JP2699132B2 - 角化改善剤及びそれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

角化改善剤及びそれを含有する皮膚外用剤

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JP2699132B2
JP2699132B2 JP24491692A JP24491692A JP2699132B2 JP 2699132 B2 JP2699132 B2 JP 2699132B2 JP 24491692 A JP24491692 A JP 24491692A JP 24491692 A JP24491692 A JP 24491692A JP 2699132 B2 JP2699132 B2 JP 2699132B2
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幸浩 大橋
健敏 藤森
実 永井
章 川俣
幸博 矢田
和彦 樋口
玄爾 芋川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は角化改善剤及び皮膚外用
剤に関し、さらに詳しくは皮膚の正常な機能維持を可能
にし、抗フケ効果や日焼け後の肌の改善効果に優れた角
化改善剤及び皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚は、生体からの水分や種々の成分の
損失を防ぎ、水分蒸散や体温の恒常的維持を司ってい
る。また、外界の物理・化学的刺激(湿度、温度、紫外
線等)さらには、種々の細菌から身体を保護するバリア
ー能も有しており、その生理的機能は生体の生命活動に
おいて大変重要である。
【0003】しかしながら、外環境の変化(季節変化、
紫外線等)や生理機能の変動(加歳や疾患に伴う)とい
った生体に作用する体内外の因子による皮膚組織の機能
異常がしばしば生じる。そのため、表皮肥厚や不全角化
が誘起され、その結果、乾性又は脂性肌、フケ症等の様
々な尋常性の皮膚のトラブルが生じることとなる。
【0004】このような皮膚のトラブルを改善し、健常
な皮膚を維持するためには、起因物質や事象を排除ある
いは減少させるか、ある種の成分を添加、塗布すること
により皮膚のトラブルを正常化する方法が考えられる。
従来、皮膚のトラブルを予防、改善する主たる方法とし
ては、合成あるいは天然の保湿成分を塗布することによ
り皮膚の乾燥を防ぎ皮膚の保湿能を高める手法や血行促
進剤の塗布による皮膚の血行促進により改善する等の試
みがなされてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法は種々の皮膚トラブルの予防、改善における有効性、
効果の持続性、及び薬剤の安定性・安全性等の点で、種
々の問題を有している。すなわち、これらの方法は、一
般に表皮、特に角層表面の水分を補給するもの、又は保
湿成分の一部を補うものであることから、その効能効果
は一時的なものであるため、永続的な皮膚の改善効果は
期待できないものである。そこで、上記問題を解決する
ために、永続的な生理作用効果と高い安全性をもたらす
生体由来成分や化学合成された類縁体の開発が望まれて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み、皮膚機能の低下又は亢進を改善し、正常な皮
膚の機能維持をはかるべく鋭意検討した結果、後述する
特定のアミン誘導体が紫外線や種々の成分に起因する表
皮のターンオーバー亢進(結果的に生じる表皮肥厚、不
全角化や表皮脂質代謝の異常等)を抑制し表皮の角化を
正常化する作用を有することを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1は炭素数4〜40の直鎖、分
岐鎖、又は環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基を示
す。R2、R3、R4、R5、及びR6はそれぞれ水素原
子、又は1個若しくは2個以上の水酸基が置換していて
もよい炭素数1〜10の炭化水素基を示す。)で表わさ
れるアミン誘導体からなる角化改善剤を提供するもので
ある。
【0010】本発明は、さらに当該角化改善剤を配合し
てなることを特徴とする皮膚外用剤を提供するものであ
る。
【0011】本発明に使用されるアミン誘導体(1)の
うち、一部については既知の化合物であり、従来、その
N−アシル体であるアミド誘導体の製造中間体(特開昭
62−228048号公報)として、また乳化剤(特開
昭54−117421号公報、特開昭54−13523
3号公報)として知られている。しかし、その皮膚に対
する作用、特に表皮細胞に対する作用については全く知
られていなかった。
