラケットの取付け
位置に沿って歯肉壁と咬合壁を構成することができる。
上部壁および下部壁28、29は上部ベース部分と下部ベ
ース部分の壁36、37に平行であり、アーチワイヤ・スロ
ットの底壁30がベース部分の後方壁38に平行であること
は注目に値する。また、上部タイウイング・チップ21の
上部エッジ21aと下部タイウイング・チップ22の下部エ
ッジ21bが互いに平行でしかもアーチワイヤ・スロット
の上部壁および下部壁とベース部分33の上部壁および下
部壁に平行である点も注目することができる。しかしな
がら、これら両エッジは互いに平行である必要はない。
タイウイング・チップ21、22は、後向きに舌側に突き
出ており、第3図に21bと22bで示すような結紮部材用の
フックを形成している。このようにして、金属類または
エラストマー類の結紮部材をタイウイング・チップのフ
ック部分によって受け入れ、ブラケットのアーチワイヤ
を所定位置に固定することができる。第2図に結紮部材
42として示した周知のタイプのエラストマー結紮部材
は、例えば、第2図に示すようなアーチワイヤ43をブラ
ケットの所定位置に保持している。またブラケット15
は、第2図では犬歯に取り付けられているものとして示
されている。第2図に示すように、アーチワイヤをブラ
ケットに取り付ける際には、先ずアーチワイヤをアーチ
ワイヤ・スロットに入れ、次にエラストマー結紮部材を
ブラケットの一方の耳またはタイウイング・チップに引
っ掛け、ブラケットの表面に沿ってブラケットの近心側
および遠心側に位置するアーチワイヤを横切る向きに引
っ張り、さらに反対側のタイウイングに掛けることが行
なわれる。
第4図に詳しく示すように、ほぼ縦方向に延びるスロ
ット50がブラケットの後方部に設けられ、ベース部分33
を通り抜け、補助具ををブラケットに取り付けるのに使
われる直立ばねまたは適当なピンの端部を収容してい
る。治療に際し、そうしたスロットは必要に応じて選択
的に使用され、様々な手術に活用することができる。第
4図から明らかなように、スロット50の開口または入り
口端部はラッパ状に広げられており、ピンまたはばねの
端部をスロットに案内し易くなっている。同様に、必要
に応じて反対側の端部もラッパ状に広げることができ
る。
スクープアウト26はアーチワイヤ・スロット24よりも
縦寸法が大きく設定されており、また少なくともアーチ
ワイヤ・スロット24の深さに等しく、通例ではこのアー
チワイヤ・スロットよりも深くされている。具体的に説
明すると、スクープアウトには、第15図に示すような球
形等の形状を取り入れることもできるが、図面には細長
いほぼ楕円の形に示されている。また、スクープアウト
は向かい合う壁54と55を備えている。これら向かい合う
壁54と55は、それぞれがアーチワイヤ・スロットの向か
い合う壁28、29からタイウイング・チップエッジ21a、2
2aに向けて入り込んだ間隔の開いた向かい合う壁54、55
を備えている。その結果、スクープアウト26の部分で
は、ブラケットとアーチワイヤの上面や下面の間にいか
なる接触も起こらない。従って、アーチワイヤとアーチ
ワイヤ・スロット24との間の摩擦は、アーチワイヤとア
ーチワイヤ・スロット・セグメント24a、24bとの接触に
よって生じる摩擦に限られている。周知の単式タイウイ
ングでは、ブラケットの近心エッジと遠心エッジの間に
連続した切れ目のないアーチワイヤ・スロットが設けら
れている。本発明のブラケットを用いれば、アーチワイ
ヤとの間の摩擦は、周知の単式タイウイングに比べて実
質的に小さくなっている。さらに、スクープアウトは底
壁56を備えている。この底壁56はアーチワイヤ・スロッ
ト24の底壁30と同一平面を共有している。特殊な歯に用
いるブラケットの場合、ブラケットの一部のものにはス
クープアウトの底壁を備えることができる。この底壁
は、アーチワイヤ・スロットの底壁とほぼ同一平面を共
有する関係に配置されている。また、第3図では、スク
ープアウトの底壁56は事実上アーチワイヤ・スロットの
