JP2000295946A - 竿体の連結構造 - Google Patents
竿体の連結構造Info
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Abstract
結構造を提供する。 【解決手段】 第1中竿2と第2中竿3との連結部分に
はインロー芯10が配置されている。インロー芯10の
竿元側外径は第1中竿2の穂先側内径に合致しており、
インロー芯10の竿元側から軸方向中心付近まで第1中
竿2の穂先側に挿入され接着剤等で固定されている。一
方、インロー芯10の穂先側外径は第2中竿3の竿元側
内径に合致しており、インロー芯10の穂先側から軸方
向中心付近まで第2中竿3の竿元側に脱着自在に挿入さ
れる。このインロー芯10を形成する繊維強化樹脂の弾
性率は、第2中竿3を形成する繊維強化樹脂の弾性率よ
り高い。
Description
してなる釣竿において各竿体同士を連結する連結構造に
関する。
おいて各竿体を連結する連結構造としては、先細り筒状
部材である第1竿体の穂先側端部に、先細り筒状部材で
ある第2竿体の竿元側端部を挿入して連結する構造が知
られている。この第1竿体の竿元側端部は他の部分より
やや肉薄に形成され嵌合雌部となっており、第2竿体の
竿元側端部は他の部分よりや肉薄に形成され嵌合雄部と
なっている。この嵌合雌部の内径と嵌合雄部の外径とは
正確に合致するように形成されており、第2竿体の嵌合
雄部を第1竿体の嵌合雌部に挿入して嵌合固定させて2
つの竿体は連結されている。
部を作成するのは時間と手間を要するので、このような
連結構造に代えて、「インロー継ぎ」と呼ばれる連結構
造が提案されている。この「インロー継ぎ」とは、竿元
側に配置される先細り筒状部材である第1竿体と、前記
第1竿体の穂先側に配置される先細り筒状部材である第
2竿体と、前記第1竿体及び第2竿体より小径で、前記
第1竿体の穂先側に一端が挿入され、前記第2竿体の竿
元側に他端が挿入されるインロー芯とを有している。
体及び第2竿体に直接嵌合部を作成する必要がなく、小
径の竿体同士を連結する場合等に有益である。
ぎ」では、インロー芯とインロー芯が連結する2つの竿
体とを比較すると、インロー芯の外径は竿体より小径に
ならざるを得ない。管状体の小径化は剛性の低下を招く
ため、結果的に、竿体に比べてインロー芯は剛性が小さ
くなる。この「インロー継ぎ」のインロー芯における部
分的な剛性の低下は、複数の竿体を連結した釣竿全体の
なだらかな屈曲を妨げ、また、インロー芯に応力を集中
させて連結部分の破損を招くことになりかねない。
屈曲可能な竿体の連結構造を提供することにある。
結構造は、筒状の竿体を連結するための構造であって、
繊維強化樹脂から形成される筒状の第1竿体と、第1竿
体を形成する繊維強化樹脂より低弾性率の繊維強化樹脂
から形成され第1竿体の穂先側に配置される筒状の第2
竿体と、第1竿体及び第2竿体より小径であり一端が第
1竿体の穂先側に挿入され他端側が第2竿体の竿元側に
挿入され、第2竿体を構成する繊維強化樹脂の弾性率以
上の高い弾性率を有する繊維強化樹脂から形成される芯
材とを備えている。
とを連結しており、第1竿体,第2竿体にそれぞれ嵌合
部分を作成する必要がない。また、第2竿体は第1竿体
より低弾性率の繊維強化樹脂から形成されており、穂先
側ほど屈曲しやすくなだらかに撓る。ここで、芯材を形
成する繊維強化樹脂の弾性率は第2竿体を形成する繊維
強化樹脂の弾性率より高く、第1竿体及び第2竿体に比
較して小径の芯材が過度に屈曲してしまうのを抑えてい
る。この結果、複数個の竿体を連結して一本の釣竿とし
た際に大きな力が加わっても、第1竿体と第2竿体との
連結部分付近で極端に湾曲することなく、全体としてな
だらかに湾曲する。そして、部分的に応力が集中するの
も防止でき、竿体の連結部分での破損も防止できる。
は、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含
浸させた部材であり、一般に、プリプレグ等の名称で呼
ばれる部材である。また、本明細書内で用いている繊維
強化樹脂の「弾性率」とは、繊維強化樹脂中の繊維その
ものの引張弾性率を意味する。発明2にかかる竿体の連
結構造は、発明1の構造であって、芯材を形成する繊維
強化樹脂の弾性率は第2竿体を形成する繊維強化樹脂の
弾性率と同一である。
脂によって小径の芯材が過度に屈曲するのを防止でき、
応力集中を抑えて破損の可能性を十分に低減できる。発
明3にかかる竿体の連結構造は、発明1または2の構造
であって、芯材の一端は第1竿体に挿入され接着固定さ
れている。この場合には、竿体が第1竿体に固定されて
おり、第1竿隊と第2竿体との連結作業が容易である。
〜3の構造であって、第1竿体の穂先側端部と第2竿体
の竿元側端部とは軸方向に間隔を隔てて芯材に連結され
