JPH07177784A - 電圧形インバータ装置 - Google Patents

電圧形インバータ装置

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JPH07177784A
JPH07177784A JP5318854A JP31885493A JPH07177784A JP H07177784 A JPH07177784 A JP H07177784A JP 5318854 A JP5318854 A JP 5318854A JP 31885493 A JP31885493 A JP 31885493A JP H07177784 A JPH07177784 A JP H07177784A
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voltage
torque
circuit
induction motor
power supply
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JP5318854A
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Masanori Miyazaki
雅徳 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、DC電源の電圧急減時に、インバー
タの出力電圧が制限されて、電圧電流の制御不能となる
事態を回避する電圧形インバータ装置を提供することに
ある。 【構成】本発明は、誘導電動機を可変速制御する電圧形
インバータ装置において、直流電源電圧を検出するセン
サと、前記直流電源電圧が所定値以下になったとき動作
するコンパレータ回路と、前記コンパレータ回路の出力
により前記誘導電動機のトルクをある値以下に制限する
トルクリミット回路を備え、前記直流電源電圧が所定値
以下に低下した時、前記誘導電動機の発生トルクをイン
バータ装置が出力しうる最大のトルクよりも低減するの
で、インバータの出力電圧がリミットに達するのを防ぐ
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導電動機を可変速制御
する電圧形インバータに関し、特に直流電源電圧が低下
したとき、運転の継続可能な電圧形インバータ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、電圧形PWMインバータではDC
電源としてSRコンバータやサイリスタコンバータを用
いている。図9は従来の電圧形インバータの回路図であ
る。同図において、1はコンバータ、2はフィルタコン
デンサ、3はインバータ回路、4は誘導電動機である。
コンバータ1はここではSRコンバータとして図示した
が、サイリスタコンバータ等の電圧制御可能なコンバー
タでもよい。また、フィルタコンデンサ2の作用によ
り、コンバータ1の出力は一定電圧のDC電源となり、
これをインバータ回路3により可変周波数可変電圧の交
流電力に変換して誘導電動機4を制御する。インバータ
回路3はここでは、IGBTインバータとして図示した
が、GTO,GTR等の自己消弧素子を用いたものでも
よい。
【0003】また、図10にDC電圧が低下した場合の
従来の保護回路図を示す。同図において、回路構成素子
1,2,3,4は図9と同一構成要素であるので、その
説明は省略する。5は誘導電動機4の速度センサ、6は
速度基準設定回路、7は速度制御回路、8は磁束制御回
路、9はベクトル制御回路、10は電流制御回路、11
はPWM制御回路、12はDC電圧検出回路、13はコ
ンパレータ回路、14はDC電圧低下検出値設定回路、
15は誘導電動機電圧補正回路、16は電流センサであ
る。
【0004】次に、図10に示すインバータ保護回路の
動作の概要について説明する。同図において、速度制御
回路7は速度基準設定回路6の設定速度Sp * と速度セ
ンサ5により検出された誘導電動機4の速度Sp とが等
しくなるように、トルクの基準T* を出力する。また、
磁束制御回路8は誘導電動機の励磁電流基準If * を出
力する。ベクトル制御回路9はトルク基準T* と励磁電
流基準If * を入力とし、誘導電動機の1次電流をベク
トルとして演算し、1次電流基準I* を出力する。電流
制御回路10は1次電流基準I* と電流センサ16によ
り検出した誘導電動機4の1次電流Iとが等しくなるよ
うに制御して電圧基準V* を出力する。PWM制御回路
11はこの電圧基準V* をもとに、インバータ回路3を
