JP2701663B2 - リミッタ装置 - Google Patents

リミッタ装置

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JP2701663B2
JP2701663B2 JP18232292A JP18232292A JP2701663B2 JP 2701663 B2 JP2701663 B2 JP 2701663B2 JP 18232292 A JP18232292 A JP 18232292A JP 18232292 A JP18232292 A JP 18232292A JP 2701663 B2 JP2701663 B2 JP 2701663B2
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剛 熊谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力用アクティブフ
ィルタなどのインバータを用いた電力変換装置の電流指
令信号作成回路のためのリミッタ装置に関する。
【0002】溶接機負荷などは、その通電周期が数サイ
クル通電、数サイクル休止の繰り返しとなるため、通電
時の負荷急変によるフリッカを生じやすい。このような
フリッカを補償するため、近時、電力用アクティブフィ
ルタなどのインバータを用いた電力変換装置を用いたフ
リッカ補償装置が提案されている。
【0003】この電力用アクティブフィルタなどのイン
バータを用いた電力変換装置を用いたフリッカ補償装置
は、主回路に流れる負荷電流中から無効電流成分と高調
波電流成分を抽出して電流指令信号を作成し、これと逆
相の電流を電力用アクティブフィルタなどの電力変換装
置から系統に注入することにより、電源の電圧変動を抑
え、フリッカの発生を防止するものである。
【0004】
【従来の技術】図7に、従来の電力用アクティブフィル
タを用いたフリッカ補償装置における電流指令信号作成
回路の一例を示す。この回路は、平成元年電気学会産業
応用部門全国大会講演論文集(平成元年8月1日、社団
法人電気学会産業応用部門特別委員会発行、313〜3
16頁)に発表された回路である。
【0005】図7において、1はアクティブフィルタの
適用される電源、2は負荷、3は電源系統の電流を検出
する電流検出器、4,5は3相電流信号を2相信号に変
換する3φ/2φ変換器、6は低周波成分を取り出すロ
ーパスフィルタ(以下「LPF」という)、7,8は高
調波成分を取り出すハイパスフィルタ(以下「HPF」
という)、9,10,11は2相信号を3相電流信号に
変換する2φ/3φ変換器、12は合成された最終の電
流指令信号IR を受けて主回路に流れる電流を制御する
電力用アクティブフィルタを含んだ電流制御部である。
【0006】前記従来回路の動作について説明する。電
流検出器3によって検出された負荷2に流れる電流は、
3φ/2φ変換器4,5により瞬時有効電力pと無効電
力qに変換される。次に、瞬時無効電力qのうち、基本
波成分はLPF6にて取り出され、高調波成分はHPF
7にて取り出される。また、瞬時有効電力pのうち、高
調波成分のみがHPF8により取り出される。
【0007】そして、無効電力基本波成分は2φ/3φ
変換器9により無効電流指令信号IQ として、また、高
調波成分は2φ/3φ変換器10,11からの出力を加
算することにより高調波電流指令信号IH として取り出
され、これらIQ とIH の合計が最終的な電流指令信号
R として電流制御部12へ与えられる。
【0008】前記電流指令信号IR は、負荷電流から無
効電流成分と高調波成分を取り出したものとなっている
ので、電流制御部12はこの電流指令信号IR と逆位相
の電流を系統に注入する。これにより電源側へ流れる無
効電流および高調波が打ち消され、負荷変動によるフリ
ッカなどの補償を行なうことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の電流指令信号作成回路は、つぎのような問題が