ている。この場合には、芯材上において第1竿体と第2
竿体とは互いに接触しておらず、第1竿体と第2竿体と
が、特に屈曲時において互いに傷付けあうのを防止でき
る。ここで、第1竿体及び第2竿体に比較して小径の芯
材は所定の弾性率を有する繊維強化樹脂より形成されて
おり、芯材が過度に屈曲するのを防止している。
て図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態を採
用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と元竿1の穂
先側に連結された第1中竿2と、第1中竿2の穂先側に
連結された第2中竿3と、第2中竿3の穂先側に連結さ
れた穂先竿4とを有している。
に強化樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回
し焼成して得られた先細り筒状部材である。また、穂先
竿4は炭素繊維強化樹脂から形成される中実小径部材で
ある。これら元竿1〜第2中竿3のそれぞれの連結部分
にはインロー芯10が配置されており(図2参照)、い
わゆるインロー継ぎで連結されている。
ップ5と、竿元グリップ5の穂先側に配置されリール6
を脱着自在に装着可能なリールシート7と、リールシー
ト7の穂先側に配置された前グリップ8とを有してい
る。また、元竿1〜穂先竿4には複数の釣糸ガイド9が
間隔を隔てながら各竿体周面上に配置されており、リー
ル6からの釣糸は順次釣糸ガイド9を介して穂先側に導
かれる。
2中竿3との連結部分にはインロー芯10が配置されて
いる。インロー芯10は各竿体と同様に炭素繊維等の強
化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグから形成され
るやや先細り筒状部材であって、第1中竿2の穂先側よ
り小径でありかつ第2中竿3の竿元側よりも小径であ
る。詳しくは、インロー芯10の竿元側外径は第1中竿
2の穂先側内径に合致しており、インロー芯10の竿元
側から軸方向中心付近まで第1中竿2の穂先側に挿入さ
れ接着剤等で固定されている。一方、インロー芯10の
穂先側外径は第2中竿3の竿元側内径に合致しており、
インロー芯10の穂先側から軸方向中心付近まで第2中
竿3の竿元側に脱着自在に挿入される。ここで、第1中
竿2の穂先側端面2aと第2中竿3の竿元側端面3aと
は連結時においても接触することなく、その間には間隔
が設けられいる。
率は、例えば、24〜30トン/mm2のものであり、
第2中竿3を形成する炭素繊維の弾性率は24〜30ト
ン/mm2、そして、インロー芯10を形成する炭素繊
維強化樹脂の弾性率は30〜40トン/mm2である。
なお、第1中竿2と第2中竿3との連結部分のみでな
く、元竿1と第1中竿2との連結部分についても、同様
のインロー芯が配置される。
2,インロー芯10等は、以下のようにして製造され
る。図3及び図4に示すように、各竿体に合わせてテー
パを施したマンドレル100の外周にワックスなどの離
型材110を塗布し、さらに必要に応じて、その離型材
110の外周にポリプロピレン樹脂等からなる離型テー
プ111を巻回する。
〜第4プリプレグ124を準備する。この第1プリプレ
グ121〜第4プリプレグ124は竿元側の幅が穂先側
の幅よりやや大きく形成された台形状のシート部材であ
る。第1プリプレグ121は複数の炭素繊維Pが幅方向
(マンドレル100の周方向に該当する)が引き揃えら
れて配向されている。また、第2〜第4プリプレグ12
2〜124は、ぞれぞれ炭素繊維Pが長さ方向(マンド
レル100の軸方向に該当する)に引き揃えて配向され
ている。この炭素繊維Pの引張弾性率が、例えば、第1
中竿2を製造する際には24〜30トン/mm2であ
り、インロー芯10を製造する際には30〜40トン/
mm2である。
プリプレグ124の外周面に巻回して竿素材を得て、こ
の竿素材を焼成してマンドレル100を引き抜き、保護
用テープ,離型テープ111を剥離する。両端を適当な
長さに切りそろえた後、表面に研磨加工,塗装を施す。
さらに、端部の内径,外径等を正確に設定して各竿体等
を製造する。
芯10が第1中竿2と第2中竿3とを連結しており、第
1中竿2,第2中竿3にそれぞれ直接嵌合部分を作成す
る必要がなく、製造が容易である。また、第2中竿3は
第1中竿2より低弾性率の炭素繊維強化樹脂から形成さ
れており、順次、元竿1から穂先竿4にかけて屈曲しや
すくなり、全体としてなだらかに撓る。ここで、インロ
ー芯10を形成する炭素繊維強化樹脂の弾性率は第2中
竿3を形成する繊維強化樹脂の弾性率より高く、第1中
竿2及び第2中竿3に比較して小径のインロー芯10が
過度に屈曲してしまうのを抑える。この結果、釣竿先端
に連結する仕掛けから大きな力が加わっても、第1中竿
