JP2705776B2 - エンジン発電機のローター回り止め構造 - Google Patents

エンジン発電機のローター回り止め構造

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JP2705776B2 JP63165163A JP16516388A JP2705776B2 JP 2705776 B2 JP2705776 B2 JP 2705776B2 JP 63165163 A JP63165163 A JP 63165163A JP 16516388 A JP16516388 A JP 16516388A JP 2705776 B2 JP2705776 B2 JP 2705776B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの整備に際して発電機のローター
をクランクに対して脱着するときに該ローターの回転を
止めるためのエンジン発電機のローター回り止め構造に
関する。
(従来の技術) エンジン発電機のローターは、クランク軸のエンジン
ケース外に延出する端部にテーパ嵌合され、クランク軸
の端部に軸方向に螺合するボルトにてクランク軸上に固
定され、その外周フランジ部の内周面に磁石が取り付け
られている。
ところで、エンジンの整備(分解、組立)に際して
は、上記ローターをクランク軸に対して脱着しなければ
ならないが、この脱着にはクランク軸の端部に螺合する
前記ボルトを緩めたり締め付ける作業を要し、この作業
はローター及びクランク軸の回転を止めた状態でなされ
なければ実際には不可能である。
そこで、ローターの回転を止めるための専用工具が発
案され、従来はこの専用工具を用いてローターの脱着が
なされていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、専用工具がない場合には、エンジンの
整備を簡単に行なうことができず、又、この専用工具は
ローターのフランジ部を強く締め付けることによって該
ローターの回転を止めるものであるため、ローターのフ
ランジ部が大きな外力を受けて変形し、その内周面に取
り付けられている磁石が破損して発電能力が低下する虞
れがあるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的
とする処は、専用工具を用いなくても容易にローターの
回り止めを行ってこれを脱着することができるエンジン
発電機のローター回り止め構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、エンジンケース
に回転自在に支承されるクランク軸のエンジンケース外
に延出する端部に嵌合され、端部に設けたねじで前記ク
ランク軸に取り付けられるとともに、前記クランク軸に
取りつけられる円板状のローター部材の外周を外方に延
出して断面コの字状に成形されたローターを有し、該ロ
ーターの一部を覆うカバー部材を前記ローター部材のエ
ンジンケース側の面に近接且つ対向して前記エンジンケ
ースの端面に取り付けて成るエンジン発電機の前記ロー
ターの回り止め構造において、前記ロータ部材の外周側
に前記クランク軸と平行に貫通孔を穿設するとともに、
該貫通孔よりも小径の貫通孔をほぼ同軸に前記カバー部
材に穿設し、前記エンジンケースの端面で前記カバー部
材の貫通孔と対向する箇所に該カバー部材の貫通孔の開
口面積よりも大きな開口面積を有する凹部を形成し、工
具を前記ローター部材の貫通孔から前記エンジンケース
の凹部まで挿入可能としたことを特徴とする。
(作用) 本発明によれば、ローターの一部を覆うカバー部材が
ローター部材のエンジンケース側の面に近接且つ対向し
てエンジンケースの端面に取り付けられ、ローター部材
の外周面側にクランク軸と平行に工具挿入用の貫通孔を
穿設するとともに、該貫通孔よりも小径の貫通孔をほぼ
同軸に前記カバー部材に穿設したため、ローターの脱着
に際してドライバー等の工具をローターとカバー部材の
貫通孔に通して把持すれば、工具がストッパとなってロ
ーターの回転が阻止され、クランク軸端のねじを締め付
け又は緩めることができ、ローターを作業性良く脱着す
ることができる。そして、カバー部材の貫通孔はロータ
ー部材の貫通孔に近接しているため、ねじの回転力が大
きくなってもドライバー等の工具の先部に作用する曲げ
モーメントが小さく抑えられ、小さな力でローターの回
転を阻止することができ、又、工具の貫通孔への差し込
みには時間が掛からないために作業を短時間で容易に行
うことができる。
又、特殊な専用工具を準備する必要がなく、ローター
をその外周部の内側に磁石を取り付ける構造としても外
周部には外力が作用しないため、磁石の破損を招くこと
もない。
更に、ローターの貫通孔はカバー部材の貫通孔よりも
