JP2707914B2 - 組立式プラスチック製グレーチング - Google Patents

組立式プラスチック製グレーチング

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JP2707914B2
JP2707914B2 JP13395292A JP13395292A JP2707914B2 JP 2707914 B2 JP2707914 B2 JP 2707914B2 JP 13395292 A JP13395292 A JP 13395292A JP 13395292 A JP13395292 A JP 13395292A JP 2707914 B2 JP2707914 B2 JP 2707914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも主要部材が
強化プラスチック製の成形品である組立式のプラスチッ
ク製グレーチングに関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の歩廊や排水溝の蓋などに用いら
れるグレーチングは、金属製のものが多いが、近年、耐
食性や軽量性が要求される用途には、プラスチック製の
ものが使用されている。
【0003】これらのプラスチック製のグレーチングは
強化プラスチックを素材として製作されており、注型法
によって一体成形したものと、引抜き成形した部材を組
み立てたものとがある。このうち、引抜き成形部材を組
み立てたものは、部材の強化材であるガラス繊維の含有
率が高いので、強度が非常に大きく、更に、その部材の
製造に際しては、成形が連続的にできると言う長所があ
る。
【0004】この引抜き成形部材の組み立てによる強化
プラスチック製のグレーチングには、実開平2−974
80号公報に記載されたものがある。このグレーチング
の構成を図12、図13に示す。図12は構成する部材
の斜視図、図13は組み立て後の部分正面図である。こ
のグレーチングは、それぞれ強化プラスチック製のベア
リングバー20、第一クロスバー22、第二クロスバー
23の3部材の必要数を用いて組み立てられている。
【0005】詳しく説明すると、ベアリングバー20の
ウェブに一定間隔置きに通孔21を設け、この通孔21
にベアリングバー20の上端から通孔21までの長さの
凹み(切り欠き)24を有する第一クロスバー22を設
け、この第一クロスバー22には軸方向にこの第一クロ
スバー22の一部を嵌挿するためのキー溝25を有する
第二クロスバー23をベアリングバーの通孔21に摺接
嵌挿して設け、必要に応じて必要箇所を補助的に接着剤
で固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の強
化プラスチック製グレーチングにおいては、次のような
幾つかの問題がある。
【0007】このグレーチングにおける第一クロスバー
22は、ベアリングバー20の間隔を決めると共に横方
向(第一、第二クロスバー22,23の長手方向)の荷
重をベアリングバー20に伝達する役目をなすために組
み込まれているものであるが、大きな凹み(切り欠き)
24が設けられているため、曲げ荷重が加わった時にこ
の切り欠き部に応力集中箇所ができ、局部的に破壊が起
こる可能性がある。このため、この切り欠き部分が破断
した場合、上述のような役割を果たさなくなり、横方向
の強度が一気に低下する。
【0008】更に、このグレーチングは、曲げ、ねじり
変形力に対しては、ベアリングバー20と第一クロスバ
ー22の接触している面26等を通してベアリングバー
20に応力を伝達する構造であるが、この面積が小さい
ため、大荷重に対してはこの伝達が十分でなく、かつ第
一クロスバー22に直接荷重がかかるため、耐荷重能力
が小さい。
【0009】又、構成部材の製作に係る不具合の問題も
ある。まず、第一クロスバー22の製造に際しては、凹
み24を設けるために、引抜き成形して素材を製造した
後に、機械加工を施さなければならない。
【0010】本発明は、上記の問題を解決し、横方向の
強度が大きく、且つ部材の製造が容易である組立式プラ