あった。すなわち、前記最終の電流指令信号IR は負荷
に流れる電流から作成されるので、負荷の状況次第でど
んな電流が流れるか判らず、過大なものとなりやすい。
したがって、制御回路が飽和したり、交流波形がピーク
カットされるなどして、目的の電流とは異なった波形の
電流、もしくは歪んだ波形の電流が流れ、アクティブフ
ィルタ本来の役割を果たせなかったり、他の機器へ高調
波の悪影響を及ぼすなどの重大な問題を起こすおそれが
あった。また、主回路が過電流状態となり、故障の原因
になるおそれもあった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、電力用アクティブフィルタな
どのインバータを用いた電力変換装置の電流指令信号作
成回路において、電流指令信号を極力歪ませずに一定値
以下に制限し、主回路に過電流が流れることを防止する
ことのできるリミッタ装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1のリ
ミッタ装置は、最終の電流指令信号の信号レベルを監視
し、該電流指令信号が所定のリミット値を越えた時に検
出信号を発生するレベル検出器と、該レベル検出器から
検出信号を受けたとき、前記最終の電流指令信号が所定
のリミット値以下となるまでゲインを急激に小さくする
とともに、所定のリミット値以下に達した後は元のゲイ
ンに向けて緩やかにゲインを復帰させる可変ゲイン手段
と、該可変ゲイン手段から与えられる可変ゲインを前記
最終の電流指令信号に乗算し、最終の電流指令信号を該
可変ゲインに従って減衰する乗算手段とを設けることに
より構成したものである。
【0012】この発明に係る第2のリミッタ装置は、最
終の電流指令信号の信号レベルを監視し、該電流指令信
号が所定のリミット値を越えた時に検出信号を発生する
レベル検出器と、該レベル検出器から検出信号を受けた
とき、前記最終の電流指令信号が所定のリミット値以下
となるまでゲインを急激に小さくするとともに、所定の
リミット値以下に達した後は元のゲインに向けて緩やか
にゲインを復帰させる可変ゲイン手段と、該可変ゲイン
手段から与えられる可変ゲインを前記高調波電流指令信
号に乗算し、高調波電流指令信号を該可変ゲインに従っ
て減衰する乗算手段と、前記無効電流指令信号の信号レ
ベルが所定レベル以上に大きくなったときに該無効電流
指令信号を所定のレベル以下にカットするピークカット
リミッタとを設けることにより構成したものである。
【0013】この発明に係る第3のリミッタ装置は、最
終の電流指令信号の信号レベルを監視し、該電流指令信
号が所定のリミット値を越えた時に検出信号を発生する
レベル検出器と、該レベル検出器から検出信号を受けた
とき、前記最終の電流指令信号が所定のリミット値以下
となるまでゲインを急激に下降させるとともに、所定の
リミット値以下に達した後は元のゲインに向けて緩やか
にゲインを復帰させる無効電流用と高調波電流用の2つ
の可変ゲイン手段と、前記無効電流用の可変ゲイン手段
から与えられる可変ゲインを前記無効電流指令信号に乗
算し、無効電流指令信号を該可変ゲインに従って減衰す
る乗算手段と、前記高調波電流用の可変ゲイン手段から
与えられる可変ゲインを前記高調波電流指令信号に乗算
し、高調波電流指令信号を該可変ゲインに従って減衰す
る乗算手段とを設けることにより構成したものである。
【0014】
【作用】第1のリミッタ装置の場合、最終の電流指令信
号を直接制御することにより、最終の電流指令信号を極
力歪ませることなく一定値以下に制限することができ
る。
【0015】第2のリミッタ装置の場合、無効電流指令
信号を優先的に残しながら高調波電流指令信号を制限
し、最終の電流指令信号を極力歪ませることなく一定値
以下に制限することができる。
【0016】第3のリミッタ装置の場合、高調波電流指
令信号を優先的に残しながら無効電流指令信号を制限
し、最終の電流指令信号を極力歪ませることなく一定値
以下に制限することができる。
【0017】
【実施例】図1に、この発明に係るリミッタ装置の第1
の実施例を示す。図1において、13は電流指令信号I
