JP2707386B2 - シート束搬送装置 - Google Patents

シート束搬送装置

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JP2707386B2
JP2707386B2 JP4011914A JP1191492A JP2707386B2 JP 2707386 B2 JP2707386 B2 JP 2707386B2 JP 4011914 A JP4011914 A JP 4011914A JP 1191492 A JP1191492 A JP 1191492A JP 2707386 B2 JP2707386 B2 JP 2707386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材が集積されて
なるシート束を搬送する装置、特に詳細には搬送面上に
載置されたシート束を保持し、それを搬送面上で滑らせ
て所定位置まで搬送するシート束搬送装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】シート材が集積されてなるシート束を、
束の状態を保ったまま搬送することが多くの分野におい
てなされている。そして例えばシート束を裁断機にセッ
トする等の場合は、シート束を平らな搬送面上で滑らせ
て所定位置まで搬送することが多い。このようにシート
束を搬送面上で滑らせて搬送するためには、まずシート
束の端部を、上下1対の把持爪を備えた把持手段によっ
て把持し、この把持手段を移動させるのが一般的であ
る。
【0003】上記のようにシート束の端部を把持手段に
把持させるために、従来は、平らな搬送面の一部に切欠
きを設けておき、把持手段の下側の把持爪がこの切欠き
内に進入するようにして該把持手段をシート束端部の近
傍位置に配し、次いで両把持爪を作動させるようにして
いた。
【0004】また例えば特開昭60-132849 号公報に示さ
れるように、所定枚数のシート材毎にマーカーを挟んで
多数のシート材を山状に集積しておき、このシート山か
ら側方に飛び出しているマーカーをガイドにしてくさび
状部材をシート材間に進入させて隙間を生じさせ、それ
により下側のシート山から上方に分離された所定枚数の
シート材を1束として保持し、横に滑らせて搬送するこ
とも考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にシート束搬送面に切欠きを設ける場合は、シート材の
サイズ変更に対処するのが難しいという問題がある。す
なわち、シート束端部を把持する位置は、シート材のサ
イズに応じて変える必要があるので、上記切欠きの位置
も変える必要があり、搬送面にそのような機構を組み込
むと、搬送装置は非常に複雑なものとなってしまう。
【0006】またシート束搬送面に上述のような切欠き
が形成されていると、シート束の搬送方向によっては、
その隅部と切欠きとが干渉して、搬送不良を起こした
り、シート材が損傷する等の問題が生じる。
【0007】一方、集積されたシート山にくさび状部材
を進入させる場合は、このくさび状部材によってシート
材表面に傷が付くことがある。またこの場合は、シート
材間にマーカーを挿入させ、そしてそれを後に除去する
面倒な作業が必要となる上に、このマーカーが誤ってシ
ート束中に混入してしまうこともある。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、シート束と搬送面との間にシート材に損傷を与
えることなく、すき間をつくり、シート束を把持し、シ
ート材のサイズ変更にも容易に対応できる簡単な構成の
シート束搬送装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるシート束搬
送装置は、前述したように搬送面上に載置されたシート
束を、この搬送面上で滑らせて所定位置まで搬送するシ
ート束搬送装置において、シート束の搬送面に向って垂
直に空気を吹き付けて、このシート束の端部を搬送面か
ら浮かせる空気吹付け手段と、搬送面から浮かされたシ
ート束の端部を上下から把持する把持手段と、この把持
手段を搬送面に沿って移動可能で、シート束を上記所定
位置に送る移動手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用および発明の効果】上記の構成においては、シー
ト束の端部を空気吹付けにより搬送面から浮かせて把持
するようにしているので、搬送面に把持爪進入用の切欠
きを設ける必要がない。したがって、シート束と切欠き
とが干渉してシート材が損傷したり、搬送不良が起こる
ことがない。
【0011】また、シート束の端部に空気を吹き付ける
位置は、空気吹付け手段の取付け位置を変えることによ