底壁よりも深くされている。スクープアウトの底壁のほ
うが常にアーチワイヤ・スロット24の底壁よりも深いこ
とが好ましい。そうしたブラケットによれば、アーチワ
イヤがスロットの底に沿ってスライドしても、アーチワ
イヤとブラケットとの間の摩擦は今までのものより少な
くすることができる。アーチワイヤとブラケットの間の
摩擦を少なくすれば簡単に歯を移動させることができ、
こうしてブラケットの働きが改善される。また、摩擦が
少なくなってアーチワイヤのスライド抗力を減少させる
ため、迅速にしかも患者に違和感を与えないで所定の歯
の移動を行なうことができる。患者の安心感が増してい
けば、患者の協力がさらに得易くなる。こうした状況と
相まって、ますます迅速な治療効果が得られ、一貫した
高い治療効果が得られる。
本発明のブラケットは、適当な方法を用いて金属から
製作することが好ましい。しかしながら、プラスチック
やセラミックで型成形したり機械加工してもブラケット
の製作は可能である。いずれの例でも、ブラケットの製
作に際してスロットを鋳造しないでおき、後で所要の寸
法および/または形状のスロットをブラケットに機械加
工することもできる。この方法をとる場合、先ずブラケ
ットを鋳造し、次いでスロットの切込みが行なえるよう
に適当な加工が施される。これに対し、個々のブラケッ
ト全体を一度に鋳造または型成形することもできる。こ
の方法をとれば、鋳造または型成形と同時にスロットも
形成しておくことができる。後でスロットを切り込んで
スクープアウトを形成する場合、切取り代があまりない
ためスロットの切込みは簡単に行なえる。このブラケッ
トは、連続するスロットをブラケットの一方の側部から
反対の側部へ切り込む周知の単式タイウイングブラケッ
トとは対照的である。スロットを切り込み易くしている
ため、スロットの切込みを迅速に行なうことができ、ま
た切削工具が摩耗しにくくなる。こうした製造方法の改
善は、ブラケット製作の能率にも深く係わっている。
第1図から第4図に示すブラケットは、下部前歯に使
用することができるが、図面中では上部左犬歯に取り付
けた状態が示されている。とりわけ、このブラケットは
幅の狭い歯に特に効果がある。これに対し、第5図から
第9図に示すこれより幅の広いブラケットは平均的な大
きさの歯に用いることができる。また第10図から第14図
に示すさらに幅の広いブラケットは、前述したものより
も幅の広い歯に用いることができる。
縦方向に測ったスクープアウト26の丈は、これと同じ
ようにして測ったアーチワイヤ・スロットの寸法よりも
常に僅かに大きい。従って、スロットに収容したアーチ
ワイヤの両側部はスクープアウトの壁に接触することが
ない。このため、ワイヤが近心側から遠心側にスライド
して生じる摩擦は、アーチワイヤとアーチワイヤ・スロ
ットセグメントとの間に生じる摩擦に限られている。ま
た、中央に設置されるブラケットのスクープアウトは、
底をアーチワイヤ・スロットの底とほぼ同一平面を共有
するように形成することができる。こうした中央に設置
されるブラケットは、全体が他のブラケットよりも浅い
のが好ましいためである。ただし、スクープアウトその
ものは他のブラケットのスロットよりも深く、アーチワ
イヤのブラケットとの間の摩擦をさらに減少させてい
る。
第15図に示す変更例のブラケット15Dは、スクープア
ウトが長方形や楕円形でなくほぼ球形をしており、しか
もアーチワイヤ・スロット・セグメントの壁が平らでな
く曲面を形成している点が前述のブラケット15とは異な
っている。ブラケット15Dは、球形のスクープアウトま
たはポケット57と、アーチワイヤ・スロット・セグメン
ト58a、58bの形成したアーチワイヤ・スロット58を備え
ている。スロット・セグメントは整合されまた連係して
作用し、分割されたアーチワイヤ・スロットを形成して
いる。箇々のセグメントは向かい合う曲面壁または膨ら
んだ壁を備えている。これら壁はアーチワイヤに線接触
し、ブラケットとアーチワイヤの間の摩擦抵抗をさらに