R の値を監視するレベル検出器、14は可変ゲイン手
段、15は可変ゲイン手段14から与えられるゲイン
(乗算係数)Vgを入力信号に乗算する乗算手段であ
る。なお、従来のリミッタ装置(図7)と同一の部分に
は同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0018】可変ゲイン手段14は、通常一定の値例え
ばVg=1を出力しており、レベル検出器13から検出
信号Sd が与えられると急速にその値が低下し、レベ
ル検出器13からの信号が無くなるとある時定数を持っ
てゆっくりと元のゲイン1に戻るような特性を有する回
路である。
【0019】次に、前記第1実施例の動作につき、図2
の動作波形図を参照して説明する。図2の動作波形にお
いて、(a)は電流リファレンスとなる最終の電流指令
信号IR であり、(d)の無効電流指令信号IQ
(e)の高調波電流指令信号IH とを含んでいる。この
発明は、この最終の電流指令信号IR が予め定めた一定
の振幅±ILIM を越えないように制限しようとするもの
である。
【0020】また、(b)はレベル検出器13から可変
ゲイン手段14へ与えられる検出信号Sdであり、電流
指令信号IR がリミット値±ILIM を越えている期間出
力される。(c)は可変ゲイン手段14から乗算手段1
5に与えられるゲイン(乗算係数)Vgである。このゲ
インVgは1〜0の範囲で可変される。
【0021】なお、図2は、回路動作を分かり易くする
ため、(d)に示す無効電流成分IQ は一定振幅にな
り、この上に(e)に示す高調波電流成分IH が時刻t
aからtbの間ステップ状に加わり、合計された電流指
令信号IR が(a)中の点線で示すようにリミット値±
LIM を越えた場合を例に採った。
【0022】いま、時刻taから高調波電流指令信号I
H が加わったことにより、電流指令信号IR が増加し、
時刻t1でリミット値±ILIM を越えたとすると、レベ
ル検出器13から可変ゲイン手段14に検出信号Sdが
与えられ、乗算手段15のゲインVgが(e)に示すよ
うに急速に減少する。そして、このゲインVgはレベル
検出器13からの検出出力が無くなるまで、すなわち電
流指令信号IR がリミット値±ILIM を越えなくなる値
まで下がる。
【0023】ここで、電流指令信号IR は、可変ゲイン
手段14で乗算されるゲインVgによりその値が決定さ
れる。したがって、電流指令信号IR は、(a)中に実
線で示すように瞬時にリミット値±ILIM まで減少す
る。このとき、この電流指令信号IR は入力と比例して
おり、ゲインVgが急激に変化する期間を除いて波形的
にはほとんど歪んでいないが、その振幅はリミット値±
LIM より小さな値に制限されている。
【0024】可変ゲイン手段14は、(c)に示すよう
に、ゲインVgを一旦急激に減少させた後、Vg=1に
向かって徐々に回復していくような特性とされているの
で、次の信号ピークの時刻t2位置で再びリミット値±
LIM を越えるが、この位置で再び前記t1の場合と同
様の動作を行い、乗算手段15のゲインVgが再び下が
る。
【0025】このように、入力信号が過大な期間は上記
のリミッタ動作を繰り返し、ゲインVgを1より小さく
して、電流指令信号IR がリミット値±ILIM を越えな
いようにし、また、入力信号が小さくなればゲインVg
を自動的に元の1に戻す。図2の例の場合、ゲインVg
は時刻t3位置で元の1の状態に戻っている。
【0026】図3に、この発明に係るリミッタ装置の第
2の実施例を示す。この第2実施例のものは、LPF6
の後に、無効電流成分を一定レベル以下に制限するピー
クカットリミッタ16を挿入するとともに、高調波電流
指令信号IH 側に乗算手段15を挿入したものである。
なお、図3中、第1実施例(図1)と同一の部分には同
一の符号を付し、その説明は省略する。
【0027】前記した第1実施例は、最終の電流指令信
号IR に対して乗算手段15においてゲインVgをか
け、所要の電流制限を行なっているので、結果としてリ
