JP2706045B2 - ディスクストッカの誤挿入検出構造 - Google Patents

ディスクストッカの誤挿入検出構造

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JP2706045B2
JP2706045B2 JP8269194A JP8269194A JP2706045B2 JP 2706045 B2 JP2706045 B2 JP 2706045B2 JP 8269194 A JP8269194 A JP 8269194A JP 8269194 A JP8269194 A JP 8269194A JP 2706045 B2 JP2706045 B2 JP 2706045B2
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東京ピジョン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚のディスクを収
容するストッカを内蔵するディスク再生装置に関する。
更に詳述すると、本発明はサイズの異なるディスク例え
ば12cmディスク専用のディスク再生装置において、
12cmディスクが正しくキャリッジ上に載せられてい
ない場合および8cmディスクをセンターがずれた状態
で挿入した場合にこれを検出するディスクストッカの誤
挿入検出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数枚のディスクを自動的に交換
して連続的に演奏するディスク再生装置としては、複数
枚のディスクを各々載置したキャリッジに挿入したマガ
ジンを利用するものが知られている。しかし、このマガ
ジン方式はディスクを交換する場合にそれが一枚であっ
てもマガジン全体をディスク再生装置から一旦取り出し
てから行わなければならない煩わしさが伴う。
【0003】そこで、特開平4−38657号公報にお
いて、ディスク再生装置の内部にディスクを載せる複数
枚のキャリッジを収容したストッカを備え、該ストッカ
から任意のキャリッジを出し入れするトレイによってデ
ィスクの交換を行うディスクチェンジャーが提案されて
いる。このディスクチェンジャーは、図29に示すよう
に複数枚のキャリッジ202を収納するストッカ201
を上下動させて演奏しようとするディスク203が収納
されているキャリッジ202をトレイ204で出し入れ
可能な位置に移動させ、ストッカ201内のディスク2
03をトレイ204にキャリッジ202ごと移してから
トレイ204の前後動によってキャリッジ202上のデ
ィスク203を演奏可能な位置あるいはディスク再生装
置の外のイジェクト位置に取り出すように設けられてい
る。このストッカ201内におけるディスク203は、
キャリッジ202とストッカ201を上下方向に仕切る
隔壁209によって包囲され、ストッカ201内から飛
び出さないように格納されている。尚、図中符号205
はピックアップ、206,207,208はモータであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
クの飛び出しを防ぐためストッカ201内を隔壁209
で仕切る場合、ストッカ201が高さ方向に嵩張ってし
まいディスクチェンジャーが大型化する問題を伴う。
【0005】そこで、本発明者等は、ストッカ内の隔壁
を除きキャリッジを直に積み重ねてディスクのセンター
孔を貫通するシャフトによってディスクの飛び出しを防
ぐことを考えた。しかし、キャリッジにサイズの異なる
ディスク例えば12cmディスク専用のディスク再生装
置において、8cmディスクが誤って載せられた場合、
ストッカに格納される際にほとんどセンターがずれた状
態で収容されることになる。また、12cmディスクが
正しくキャリッジ上に載せられていない場合もある。こ
のような場合、ディスクのセンター孔を貫通するシャフ
トによってディスクの飛び出しを防ごうとすれば、ディ
スクをシャフトで挟み付け破壊してしまう虞がある。
【0006】本発明は、センターがずれた状態で異なる
サイズのディスクがキャリッジに載せられてストッカ内
へ格納される場合にこれを検出するディスクストッカの
誤挿入検出構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のディスクストッカの誤挿入検出構造は、デ
ィスクを載せた皿状のキャリッジと、このキャリッジを
複数枚積層して収納したストッカと、このストッカに対
し前記キャリッジを出し入れしてイジェクト位置で載せ
られたディスクを格納しまた選択されたディスクをキャ
リッジに載せたまま演奏位置あるいはイジェクト位置へ
取り出す搬送手段と、キャリッジがストッカに収納され
たときに上昇動作をしてディスクのセンター孔内に貫入
しディスクのセンターずれを防止するディスクロック手
段と、このディスクロック手段の上昇動作時にも拘らず
上昇できないでいることからセンターずれを起こして挿
入されたことを検出する誤挿入検出手段とを備えてい
る。
【0008】また、本発明のディスクストッカの誤挿入
検出構造において、誤挿入検出手段は、ディスクの誤挿
入を検出したときに搬送手段を逆転させてイジェクト位
置にディスクを自動排出させるようにしている。
【0009】
【作用】したがって、ディスクを載せたキャリッジがス
トッカ内へ格納されると、ディスクの選択を可能とする
ため、ストッカの上下動を可能とするストッカモードに
移行する。このとき、キャリッジ上の各ディスクが抜け
出ないようにするため、ディスクの中央の孔を貫通する
ディスクロックピンが上昇する。しかし、本来格納され
るべき12cmディスクではなく8cmディスクがキャ
リッジに載せられている場合には、ほとんどセンターず
れを起こしているのと同じ状態となる。このため、ディ
スクロックピンはディスクを挟んでしまい所定位置まで
上昇することができない。ディスクロックピンが本来上
昇しているはずのストッカモードに移行しているにも拘
らずディスクロックピンの上下動を検知するセンサから
は上昇を確認する信号が得られないときには、これを誤
