JP2705412B2 - Lcフィルター - Google Patents

Lcフィルター

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JP2705412B2
JP2705412B2 JP3324443A JP32444391A JP2705412B2 JP 2705412 B2 JP2705412 B2 JP 2705412B2 JP 3324443 A JP3324443 A JP 3324443A JP 32444391 A JP32444391 A JP 32444391A JP 2705412 B2 JP2705412 B2 JP 2705412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサー及びコイ
ル機能を組み合わせた複合部品であるLCフィルターに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図101、図102及び図103は、例
えば特開平1−316013号公報に示された従来のノ
イズフィルタ−である。図101はフィルムシ−トの展
開図、図102はフィルムシ−トを重ねて巻回する状態
を示す斜視図、図103は等価回路を示す。図101、
図102、図103において20a、21aは第1の端
子、41a、41bは第2、第3の端子、22a、23
aは第4の端子を示す。43、1a、47a、47b、
2aは導電箔、4、45a、45bはフィルムシ−トで
ある。図102において19はコイル、17はコア挿入
用の穴である。図103において9、10、11はコン
デンサ−、7、8はインダクタンスである。図101に
おいて、フィルムシ−ト4の上に導電箔1aを重ね、導
電箔1aの上に一方の端子20a、他方の端子21aを
導電箔43により各々固定して第1の電極を構成する。
フィルムシ−ト45a、45bの上に導電箔47a、4
7bを重ね、47aの上に一方の端子41aを導電箔4
3により固定して第2の電極を構成し、導電箔47bの
上に一方の端子41bを導電箔43により固定して第3
の電極を構成する。フィルムシ−ト4の上に導電箔2a
を重ね、導電箔2aの上に一方の端子22a、他方の端
子23aを導電箔43により固定して第4の電極を構成
する。次に、第4の電極の両端に第2の電極、第3の電
極を重ね、その上に第1の電極を重ねる。そして図10
2に示す如く、第1の電極、第2の電極、第3の電極、
第4の電極に各々接続されたフィルムシ−ト、導電箔を
重ね、コア挿入用の穴17を中心に巻回する。
【0003】本ノイズフィルターは、単体のコイル及び
コンデンサー部品を組み合せることなく、フィルムシー
トと導電箔を同時に巻回する上記構成によりコイル及び
コンデンサーを組み合せた機能を有することが可能であ
る。即ち、図103の等価回路において、導電箔1aを
巻回することによりインダクタンス7が形成でき、同様
に導電箔2aによりインダクタンス8が形成される。導
電箔47a、47bと導電箔1a及びフィルムシート4
によりコンデンサー9が形成され、同様に導電箔47
a、47bと導電箔2a及びフィルムシート45a、4
5bによりコンデンサー10が形成される。また、導電
箔1a、フィルムシート4、導電箔2aによりコンデン
サー11が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルターは、
以上の様に構成されているので、巻回された導電箔の層
間に分布容量が発生し、インダクタンスの高周波特性の
悪化を生じ、フィルター特性を悪化させる原因となって
いた。また、複数の導電箔及びフィルムシートを重ねて
巻回することによりフィルターを製作しているため、フ
ィルターの製作が困難であった。さらに、端子を取り出
す工程が伴い製造工程の自動化が困難であった。またフ
ィルター特性を示すインダクタンス及びコンデンサーの
各定数の設定を主として導電箔及びフィルムシートの巻
回長さを選定して行うため調整がむつかしい等の問題点
があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、高周波特性を改善したLCフィ
ルターを得ること、また、製造法の比較的簡単なLCフ
ィルターを得ること、さらに、製造の自動化が可能であ
り、またフィルター特性を容易に設定できるLCフィル
ターを得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るLCフィル
ターは、第1、第2及び第3の誘電体フィルム並びに第
1、第2の導電体シート及び第1、第2の導電体シート
より巾広い第3の導電体シートを有し、上記誘電体フィ
ルムと導電体シートをこの順に交互に重ね合わせて第
1、第2及び第3の導電体シートを絶縁し、上記第3の
導電体シートを外側にして上記第1、第2の導電体シー
トを内包するように巻回し、第1の導電体シートと第2
の導電体シートのそれぞれの端部を上記巻回しの軸と同
方向へ伸長して形成した入力端子及び出力端子と、第3
の導電体シートの端部を伸長して形成した端子とを備え
たものである。
【0007】また、中央の開口から外周に至る切断部を
有するリング状の第1、第2及び第3の導電板と第1、
第2及び第3の誘電体フィルムを、この順に交互に重ね
合わせて第1、第2及び第3の導電板を絶縁すると共に
第1の導電板の切断部の一方の端では第1の誘電体フィ
ルム、第2の導電板、第2の誘電体フィルム、第3の導
電板、第3の誘電体フィルムの順に迫り出し、第1の導
電板の切断部の他方の端では第1の誘電体フィルム、第
2の導電板、第2の誘電体フィルム、第3の導電板、第
3の誘電体フィルムの順に引き込まれるように上記第
1、第2及び第3の導電板と第1、第2及び第3の誘電
体フィルムを回転してそれぞれの切断部の位置をずらせ
て配置し、かつ、上記第1の導電板の切断部の上記他方
の端を上記第3の誘電体フィルムに隣接させるようにひ
ねりを加えて形成した第1の積層体と、上記第1の積層
体と同様に形成した第2の積層体を有し、第1の積層体
の第1、第2及び第3の導電板の切断部の一方の端と第
2の積層体の第1、第2及び第3の導電板の切断部の他
方の端をつき合わせるように上記第1の積層体と第2の
積層体をそれぞれの開口を揃えて重ね合わせ、上記つき
合わせた第1の積層体と第2の積層体の第1、第2及び
第3の導電板どうしを電気的に接続して少なくとも2タ
ーンを形成した第1のコイルと第2のコイルとを備えた
ものである。
【0008】また、角度位置決め手段を設けた開口を中
央に有するリング状の第1、第2、第3及び第4の誘電
体フィルムで、上記角度位置決め手段に対する特定の直
径上に上記開口を挟んで配置した第1の穴と第2の穴を
有し、第1の誘電体フィルムでは第1の穴が開口寄り、
第2の穴が外周寄りに、第2の誘電体フィルムでは第1
の穴と第2の穴が開口寄りに、第3の誘電体フィルムで
は第1の穴が外周寄り、第2の穴が開口寄りに、第4の
誘電体フィルムでは第1の穴と第2の穴が外周寄りに設
けた上記第1、第2、第3及び第4の誘電体フィルムを
それぞれの開口を揃えると共に角度位置決め手段でそれ
ぞれの角度を合わせて順に配置し、上記第1、第2、第
3及び第4の誘電体フィルムのそれぞれの上面に順に設
けた第1、第2、第3及び第4の導電板で、第1の導電
板では第1の誘電体フィルムの開口に対応する位置に開
口、上記開口から外周に至り第1の穴の位置とその外周
側にそれぞれ端子を形成する切断部、第2の穴の位置に