【0012】一般式(1)で表わされるアミン誘導体の
1の具体例としては、ブチル、ヘキシル、オクチル、
デシル、ドデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキ
サデシル、オクタデシル、ドコシル、ドトリアコンチ
ル、メチル分岐イソステアリル、2−エチルヘキシル、
2−ヘプチルウンデシル、5,7,7−トリメチル−2
−(1,3,3−トリメチルブチル)−オクチル、9−
オクタデセニル、9,12−オクタデカジエニル、シク
ロヘキシル、フェニル、ベンジル、コレステリル等の炭
化水素基が挙げられる。また、R2、R3、R4、R5、R
6の具体例としては、水素原子、及びメチル、エチル、
ブチル、ヘキシル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシメ
チル、ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチ
ル、1,2,3−トリヒドロキシプロピル、1,2,
3,4−テトラヒドロキシブチル、1,2,3,4,5
−ペンタヒドロキシペンチル等の基が挙げられる。
【0013】本発明に使用される一般式(1)で表わさ
れるアミン誘導体は、公知の種々の方法により合成され
る。例えば、下記反応式で表わされるように、グリシジ
ルエーテル誘導体(2)にアミン誘導体(3)を付加さ
せることにより合成される。
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6
は前記と同じ意味を有する)このようにして得られるア
ミン誘導体(1)は、さらに必要に応じて常法により塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸塩、又はコハク酸、
フマル酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、乳酸、グ
リコール酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸等の有機酸塩
とすることもできる。
【0016】また、これらのアミン誘導体(1)のう
ち、特に次の一般式(1′)及び(1″)で表わされる
ものは新規化合物である。
【0017】
【化6】
【0018】(式中、R′は炭素数5〜39の奇数の
直鎖アルキル基若しくはアルケニル基、コレステリル基
又はジヒドロフィチル基を示す。R、R、R、R
、R及びRは前記と同じ意味を有する)
【0019】これらのアミン誘導体(1)又はその酸付
加塩は、後述する実施例に示すようにインビボ(in
vivo)及びインビトロ(in vitro)のいず
れにおいてもすぐれた表皮細胞DNA合成を抑制し、分
化誘導を促進し、表皮肥厚を抑制する作用を有する。従
って、皮膚の表皮細胞の異常角化を正常化する作用を有
し、角化改善剤として用いることができる。
【0020】本発明の角化改善剤は、内服、外用その他
いずれの方法によっても投与可能である。
【0021】本発明の角化改善剤は皮膚外用剤に配合さ
れる。皮膚外用剤は、薬用皮膚外用剤、化粧薬用皮膚外
用剤、化粧料等の種々の使用形態をとることができる。
【0022】薬用皮膚外用剤及び化粧薬用皮膚外用剤と
しては、例えば、薬効成分を含有する各種の軟膏剤が挙
げられる。軟膏剤としては、油性基剤をベースとするも
の、油/水、水/油型の乳化系基剤をベースとするもの
のいずれであってもよい。上記油性基剤としては、特に
制限はなく、例えば、植物油、動物油、合成油、脂肪
酸、及び天然又は合成のグリセライド等が挙げられる。
また、上記薬効成分としては、特に制限はなく、例え
ば、鎮痛消炎剤、鎮痛剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟
化剤、ホルモン剤、ビタミン類等を必要に応じて適宜使
用することができる。
【0023】また、化粧料として使用する場合は、化粧
料成分として一般に使用されている油分、保湿剤、紫外
線吸収剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐
剤、増粘剤、色素、香料等を任意に組み合わせて配合す
ることができる。化粧料としては、種々の用途及び形
態、例えば、水/油、油/水型乳化化粧料、クリーム、
化粧乳液、化粧水、油性化粧料、口紅、ファンデーショ
ン、皮膚洗浄剤、ヘアートニック、整髪剤、養毛剤、育
毛剤として用いることができる。本発明の皮膚外用剤
は、常用の方法により上記種々の形態のものに調製する
ことができる。
【0024】前記アミン誘導体又はその酸付加塩の皮膚
外用剤への配合量は、特に制限されないが、通常乳化系
の皮膚外用剤の場合には全組成量の0.0001〜0.