大径であるため、この貫通孔に工具を容易に差し込むこ
とができ、又、エンジンケースの端面でカバー部材の貫
通孔と対向する箇所に該カバー部材の貫通孔の開口面積
よりも大きな開口面積を有する凹部を形成したため、ド
ライバー等のように先端が尖っていたり或は面取りされ
ている工具であっても、これを奥まで差し込めばこの部
分はエンジンケースの凹部に逃がされ、ドライバー等の
工具が不安定にカバー部材の貫通孔で支持されて滑った
り、貫通孔から外れたりすることがない。
ところで、エンジンケースは一般に鋳造で製作される
ことが多く、該エンジンケースの凹部は鋳造時に同時に
形成されるため、後から機械加工する手間が省かれる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明に係るエンジン発電機のローター回り
止め構造を示す断面図(第2図のI−I線断面図)、第
2図はエンジンの側面図である。
第2図に示すエンジン1において、2はシリンダ、3
は伝動ケースであり、該伝動ケース3に一体に形成され
るクランクケース3a内には第2図の紙面垂直方向に長い
クランク軸4が滑り軸受5,5(第1図には一方のみ図
示)を介して回転自在に支承されている。そして、この
クランク軸4のクランクケース3a外に延出する端部4aに
はドラム状のローター6がテーパ嵌合され、該ローター
6はキー7にて延り止めされるとともに、クランク軸4
の端部4aに軸方向に螺合するボルト8を締め付けること
によってワッシャー9を介して第1図の左方向の軸力を
受け、これによってクランク軸4に強固に結着されてい
る。
上記ローター6は、ボス部材6aと円板状のローター部
材6bとを6本のリベット10…(第2図参照)にて一体的
に結着して構成され、ローター部材6bの外周は外方に延
出して断面コの字状に成形されている。そして、このロ
ーター部材6bのクランクケース3aに対向する部位6b−1
の外周側には2つの貫通孔11,11がクランク軸4と平行
に穿設されている(第2図参照)。尚、このローター6
のローター部材6bのフランジ部6b−2内周面には、円筒
状の磁石12がカラー13にて位置決めされ、板金製のカバ
ー14にて保持されている。
一方、クランクケース3aの端面には、ローター6の一
部を被うカバー部材15が前記ローター部材6bのクランク
ケース3a側の面に近接且つ対向して複数本のボルト16…
にて結着されており、該カバー部材15の前記貫通孔11,1
1に対向する部位には貫通孔11,11よりも小径の別の貫通
孔17がほぼ同軸に穿設されている。尚、図示しないが、
上記カバー部材15にはコイルを保持して成る椀状のキャ
ップが結着されるが、第1図及び第2図はこのキャップ
を取り外した状態を示している。
又、クランクケース3aの端面で前記カバー部材15の貫
通孔17と対向する箇所には、該カバー部材15の貫通孔17
の開口面積よりも大きな開口面積を有する凹部3a−1が
形成されている。
而して、エンジン1の整備に際しては、ローター6を
クランク軸4に対して脱着しなければならないが、この
ローター6の脱着は次の要領でなされる。
即ち、例えば、第1図に示す状態からローター6を取
り外すには、ローター6を回してこれに穿設された一方
の貫通孔11をカバー部材15に穿設された貫通孔17に合わ
せ、第1図に示すようにドライバー18の先部を貫通孔11
に通してこれを更に貫通孔17に差し込めば、このドライ
バー18の先部は回転部材であるローター6と静止部材で
あるカバー部材15間に架け渡されるため、該ドライバー
18がストッパとなってローター6の回転が阻止される。
上述のようにローター6の回転が固定されると、ボル
ト8を容易に緩めてこれを取り外すことができ、その後
にクランク軸4の端部4a内周に刻設したねじ部4bに不図
示のボルトをねじ込めば、ローター6をクランク軸4の
端部4aから引き抜いて容易にこれを取り外すことができ
る。
尚、以上はローター6の取り外し作業について述べた
が、該ローター6の取り付け作業も上記と同様になされ
る。即ち、ローター6をクランク軸4の端部4aに嵌め込
んだ後に図示のようにドライバー18を両貫通孔11,17に
通せば、ローター6の回転が固定されるため、ボルト8
を容易にねじ込んでローター6をクランク軸4に締め付
け固定することができる。
以上のように本実施例においては、ローター6の一部
を覆うカバー部材15がローター部材6bのクランクケース
3a側の面に近接且つ対向してクランクケース3aの端部に
取り付けられ、ローター部材6bの外周面側にクランク軸
4と平行にドライバー18を挿入するための貫通孔11,11
を穿設するとともに、該貫通孔11,11よりも小径の貫通
孔17をほぼ同軸に前記カバー部材15に穿設したため、ロ