ミッタ動作中は無効電流も高調波電流も不完全な補償と
なるか、あるいは両方の出力電流量(容量)が低減され
ることになる。
【0028】しかし、場合によっては、無効電流につい
てはできるだけ完全に補償を行い続けたい、あるいは一
定容量の出力を続けたいという、無効電流優先の要求が
ある。図3に示した第2実施例は、このような無効電流
優先のリミッタ装置の例を示すものである。
【0029】無効電流指令信号IQ は、2φ/3φ変換
器9によって変換される前の状態では直流成分であるた
め、第1実施例で用いた乗算手段15に代えて、図3中
の単純なピークカットリミッタ16を用いてその電流を
制限することができる。
【0030】一方、レベル検出器13は、電流リファレ
ンスとなる最終の電流指令信号IRの信号レベルを監視
し、IR がリミット値±ILIM を越えると可変ゲイン手
段14に検出信号Sdを送るが、この第2実施例の場
合、乗算手段15は高調波電流指令信号IH のみに働く
よう接続されており、可変ゲイン手段14から与えられ
るゲインVgにより高調波電流指令信号IH の値のみが
変化されるように構成されている。
【0031】次に、前記第2実施例の動作につき、図4
の動作波形図を参照して説明する。図4において、
(a)電流指令信号IR 、(b)はレベル検出器13か
ら可変ゲイン手段14へ与えられる検出信号Sd、
(c)は可変ゲイン手段14から乗算手段15に与えら
れるゲインVg、(d)は無効電流指令信号IQ
(e)は高調波電流指令信号IH である。
【0032】いま、時刻taから高調波電流指令信号I
H が加わったことにより、電流指令信号IR が増加し、
時刻t1でリミット値を越えたとすると、レベル検出器
13から可変ゲイン手段14に検出信号sdが与えら
れ、その期間乗算手段15のゲインVgは急速に減少す
る。そして、このゲインVgは、レベル検出器13から
の出力が無くなるまで、即ち電流指令信号IR がリミッ
ト値±ILIM を越えなくなる値まで下がる。
【0033】ここで、この第2実施例の場合には、高調
波電流指令信号IH のみに乗算手段15のゲインVgが
乗算されている。したがって、高調波電流指令信号IH
のみが瞬時に減少する。このとき、この高調波電流指令
信号IH は入力と比例しており、ゲインVgが急激に変
化する期間を除いて波形的にはほとんど歪んでいない
が、その振幅は(e)中に実線で示すように、何分の1
かの値に縮小されている。一方、無効電流指令信号IQ
の方は、ゲインVgの影響を受けず、一定振幅を保った
ままである。
【0034】このような動作をすることにより、高調波
電流指令信号IH の増大時にも、無効電流指令信号IQ
が影響を受けることなく一定容量の補償を続けたまま、
電流リファレンスとなる最終の電流指令信号IR を、
(a)中に実線で示すように、リミット値±ILIM 以下
に制限することができる。しかも、高調波の成分IH
縮小はされるが歪は少ない。
【0035】図5に、この発明に係るリミッタ装置の第
3の実施例を示す。この第3実施例は、2つの可変ゲイ
ン手段14a,14bと2つの乗算手段15a,15b
を用意し、一方の乗算手段15aを無効電流指令信号I
Q 側に挿入するとともに、他方の乗算手段15bを高調
波電流指令信号IH 側に挿入し、無効電流指令信号IQ
と高調波電流指令信号IH のそれぞれを独立に電流制限
できるようにしたものである。なお、図5中、第1実施
例(図1)と同一の部分には同一の符号を付し、その説
明は省略する。
【0036】前記した第2実施例は、無効電流優先とし
たリミッタ装置を示したが、しかし、場合によっては、
高調波電流の方をできるだけ完全に補償を行い続けた
い、あるいは一定容量の出力を続けたいという、高調波
電流優先の要求もある。図5に示した第3実施例は、こ
のような高調波電流優先のリミッタ装置の例を示すもの
である。
【0037】次に、前記第3実施例の動作につき、図6
の動作波形図を参照して説明する。図6において、
(a)電流指令信号IR 、(b)はレベル検出器13か
ら可変ゲイン手段14へ与えられる検出信号Sd、(c
