JP2690429B2 - スライドファスナー用の務歯成形機 - Google Patents
スライドファスナー用の務歯成形機Info
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Description
て所定の略Y形状断面に形成された務歯用線材を横断面
方向に切断して個々のスライドファスナー用務歯を連続
的に成形するための機械に関し、更に詳しくはフォーミ
ングダイ上に食付き状態で残る成形後の務歯を確実に排
出するための務歯排出装置を備えたスライドファスナー
用の務歯成形機に関する。
法を大別すると、平帯状の長尺の金属板をプレスにより
順次打ち抜き、同時に噛合頭部の山出し成形をして、ほ
ぼY形状をもつ務歯(以下、平板製務歯という。)を成
形する方法と、長尺の線材を複数の圧延ロールに通し、
横断面を略Y形状に成形し、続いてカッティングパンチ
と同ダイにより所定の厚みに順次切断して個々の務歯素
材を得た後に、その務歯頭部にフォーミングパンチと同
ダイにより山形を形成して務歯(以下、単に線材製務歯
という。)を成形する方法とがある。これらの方法の開
示例を挙げれば、例えば前者の例として実公昭62−1
6886号公報があり、また後者の例としては特公昭5
9−27667号公報がある。そして、これらの方法に
よって得られる成形後の務歯は、バラバラの状態で個々
に回収されるか、或いは務歯の成形に続いて同一機械上
でファスナーテープに順次植え付けられる。
製務歯にしても、プレスによる打ち抜きや切断による成
形がなされるため、切断面が滑らかではなく研磨処理を
施すことが必要である。しかも、更に高級感を出すには
表面にメッキ処理などの表面処理を施すことが好まし
い。
テープに務歯を取り付ける方式では、同テープに務歯を
取り付けた後にメッキ処理を施すことになるが、絶縁性
のテープを介して取り付けられた務歯にメッキを施すこ
とは、改良を加えれば可能になるとはいうものの、コス
ト面や装置構造の複雑化等の理由から実現化が極めて難
しい。また、研磨も務歯脚部までを研磨することが難し
い。
は、成形と同時に務歯をファスナーテープに取り付ける
ことをせずに、成形後の務歯を一旦個々に回収し、その
後に務歯表面に研磨やメッキ等の表面処理を施すことが
行われる。処理後の務歯は、次いでスライドファスナー
製造装置に回され、そこで務歯のV形脚部が加締められ
て、ファスナーテープの端縁に沿って所定のピッチで順
次務歯が植え付けられる。
では、務歯形状をファスナーテープに加締め付けるため
に必要な最良の形状及びスライドファスナーのスライダ
ー動作に支承を来さない形状が自由に設計できる点で有
利ではあるが、一方で所望の形状を得ようとすると打抜
き部分に対する非打抜き部分の割合が極めて大きくな
り、務歯製品以上の大量のロスが発生する。また、この
ロスを最小限に抑えようとすると、上記最良の形状を得
ることが難しい。
の切断面が製品の表面に表出するため、型の切れ味によ
っては見栄えの悪い製品が発生する。そのため、高級品
を得ようとする場合には、前述のようにして得られた平
板製務歯に研磨処理を施した後、表面メッキが施され
る。しかも、同平板製務歯の成形法によれば、プレス切
断とプレスによる頭部の山形成形が同時になされるた
め、山形の形状が変形しやすく、スライダーの摺動抵抗
に大きな影響を与える。
が略Y形状に形成された務歯用線材を所定の厚みで同線
材に対して直交する方向に順次切断しながら成形するた
め、製品ロスが全く生じない極めて生産性の高い方法で
あり、務歯の成形方式としては最適なものとなる。
成形機上から回収する方式は未だ確立されていないが、
略Y形断面を有する務歯用線材を所定の厚さに切断した
後にフォーミングダイ上で務歯頭部に山出し成形を行