って簡単に変更可能であり、さらにはこの取付け位置を
変えなくても、サイズが僅かしか変わらないシート束は
共通して好ましい把持位置(例えば幅方向中央位置)
浮かすことができるから、シート材のサイズ変更に容易
に対応できることになる。
【0012】そして上述の通り、シート束には無接触で
その端部を搬送面から浮かすようにしているので、この
シート束を浮かす際にシート材に傷が付くこともない。
さらには、シート束分離のために特別なマーカー類を用
いることも不要であるから、このマーカー類がシート束
内に混入することがなく、そしてそれをセットしかつ除
去する面倒な作業も不要となる。
【0013】なお、シート束を直線的に搬送させ、かつ
シート材がこの搬送方向のサイズのみ変更される場合に
おいては、シート束把持手段及び空気吹付手段を移動さ
せる移動手段は、上記搬送方向に1次元的に移動可能に
形成されればよい。一方、シート束を搬送面上で2次元
的に移動させる場合、もしくはシート束搬送方向と交わ
る方向のシート材サイズが大きく変更される場合、上記
移動手段は2次元的に移動可能に形成するのが望まし
い。
【0014】また、上記移動手段は、1個だけ設けるよ
うにしてもよいし、複数個設けるようにしてもよい。そ
して、この移動手段を複数個設け、さらに各移動手段を
2次元的に移動可能に形成した場合には、複数個のシー
ト束が互いに隣接した状態で配送面上に載置されるよう
な時(例えば大判のシート束を複数個の小判のシート束
に断裁する断裁機において、一度短冊状に中裁ちされた
複数個の短冊状シートが、隣接状態に並べられた状態で
中裁ち方向とは直交する方向に小裁ちされて、断裁機か
らの搬出位置に載置されるような時)、これらの各シー
ト束を傷付けることなく一度に引き離しながら搬送する
ことが可能となる。なお、この場合、各シート束の幅方
向の寸法が変更されても、各把持手段をそれぞれが把持
する各シート束の寸法に適応した好ましい把持位置にそ
れぞれ移動させることが可能であるから、シート束のサ
イズ変更に容易に対応できることになる。
【0015】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例によるシート
束搬送装置を示すものであり、図2はその要部を拡大し
て示している。この実施例の装置は一例として、搬送テ
ーブル10上に載置されたシート束11を裁断機12に供給す
るためのものである。シート束11は所定枚数の四角いシ
ート材11aが集積されてなるものであり、公知の手段に
より、搬送テーブル10上の所定位置(矢印Aで示す位
置)に載置される。
【0016】搬送テーブル10はその上面が、裁断機12の
シート束載置テーブル13の上面と揃うように形成されて
おり、これら両テーブル10、13の整合した上面がシート
束搬送面14となっている。
【0017】上記両テーブル10、13には、それぞれ連結
部材15、16が固定され、これらの連結部材15、16には、
両テーブル10、13の並び方向(図1の左右方向)に延び
る架台17の両端が各々固定されている。この架台17には
2本のレール18、19が固定されており、これらのレール
18、19にはそれらに沿って移動自在に把持手段20が装荷
されている。この把持手段20は、レール18、19に直接係
合している基部21と、ピストンロッド22を下方に向けて
基部21に取り付けられたエアシリンダ等のシリンダ23
と、上記ピストンロッド22の先端に取り付けられた上下
1対の把持爪24a、24bとから構成されている。ここ
で、より詳しくは、下爪24bが直接ピストンロッド22に
固定され、上爪24aはこの下爪24bに対して、図示しな
い駆動手段により上下方向に相対移動可能とされてい
る。
【0018】なお基部21にはシート材11aの幅方向(図
の紙面に垂直な方向)に位置変更可能な位置決めユニッ
ト29が固定され、シリンダ23はこの位置決めユニット29
にねじ止めで固定されている。したがって、このねじ止
めの位置を変えることにより、シリンダ23すなわち把持
爪24a、24bのシート材幅方向位置が調整可能となって
いる。
【0019】上記架台17には、レール18、19と平行にし
てシリンダ25が取り付けられており、このシリンダ25の
ピストンロッド26の先端には、把持手段20の基部21が固
定されている。したがって、このシリンダ25が作動して
ピストンロッド26が伸長、収縮すると、把持手段20はレ
ール18、19に沿って移動する。このように本実施例にお
いては、シリンダ25、ピストンロッド26、レール18、19
により、把持手段20を搬送面14に沿って移動させる手段
が構成されている。
【0020】一方搬送テーブル10には、保持部材30の下
端部が固定され、この保持部材30の上端部には、シート
