JP2708393B2 - 釣り用の竿 - Google Patents

釣り用の竿

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JP2708393B2
JP2708393B2 JP7213091A JP21309195A JP2708393B2 JP 2708393 B2 JP2708393 B2 JP 2708393B2 JP 7213091 A JP7213091 A JP 7213091A JP 21309195 A JP21309195 A JP 21309195A JP 2708393 B2 JP2708393 B2 JP 2708393B2
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薫 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状でテーパー
が付けられて太さの異なる複数本の竿管が太いものに細
いものが順に挿通されて伸縮自在になされて竿本体が振
出し竿状に構成された釣り用の竿に関し、詳しくは、伸
長時の竿管同士の嵌合を容易に解除できて竿管を容易に
収納させ、それでいて、周方向における嵌合強度を高
め、細い竿管が周方向に廻るのを阻止し、しかも、竿管
の生産性を高めようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒状でテーパーが付けられて太
さの異なる複数本の竿管が太いものに細いものが順に挿
通されて伸縮自在になされて竿本体が振出し竿状に構成
された釣り用の竿においては、竿管を伸ばした振出し状
態においては、上記テーパーにおいて竿管同士が強固に
嵌合し、かつ、嵌合箇所に海水が浸入していて、一層、
嵌合力が高まり、細い竿管を太い竿管内に挿入する時の
嵌合解除力に大きな力を要し、竿管の収納に苦慮すると
ともに、竿管を破損することがあるという問題があっ
た。
【0003】このような問題を解消するのに、図3及び
図4に示す実公平1−30051号のように、外側の竿
管1aの内面に凹部b…を周方向及び竿長さ方向に複数
個形成し、凹部b,b間の線状部xを細い竿管1bの外
面に当接させ、凹部bにおいて空気溜まりを形成して、
竿管1a,1b同士の嵌合力の低下を図ることがおこな
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、海水に濡れた状態で、強く振出
す場合には、嵌合力が更に強くなり、凹部b…において
は、空気溜まりを形成することができなくなることがあ
り、本来の目的が達成できなくなることがあった。
【0005】また、更に、魚を引っかけるギャフ用途の
竿には振出し構造の竿が採用されないのも、振出したう
えから、竿に引っかけるときの衝撃や魚の荷重によっ
て、更に強く振り出されるために、従来の固着構造で
は、振出し竿の固着を防げないからである。この固着を
ほぼ完全に防ぐためには、振出し竿の振出し口に図5に
示すように、周方向の段差突起イを設ければよいが、従
来の振出し竿の加工方法、即ち、センタレス研磨機を用
いた嵌合研磨では、長さ方向(嵌合長さ)への寸法融通
性が±5mm程度必要であり、段差突起イを形成しただ
けでは、嵌合部が周方向に回転したり、逆に固着したり
して生産(量産)性を考えた場合、段差突起イのみで
は、上記の問題を解決できなかった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、伸長時の竿管同
士の嵌合を容易に解除できて竿管を容易に収納させるこ
とができながら、周方向における嵌合強度を高め、しか
も、芯材の製作を容易にし、芯材から竿管を容易に抜出
すことができ、竿の生産性を大幅に高めることができる
釣り用の竿を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、円
筒状でテーパーが付けられて太さの異なる複数本の竿管
1a…が太いものに細いものが順に挿通されて伸縮自在
になされて竿本体1が振出し竿状に構成された釣り用の
竿であって、竿管1aの先端部内面に周溝2を形成する
とともに、周溝2の竿後端側の溝壁面に竿管1aを成形
する芯材3の抜勾配となるテーパー面3が形成され、周
溝2に隣接して竿管1aの内面に竿後端側に向けて竿長