PWM制御する。
【0005】このように構成されたインバータ装置にお
いて、もし電源電圧変動や、誘導電動機負荷急変等の理
由によりDC電圧DCVが低下したとき、DC電圧検出
回路12によりDC電圧DCVを検出し、DC電圧低下
検出値設定回路14の設定値DCV1 * をコンパレータ
回路13により比較して、誘導電動機電圧補正回路15
により励磁電流補正信号Ifcを出力し、励磁電流基準I
f * との差をベクトル制御回路9に入力し、誘導電動機
電圧を下げる。このようにして、もし何らかの理由でD
C電圧が低下した時には、インバータの出力電圧を下げ
ることで、誘導電動機4の1次電流制御不能を防ぐよう
にしている。
【0006】図10は誘導電動機をベクトル制御した場
合の例であり、同様にDC電圧を検出して誘導電動機4
の磁束を減少させるように制御する方法もある。また、
誘導電動機の速度を検出せず、オープンループ制御する
場合にはインバータの出力周波数または出力電圧を減
少、制御する方法もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した
DC電圧低下保護回路は、DC電圧がゆっくり低下する
場合は問題なく機能する。しかし、誘導電動機負荷の急
増あるいは電源電圧の急減等のようにDC電圧が急激に
下がったときは、誘導電動機4の磁束や電圧が大きな時
定数を有しており、急に減少しないため保護動作が間に
合わず、インバータ回路3の出力電圧が制限されて、様
々な問題が発生する。例えば、出力電圧が制限される
と、誘導電動機4に流れる電流は制御不能になり、イン
バータに過電流が流れて停止したり、機器を破損したり
することがある。またインバータが正弦波電流を流せな
くなるため、誘導電動機4の発生するトルクリップルが
大きくなり、モータや負荷にダメージを与える恐れがあ
る。
【0008】また、モータの慣性のため急激にインバー
タの周波数を下げると、回生状態になって回生電流を制
御できなくなり、過電流が流れる恐れがある。このよう
な急激なDC電圧低下については、従来、DC電源側で
DC電圧が下がらないように対策する以外、インバータ
回路の出力電圧が制限されるのを防ぐ方法がなかった。
【0009】ところが、前記SRコンバータ1はDC電
圧を制御することは不可能で、サイリスタコンバータを
用いた場合でも、PWMインバータの制御は早いのに対
して、サイリスタコンバータによるDC電圧の制御は遅
く、DC電源側の対策は難しかった。結局、DC電圧が
急激に下がるような事態に、有効に保護できる対策がな
かったのが実状であった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的はDC電源の電圧急減時に、インバータの
出力電圧が制限されて、電圧電流の制御不能となる事態
を回避する電圧形インバータ装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は誘導電動機を可変速制御する電
圧形インバータ装置において、直流電源電圧を検出する
センサと、前記直流電源電圧が所定値以下になったとき
動作するコンパレータ回路と、前記コンパレータ回路の
出力により前記誘導電動機のトルクをある値以下に制限
するトルクリミット回路を備え、前記直流電源電圧が所
定値以下に低下した時、前記誘導電動機の発生トルクを
インバータ装置が出力しうる最大のトルクよりも低減す
ることを特徴とする。
【0012】また請求項2は、前記コンパレータ回路の
出力により、前記誘導電動機のトルクの基準値または1
次電流のトルク成分の基準値をある値以下に制限するト
ルクリミット回路を備えたことを特徴とする。
【0013】さらに請求項3は、直流電源電圧が第1所
定値以下に低下した時動作する第1コンパレータ回路
と、直流電源電圧が第2所定値以上に上昇したとき動作
する第2コンパレータ回路を備え、第2所定値を第1所
定値より大きくすることにより前記トルクリミット回路
の動作点にヒステリシスを設けたことを特徴とする。
【0014】さらにまた請求項4は、前記直流電源電圧
が所定値以下になったとき、前記所定値と前記直流電源
電圧との差分に比例または差分を比例積分した演算結果
を出力する演算回路と、前記演算結果により前記誘導電
動機のトルクまたは1次電流のトルク成分の基準値をあ
る値以下に制限するトルクリミット回路を備え、直流電
源電圧が低下し前記所定値以下になったとき、低下量が
大きくなるに従って前記誘導電動機のトルクまたは1次
電流のトルク成分の基準値を低下させることを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明の電圧形インバータ装置によると、モー
