JP2677907B2 - バルブ式ノズル - Google Patents
バルブ式ノズルInfo
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- JP2677907B2 JP2677907B2 JP2414109A JP41410990A JP2677907B2 JP 2677907 B2 JP2677907 B2 JP 2677907B2 JP 2414109 A JP2414109 A JP 2414109A JP 41410990 A JP41410990 A JP 41410990A JP 2677907 B2 JP2677907 B2 JP 2677907B2
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- needle
- spring
- pressing mechanism
- nozzle hole
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/20—Injection nozzles
- B29C45/23—Feed stopping equipment
- B29C45/231—Needle valve systems therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の射出装置
に使用する樹脂射出用バルブ式ノズルの改良に関する。
に使用する樹脂射出用バルブ式ノズルの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】射出成形品の複雑化及び高品質化の傾
向、更には結晶性樹脂の成形に射出成形方式を適用する
傾向に伴い、可塑化中の高い背圧によるノズル先端から
の溶融樹脂の洩れ、及び待機時間中のノズル先端からの
樹脂洩れ等を防止して射出量を一定にする目的のため、
近来バルブ式ノズルが射出装置のノズルに使用されて来
た。
向、更には結晶性樹脂の成形に射出成形方式を適用する
傾向に伴い、可塑化中の高い背圧によるノズル先端から
の溶融樹脂の洩れ、及び待機時間中のノズル先端からの
樹脂洩れ等を防止して射出量を一定にする目的のため、
近来バルブ式ノズルが射出装置のノズルに使用されて来
た。
【０００３】従来のバルブ式ノズル１０は、基本的には
図２に示すように、溶融樹脂を貯留するチャンバーを形
成する中空円錐部１２と、円錐部と連結されたノズル本
体１４とから構成されている。バルブ式ノズル１０は、
ノズル本体に長手方向中心線に沿って設けられかつチャ
ンバーと連通する長孔１６と、長孔１６の中を自在に摺
動進退するニードル１８と、チャンバーと連通しかつ外
方に開口を有する円錐部１２の先端部２０に設けれたノ
ズル孔２２と、ノズル孔２２に向かってニードル１８を
スプリング力により推進し、かつノズル孔入口周縁壁に
ニードルを押圧してノズル孔２２を閉塞する押圧機構２
４とを備えている。押圧機構２４は、少なくとも１個の
スプリング２６とニードル１８にスプリング力を伝達す
るアーム２８とから構成されている。射出装置が型締装
置に装着された金型に向け前進して、ノズルが所定の位
置に到達した時、押圧機構のスプリング力に打ち勝つ樹
脂圧をニードルに作用させてニードルをノズル孔から離
れる方向に後退させ樹脂を射出する。
図２に示すように、溶融樹脂を貯留するチャンバーを形
成する中空円錐部１２と、円錐部と連結されたノズル本
体１４とから構成されている。バルブ式ノズル１０は、
ノズル本体に長手方向中心線に沿って設けられかつチャ
ンバーと連通する長孔１６と、長孔１６の中を自在に摺
動進退するニードル１８と、チャンバーと連通しかつ外
方に開口を有する円錐部１２の先端部２０に設けれたノ
ズル孔２２と、ノズル孔２２に向かってニードル１８を
スプリング力により推進し、かつノズル孔入口周縁壁に
ニードルを押圧してノズル孔２２を閉塞する押圧機構２
４とを備えている。押圧機構２４は、少なくとも１個の
スプリング２６とニードル１８にスプリング力を伝達す
るアーム２８とから構成されている。射出装置が型締装
置に装着された金型に向け前進して、ノズルが所定の位
置に到達した時、押圧機構のスプリング力に打ち勝つ樹