1重量%(以下%で示す)が好ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明の角化改善剤及び皮膚外用剤は、
紫外線その他種々の因子の影響による不全角化、表皮肥
厚、脂質代謝異常などに対し顕著な抑制作用を有してお
り、ひいては、皮膚の正常な機能を回復させ、かつ恒常
性の維持に資するものであり、特に優れた抗フケ効果や
日焼け後の肌の改善効果を有する。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものでないことはい
うまでもない。
【0027】合成例1 1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−テトラデシ
ロキシ−2−プロパノール〔一般式(1)で、R1=C
1429−、R2=R3=R4=R5=R6=Hの化合物〕の
合成:撹拌装置、滴下ロート、温度計、N2導入管及び
蒸留装置を備えた3l5口フラスコに、エタノールアミ
ン916.2g(15mol)及びエタノール183gを
仕込み、N2雰囲気下で80℃に加熱撹拌しつつ、これ
にテトラデシルグリシジルエーテル270.5g(1mo
l)を3時間かけて滴下した。滴下終了後、エタノール
及び過剰のエタノールアミンを減圧下に留去し、残渣を
メタノールを用い再結晶することにより無色粉末の目的
化合物(1a)295.7gを得た(収率89.2
%)。
【0028】
【化7】
【0029】合成例2 合成例1と同様にして下記に示すアミン誘導体(1b)
〜(1f)を合成した。
【0030】
【化8】
【0031】合成例3 1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−メチル分岐
イソステアリルオキシ−2−ブロパノール〔一般式
(1)で、R=メチル分岐イソステアリル、R=R
=R=R=F=Hの化合物〕の合成: 撹拌装置、滴下ロート、温度計、N導入管及び蒸留装
置を備えた315口フラスコに、エタノールアミン91
6.2g(15mol)及びエタノール183gを仕込
み、N雰囲気下で80℃に加熱撹拌しつつ、これにメ
チル分岐イソステアリルオキシグリシジルエーテル32
6.6g(1mol)を3時間かけて滴下した。滴下終
了後、エタノール及び過剰のエタノールアミンを減圧下
に留去し、残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフ
ィーで精製することにより、淡黄色ペースト状物の目的
化合物(1g)320.5gを得た(収率82.7
%)。
【0032】
【化9】
【0033】合成例4 1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−メチル分岐
イソステアリルオキシ−2−プロパノール塩酸塩の合
成:合成例3で得られたアミン誘導体(1g)13.2
g(34mmol)のエタノール100ml溶液に、12N塩
酸2.83ml(34mmol)を加えた後、溶媒を減圧留去
することにより淡黄色ゲル状の目的とするアミン誘導体
(1g)塩酸塩(1g′)14.4gを得た。
【0034】合成例5 合成例3と同様にして、1−(2−ヒドロキシエチルア
ミノ)−3−(9−オクタデセニルオキシ)−2−プロ
パノール(1h)を合成した。
【0035】
【化10】
【0036】合成例6 1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−フェニルオ
キシ−2−プロパノール〔一般式(1)で、R1=フェ
ニル、R2=R3=R4=R5=R6=Hの化合物〕の合
成:撹拌装置、滴下ロート、温度計、N2導入管及び蒸
留装置を備えた500ml4口フラスコに、エタノールア
ミン91.6g(1.5mol)及びエタノール20gを
仕込み、N2雰囲気下で80℃に加熱撹拌しつつ、これ
にフェニルグリシジルエーテル15.0gを2時間かけ
て滴下した。滴下終了後、エタノール及び過剰のエタノ
ールアミンを減圧下に留去し、残渣を減圧蒸留(175
〜180℃/0.5Torr)することにより、無色固体の
目的化合物(1i)18.5gを得た(収率87.6
%)。
【0037】
【化11】
【0038】合成例7 1−〔ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕−3−テ
トラデシロキシ−2−プロパノール〔一般式(2)で、
1=C1429、R2=−CH2CH2OH、R3=R4=R
5=R6=Hの化合物〕の合成:撹拌装置、滴下ロート、
温度計、及びN2導入管を備えた1l5口フラスコに、
ジエタノールアミン105.1g(1mol)及びエタノ
ール100gを仕込み、N2雰囲気下で80℃に加熱撹
拌しつつ、これにテトラデシルグリシジルエーテル27
0.5g(1mol)を30分かけて滴下した。滴下終了
後、80℃でさらに6時間撹拌し、得られた反応混合物
をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製する
ことにより、淡黄色油状の目的化合物(1j)232.