さ方向に長い線状の突条4が形成されて成ることを特徴
とするものである。
【0008】請求項2においては、突条4は周方向に等
間隔を隔てて2本形成されていることを特徴とするもの
である。請求項1においては、周溝2において形成され
る空気溜まりaと、突条4が外の竿管1bに当接するこ
とで形成される空気溜まりcとで、充分に隙間を形成す
ることができ、これら空気溜まりa,cにて竿管1a,
1b間の嵌合部分の強度が必要以上に強くなるのを回避
でき、竿管1a,1bを収納する場合に大きな解除力を
要するのを回避でき、竿管1a,1bの収納を容易にお
こなえながら、突条4が竿長さ方向に形成されていて、
突条4によって、周方向の嵌合強度を高めることがで
き、竿本体1の先の竿管1bの廻り止めを強固におこな
え、釣り竿は言うにおよばず、玉網用やギャフ用の竿に
有効となる。しかも、竿管1a…は従来のように凹部を
周方向及び長さ方向に形成する構成に比べて、竿管1a
…の長さ方向に突条4を形成するから、竿管1a…の強
度を低下させるのを回避し、むしろ、竿管1a…の強度
を高めることができ、かつ、芯材5には周溝2と突条4
を形成するだけであり、竿管1a…は従来のように凹部
を周方向及び長さ方向に形成する構成に比べて、芯材5
の製作を容易におこなえ、また、芯材5から竿管1aを
容易に抜出すことができ、生産性を高める。
【0009】請求項2においては、突条4が外管となる
竿管1aの内面に当接し、突条4の両側に空気溜まり
c,cが形成され、円筒状の径を挟んだ4ヵ所に空気溜
まり部c…を形成することができ、充分な空気溜まり部
cが形成でき、かつ、2本の突条4にて周方向の嵌合強
度を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態を図面
に基づいて詳述する。釣り用の竿Fは、円筒状でテーパ
ーが付けられて太さの異なる複数本の竿管1a…が太い
ものに細いものが順に挿通されて伸縮自在になされて竿
本体1が振出し竿状に構成されていて、釣り竿、先端に
玉網を取付ける玉網用竿及び先端にギャフを取付けるギ
ャフ用竿等として使用される。各竿管1a…は、補強繊
維を混入した合成樹脂層(プリプレグ)を金属棒のよう
な芯材5に巻付け、加熱加圧成形し、その後、芯材5を
テーパーを利用して抜出して製作するものである。上記
テーパーは3/1000程度である。
【0011】外管となる竿管1aの先端部内面に環状の
周溝2が形成されている。周溝2の溝底面は、竿管1a
のテーパーと略同程度のテーパーが形成されている。周
溝2の竿後端側の溝壁面に竿管1aを成形する芯材5の
抜勾配となるテーパー面3が形成されている。このテー
パー面3は、芯材5が抜ける程度のものであればよい。
テーパー面3に続いて竿後端側に向けて竿長さ方向に長
い線状の突条4が形成されている。突条4の後端部はテ
ーパー面3とは逆のテーパーが付けられている。突条4
の長さは数十ミリ程度である。突条4は周方向に等間隔
を隔てて2本形成されている。突条4の本数は適宜変更
することができる。
【0012】内管となる竿管1bの後端部には、太径部
6が形成されている。この太径部6の外面に外側の竿管
1aの突条4,4が当接して、これら2本の突条4の両
側に空気溜まり部c,cが形成され、突条4,4が当接
することで変形する内側の竿管1bは、図2(b)に示
すように、突条4,4を結ぶ方向に対してほ略直交する
方向において外側の竿管1aの内面に当接するのであ
る。そして、太径部6よりも細い部分7は、外側の竿管
1aの先端部の内径部分8に対して約0.25mm程度
の間隙dが形成されていて、細い部分7に接続負荷が掛
かるのを回避して、この部分が接続負荷を受けて折れる
のを回避している。
【0013】このように、竿管1aの先端部内面に環状
の周溝2を形成するとともに、周溝2の竿後端側の溝壁
面に竿管1aを成形する芯材3の抜勾配となるテーパー
面3が形成され、テーパー面3に続いて竿後端側に向け
て竿長さ方向に長い線状の突条4が形成されていて、周
溝2において形成される空気溜まりaと、突条4が外管
となる竿管1aに当接することで形成される空気溜まり
cとで、充分に隙間を形成することができ、これら空気
溜まりa,cにて竿管1a,1b間の嵌合部分の強度が
必要以上に強くなるのを回避でき、竿管1a,1bを収