脂圧をニードルに作用させてニードルをノズル孔から離
れる方向に後退させ樹脂を射出する。
【０００４】このような従来型バルブ式ノズルでは、射
出待機段階においてノズル孔から溶融樹脂が洩れないよ
うにノズル孔を密閉するためには、押圧力の強いスプリ
ングを使用してニードルをノズル孔の入口周縁壁に強く
密着させる必要がある。しかし、バルブ式ノズルに押圧
力の強いスプリングを使用すると、ノズル孔を開放して
樹脂を射出する段階において、強いスプリングの力に抗
してニードルを後退させる力をニードルに作用させるこ
とが必要であるから、ニードルに作用する樹脂圧を高く
しなければならない。そのため射出抵抗、及び射出動力
損失が大きくなる欠点があった。更には、そのため、射
出成形条件の変更が必要となり、成形品の品質維持が困
難になる場合もあった。
出待機段階においてノズル孔から溶融樹脂が洩れないよ
うにノズル孔を密閉するためには、押圧力の強いスプリ
ングを使用してニードルをノズル孔の入口周縁壁に強く
密着させる必要がある。しかし、バルブ式ノズルに押圧
力の強いスプリングを使用すると、ノズル孔を開放して
樹脂を射出する段階において、強いスプリングの力に抗
してニードルを後退させる力をニードルに作用させるこ
とが必要であるから、ニードルに作用する樹脂圧を高く
しなければならない。そのため射出抵抗、及び射出動力
損失が大きくなる欠点があった。更には、そのため、射
出成形条件の変更が必要となり、成形品の品質維持が困
難になる場合もあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、射出
抵抗、及び射出動力損失を増大することなく射出待機段
階におけるノズル孔からの溶融樹脂の洩れを防止する簡
便な手段を備えたバルブ式ノズルを提供することにあ
る。
抵抗、及び射出動力損失を増大することなく射出待機段
階におけるノズル孔からの溶融樹脂の洩れを防止する簡
便な手段を備えたバルブ式ノズルを提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る次の特徴を有する構成により達成されている。その構
成とは、即ち押圧機構が、第１と第２の押圧機構からな
り、 第１押圧機構は、押圧力を前記長手方向中心線に平行な
方向に作用する少なくとも１個の第１スプリングと、第
１スプリングの一方の端部が固定されかつ前記平行な方
向に移動自在な第１中間部材と、ノズル孔から遠い方の
ニードルの端部に当接し前記中心線に直交する方向に延
在するアームとを備え、アームは前記平行な方向に第１
中間部材と当接係合しかつその方向にニードルと一体的
に移動自在であり、 第２押圧機構は、押圧力を前記平行な方向に作用する別
の少なくとも１個の第２スプリングと、第２スプリング
の一方の端部が固定され、前記平行な方向にアームと解
除自在に当接係合し、かつ前記平行な方向に移動自在な
第２中間部材と、ノズルの先端部が射出成形機に装着さ
れた金型に対し前進し所定の位置に到達する直前に第２
中間部材とアームとの係合を解除する解除手段とを備え
る、ことである。
る次の特徴を有する構成により達成されている。その構
成とは、即ち押圧機構が、第１と第２の押圧機構からな
り、 第１押圧機構は、押圧力を前記長手方向中心線に平行な
方向に作用する少なくとも１個の第１スプリングと、第
１スプリングの一方の端部が固定されかつ前記平行な方
向に移動自在な第１中間部材と、ノズル孔から遠い方の
ニードルの端部に当接し前記中心線に直交する方向に延
在するアームとを備え、アームは前記平行な方向に第１
中間部材と当接係合しかつその方向にニードルと一体的
に移動自在であり、 第２押圧機構は、押圧力を前記平行な方向に作用する別
の少なくとも１個の第２スプリングと、第２スプリング
の一方の端部が固定され、前記平行な方向にアームと解
除自在に当接係合し、かつ前記平行な方向に移動自在な
第２中間部材と、ノズルの先端部が射出成形機に装着さ
れた金型に対し前進し所定の位置に到達する直前に第２
中間部材とアームとの係合を解除する解除手段とを備え
る、ことである。
【０００７】
【作用】以上の構成により、ノズルの先端部が射出成形
機に装着された金型に対し所定の位置に到達していない