スチック製グレーチングを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、強化プラスチック製のベアリングバー
と、このベアリングバーが複数本平行に配置された間へ
嵌合させるプラスチック製のスペーサーと、ベアリング
バーに挿通する強化プラスチック製のクロスバーの3部
材によって構成されている。
【0012】まず、ベアリングバーは上下にフランジ部
を有し、この両フランジ部の少なくとも何れか一方の下
面側に長手方向に沿った溝が設けられ、又ウェブには前
記クロスバーを挿通するための通孔が所定間隔で設けら
れている。又、スペーサーはその両側に少なくとも上面
側又は下面側の何れか一方にベアリングバーの溝に嵌合
する凸部が設けられ、又クロスバーを通すための通路が
設けられている。クロスバーは円柱体である。そして、
このクロスバーがスペーサーを介してベアリングバーに
挿通され、前記3部材が一体化されて格子状に形成され
ている。
【0013】又、別の発明においては、強化プラスチッ
ク製のベアリングバーと、このベアリングバーが複数本
平行に配置された間へ嵌合させるプラスチック製のスペ
ーサーと、前記ベアリングバーに挿通する強化プラスチ
ック製のクロスバーと、このクロスバーの端部に被せる
キャップよりなり、前記ベアリングバーは上下にフラン
ジ部を有し、この両フランジ部の少なくとも何れか一方
の下面側に長手方向に沿った溝が設けられ、又ウェブに
は前記クロスバーを挿通するための通孔が所定間隔で設
けられており、前記スペーサーの両側には少なくとも上
面側又は下面側の何れか一方に前記ベアリングバーの溝
に嵌合する凸部が設けられ、又前記クロスバーを通すた
めの通路が設けられており、前記クロスバーが前記スペ
ーサーを介して前記ベアリングバーに挿通されて一体化
され、この挿通されたクロスバーが両外側のベアリング
バーから突出し、このクロスバーの突出部に、上端部に
凸部が形成され又窪みが細長い形に形成されたキャップ
が被せられると共に、前記キャップの凸部が前記ベアリ
ングバーの溝に嵌合して固定され、格子状に形成されて
いる。
【0014】上述の発明において、ベアリングバーが上
下何れか一方にフランジ部を有して横断面がT字形又は
逆T字形をなすものであってもよい。この場合には、フ
ランジ部の下面側に長手方向に沿った溝が設けられ、又
ウェブにはクロスバーを挿通するための通孔が所定間隔
で設けられており、スペーサーの両側には前記ベアリン
グバーの溝に嵌合する凸部が設けられ、又前記クロスバ
ーを通すための通路が設けられている。
【0015】上記スペーサーに設けられたクロスバーを
通すための通路は溝であってもよく、又は通孔であって
もよい。更に、この通路は溝と通孔の組合わせであって
もよい。又、上記スペーサーの材質は、必ずしも繊維強
化プラスチック製のものでなくてもよく、ABS樹脂や
塩化ビニール樹脂などの熱可塑性樹脂を射出成形したも
のであってもよい。
【0016】なお、本発明において、フランジ部の下面
とは、上下の位置関係における下方の面ではなく、ウェ
ブ側の面を指すものとする(即ち、上のフランジ部では
下方の面、下のフランジ部では上方の面を指す)。
【0017】
【作用】本発明のグレーチングの組み立てにおいては、
まず、ベアリングバーにスペーサーを取り付ける。この
取付けは、スペーサーの凸部をベアリングバーのフラン
ジ部に設けた溝へ嵌合させた後、ベアリングバーの通孔
とスペーサーに設けたクロスバーの通路である溝又は通
孔の位置合わせをする。
【0018】次いで、クロスバーをベアリングバーの通
孔に挿通する。このクロスバーの挿通によって、ベアリ
ングバーの配置間隔が決まると共に、スペーサーがベア
リングバーに固定される。このようにして組み立てられ
ると、スペーサーは引張りや曲げ及びねじり等の荷重に
耐えうる取付け状態になる。この際、ベアリングバーの
溝が1つのフランジ部に設けてある場合でも、スペーサ
ーはベアリングバーと多面で接触するので、ベアリング
バーに強固に取り付けられる。
【0019】横方向(クロスバーをベアリングバーへ挿