材11aの幅方向に位置変更可能な別の位置決めユニット
材31が固定されている。
【0021】幅方向の位置決めユニット31には、ピス
トンロッド33を下方に向けた状態でシリンダ34が取り付
けられている。このピストンロッド33の先端部には、シ
ート材幅方向に回転軸が延びる状態にして、軟質のゴム
等からなるシート束押えローラ35が回転自在に取り付け
られている。またL字状のブラケット36を介して、空気
吹出しノズル37が下方を向く状態で取り付けられてい
る。この空気吹出しノズル37は、上記シート束押えロー
ラ35よりも裁断機12に近い位置に配されている。そして
この空気吹出しノズル37は、ホース38を介して圧縮空気
供給源に接続されている。
【0022】なおシート束押えローラ35は、シート束11
の端から例えば100 mm程度の位置で該シート束11を押さ
え付けるように配置される。また、空気吹出しノズル37
の取付け位置は、シート束11の幅方向中央位置において
束端面から10〜40mm程度離れた位置とされる。
【0023】シート束11が搬送テーブル10上の所定位置
(矢印Aで示す位置)に載置されると、シリンダ34が作
動されてピストンロッド33が所定長さ伸長され、シート
束押えローラ35がシート束11を上方から押さえ付ける。
次いでホース38の途中に介設された開閉弁(図示せず)
が開かれる等により、空気吹出しノズル37から例えば2
〜5kgf /cm2 程度の圧力の圧縮空気40が吐出する。こ
の圧縮空気40は搬送面14上に垂直に吹き付けられ、該搬
送面14に沿って四方に拡がり、この搬送面14とシート束
11との間に勢い良く入り込む。そこでこのシート束11の
端部は、搬送面14から上に浮かされる。このときシート
束11は上記ローラ35によって押さえられているので、シ
ート束11の端部のみが浮き上がり、シート束11が全体的
に動いてしまうことはない。
【0024】このとき把持手段20の上爪24aと下爪24b
とは、予め上爪24aが上端位置まで引き上げられた状態
で、図2に示す位置に設定されている。次いでシリンダ
23が作動してピストンロッド22を伸長させ、それにより
両爪24a、24bは、矢印Bで示す経路を下降する。次に
シリンダ25が作動してピストンロッド26を収縮させ、そ
れにより両爪24a、24bは矢印Cで示す経路を横移動す
る。すると、浮かされているシート束11の端部の下方に
下爪24bが入り込み、また上爪24aはシート束11の端部
の上方に位置する。次いで上爪24aが下降され、シート
束11の端部はこれら両爪24a、24bによって把持され
る。なお取付部材29に対するシリンダ23の取付位置は、
両爪24a、24bがシート束11の幅方向中央位置を把持す
るように設定されている。
【0025】その後シリンダ23が作動してピストンロッ
ド22が所定量収縮することにより、シート束11の端部が
若干量引き上げられる。次いでシリンダ25が作動してピ
ストンロッド26が伸長され、それによりシート束11は搬
送面14上を図中右方に滑らせて搬送される。このように
してシート束11が所定距離搬送されたところで、上爪24
aが引き上げられ、そこで両爪24a、24bによるシート
束11の把持が解除される。ピストンロッド26はその後も
若干伸長されるので、両爪24a、24bは図1に示すよう
にシート束11から完全に離れ、このシート束11は裁断機
12のテーブル13上の所定位置(図1中矢印Dで示す位
置)に載置されることになる。
【0026】この搬送されたシート束11は、裁断機12に
より所定の裁断処理を受けた後、他の公知の手段により
テーブル13上から排出される。搬送したシート束11を上
述のようにして解放した後、把持手段20の両爪24a、24
bは図2に示す位置に戻され、次のシート束11の搬送に
備える。
【0027】なおノズル37による空気吹付けと、ローラ
35によるシート束11の押さえと、両爪24a、24bによる
シート束11の把持は、シート束11の幅方向中央位置にお
いて行なうのが望ましい。しかし、搬送面14上でシート
束11の右側端あるいは左側端を位置規定するようにした
場合は、シート束11を構成するシート材11aの幅が変更
になると、その幅方向中央位置も変わることになる。本
装置においては、位置決めユニット29、31の位置調整に
よりこのシートサイズの変更に容易に対処可能となって
いる。
【0028】またシート材11aの長さ、つまりシート束
搬送方向のサイズも変わりうる場合は、ローラ35および
ノズル37を、この方向の位置も調整可能にして位置決め
ユニット31に取り付ければ、このサイズ変更にも対処可
能となる。なおこのシート材11aの長さが変更になる
と、両爪24a、24bによるこの長さ方向のシート束把持
位置も変える必要があるが、それには、両爪24a、24b