挿入状態と判断してキャリッジ及びその上のディスクを
イジェクト位置まで排除する。これによって、誤って8
cmディスクをトレイのキャリッジ上に載せても、スト
ッカに格納されず再度イジェクト位置にまで取り出され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0011】この実施例のディスクチェンジャーは、デ
ィスクのストック位置とイジェクト位置との間に演奏位
置を有したもので、複数枚のディスク3を皿状のキャリ
ッジ2に載せて積層すると共に上下動して任意のディス
ク3を選択的に出し入れ可能とするストッカ部1と、選
択されたディスク3をキャリッジ2に載せたまま演奏位
置あるいはイジェクト位置へ搬送する搬送手段4と、ス
トッカ部1及び搬送手段4とを動かすための第1の駆動
手段たるモータ5と、演奏位置にディスク3があるとき
該ディスク3を載置して演奏を行うピックアップドライ
ブユニット6と、このユニット6を上下に移動させるカ
ム部材7と、このカム部材7を回転させる第2の駆動手
段たるモータ8と、カム部材7により駆動されて第1の
モータ5の動力をストッカ部1か搬送手段4かに切り換
えて伝える切換機構9とから構成されている。
【0012】ディスク3並びにキャリッジ2を出し入れ
する搬送手段4は、トレイ収納位置とイジェクト位置と
の間でディスク3が載置されたあるいは載置されていな
い空のキャリッジ2を移動させるトレイ10と、このト
レイ10上から演奏位置を通ってストッカ部1へキャリ
ッジ2を格納したりあるいはストッカ部1からキャリッ
ジ2を引き出してトレイ10内へセットするシャトル1
1及びトレイ10とシャトル11とをディスク出し入れ
方向に駆動する駆動機構12とから構成されている。
【0013】ここで、駆動機構12は、図7及び図8に
示すように第1の駆動手段たるモータ5と、該モータ5
の回転軸に固着されるプーリ13と、ベルト14と、モ
ータ5のプーリ13よりも大径のプーリ15と、プーリ
15と同軸上に設けられているギヤ(図示省略)と噛合
するトレイ駆動用ギヤ16と、切替ギヤ17及び切替ギ
ヤ17を介してトレイ駆動用ギヤ16と噛合するシャト
ル駆動用ギヤ18とから構成されている。これら各ギヤ
及びモータ等は、ディスク再生装置のメインシャーシ1
9上に固着される右サイドシャーシ20に回転自在に支
持されている。尚、右サイドシャーシ20には、シャト
ル11が侵入してくると押し上げられてキャリッジ2上
のディスクを検出する反射型フォトセンサ21の検知を
開始させるトリガスイッチ22と、シャトル11によっ
て揺動され引き出されていたキャリッジより上のキャリ
ッジを持ち上げているキャリッジリフタ23の突起24
と当接して該キャリッジリフタ23を前進させ持ち上げ
ていたキャリッジを降ろさせるキャリッジアーム25
と、シャトル11が所定位置まで引き込められたことを
検知してキャリッジ2がストッカ52に格納されたこと
を検出するリミットスイッチ26とを有している。尚、
右サイドシャーシ20及び左サイドシャーシ27には、
トレイ10の前後動の際にレールの働きを為すガイド突
起28と、ストッカ52の両側に2本ずつ突出して設け
られたピン64u,64dのうちの上方のピン64uと
係合する縦方向のガイド溝29とが設けられている。
【0014】トレイ10は、図20及び図21に示すよ
うに、トレイ本体30と、補強のためのフレーム31,
32と、トレイ本体30との間でキャリッジ2及びシャ
トル11を保持するガイド溝(図示省略)を形成するプ
レート33,34とで構成されている。各プレート
3,34にはキャリッジ2の裏面側に形成されている図
示していない溝と係合する細い凸条から成るレール35
が形成されている。また、シャトル11を挿入するプレ
ート34側にはシャトル11の先端の凹部36と係合
し、シャトル11をトレイ10に固定するロックアーム
37が設けられている。このロックアーム37はL形ア
ームから成り、スプリング38によって常時シャトル1
1の凹部36と係合する方向に付勢されている。シャト
ル11の先端には、ロックアーム37をばね力に抗して
一時的に回動させて乗り越えさせる楔形の突部39が設
けられている。また、ロックアーム37の反対側の端部
40はトレイ10の裏面側へ突出し、トレイ10を再生
装置内へ収容したときに右サイドシャーシ20の前端に
設けられた突起41と当接しシャトル11とトレイ10
とのロックを解除させるように設けられている。また、
シャトル11の裏面側にはラック146が形成されてい
る。更に、トレイ本体30の裏面側には左右のサイドシ
ャーシ20,27の入口付近に設けられているガイド
起28,28に各々係合する縦溝(図示省略)が設けら
れている。また、右サイドシャーシ20のトレイ保持溝
42に挿入されるアーム部分43およびプレート3
4の裏側には搬送手段を構成するトレイ駆動用ギヤ16
と噛合するラック144が設けられている。したがっ
て、トレイ10は各ガイド突起28,28とトレイ本体
30の溝とが係合した状態でアーム部分43がトレイ保
持溝部分42に保持され、前後方向に移動可能に支持さ
れる。そして、トレイ駆動用ギヤ16とラック144と
の噛合によってトレイ10は前後動する。
【0015】ここで、トレイ10のラックはトレイ10
が所定位置まで引き入れられたときにトレイ駆動用ギヤ
16との噛合が解除されるような長さに形成されてい
る。したがって、トレイ10が所定位置まで引き入れら
れたときには、シャトル11によって押し出されない限
りトレイ駆動用ギヤ16と噛み合うことはない。尚、こ
のトレイ10は、裏面のラック144とトレイ駆動用ギ
ヤ16との噛み合いが外れることと右サイドシャーシ2
0の突起41にロックアーム37が当たってシャトル1
1がトレイ10から切り離されることによって停止す
る。また、トレイ10のシャトル11が出入りする端部
には、シャトル11がトレイ10内に侵入し固定されて
いるときには没入し、シャトル11がトレイ10から飛
び出てトレイ保持溝部分42へ繰り出される際には突出
して右サイドシャーシ20の凹部(図示省略)と嵌合
し、トレイ10を右サイドシャーシ20に固定して動か