い、その成形後の務歯をフォーミングダイ上から回収す
る場合、成形後の務歯はフォーミングダイに食付き状態
のままで残されることが多く、その回収が確実に行われ
ないときは次回の成形が不可能となり、或いは周辺の機
器を損傷することになり、運転を停止せざるを得ない等
の不具合が発生する。
用線材から務歯を成形する方式を採用することを前提と
して、務歯が成形後にたとえフォーミングダイに食付き
状態となったとしても、同務歯をフォーミングダイから
確実に離脱させて回収できる務歯排出装置を有するスラ
イドファスナー用務歯の成形機を提供することにある。
め、本発明は略Y形断面形状をもつ務歯用線材を所定の
ピッチで間欠的に供給する供給手段と、前記線材の供給
路上に同線材の挿通孔を有し、同線材の剪断方向に往復
動するカッティングダイと、同カッティングダイの往動
方向先端部に連設される噛合頭部の山出し成形用フォー
ミングダイと、架台に固定され、前記カッティングダイ
の上面を摺接自在に配設されるカッティングパンチと、
山出し成形位置の上方に配され、前記山出し成形用フォ
ーミングダイと協動して昇降する山出し成形用フォーミ
ングパンチとを備えてなるスライドファスナー用務歯の
成形装置において、前記フォーミングダイ上の務歯の下
方に配され、同務歯を下方から上方に突き出し、成形後
の務歯を前記フォーミングダイから排出するための務歯
排出手段を有してなることを特徴とするスライドファス
ナー用の務歯成形機を、その主要な構成としている。
の務歯の下方に前記務歯排出手段と並設する同務歯の下
面に圧力空気を噴射する空気噴出手段を設けると共に、
前記務歯排出手段により突き出された務歯を機外に導出
する務歯導出手段を前記務歯の上方に設ける。更に、前
記務歯排出手段の好適な例として、前記フォーミングダ
イの内部を上下動するエジェクターピンが使用され、前
記エジェクターピンの先端位置を、略V形状をなす務歯
脚部の左右付根の近辺に設定し、前記エジェクターピン
を前記カッティングダイの作動に連動して作動させる。
のタイミングをもって以下のごとく作動し、個々の務歯
成形を行いながら務歯を確実に順次排出する。
材が送られ、その前端停止位置において線材の送りが完
了し、線材を所定厚さだけカッティングダイ上に突出さ
せた後に、第一ラムが後退してカッティングパンチによ
り同線材を切断し、切断された務歯素材をカッティング
ダイからフォーミングダイへと移行させる。
フォーミングパンチが下降すると共にプレッシャパット
が下降し、フォーミングダイ上で噛合頭部の山出し成形
がなされる。
り、同ラムの動きに連動する第三ラムを介して務歯排出
手段を作動させる。例えば、前記排出手段としてのエジ
ャクトピンをフォーミングダイの上面に突出させ、エジ
ェクトピンの先端で務歯を上方に突き出させる。
は、例えば空圧により上方に飛ばし、上方に配設された
吸込み管を通して本発明の成形機から個々に排出して、
機外の回収装置に回収した後、メッキ処理などの後処理
がなされる。そのあとで務歯植付け工程に回されて、常
法に従い図示せぬファスナーテープの縁部に沿って所定
のピッチをもって加締めによる務歯の植付けがなされ
る。
て具体的に説明する。ここで、本発明の最も特徴とする
部分は、上述のごとく断面が略Y形状の務歯用線材を切
断して得られる個々の務歯の噛合頭部に山出し成形をな
した後において、成形後の務歯をフォーミングダイより
確実に離脱させるための務歯排出手段を採用している点
にある。
る構成としては、例えば特公昭59−42903号公
報、特公昭59−51813号公報等に開示された一般
的な構成が採用できる。従って、上記務歯の排出手段以
外の構成の細部については前記公報類の記載に譲り、こ
こでは前記排出手段に関する構成を中心として具体的に