1)は可変ゲイン手段14aから乗算手段15aに与え
られるゲインVg1 、(c2)は可変ゲイン手段14b
から乗算手段15bに与えられるゲインVg2 、(d)
は無効電流指令信号I、(e)は高調波電流指令信号
である。
【0038】なお、この第3実施例の場合、2つの可変
ゲイン手段14a,14bのゲインの変化の時定数は、
(c1),(c2)に示すように、無効電流指令信号I
Q 用の可変ゲイン手段14aの方が高調波電流指令信号
H 用の可変ゲイン手段14bの方よりも降下が速く、
かつ上昇は遅くなるように、予め設定しておく。
【0039】いま、時刻taから高調波電流指令信号I
H が加わったことにより、電流指令信号IR が増加し、
時刻t1でリミット値±ILIM を越えたとすると、レベ
ル検出器13から可変ゲイン手段14aと14bに検出
信号Sdが与えられ、その期間、乗算手段15aのゲイ
ンVg1は(c1)に示すように急速に減少するととも
に、乗算手段15bのゲインVg2は(c1)に示すよ
うに急速に減少する。
【0040】ここにおいて、乗算手段15のゲインVg
1は、(c1)に示すように、レベル検出器13からの
出力が無くなるまで、すなわち電流指令信号IR がリミ
ット値±ILIM を越えなくなる値まで下がるが、一方、
乗算手段15bのゲインVg2は、(c2)に示すよう
に、その下がる割合はゲインVg1に比べて僅かであ
る。したがって、この第3実施例の場合、(d)に示す
ように、主として無効電流指令信号IQ の値が減少し、
合計の電流指令信号IR がリミット値±ILIM 以下に制
限される。
【0041】すなわち、この第3実施例のリミット装置
を用いた場合は、無効電流指令信号IQ の増大時にも高
調波電流指令信号IH があまり影響を受けることなくほ
ぼ一定容量の補償を続けたまま、電流指令信号IR をリ
ミット値±ILIM 以下にすることができる。しかも、無
効電流指令信号IQ も縮小はされるが歪は少ない。
【0042】
【発明の効果】この発明に係る第1のリミッタ装置によ
れば、電流指令信号をあまり歪ませることなく一定値以
下に制限できるので、主回路に過電流が流れるなどの問
題を生ずることがなくなり、しかも装置の出力が歪んで
補償効果が著しく悪くなることを防止することができ
る。
【0043】また、この発明に係る第2のリミッタ装置
によれば、前記第1のリミッタ装置の効果に加えて、無
効電流指令信号を優先的に残すことができるため、無効
電流の補償容量が常に一定値に要求されるような用途に
極めて有効である。
【0044】また、この発明に係る第2のリミッタ装置
によれば、前記第1のリミッタ装置の効果に加えて、高
調波電流指令信号を優先的に残すことができるため、高
調波を優先して補償したいという用途に極めて有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るリミッタ装置の第1実施例を示
すブロック図である。
【図2】前記第1実施例の各部の動作波形図である。
【図3】この発明に係るリミッタ装置の第2実施例を示
すブロック図である。
【図4】前記第2実施例の各部の動作波形図である。
【図5】この発明に係るリミッタ装置の第3実施例を示
すブロック図である。
【図6】前記第3実施例の各部の動作波形図である。
【図7】従来の電力用アクティブフィルタを用いた電流
指令信号作成回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電源 2 負荷 3 電流検出器 4 3φ/2φ変換器 5 3φ/2φ変換器 6 LPF 7 HPF 8 HPF 9 2φ/3φ変換器 10 2φ/3φ変換器 11 2φ/3φ変換器 12 電流制御部 13 レベル検出器 14 可変ゲイン手段 15 乗算手段 16 ピークカットリミッタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力用アクティブフィルタなどのインバ
    ータを用いた電力変換装置の電流指令信号作成回路であ
