JP2678810B2 - 八チタン酸カリウム多結晶繊維の製造方法 - Google Patents

八チタン酸カリウム多結晶繊維の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、摩擦材、イオン交換体等の構成材料、ある
いはプラスチックや金属等の強化材等として有用な八チ
タン酸カリウム多結晶繊維の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
チタン酸カリウム繊維(六チタン酸カリウム繊維、四
チタン酸カリウム繊維等)は、耐摩耗性、耐熱性、補強
性等を備えた合成無機繊維であり、アスベスト繊維代替
品として各種分野での応用が期待されている。チタン酸
カリウム繊維の製造法は、フラックス法、溶融法、焼成
法等に大別され、各製造法についてこれまで多くの改良
・工夫がなされている。
近時、チタン酸カリウム繊維として新たに八チタン酸
カリウム繊維に関する製法および結晶構造等についての
報告がなされている(無機材質研究所研究報告第57号、
1989年、p.97〜103,)。同報告書では、フラックス法で
育成した四チタン酸カリウム(K2Ti4O9)の繊維状結晶
を出発原料とし、これを塩酸水溶液で処理して水素型四
チタン酸塩(H2Ti4O9・nH2O)となし、その水素イオン
の半分を陽イオン(K+)で置換したうえ、脱水処理に付
し、約140℃までの温度域での急激な脱水と、それ以降
の比較的緩慢な脱水との2段階の脱水工程を経ることに
より最終生成物として八チタン酸塩が得られること、ま
たその結晶構造については、TiO6八面体の連鎖により形
成されるトンネルの容積に比し陽イオン配位数が少な
く、チタン酸塩として比較的大きな空洞を含むことが結
晶構造上の特徴であること等が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
八チタン酸カリウム繊維は、六チタン酸カリウム繊維
等と同様に各種分野における多様な工学的応用が期待さ
れる繊維である。そのためには、大量生産に適し、コス
ト的にも有利な繊維製造法が確立されなければならな
い。また、工業的応用を図る場合に重要な点の1つは繊
維の形態・サイズである。例えば自動車等の制動装置の
摺動部材(ディスクパッド等)を構成する基材繊維とし
て使用する場合などにおいては、補強作用、その他の点
から、大径・長寸の繊維形態を有する多結晶繊維である
ことが有利であり、その他、多結晶繊維であることが望
まれる用途は多岐に亘る。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、溶融法に
よる八チタン酸カリウム多結晶繊維の製造方法を提供す
る。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明の八チタン酸カリウム多結晶繊維の製造方法
は、 加熱により二酸化チタン(TiO2)となるチタン化合物
と、加熱により酸化カリウム(K2O)となるカリウム化
合物とを、TiO2/K2Oのモル比が1.5〜2.5となるように混
合した混合物を加熱溶融する工程、 上記加熱溶融物を指向性凝固させて二チタン酸カリウ
ム繊維の束状集合体である繊維塊を得る工程、 上記繊維塊を洗液で処理してK+イオンを溶出させると
共に解繊することにより、四チタン酸カリウム組成を有
する水和チタン酸カリウムの多結晶繊維を回収し、乾燥
後焼成処理することにより構造変換して四チタン酸カリ
ウムの多結晶繊維を得る工程、 上記四チタン酸カリウム多結晶繊維を洗液で処理して
K+イオンを溶出させることにより八チタン酸カリウム組
成の水和チタン酸カリウム多結晶繊維に組成変換し、乾
燥後焼成処理することにより八チタン酸カリウムに構造
変換する工程、 からなることを特徴としている。
本発明方法により得られる八チタン酸カリウム繊維
は、繊維径約30〜150μm,アスペクト比約5〜10程度の
繊維サイズを有する多結晶繊維である。このものは、例
えば自動車の制動装置のディスクパッドを構成する基材
繊維として好適であり、後記実施例に示したように六チ
タン酸カリウム多結晶繊維を基材繊維として形成したデ
ィスクパッドを凌ぐ改良された摩擦特性を示す。
以下、本発明について工程順に説明する。
本発明における出発原料は、加熱により二酸化チタン
