JP2682746B2 - 仮想計算機システム - Google Patents

仮想計算機システム

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JP2682746B2
JP2682746B2 JP3027843A JP2784391A JP2682746B2 JP 2682746 B2 JP2682746 B2 JP 2682746B2 JP 3027843 A JP3027843 A JP 3027843A JP 2784391 A JP2784391 A JP 2784391A JP 2682746 B2 JP2682746 B2 JP 2682746B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮想計算機システムに係
り、特にサービスプロセッサを使用して仮想計算機を操
作する仮想計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】仮想計算機は、プロセッサ資源を仮想計
算機制御プログラム(以下、単に制御プログラムと称
す)が配分・シミュレートすることにより実現される。
このような仮想計算機を操作する場合、従来は処理装置
の入出力チャネルに接続された入出力装置を使用して制
御プログラムと通信を行うことで仮想計算機を制御して
いた。
【0003】なお、この種の技術に関連のある公知文献
としては、例えば特開昭63−142424号公報「仮
想計算機コンソール装置の画面分割方式」が挙げられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、制御
プログラム用の入出力装置を準備し、且つ、その入出力
装置を制御プログラムに対して定義してやる必要があ
り、簡単に利用者が仮想計算機を操作できないという問
題がある。
【0005】本発明の目的は、制御プログラム用に特別
に入出力装置を準備することを排除し、簡単に利用者が
仮想計算機を操作できるようにすることにある。
【0006】本発明の他の目的は、システムの立上げ時
など、利用者がプログラムを意識することなく、仮想計
算機を使用可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、処理装置上で動作する仮想計算機を制
御する制御プログラムと該処理装置の保守操作を行うサ
ービスプロセッサとの間に論理的通信手段を設け、仮想
計算機モードのときのみ有効となるサービスプロセッサ
への動作要求を指示する特定命令(以下、仮想計算機用
命令と呼ぶ)を用意する。
【0008】
【作用】サービスプロセッサにはコンソール装置やディ
スク装置などの不揮発性記憶装置が具備されており、こ
れらの装置を従来の入出力装置の代りに利用する。
【0009】制御プログラムは、仮想計算機モードのと
きのみ、仮想計算機用命令によりサービスプロセッサへ
動作要求を指示する。仮想計算機用命令はサービスプロ
セッサに対して入出力チャネルと同等の動作の起動を行
わせるためのものである。また、この仮想計算機用命令
を仮想計算機モードのときのみ有効とするのは、仮想計
算機の使用以外の目的でサービスプロセッサをプログラ
ムが使用することを防ぐためである。
【0010】動作要求を指示されたサービスプロセッサ
は、仮想計算機用命令に従って処理装置の主記憶と該サ
ービスプロセッサのコンソール装置あるいは不揮発性記
憶装置との間で情報の読み書きを行い(換言すれば、制
御プログラムが主記憶に準備した情報をサービスプロセ
ッサが該主記憶をアクセスすることにより制御する)、
その動作の完了は完了割込みによって制御プログラムに
通知する。また、この動作の完了時、サービスプロセッ
サは主記憶に完了状態情報を格納する。制御プログラム
は、完了割込みによって仮想計算機用命令の動作完了を
知り、その状態は主記憶上の完了状態情報を読み出すこ
とによって知ることができる。
【0011】また、サービスプロセッサは、利用者によ
るコンソール装置からの制御プログラムに対する指令
を、非同期割込みで制御プログラムに伝え、同時にその
要求内容を主記憶に格納する。制御プログラムは主記憶
をアクセスすることで要求内容を知り、仮想計算機用命
令を発行し、該命令をサービスプロセッサが実行するこ
とで、制御プログラムからのメッセージを該サービスプ
ロセッサのコンソール装置の画面に表示することができ
る。
【0012】さらに、処理装置に対してリセット動作が
実行された時、サービスプロセッサは不揮発性記憶装置
に予め格納された制御プログラムを主記憶上にロードし
た後、その一部を処理装置のプログラム状態語(PS