説明し、その他の構成に関しては簡単な説明に止める。
ー用の務歯成形機の要部構造例を示しており、これらの
図において装置架台1には、第一ラム2が水平方向に往
復動自在に設置され、この第一ラム2の前端部には横断
面がY形状をなす務歯用線材Wを挿通する線材挿通孔を
有するカッティングダイ3が連設されると共に、同カッ
ティングダイ3に続いて更に務歯Eの頭部山出し成形用
のフォーミングダイ4が設けられている。
して示すように本発明の特徴部をなす務歯排出手段の代
表的な例である左右一対のエジェクトピン5が取り付け
られている。該エジェクトピン5は、それぞれの先端が
務歯のV形状脚部の付け根近傍に位置し、下端に頭部5
aを有しており、前記フォーミングダイ4の上下に貫通
して形成された左右一対のエジェクトピン用挿通孔4a
に挿通され、前記頭部5aに上端が当接し、常時下方に
付勢される一本のプッシャーピン6により下方から上方
に押し上げられるようになっている。また、前記エジェ
クトピン用挿通孔4aを含むフォーミングダイ4の下面
にはブラケット7が垂設されており、同ブラケット7の
下部に水平ブロック8の一端が水平に固設されている。
前記エジェクトピン用挿通孔4aは、下半部が第1圧縮
スプリング9aを収容するスプリング孔4a−1とさ
れ、上半部が同スプリング孔4a−1の同軸上に連通し
エジェクトピン5を摺動可能に挿通するピン摺動孔4a
−2とされている。
ン用挿通孔4aに対向する位置には、上記プッシャーピ
ン6を下方に付勢する第2圧縮スプリング9bを収容す
ると共に同プッシャーピン6を挿通するプッシャーピン
用挿通孔8aが形成され、また同プッシャーピン用挿通
孔8aの側方には第3圧縮スプリング9cの上端を支持
するスプリング支持孔8bが形成されている。そして、
同水平ブロック8の前記プッシャーピン用挿通孔8aと
は反対側の先端部には、下面から突出するボルト長さを
調節できるストップボルト10が取り付けられている。
る上記ブラケット7には、図3に拡大して示すように第
1、第2の揺動レバー11a,11bが協動して回動す
るように同一の回動ピン12に軸着されている。そし
て、前記第2レバー11bの一端が上記ストップボルト
10の下端に当接しており、前記第1レバー11aには
上記第3圧縮スプリング9cの下端が支持されると共
に、同レバー11aの先端が上記プッシャーピン6の下
端に当接している。
ムガイド14が設けられ、このラムガイド14の案内溝
14a内を第一ラム2の水平往復動とタイミングを合わ
せて昇降する第二ラム15が設けられている。この第二
ラム15の前面にはパンチホルダ16を介して務歯Eの
頭部山出し成形用のフォーミングパンチ17及び同山出
し成形時に務歯Eの両脚部を押さえるプレッシャパット
18が取り付けられている。更に、前記ラムガイド14
の下端には第一ラム2の上面に摺接するようにしてカッ
ティングパンチ19が固定されている。そして、上記カ
ッティングダイ3の線材挿通孔の下方には、務歯用線材
Wを務歯Eの厚さ分だけ上方に間欠的に供給するための
フィードローラ20及びガイドローラ21が設けられて
いる。
グパンチ17の両側に、図1に示すような一対の仮加締
め用ハンマー22が、第一ラム2の上面に形成されたハ
ンマー摺動溝2a内を互いに離接方向に摺動可能に嵌合
して配されている。該仮加締め用ハンマー22は務歯の
脚部を両側から挟圧し、所定の拡開状態とする。この仮
加締めにより設定される前記脚部の拡開寸法は、同務歯
にメッキ等の表面処理がなされた後に、個々の務歯Eを
ファスナーテープに植え付けるとき、本加締めによって
務歯の処理表面にひび割れ等の亀裂が生じない寸法とす
る。
23の上端に略直角に取り付けられており、同作動レバ
ー23の下端にはカム受け24を有している。作動レバ