切除部が形成され、第2の導電板では第2の誘電体フィ
ルムの開口に対応する位置に開口、上記開口から外周に
至り第2の穴の位置とその外周側にそれぞれ端子を形成
する切断部、第1の穴の位置に切除部が形成され、第3
の導電板では第3の誘電体フィルムの開口に対応する位
置に開口、上記開口から外周に至り第1の穴の位置とそ
の開口側にそれぞれ端子を形成する切断部、第2の穴の
位置に切除部が形成され、第4の導電板では第4の誘電
体フィルムの開口に対応する位置に開口、上記開口から
外周に至り第2の穴の位置とその開口側にそれぞれ端子
を形成する切断部、第1の穴の位置に切除部が形成され
た上記第1、第2、第3及び第4の導電板を有し、上記
第1の導電板の第1の穴の位置の端子と第3の導電板の
第1の穴の位置の端子を第1の誘電体フィルムの第1の
穴、第2の導電板の切除部、第2の誘電体フィルムの第
1の穴を通して電気的に接続して少なくとも2ターンを
形成した第1のコイルと、上記第2の導電板の第2の穴
の位置の端子と第4の導電板の第2の穴の位置の端子を
第2の誘電体フィルムの第2の穴、第3の導電板の切除
部、第3の誘電体フィルムの第2の穴を通して電気的に
接続して少なくとも2ターンを形成した第2のコイルと
を備えたものである。
【0009】また、角度位置決め手段を設けた開口を中
央に有するリング状の第1、第2、第3及び第4の誘電
体フィルムをそれぞれの開口を揃えると共に角度位置決
め手段でそれぞれの角度を合わせて順に配置し、それぞ
れの上面に順に第1、第2、第3及び第4の導電板を設
け、上記第1、第2、第3及び第4の誘電体フィルム
は、上記角度位置決め手段に対する特定の直径上に上記
開口を挟んで配置した穴と上記上面に設けた導電板にス
ルーホールで接続された下面の厚手導電板端子を有し、
第1の誘電体フィルムでは厚手導電板端子が開口寄り、
穴が外周寄りに、第2の誘電体フィルムでは厚手導電板
端子と穴が開口寄りに、第3の誘電体フィルムでは厚手
導電板端子が外周寄り、穴が開口寄りに、第4の誘電体
フィルムでは厚手導電板端子と穴が外周寄りに設けら
れ、上記第1、第2、第3及び第4の導電板は、誘電体
フィルムの開口に対応する位置に開口、上記開口から外
周に至り上記厚手導電板端子の位置とその外周側にそれ
ぞれ端子を形成する切断部、上記穴の位置に切除部が形
成され、上記第1、第2、第3及び第4の誘電体フィル
ム並びに第1、第2、第3及び第4の導電板を重ね合わ
せ、上記第1の誘電体フィルムの厚手導電板端子を第3
の導電板の開口側の端子に、第2の導電板の切除部、第
2の誘電体フィルムの穴を通して電気的に接続して少な
くとも2ターンを形成した第1のコイルと、上記第2の
誘電体フィルムの厚手導電板端子を第4の導電板の開口
側の端子に、第3の導電板の切除部、第3の誘電体フィ
ルムの穴を通して電気的に接続して少なくとも2ターン
を形成した第2のコイルとを備えたものである。
【0010】また、上記のいずれかのLCフィルターを
複数個備え、それぞれのLCフィルターを直列に接続し
て多段としたものである。
【0011】
【作用】第1及び第2の導電体シートの他に第1、第2
の導電体シートより巾広いこれらを被う第3の導電体シ
ートを用いてLCフィルターを製作することにより、第
3の導電体シートは、第1及び第2の導電体層間をシー
ルドすることができ、層間のコイルの分布容量を減少で
きる。コイルとコンデンサーの共振周波数fは式f=1
/2π√LCで表わすことができ、コイルの共振周波数
fは、分布容量Cの減少により共振周波数を高くするこ
とができる。
【0012】また、リング状の導電板と誘電体フィルム
を積層したLCフィルターは、製法の厄介な複数の導電
体シートや誘電体フィルムを巻回することなくリング状
の導電板と誘電体フィルムを交互に重ねることにより、
巻回する場合と同様のLCフィルターの製作が可能とな
る。さらに、構成上の繰返し単位層の導電板及び誘電体
フィルムの切断部をずらしながら重ね、次の単位層の対
応切断端と接続する接続法は、導電板をその面内で接続
することになり、外部に接続端子が出ることなく、LC
フィルターが小型化できる。
【0013】また、中心部に設けた開口とこの開口から
外周に至る切断部とを有し、切断部に端子を備えた導電
板と誘電体フィルムによりインダクタンス、キャパシタ
ンスを形成し導電板を多層に重ねて実現でき、従来のよ
うな電極を取り出す作業が不要である。さらに、誘電体
フィルムに備えられた角度位置決め手段に従い接触ある
いは導電性接着剤等で接続するだけで済むことから、製
造の自動化が可能であり製造コストを安価にできる。
【0014】また、両面基板でLCフィルターを構成
し、下面の端子厚を上面の端子厚より誘電層等の厚さだ
け厚くすることにより、さらに容易に接続することがで
き、製造の自動化が可能であり製造コストを安価にでき
る。
【0015】また、それぞれのLCフィルターを多段に
重ねることによりLCフィルターの設計の自由度を増す
ことができる。
【0016】
【実施例】実施例1. 図1、2、3、4は、各々本発明の展開図、層構成図、
等価回路及び外観を示す斜視図である。図1において、
1a、2a、3aは各々第1、第2及び第3の導電箔、
4は誘電体フィルムである。19はこれらを巻回して形
成されたコイルを示す。20a、21a、22a、23
a、25aは各々端子を示す。
【0017】コイル19は次の如く形成する。端子25
aを備えた導電箔3aの上に誘電体フィルム4を重ね、
この上に端子22a、23aを備えた導電箔2a、次に
誘電体フィルム4、端子20a、21aを備えた導電箔
1a、誘電体フィルム4を順次重ね、これらを巻回して
コイル19を得る。
【0018】図2は、導電箔1a、2a、3a及び誘電
体フィルム4を巻回したコイル19の層構成図である。
図2において9は巻回導電体層間に生じる分布容量であ
る。図3において10、11、12はコンデンサーを、
7、8はインダクタンスを示す。図4は、LCフィルタ
ーの外観を示し、18はフェライト等のコアである。
【0019】このように巻回した導電箔1a、2aより
各々図3のインダクタンス7、8が形成でき、また導電
箔1a、誘電体フィルム4、導電箔2aより静電容量1
2が形成できる。さらに導電箔1a、3a及びその間の
誘電体フィルム4により静電容量10が、同様に導電箔
2a、3a及びその間の誘電体フィルム4により静電容
量11が形成できる。
【0020】かくの如く形成されたLCフィルターには
図2に示すように巻回したコイルの層間に分布容量9が
形成される。この分布容量は図3に示すようにインダク
タンス7及び8と並列に形成される。本実施例では導電
箔1a、2aと共に導電箔3aを備え、これらを同時巻
回することによりコイル19の層間を導電箔3aにより
シールドすることができ層間分布容量9を減少すること
ができる。図5は、図3の端子20aと端子21aのイ
ンピーダンスを示す特性図である。縦軸は、インピーダ
ンスZ、横軸は周波数fを示し、f1 は導電箔3aを備
えない場合の共振周波数であり、f2 は本発明による共
振周波数を示す。コイルとコンデンサーの共振周波数は
式f=1/2π√LCで表わすことができ、分布容量C
を減少することにより図5の如く共振周波数をf1 から
2 に増加することができ、LCフィルターの周波数特
性を向上することが可能である。また導電箔3aを導電
箔1a、2aよりも巾広くすることにより分布容量の低
減効果を増すことが可能である。
【0021】実施例2. 上記実施例1の導電箔3aの端子25aを接地端子とす