W)に設定して該制御プログラムを起動する。これによ
り、システムの立上げ時等、オペレータの介入なしに制
御プログラムをロードし起動して、仮想計算機を使用可
能とすることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明を適用した仮想計算機システム
の一実施例の概略ブロック図である。図中、101は情
報処理装置(CPU)、102はサービスプロセッサ
(SVP)、103はSVP102のコンソール・ディ
スプレイ装置(CD)、104は同じくSVP102の
不揮発性記憶装置(HD)を示している。105〜11
0はCPU101内の構成要素であり、105は命令処
理プロセッサ(IP)、106はIP106内のローカ
ルストレージ(LS)、107はサービスプロセッサ通
信ユニット(SVU)、108は主記憶制御装置(S
C)、109は主記憶(MS)、110は入出力処理装
置(IOP)を示している。
【0014】本実施例では、CPU101内にIP10
5が1台、SVP102もCD103が1台存在する場
合を示したが、勿論、これに限定されるものではない。
また、IOP110には入出力装置(I/O)が接続さ
れるが、ここでは省略してある。
【0015】LS106はプログラムからはアクセス不
可能なハードウェア及びマイクロプログラムが使用する
内部メモリである。SVU107はSVP102とIP
105の間を結ぶ装置で、SVP102は該SVU10
7を介して、IP105にサービス信号外部割込みとし
て完了割込み及び非同期割込みを発生させることが可能
であり、また、LS106へデータの書込み、LS10
6からのデータの読出しが可能となっている。さらに、
SVP102はSVU107およびSC108を介して
MS109へのアクセスが可能となっている。
【0016】SVP102はCD103およびHD10
4を直接制御しており、CD103への画面データの書
込み及びCD103からの画面データの読込み、さらに
HD104へのデータの書込みおよびHD104からの
データの読込みが可能である。HD104は例えばディ
スク装置であり、その内部を区分けして複数の不揮発性
ファイルを実現している。
【0017】図2は本発明により新たに追加した仮想計
算機用命令(以下、HVACTLと呼ぶ)とそのオペラ
ンド(以下、HCWと呼ぶ)の形式例を示したものであ
る。201はHVACTLの命令形式であり、命令コー
ドは(8350)16、ベースレジスタフィールドB2
変位D2で、そのオペランドであるHCW202の先頭
絶体アドレスを示す。ここで、オペランドアドレスが絶
体アドレスなのは、SVP102がMS109上のHC
W202をアクセスするためで、SVP102は絶体ア
ドレスでしかMS109をアクセスできないことによ
る。202はHCWの形式であり、203はサブオペレ
ーションコード(SOP)、204はデバイス識別子
(HDID)、205はコマンド(CMD)、206は
転送データ量(CNT)、207は転送データのMS1
09上の絶体アドレスを示す。
【0018】HVACTL201はSVP102に対し
動作を要求するための命令で、動作の詳細はHCW20
2によって示される。HCW202中、SOP203は
要求する動作の対象を示すもので、ここでは、(000
1)16がCD103に対する要求、(0002)16がH
D104に対する動作の要求であることを意味するもの
とする。HDID204は、0から始まる通し番号で、
CD103またはHD104が複数存在する場合の識別
子として使用される。本実施例ではHD104を区分け
して、物理的には1台であるが、論理的には複数台に見
せかけている。CMD205は動作の種類を示すもの
で、ここでは、(02)16がSVP102からMS10
9へのデータ転送、(01)16がMS109からSVP
102へのデータ転送を意味するものとする。CNT2
06は転送すべきデータの量をバイト単位で指定する。
DADR207は、CMD205が(02)16のときは
データを読込むべきMS109の先頭アドレスを示し、
CMD205が(01)16のときはSVP102へ転送
すべきデータが格納されているMS109の先頭アドレ
スを示す。
【0019】図3はLS106の形式および用途を示し
たものである。ここで、LS106は各々4バイトの2
56個のエントリより成り、それぞれ0から始まる連続
した唯一の番号が各エントリに与えられ、その番号によ
り4バイト単位にアドレス付けされているものとする。
本実施例では、このLS106の0〜3のエントリを本
発明のために使用する。
【0020】301はLS106の第0エントリで、そ
のビット0(以下、Hビット301と呼ぶ)が1のとき