ー23の中間部は架台1に枢着され、同作動レバー23
はその中間枢着部を中心として第一ラム2と所定の角度
をもって交差する方向に回動し、上記一対の仮加締め用
ハンマー22を前記ハンマー摺動溝2a内で互いを離接
する方向に摺動させる。
後部に配設された駆動出力軸25に形成されている第一
ラム駆動用カム26、フォーミングパンチ作動用カム2
7、エジェクトピン作動用及び仮加締めハンマー駆動用
カム28、図示せぬ線材供給用カム等の複数のカムが回
転して、各カムに接続されているカム従節機構29,3
0,31等を介して作動される。
2の後部に軸着された第一ラム駆動用カム26に転接す
るローラ29aが圧縮スプリング33により前進方向に
付勢されており、前記カム26が回転すると第一ラム2
が所定の前端位置及び後端位置で所定時間停止する。
0は、フォーミングパンチ作動用カム27に転接するロ
ーラ27aと、このローラ27aが一端に軸着され且つ
中央部が装置本体に軸着されたレバー27bと、このレ
バー27bの他端に取り付けられ且つ第二ラム15の頭
部に当接するピン27cとレバー27bを復帰させるた
めの図示せぬ圧縮ばねとからなる。また、第二ラム15
にはこのラム15を上方に付勢する圧縮ばね34が内蔵
されており、前記カム27によりレバー27bが搖動し
て第二ラム15が下降し、圧縮ばね34により元位置に
復帰する。
22のカム従節機構31は、上記カム28に転接するロ
ーラ28aと、このローラ28aが一端に軸着され下方
に向かって延在すると共に中央部が架台1に軸着された
レバー28bと、このレバー28bの他端に中央部が軸
着されたリンク28cと、このリンク28cの先端部を
後部に軸着している第三ラム28dと、上部に仮加締め
用ハンマー22が設けられ且つ中央部が軸着された上記
作動レバー23と、前記リンク28cの後端に装設され
た圧縮スプリング35とからなる。前記第三ラム28d
の先端部側面は端部が外方に向かって広がるカム面28
eを有し、このカム面28eには前記作動レバー23の
下端に設けられたカム受け24が当接しており、第三ラ
ム28dが後退するとカム面28eに当接するカム受け
24により、作動レバー23が搖動し仮加締め用ハンマ
ー22を作動させる。前記カム受け24又はカム面28
eのいずれかを変更すれば、上記仮加締め用ハンマー2
2の作動限度が変更できることになる。
端部に水平に配されたアジャストネジ28fをもつプッ
シャピン作動用部材28gが立設されており、前記アジ
ャストネジ28fの先端が上記ブラケット7に取り付け
られた第2レバー11bの下端に当接するようにされて
いる。図2は第一ラム2が後端停止位置にあり、第三ラ
ム28dが前端停止位置にあるときの状態を示してお
り、このときは前記第2レバー11bの下端にアジャス
トネジ28fの先端が当接していない。
ッティングパンチ19により務歯用線材Wが切断され、
務歯がフォーミングダイ4の型内に入った後端停止位置
においても、未だ前記第2レバー11bの下端にアジャ
ストネジ28fの先端が当接していない。このあと、フ
ォーミングパンチ17が作動され、務歯の噛合頭部に山
出し成形がなされた後、第一ラム2が前進を開始する。
この第一ラム2の前進により、前記アジャストネジ28
fの先端に第2レバー11bの下端が当接して、プッシ
ャピン作動用部材28gを介してアジャストネジ28f
を押圧し、第2レバー11bと共に第1レバー11aを
図3に矢印で示す方向に回動させ、プッシャーピン6を
下端から押し上げ、その上端で一対のエジェクトピン
5,5をフォーミングダイ4の型内に突き出させる。図
3は、前記アジャストネジ28fがまさに第2レバー1
1bに当接する瞬間の状態図を示している。
ダイ4に残されている務歯の両脚部が一対のエジェクト
ピン5により下面から突き上げられ、務歯を確実にフォ