0gを得た(収率61.8%)。
【0039】
【化12】
【0040】合成例8 合成例7と同様にして、下記に示すアミン誘導体(1
k)〜(1o)を合成した。
【0041】
【化13】
【0042】合成例9 1−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ)−3−テ
トラデシロキシ−2−プロパノール(1p)〔一般式
(1)で、R1=C1429、R2=R3=R4=R6=H、
5=−CH2OHの化合物〕の合成:撹拌装置、滴下ロ
ート、温度計、及びN2導入管を備えた2l4口フラス
コに、3−アミノ−1,2−プロパンジオール25g
(0.27mol)及びエタノール100gを仕込み、N2
雰囲気下で80℃に加熱撹拌しつつ、これにテトラデシ
ルグリシジルエーテル9.9g(0.037mol)を3
時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃でさらに1時
間撹拌し、得られた反応混合物に水1lを加え、生成し
てきた固体を濾過した。次いで得られた固体をメタノー
ルより再結晶することにより、無色粉末の目的化合物
(1p)10.3gを得た(収率77.8%)。
【0043】
【化14】
【0044】合成例10 合成例9と同様にして、下記に示すアミン誘導体(1
q)〜(1s)を合成した。
【0045】
【化15】
【0046】合成例11 合成例1と同様にして下記に示すアミン誘導体(1t)
〜(1x)を合成した。
【0047】
【化16】
【0048】合成例12 合成例3と同様にして下記に示すアミン誘導体(1y)
〜(1z)を合成した。
【0049】
【化17】
【0050】合成例13 合成例7と同様にして、下記に示すアミン誘導体(1a
a)〜(1ac)を合成した。
【0051】
【化18】
【0052】合成例14 合成例9と同様にして、下記に示すアミン誘導体(1a
d)〜(1af)を合成した。
【0053】
【化19】
【0054】前記(1a)〜(1af)で表わされるそ
れぞれのアミン誘導体の各置換基R 1〜R6を下記表1、
表2及び表3に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】得られたアミン誘導体(1a)〜(1a
f)の形状(融点)、IR、及びNMRに関するデータ
を以下に示す。 (1a)無色粉末 (融点 69.1〜69.5℃) IR(KBr,cm-1) 3448,2920,2852,1464,1374,1330,1120,10
90,1054.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.67〜1.87(m,27H),2.53〜2.90(m,4
H),2.93〜3.20(br,3H),3.30〜4.07(m,7H).
【0059】(1b)無色粉末 (融点 52.7〜53.8℃) IR(KBr,cm-1) 3452,2920,2852,1466,1432,1380,1358,13
32,1120,1050,870.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.63〜1.97(m,19H),2.52〜3.22(m,7
H),3.25〜4.10(m,7H).
【0060】(1c)無色粉末 (融点 60.2〜61.5℃) IR(KBr,cm-1) 3452,2920,2852,1464,1356,1382,1120,10
50,958,872.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.63〜1.80(m,23H),2.54〜2.96(m,7
H),3.26〜4.13(m,7H).
【0061】(1d)無色粉末 (融点 70.6〜71.2℃) IR(KBr,cm-1) 3448,2920,2852,1462,1124,1050.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.67〜1.67(m,31H),2.60〜2.80(m,4
H),3.10〜3.90(m,10H).
【0062】(1e)無色粉末 (融点 77.8〜78.3℃) IR(KBr,cm-1) 3452,2920,2852,1464,1376,1360,1330,11
20,1052,868.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.67〜1.90(m,35H),2.13〜3.11(m,7
H),3.30〜4.13(m,7H).
【0063】(1f)無色粉末 (融点 177.6〜178.9℃) IR(KBr,cm-1) 3456,3376,2936,2912,1458,1368,1096,10
52,948,860.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.68(s,3H),0.84〜1.72(m,32H),1.72
〜2.48(m,7H),2.66〜2.96(m,7H),3.06〜3.26(m,1H),3.3
6〜3.58(m,2H),3.67(bt,J=5.0Hz,2H),3.80〜3.96(m,1
H),5.32〜5.38(m,1H).
【0064】(1g)淡黄色ペースト状 IR(NaCl,cm-1) 3440,2924,2856,1462,1380,1118,1054.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.65〜1.80(m,35H),2.38〜2.92(m,4
H),3.18〜4.22(m,10H).
【0065】(1g′)淡黄色ゲル状: IR(NaCl,cm-1) 3344,2920,2856,1588,1460,1376,1092.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.62〜1.93(m,35H),2.90〜3.83(m,10
H),3.83〜4.67(m,5H).
【0066】(1h)淡黄色固体 (融点 36.0〜37.2℃) IR(NaCl,cm-1) 3344,2928,2856,1462,1352,1326,1112,1
058.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.76〜2.33(m,33H),2.60〜2.93(m,4
H),3.13〜4.20(m,10H),5.23〜5.67(m,2H).
【0067】(1i)無色固体 (融点 77.0〜78.4℃) IR(KBr,cm-1) 3308,2872,1596,1496,1440,1244,1062,10
44,956,856,754,698.1 H-NMR(CDCl3,δ)2.70 〜2.90(m,4H),3.44(bs,3H),3.70
(bt,J=5.0Hz,2H),3.94(d,J=5.3Hz,2H),4.06〜4.20(m,1
H),6.85〜7.00(m,3H),7.22〜7.34(m,2H).