の初期位置(図2に示される位置)設定を変えたり、あ
るいは矢印Cの経路における移動長を変えることによっ
て対処可能である。
【0029】また、ローラ35およびノズル37を把持手段
20とともに移動可能に形成すれば、裁断機20で裁断され
た後のシート束11を把持してさらに別の位置に搬送する
ことも可能となる。
【0030】以上説明した通り本装置においては、下爪
24bをシート束11の下側に進入させるために搬送面14に
切欠きを設ける必要がないから、この切欠きとシート束
11とが干渉してシート材11aが損傷したり、搬送不良が
起こることがない。また、シート束11は無接触で搬送面
14から浮かされるから、シート束11を浮かす部材によっ
てシート材11aに傷が付くようなことも防止される。
【0031】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
3は本発明の他の実施例によるシート束搬送装置を示す
平面図、図4はその側面図、および図5はその要部を拡
大して示す側面図である。
【0032】図4、図5に示す本実施例のシート束搬送
装置52は、一例として、断裁機54により断裁されて互い
に隣接した状態で断裁機54のシート束載置テーブル56上
に載置された複数個のシート束58を、搬送テーブル60上
の所定位置(矢印Mで示す位置)まで、それぞれを引き
離しながら一度に搬送するためのものである。
【0033】搬送テーブル60は、その上面が断裁機54の
シート束載置テーブル56の上面と揃うように形成されて
おり、これら両テーブル56、60の整合した上面がシート
束搬送面62となっている。
【0034】上記両テーブル56、60の幅方向(図3
における上下方向)両端縁部上方には、この両テーブル
56、60の並び方向(図4における左右方向)に延び
る水平架台64、66が、断裁機54の上部と搬送テー
ブル60の図面右側端縁部近傍の床面68に設けられた
鉛直架台70との間に架設されており、上記水平架台6
4および66にはそれぞれレール72および74が固定
されている。そして、これら両レール72、74には、
該両レール72、74間に架け渡され、それらに沿って
図示しない駆動手段により移動可能な搬送手段76が取
り付けられている。
【0035】この搬送手段76は、レール72、74に直接係
合している基部78と、この基部78の下方に上記レール7
2、74と略直交する方向(図3における上下方向)に沿
って設けられたシャフト部材80と、このシャフト部材80
に沿って移動可能にこのシャフト部材80に取り付けられ
た複数個の把持ユニット82とを備えている。
【0036】図5によく示すように、把持ユニット82
は、シャフト部材80に直接係合している本体84と、本体
84に取り付けられ本体84をシャフト部材80に沿って移動
させるサーボモータ等の駆動手段85と、ピストンロッド
86を下方に向けて本体84に取り付けられたエアシリンダ
等のシリンダ88と、ピストンロッド86の先端に取り付け
られた支持体90とを備えている。そして、支持体90の先
端部には、シート束の幅方向に回転軸が延びる状態で、
軟質のゴム等からなるシート束押えローラ92が回転自在
に取り付けられている。また、支持体90には、空気吹出
しノズル94が下方を向く状態で取り付けられており、こ
の空気吹出しノズル94は、ホース96を介して圧縮空気供
給源に接続されている。さらに支持体90には、上爪98a
が下爪98bに対して図示しない駆動手段により上下方向
に相対移動可能に構成された上下1対の把持爪98a,98
bが、支持体90に対して図示しない駆動手段により図中
左右方向に相対移動可能に取り付けられている。
【0037】上記のように構成された各把持ユニット82
は、各シート束58が断裁後互いに隣接した状態でシート
束載置テーブル56の所定位置(図3、図4に矢印Nで示
す位置)に載置されると、シャフト部材80に沿って移動
すると共に、搬送手段76の基部78がレール72、74に沿っ
て移動することにより、各シート束の近傍の所望の位置
に待機する。各把持ユニット82が、所望の位置に移動す
ると、図5に示すように、各把持ユニット82のシリンダ
88が作動されてピストンロッド86が所定長伸張され、シ
ート束押えローラ92が各シート束58を上から押さえ付け
る。次いで空気吹出しノズル94から圧縮空気99が搬送面
62上に垂直に吹き付けられ、各シート束58の端部が搬送
面62から上に浮かされる。すると、各把持ユニット82の
一対の把持爪98a、98bが図5に示す位置から移動され
各シート束58の浮かされている端部を把持する。
【0038】その後圧縮空気99の吹出しが停止されると
共に、シリンダ88が作動してピストンロッド86が所定量
収縮することにより、シート束の端部が若干量引き上げ