ーミングダイ4から上方に突き飛ばす。
ドローラ21は、例えば図示せぬカムにより往復動され
るラチェットが同じく図示せぬラチェットホイールを介
してフィードローラ20を一方向にのみ所定角度づつ間
欠回転させ、ガイドローラ21と協動して線材Wを間欠
的に供給する。
の各作動部分がそれぞれ所定のタイミングをもって作動
され、個々の務歯成形を行いながら順次確実に排出す
る。図4〜図8は本発明の務歯成形方法を段階的に説明
するための工程説明図である。
ーミングダイ4の型内に収まっていない状態を示し、図
4(b)は第一ラム2が前進してその前端停止位置にお
いて送りが完了し、所定厚さだけカッティングダイ3上
に突出した線材Wを切断するときの動きを示している。
図4(b)において第一ラム2が後退を開始し線材Wの
突出部分をカッティングパンチ19により切断したあと
に、第一ラム2の後端停止位置において務歯Eをカッテ
ィングダイ3から図4(a)に示す状態にあるフォーミ
ングダイ4の型内へと移行させる。このとき、第三ラム
28dが僅かに後退しているが、カム受け24はカム面
28eの作用を受けていないため、仮加締め用ハンマー
22も作動せず、図5(a)に示すように務歯Eの脚部
L,Lを両側から支持している状態にある。
2の後端停止位置においてフォーミングパンチ17が下
降すると共にプレッシャパット18が下降し、噛合頭部
Cの山出し成形がなされる。このとき、第三ラム28d
は停止しており、仮加締め用ハンマー22は相変わらず
停止状態にあって務歯Eの水平方向の動きを規制してい
る。また、この時点では図5(b)に示すように上記ア
ジャストネジ28fの先端は第2レバー11bの下端に
当接しておらず、一対のエジェクトピン5,5はフォー
ミングダイ4のピン挿通孔4a内にあり、フォーミング
ダイ4の型内に突き出ていない。
に、図6に示すように第三ラム28dが後退を始め、仮
加締め用ハンマー22が作動を開始し、務歯Eの脚部
L,Lの間隔を予め設定された拡開程度まで狭める方向
に仮加締めする。この仮加締めは、第一ラム2が前端停
止位置に達するまでには終了して、第一ラム2の前端停
止以前に第三ラム28dが前進を開始し、仮加締め用ハ
ンマー22が図7に示すように後退させて開放状態とす
る。
り、先端のアジャストネジ28fに第2レバー11
(b)が当接して、第2レバー11bの端部がアジャス
トネジ28fにより押されて図3の矢印方向に回動し、
同時に第1レバー11aも同方向に回動して、プッシャ
ーピン6を各圧縮スプリング9a〜9cの付勢に抗して
押し上げ、エジャクトピン5をフォーミングダイ4の上
面から突出させ、図8に示すようにエジェクトピン5の
先端で務歯Eを上方に突き飛ばす。
Eは適宜手段により本発明装置から個々に排出され、回
収された後にメッキ処理などの後処理がなされる。その
あとに務歯植付け工程へ回されて、常法に従い図示せぬ
ファスナーテープの縁部に沿って所定のピッチをもって
本加締めによる務歯Eの植付けがなされる。
は、成形後の務歯Eの排出を更に確実にするための好適
な実施例を示し、上記実施例に加えて、左右一対のエジ
ェクトピン5の中間部前方に空気噴出口を位置させて圧
力空気の噴出管40を架台1に固設すると共に、務歯E
を挟んだ前記噴出管40の上方に務歯吸込み管41を配
設している。前記務歯吸込み管41は機外に設置された
図示せぬ回収装置に接続されているだけで、吸引などの
格別の手段は講じられていない。勿論、務歯吸込み管4
1に積極的な吸引手段を設けることも可能である。
定の圧力に設定された空気が常時噴出されており、この
噴出空気が上述のようにして山出し成形された務歯Eの
下面に当てられ、エジェクトピン5により突き出される
務歯Eに対し同時に噴射空気圧を作用させて、務歯Eを