ることにより、コモンモードフィルターとすることがで
きる。
【0022】実施例3. 図6〜図14は本発明の他の実施例を示す図である。図
6、図7は、導電体シートの平面図、正面図を示す。図
8、9、10は各々単層LCフィルターの平面図、正面
図及び等価回路である。図11、12、13は各々上記
単層LCフィルターをN層積層した多層LCフィルター
の平面図、正面図及び等価回路であり、図14はフェラ
イトコアを挿入した多層LCフィルターの外観図であ
る。
【0023】図6、7において、1aは開口から外周に
至る切断部を有するリング状導電体シートで、20aは
導電体シートの一方の切断端に設けられた端子、21a
は導電体シートの他方の切断端に設けられた端子であ
る。17はコア挿入用の穴である。図8、9、10にお
いて2aは1aと同様の開口から外周に至る切断部を有
するリング状導電体シートであり、導電体シート1aと
同じく端子22a、23aを有する。4はリング状誘電
体フィルムであり、上記導電体シート1a、2aの間に
サンドイッチ状に挿入し、図10の等価回路に示す単層
LCフィルターを形成する。この際、導電体シート1
a、2aは端子20a、21aと22a、23aが接触
しないように互いに円周方向にずらして重ねる。
【0024】次に上記単層LCフィルタ−を誘電体フィ
ネム4を介してN個積層し、対応する端子を接続して多
層LCフィルタ−を形成する。図11、12において、
導電体シ−ト1−1の端子21−1と導電体シ−ト1−
2の一方の端子20−2、導電体シ−ト1−2の他方の
端子21−2と導電体シ−ト1−3の一方の端子20−
3、以下同様に導電体シ−ト1−n−1の端子21−n
−1と導電体シ−ト1−nの一方の端子20−n迄、各
々接続して、多段のコイル状第1の導電体を形成する。
同様に2−1、2−2、・・・、2−n−1、2−nの
導電体シ−トを接続して、多段のコイル状第2の導電体
を形成する。上記の如く単層LCフィルタ−を多層化す
ることにより図13の等価回路に示すコンデンサ−1
2、インダクタンス7、8の値の大きいLCフィルタが
得られる。
【0025】本実施例においては、実施例1、2の如く
帯状の導電箔及び誘電体フィルムを重ね合せ巻回する必
要がなく、リング状導電体シート及び誘電体フィルムを
重ね合せて多層化するのでフィルターの製作が容易とな
る利点を持つものである。
【0026】なお、本実施例では、誘電体フィルムをリ
ング状としたがフェライト等のコアを使用しない場合
は、円板状でもよい。また、接続用端子は、導電体シー
トと一体化しても、別途に作成してもよい。また、図1
2において、フィルター最上部及び最下部に誘電体フィ
ルムまたは絶縁フィルムを備えてもよい。
【0027】実施例4. 図15、16に本発明の他の実施例を示す。本実施例で
は、上記実施例3の多層LCフィルタ−の各単層LCフ
ィルタ−間に誘電体フィルムを介して第3の導電体シ−
トを挿入したN層から成る多層LCフィルタ−である。
図15は本多層LCフィルタ−の正面図、図16は等価
回路である。図15、16において3−1、3−2、・
・・、3−n−1は切断部を有しないリング状の第3の
導電体シ−トであり、端子25−1、・・・、25−n
−1を備え、これら端子を相互に接続し、各単層LCフ
ィルタ−間に誘電体フィルム4を介して挿入し、端子2
5−nで接続する。本導電体シ−ト3−1、3−2、・
・・、3−n−1によりコンデンサ10及び11が形成
される。即ち、コンデンサ10は第1の導電体シ−ト1
−2、1−3、・・・、1−n、第3の導電体シ−ト3
−1、3−2、・・・、3−n−1及びこれらの間の誘
電体シ−ト4により形成される。コンデンサ−11は、
第2の導電体シ−ト2−1、2−2、・・・、2−n−
1、第3の導電体シ−ト3−1、3−2、・・・、3−
n−1及びこれらの間の誘電体シ−ト4により形成され
る。
【0028】さらに、本導電体シート3−1、3−2、
・・・、3−n−1は各単層LCフィルター間をシール
ドすることにより、層間分布容量を低減し、高周波特性
の改善したLCフィルターを提供できる。また、第1及
び第2の導電体シートより形状を大きくすることにより
シールド効果を増すことができる。
【0029】なお、フェライト等のコアを使用しない場
合は、第3の導電体シート3−1、3−2、・・・、3
−n−1及び誘電体フィルム4はリング状でなく円板状
でもよい。また図15において、フィルター最上部及び
最下部に第3の導電体シート及びその外側に誘電体フィ
ルムまたは絶縁フィルムを備えてもよい。
【0030】実施例5. 上記実施例4の第3の導電体シート端子25−nを接地
端子とすることにより、コモンモードフィルターとする
ことができる。
【0031】実施例6. 図17は、開口から外周に至る切断部を有するリング状
の導電体シートと誘電体フィルムを重ねた積層体の平面
図である。図において14は、切断端部にリング中心か
ら引いた放射線である。本実施例では、第1、第2の導
電体シートの端子を放射線14上に設けて、実施例4の
N層から成る多層LCフィルターを作っている。本実施
例によれば、多層に積層し、対応端子を接続する時に、
端子ずれがなく、製作が容易となる。
【0032】さらに、積層時に、上下の導電体シート、
誘電体フィルムを接着剤にて接着固定していくことによ
り、ずれのない、密着性の良好な多層LCフィルターを
製作できる。なお、本実施例の積層リング中心部にフェ
ライトコア挿入した多層LCフィルターの外観図及び等
価回路は、それぞれ図14と図16と同様である。
【0033】実施例7. 本実施例は、片面のフレキシブル基板を使って、銅箔部
をエッチング加工して、図17に示すようなポリエステ
ルフィルムまたは、ポリイミドフィルムの誘電体フィル
ムと端子付リング状導電体シートの一体シートを作成
し、これらを組合せて、実施例6同様の多層LCフィル
ターを作ったものである。本実施例によると、製作の手
間が省ける利点がある。
【0034】実施例8. 本実施例は、実施例4記載の第3の導電体シートを有す
る多層LCフィルターの多層化のための各層の接続法を
変えたものである。図18、図19は、第3の導電体シ
ートを有する単層LCフィルターの第1層の構成を示す
平面図と正面図である。図20は、上記単層LCフィル
ターを多層化する時の接続状態を示す図であり、特に単
層LCフィルターの第N−1層目と第N層目の接続を示
すものである。図18において31は、リング状導電体
シート1aの中心から放射線上に切断した切断部であ
り、32はリング状誘電体フィルム4の中心から放射線
上に切断し、31より円周状に数度ずらした位置に設け
た切断部である。同様に、33、34、35、36は各
々導電体シート2a、誘電体フィルム4、導電体シート
3aそして誘電体フィルム4の中心から放射線上に順次
数度ずつずらした位置に設けた切断部である。
【0035】図20において、21−n−1は単層LC
フィルターの第N−1層において、切断部31と32間
に露出した導電体シート1−n−1の接続端子であり、
23−n−1は切断部33と34間に露出した導電体シ
ート2−n−1の接続端子であり、25−n−1は切断
部35と36の間に露出した導電体シート3−n−1の
接続端子である。同様に20−n、22−n及び24−
nは単層LCフィルターの第N層の各々の導電体シート
1−n、2−n及び3−nの接続端子である。これらの
接続端子21−n−1と20−n、23−n−1と22
−n及び25−n−1と24−nとを接続することによ