通する方向)の強度は、主に強化プラスチック製のクロ
スバーによって確保されるものであるが、本発明におい
ては、スペーサーがクロスバーを補強する作用をもなし
ている。スペーサーとベアリングバーが上述のように多
面でかつ接触面積が広く当接していると、スペーサー
は、横方向の荷重をベアリングバーへ伝達することがで
き、クロスバーを補強すると共に、ベアリングバーとク
ロスバーが相互に強度を補完し合うようにする作用をも
なす。
【0020】スペーサーはベアリングバーの間隔を保持
すると共に、クロスバーを補強するためのものであって
それ自体の強度はあまり要求されず、前記のような熱可
塑性プラスチックよりなる安価な成形品を使用すること
ができる。従って、このような成形品を用いた場合に
は、溝や通孔を設けるための加工が不要になる。
【0021】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す斜視図で
ある。図中1はガラス繊維ロービングで強化された不飽
和ポリエステル樹脂よりなり、引抜き成形されたベアリ
ングバー、2はABS樹脂、塩化ビニール樹脂などの熱
可塑性樹脂よりなり射出成形によって製造されたスペー
サー、3はガラス繊維ロービングで強化された不飽和ポ
リエステル樹脂よりなり、引抜き成形されたクロスバー
である。本発明のグレーチングは上記3部材によって構
成されている。
【0022】ベアリングバー1は上下にそれぞれフラン
ジ部を有する形状であり、複数本が平行に配置されてい
る。スペーサー2は平面形状が2つの撥を対称位置につ
なげて配置した形で、両端部を広げてベアリングバー1
との接触面積が大きくなるようにし、接触面積を十分に
確保する(詳細は図5を参照)。この両端部がベアリン
グバー1の上下2つのフランジ部の間に嵌合され、ベア
リングバー1,1の間隔が一定にされている。そして、
スペーサー2を介してクロスバー3をベアリングバー1
に挿通することによって3部材が一体化され、格子状の
グレーチングが形成されている。上記3部材の一体化の
ための固定は接着剤を用いた接着によってなされる。
【0023】そして、上記3部材の固定に際しては、各
3部材間のすべての接触面を接着するのが最もよいが、
本発明のグレーチングにおいては、後述のように、特別
の構造になっているので、その接着箇所は両端部におけ
る上記3部材間の接触面だけであってもよい。なお、こ
の図はグレーチングの組み立て中の状態を示したもので
あり、両側のスペーサー及びベアリングバーの表示を省
略してある。
【0024】図2は図1におけるII−II断面部分の矢視
図である。又、図3は図2の組み立て部材の形状を個別
に示した図であり、(a)図はベアリングバーを示し、
(b)図はスペーサーを示す。図2及び図3において、
1はベアリングバー、2はスペーサー、3はクロスバー
である。
【0025】まず、図3の組み立て部材の形状について
説明する。ベアリングバー1の形状は、上のフランジ部
4の幅が下のフランジ部5の幅よりも広く、その横断面
がT字形に類似した形である。そして、ベアリングバー
1の上のフランジ部4の下面側には長手方向に沿った溝
7が設けられ、又ウェブには所定間隔でクロスバーを挿
通するための通孔8が設けられている。
【0026】スペーサー2上部の両側(ベアリングバー
1と接触する側)には、ベアリングバーの溝7に嵌合さ
せる凸部9が設けられている。この凸部9は、必ずしも
スペーサー2の全幅にわたって形成されていなくてもよ
く、部分的に設けた突起であってもよい。10はクロス
バーを通すための通路となる溝である(詳細は図5を参
照)。
【0027】次に、図2によって、本実施例の組み立て
状態を説明する。このグレーチングの組み立ては、スペ
ーサー2の凸部をベアリングバーの上のフランジ部4に
設けた溝へ嵌合させ、ベアリングバー1の通孔とスペー
サーの溝の位置を合わせた後、クロスバー3を挿通す
る。この際、スペーサー2は上方に押し上げられ、その
凸部がベアリングバー1の溝面に押圧されて当接するよ
うに、ベアリングバー1の通孔とスペーサーの溝を適切