ないようにするラッチレバー44が設けられている。こ
のラッチレバー44はトレイ10内に揺動自在に設置さ
れ、シャトル11の上に乗り上げたときにトレイ10の
孔45から突き出るが、シャトル11が完全にトレイ1
0内に収容された際にはシャトル11から落ちて没入す
る。
【0016】更に、トレイ10のディスクを収容するほ
ぼ円形の孔46の縁には、2枚のディスクがキャリッジ
2上に誤って載せられた状態でストッカに格納される際
にずり落ちる上のディスクの端を支持する爪47,47
が設けられている。この爪47,47はディスクを2枚
載置したキャリッジ2がトレイ10から引き出されスト
ッカ52内へ格納される際に露呈してトレイ10の孔4
6上に残るディスク3の端をストッカ52内に格納され
るディスク3と共に支持する。トレイ本体30の円形の
孔46の出口側の縁にはキャリッジ2に設けられている
縦溝49と係合する突起48が設けられている。この突
起48とキャリッジ2のディスクを収める凹部50との
間にはディスク3が1枚だけ通過できる程度の隙間が設
けられ、2枚以上のディスクがキャリッジ2上に載せら
れた場合には、一番下のディスクを除いてそれから上の
ディスクの通過を妨げてトレイ10上に残すように設け
られている。したがって、2枚以上のディスクがキャリ
ッジ2上に載せられたとしても、1枚のディスクだけが
キャリッジ2に載せられてストッカ52内へ格納され、
収容能力を越えたディスク3が格納されることはない。
また、シャトル11のストロークエンドにおいて押され
るリミットスイッチ26の作動によってキャリッジ2の
ストッカ52への収容を確認した際に、依然として演奏
位置でディスクの存在を知らせる信号がフォトセンサ2
1から得られる場合には、これを複数枚のディスクが載
置されていたと判断してモータ5を逆転させて再び同キ
ャリッジ2をストッカ52から引き出し、イジェクト位
置までトレイ10を押し出すディスク自動排出機構が構
成されている。ここで、2枚目以降のディスクは、トレ
イ本体30の爪47,47とストッカ52内に収容され
たディスクの縁とで支持されているため、トレイ10の
下に落下することがなく、かつキャリッジ2の引き出し
によってディスクが取り出されると、再びそのディスク
の上に重なるように載置されて取り出される。
【0017】ストッカ部1は、ディスク3を載せる皿状
のキャリッジ2が複数枚(例えば本実施例の場合7枚)
積層状態で格納されているストッカ52と、該ストッカ
52を上下動させるストッカ昇降機構53とから成り、
ストッカ52を上下動させることにより選択された任意
のキャリッジ2をトレイ10で出し入れ可能な位置に移
動させるように設けられている。ここで、ストッカ上昇
機構53は図3に示すように、左右のサイドシャーシ2
0,27のガイド溝29との間でストッカ52を上下方
向に移動可能に支持する左右のストッカ支持プレート6
9R,69Lとこれを前後動させるストッカギヤ71を
含むギヤ列と第1の駆動手段たるモータ5と連結させる
ブッシュ78、ギヤ77、シャフト79などから構成さ
れている。
【0018】ここで、ストッカ52は奥行き側の側方に
キャリッジ2の側方の凹部58に嵌合して軽い力で付勢
し固定するための板ばね54を備えると共に突き当たり
の面にキャリッジ2の後端の突起55が嵌合する孔(図
示省略)が設けられている。したがって、キャリッジ2
は後端の突起55を中心にしてストッカ52内で上下方
向に揺動可能に支持され、前端の縁部分で積み重ねられ
ている。ストッカ52には7枚のキャリッジ2が収納さ
れている。尚、最下段のキャリッジ2には12cmディ
スクを収める凹部50の他に8cmディスクを収容でき
る凹部51が設けられている。これ以外のキャリッジに
はスペースの節約のため8cmディスクを収容する凹部
51は設けられていない。キャリッジ2はディスク3を
載せる凹部50,51が形成されると共にその中央部分
にピックアップドライブユニット6のターンテーブル1
10などが通過し得るように貫通孔56が設けられてい
る。このキャリッジ2の前端の両側にはシャトル11の
アーム60と係合する凹部57が設けられている。この
凹部57は少なくともシャトル11が出入りする側面に
設けられる。凹部57にはキャリッジ2のストッカ52
からの脱落を防止するため、トップカバー61から垂下
するキャリッジストッパピン62が挿入され、サイドシ
ャーシ20,27側からも上向きに突き出されてキャリ
ッジストッパピン62と対向配置されている突起(図示
省略)との間にシャトル11によって出し入れされる1
枚のキャリッジ2だけが通過し得る隙間が設けられてい
る。したがって、ストッカ52内に収容された7枚のキ
ャリッジ2はシャトル11によって出し入れされる1枚
を除いて、他の6枚はキャリッジストッパピン62とサ
イドシャーシ20,27の図示していない突起とに凹部
57が係合することによって飛び出すことがない。
【0019】また、キャリッジ2の両側には楔形の突起
59が形成されている。楔形の突起59は、キャリッジ
2を持ち上げるのに利用される。即ち、左右のサイドシ
ャーシ20,27に前後動自在に取り付けられたキャリ
ッジリフタ23,84に設けられた楔形の突起85が積
み重ねられたキャリッジ2,2,…,2の楔形の突起5
9,…,59の間に割り込むことによって、引き出そう
とするディスクを載せたキャリッジよりも上のキャリッ
ジを押し上げ、引き出そうとするキャリッジとの間に空
間を形成できるようにしている。このキャリッジ2の楔
形の突起59とキャリッジリフタ84の楔形の突起85
とによって切換機構9の動きに連動して動作し、ストッ
カ52内の選択されたディスクを載せたキャリッジより
も上方にあるキャリッジを上方へ持ち上げるリフト機構
が構成されている。尚、キャリッジ2のディスク3を収
容する凹部50の前後方向のほぼ中心に相当する位置に
は、ディスク3の存在を検知するためのフォトセンサ2
1からの光を通過させるスリット状の孔67が設けられ
ている。
【0020】一方、ストッカ52の底板には、キャリッ
ジ2上のディスク3のセンター孔3hと同心上に丸穴6
5が開けられており、メインシャーシ19から突き出た