り、各々第1導電体シート、第2導電体シート及び第3
導電体シートの接続ができ、単層LCフィルターの第N
−1層目と第N層目の接続が完成する。同様に第1層目
の単層LCフィルターから第N−1層目の単層LCフィ
ルターを接続することにより、N層の多層LCフィルタ
ーが得られる。なお、等価回路は、実施例4の図16で
示される。
【0036】本実施例によると、多層化のための接続部
が外部に出ることなく、リング状導電体シート面内に納
めることができ、LCフィルターの小型化が可能であ
る。
【0037】実施例9. 本実施例は、図21に示すように、実施例4において、
誘電体フィルム4を取り除き、その代りに、非導電性の
リング状磁性体板を使ったものである。図において、1
5はリング状磁性体板である。また等価回路を図22に
示す。この磁性体板の挿入により、等価回路における3
7、38に示す磁性体ビ−ズ付加効果が得られる。即
ち、LCフィルタ−として、周波数特性の改善、特に高
周波領域における特性改善が得られる。また、図22の
等価回路における10、11、12のコンデンサ−は各
導電体シ−トとその間のギャップまたは、磁性体板の誘
電率で形成される。当然ながらコンデンサ−の容量不足
の場合は、実施例4の通りに誘電体フィルムを加えても
よい。例えば、図21において、導電体シ−ト、磁性体
板、誘電体フィルム、導電体シ−ト・・・の繰返しの構
成とすればよい。
【0038】また、実施例6に示した如く、各構成体を
積層時に、接着剤で接着固定して、積層時のずれを防止
できる。接着剤で接着固定する場合は、導電体シートと
磁性体板間の絶縁が保てる場合は、磁性体板として、非
導電性の磁性体に限定せず広く選択できる。
【0039】また、第1、第2の導電体シートの入出力
端子を実施例6に示す図17の20a、21aの如くす
ることにより、多層化時の接続端子ずれを防止できる。
また、磁性体板を挿入したLCフィルターの場合も、実
施例8に示す加工を行うことにより、実施例8の多層化
時の接続手段が適用でき、LCフィルターの小型化が可
能となる。さらに、実施例7に示した如く、片面にフレ
キシブル基板の使用も可能である。
【0040】なお、本実施例の積層体中心にフェライト
コアを挿入した多層LCフィルターの外観は図14と同
様である。
【0041】実施例10. 本実施例は、実施例3において、単層LCフィルターN
1層より成る多層LCフィルターを形成し、他方実施例
4において、第3の導電体シートを備えた単層LCフィ
ルターN2層より成る多層LCフィルターを形成し、次
いで、上記両フィルターを実施例3または実施例4と同
様に第1及び第2の導電体シートの対応端子を接続する
ことにより、N1+N2層より成る多層LCフィルター
を形成するものである。本実施例により、上記二種類の
多層LCフィルターの積層数N1、N2を任意に選定す
ることにより、図16の等価回路におけるインダクタン
ス及びキャパシタンスを変化させることができ、目的と
するLCフィルターの特性を比較的容易に設定できる。
【0042】また、実施例8に示した様に導電体シート
面内にて接続して多層化しても同様の多層LCフィルタ
ーが形成できるのは云うまでもない。
【0043】実施例11. 図23は、本発明の一実施例を示す導電箔の平面図、図
24は誘電体フィルムの平面図、図25は、図23、図
24の導電板と誘電体フィルムを重ねたときの図24中
Aにおける断面図を示す。図26、図29、図32は他
の導電箔の平面図、図27、図30、図33は他の誘電
体フィルムの平面図、図28、図31、図34は、それ
ぞれ図26、図27、図29、図30、図32、図33
の導電板と誘電体フィルムを重ねたときの図27、図3
0、図33中Aにおける断面図を示す。図35は図2
3、図26、図29、図32の導電板の接続図、図36
は本発明のLCフィルタ−の等価回路を示す。図23〜
図36において1は導電板、20a、20b、20c、
20d、20e、20f、20g、20hは端子、17
はコア挿入用の穴、4は誘電体フィルム、5a、5bは
導電板接続用の穴、6は位置決め用の凸部、7はインダ
クタンス、12は線間コンデンサ−を示す。
【0044】図23、図26、図29、図32におい
て、1は開口から外周に至る切断部を有するリング状の
導電板である。これら導電板1の両方の切断端には、端
子20が導電箔と一体化している。図23の導電板1は
端子20aから20bまで誘電体フィルム4の中央に開
けられたコア挿入用の穴17の周りを1周し1タ−ンの
コイルを形成している。さらに、端子20bは図24、
図25、図27、図28の導電板接続用の穴5aを通り
図29の端子20cと接触あるいは導電性接着剤により
接続され、端子20dまで続き2タ−ンのコイル7aと
なる。同様に、図26の導電板1は端子20eからコア
挿入用の穴17を1周し、端子20fで図27、図2
8、図30、図31の導電板接続用の穴5bを通り、図
32の端子20gと接触あるいは導電性接着剤により接
続され、端子20hまで続き2タ−ンのコイル7bとな
る。以上のように各端子20は接続され、その接続図は
図35のようになる。さらに図23と図26、図26と
図29、図29と図32の導電板1および誘電体フィル
ム4により線間コンデンサ−12を構成している。よっ
て本発明のLCフィルタ−の等価回路は図36のように
なる。また、図24、図27、図30、図33の誘電体
フィルム4に取り付けられた位置決め用の凸部6を合わ
せることにより、所定の端子同士を接続させるための位
置決めが可能である。
【0045】実施例12. 図37は、本発明の他の実施例を示す両面基板の表面
図、図38は図37の裏面図、図39は図37中Aにお
ける断面図を示す。図40、図43、図46は他の両面
基板の表面図、図41、図44、図47はその裏面図、
図42、図45、図48は、それぞれ図40、図43、
図46中Aにおける断面図を示す。図37〜図48にお
いて1は導電板、20a、20b、20c、20d、2
0e、20f、20g、20hは端子、17はコア挿入
用の穴、4は誘電体フィルム、5a、5bは導電板接続
用の穴、6は位置決め用の凸部、13は内面を銅を始め
とする高導電金属でメッキされたスルーホールを示す。
以下は単にスルホールと記す。
【0046】図37、図40、図43、図46におい
て、1は開口から外周に至る切断部を有するリング状の
導電板である。これら導電板1の一方の切断端および他
方の切断端とスルーホール13で接続された裏面には端
子20が備わっている。図37の導電板1は端子20a
から他方の切断端とスルーホール13で接続された裏面
の端子20bまで誘電体フィルム4の中央に開けられた
コア挿入用の穴17の周りを1周し1ターンのコイルを
形成している。さらに端子20bは図40、図41、図
42の導電板接続用の穴5を通り図43の端子20cと
接触あるいは導電性接着剤により接続され、図44に示
した裏面の端子20dまで続き2ターンのコイルを形成
している。ここで端子20bの厚さは図39、図42、
図45、図48に示したように導電板1に比べ誘電体フ
ィルム4および導電板と誘電体フィルム4間の接着剤の
分だけ厚くしてあるので、端子20cと良好な接続が可
能である。同様に図40の導電板1は端子20eからコ
ア挿入用の穴17を1周し、スルーホール13で接続さ
れ、端子20bと同様に厚さを調節された裏面の端子2
0fで、図43、図44、図45の導電板接続用の穴5
を通り、図46の端子20gと接触あるいは導電性接着
剤により接続され、スルーホール13で裏面に接続され