な大きさにし且つ適切な位置に設けることが望ましい。
そして、この場合には、スペーサー2はベアリングバー
1と5面で接触している。スペーサー2がベアリングバ
ー1と接触する5面とは、ベアリングバー1側の面を挙
げると、ウェブ6の側面、ウェブ6の側面を除く溝の2
面、上のフランジ部4の下面、及びフランジ部4の側面
である。
【0028】図2及び図3においては、下のフランジ部
5の下面側が傾斜面になっている。このため、スペーサ
ー2をベアリングバー1に嵌合させる際に、スペーサー
2を斜め下から嵌め込むことができるので、その嵌合が
非常に容易である。しかし、この下面側は必ずしも傾斜
面である必要はなく、図4のように、上面側と平行であ
ってもよい。なお、図4の各構成部分については、図2
と同一の符号を付し説明を省略する。
【0029】図5は図1の実施例に用いたスペーサーの
詳細を示し、(a)図は平面図、(b)図は正面図、
(c)図は側面図である。図中、9は凸部、10は溝で
ある。このスペーサーは、前述のように、平面形状が三
味線の撥2枚を対称位置に配置した形であり、又、下面
が上方に湾曲している。このため、ベアリングバーと接
触させる両側の面積が大きくなっている。
【0030】このスペーサーはベアリングバーの両フラ
ンジ部に当接する大きさであり、ベアリングバーとの接
触面積が大きいので、ベアリングバーに横方向の荷重を
十分に伝達してクロスバーを補強すると共に、ベアリン
グバーとクロスバーが相互に強度を補完し合うようにす
る作用をもなす。
【0031】このような形状にしてあるのは、スペーサ
ー自体があまり大きな強度を要されないので、所要材料
を節減し、更に、組み立て後のグレーチングの美観を高
め、床材等よりもより高級な用途にも供せられるように
したためである。但し、スペーサーの形状は、必ずし
も、上述のような中間が狭く、両端部が広がっている形
に限定されるものではなく、長方形、正方形などの角形
であってもよい。
【0032】又、スペーサーの上面13は凸部9よりも
高くし、ベアリングバーに取り付けた際に、その上面と
ほぼ同一平面に位置するようにしてある。なお、図1の
実施例に用いるスペーサーは、クロスバーを通すための
通路が溝である図5のような形状のものでなくてもよ
く、図6に示すような形状であってもよい。又、この通
路は通孔と溝の組合わせ形状のものでもよい。
【0033】図6は他のスペーサーを示す側面図であ
り、9は凸部、13は上面を示す。このスペーサーはク
ロスバーを挿通させるための通路が通孔14になってお
り、強度が大きい形状になっている。
【0034】図7は本発明の第2の実施例を示す部分断
面図である。この図において、図2と同じ部分について
は同一の符号を付し説明を省略する。本実施例において
は、スペーサー2の下端が下のフランジ部の上端まで達
しておらず、クロスバー3を挿通することによってスペ
ーサー2が押し上げられる構造になっている。この図で
は、スペーサー2に設けたクロスバー3を通す通路が溝
になっているが、これが通孔であってもよい。
【0035】このような構造で、グレーチングの強度が
それほど要しない場合には、ベアリングバー1は、下の
フランジ部5が必ずしも必要ではなく、実質的にT字形
であってもよい。又、更に他の場合のベアリングバー1
は、下のフランジ部5の幅を広くして溝を設けると共
に、上のフランジ部4をなくして逆T字形にしものでも
よい。
【0036】図8は本発明第3の実施例を示す部分断面
図である。又、図9は図8の組み立て部材の形状を個別
に示した図であり、(a)図はベアリングバーを示し、
(b)図はスペーサーを示す。この実施例において、ベ
アリングバー1は、上下のフランジ部4,5の幅が比較
的に広く、その横断面の形状がI字形又はH字形に類似
した形になっている。そして、この第3の実施例と図
2、図3で説明した第1の実施例の相違点は、ベアリン
グバー1に設ける溝11が下のフランジ部5の下面側に
形成されていることである。従って、ベアリングバー1
の溝11に嵌合させるスペーサー2の凸部12は、その
下部に設けられている。この場合のスペーサー2はベア