シャフト130にスライド自在に支持された円筒状のデ
ィスクロックピン125が挿入し得るように設けられて
いる。また、ストッカ52の上板にはトップカバー61
から垂下するディスクストッパピン63が挿入される丸
穴66が開けられている。メインシャーシ19から突き
出るディスクロックピン125とトップカバー61から
垂下するディスクストッパピン63とは対向し、キャリ
ッジ2並びにディスク3の出し入れを可能とするモード
時にはそれらの間に1枚分のキャリッジ2とその上に載
置されたディスク3だけが通過し得るだけの隙間があけ
られるように設けられている。また、キャリッジ2並び
にディスク3の飛び出しを阻止する必要のあるモード
時、例えばストッカ52を上下動させて選択されたディ
スクを載置するキャリッジ2を取り出し位置・トレイの
前後動高さに移動させる場合には、ディスクロックピン
125を上方へ押し上げディスクストッパピン63と突
き合わさせて前述の隙間を閉じ、キャリッジ2上のディ
スク3がストッカ52から抜け出ないように設けられて
いる。ディスクストッパピン63とディスクロックピン
125とはそれぞれディスク3のセンター孔3hを貫通
する。
【0021】ディスクロックピン125はスプリング1
41により常に上方へ付勢される一方、その上昇動がロ
ックピンカム128により抑制され、ロックピンカム1
28によって上下動が制御されている。ロックピンカム
128は、ディスクロックピン125の下端から側方へ
突出したピン127,127と係合してディスクロック
ピン125の上昇を抑える斜板状のカムでシャフト13
0に嵌合される長孔129によって前後動可能に支持さ
れている。また、ロックピンカム128の一端に設けら
れたピン142がカム部材7の裏面側に設けられたディ
スクロックピン駆動用のカム溝101と係合し、カム部
材7の回転によってロックピンカム128を前後方向に
スライドさせるように設けられている。したがって、カ
ム部材7の回転によってロックピンカム128が前後方
向に移動すると、それに従ってディスクロックピン12
5が上昇ないし下降する。
【0022】また、ディスクロックピン125の下端付
近にはディスクロックピン125の上昇を確認するため
のセンサ126が配置されている。そして、このセンサ
126を利用して、カム部材7がディスクロックピン1
25を上昇させる位置に回転しているにも拘らず、ディ
スクロックピン125が上昇できないでいることを検出
したときには、ディスクの位置不良ないし12cmディ
スク専用キャリッジであるにも拘らず8cmディスクが
収容されたと判断してこれを排除する8cmディスク誤
挿入検出機構が構成されている。即ち、図18(A)に
示すようにディスクが正常に載置されている場合にはデ
ィスク3のセンター孔3hをディスクロックピン125
が貫通してディスクストッパピン63と当接するが、図
19(A)に示すようにディスク3がずれて載置されて
いる場合には、図19(B)に示すようにディスクロッ
クピン125とディスクストッパピン63との間でディ
スク3を挟んでしまいディスクロックピン125の上昇
が不完全となる。このため、ディスクロックピン125
の上昇を確認する信号がセンサ126から出力されな
い。また、12cmディスク専用のキャリッジに8cm
ディスクが載置された場合にも、キャリッジ上で8cm
ディスクが動いてしまい8cmディスクのセンター孔3
hがディスクロックピン125からずれるため同様とな
る。
【0023】また、このディスクチエンジャーの場合、
ストッカ52へディスクを格納しようとする際には、ト
レイ本体30からキャリッジ2が分離されるため、トレ
イ本体30とキャリッジ2との間に穴があくことにな
る。このため、8cmディスクが載せられた位置によっ
てはキャリッジ2の移動に伴ってディスクがトレイ本体
30とキャリッジ2との間の穴から下に落下してしまう
虞がある。これを完全に防ぐためには、トレイ10上に
載せられたディスクが8cm盤の場合には直ちにイジェ
クト位置へ排出するように設けることが望ましい。例え
ば、この8cmディスク自動排出機構としては、図28
に示すように、演奏位置でディスクの有無を検出する前
述の光反射型のフォトセンサ21の他に、正しくセット
されたディスク中心位置を挟んで前後にそれぞれフォト
センサなどの位置検出手段148,149を配置して、
ディスクを検出するようにしている。8cmディスクを
中心の正しい位置に載せた状態において、8cmディス
クの輪郭よりも内側でかつ輪郭に最も近づいた位置にデ
ィスク検知用フォトセンサの発光素子と受光素子とがト
レイ10の上と下にそれぞれ対向配置されている。この
とき、各センサ148,149の位置はディスクロック
ピン125が貫通できる範囲でディスクの位置ずれを許
容できるように考慮されている。そして、キャリッジ2
には貫通孔56よりも後方にディスク検出用の孔147
が開口されている。また、第1のフォトセンサ148は
貫通孔56を利用して光が通過する。したがって、セン
ターがずれた状態で8cmディスクが載せられている場
合には、第1のフォトセンサ148あるいは第2のフォ
トセンサ149のいずれか一方でのみディスクが検知さ
れる。また、12cmディスクあるいは8cmディスク
が正しい位置に載せられている場合には、第1及び第2
のフォトセンサ148,149で同時にディスクを検知
する。したがって、第1あるいは第2のいずれかのフォ
トセンサ148,149でのみディスクを検知した場合
には、これを8cmディスクがずれた状態で載せられて
いると判断して搬送手段4を逆転させイジェクト位置ま
で自動排出する。尚、8cmディスクが載せられている
場合でもセンターがずれていなければ落下の虞もない
し、またストッカ52に格納してもディスクロックピン
125によって傷つけられる虞もないので、この場合に
は自動排出する必要はない。
【0024】カム部材7は、メインシャーシ19に設置
されたシャフト131に取り付けられて第2駆動手段た
るモータ8により正逆回転される。モータ8の回転はウ
ォーム97を介してメインシャーシ19上のシャフト1