減少させている。その他については、このブラケットは
前述したブラケット15と同じように機能する。
第5図から第9図に示す実施例を参照する。図中に
は、変更例に係るブラケットが全体を参照番号15Aで示
されている。このブラケットは第1図から第4図に示す
ブラケットの持つ特長をすべて備えている。ただし、タ
イウイング・チップにはノッチを備え、また結紮部材を
ブラケットの両側に斜めに受け入れている。このブラケ
ットは、第1図から第4図の実施例のブラケットよりも
僅かに幅が広く、前述したものよりも幅の狭い広い歯に
使用することができる。また、このブラケットは上側の
左犬歯に装着した状態に示されている。このブラケット
は単式タイウイング60を備えている。このタイウイング
60は、幅が僅かに広い点を除いて、またこのタイウイン
グ・が上部と下部のタイウイング・チップ61、62にノッ
チを備えている点を除いて、前述したブラケット15の単
式タイウイングとはほぼ同一である。このブラケット
は、前述したブラケット15と同じようにベースまたはパ
ッド16に取り付けるものとして図示されている。従っ
て、このベースまたはパッド16はブラケットにほぼ見合
う寸法に作られている。ブラケットは、アーチワイヤ・
スロット・セグメント63a、63bの整合したアーチワイヤ
・スロット63と、スクープアウト64を備えている。これ
らセグメントとスロットは、第1図に示す実施例のスロ
ットおよびスクープアウトの形状に類似している。
この実施例のブラケットと前述した実施例のブラケッ
ト15の主な違いは、上部タイウイング・チップ61に上部
ノッチ69が設けられ、下部タイウイング・チップ62に下
部ノッチ70が設けられていて、結紮部材の受け入れに伴
い、またアーチワイヤを一つ以上の結紮部材を用いてブ
ラケットに装着する際、ブラケットは一対のタイウイン
グ・ブラケットとして働きまたは複数のタイウイング・
ブラケットと同じ働きをすることができる。ノッチ69、
70は図示のように整合していることが好ましいが、必要
に応じてずらすこともできる。
ノッチの側壁が収束しているため、ブラケットの歯肉
エッジまたは切歯エッジに「欠落部分」または不連続箇
所が少なくなっている。その結果、ブラケットのエッジ
を滑らかな連続したものにでき、患者に安心感を持たせ
ることができる。各々のノッチは結紮部材を挿入するこ
とができるように開口の幅を十分に広くとってあり、ま
た少なくとも2つの結紮部材を収容できるようにベース
の所で広くなっている。
第6図に詳しく示すように、ノッチ69、70は、ブラケ
ットの唇部または前方から見ると蟻ほぞ状の形をしてお
り、ほぼ水平に延びる底壁69a、70aおよび内向きに向か
い合う傾斜側壁69b、69cと70b、70cにより形成されてい
る。タイウイング・チップの上部エッジと下部エッジに
位置するノッチの近心側から遠心側の幅は十分に広く、
標準結紮部材をノッチに嵌込むことができる。底壁のノ
ッチの幅は複数の結紮部材を取り付け易くするために広
くなているが、ノッチはスクープアウトまでは延びてい
ないため、単式タイウイング構造の品質を維持し、ブラ
ケットの全体強度を高めることができる。
結紮部材が、例えば、第6図に結紮部材42a、42bで示
すようにブラケットの片側にまたは結紮部材42cで示す
ようにブラケットから斜めに取り付けられている場合、
一掛けまたは一くくりの結紮部材がブラケットの表面に
沿って延びていても、アーチワイヤの外面を横切って生
じる結紮部材の圧力は小さくなり、その結果アーチワイ
ヤと結紮部材の間の摩擦をさらに減少させることができ
る。結紮部材42aは、ブラケットの側部の位置でアーチ
ワイヤに直接被さり、アーチワイヤの外面と側部を少し
押さえ、またノッチ間に一廻り掛け渡されており、せい
ぜいアーチワイヤの外面を宛がうにすぎない程度に一定
に保たれている。結紮部材42bも結紮部材42aと同じよう
に掛け渡されている。一方、ブラケットから斜めに延び
る結紮部材42cは、ブラケットの表面に沿って二廻り掛