リングバー1の5面に当接している。なお、スペーサー
2に設けるクロスバー3の通路は溝、通孔の何れであっ
てもよい。
【0037】図10は本発明の第4の実施例を示す部分
断面図である。又、図11は図10の組み立て部材の形
状を個別に示した図であり、(a)図はベアリングバー
を示し、(b)図はスペーサーを示す。この第4の実施
例と図8、図9で説明した第3の実施例との相違点は、
ベアリングバー1に設ける溝が上のフランジ部4及び下
のフランジ部5の双方に形成されていることである。
【0038】即ち、上のフランジ部4の下面側には溝7
が形成され、下のフランジ部5の下面側には溝11が形
成されている。このため、ベアリングバー1に嵌合させ
るスペーサー2には、溝7に嵌合させる凸部9が上部に
設けられ、溝11に嵌合させる凸部12が下部に設けら
れている。なお、スペーサー2に設けるクロスバー3の
通路は溝、通孔の何れであってもよい。
【0039】このグレーチングの組み立てに際し、スペ
ーサー2のベアリングバー1への取付けは、ベアリング
バー1の長手方向の端からスペーサー2の凸部をベアリ
ングバーの溝に嵌挿し、ベアリングバー1の通孔とスペ
ーサーの溝の位置合わせをする。
【0040】この実施例によるグレーチングは、ベアリ
ングバー1とスペーサー2が上下で噛み合い、スペーサ
ー2とベアリングバー1が8面に当接しているので、横
方向の引張りや曲げによる大きな荷重に耐えられる構造
になっている。
【0041】次に、ベアリングバー、クロスバー、スペ
ーサーの3部材を組み立てた後における部材の固定を別
の手段によって行なった場合の実施例について説明す
る。図1の実施例の説明においては、上記3部材を格子
状に組み立てた後、それらの接触面を接着剤で接着して
固定しているが、部材を組み立てた後の部材の固定は別
の手段によることもできる。
【0042】図14は別の手段によって部材を固定した
第5の実施例を示す斜視図であり、図15は図14にお
けるXV−XV矢視の断面図である。図14及び図15にお
いて、図1及び図2と同じ構成部分については同一の符
号を付し説明を省略する。本実施例においては、スペー
サー2を介してベアリングバー1に挿通したクロスバー
3を両外側のベアリングバーから突出させ、このクロス
バー3の突出部にキャップ15を被せた後、このキャッ
プ15をベアリングバー1のフランジ部下面に設けた溝
に嵌合させる。このようにして、キャップ15をベアリ
ングバー1の溝に嵌合させると、ベアリングバー1に挿
通したクロスバー3はキャップ15によって係止され、
ベアリングバー1、スペーサー2、クロスバー3の3部
材が一体的に固定される。
【0043】上記実施例を更に詳しく説明する。図16
はキャップを示す図であり、 (a)図は平面図、 (b)
図は正面図、 (c) 図は側面図である。又、図17はキ
ャップの窪みの形状を示す図である。
【0044】キャップはABS樹脂、塩化ビニール樹脂
などの熱可塑性樹脂の成形品である。なお、この材質は
樹脂に限定されるものではなく、金属製のものであって
もよい。キャップは上端部に凸部16が設けられ、窪み
17は横方向に細長い形になっている。上記凸部16は
ベアリングバーのフランジ部に設けられた溝に嵌合する
形状になっている。窪み17は一端部が他端部よりも広
く細長い形状であって、上記一端部はクロスバーの径よ
りも広くしてあり、他端部に至る上面は横方向に傾斜し
ている。このため、キャップ上部(凸部16の下)の縁
部18は、一方が薄く、一方が厚い楔状の形になってい
る。
【0045】そして、図17に示すように、傾斜してい
る窪み17の上側には凹面19が連続的に形成され、窪
み17の傾斜面は階段状になっている。上記凹面19は
キャップの楔状の縁部に厚さ方向の溝を設けることによ
って形成されたものである。この凹面19は、その曲率
半径がクロスバーの曲率半径と同じか又はそれよりも若
干大きくなっており、クロスバーに被せた際に噛み合っ
て係止するようにしてある。
【0046】図18はクロスバーの端部にキャップを被
せた部分の図であり、 (a)図は正面の部分拡大図、 (b)