(TiO2)となるチタン化合物と、加熱により酸化カリウ
ム(K2O)となるカリウム化合物からなる混合物として
調製される。チタン化合物としては、精製酸化チタン、
合成ルチル、チタンスラグ、天然ルチルサンドや天然ア
ナターゼサンド等、各種のチタン化合物が用いられる。
チタン化合物に配合されるカリウム化合物は代表的には
炭酸カリウム(K2CO3)であり、そのほか、例えば水酸
化物、硝酸塩などを使用することもできる。
チタン化合物とカリウム化合物の混合割合を、TiO2/K
2Oモル比で1.5/2.5の範囲に限定したのは、加熱溶融物
の冷却凝固過程において、初生相二チタン酸カリウム繊
維の効率良い生成・成長を行わせるためである。また、
二チタン酸カリウム繊維を初生相繊維として形成させる
こととしたのは、このものが結晶構造上、繊維塊の脱カ
リウムと解繊を比較的容易に行うことができるからであ
る。より好ましいモル比は、1.8〜2.2である。
チタン化合物とカリウム化合物の混合物を、溶解ルツ
ボに装入し、融点以上の温度に加熱して溶解したのち、
一方向または多方向に指向性凝固させる冷却処理によ
り、二チタン酸カリウム繊維〔K2Ti2O5〕の集束繊維塊
を得る。
ついで、上記繊維塊を洗液による処理に付し、解繊と
K+イオンの溶出(脱カリウム)とを行うことにより四チ
タン酸カリウム組成(K2Ti4O9)を有する水和チタン酸
カリウム多結晶繊維を回収する。
上記解繊・脱カリウムのための洗液としては、水(常
温)、熱水(例えば、50〜80℃)、または酸液(例え
ば、0.05〜0.3%の硫酸水溶液、0.05〜0.3%の塩酸水溶
液、0.1〜1%の酢酸水溶液)等が使用され、通常は水
で十分であるが、酸液を使用することにより、処理時間
の短縮を図ることができる。また、必要に応じて、ミキ
サ等による洗液の攪拌が施される。
上記洗液による処理を経て得られる水和チタン酸カリ
ウム多結晶繊維は、四チタン酸カリウム組成を有してい
るが、構造的にはその先駆体である初生相二チタン酸カ
リウムの結晶構造(TiO5三角両錐体の連鎖が積層した層
状構造)のなごりをとどめている。そこで、これを乾燥
(例えば風乾)し、焼成処理に付して四チタン酸カリウ
ムの結晶構造(TiO6八面体の連鎖により形成された層状
構造)に変換する。焼成処理温度は、結晶構造の完全な
変換を達成するために800℃以上とするのがよい。しか
し、あまり高くすると焼結が生じるので、焼結防止の点
から1050℃を上限とするのが適当である。また、繊維の
板状形態を維持するために、焼成処理後の冷却は、200
℃/Hr以上の急速冷却とすることが望ましい。
上記焼成処理を経て得られた四チタン酸カリウム多結
晶繊維を、更に洗液による処理(二次溶出処理)に付
し、四チタン酸カリウムからK+イオンを溶出させて八チ
タン酸カリウム組成を有する水和チタン酸カリウムの多
結晶繊維に組成変換する。その洗液は、前記のそれと同
様に、水、熱水、酸水溶液等を用いればよく、処理時間
の短縮のためには酸溶液が用いられ、また必要に応じ攪
拌が加えられることも前記の洗液処理と同様である。
二次溶出処理により四チタン酸カリウムから八チタン
酸カリウムに組成変換(脱カリウム)されて回収される
水和チタン酸カリウム多結晶繊維は、そのまヽでは、四
チタン酸カリウムの結晶構造(層状構造)のなごりをと
どめているので、これを乾燥(例えば風乾)し、焼成処
理を施して結晶構造を八チタン酸カリムウのそれ(トン
ネル構造)に構造変換せしめる。焼成処理を効率よく行
わせるために、その処理温度は約300℃以上とするのが
よいが、あまり高くすると、六チタン酸カリウム相(K2
Ti6O13)とチタニア相(TiO2)とに熱分解するので、約
600℃を上限とすべきである。
上記焼成処理による構造変換を経て目的とする八チタ
ン酸カリウム多結晶繊維が得られる。
本発明方法の初生相繊維(二チタン酸カリウム)から
最終繊維(八チタン酸カリウム)に到る二段階の組成変
換(脱カリウム処理)と構造変換(焼成処理)を経由す
る工程における中間段階の繊維は、前記のように四チタ
ン酸カリウム繊維であることを要する。仮にその中間段
階の繊維として六チタン酸カリウム(このものは安定相
である)を生成させたのでは、その後の処理においてこ
れを八チタン酸カリウムに変換することができない。ま
た、二段階の脱カリウムと焼成処理の反復を避け、一段