た図47の端子20hまで続き2ターンのコイルを形成
している。以上のように各端子20は接続され、その結
線図は実施例11と同様に図35のようになる。さらに
図37と図40、図40と図43、図43と図46の導
電板1および誘電体フィルム4により線間コンデンサー
を構成している。よって本発明の他の実施例のLCフィ
ルターの等価回路は実施例11と同様に図36のように
なる。また、図37、図40、図43、図46の誘電体
フィルム4に取り付けられた位置決め用の凸部6を合わ
せることにより、所定の端子同士を接続させるための位
置決めが可能である。又本実施例では導電板の形状はリ
ング状としたが必ずしも円盤状に限る必要はない。以下
の実施例でも同様である。
【0047】実施例13. 図49は、本発明の他の実施例を示す多層基板の展開図
を示す。図49において1a、1b、1c、1dはそれ
ぞれ第1〜4層の導電板、20a、20b、20c、2
0d、20e、20f、20g、20h、20i、20
j、20kは端子、17はコア挿入用の穴、4a、4
b、4c、4dはそれぞれ第1〜4層の誘電体フィル
ム、6は位置決め用の凸部、13はスルーホールを示
す。
【0048】図49において、1は開口から外周に至る
切断部を有するリング状の導電板である。これら導電板
1の両方の切断端には端子20が備わっている。図49
の導電板1aは端子20aから他方の切断端の端子20
bまでコア挿入用の穴17の周りを1周し1ターンのコ
イルを形成している。さらに端子20bはスルーホール
13により第3層の導電板1cの端子20cと接続さ
れ、同層の端子20dまで続き2ターン目のコイルを形
成し、再びスルーホール13により端子20iに接続し
ている。また、第1層の端子20jはスルーホール13
により第2層の導電板1bに設けられた端子20eと接
続され、その後端子20f、20g、20hを介し端子
20kに接続され2ターンのコイルを形成している。さ
らに第1層と第2層、第2層と第3層、第3層と第4層
の導電板1は誘電体フィルム4を介し線間コンデンサー
を構成している。よってこの等価回路は実施例11と同
様に図36のようになり、この多層基板を一段あるいは
多段に接続することによりLCフィルターを構成する。
この際、誘電体フィルム4に設けられた位置決め用の凸
部6を合わせ、一方の多層基板の端子20iは他の多層
基板の端子20aと、端子20kは端子20jと接触あ
るいは導電性接着剤により接続される。
【0049】実施例14. 図50は、本発明の他の実施例を示す両面基板の表面
図、図51は図50の裏面図、図52は図50中Aにお
ける断面図を示す。図53は他の両面基板の表面図、図
54はその裏面図、図55は図53中Aにおける断面図
を示す。また、図56は図50同士および図53同士の
導電板の接続図、図57は本発明のLCフィルタの等価
回路を示す。図50〜図57において1は導電板、20
1、20m、20n、20pは端子、17はコア挿入用
の穴、4は誘電体フィルム、5は導電板接続用の穴、6
は位置決め用の凸部、12は線間コンデンサ−、13は
スル−ホ−ルを示す。
【0050】図50、図53において、1は開口から外
周に至る切断部を有するリング状の導電板である。これ
ら導電板1の両方の切断端とスル−ホ−ル13で接続さ
れた裏面には端子20が備わっている。図50の両面基
板を複数枚用意し、図51の端子20l同士および端子
20mを接触あるいは導電性接着剤を用い接続、つまり
導電板1を複数枚並列に接続する。同様に図53の両面
基板を複数枚用意し、図54の端子20n同士および端
子20pを接触あるいは導電性接着剤を用い接続する。
この接続にあたり図50、図51、図53、図54の誘
電体フィルム4に取り付けられた位置決め用の凸部6を
合わせることにより、所定の端子同士を接続させるため
の位置決めが可能であり、図51、図54に示した端子
20の厚さは図52、図55のように導電板1に比べ誘
電体フィルム4および導電板と誘電体フィルム4間の接
着剤の分だけ厚くしてあるので、端子20同士は良好な
接続が可能である。以上のように並列に接続された二組
の導電板1を図56の接続図のように交互に重ね、図5
7に示すような線間コンデンサ−12を構成する。この
構成にあたり同一両面基板同士の接続と同様に、基板の
位置決めには位置決め用の凸部6を用い、一方の端子2
0はもう一方の基板に開けられた導電板接続用の穴5を
通して厚さを調整された端子により接続される。
【0051】実施例15. 図58は、本発明の他の実施例を示す両面基板の表面
図、図59は図58の裏面図、図60、図61、図62
はそれぞれ図58中A、B、Cにおける断面図を示す。
図63、図68、図73、図78、図83、図88、図
93は他の両面基板の表面図、図64、図69、図7
4、図79、図84、図89、図94はその裏面図、図
65〜図67、図70〜図72、図75〜図77、図8
0〜図82、図85〜図87、図90〜図92、図95
〜図97は、それぞれ図63、図68、図73、図7
8、図83、図88、図93中A、B、Cにおける断面
図を示す。また、図98は各両面基板の導電板の接続
図、図99は本発明のLCフィルタ−の等価回路を示
す。図58〜図99において1a、1bは導電板、20
a、20b、20c、20d、20e、20f、20
g、20h、20i、20q、20r、20s、20
t、20u、20v、20wは端子、17はコア挿入用
の穴、4は誘電体フィルム、5a、5b、5cは導電板
接続用の穴、6は位置決め用の凸部、7a、7bはイン
ダクタンス、13はスル−ホ−ル、10、11は線対地
間コンデンサ−を示す。
【0052】図58、図68、図78、図88におい
て、1aは開口から外周に至る切断部を有するリング状
の導電板である。これら導電板1aの一方の切断端およ
び他方の切断端とスル−ホ−ル13で接続された裏面に
は端子20が備わっている。図58の導電板1aは端子
20aから他方の切断端とスル−ホ−ル13で接続され
た裏面の端子20bまで誘電体フィルム4の中央に開け
られたコア挿入用の穴17の周りを1周し1タ−ンのコ
イルを形成している。さらに端子20bは図63、図6
4、図65の導電板接続用の穴5aを通り図68の端子
20uと接触あるいは導電性接着剤により接続され、図
73〜図75の導電板接続用の穴5aを通り図78の端
子20cと接触あるいは導電性接着剤により接続され端
子20dまで続き2タ−ンのコイル7aを形成してい
る。さらに図83〜図85の導電板接続用の穴5aを通
り図88の端子20wに接続されている。ここで端子2
0b、20u、20d、20wの厚さは図60、図7
0、図80、図90に示したように導電板1aに比べ誘
電体フィルム4および導電板と誘電体フィルム4間の接
着剤の分だけ厚くしてあるので、各端子間は良好な接続
が可能である。同様ノ、図68の導電板1aは図58の
端子20iと図63、図64、図66の導電板接続用の
穴5bを通り端子20eと接触あるいは導電性接着剤に
より接続された後、他方の切断端とスル−ホ−ル13で
接続された裏面の端子20fまで1タ−ンのコイルを形
成している。さらに端子20fは図73、図74、図7
6の導電板接続用の穴5bを通り図78の端子20vと
接触あるいは導電性接着剤により接続され、図83、図
84、図86の導電板接続用の穴5bを通り図88の端
子20gと接触あるいは導電性接着剤により接続され端
子20hまで続き2タ−ン目のコイル7bを形成してい
る。ここで端子20i、20f、20v、20hの厚さ