仮想計算機モードであることを意味している。Hビット
301はSVP102によりセットされる。即ち、SV
P102は、オペレータによりCD103を通して仮想
計算機モードが指定された時、SVU107を介してL
S106をアクセスし、Hビット301を1にセットす
る。
【0021】302はHVACTL201で指定された
HCW202の先頭絶対アドレスを格納するエントリ
で、HVACTL201の命令処理の中でマイクロプロ
グラムによりセットされ、SVP102がHVACTL
201の要求を受付けた時、SVP102によりその内
容が読出される。即ち、SVP102はHCWアドレス
302により、HCW202のMS109上のアドレス
を知ることができる。
【0022】303は仮想計算機用命令完了状態語(H
SW)を格納するエントリで、HVACTL201によ
る要求動作を終了後、SVP102によりセットされ
る。SVP102がHSW303を直接MS109へ格
納せずに一旦LS106に格納するのは、IP105が
複数台の場合を考慮したものであり、SVP102がH
VACTL201を発行したIP105とは別のIPに
サービス信号外部割込みを発生させた場合でも、IP1
05がHSW303を読出し、MS109のプリフィッ
クス領域へ実アドレスにより書込むことにより、全ての
IPで共通の実アドレス番地にHSW303を格納でき
るようにするためである。
【0023】HSW303における304は、HCW2
02のSOP203で指定されたものと同じである。た
だし、HVACTL201の要求動作とは関係ない非同
期のSVP102からのサービス信号外部割込み時は
(FFFF)16が格納される。305はHCW202の
HDID204で指定されたものと同じである。306
は動作の完了状態バイト(HSTA)を示すもので、こ
こでは、(0400)16は正常終了、(8000)16
CD103からのアテンション割込み、それ以外は異常
終了を意味するものとしている。307はHCW202
のCNT206で指定された転送バイトより実際に転送
したデータのバイト数が少ない場合に残りのバイト数
(RCNT)を示す。
【0024】図4は仮想計算機用命令(HVACTL)
とSVP102の完了割込みと非同期割込みの処理フロ
ーをまとめて示したものである。
【0025】401aは仮想計算機用命令すなわちHV
ACTL201が発行された場合のIP105でのマイ
クロプログラムの開始点である。405aはSVP10
2のHVACTL201による処理要求の開始点であ
り、405bはCD103からの非同期のアテンション
による処理の開始点である。412aはSVP102か
らのサービス信号外部割込みによるIP105でのマイ
クロプログラムの開始点である。本実施例では、HVA
CTLの動作要求に対するSVP102の完了割込みと
CD103からの非同期割込み双方をサービス信号外部
割込みにより兼ねており、その区別はHSW303のS
OP304によって行っている。
【0026】IP105は、HVACTL201が発行
されると、LS106のHビット301を判定し(ステ
ップ401)、該Hビット301が0のときすなわち仮
想計算機モードでないとき、HVACTL201を命令
例外とする。これは、仮想計算機モード以外でのHVA
CTL201の使用をガードするのが目的である。Hビ
ット301が1すなわち仮想計算機モードの場合、IP
105は当該HVACTL201のフィールドB2、D
2によりHCWアドレス302を生成してLS106へ
セットした後(ステップ402)、SVU107を介し
SVP102へ処理要求信号を送出する(ステップ40
4)。これで、IP105でのHVACTL201の処
理が終了となる。
【0027】SVP102は、IP105より処理要求
を受取ると、SVU107を介してLS106よりHC
Wアドレス302を読み取り、該HCWアドレス302
が0かどうか判定する(ステップ405)。そして、H
CWアドレス302が0の場合、従来より存在する他の
SVP処理を実行する。即ち、HVACTL201によ
るもの以外、LS106のHCWアドレス302は0で
あることが保証されている。HCWアドレス302が0
でない場合、SVP102は、SVU107、SC10
8を介し、該HCWアドレス302で示されるMS10
9内のHCW202をフェッチし(ステップ406)、
該HCW202で示される処理をMS109とCD10
3またはHD104に対して実行する(ステップ40
7)。そして、LS106のHCWアドレス302は0
クリアする(ステップ408)。このステップ408
は、次に発生したSVP処理要求がHVACTL201