32に支持されているギヤ98に伝達され、該ギヤ98
と噛合するカム部材7の外周面のギヤ99に伝達され
る。カム部材7の裏面には、図5に示すように、ストッ
カ52の上下動を制御するカム溝100とディスクロッ
クピン125の上下動を制御するカム溝101との2本
の溝カムが形成されている。外側のカム溝100には切
換機構9を構成するチェンジプレート87と連動するチ
ェンジアーム88のピン138が嵌まっていて、このチ
ェンジアーム88の他端においてばね145を介して係
合しているチェンジプレート87を図1上左右にスライ
ドするように設けられている。他方、内側のカム溝10
1にはロックピンカム128のピン142が嵌まってい
る。外側のカム溝100の小径側aにチェンジアーム8
8のピン138が位置している時、チェンジプレート8
7は右方へスライドされ、ストッカ52を上下動させる
駆動系にモータ5が連結されるようになっている。した
がって、ストッカ52はモータ5の駆動によって上下動
する。この時、内側のカム溝101の大径側にロック
ピンカム128のピン142が位置しているので、ディ
スクロックピン125が上方にバネ付勢され、トップカ
バー61のディスクストッパピン63と当接してキャリ
ッジ及びディスク3が飛び出さないようになっている。
また、外側のカム溝100の大径側bにチェンジアーム
88のピン138が位置しているとき、チェンジプレー
ト87は左方へスライドされ、ストッカ52を上下動さ
せる駆動系はモータ5から切り離され、シャトル11及
びトレイ10を前後動させる駆動系がモータ5に連結さ
れるようになっている。このとき、内側のカム溝101
の小径側にロックピンカム127のピン142が位置
しているので、ディスクロックピン125はバネ力に抗
して下方に押し下げられトップカバー61のディスクス
トッパピン63との間に隙間ができてキャリッジ2及び
ディスク3が出入りできるようになっている。
【0025】また、カム部材7の表面側にはカム部材7
の回転位置を検出するためのカム103a,103b,
103cが設けられている。この3つのカム103a,
103b,103cによってメインシャーシ19上に配
置されている位置センサ133,134を作動させてカ
ム部材7の回転位置を検出するように設けられている。
【0026】更に、カム部材7の表面にはピックアップ
ドライブユニット6を昇降させるカム102が形成され
ている。このカム102は図10及び図11に示すよう
に、アーム107の自由端115を挟持する溝カムを周
面に形成したもので、A点からC点までの95°の回転
角度でアーム107に対しドライブユニット106を演
奏位置(図10の(C))から退避位置(図10の
(A))までの変位を与えるようにしている。
【0027】一方、上述のカム部材7によって駆動され
るチェンジアーム88とチェンジプレート87とは、チ
ェンジプレート87の長孔147を貫通する係合片89
によって係合され、かつ該係合片89とチェンジプレー
ト87の係合片90との間に介在されたスプリング14
5によってチェンジアーム88が常時カム部材7の外径
側へ向けてピン138が付勢されている。また、チェン
ジプレート87は長手方向に2本の長孔93,93を有
し、該長孔93,93を貫通するメインシャーシ19の
2本のガイドピン136によってメインシャーシ19を
横切る方向に移動可能に支持されている。したがって、
チェンジアーム88がカム部材7の回転によって揺動す
ると、チェンジプレート87は左あるいは右にスライド
するようになっている。
【0028】他方、チェンジプレート87の左端にはキ
ャリッジレバー86が連結されている。キャリッジレバ
ー86とチェンジプレート87との連結は、チェンジプ
レート87のスライド方向に対し45°傾斜する長孔9
4とこれに嵌合するピン95とによって行われ、チェン
ジプレート87の左右へのスライドをキャリッジレバー
86の前後動に変換するように設けられている。キャリ
ッジレバー86は、前後方向に延びる長孔96を有し、
該長孔96を貫通するメインシャーシ19の2本のガイ
ドピン135,135によって前後方向に移動可能にメ
インシャーシ19上に取り付けられている。そして、こ
のキャリッジレバー86の先端部には、左サイドシャー
シ27にスライド自在に支持されたキャリッジリフタ8
4が嵌合され、これを前後動させるように設けられてい
る。
【0029】また、チェンジプレート87の右端近傍に
は直立した二叉部91が形成され、右サイドシャーシ2
0を貫通したシャフト79の左端側とその軸方向にのみ
係合されている。これによって、チェンジプレート87
のスライドに伴ってシャフト79をも左右にスライドさ
せるように設けられている。一方、シャフト79には一
端に切替ギヤ17が、他端に3本のロックアップピン8
0を有するブッシュ78が一体回転するように固着され
ており、それらの間にスプリング82を介在させてブッ
シュ78と対向するギヤ77がシャフト79に回転自在
に装着されている。したがって、チェンジプレート87
の左右へのスライドに伴うシャフト79の軸方向移動に
よってブッシュ78のロックアップピン80とギヤ77
のロックアップピン81が係合したりあるいは離脱する
と共に切替ギヤ17がシャトル駆動用ギヤ18と切り離
されたりあるいは噛合するように設けられている。しか
して、第2の駆動手段たるモータ8及びカム部材7など
と相まって、モータ5の回転をストッカ部1か搬送手段
4に切り換えて伝える切換機構9が構成されている。
【0030】一方、ギヤ77にはギヤプレート83に支
持されたギヤ76,75,74から成るギヤ列が連結さ
れ、ギヤ77の回転をストッカギヤ71に伝えるように
設けられている。ストッカギヤ71はラックから成り、
右ストッカ支持プレート69Rにネジ止めなどよって固
定されている。左右のストッカ支持プレート69R,6
9Lは、前後方向に延びる長孔73,73を利用してメ
インシャーシ19にスライド可能に取り付けられること
によって、前後方向にスライド可能とされている。そし
て、右ストッカ支持プレート69Rにはメインシャーシ
19から起立するシャフト130に回動自在に支持され