は図61、図71、図81、図91に示したように導電
板1aに比べ誘電体フィルム4および導電板と誘電体フ
ィルム4間の接着剤の分だけ厚くしてあるので、各端子
間は良好な接続が可能である。図63の導電板1bには
スル−ホ−ル13で端子20qが備えられており、図6
8、図69、図72の導電板接続用の穴5cを通り端子
20rと接触あるいは導電性接着剤により接続された
後、図78、図79、図82の導電板接続用の穴5cを
通り図83の端子20sと接触あるいは導電性接着剤に
より接続され、図88、図89、図92の導電板接続用
の穴5cを通り図93の端子20tと接触あるいは導電
性接着剤により接続され、その後接地される。以上のよ
うに各端子20は接続され、その配線図は図98のよう
になる。さらに図58と図63、図63と図68、図6
8と図73、図73と図78、図78と図83、図83
と図88、図88と図93の導電板1および誘電体フィ
ルム4により線対地間コンデンサ−10および11を構
成している。よってこのLCフィルタ−の等価回路は図
99のようになる。なお、各両面基板の誘電体フィルム
4に取り付けられた位置決め用の凸部6を合わせること
により、所定の端子同士を接続させるための位置決めが
可能である。上記のように構成されたLCフィルタ−を
直列に一段または多段接続をし、実施例12および実施
例14の各フィルタ−と直列に接続することにより新た
なLCフィルタ−を構成する。このLCフィルタ−はイ
ンダクタンス、線間コンデンサ−用の導電板を直列に接
続した第1のフィルタ−、線間コンデンサ−用の導電板
を並列に接続した第2のフィルタ−および線対地間コン
デンサ−、インダクタンス用の各導電板間に他の導電板
と誘電体を挿入し、挿入した導電体を接地した第3のフ
ィルタ−を用い、各々のフィルタ−において多段に重ね
る導電板の枚数を調節することにより各定数を独立に設
定することができる。図100に前記フィルタ−の等価
回路を示す。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0054】第1及び第2の導電体シートの他に第1、
第2の導電体シートより巾広いこれらを被う第3の導電
体シートを用いてLCフィルターを製作することによ
り、第3の導電体シートは、第1及び第2の導電体層間
をシールドすることができ、層間のコイルの分布容量を
減少し、コイルの共振周波数を増加し、LCフィルター
の高周波特性を改善することができる。
【0055】また、開口から外周に至る切断部を有する
リング状の導電板と誘電体フィルムを積層することによ
り製作したLCフィルターは、導電板と誘電体フィルム
の巻回作業が必要なく、LCフィルターの製作が容易と
なる。さらに、構成上の繰返し単位層の導電板及び誘電
体フィルムの切断部をずらしながら重ね、次の単位層の
対応切断端と接続する接続法は、導電板をその面内で接
続することになり、外部に接続端子が出ることなく、L
Cフィルターが小型化できる。
【0056】また、中心部に設けた開口とこの開口から
外周に至る切断部とを有し、切断部に端子を備えた導電
板と誘電体フィルムによりインダクタンス、キャパシタ
ンスを形成し導電板を多層に重ねて実現でき、従来のよ
うな電極を取り出す作業が不要である。さらに、誘電体
フィルムに備えられた角度位置決め手段によって揃えら
れ、導電性接着剤等で接続するだけで済むことから、製
造の自動化が可能であり製造コストを安価にできる。
【0057】また、両面基板でLCフィルターを構成
し、下面の端子厚を上面の端子厚より誘電層等の厚さ分
だけ厚くすることにより接触させることもでき、さらに
容易な接続による製造の自動化が可能であり、製造コス
トを安価にできる。
【0058】また、それぞれのLCフィルターを多段に
重ねることによりLCフィルターの設計の自由度を増す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の展開図である。
【図2】本発明の実施例1の層構成図である。
【図3】本発明の実施例1の等価回路である。
【図4】本発明の実施例1の外観図である。
【図5】本発明の実施例1のインピーダンス特性図であ
る。
【図6】本発明の実施例3の導電体シートの平面図であ
る。
【図7】本発明の実施例3の導電体シートの正面図であ
る。
【図8】本発明の実施例3の単層LCフィルターの平面
図である。
【図9】本発明の実施例3の単層LCフィルターの正面
図である。
【図10】本発明の実施例3の単層LCフィルターの等
価回路である。
【図11】本発明の実施例3の多層LCフィルターの平
面図である。
【図12】本発明の実施例3の多層LCフィルターの正
面図である。
【図13】本発明の実施例3の多層LCフィルターの等
価回路である。
【図14】本発明の実施例3の多層LCフィルターの外
観図である。
【図15】本発明の実施例4の多層LCフィルターの正
面図である。
【図16】本発明の実施例4の多層LCフィルターの等
価回路である。
【図17】本発明の実施例6の導電体シートと誘電体フ
ィルムの積層体の平面図である。
【図18】本発明の実施例8の単層LCフィルターの平
面図である。
【図19】本発明の実施例8の単層LCフィルターの正
面図である。
【図20】本発明の実施例8の単層LCフィルターの接
続を示す図である。
【図21】本発明の実施例9の多層LCフィルターの正
面図である。
【図22】本発明の実施例9の多層LCフィルターの等
価回路である。
【図23】本発明の実施例11の導電板の平面図であ
る。
【図24】本発明の実施例11の誘電体フィルムの平面
図である。
【図25】本発明の実施例11の導電板と誘電体フィル
ムを重ね合わせたときの断面図である。
【図26】本発明の実施例11の他の導電板の平面図で
ある。
【図27】本発明の実施例11の他の誘電体フィルムの
平面図である。
【図28】本発明の実施例11の他の導電板と他の誘電
体フィルムを重ね合わせたときの断面図である。
【図29】本発明の実施例11の他の導電板の平面図で
ある。
【図30】本発明の実施例11の他の誘電体フィルムの
平面図である。
【図31】本発明の実施例11の他の導電板と他の誘電
体フィルムを重ね合わせたときの断面図である。
【図32】本発明の実施例11の他の導電板の平面図で
ある。
【図33】本発明の実施例11の他の誘電体フィルムの
平面図である。
【図34】本発明の実施例11の他の導電板と他の誘電
体フィルムを重ね合わせたときの断面図である。
【図35】本発明の実施例11の導電板の接続図であ
る。
【図36】本発明の実施例11の等価回路である。
【図37】本発明の実施例12の両面基板を示した表面
図である。
【図38】本発明の実施例12の両面基板を示した裏面
図である。
【図39】本発明の実施例12の両面基板の断面図であ
る。
【図40】本発明の実施例12の他の両面基板を示した
表面図である。
【図41】本発明の実施例12の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図42】本発明の実施例12の他の両面基板の断面図
である。
【図43】本発明の実施例12の他の両面基板を示した
表面図である。
【図44】本発明の実施例12の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図45】本発明の実施例12の他の両面基板の断面図
である。
【図46】本発明の実施例12の他の両面基板を示した
表面図である。