タトルクを下げることでモータ端子電圧が速やかに低下
し、インバータの出力電圧がリミットに達するのを防ぐ
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照にして説明
する。 [実施例の構成]図1は本発明の一実施例の回路構成図
である。同図において、1はコンバータ、2はフィルタ
コンデンサ、3はインバータ回路、4は誘導電動機、5
は誘導電動機4の速度センサ、6は速度基準設定回路、
7は速度制御回路、8は磁束制御回路、9はベクトル制
御回路、10は電流制御回路、11はPWM制御回路、
12はDC電圧検出回路、13はコンパレータ回路、1
4はDC電圧低下検出値設定回路、16は電流センサ、
17はトルクリミット値補正回路、18はトルクリミッ
ト回路である。
【0017】[実施例の作用]以下、図1の回路構成図
と図2の動作説明図と誘導電動機の電流、電圧ベクトル
図を用いて、本実施例の動作を説明する。
【0018】図1において、回路構成要素1から11ま
では図9にて説明した従来例と同一動作をするので説明
を省略する。例えば、何らかの理由でDC電圧DCVが
急激に低下した場合、DC電圧検出回路12によりDC
電圧DCVを検出し、DC電圧低下検出値設定回路14
の設定値DCV1 * と前記DCVをコンパレータ回路1
3により比較して、トルクリミット値補正回路17によ
りトルクリミット補正信号TL を出力する。トルクリミ
ット回路18はトルク基準T* をトルクリミット補正信
号TL 以下に制限する。この結果、モータのトルクが下
がり、モータの端子電圧も低下する。
【0019】図3は誘導電動機の電流、電圧ベクトル図
を簡略化して示す。図3(a)は誘導電動機トルク小の
時、図3(b)は誘導電動機トルク大の時である。図3
において、I1 は誘導電動機の1次電流ベクトル、It
はI1 のトルク成分、If はI1 の励磁成分、V1 は誘
導電動機の端子電圧ベクトル、V2 は誘導電動機の2次
電圧ベクトル、I1Rは誘導電動機電圧の抵抗降下分、
1Lは誘導電動機電圧の漏れリアクタンス降下分であ
る。
【0020】図3(a)と(b)を比較すれば分かるよ
うに、誘導電動機端子電圧V1 の大きさは、(2次電圧
2 や励磁電流If が同一の条件下では)1次電流I1
が大きくなるほど一般には大きくなる。それ故、誘導電
動機トルクを下げることで誘導電動機端子電圧V1 を下
げることが出来る。しかも、図9で説明した従来例と異
なる点は、誘導電動機の2次電圧V2 や磁束の様な大き
な時定数を有する量は変化させず、1次電流のトルク成
分It や誘導電動機電圧の抵抗降下分I1R、誘導電動
機電圧の漏れリアクタンス降下分I1Lといった速やか
に変更可能な量のみを制御対象にしている点である。
【0021】このようにして、もし何らかの理由でDC
電圧が低下した時には、誘導電動機の1次電流の内トル
ク成分をリミットすることで、インバータの出力電圧を
下げ、誘導電動機4の1次電流制御不能を防ぐことがで
きる。また、DC電圧DCVが再度上昇したときには、
コンパレータ回路13が所定値DCV1 * 以上になったと
き、トルクリミット補正信号TL を元の値に戻すことで
正常なモータトルクが得られる。
【0022】ところで、図3のベクトル図が示すよう
に、本実施例ではDC電圧が誘導電動機の2次電圧以下
まで下がると、トルクを零にしてもインバータ出力電圧
は制限されるようになる。しかしながら、DC電圧がこ
のように大きく低下する可能性は少なく、実用上問題に
なることはない。それより、モータの端子電圧を即応性
を持って下げられることによるメリットの方が大きい。
【0023】また、本実施例ではトルクを零まで下げて
モータがフリーラン状態となっても、モータ磁束は保持
されるため、従来行われていた単純なインバータ停止、
フリーランによる保護とは異なり、DC電圧が回復した
とき速やかに正常運転に復帰できる。
【0024】[実施例の効果]上記したような保護回路
を構成してモータトルクを下げることで、モータ端子電
圧が速やかに低下し、インバータの出力電圧がリミット
に達するのを防ぐことができる。
【0025】[他の実施例]図4は本発明の他の実施例
の回路構成図であり、図1と同一構成要素には同一符号
を付し、その説明は省略する。図4において、13A及
び13Bはコンパレータ回路、14A及び14BはDC
電圧低下検出値設定回路、17Aはトルクリミット値補
正回路である。
【0026】以下、図4の回路構成図及び図5の動作説