図は側面の部分拡大図である。この図18によって、部
材を組み立てた後におけるその固定方法について説明す
る。
【0047】1はベアリングバー、2はスペーサー、3
はクロスバー、15はキャップであり、17はキャップ
の窪みを示す。最も外側(両側)のベアリングバー1か
ら突出する長さのクロスバー3を挿入した後、このクロ
スバー3の端部にキャップ15を被せる。キャップ15
を被せる際には、キャップの窪み17の広い部分をクロ
スバー3に被せた後、図19のように、窪み17が狭く
なっている方向から広くなっている方向へキャップ15
を押圧して移動させる(窪み17がAの位置からBの位
置になるように)。
【0048】このキャップ15の移動によって、クロス
バー3はキャップの楔状の縁部18に接するようにな
り、キャップ15を更に移動させると、クロスバー3は
キャップ15を図中hの寸法だけ押し上げる。キャップ
15を押し上げると、キャップ15は、その凸部16が
ベアリングバー1の溝に嵌め合わせられ、ベアリングバ
ー1に係止される。そして、クロスバー3はキャップ1
5によって係止され、各部材が固定される。
【0049】上述のように、キャップ15を嵌めて部材
を固定すると、接着剤を用いる場合よりも部材を固定す
る時間が短くて済み、グレーチングの組み立て全体の時
間が短縮される。又、クロスバー3の端部がキャップ1
5によって覆い隠されているので、外見上も綺麗であ
り、建物の歩廊や排水溝の蓋などよりもより一層高級な
用途向けとして供給することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、フランジ部を有し、このフラ
ンジ部の下面側に長手方向に沿った溝が設けられた強化
プラスチック製のベアリングバーと、上記溝に嵌合させ
る凸部が設けられてベアリングバーに嵌合されるプラス
チック製のスペーサーと、スペーサーを介してベアリン
グバーに挿通して格子状に一体化するためのクロスバー
の3部材によって構成され、スペーサーがベアリングバ
ーと広い接触面積により接着され、更に、多面接触構造
であって、噛み合わせて取り付けられているため、曲
げ、たわみ等の変形に対して荷重をベアリングバーに伝
達してクロスバーを保護する作用もなすので、大荷重の
引張り、曲げ、たわみに耐えられる強度を有する。
【0051】更に、スペーサーは強化プラスチック製で
なくてもよいため、強化プラスチック製の部材は2つだ
けであり、且つ成形後の切り欠き加工などの必要もない
ので、部材の製造が容易である。又、更に、キャップを
嵌めて部材を固定すると、その固定時間が短くて済むの
で、グレーチングの組み立て全体の時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1にけるII−II矢視の部分断面図である。
【図3】図2の組み立て部材の形状を個別に示した図で
ある。
【図4】図2におけるベアリングバーの他の例を示した
図である。
【図5】第1の実施例に用いたスペーサーを詳細を示す
図である。
【図6】スペーサーの他の例を示す側面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図9】図8の組み立て部材の形状を個別に示した図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図11】図10の組み立て部材の形状を個別に示した
図である。
【図12】従来の組立式プラスチック製グレーチングを
構成する部材の斜視図である。
【図13】従来の組立式プラスチック製グレーチングの
組み立て後の部分正面図である。
【図14】第5の実施例を示す斜視図である。
【図15】図14におけるXV−XV矢視の断面図である。
【図16】キャップを示す図である。
【図17】キャップの窪みの形状を示す図である。
【図18】クロスバーの端部にキャップを被せた部分の
図である。
【図19】キャップを移動させてベアリングバーに係止
させる状況の説明図である。
【符号の説明】