上方の務歯吸込み管41まで吹き飛ばすものである。こ
うして吹き飛ばされた務歯Eは確実に務歯吸込み管41
に到達し、その内部を通って図示せぬ回収装置に収容さ
れる。
動はカム26で駆動し、復動を復帰ばね29aで行って
いるが、このような方法では高速化するにつれて復帰ば
ねを強めていかなければならない。従って、高速化に対
応して復帰ばねを採用せずに、第1ラム駆動用カムを2
個設け、これらカムにそれぞれ転接するローラを第一ラ
ムに設け、カムのどのような回転位置でもカムとローラ
間に隙間ができないように構成する場合もある。このよ
うな構成であれば、2個のローラがそれぞれ独立したカ
ムと接触しているので、カム回転のどの位置においても
ラムとローラ間に隙間ができないという条件を守りつ
つ、高速性能に優れた運動停止曲線とタイミングの割付
けが自由に選択できる。
のではなく、多様な変形が可能なものである。
よれば、生産性に優れた線材製務歯の成形方式を採用
し、しかも成形後の務歯を積極的に排出する機械的な手
段を設けているため、たとえ山出し成形時にフォーミン
グダイに務歯が食付き状態で残ったとしても、確実にフ
ォーミングダイから務歯を離脱させることが可能とな
り、長時間の連続運転ができるようになる。
要を示す要部斜視図である。
図である。
の動作及び状態説明図である。
である。
の動作説明図である。
するための縦断面図である。
ー駆動用カム 28a ローラ 28b レバー 28c リンク 28d 第三ラム 28e カム面 28f アジャストネジ 28g プッシャーピン作動用部材 29,30,31, カム従節機構 29a ローラ 33,34,35 圧縮ばね 40 空気噴出管 41 務歯吸込み管 W 務歯用線材 E 務歯 L 脚部
Claims (5)
- 【請求項1】 略Y形断面形状をもつ務歯用線材(W) を
所定のピッチで間欠的に供給する供給手段(20,21) と、
前記線材(W) の供給路上に同線材(W) の挿通孔を有し、
同線材(W) の剪断方向に往復動するカッティングダイ
(3) と、同カッティングダイ(3) の往動方向先端部に連
設される噛合頭部の山出し成形用フォーミングダイ(4)
と、架台(1) に固設され、前記カッティングダイ(4) の
上面を摺接自在に配設されるカッティングパンチ(19)
と、山出し成形位置の上方に配され、前記山出し成形用
フォーミングダイ(4) と協動して昇降する山出し成形用
フォーミングパンチ(17)とを備えてなるスライドファス
ナー用務歯(E) の成形装置において、 前記フォーミングダイ(4) 上の務歯(E) の下方に配さ
れ、同務歯(E) を下方から上方に突き出し、成形後の務
歯(E) を前記フォーミングダイ(4) から排出するための
務歯排出手段を有してなることを特徴とするスライドフ
ァスナー用の務歯成形機。 - 【請求項2】 前記フォーミングダイ上の務歯の下方に
前記務歯排出手段と並設され、同務歯の下面に圧力空気
を噴射する空気噴出手段と、前記務歯の上方に配され、
前記務歯排出手段により突き出された務歯を機外に導出
する務歯導出手段とを有してなる請求項1記載のスライ
ドファスナー用の務歯成形機。 - 【請求項3】 前記務歯排出手段が、前記フォーミング
ダイの内部を上下動するエジェクトピンである請求項1
又は2記載のスライドファスナー用の務歯成形機。 - 【請求項4】 前記エジェクトピンの先端位置が、略V
形状をなす務歯脚部の左右付根部分に設定されてなる請
求項3記載のスライドファスナー用の務歯成形機。 - 【請求項5】 前記エジェクトピンが前記カッティング
ダイの作動に連動して作動する請求項3記載のスライド
ファスナー用の務歯成形機。
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