明図を用いて、本実施例の動作を説明する。図4におい
て、回路構成要素1から11までは図9にて説明した従
来例と同一動作をするので説明を省略する。例えば、何
らかの理由でDC電圧DCVが急激に低下した場合、D
C電圧検出回路12によりDC電圧DCVを検出し、D
C電圧低下検出値設定回路14Aの設定値DCV1 *
前記DCVをコンパレータ回路13Aにより比較してト
ルクリミット値補正回路17Aによりトルクリミット補
正信号TL を出力する。トルクリミット回路18はトル
ク基準T* をトルクリミット補正信号TL 以下に制限す
る。この結果、モータのトルクが下がり、モータの端子
電圧も低下する。DC電圧DCVが再び上昇して前記設
定値DCV1 *を越えても、トルクリミット補正回路1
7Aはトルクリミット補正信号TL を保持し続け、DC
電圧低下検出値設定回路14Bの設定値DCV2 * を越
えたときコンパレータ回路13Bにより比較して、トル
クリミット値補正回路17Aの出力TL を元に戻す。
【0027】このようにして、もし何らかの理由でDC
電圧が低下した時には、誘導電動機の1次電流の内トル
ク成分をリミットすることで、インバータの出力電圧を
下げ、誘導電動機4の1次電流制御不能を防ぐことがで
きる。また、上記のように電圧低下検出値にヒステリシ
スを設けることで、DC電圧DCVが所定値DCV1 *
近傍を上下したときにも、トルクリミット補正信号TL
がチャタリングすることなく、正常な運転が可能であ
る。
【0028】図6は上記図4の実施例の異なる動作説明
図であり、以下図4の回路構成図及び図6の動作説明図
を用いて、本実施例の動作を説明する。図6において回
路構成要素1から11までは図9にて説明した従来例と
同一動作をするので説明を省略する。例えば、何らかの
理由でDC電圧DCVが急激に低下した場合、DC電圧
検出回路12によりDC電圧DCVを検出し、DC電圧
低下検出値設定回路14Bの設定値DCV2 * と前記D
CVをコンパレータ回路13Bにより比較して、トルク
リミット値補正回路17Aによりトルクリミット補正信
号TL を出力する。DC電圧DCVがDCV2 * とDC
1 * の間にある時は、トルクリミット補正信号TL
DC電圧DCVに比例して低下する。トルクリミット回
路18はトルク基準T* を前記信号TL 以下に制限す
る。この結果、モータのトルクが下がり、モータの端子
電圧も低下する。DC電圧DCVが再び上昇して前記設
定値DCV1 * を越えて、DCV2 * との間にある時
は、トルクリミット補正信号TL はDC電圧DCVに比
例して上昇する。このように電圧低下検出値にある幅を
設けトルクリミットTL を徐々に下げることで、DC電
圧DCVが所定値DCV1 * 近傍を上下したときにも、
モータの発生するトルクが急変することなく、正常な運
転が可能である。
【0029】図7は本発明のさらに他の実施例の回路構
成図であり、図1と同一構成要素には同一番号を付し、
その説明は省略する。図7において、19はPIコント
ローラ回路である。
【0030】以下、図7の回路構成図及び図8の動作説
明図を用いて、本実施例の動作を説明する。同図におい
て、回路構成要素1から11までは図9にて説明した従
来例と同一動作をするので説明を省略する。例えば、何
らかの理由でDC電圧DCVが急激に低下した場合、D
C電圧検出回路12によりDC電圧DCVを検出し、DC
電圧低下検出値設定回路14の設定値DCV1 * と前記
DCVをPIコントローラ回路19により比較してトル
クリミット補正信号TL を出力する。トルクリミット回
路18はトルク基準T* をトルクリミット補正信号TL
以下に制限する。この結果、誘導電動機のトルクが下が
り、誘導電動機の端子電圧も低下する。DC電圧DCV
が再び上昇して前記設定値DCV1 * を越えると、PI
コントローラ回路19はトルクリミット補正信号TL
再び上昇させ元に戻す。このようにして、もし何らかの
理由でDC電圧が低下した時には、誘導電動機の1次電
流の内トルク成分をリミットすることで、インバータの
出力電圧を下げ、誘導電動機4の1次電流制御不能を防
ぐことができる。また、上記のように電圧低下検出設定
値DCV1 * とDC電圧DCVとをPIコントロールす
ることで、DC電圧低下量に応じた誘導電動機端子電圧
で運転継続することが可能である。
【0031】なお、上記各実施例ではコンバータ回路と
インバータ回路が1:1に対応している場合を例に挙げ
たが、本発明はこの例に限らず、1台のコンバータで複
数のインバータ回路に直流電源を供給するコモンコンバ