1,20 ベアリングバー 2 スペーサー 3 クロスバー 4 上のフランジ部 5 下のフランジ部 6 ウェブ 7 上のフランジ部の下面に設けた溝 8,21 ベアリングバーの通孔 9 スペーサー上部の凸部 10 スペーサーの通孔 11 下のフランジ部の下面に設けた溝 12 スペーサー下部の凸部 13 スペーサーの上面 14 スペーサーの通孔 15 キャップ 16 キャップ上端部の凸部 17 キャップの窪み 18 楔状に形成されたキャップの縁部 19 凹面

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化プラスチック製のベアリングバー
    と、このベアリングバーが複数本平行に配置された間へ
    嵌合させるプラスチック製のスペーサーと、前記ベアリ
    ングバーに挿通する強化プラスチック製のクロスバーよ
    りなり、前記ベアリングバーは上下にフランジ部を有
    し、この両フランジ部の少なくとも何れか一方の下面側
    に長手方向に沿った溝が設けられ、又ウェブには前記ク
    ロスバーを挿通するための通孔が所定間隔で設けられて
    おり、前記スペーサーはその両側に少なくとも上面側又
    は下面側の何れか一方に前記ベアリングバーの溝に嵌合
    する凸部が設けられ、かつ前記クロスバーを通すための
    通路が設けられており、前記クロスバーは円柱体であ
    り、このクロスバーが前記スペーサーを介して前記ベア
    リングバーに挿通され、前記3部材が一体化されて格子
    状に形成された組立式プラスチック製グレーチング。
  2. 【請求項2】 強化プラスチック製のベアリングバー
    と、このベアリングバーが複数本平行に配置された間へ
    嵌合させるプラスチック製のスペーサーと、前記ベアリ
    ングバーに挿通する強化プラスチック製のクロスバー
    と、このクロスバーの端部に被せるキャップよりなり、
    前記ベアリングバーは上下にフランジ部を有し、この両
    フランジ部の少なくとも何れか一方の下面側に長手方向
    に沿った溝が設けられ、又ウェブには前記クロスバーを
    挿通するための通孔が所定間隔で設けられており、前記
    スペーサーの両側には少なくとも上面側又は下面側の何
    れか一方に前記ベアリングバーの溝に嵌合する凸部が設
    けられ、又前記クロスバーを通すための通路が設けられ
    ており、前記クロスバーが前記スペーサーを介して前記
    ベアリングバーに挿通されて一体化され、この挿通され
    たクロスバーが両外側のベアリングバーから突出し、こ
    のクロスバーの突出部に、上端部に凸部が形成され又窪
    みが細長い形に形成されたキャップが被せられると共
    に、前記キャップの凸部が前記ベアリングバーの溝に嵌
    合して固定され、格子状に形成された組立式プラスチッ
    ク製グレーチング。
  3. 【請求項3】 ベアリングバーが上下何れか一方にフラ
    ンジ部を有して横断面がT字形又は逆T字形をなし、フ
    ランジ部の下面側に長手方向に沿った溝が設けられ、又
    ウェブにはクロスバーを挿通するための通孔が所定間隔
    で設けられており、スペーサーの両側には前記ベアリン
    グバーの溝に嵌合する凸部が設けられ、又前記クロスバ
    ーを通すための通路が設けられている請求項1又は請求
    項2記載の組立式プラスチック製グレーチング。
  4. 【請求項4】 スペーサーに設けられたクロスバーを通
    すための通路が溝である請求項1、2、又は3に記載の
    組立式プラスチック製グレーチング。
  5. 【請求項5】 スペーサーに設けられたクロスバーを通
    すための通路が通孔である請求項1、2、又は3に記載
    の組立式プラスチック製グレーチング。
  6. 【請求項6】 プラスチック製のスペーサーが熱可塑性
    プラスチックよりなる成形品である請求項1、2、3、
    4、又は5に記載の組立式プラスチック製グレーチン
    グ。
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