によるもの以外の時、ステップ405の判定が誤動作し
ないようにするためのものである。SVP102はHC
W202で示される処理を実行すると、実行結果状態を
LS106のHSW303にセットし(ステップ40
9)、IP105に対するサービス信号外部割込みとし
てHVACTL201の完了割込みを発生する(ステッ
プ411)。これで、HVACTL201によるSVP
102の動作が完了する。
【0028】一方、SVP102は、CD103からア
テンション要求があると、この非同期の割込みを識別可
能なように、HSW303のSOP304に(FFF
F)16をセットし(ステップ410)、IP105に対
するサービス信号外部割込みを発生する(ステップ41
1)。このとき同時にHSW303のHSTA306に
は(8000)16をセットする。これは、本実施例にお
いては非同期割込みはCD103からのアテンション要
求のみであるが、将来他のものも必要になった場合、H
STA306に(8000)16以外の値をセットして区
別しようとするものである。
【0029】IP105は、SVP102よりSVU1
07を介してサービス信号外部割込みを受取ると、LS
106のHビット301の状態を判定し(ステップ41
2)、Hビット301が0のときは通常のサービス信号
外部割込み処理を実行する(ステップ416)。LS1
06のHビット301が1の場合、HSW303の内容
を調べ(ステップ413)、それが0の場合、やはり通
常のサービス信号外部割込み処理へ分岐する。これは、
HVACTL201による完了割込みおよびアテンショ
ン要求の非同期割込み以外のサービス信号外部割込みの
処理も誤動作なく処理しようとするものである。
【0030】LS106のHビット301が1で、HS
W303の内容が0でない場合、IP105はLS10
6より該HSW303を読出し、MS109上の固定番
地(プリフィクス領域)へ格納する(ステップ41
4)。そして、LS106のHSW303を0クリアす
る(ステップ415)。これは、後続のサービス信号外
部割込みの発生時、ステップ413の判定が誤動作しな
いようにするためのものである。
【0031】次に、図5により本実施例における制御プ
ログラム(以下、ハイパバイザと呼ぶ)の処理方式を説
明する。
【0032】図5において、501はハイパバイザのモ
ニタで、ハードウェアの管理および他の部分の制御を行
っている。502はフレームであり、オペレータによる
ハイパバイザへのCD103からの指示およびハイパバ
イザのCD103へのメッセージ表示を管理するもので
ある。503はゲストオペレーティングシステムが動作
する仮想計算機である。これらモニタ501、フレーム
502及び仮想計算機503はMS109上に置かれ
る。
【0033】501aはモニタ501からのHVACT
L201によるSVP102の起動を示し、501bは
モニタ501のLPSW命令によるフレーム502のデ
ィスパッチを示し、501cはモニタ501のSIE命
令による仮想計算機503のディスパッチを示す。50
2aはフレーム502のSVC命令によるモニタ501
へのサービス要求のための割込みを示し、503aはモ
ニタ501によるシミュレーションのためのSIE命令
のインタセプションを示す。503bはタイムスライス
処理のためのタイマ割込みを示し、504aはサービス
信号外部割込みを示す。ここで、501aおよび504
aが本発明により従来の入出力装置処理に代わって追加
されたものである。
【0034】いま、CD103でオペレータがハイパバ
イザに対する指令を入力すると、SVP102から50
4a(非同期割込み)によりモニタ501へ報告され
る。モニタ501は、それに対しHVACTL201を
発行して、501aによりCD103からの入力情報の
読込みをSVP102に要求し、その動作完了を504
a(完了割込み)により知ると、501bによりフレー
ム502をディスパッチし、入力された指令に従った処
理をフレーム502に行わせる。フレーム502はその
結果によりCD103へのメッセージ出力が必要となる
と、502aによりそれをモニタ501へ知らせる。モ
ニタ501はHVACTL201を発行して501aに
よりCD103へのメッセージ出力をSVP102に要
求し、その動作完了を504aにより報告されると、5
01bによりフレーム502を再びディスパッチし、メ
ッセージ出力完了をフレーム502に報告する。
【0035】障害が発生したときのデータ保存等の場合
には、上記と同様にしてHD104へ保存データの書込
みがなされる。
【0036】なお、501c,503a,503bはS
IE命令を用いた従来の仮想計算機の処理方式と同じで