ーター6の脱着に際してドライバー18をローター6とカ
バー部材15の貫通孔11,17に通して把持すれば、ドライ
バー18がストッパとなってローター6の回転が阻止さ
れ、ボルト8を締め付け又は緩めることができ、ロータ
ー6を作業性良く脱着することができる。
そして、カバー部材15の貫通孔17はローター部材6bの
貫通孔11に近接しているため、ボルト8の回転力が大き
くなってもドライバー18の先部に作用する曲げモーメン
トが小さく抑えられ、小さな力でローター6の回転を阻
止することができ、又、ドライバー18の貫通孔11,17へ
の差し込みには時間が掛からないために作業を短時間で
容易に行うことができる。
又、特殊な専用工具を準備する必要がなく、脱着の際
にローター6のフランジ部6b−2には何ら外力が作用し
ないため、フランジ部6b−2の内周に取り付けられた磁
石12が破損する等の不具合が生ずることもない。
更に、ローター6の貫通孔11,11はカバー部材15の貫
通孔17よりも大径であるため、この貫通孔17にドライバ
ー18を容易に差し込むことができ、又、クランクケース
3aの端面でカバー部材15の貫通孔17と対向する箇所に該
カバー部材15の貫通孔17の開口面積よりも大きな開口面
積を有する凹部3a−1を形成したため、ドライバー18の
ように先端が尖っている工具であっても、これを奥まで
差し込めばこの部分はクランクケース3aの凹部3a−1に
逃がされ、ドライバー18が不安定にカバー部材15の貫通
孔17で支持されて滑ったり、貫通孔17から外れたりする
ことがない。
ところで、クランクケース3aは一般に鋳造で製作され
ることが多く、該クランクケース3aの凹部3a−1は鋳造
時に同時に形成されるため、後から機械加工する手間が
省かれる。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、エン
ジンケースに回転自在に支承されるクランク軸のエンジ
ンケース外に延出する端部に嵌合され、端部に設けたね
じで前記クランク軸に取り付けられるとともに、前記ク
ランク軸に取り付けられる円板状のローター部材の外周
を外方に延出して断面コの字状に成形されたローターを
有し、該ローターの一部を覆うカバー部材を前記ロータ
ー部材のエンジンケース側の面に近接且つ対向して前記
エンジンケースの端面に取り付けて成るエンジン発電機
の前記ローターの回り止め構造において、前記ロータ部
材の外周側に前記クランク軸と平行に貫通孔を穿設する
とともに、該貫通孔よりも小径の貫通孔をほぼ同軸に前
記カバー部材に穿設し、前記エンジンケースの端面で前
記カバー部材の貫通孔と対向する箇所に該カバー部材の
貫通孔の開口面積よりも大きな開口面積を有する凹部を
形成し、工具を前記ローター部材の貫通孔から前記エン
ジンケースの凹部まで挿入可能としたため、専用工具を
用いなくても容易にローターの回り止めを行ってこれを
脱着することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエンジン発電機のローター回り止
め構造を示す断面図(第2図のI−I線断面図)、第2
図はエンジンの側面図である。 3a……クランクケース(エンジンケース)、3a−1……
凹部、4……クランク軸、8……ボルト(ねじ)、6…
…ローター、6b……ローター部材、11……貫通孔、15…
…カバー部材、17……貫通孔、18……ドライバー(工
具)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンケースに回転自在に支承されるク
    ランク軸のエンジンケース外に延出する端部に嵌合さ
    れ、端部に設けたねじで前記クランク軸に取り付けられ
    るとともに、前記クランク軸に取り付けられる円板状の
    ローター部材の外周を外方に延出して断面コの字状に成
    形されたローターを有し、該ローターの一部を覆うカバ
    ー部材を前記ローター部材のエンジンケース側の面に近
    接且つ対向して前記エンジンケースの端面に取り付けて
    成るエンジン発電機の前記ローターの回り止め構造であ
    って、 前記ロータ部材の外周側に前記クランク軸と平行に貫通
    孔を穿設するとともに、該貫通孔よりも小径の貫通孔を
    ほぼ同軸に前記カバー部材に穿設し、前記エンジンケー
    スの端面で前記カバー部材の貫通孔と対向する箇所に該
    カバー部材の貫通孔の開口面積よりも大きな開口面積を
    有する凹部を形成し、工具を前記ローター部材の貫通孔
    から前記エンジンケースの凹部まで挿入可能としたこと
    を特徴とするエンジン発電機のローター回り止め構造。
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