【0068】(1j)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3364,2924,2856,1460,1376,1118,1076,1
040.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.89(t,J=6.5Hz,3H),1.10〜1.75(m,24
H),2.34〜2.95(m,6H),3.24〜4.06(m,9H),4.61(br,3H).
【0069】(1k)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3404,2928,2856,1462,1118,1080,1036,7
52.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.5Hz,3H),1.12〜1.72(m,24
H),2.30〜2.77(m,7H),3.09(br,2H),3.33〜3.54(m,4H),
3.60〜3.70(m,2H),3.85〜4.00(m,1H).
【0070】(1l)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3404,2928,2856,1456,1378,1114,1068,7
36,698.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.89(t,J=6.5Hz,3H),1.09〜1.70(m,27
H),2.55〜3.08(m,6H),3.25〜4.04(m,9H),7.18〜7.40(m,
5H).
【0071】(1m)無色固体 (融点 88.9〜90.2℃) IR(KBr,cm-1) 3360,2924,2852,1468,1348,1244,1126,11
00,1084,1042.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.5Hz,3H),1.20〜1.80(m,27
H),2.27〜2.86(m,7H),3.30〜4.02(m,11H),4.57(br,5H).
【0072】(1n)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3388,2920,2856,1470,1110,1074,1036,1
026,744,702.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.5Hz,3H),1.16〜1.72(m,28
H),2.46〜2.82(m,4H),3.22〜4.00(m,13H).
【0073】(1o)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3352,2928,2856,1458,1118,1088,1054,1
042,756,702.1 H-NMR(CDCl3,D2O,δ)0.86(t,J=6.5Hz,3H),1.08〜1.80
(m,28H),2.38〜2.90(m,4H),3.13〜4.13(m,13H),7.14(b
r,5H).
【0074】(1p)無色粉末 (融点 100.5〜102.2℃) IR(KBr,cm-1) 3388,2920,2852,1470,1352,1124,1076.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.5Hz,3H),1.05〜1.67(m,24
H),1.68〜2.20(m,4H),2.58〜2.94(m,4H),3.31〜3.96(m,
8H).
【0075】(1q)無色粉末 (融点 98.4〜99.5℃) IR(KBr,cm-1) 3440,2920,2852,1468,1344,1124,1096,10
64.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.5Hz,3H),1.13〜1.67(m,28
H),2.30〜2.97(m,8H),3.30〜4.00(m,8H).
【0076】(1r)無色粉末(融点−分解、測定不
能) IR(NaCl,cm-1) 3352,2928,2856,1470,1458,1118,1088,1
054,1042,756,702.1 H-NMR(CDCl3,D2O,δ)0.86(t,J=6.5Hz,3H),1.08〜1.80
(m,28H),2.38〜2.90(m,4H),3.13〜4.13(m,13H),7.14(b
r,5H).
【0077】(1s)無色粉末 (融点 85.7〜87.1℃) IR(KBr,cm-1) 3488,2924,2852,1470,1334,1120,1036.1 H-NMR(MeOH-d4,δ)0.67〜1.93(m,31H),2.50〜2.94(m,2
H),3.17〜3.98(m,13H).
【0078】(1t)無色粉末 (融点 50.3〜51.2℃) IR(KBr,cm-1) 3448,2920,2848,1464,1425,1359,1116,10
47,957,912,867.1 H-NMR(CDCl3,δ)1.18〜1.75(m,14H),1.95〜2.12(m,2
H),2.55〜2.84(m,4H),3.02(brs,3H),3.32〜3.52(m,4H),
3.60〜3.74(m,2H),3.82〜3.98(m,1H),4.85〜5.07(m,2
H),5.68〜5.94(m,1H).
【0079】(1u)無色粉末 (融点 61.2〜62.1℃) IR(KBr,cm-1) 3448,2920,2852,1466,1120,1052.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.80〜0.98(m,3H),1.18〜1.70(m,18
H),2.54〜2.85(m,4H),3.05〜4.00(m,10H).
【0080】(1v)無色粉末 (融点 67.4〜68.4℃) IR(KBr,cm-1) 3444,2920,2848,1464,1358,1332,1120,10
90,1050,952,868,722.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.24Hz,3H),1.10〜1.70(m,2
2H),2.54〜3.20(m,7H),3.30〜3.52(m,4H),3.58〜3.74
(m,2H),3.80〜3.98(m,1H).
【0081】(1w)無色粉末 (融点 72.2〜73.4℃) IR(KBr,cm-1) 3448,2920,2852,1464,1378,1328,1122,10
52,956,866,720.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.19Hz,3H),1.08〜1.70(m,2
6H),2.50〜3.20(m,7H),3.28〜3.50(m,4H),3.58〜3.72
(m,2H),3.80〜3.98(m,1H).