階の脱カリウム処理と焼成処理とで初生相繊維から最終
繊維への変換を達成しようとして、最初の洗液による処
理(初生相繊維塊の解繊と脱カリウム)で八チタン酸カ
リウム組成になるまで脱カリウムを進めても、目的とす
る八チタン酸カリウム繊維を効率よく得ることはできな
い。それというのは、その八チタン酸カリウム組成を有
する水和チタン酸カリウム繊維(構造上、二チタン酸カ
リウム結晶のなごりをとどめている)の焼成処理におい
て八チタン酸カリウム結晶への構造変換を生起させるこ
とが困難であり、構造変換を促すべく処理温度を高める
と前述のように、六チタン酸カリウム(K2Ti6O13)とチ
タニア(TiO2)の2相に熱分解してしまうからである。
すなわち、初生相の二チタン酸カリウム繊維を最終繊維
の八チタン酸カリウム繊維に変換するには、その中間段
階として四チタン酸カリウム繊維を経由する二段階の脱
カリウムと焼成処理を必要とし、それにより目的とする
八チタン酸カリウム繊維の効率よい収得が可能応となる
のである。なお、そのための脱カリウム量の制御は、例
えば洗液中の溶出K+イオン濃度をチェックしながら脱カ
リウム処理を進めることにより容易に達成することがで
きる。
〔実施例〕
各実施例で使用したチタン化合物は天然ルチルサンド
(オーストラリア産、純度95.6%)であり、カリウム化
合物は炭酸カリウム(K2CO3,純度99.5%)である。
実施例1 〔I〕出発原料配合 TiO2/K2Oモル比:2.0。
〔II〕加熱溶融 出発原料混合物を白金ルツボに入れ、1100℃で1時間
を要して加熱溶融。
〔III〕冷却凝固処理 上記加熱溶融物を金属製冷却皿に流し込み、冷却皿の
底面から上方に向かう一方向の指向性凝固により、初生
相二チタン酸カリウム繊維の束状集合体である繊維塊を
得た。
〔IV〕一次洗液処理および焼成処理 上記繊維塊を30倍量(重量)の水中に浸漬し、約7時
間を要して解繊・脱カリウム処理を行った。
洗液から回収した繊維を乾燥後、800℃で3時間焼成
処理した。
得られた繊維は、直径約50〜120μm・長さ約300〜10
00μmの多結晶繊維である。X線回折はこの繊維が四チ
タン酸カリウム結晶であることを示す(第2図)。
〔V〕二次洗液処理および焼成処理 上記四チタン酸カリウム多結晶繊維を40倍量の硫酸水
溶液(濃度0.1%)に浸漬し1時間を要して脱カリウム
処理したのち、洗液から回収し、120℃で乾燥後、500℃
×2時間の焼成処理を施した。
得られた繊維の形態を第1図(走査型電子顕微鏡写
真)に示す(倍率×100)。この繊維は、直径約50〜120
μm,長さ約300〜1000μmの多結晶繊維である。X線回
折は、六チタン酸カリウム単相の繊維であることを示す
(第3図)。
実施例2 〔I〕出発原料配合 TiO2/K2Oモル比:1.6。
〔II〕加熱溶融 実施例1と同じ(但し、加熱温度:1050℃) 〔III〕冷却凝固処理 実施例1と同じ。
〔IV〕一次溶出処理および焼成処理 解繊塊を、40倍量の水に浸漬し、5時間処理後、洗液
から回収し、乾燥(120℃)したのち、950℃で2時間焼
成処理した。
得られた繊維は、四チタン酸カリウム(X線回折によ
る)からなる多結晶繊維である。繊維径:約70〜150μ
m,長さ:約300〜1200μm。
〔V〕二次溶出処理および焼成処理 上記繊維を50倍量の酢酸水溶液(濃度0.4%)に浸漬
し2時間を要してK+イオンを溶出したのち、乾燥し、焼
成処理(550℃×1時間)を施した。
得られた繊維は前記実施例1のそれと同じく六チタン
酸カリウム(X線回折)多結晶繊維である。繊維径約70
〜150μm、長さ約300〜1200μm。
実施例3 〔I〕出発原料配合 TiO2/K2Oモル比:2.4。
〔II〕加熱溶融 実施例1と同じ(但し、加熱温度:1150℃) 〔III〕冷却凝固処理 実施例1と同じ。
〔IV〕一次溶出処理および焼成処理 解繊塊を、25倍量の水に浸漬し、10時間処理後、洗液
から回収し、乾燥(120℃)したのち、1050℃で1時間
を要して焼成処理した。
得られた繊維は、四チタン酸カリウム(X線回折によ
る)からなる多結晶繊維である。繊維径:約30〜80μm,
長さ:約150〜500μm。
〔V〕二次溶出処理および焼成処理 上記繊維を50倍量の硫酸水溶液(濃度0.1%)に浸漬
し2時間を要してK+イオンを溶出したのち、乾燥し、焼