ータ方式にも適用することができる。
【0032】また、コンバータとしてはサイリスタコン
バータだけでなく、自己消弧素子を利用したPWMコン
バータも適用対象となる。さらに上記各実施例では誘導
電動機のトルクの基準に対して制限をしているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、1次電流のトルク
成分の基準に対して制限をしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
DC電圧を検出して、所定値以下に低下した時、モータ
トルクを下げる様に制御回路を構成することで、モータ
端子電圧が速やかに低下し、インバータの出力電圧がリ
ミットに達するのを防ぐことができる。また、DC電源
側でDC電圧が下がらないようにするといった対策をす
ることなく、電圧、電流の制御不能となる事態を回避す
ることができ、インバータに過電流が流れて停止した
り、機器を破損したり、あるいはインバータが正弦波電
流を流せなくなるため、モータの発生するトルクリップ
ルが大きくなって、モータや負荷装置にダメージを与え
る等の不具合も防止できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成図。
【図2】図1の動作を説明するための図。
【図3】図1の誘導電動機の電流、電圧ベクトル図。
【図4】本発明の他の実施例の回路構成図。
【図5】図4の動作を説明するための図。
【図6】図4の他の異なる動作を説明するための図。
【図7】本発明のさらに他の実施例の回路構成図。
【図8】図7の動作を説明するための図。
【図9】従来の電圧形インバータの回路図。
【図10】図9のインバータを用いた従来の保護回路の
構成図。
【符号の説明】
1…コンバータ、2…フィルタコンデンサ、3…インバ
ータ回路、4…誘導電動機、5…速度センサ、6…速度
基準設定回路、7…速度制御回路、8…磁束制御回路、
9…ベクトル制御回路、10…電流制御回路、11…P
WM制御回路、12…DC電圧検出回路、13,13
A,13B…コンパレータ回路、14,14A,14B
…DC電圧低下検出値設定回路、15…誘導電動機電圧
補正回路、16…電流センサ、17,17A…トルクリ
ミット値補正回路、18…トルクリミット回路、19…
PIコントローラ回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機を可変速制御する電圧形イン
    バータ装置において、直流電源電圧を検出するセンサ
    と、前記直流電源電圧が所定値以下になったとき動作す
    るコンパレータ回路と、前記コンパレータ回路の出力に
    より前記誘導電動機のトルクをある値以下に制限するト
    ルクリミット回路を備え、前記直流電源電圧が所定値以
    下に低下した時、前記誘導電動機の発生トルクをインバ
    ータ装置が出力しうる最大のトルクよりも低減すること
    を特徴とする電圧形インバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記コンパレータ回路の出力により、前
    記誘導電動機のトルクの基準値または1次電流のトルク
    成分の基準値をある値以下に制限するトルクリミット回
    路を備えたことを特徴とする請求項1記載の電圧形イン
    バータ装置。
  3. 【請求項3】 直流電源電圧が第1所定値以下に低下し
    た時動作する第1コンパレータ回路と、直流電源電圧が
    第2所定値以上に上昇したとき動作する第2コンパレー
    タ回路を備え、第2所定値を第1所定値より大きくする
    ことにより前記トルクリミット回路の動作点にヒステリ
    シスを設けたことを特徴とする請求項1記載の電圧形イ
    ンバータ装置。
  4. 【請求項4】 前記直流電源電圧が所定値以下になった
    とき、前記所定値と前記直流電源電圧との差分に比例ま
    たは差分を比例積分した演算結果を出力する演算回路
    と、前記演算結果により前記誘導電動機のトルクまたは
    1次電流のトルク成分の基準値をある値以下に制限する
    トルクリミット回路を備え、直流電源電圧が低下し前記
    所定値以下になったとき、低下量が大きくなるに従って
    前記誘導電動機のトルクまたは1次電流のトルク成分の
    基準値を低下させることを特徴とする請求項1記載の電
    圧形インバータ装置。
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