け渡され、アーチワイヤの外面に係合しているだけであ
る。結紮部材は結紮部材42cの向きと反対の方向に斜め
に配置することもできる。こうした状況では、結紮部材
がアーチワイヤの前面はもとより側面の部分にも係合し
ているため、従来から周知の一対のタイウイング・ブラ
ケットは、タイウイングの一方の側または反対の側に配
置されるかあるいはタイウイングを斜めに横切って配置
されるかのいかんを問わず、アーチワイヤと結紮部材と
の間に重大な摩擦の生じる問題点を抱えている。最終的
には、結紮部材がブラケットの反対側の位置でしかも両
方のタイウイング・チップの全体部分の後方に掛け渡さ
れていても、結紮部材は、第7図の結紮部材42dのよう
に従来通りブラケットに配置することができる。
本発明の他の実施例が第10図から第14に示されてい
る。全体を参照番号15Bで示す図中のブラケットは、ブ
ラケット15Aよりも幅が少し広く、タイウイング・チッ
プの各々に複数のノッチを設けてある点でブラケット15
Aとは異なっている。この実施例は、任意の数のノッチ
を箇々のチップに形成できることを示している。また、
必要に応じて一方のチップに単一のノッチを形成するこ
とができ、これに対し他方のチップには複数のノッチを
形成しておけることは知っておく必要がある。
ブラケット15Bも他の実施例と同じように上部および
下部タイウイング・チップ75、76を持つ単式タイウイン
グ74を備えている。また、タイウイングは唇側に開口し
たアーチワイヤ・スロット77と中央のスクープアウトま
たはポケット78を備えている。前記アーチワイヤ・スロ
ット77は、整合されたアーチワイヤ・スロット・セグメ
ント77a、77bにより形成され、しかも中央に配置されて
ほぼ等しい大きさのウイング・チップを形成している。
他の実施例と同じように、また第13図に詳しく示すよう
に、スクープアウトの丈はスロットの縦寸法よりも大き
く、スロットの深さよりも僅かに深い。このようにし
て、整合して互いに連係し合いブラケットのアーチワイ
ヤ・スロットを形成する2つのスロット・セグメントが
得られる。
ノッチ85、86は上部タイウイング・チップに設けら
れ、ノッチ87、88は下部タイウイング・チップに設けら
れている。ノッチ85、87はノッチ86、87のように向かい
合いほぼ整合した位置にあり、またノッチ85、88はノッ
チ86、87のように互いにオフセットした位置にある。こ
うした複数のノッチの配置構成により、1つまたはそれ
以上の結紮部材の取付け方法を様々に選択することがで
きる。第12図に示すように、アーチワイヤに沿って等し
い力を加えこの力をアーチワイヤ・スロット内で維持す
るために、1本の結紮部材が使用される。この部材を使
用すれば、向かい合う側部に掛け渡された部材はブラケ
ットの近心側から遠心側に沿って延び、また上部および
下部に掛けた部材は上部タイウイング・チップと下部タ
イウイング・チップの背後を全体にわたって延びてい
る。その他の必要な目的ために、第11図に示すように、
1つ以上の結紮部材を用いてアーチワイヤをブラケット
にくくり付けることもできる。
結紮部材をブラケット15Bに配置する方法は、タイウ
イング・チップに設けた結紮部材のノッチの数が多いた
め、ブラケット15Aの場合よりもはるかに多い。力を加
えてアーチワイヤをアーチワイヤ・スロット77全面に押
圧することが必要な場合には、第12図に示すように、結
紮部材94はタイウイング・チップの背後に宛がわれてい
る。こうした構成によれば、チップに設けてあるタイウ
イング・ノッチのいずれにも入らない。アーチワイヤ43
の一部または全部をアーチワイヤ・スロット77に保持す
る必要があれば、アーチワイヤとブラケットとの間に必
要な連結方式に合わせて、結紮部材94a、94b、94c、94d
のような1つまたはそれ以上の結紮部材を使用すること
もできる。ブラケットの表面に沿って結紮部材94a、94c
を一回掛け渡したりまたはくくり付けてある場合には、