    って、負荷電流中から無効電流成分と高調波電流成分を
    抽出して無効電流指令信号と高調波電流指令信号を作
    り、この無効電流指令信号と高調波電流指令信号の合成
    信号を電力変換装置への最終の電流指令信号として出力
    する電流指令信号作成回路において、 前記作成された最終の電流指令信号の信号レベルを監視
    し、該電流指令信号が所定のリミット値を越えた時に検
    出信号を発生するレベル検出器と、 該レベル検出器から検出信号を受けたとき、前記最終の
    電流指令信号が所定のリミット値以下となるまでゲイン
    を急激に小さくするとともに、所定のリミット値以下に
    達した後は元のゲインに向けて緩やかにゲインを復帰さ
    せる可変ゲイン手段と、 該可変ゲイン手段から与えられる可変ゲインを前記最終
    の電流指令信号に乗算し、最終の電流指令信号を該可変
    ゲインに従って減衰する乗算手段とを設けたことを特徴
    とするリミッタ装置。
  2. 【請求項2】 電力用アクティブフィルタなどのインバ
    ータを用いた電力変換装置の電流指令信号作成回路であ
    って、負荷電流中から無効電流成分と高調波電流成分を
    抽出して無効電流指令信号と高調波電流指令信号を作
    り、この無効電流指令信号と高調波電流指令信号の合成
    信号を電力変換装置への最終の電流指令信号として出力
    する電流指令信号作成回路において、 前記作成された最終の電流指令信号の信号レベルを監視
    し、該電流指令信号が所定のリミット値を越えた時に検
    出信号を発生するレベル検出器と、 該レベル検出器から検出信号を受けたとき、前記最終の
    電流指令信号が所定のリミット値以下となるまでゲイン
    を急激に小さくするとともに、所定のリミット値以下に
    達した後は元のゲインに向けて緩やかにゲインを復帰さ
    せる可変ゲイン手段と、 該可変ゲイン手段から与えられる可変ゲインを前記高調
    波電流指令信号に乗算し、高調波電流指令信号を該可変
    ゲインに従って減衰する乗算手段と、 前記無効電流指令信号の信号レベルが所定レベル以上に
    大きくなったときに該無効電流指令信号を所定のレベル
    以下にカットするピークカットリミッタとを設けたこと
    を特徴とするリミッタ装置。
  3. 【請求項3】 電力用アクティブフィルタなどのインバ
    ータを用いた電力変換装置の電流指令信号作成回路であ
    って、負荷電流中から無効電流成分と高調波電流成分を
    抽出して無効電流指令信号と高調波電流指令信号を作
    り、この無効電流指令信号と高調波電流指令信号の合成
    信号を電力変換装置への最終の電流指令信号として出力
    する電流指令信号作成回路において、 前記作成された最終の電流指令信号の信号レベルを監視
    し、該電流指令信号が所定のリミット値を越えた時に検
    出信号を発生するレベル検出器と、 該レベル検出器から検出信号を受けたとき、前記最終の
    電流指令信号が所定のリミット値以下となるまでゲイン
    を急激に下降させるとともに、所定のリミット値以下に
    達した後は元のゲインに向けて緩やかにゲインを復帰さ
    せる無効電流用と高調波電流用の2つの可変ゲイン手段
    と、 前記無効電流用の可変ゲイン手段から与えられる可変ゲ
    インを前記無効電流指令信号に乗算し、無効電流指令信
    号を該可変ゲインに従って減衰する乗算手段と、 前記高調波電流用の可変ゲイン手段から与えられる可変
    ゲインを前記高調波電流指令信号に乗算し、高調波電流
    指令信号を該可変ゲインに従って減衰する乗算手段とを
    設けたことを特徴とするリミッタ装置。
JP18232292A 1992-07-09 1992-07-09 リミッタ装置 Expired - Lifetime JP2701663B2 (ja)

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