【0082】(1x)無色粉末 (融点 77.4〜78.0℃) IR(KBr,cm-1) 3440,3312,2916,2852,1464,1378,1356,13
30,1120,1052,954,868,720.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.24Hz,3H),1.10〜1.70(m,3
0H),2.50〜3.25(m,7H),3.32〜3.52(m,4H),3.62〜3.72
(m,2H),3.82〜3.98(m,1H).
【0083】(1y)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3388,2926,2856,1461,1377,1110.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.70〜0.97(m,15H),0.98〜1.76(m,20
H),2.56〜2.73(m,4H),3.29〜3.59(m,4H),3.62〜4.10(m,
6H).
【0084】(1z)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3296,2924,2856,1458,1374,1118,1052,9
40,884.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.70〜0.98(m,15H),0.98〜1.78(m,20
H),2.56〜2.92(m,4H),3.30〜3.60(m,4H),3.62〜4.10(m,
6H).
【0085】(1aa)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3356,2924,2856,1464,1376,1122,1070.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.78〜1.00(m,6H),1.00〜1.75(m,29
H),2.32〜2.88(m,6H),3.30〜4.00(m,9H),4.90(brs,3H).
【0086】(1ab)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3424,2928,2856,1460,1378,1116,1040.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.72〜0.96(m,6H),1.00〜1.76(m,29
H),2.33(s,3H),2.36〜2.72(m,4H),3.30〜3.52(m,6H),3.
57〜3.68(m,2H),3.82〜3.96(m,1H).
【0087】(1ac)淡黄色油状物 IR(NaCl,cm-1) 3388,2924,2856,1454,1370,1118.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.63〜1.92(m,35H),2.40〜4.06(m,15
H),7.18(brs,5H).
【0088】(1ad)無色粉末 (融点 93.6〜94.5℃) IR(KBr,cm-1) 3404,2924,2852,1470,1350,1120,1102,10
50.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.80〜1.00(m,6H),1.10〜1.68(m,24
H),2.45〜2.74(m,2H),3.20〜3.64(m,12H),3.78〜3.98
(m,1H).
【0089】(1ae)無色粉末 (融点 84.4〜85.4℃) IR(KBr,cm-1) 3308,2924,2856,1466,1378,1114.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.80〜1.00(m,3H),1.10〜1.70(m,24
H),2.56〜2.74(m,2H),3.24〜3.74(m,15H),3.88〜4.06
(m,1H).
【0090】(1af)無色粉末 (融点 79.5〜81.2℃) IR(KBr,cm-1) 3424,3148,2914,2848,1467,1347,1110,10
29,969,870.1 H-NMR(CDCl3,δ)0.88(t,J=6.4Hz,3H),1.15(d,J=6.1Hz,
3H),1.21〜1.73(m,24H),2.38〜2.90(m,7H),3.30〜3.60
(m,4H),3.72〜4.01(m,2H).
【0091】実施例1 表皮角化細胞のDNA合成に対するアミン誘導体の抑制
効果 (1)方法 a)ヒト表皮角化細胞の培養 表皮角化細胞は、クラボウ(株)より発売されているヒ
ト正常角化細胞(商品名:エピパック)を購入し使用し
た。なお、細胞の維持、継代には同社より発売されてい
るヒト正常角化細胞用培地(商品名:K−GM)を用い
た。 b)DNA合成(チミジン取り込み測定)の測定 24穴プレート中で増殖状態に培養された角化細胞を使
用した。まず、各ウエルの培地を吸引除去し、脳下垂体
抽出液を添加していないK−GMを450μl加え培地
交換を行った。そののち、前記合成例により得られたア
ミン誘導体(1a)〜(1af)を添加した。さらに、