結紮部材はアーチワイヤ・スロットの側部に一廻り掛け
渡されているにすぎないため、結紮部材とアーチワイヤ
の間の摩擦は減少する。摩擦を少なくし、さらにアーチ
ワイヤをスロット全体に押圧することが好ましい場合に
は、結紮部材94aと94cの組合わせを用いることもでき
る。アーチワイヤと結紮部材との間の摩擦をできるだけ
少なくし、ブラケットに対するアーチワイヤの中心を保
持する一部の実施例では、結紮部材94bだけを使用する
ことが好ましい。ブラケットの側部と中央に1つの結紮
部材だけを使用すれば、ワイヤとブラケットの間の力の
成分を極力小さくできる。また、ブラケットの表面を斜
めに横切り先端部ノッチ86、87を通る結紮部材94dを使
用すれば、二廻りの結紮部材がブラケットの頬側の表面
によって支持され、またアーチワイヤの外面に接触して
いるにすぎないため、ブラケットの中央のアーチワイヤ
に力を加えて摩擦を少なくする代替方法として利用でき
る。結紮部材が先端部ノッチ85、88を通じて挿入される
場合、結紮部材を結紮部材94dの向きとは反対の向きに
斜めに配置することができる。結紮部材が先端部ノッチ
85、86の一方の側と反対側の先端部ノッチ88に挿入した
り、反対方向の先端部ノッチ87に挿入される場合でも、
結紮部材は斜めに配置することができる。
またブラケットの正面図、側面図または端面図をそれ
ぞれ見ると、図示の実施例では、唇側の偏菱形の表面ま
たは前方面および頬側の偏菱形の側面が設けられてい
る。前方面の偏菱形によりアーチワイヤ・スロットとブ
ラケットの間には角度が形成されるが、特殊な患者に用
いられる本発明のブラケットの全てがかならずしも両方
の偏菱形または一方の偏菱形を備えているわけではな
い。この実施例によれば、前方面の偏菱形を変化させる
ことにより、角度を増加させたり減少させたりすること
ができる。前方面が長方形の場合には、アーチワイヤ・
スロットに平行になる。同様に、唇状をした偏菱形の輪
郭形状を用いればブラケットのアーチワイヤ・スロット
にトルクが生じる。一部の形状ではトルクが零となる
が、他の形状では図示以上の大きなトルクとなる。
また、箇々の実施例は丸みの付いたエッジと滑らかな
表面を備え、患者に安心感を持たせていることは注目に
値する。このことに関し、特に第1図の実施例について
注目することができる。また、これはタイウイングの前
方面が側面と結合して丸みの付いたエッジとなる。こう
した構成は、またベース部分35の上面と下面が側壁と結
合して丸みの付いたエッジを構成している他の実施例に
も適用することができる。また、アーチワイヤ・スロッ
トのエントリエッジには傾斜または丸みが付けられ滑ら
かな表面を形成している。同じように、スクープアウト
のエントリエッジにも傾斜または丸みを付けることがで
きる。エッジのすべてに丸みを付けたり傾斜を設けるこ
とで、患者に安心感を持たせることができる。
ブラケットは長方形のアーチワイヤと共に図示されて
いるが、必要に応じて丸いアーチワイヤと共に使用する
こともできる。
前述した実施例から明らかなように、本発明によれ
ば、ブラケットはアーチワイヤとブラケットとの間のス
ライド摩擦を減少させることがで、また複数のウイング
・ブラケットの利点を備えながら大きな強度を持つ単式
のウイング形状が取り入れられており、従来から周知の
ものよりも優れたブラケットが得られる。また、このブ
ラケットは患者に安心感を持たせる構造になっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、タイウイング・チップにノッチの設けられて
いない、単式のタイウイングを備えた本発明のブラケッ
トの一形態を示す斜視図である。 第2図は、歯に取り付けてあり、しかもアーチワイヤが
スロットに収容され、アーチワイヤを所定位置に保持す
るエラストマー結紮部材によりスロット内に保持されて
いる。第1図のブラケットの正面図である。 第3図は、第1図に示すブラケットの側面図である。 第4図は、第1図のブラケットを上部から見た斜視図に