たストッカアーム72の右端が係合しており、左ストッ
カ支持プレート69Lには左端が係合している。この係
合は、例えば左右のストッカ支持プレート69R,69
Lにあけられているスリットにストッカアーム72の先
端を差し込むことによって行われている。したがって、
チェンジプレート87のスライドに連動するシャフト7
9の移動によって切替ギヤ17がシャトル駆動用ギヤ1
8から切り離されると同時にブッシュ78とギヤ77と
を連結してモータ5の回転をストッカギヤ71に伝達す
ると、右ストッカ支持プレート69Rが前方あるいは後
方にスライドすると同時に左ストッカ支持プレート69
Lもその逆方向にスライドする。また、ストッカ支持プ
レート69R,69Lには階段状の溝70R,70Lが
形成されていて、その溝70R,70Lにストッカ52
の側方に突出する2組のローラピン64u,64dのう
ちの一方例えば下方のローラピン64dが係合されてい
る。ローラピン64dの他方、例えば上方のローラピン
64uは左右のサイドシャーシに設けられている縦溝2
9,29にそれぞれ嵌合され、上下方向にのみ移動可能
に設けられている。したがって、左右のストッカ支持プ
レート69R,69Lが互いに逆方向に前進ないし後退
することによって下方のローラピン64dが階段状の溝
70R,70Lを上下動し、ストッカ52を上下動させ
る。尚、ストッカアーム72とメインシャーシ19との
間にはスプリング140が張架されている。
【0031】ディスク3を載せて回転させ再生を行うピ
ックアップドライブユニット6は、ピックアップユニッ
ト106とこれを支持して上下方向に移動させるアーム
107とから構成されている。ピックアップユニット1
06は4箇所でクッション109を介してアーム107
に取り付けられ弾性支持されている。このアーム107
にはピックアップユニット106を載置する面に対して
傾斜する線上即ち異なる鉛直線上に配置された支軸11
1,112が2本形成されており、メインシャーシ19
に固着されたブラケット108の2つの長孔113,1
14に嵌合している。ブラケット108と係合する2本
の支軸112,113によって揺動自在にメインシャー
シ19上に支持されているアーム107の自由端側には
カム部材7と係合する突起115が設けられ、カム部材
7の回動によって上下方向の変位がアーム107の自由
端側に与えられるように設けられている。2つの長孔の
うち、上方の支軸111が嵌合する長孔113は垂直方
向に長く下方の支軸112が嵌合する長孔114は傾斜
して配置されている。そして、2つの長孔113,11
4は同一線上に配置されず下の傾斜した長孔114の方
が僅かに後方即ちターンテーブル110側へ寄せて設け
られている。また、2つの支軸111,112も同一線
上に配置されず、下側の支軸112の方が僅かに後方へ
寄せて設けられている。このため、上の支軸111の垂
直方向への移動と下の支軸112の斜上下方向への移動
によって、アーム107の旋回中心が前方(イジェクト
位置方向)へ設定される。したがって、カム部材7の回
転によりアーム107が2つの支軸111,112を中
心に上下へ回動する際、上昇位置の近くでは水平方向へ
移動しつつ上昇する動作をする。尚、アーム107の自
由端には上方に突出するピン115aが設けられてい
る。このピン115aはキャリッジ2の孔68に係合す
ることによってキャリッジ2の位置決めの微調整を行
う。
【0032】また、クランパー117は、ピックアップ
ドライブユニット6のターンテーブル110との間でデ
ィスク3を挟持するためのもので、例えばプラスチック
製の円筒体から成り、ターンテーブル110側に埋設さ
れているマグネットに吸着される強磁性体のクランパー
プレート123をその筒内に固定し、クランパーシャー
シ116に形成された正方形の孔118に挿入されて回
転自在に取り付けられている。クランパーシャーシ11
6の孔118の周りには少なくとも2辺、好ましくは3
辺にスリット119,119,119が設けられてその
周囲の辺124,124,124をばねとして機能する
ように設けられている。また、クランパー117には、
孔118よりも大径のフランジ121,122が設けら
れ、このフランジ部分121,122がクランパーシャ
ーシ116に係合することによって離脱しないように設
けられている。尚、円筒部の大きさは、孔118の一辺
よりも小径に設けられ、孔118の一部に円筒部を押し
つけた際には、他の2辺に対しフランジ部が僅かに係合
する程度の寸法とされている。したがって、クランパー
117をクランパーシャーシ116の正方形の孔118
に挿入する際には、まずフランジ121の一部を孔11
8の対角線を利用して差し込んだ後、円筒部をその一隅
120に押しつけながら軸方向へ押圧することによっ
て、残る2辺124,124及び押圧されている1辺の
辺124が弾性変形してフランジ121が乗り越えるの
を許容する。このとき、フランジ121の外側の面が斜
面ないし曲面となっていれば、一層容易に乗り越えるこ
とができる。一旦、フランジ121が孔118を通過し
て嵌合した後は、フランジ121部分が孔118の縁に
引っかかるので容易には抜け外れない。正方形の孔11
8の対角線はクランパー117のフランジ121の直径
よりも若干長くしてあり、かつ中間辺が撓むようになっ
ている。
【0033】以上のように構成されたディスクチェンジ
ャーによると、次のように作動する。
【0034】まず、ディスクの排除について述べる。ト
レイ10及びキャリッジ2が格納されている状態で第1
の駆動手段たるモータ5が図示していない制御装置から
の指令で回転し始めると、モータ5の動力がベルト1
4、プーリーギヤ15、トレイ駆動用ギヤ16、切替ギ
ヤ17、シャトル駆動用ギヤ18、シャトル11に伝え
られる。このとき、シャトル11のアーム60がストッ
カ52内のキャリッジ2の1つの凹部57に係合してい
るので、トレイ10側へ引き出される。また、このモー
ド時には、第2の駆動手段たるモータ8によりカム部材
7が回動されてチェンジプレート87が左方向へ移動さ
れているのでキャリッジレバー86も後方へ移動され、