【図47】本発明の実施例12の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図48】本発明の実施例12の他の両面基板の断面図
である。
【図49】本発明の実施例13の多層基板の展開図であ
る。
【図50】本発明の実施例14の両面基板を示した表面
図である。
【図51】本発明の実施例14の両面基板を示した裏面
図である。
【図52】本発明の実施例14の両面基板の断面図であ
る。
【図53】本発明の実施例14の他の両面基板を示した
表面図である。
【図54】本発明の実施例14の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図55】本発明の実施例14の他の両面基板の断面図
である。
【図56】本発明の実施例14の導電板の接続図であ
る。
【図57】本発明の実施例14の等価回路である。
【図58】本発明の実施例15の両面基板を示した表面
図である。
【図59】本発明の実施例15の両面基板を示した裏面
図である。
【図60】本発明の実施例15の両面基板の断面図であ
る。
【図61】本発明の実施例15の両面基板の他の断面図
である。
【図62】本発明の実施例15の両面基板の他の断面図
である。
【図63】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図64】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図65】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図66】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図67】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図68】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図69】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図70】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図71】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図72】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図73】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図74】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図75】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図76】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図77】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図78】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図79】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図80】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図81】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図82】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図83】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図84】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図85】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図86】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図87】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図88】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図89】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図90】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図91】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図92】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図93】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
表面図である。
【図94】本発明の実施例15の他の両面基板を示した
裏面図である。
【図95】本発明の実施例15の他の両面基板の断面図
である。
【図96】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図97】本発明の実施例15の他の両面基板の他の断
面図である。
【図98】本発明の実施例15の導電板の接続図であ
る。
【図99】本発明の実施例15の等価回路である。
【図100】本発明の実施例15の等価回路である。
【図101】従来のノイズフィルターの展開図である。
【図102】従来のノイズフィルターの斜視図である。
【図103】従来のノイズフィルターの等価回路であ
る。
【符号の説明】
1 第1導電体シート(導電体、導電箔、導電板) 2 第2導電体シート(導電体、導電箔、導電板) 3 第3導電体シート(導電体、導電箔、導電板) 4 誘電体フィルム 5 導電板接続用の開口 13 スルーホール 14 リング中心からの放射線 15 磁性体板 17 中心部に設けた開口(コア挿入用の穴) 20〜25 入出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平城 直 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 富山 勝巳 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 岡 尚人 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 大竹 登志男 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 神田 光彦 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 堤 広宣 相模原市宮下一丁目1番57号 三菱電機 株式会社 相模製作所内 (72)発明者 井川 祥夫 相模原市宮下一丁目1番57号 三菱電機 株式会社 相模製作所内 (56)参考文献 特開 昭54−83736(JP,A) 特開 昭62−233911(JP,A) 実開 昭57−100218(JP,U) 実開 昭54−113344(JP,U) 特公 昭36−1321(JP,B1)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2及び第3の誘電体フィルム並