して、縦方向のスロットを示している。 第5図は、ノッチがタイウイング・チップに設置され
た、第1図の実施例とは異なる本発明の他の実施例を示
している。 第6図は、第5図のブラケットを歯に取り付けた状態を
示す正面図にして、アーチワイヤ・スロットに収容した
アーチワイヤと複数のエラストマー結紮部材を想像線で
示し、結紮部材のブラケットへの取付けに関して実現可
能な方法を示している。 第7図は、エラストマー結紮部材の他の使用例を示す、
第6図に類似した図である。 第8図は、第5図のブラケットの側面図である。 第9図は、第5図のブラケットを上部から見た斜視図に
して、ブラケットの後方部に位置する縦方向のスロット
を示している。 第10図は、本発明の別の実施例を示す斜視図にして、図
中ではタイウイング・チップの各々に複数のノッチが形
成されている。 第11図は、第10図のブラケットを歯に取り付けた状態を
示す正面図にして、結紮部材の様々な姿勢を想像線で示
している。 第12図は、結紮部材がタイウイング・チップの後方にく
る場合の結紮部材の取付け方法を示す、第11図に類似し
た図である。 第13図は、第10図に示すブラケットの側面図である。 第14図は、第10図のブラケットを上部から見た斜視図に
して、ブラケットの後方部に位置する縦方向のスロット
を示している。 第15図は、ほぼ球形のスクープアウトと曲面状のアーチ
ワイヤ・スロット壁を備えたその他の実施例の斜視図で
ある。 15……ブラケット 16……ベースまたはパッド 20……タイウイング 21、22……タイウイング・チップ 21a、22a……上側と下側のタイウイング・チップエッジ 21b、22b……結紮部材用のフック 23……タイウイングの唇に向かい合う表面 24……アーチワイヤ・スロット 24a、24b……アーチワイヤ・スロット・セグメント 26……スクープアウトまたはポケット 28、29……上部壁と下部壁 30……スロットの底壁 33……ベース部分 34、35……平行な向かい合う壁 36、37……向かい合う壁 38……ベース部分の後方壁 42……結紮部材 43……アーチワイヤ 50……スロット 54、55……向かい合う壁 56……スクープアウトの底壁

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単式タイウイングを有し、前記単式タイウ
    イングが咬合タイウイング・チップおよび歯肉タイウイ
    ング・チップを有する本体と、咬合壁および歯肉壁を有
    し、近心側から遠心側に延び且つ唇に向かい合うアーチ
    ワイヤ・スロットと、唇に向かい且つ前記スロットに沿
    って開口したスクープアウトとを備え、前記スロットの
    アーチワイヤとブラケットの間の摩擦を減少させること
    を特徴とする歯列矯正用のブラケット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の歯列矯正用のブラケットに
    おいて、前記タイウイング・チップの少なくとも一方
    が、結紮部材を受け入れる大きさのノッチを備えている
    ことを特徴とする歯列矯正用のブラケット。
  3. 【請求項3】請求項1記載の歯列矯正用のブラケットに
    おいて、前記タイウイング・チップの両方が、結紮部材
    を受け入れる大きさの一つのノッチを備えていることを
    特徴とする歯列矯正用のブラケット。
  4. 【請求項4】請求項1記載の歯列矯正用のブラケットに
    おいて、前記タイウイング・チップの両方が、結紮部材
    を受け入れる大きさの複数のノッチを備えていることを
    特徴とする歯列矯正用のブラケット。
  5. 【請求項5】請求項1記載の歯列矯正用のブラケットに
    おいて、前記アーチワイヤ・スロットの壁が曲面である
    ことを特徴とする歯列矯正用のブラケット。
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