あるので、説明は省略する。
【0037】図6は、HD104のファイルとMS10
9上へのロード時の対応を示したものである。601〜
604はHD104を区分けした不揮発性ファイルを示
している。601はハイパバイザの初期ローダが格納さ
れているファイル(HYLOAD)、602はハイパバ
イザの通常処理部が格納されているファイル(HYCO
A)、603はハイパバイザの制御情報保存用のファイ
ル(HYCTL)、604はハイパバイザの障害解析用
ダンプの採取用ファイル(HYDUMP)であり、本実
施例ではアドレス定数再配置用パラメータを含むオペレ
ーティングシステムでのロードモジュール形式となって
いる。
【0038】605〜608はハイパバイザをロード後
のMS109の構成を示している。605はハイパバイ
ザに最初に制御を渡すためのPSW(起動PSW)で、
HYLOAD601をMS109の絶体アドレス0番地
から8バイトまでロードしたものである。606はゲス
トオペレーティングシステム等の仮想計算機用の領域
(SUA)である。即ち、起動PSW605は該SUA
606の先頭に置かれる。607はHYCOA602が
ロードされる領域と、ハイパバイザが使用する作業域よ
り成る領域(EHSA)である。このEHSA607の
SUA606上のプログラムからのアクセスのガード
は、ハイパバイザがSIE命令の機能を利用してソフト
ウェア的に行っている。したがって、EHSA607は
ゲストオペレーティングシステムから見て使用不可能な
領域にみえる。608はハードウェアが使用する領域
(HSA)であり、ハイパバイザもHSA608を使用
することはできない。
【0039】本発明では、オペレータによる操作を必要
とせずに、HD104内のHYLOAD601の該初期
ローダがSVP102により自動的にMS109にロー
ドされ、EHSA607は該初期ローダによりHVAC
TL201を使用して自動的にHYCOA603よりロ
ードされる。したがって、オペレータからみてハイパバ
イザの存在は見えなく、単にプログラムから使用不可能
な領域がEHSA607の分だけ増えた様に見えるだけ
である。
【0040】図7はCPU101に対してリセット動作
が行われた場合のハイパバイザ起動の処理フローを示し
たものである。701〜703は従来からのリセット動
作であり、704〜712は本発明により追加された処
理である。
【0041】SVP102は、SVU107、IP10
5、IOP110へのマイクロプログラムのロード、ハ
ードウェアリセット信号の送出等のリセット動作を行い
(ステップ701)、さらにMS109の内容の0クリ
ア(ステップ702)、HSA608の初期設定処理を
行う(ステップ703)。その後、仮想計算機モードを
判定し(ステップ704)、仮想計算機モードのときの
み、ステップ705以降の本発明の追加処理を行うよう
にする。ここで、仮想計算機モードはオペレータにより
指定される。
【0042】仮想計算機モードの場合、SVP101
は、まず、SVU107を介して、LS106のHビッ
ト301をセットする(ステップ705)。このHビッ
ト301をセットすることにより、以後マイクロプログ
ラムも仮想計算機モードを判定することができるように
なる。次に、SVP101はSVU107、SC108
を介して、HD104のHYLOAD601をMS10
9の絶体アドレス0からロードする(ステップ70
6)。そして、このロードされたHYLOAD601内
の起動PSW605をIP105のPSWに設定し(ス
テップ707)、この設定されたPSWによりIP10
5の命令実行処理を開始させる(ステップ708)。こ
れによりハイパバイザの初期ローダが起動される。
【0043】ハイパバイザの初期ローダは、まず、HV
ACTL201により、SVP102へ動作要求を指示
して、HD104のHYCOA602をMS109内の
EHSA607へロードする(ステップ709)。次
に、HYCOA602内に含まれるアドレス定数再配置
パラメタに従い、EHSA607のアドレス定数を再配
置する(ステップ710)。これは、通常のオペレーテ
ィングシステム上のプログラムと同様の形式でHYCO
A602をプログラミングできるようにするためであ
る。次に、ステップ709でロードしたHYCOA60
2内のハイパバイザの通常処理部へ制御を渡すと共に
(ステップ711)、不要になったSUA606内の該
初期ローダを消去するためSUA606の0クリアを行
う(ステップ712)。これ以後、ハイパバイザは図5
で説明したような通常処理になる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、制御