    びに第1、第2の導電体シート及び第1、第2の導電体
    シートより巾広い第3の導電体シートを有し、上記誘電
    体フィルムと導電体シートをこの順に交互に重ね合わせ
    て第1、第2及び第3の導電体シートを絶縁し、上記第
    3の導電体シートを外側にして上記第1、第2の導電体
    シートを内包するように巻回し、第1の導電体シートと
    第2の導電体シートのそれぞれの端部を上記巻回しの軸
    と同方向へ伸長して形成した入力端子及び出力端子と、
    第3の導電体シートの端部を伸長して形成した端子とを
    備えたことを特徴とするLCフィルター。
  2. 【請求項2】 中央の開口から外周に至る切断部を有す
    るリング状の第1、第2及び第3の導電板と第1、第2
    及び第3の誘電体フィルムを、この順に交互に重ね合わ
    せて第1、第2及び第3の導電板を絶縁すると共に第1
    の導電板の切断部の一方の端では第1の誘電体フィル
    ム、第2の導電板、第2の誘電体フィルム、第3の導電
    板、第3の誘電体フィルムの順に迫り出し、第1の導電
    板の切断部の他方の端では第1の誘電体フィルム、第2
    の導電板、第2の誘電体フィルム、第3の導電板、第3
    の誘電体フィルムの順に引き込まれるように上記第1、
    第2及び第3の導電板と第1、第2及び第3の誘電体フ
    ィルムを回転してそれぞれの切断部の位置をずらせて配
    置し、かつ、上記第1の導電板の切断部の上記他方の端
    を上記第3の誘電体フィルムに隣接させるようにひねり
    を加えて形成した第1の積層体と、上記第1の積層体と
    同様に形成した第2の積層体を有し、第1の積層体の第
    1、第2及び第3の導電板の切断部の一方の端と第2の
    積層体の第1、第2及び第3の導電板の切断部の他方の
    端をつき合わせるように上記第1の積層体と第2の積層
    体をそれぞれの開口を揃えて重ね合わせ、上記つき合わ
    せた第1の積層体と第2の積層体の第1、第2及び第3
    の導電板どうしを電気的に接続して少なくとも2ターン
    を形成した第1のコイルと第2のコイルとを備えたこと
    を特徴とするLCフィルター。
  3. 【請求項3】 角度位置決め手段を設けた開口を中央に
    有するリング状の第1、第2、第3及び第4の誘電体フ
    ィルムで、上記角度位置決め手段に対する特定の直径上
    に上記開口を挟んで配置した第1の穴と第2の穴を有
    し、第1の誘電体フィルムでは第1の穴が開口寄り、第
    2の穴が外周寄りに、第2の誘電体フィルムでは第1の
    穴と第2の穴が開口寄りに、第3の誘電体フィルムでは
    第1の穴が外周寄り、第2の穴が開口寄りに、第4の誘
    電体フィルムでは第1の穴と第2の穴が外周寄りに設け
    た上記第1、第2、第3及び第4の誘電体フィルムをそ
    れぞれの開口を揃えると共に角度位置決め手段でそれぞ
    れの角度を合わせて順に配置し、上記第1、第2、第3
    及び第4の誘電体フィルムのそれぞれの上面に順に設け
    た第1、第2、第3及び第4の導電板で、第1の導電板
    では第1の誘電体フィルムの開口に対応する位置に開
    口、上記開口から外周に至り第1の穴の位置とその外周
    側にそれぞれ端子を形成する切断部、第2の穴の位置に
    切除部が形成され、第2の導電板では第2の誘電体フィ
    ルムの開口に対応する位置に開口、上記開口から外周に
    至り第2の穴の位置とその外周側にそれぞれ端子を形成
    する切断部、第1の穴の位置に切除部が形成され、第3
    の導電板では第3の誘電体フィルムの開口に対応する位
    置に開口、上記開口から外周に至り第1の穴の位置とそ
    の開口側にそれぞれ端子を形成する切断部、第2の穴の
    位置に切除部が形成され、第4の導電板では第4の誘電
    体フィルムの開口に対応する位置に開口、上記開口から
    外周に至り第2の穴の位置とその開口側にそれぞれ端子
    を形成する切断部、第1の穴の位置に切除部が形成され
    た上記第1、第2、第3及び第4の導電板を有し、上記
    第1の導電板の第1の穴の位置の端子と第3の導電板の
    第1の穴の位置の端子を第1の誘電体フィルムの第1の
    穴、第2の導電板の切除部、第2の誘電体フィルムの第
    1の穴を通して電気的に接続して少なくとも2ターンを
    形成した第1のコイルと、上記第2の導電板の第2の穴
    の位置の端子と第4の導電板の第2の穴の位置の端子を
    第2の誘電体フィルムの第2の穴、第3の導電板の切除
    部、第3の誘電体フィルムの第2の穴を通して電気的に
    接続して少なくとも2ターンを形成した第2のコイルと
    を備えたことを特徴とするLCフィルター。
  4. 【請求項4】 角度位置決め手段を設けた開口を中央に
    有するリング状の第1、第2、第3及び第4の誘電体フ
    ィルムをそれぞれの開口を揃えると共に角度 位置決め手
    段でそれぞれの角度を合わせて順に配置し、それぞれの
    上面に順に第1、第2、第3及び第4の導電板を設け、
    上記第1、第2、第3及び第4の誘電体フィルムは、上
    記角度位置決め手段に対する特定の直径上に上記開口を
    挟んで配置した穴と上記上面に設けた導電板にスルーホ
    ールで接続された下面の厚手導電板端子を有し、第1の
    誘電体フィルムでは厚手導電板端子が開口寄り、穴が外
    周寄りに、第2の誘電体フィルムでは厚手導電板端子と
    穴が開口寄りに、第3の誘電体フィルムでは厚手導電板
    端子が外周寄り、穴が開口寄りに、第4の誘電体フィル
    ムでは厚手導電板端子と穴が外周寄りに設けられ、上記
    第1、第2、第3及び第4の導電板は、誘電体フィルム
    の開口に対応する位置に開口、上記開口から外周に至り
    上記厚手導電板端子の位置とその外周側にそれぞれ端子
    を形成する切断部、上記穴の位置に切除部が形成され、
    上記第1、第2、第3及び第4の誘電体フィルム並びに
    第1、第2、第3及び第4の導電板を重ね合わせ、上記
    第1の誘電体フィルムの厚手導電板端子を第3の導電板
    の開口側の端子に、第2の導電板の切除部、第2の誘電
    体フィルムの穴を通して電気的に接続して少なくとも2
    ターンを形成した第1のコイルと、上記第2の誘電体フ
    ィルムの厚手導電板端子を第4の導電板の開口側の端子
    に、第3の導電板の切除部、第3の誘電体フィルムの穴
    を通して電気的に接続して少なくとも2ターンを形成し
    た第2のコイルとを備えたことを特徴とするLCフィル
    ター。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のL
    Cフィルターを複数個備え、それぞれのLCフィルター
    を直列に接続して多段としたことを特徴とするLCフィ
    ルター。
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