納する場合に大きな解除力を要するのを回避でき、竿管
1a,1bの収納を容易におこなえながら、突条4が竿
長さ方向に形成されていて、従来のように凹部を周方向
及び長さ方向に形成する構成に比べて、竿管1aの強度
を低下させるのを回避し、むしろ、突条4を形成するこ
とで、竿管1aの強度を高めることができるのである。
【0014】この場合、突条4は周方向に等間隔を隔て
て2本形成されていて、突条4が外管となる竿管1aの
内面に当接し、突条4の両側に空気溜まりc,cが形成
され、円筒状の径を挟んだ4ヵ所に空気溜まり部c…を
形成することができ、充分な空気溜まり部cが形成でき
るのである。また、突条4によって、周方向の嵌合強度
を高めることができ、竿本体1の先の竿管1aの廻り止
めを強固におこなえ、釣り竿は言うにおよばず、玉網用
やギャフ用の竿に有効となる。
【0015】ところで、太径部6の最小直径eは、細い
部分7が挿通されている竿先端孔の最大径fよりも大き
くなされていて、太径部6が竿先端孔9から抜け出すの
を阻止するストッパー構造となっている。
【0016】
【発明の効果】請求項1においては、竿管の先端部内面
に周溝を形成するとともに、周溝の竿後端側の溝壁面に
竿管を成形する芯材の抜勾配となるテーパー面が形成さ
れ、周溝に隣接して竿管の内面に竿後端側に向けて竿長
さ方向に長い線状の突条が形成されているから、周溝に
おいて形成される空気溜まりと、突条が外の竿管に当接
することで形成される空気溜まりとで、充分な空気溜ま
りを形成することができ、これら空気溜まりにて竿管同
士の嵌合強度が必要以上に強くなるのを回避でき、竿管
を収納する場合に大きな解除力を要するのを回避でき、
竿管の収納を容易におこなえながら、突条が竿長さ方向
に形成されていて、突条によって、周方向の嵌合強度を
高めることができ、竿本体の先の竿管の廻り止めを強固
におこなえ、釣り竿は言うにおよばず、玉網用やギャフ
用の竿に有効になる。しかも、竿管は従来のように凹部
を周方向及び長さ方向に形成する構成に比べて、竿長さ
方向に突条を形成するから、竿管の強度を低下させるの
を回避し、むしろ、竿管の強度を高めることができ、か
つ、芯材には周溝と突条を形成するだけであり、竿管は
従来のように凹部を周方向及び長さ方向に形成する構成
に比べて、芯材の製作を容易におこなえ、また、芯材か
ら竿管を容易に抜出すことができ、全体として、生産性
を高めることができるという利点がある。
【0017】請求項2においては、突条が外の竿管の内
面に当接し、突条の両側に空気溜まりが形成され、円筒
状の径を挟んだ4ヵ所に空気溜まり部を形成することが
でき、充分な空気溜まり部が形成でき、かつ、2本の突
条にて周方向の嵌合強度を高めることができるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、(a)は断面
図、(b)は(a)のAーA線断面図、(c)は正断面
図、(d)は芯材との関係を示す断面図である。
【図2】(a)は接続状態の断面図、(b)は(a)の
B−B線断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】従来例の接続状態の断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 竿本体 1a 竿管 1b 竿管 2 周溝 3 テーパー面 4 突条 c 空気溜まり部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状でテーパーが付けられて太さの異
    なる複数本の竿管が太いものに細いものが順に挿通され
    て伸縮自在になされて竿本体が振出し竿状に構成された
    釣り用の竿であって、竿管の先端部内面に周溝を形成す
    るとともに、周溝の竿後端側の溝壁面に竿管を成形する
    芯材の抜勾配となるテーパー面が形成され、周溝に隣接
    して竿管の内面に竿後端側に向けて竿長さ方向に長い線
    状の突条が形成されて成ることを特徴とする釣り用の
    竿。
  2. 【請求項2】 突条は周方向に等間隔を隔てて2本形成
    されていることを特徴とする釣り用の竿。
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