成処理(400℃×3時間)を施した。
得られた繊維は前記実施例1のそれと同じく六チタン
酸カリウム(X線回折)の多結晶繊維である。繊維径約
30〜80μm、長さ約150〜500μm。
〔参考例〕
ディスクパッドの製作および摩擦試験 前記実施例1で得た八チタン酸カリウム多結晶繊維を
基材繊維としてディスクパッド(パッドA)を製作し
て、ダイナモテストに付し、その摩擦特性測定結果を、
従来の代表的チタン酸カリウム繊維である六チタン酸カ
リウム多結晶繊維(繊維サイズは実施例1のものと同
じ)を使用したディスクパッド(パッドB)、およびア
スベスト繊維を使用したディスクパッド(パッドC)と
比較した。
供試ディスクパッド 基材繊維、結合剤(フエノール樹脂)、および摩擦調
整剤(硫酸バリウム)の混合物(繊維/フエノール樹脂
/硫酸バリウム=30/20/50,重量比)を予備成形(温
度:常温,加圧力:300kgf/cm2,加圧時間:1分)したの
ち、金型による結着成形(温度:170℃,加圧力:150kgf/
cm2、加圧時間:5分)を行い、成形後180℃×3時間の熱
処理を施して製作。
摩擦試験条件 ディク摩擦面:FC25ねずみ鋳鉄、面圧:10kgf/cm2、摩
擦速度:7m/秒。
第4図〔I〕に摩擦係数測定結果を、同図〔II〕に磨
耗率(cm2/kgm)を示す。各図中、aは供試パッドA、
bは供試パッドB、cは供試パッドCの測定結果であ
る。発明例の繊維を使用した供試パッドAは、六チタン
酸カリウム多結晶繊維を用いた供試パッドBと略同等の
摩擦係数を示し、また摩擦率はアスベスト繊維を使用し
た供試パッドCに比し著しく少なく、耐久性にすぐれて
いることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明による八チタン酸カリウム多結晶繊維の製造方
法は大量生産に適し、また原料チタンとして安価な天然
ルチルサンド等を使用することができコスト的にも有利
である。
また、本発明により製造される六チタン酸カリウム多
結晶繊維は、摩擦材料、耐熱材料、断熱材料、イオン交
換体等の構成材料として有用であり、例えば自動車等の
制動装置の摺動部材構成繊維として使用することにより
その摺動面に改良された摩擦特性をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により得られる繊維の形状を示す図
面代用顕微鏡写真(倍率×100)、第2図、第3図は繊
維のX線回折図、第4図〔I〕〔II〕はダイナモテスト
による摩擦特性を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深見 雄介 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会 社クボタ技術開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−259627(JP,A) 特開 昭55−3370(JP,A) 特開 昭54−106624(JP,A) 特公 平7−88279(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱により二酸化チタン(TiO2)となるチ
    タン化合物と、加熱により酸化カリウム(K2O)となる
    カリウム化合物とを、TiO2/K2Oのモル比が1.5〜2.5とな
    るように混合した混合物を加熱溶融する工程、 上記加熱溶融物を指向性凝固させて二チタン酸カリウム
    繊維の束状集合体である繊維塊を得る工程、 上記繊維塊を洗液で処理してK+イオンを溶出させると共
    に解繊することにより、四チタン酸カリウム組成を有す
    る水和チタン酸カリウムの多結晶繊維を回収し、乾燥後
    焼成処理することにより構造変換して四チタン酸カリウ
    ムの多結晶繊維を得る工程、 上記四チタン酸カリウム多結晶繊維を洗液で処理してK+
    イオンを溶出させることにより八チタン酸カリウム組成
    の水和チタン酸カリウム多結晶繊維に組成変換し、乾燥
    後焼成処理することにより八チタン酸カリウムに構造変
    換する工程、 からなる八チタン酸カリウム多結晶繊維の製造方法。
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