経時的に0.2μCi/ml[3H]チミジンを加え、4
時間インキュベーションした。そののち、上澄を吸引除
去し、PBS(−)で3回洗浄後、500μlの2N
NaOHを加えた。37℃で10分間インキュベーショ
ンした後、同量の2N HClを加え中和し、氷冷した
10%トリクロロ酢酸を4ml加え30分間静置した。ガ
ラスフィルターで沈澱物を回収した後、氷冷10%トリ
クロロ酢酸3mlで3回洗浄した。更に氷冷エタノール3
mlで1回フィルターを洗浄したのち、ガラスフィルター
を風乾し液体シンチレーションカウンターでその放射活
性を測定することにより細胞へのチミジンの取り込みを
算定した。
【0092】(2)結果 図1及び図2にアミン誘導体(1a)〜(1af)をそ
れぞれ10μM(上段)、及び100μM(下段)添加
したときの[3H]チミジンの相対取り込み量(%)を
示す。図よりチミジンの取り込みが、上記アミン誘導体
の添加により著しく減少すること、すなわちヒト表皮角
化細胞のDNA合成が阻害されることが明らかとなっ
た。
【0093】実施例2 表皮角化細胞のトランスグルタミナーゼ活性に対するア
ミン誘導体の効果 (1)トランスグルタミナーゼ活性の測定 6穴プレート中で増殖状態に培養された角化細胞を使用
した。各ウエルの培地を吸引除去し、脳下垂体抽出液を
添加していないK−GMを2ml加え培地交換を行った。
そののち、アミン誘導体(1a)及び(1g)を添加し
た。24時間後各ウエルをPBS(−)で3回洗浄した
のちラバーポリスマンにより細胞を剥離回収した。得ら
れた細胞懸濁液を2,500rpm 、10分間遠心分離し
沈渣を回収した。沈渣に緩衡液(a)[10mM Tri
s−HCl緩衡液、10mM DTT、0.5mM EDT
A;pH7.4]200μlを加え、1分間、2回超音波
によりソニケーションした。得られた懸濁液を25,0
00rpm 、30分間超遠心分離し、上澄を得た。この上
澄を一定量ずつ分配したのち、それぞれに反応液[30
0mM Tris−HCl緩衡液、pH8.1、60mM C
aCl2 100μl、30mM DTT 100μl、
ジメチルカゼイン540μgを含む蒸留水100μl、
12mMプトレシン50μl、2.5μCl[14C]プト
レシン50μl、蒸留水100μlを混合した溶液]を
加え、37℃で1時間インキュベーションした。つぎに
10%トリクロロ酢酸600μlを加え、30分間静置
したのち、0.45μmニトロセルロースメンブランを
用いて沈渣を回収した。このメンブランを5%濃度の氷
冷トリクロロ酢酸15ml(1%プトレシン含有)で洗浄
後、メンブラン上の放射活性を液体シンチレーションカ
ウンターにより算定した。
【0094】(2)結果 図3にアミン誘導体(1a)及び(1g)をそれぞれ1
μM、10μM、及び100μM添加したときのトラン
スグルタミナーゼ活性値(cpm)を示す。上記活性値
は、アミン誘導体の添加量とともにコントロールに対し
2.5倍程度にまで増大する。すなわち、前記アミン誘
導体は角化細胞の分化誘導活性を有することが明らかと
なった。
【0095】実施例3 表皮肥厚に対するアミン誘導体の抑制効果 (1)方法 4〜6週齢白色系モルモット25頭の耳介部を剃毛した
のち、紫外線(UVB:2〜3MED)を照射した。照
射直後、0.05%アミン誘導体(1a)及び(1g)
をそれぞれ含有するスクワラン溶液を1日あたり1回ず
つ1週間塗布した。1週間後、モルモットの耳介部を切
除し、皮膚組織の切片を作製した。各組織サンプルを顕
微鏡下で写真撮影し、表皮及び真皮の厚みを計測するこ
とにより紫外線(UVB)照射による肥厚に対する各評
価サンプルの抑制効果を検討した。 (2)結果 図4に、UVB照射、UVB照射+アミン誘導体(1
a)添加、及びUVB照射+アミン誘導体(1g)添加
の場合について表皮厚測定結果を示す。各サンプル濃度
は0.05%とした。この結果により、上記アミン誘導
体は表皮肥厚を抑制することが明らかとなった。
【0096】
【表4】 実施例4 W/Oクリームの製造 (重量%) (1) アミン誘導体(1a) 0.01 (2) コレステロール 0.5 (3) コレステロールイソステアレート 1.0 (4) ポリエーテル変性シリコーン 1.5 (5) 環状シリコーン 20.0 (6) メチルフェニルポリシロキサン 2.0 (7) メチルポリシロキサン 2.0 (8) 硫酸マグネシウム 0.5 (9) 55%エタノール 5.0 (10)カルボキシメチルキチン (一丸ファルコス社製,キチンリキッドHV) 0.5 (11)精製水 バランス
【0097】(1)〜(7)を80℃に加温して溶解
し、これに(8)〜(11)を加えて均一に混合し、W
/Oクリームを調製した。
【0098】
【表5】 実施例5 O/Wクリームの製造 (重量%) (1) ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0 (2) モノステアリン酸ソルビタン 0.5 (3) ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.5 (4) セトステアリルアルコール 2.0 (5) ステアリン酸 1.8 (6) アミン誘導体(1g) 0.001 (7) コレステロール 1.5 (8) コレステリルイソステアレート 1.0 (9) ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 8.0 (10)メチルポリシロキサン 5.0 (11)グリセリン 5.0 (12)精製水 バランス