られる。シート束58をそれぞれ把持した各把持ユニット
82は、シャフト部材80に沿って移動すると共に搬送手段
78の基部がレールに沿って搬送方向に移動することによ
り、各シート束58を引き離しながら搬送面62上を滑らせ
て搬送する。こうして各シート束58が所定距離搬送され
たところで、把持爪98a、98bによるシート束58の把持
が解除され、各シート束58は搬送テーブル60の所定位置
(図3、図4に矢印Mで示す位置)に載置されることに
なる。
【0039】この搬送された各シート束58は、他の公知
の手段により搬送テーブル60上から排出される。搬送し
た各シート束58を上述のようにして解放した後、各把持
ユニット82は次のシート束58の搬送に備える。
【0040】以上説明した通り本装置においては、シー
ト束58を把持するために搬送面62に切欠きを設ける必要
がないから、この切欠きとシート束58とが干渉してシー
ト材が損傷したり、搬送不良が起こることがない。ま
た、シート束58は無接触で搬送面62から浮かされるか
ら、シート束58を浮かす部材によってシート材に傷が付
くことも防止される。さらには、複数の把持ユニット82
が搬送面62に沿って2次元的に移動可能に設けられてい
るため、互いに隣接した状態で載置された各シート束58
を引き離しながら一度に搬送することが可能となり、ま
た各シート束58のサイズ変更があった場合でも、各把持
ユニット82の待機位置を変更することにより、把持爪98
a、98bが各シート束58の大きさに応じた好ましい把持
位置を把持することができるので、シート束58のサイズ
変更にも容易に対応することが可能となる。
【0041】なお、本実施例によるシート束搬送装置52
は、例えば図6に示すようなシート束の断裁システムに
おいての適用が考えられる。図6は本実施例によるシー
ト束搬送装置を適用した断裁システムの全体構成を示す
斜視図である。
【0042】図6に示す断裁システム102 は、クランク
状に形成されたテーブル104 上の図面右側の供給ステー
ションS1に供給された大判のシート束 106aを、所望
の大きさの小判のシート束 106bに断裁して図面左側の
搬出ステーションS2から搬出するまでの一連の断裁作
業を自動化したものである。この断裁システム102 にお
いて、大判のシート束 106aは、空気抜き機構M1によ
り空気抜きされた後、断裁機構M2によりまず短冊状に
中裁ちされ、次いで中裁ち方向と直交する方向に小裁ち
されて、搬送ステーションS2に小判のシート束 106b
として互いに隣接した状態で載置される。
【0043】そこで、本実施例によるシート束搬送装置
52を上記搬出ステーションS2に設置すれば、断裁され
て互いに隣接状態でテーブル104 上に載置された各小判
のシート束 106bを互いに引き離しながら一度に搬送す
ることが可能となり、一連の断裁作業をスムーズに行な
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置を示す側面図
【図2】上記実施例装置の要部を示す拡大側面図
【図3】本発明の他の実施例装置を示す平面図
【図4】上記他の実施例装置の側面図
【図5】上記他の実施例装置の要部を示す拡大側面図
【図6】上記他の実施例装置を適用した断裁システムの
全体構成を示す斜視図
【符号の説明】
10、60 搬送テーブル 11、58、 106a、 108b シート束 14、62 シート束搬送面 18、19、72、74 レール 20、76 搬送手段 22、26、33、86 ピストンロッド 23、25、34、88 シリンダ 24a、24b、98a、98b 把持爪 29、31 位置決めユニット 35、92 シート束押えローラ 37、94 空気吹出しノズル 38、96 ホース 40、99 圧縮空気

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送面上に載置されたシート束を、この
    搬送面上で滑らせて所定位置まで搬送するシート束搬送
    装置において、 前記シート束の搬送面に向って垂直に空気を吹き付け
    て、このシート束の端部を搬送面から浮かせる空気吹付
    け手段と、 搬送面から浮かされた前記シート束の端部を上下から把
    持する把持手段と、 この把持手段を前記搬送面に沿って移動可能で、シート
    束を前記所定位置に送る移動手段とを備えたことを特徴
    とするシート束搬送装置。
JP4011914A 1991-02-27 1992-01-27 シート束搬送装置 Expired - Fee Related JP2707386B2 (ja)

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