キャリッジリフタ84の楔形突起85が移送されるキャ
リッジとそれより上のキャリッジの楔形突起59の間に
割り込み移送されるキャリッジより上のキャリッジを上
方へ持ち上げる。また、このときチェンジプレート87
のシャフト92がストッカギヤ71の下面に設けられた
溝104に嵌入しているので、左右のストッカ支持プレ
ート69R,69Lの前後動がロックされ、ストッカ5
2は上下動しないように固定される。同時に、切換機構
9を構成するブッシュ78とギヤ77とは非係合状態に
あり、ブッシュ78と同軸上の切替ギヤ17はシャトル
駆動用ギヤ18と噛合している。
【0035】そこで、シャトル11が前方へ移動する
と、サイドシャーシ20に回動自在に設けられていたキ
ャリッジアーム25がスプリング143の力で時計方向
に回動するのでキャリッジリフタ23も後方へ移動し、
移送されているキャリッジより上のキャリッジを上方へ
持ち上げるべく楔形突起(図示省略;反対側のキャリッ
ジリフタ23と同形状のもの)がキャリッジの楔形突起
59の下に割り込む。更に、シャトル11が繰り出され
トレイ10を前方へ押すと、それと同時にトレイ及びプ
レート34の下面にそれぞれ形成されているラック14
4とトレイ駆動用ギヤ16が噛合し、トレイ駆動用ギヤ
16によってトレイ10が前方へ移動しだす。
【0036】トレイ10が前方へ移動しだす瞬間、トレ
イ10の中に設けられているロックアーム37が回動し
シャトル11の凹部36と係合してトレイ本体30とシ
ャトル11とが一体となる。したがって、シャトル11
のアーム60と係合しているキャリッジ2も一体とな
る。尚、ディスク3の装填は上述のディスク・キャリッ
ジの排出と逆の動作である。更に、ディスクロックピン
125が完全に上昇したときのみスイッチ126が働く
ようになっているので、ディスクが8cm盤であったり
センターずれして装填されたときにもこれを検知して自
動排出できるようになっている。
【0037】次に、ストッカ部1の上下動について説明
すると、まず、ストッカ52の上下動は、トレイ10が
ディスク再生装置内へ収納され、キャリッジ2がストッ
カ52内に格納されているときにのみ行われるように設
けられている。したがって、キャリッジ2がストッカ5
2内に格納されると、モータ8がカム部材7を回転させ
チェンジプレート87を図1上右へ移動させる。する
と、チェンジプレート87の端の二叉部91でシャフト
79が押されて右サイドシャーシ20から突出するよう
に移動し、切替ギヤ17がシャトル駆動用ギヤ18から
切り離される一方、ブッシュ78とギヤ77とがロック
アップピン80,81をそれぞれ係合させて一体化す
る。これによって、モータ5の動力がベルト14、プー
リ15、トレイ駆動用ギヤ16、切替ギヤ17、シャフ
ト79、ブッシュ78、ギヤ77、ギヤ76,75,7
4、ストッカギヤ71と伝達される歯車列を構成する。
そこで、モータ5を制御指令に基づいて任意の方向に回
転させると、ストッカ支持プレート69Rが任意の方向
に任意量だけ前進ないし後退する。このとき、ストッカ
支持プレート69Rの前後動はシャフト130を中心に
回動するストッカアーム72を介して左側のストッカ支
持プレート69Lにも伝達され、左側のストッカ支持プ
レート69Lを同量だけ移動させる。これによって、左
右のストッカ支持プレート69R,69Lが同量だけ互
いに逆方向に移動してストッカ52を上下動させる。
【0038】ここで、ストッカ52の高さ検知、即ち選
択されたディスク・キャリッジの検知はストッカギヤ7
1に設けられたスリット105とメインシャーシ19上
に対向設置された透過型のセンサ139によって構成さ
れるストッカ位置検知手段により0〜6番のキャリッジ
が選択できるように設けられている。例えば、ホームポ
ジションないし現在の位置から何番目のディスクないし
キャリッジであるかを表示できる。
【0039】次に、ディスクを演奏するときは、選択さ
れたディスクが演奏位置に出れるよう上述のストッカ位
置検知手段でストッカ52を上下動作させる。ストッカ
52が所定の位置に上昇ないし下降した後にカム部材7
の回動によってチェンジアーム88が駆動され、チェン
ジプレート87を左方向へ移動させる。これによって、
チェンジプレート87と係合するキャリッジレバー86
が奥側へ押されて、キャリッジリフタ84の楔形突起8
5が積み重ねられたキャリッジ2,…,2の楔形突起5
9の間に割り込み、選択されたディスクが載置されてい
るキャリッジよりも上のキャリッジを持ち上げる。一
方、チェンジプレート87の左側への移動によってシャ
フト79が左側へ移動し、切替ギヤ17とシャトル駆動
用ギヤ18とが噛合すると共にブッシュ78とギヤ77
とが切り離されストッカギヤ71側への回転伝達は遮断
される。このとき、左側へ移動するチェンジプレート8
7の右端のピン92がストッカギヤ71の下面に形成さ
れている溝104内へ挿入され、ストッカギヤ71の前
後動を阻止する。そこで、モータ5を駆動すれば、シャ
トル駆動用ギヤ18と噛合するシャトル11がトレイ1
0内へ向けて繰り出される。このとき、シャトル11
アーム60がキャリッジ2の凹部57に係合しているの
でキャリッジ2を引き出しトレイ10内に移す。そし
て、そのキャリッジ2の引き出し動作の途中で、キャリ
ッジ2のディスク検出用の孔67を通してディスク面に
光センサ21の光が当たって反射光を検知したときに、
キャリッジ2を止めれば演奏位置に選択されたディスク
3をセットできる。次いで、カム部材7の回転によって
ピックアップドライブユニット6が2つの支軸111,
112を中心としてブラケットの長孔113,114内
で揺動するように持ち上げられてターンテーブル110
上にディスク3を載置し、クランパーシャーシ116に
回転自在に挿入されているクランパー117との間で挟
持する。それから演奏を行う。
【0040】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のディスクストッカの誤挿入検出構造によれば、センタ
ーずれを起こしているディスクが存在すると、ストッカ
内に格納されたキャリッジ上の各ディスクが抜け出ない