プログラム(ハイパバイザ)とサービスプロセッサの間
に論理的通信手段を設け、制御プログラムは特定命令に
よりサービスプロセッサに対して入出力チャネルと同等
の動作要求を指示し、サービスプロセッサは該指示に従
った入出力動作等を行うことにより、サービスプロセッ
サに備えられているコンソール装置や不揮発性記憶装置
を使用して仮想計算機を操作することができるため、制
御プログラムの制御用等に特別な入出力装置を準備し、
その定義を制御プログラムに対して行う必要のない仮想
計算機システムが実現できる。
【0045】また、本発明では、サービスプロセッサに
より制御プログラム自動的に起動することができ、オ
ペレータがハイパバイザを意識する必要がない容易なオ
ペレーションの仮想計算機システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した仮想計算機システムの一実施
例の概略ブロック図である。
【図2】本発明で用いられる仮想計算機用命令の形式を
示す図である。
【図3】ローカルストレージの形式と用途を示す図であ
る。
【図4】仮想計算機用命令とサービスプロセッサの処理
フローを示す図である。
【図5】本発明における制御プログラム(ハイパバイ
ザ)の処理方式を示す図である。
【図6】不揮発性記憶装置のファイルと主記憶の対応を
示す図である。
【図7】処理装置のリセット時の処理フローを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 中央処理装置 102 サービスプロセッサ 103 サービスプロセッサのコンソール装置 104 サービスプロセッサの不揮発性記憶装置 105 命令処理プロセッサ 106 ローカルストレージ 107 サービスプロセッサ通信ユニット 108 主記憶制御装置 109 主記憶 110 入出力処理装置 201 仮想計算機用命令 501 モニタ 502 フレーム 503 仮想計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 正幸 神奈川県秦野市堀山下1番地 日立コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−268035(JP,A) 特開 昭61−288231(JP,A) 特開 平1−204167(JP,A) 特開 平1−103745(JP,A) 特開 平2−109148(JP,A) 特開 平3−6739(JP,A) 山谷、秋山・共著、「仮想計算機」、 共立出版株式会社 (昭和53年初版)、 P.34〜39

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置と該処理装置の保守操作を行う
    ためのサービスプロセッサを備え、制御プログラムの制
    御下で、仮想計算機が前記処理装置上で動作する仮想計
    算機システムにおいて、前記制御プログラムと前記サー
    ビスプロセッサとの間に論理的通信手段を設けるととも
    に、制御プログラムからサービスプロセッサに対して動
    作を要求する仮想計算機用命令を設け、前記制御プログ
    ラムは仮想計算機モードの条件下で前記仮想計算機用命
    により前記サービスプロセッサへ動作要求を指示し、
    該指示を受けて前記サービスプロセッサは前記仮想計算
    機用命令に基づく処理を実行し、動作完了を割込みによ
    って前記制御プログラムへ通知する機能を備えている
    とを特徴とする仮想計算機システム。
  2. 【請求項2】 前記サービスプロセッサは、自分が具備
    するコンソール装置からの指令を前記制御プログラムに
    対して与えると共に、制御プログラムからの前記仮想計
    算機用命令に基づいて処理装置の主記憶とコンソール装
    置間の情報の転送を行うことで、前記制御プログラムか
    らのメッセージを前記コンソール装置の画面に表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム
  3. 【請求項3】 処理装置に対してリセット動作が実行さ
    れた時、前記サービスプロセッサは、自分が具備する不
    揮発性記憶装置に予め格納された制御プログラムを主記
    憶上にロードした後、その一部を処理装置のプログラム
    状態語(PSW)に設定して該制御プログラムを起動す
    ることを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システ
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