【0099】(1)〜(10)を80℃に加温して溶解
し、これに(11)〜(12)を加えて均一に混合し、
O/Wクリームを調製した。
【0100】
【表6】 実施例6 保湿サンスクリーンクリームの製造 (重量%) (1) アミン誘導体(1g) 0.0005 (2) シリコン被覆酸化亜鉛 7.0 (3) p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 3.0 (4) コレステリルイソステアレート 1.0 (5) ポリエーテル変性シリコーン 2.0 (6) メチルポリシロキサン 5.0 (7) 環状シリコーン 15.0 (8) 硫酸マグネシウム 1.0 (9) グリセリン 5.0 (10)精製水 バランス
【0101】(1)〜(7)を80℃に加温して溶解
し、これに(8)〜(10)を加えて均一に混合し、保
湿サンスクリーンクリームを調製した。
【0102】
【表7】 実施例7 パック剤の製造 (重量%) (1)アミン誘導体塩酸塩(1g′) 0.05 (2)ポリビニルアルコール 15.0 (3)カルボキシメチルセルロースナトリウム 5.0 (4)プロピレングリコール 3.0 (5)エタノール 8.0 (6)精製水 バランス (7)香料 0.5 (8)防腐剤、酸化剤 適量
【0103】(1)〜(8)を70℃に加温して溶解し
た後冷却し、パック剤を製造した。
【0104】
【表8】 実施例8 軟膏の製造 (重量%) (1)アミン誘導体(1a) 0.005 (2)白色ワセリン バランス (3)コレステリルイソステアレート 3.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)グリセリルエーテル 1.0 (6)グリセリン 10.0
【0105】(1)〜(6)を80℃に加温して溶解し
た後冷却し、軟膏を調製した。
【0106】実施例4〜8で調製した本発明の角化改善
剤を含有する外用剤はいずれも不全角化、表皮肥厚、脂
質代謝異常を抑制し、また正常機能回復及び恒常性維持
に有効なものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるアミン誘導体(1a)〜(1
s)添加による[3H]チミジン相対取り込み量変化を
示す図である。
【図2】実施例1におけるアミン誘導体(1t)〜(1
af)添加による[3H]チミジン相対取り込み量変化
を示す図である。
【図3】実施例2におけるアミン誘導体添加によるトラ
ンスグルタミナーゼ活性値変化を示す図である。
【図4】実施例3におけるUVB照射及びアミン誘導体
添加による表皮厚変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/13 ADA A61K 31/13 ADA ADN ADN (72)発明者 矢田 幸博 栃木県芳賀郡二宮町久下田西1丁目115 の1 (72)発明者 樋口 和彦 栃木県芳賀郡市貝町市塙4594 (72)発明者 芋川 玄爾 栃木県宇都宮市氷室町1022−87 (56)参考文献 特開 昭64−29347(JP,A) 特開 昭64−9907(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数4〜40の直鎖、分岐鎖、又は環
    状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基を示す。R2
    3、R4、R5、及びR6はそれぞれ水素原子、又は1個
    若しくは2個以上の水酸基が置換していてもよい炭素数
    1〜10の炭化水素基を示す。)で表わされるアミン誘
    導体又はその酸付加塩からなる角化改善剤。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1′) 【化2】 (式中、R′は炭素数5〜39の奇数の直鎖アルキル
    基若しくはアルケニル基、コレステリル基又はジヒドロ
    フィチル基を示す。R、R、R、R及びR
    それぞれ水素原子、又は1個若しくは2個以上の水酸基
    が置換していてもよい炭素数1〜10の炭化水素基を示
    す。)で表わされるアミン誘導体。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1″) 【化3】 (式中、R1 は炭素数4〜40の直鎖、分岐鎖、又は環
    状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基を示す。R3 、R
    4 、R5 、及びR6 はそれぞれ水素原子、又は1個若し
    くは2個以上の水酸基が置換していてもよい炭素数1〜
    10の炭化水素基を示す。)で表わされるアミン誘導
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の角化改善剤を0.000
    1〜0.1重量%配合してなることを特徴とする皮膚外
    用剤。
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