2と第2中竿3との連結部分付近で極端に湾曲すること
なく、全体としてなだらかに湾曲する。そして、部分的
に応力が集中するのも防止でき、各竿体の破損も防止で
きる。
るガラス繊維強化樹脂等を用いて各竿体を製造してもよ
い。 (b)マンドレルに巻回するプリプレグの枚数は任意で
ある。 (c)インロー芯の強化繊維の弾性率は、その穂先側に
配置される竿体の強化繊維の弾性率と同一のものとして
もよい。 (d)インロー芯上で2つの竿体の端面が接触するよう
に、インロー芯を設計してもよい。
破損しにくくなだらかに屈曲可能である。
の断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】筒状の竿体を連結するための構造であっ
て、 繊維強化樹脂から形成される筒状の第1竿体と、 前記第1竿体を形成する繊維強化樹脂より低弾性率の繊
維強化樹脂から形成され前記第1竿体の穂先側に配置さ
れる筒状の第2竿体と、 前記第1竿体及び前記第2竿体より小径であり、一端が
前記第1竿体の穂先側に挿入され他端側が前記第2竿体
の竿元側に挿入され、前記第2竿体を構成する繊維強化
樹脂の弾性率以上の高い弾性率を有する繊維強化樹脂か
ら形成される芯材とを備えた竿体の連結構造。 - 【請求項2】前記芯材を形成する繊維強化樹脂の弾性率
は前記第2竿体を形成する繊維強化樹脂の弾性率と同一
である、請求項1に記載の竿体の連結構造。 - 【請求項3】前記芯材の一端は前記第1竿体に挿入され
接着固定されている、請求項1または2に記載の竿体構
造。 - 【請求項4】前記第1竿体の穂先側端部と前記第2竿体
の竿元側端部とは軸方向に間隔を隔てて前記芯材に連結
されている、請求項1〜3のいずれかに記載の竿体構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11105209A JP2000295946A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 竿体の連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11105209A JP2000295946A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 竿体の連結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000295946A true JP2000295946A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14401286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11105209A Pending JP2000295946A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 竿体の連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000295946A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005160323A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Shimano Inc | インロー継ぎ形式の釣竿、及びこれを構成するインロー芯の製造方法。 |
KR101909758B1 (ko) * | 2012-08-31 | 2018-12-10 | 글로브라이드 가부시키가이샤 | 낚싯대 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11105209A patent/JP2000295946A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005160323A (ja) * | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Shimano Inc | インロー継ぎ形式の釣竿、及びこれを構成するインロー芯の製造方法。 |
JP4539953B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2010-09-08 | 株式会社シマノ | インロー継ぎ形式の釣竿、及びこれを構成するインロー芯の製造方法。 |
KR101909758B1 (ko) * | 2012-08-31 | 2018-12-10 | 글로브라이드 가부시키가이샤 | 낚싯대 |
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