ようにするためディスクの中央の孔を貫通するディスク
ロックピンがディスクを挟んで所定位置まで上昇するこ
とができないので、このディスクロックピンの上下動を
検知することによって簡単に誤挿入を検出することがで
きる。12cm専用のキャリッジに8cmディスクが載
せられた場合、トレイの移動によってキャリッジ上で8
cmディスクが移動するため、ほとんどセンターずれを
起こしているのと同じ状態となるので、8cmディスク
の誤挿入を検出することができる。
【0042】また、請求項2の発明の場合、誤って8c
mディスクをトレイのキャリッジ上に載せても、ストッ
カに格納されず再度イジェクト位置にまで取り出され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクチェンジャーの切換機構の一例を示す
斜視図である。
【図2】切換機構を構成するブッシュとギヤ及びシャフ
トの分解斜視図である。
【図3】ストッカ部の一実施例を示す斜視図である。
【図4】ストッカの分解斜視図である。
【図5】カム部材の裏面図である。
【図6】ストッカギヤの平面図である。
【図7】搬送手段の駆動系の斜視図である。
【図8】図7の搬送手段の駆動系の分解斜視図である。
【図9】ピックアップドライブユニットとトレイとを示
す斜視図である。
【図10】ピックアップドライブユニットの作動状態を
示す側面図で、(A)は退避状態、(B)はピックアッ
プ上昇途中の状態、(C)はピックアップセット状態を
示す。
【図11】カムギヤを示す図で、(A)は平面図、
(B)はピックアップドライブユニットを駆動するカム
を示す側面図である。
【図12】ピックアップドライブユニットの分解斜視図
である。
【図13】クランパーとクランパーシャーシとの装着前
の状態を示す斜視図である。
【図14】装着後のクランパーとクランパーシャーシと
を示す斜視図である。
【図15】クランパーとクランパーシャーシとを装着す
る状態を示す正面図である。
【図16】クランパーとクランパーシャーシとを装着す
る状態を示す平面図である。
【図17】本発明のディスクストッカの誤挿入検出構造
を適用したストッカとディスクロックピン及びディスク
ストッパピンとの関係を示す斜視図である。
【図18】本発明のディスクストッカの誤挿入検出構造
において、ディスクがキャリッジ上に正しく収容された
場合におけるディスクロックピンの作動状態を示す説明
図で、(A)はキャリッジ格納時、(B)はディスクロ
ックピンによってディスクをロックした状態を示す。
【図19】本発明のディスクストッカの誤挿入検出構造
において、ディスクがキャリッジ上にずれて収容された
場合におけるディスクロックピンの作動状態を示す説明
図で、(A)はキャリッジ格納時、(B)はディスクロ
ックピンによってディスクを挟持した状態を示す。
【図20】トレイの斜視図である。
【図21】トレイの分解斜視図である。
【図22】メインシャーシにストッカ支持プレートやス
トッカアームなどのストッカ昇降機構を構成する部材を
取り付ける状態を示す組立斜視図である。
【図23】図22の状態に更にカム部材やディスクロッ
クピンなどを組み付ける状態を示す組立斜視図である。
【図24】図23の状態に更に搬送手段の駆動系を組み
付ける状態を示す組立斜視図である。
【図25】図24の状態に更にストッカ及びトッププレ
ートを組み付ける状態を示す組立斜視図である。
【図26】図25の状態に更にトレイ及びクランパーシ
ャーシを組み付ける状態を示す組立斜視図である。
【図27】組立が完了したディスクチェンジャーを示す
斜視図である。
【図28】8cmディスクの自動排出機構の一例を示す
概略図である。
【図29】従来のディスクチェンジャーの概略機構を示
す説明図である。
【符号の説明】
2 キャリッジ 3 ディスク 4 搬送手段 10 トレイ 52 ストッカ 125 ディスクロックピン 126 誤挿入検出手段たる位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 19/20 G11B 19/20 N (72)発明者 青木 健一郎 東京都板橋区加賀2丁目17番3号 東京 ピジョン株式会社内 (72)発明者 上條 昌夫 東京都板橋区加賀2丁目17番3号 東京 ピジョン株式会社内 (72)発明者 縄田 清 東京都板橋区加賀2丁目17番3号 東京 ピジョン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−18670(JP,A) 特開 昭63−113959(JP,A) 特開 平5−12789(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを載せた皿状のキャリッジと、
    このキャリッジを複数枚積層して収納したストッカと、
    このストッカに対し前記キャリッジを出し入れしてイジ
    ェクト位置で載せられたディスクを格納しまた選択され
    たディスクを前記キャリッジに載せたまま演奏位置ある
    いはイジェクト位置へ取り出す搬送手段と、前記キャリ
    ッジが前記ストッカに収納されたときに上昇動作をして
    前記ディスクのセンター孔内に貫入しディスクのセンタ
    ーずれを防止するディスクロック手段と、このディスク
    ロック手段の上昇動作時にも拘らず上昇できないでいる
    ことからセンターずれを起こして挿入されたことを検出
    する誤挿入検出手段とを備えたことを特徴とするディス
    クストッカの誤挿入検出構造。
  2. 【請求項2】 前記誤挿入検出手段は、ディスクの誤挿
    入を検出したときに前記搬送手段を逆転させてイジェク
    ト位置にディスクを自動排出させることを特徴とする請
    求項1記載のディスクストッカの誤挿入検出構造。
JP8269194A 1994-03-30 1994-03-30 ディスクストッカの誤挿入検出構造 Expired - Lifetime JP2706045B2 (ja)

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