段階、即ち解除手段が作動していない段階において、第
１スプリングは第１中間部材に押圧力を作用し、今度は
第１中間部材が当接係合しているアームを介して受けた
押圧力をニードルに伝達する。加えて、第１スプリング
同様、第２スプリングは第２中間部材に押圧力を作用
し、第２中間部材が当接係合しているアームを介して受
けた押圧力をニードルに伝達する。従って、上記の段階
に相当する、例えば射出サイクルの樹脂可塑化段階で
は、第１と第２のスプリングの両方がニードルに作用し
てニードルの先端部をノズル孔入口周縁壁に強く当接さ
せてノズル孔を密閉し、ノズル孔からの溶融樹脂の洩れ
を阻止する。尚、好適には第２スプリングの押圧力が第
１スプリングの押圧力より強いように第２スプリングを
選定する。かかる第１スプリングと第２スプリングの構
成は、以下の説明で明々のように本発明の目的をより効
果的に達成するからである。
機に装着された金型に対し所定の位置に到達していない
段階、即ち解除手段が作動していない段階において、第
１スプリングは第１中間部材に押圧力を作用し、今度は
第１中間部材が当接係合しているアームを介して受けた
押圧力をニードルに伝達する。加えて、第１スプリング
同様、第２スプリングは第２中間部材に押圧力を作用
し、第２中間部材が当接係合しているアームを介して受
けた押圧力をニードルに伝達する。従って、上記の段階
に相当する、例えば射出サイクルの樹脂可塑化段階で
は、第１と第２のスプリングの両方がニードルに作用し
てニードルの先端部をノズル孔入口周縁壁に強く当接さ
せてノズル孔を密閉し、ノズル孔からの溶融樹脂の洩れ
を阻止する。尚、好適には第２スプリングの押圧力が第
１スプリングの押圧力より強いように第２スプリングを
選定する。かかる第１スプリングと第２スプリングの構
成は、以下の説明で明々のように本発明の目的をより効
果的に達成するからである。
【０００８】射出段階に移行して射出装置が前進し、ノ
ズル先端が金型の注入口に当接する直前には、強い第２
スプリングの押圧を解除する解除手段が働いて第２中間
部材とアームとの当接係合を解除し、第２スプリングの
押圧力がニードルに作用しないようにする。スプリング
の押圧を解除する解除手段として、例えば第２中間部材
に一端が固定され、そこからノズルの長手方向中心線に
平行にノズル孔に向かって延在する棒部材を設ける。棒
部材の先端をノズルの先端部より僅かに金型に向かって
突出させておくことにより、ノズルの先端部が金型の注
入口に当接する直前に、棒部材は金型に当接する。当接
した棒部材はその位置で静止し、従って金型に向かって
前進し続けるノズルに対して、棒部材に固定された第２
中間部材を相対的に後退させてアームとの係合を解除
し、第２スプリングの押圧力のニードルへの伝達を遮断
する。尚、棒部材の先端が当接する相手と金型の注入口
とノズルの先端部との間の位置関係により、棒部材の先
端をノズルの先端部より突出させるか、或いは引き込め
るかの位置関係が定まる。尚、上述の解除手段は一例で
あって、バルブ式ノズルと型締装置との関係から適宜適
当な解除手段を設けることができる。ノズルが金型の注
入口に当接して樹脂が射出される時点では、ニードル
は、押圧力の弱い第１スプリングにより押圧されている
だけである。従って第１スプリングの押圧力を調整する
ことにより射出抵抗を従来型バルブ式ノズルより小さく
することもできる。以下に、本発明を実施例に基づき添
付図面を参照してより詳細に説明する。
ズル先端が金型の注入口に当接する直前には、強い第２
スプリングの押圧を解除する解除手段が働いて第２中間
部材とアームとの当接係合を解除し、第２スプリングの
押圧力がニードルに作用しないようにする。スプリング
の押圧を解除する解除手段として、例えば第２中間部材
に一端が固定され、そこからノズルの長手方向中心線に
平行にノズル孔に向かって延在する棒部材を設ける。棒
部材の先端をノズルの先端部より僅かに金型に向かって
突出させておくことにより、ノズルの先端部が金型の注
入口に当接する直前に、棒部材は金型に当接する。当接
した棒部材はその位置で静止し、従って金型に向かって
前進し続けるノズルに対して、棒部材に固定された第２
中間部材を相対的に後退させてアームとの係合を解除
し、第２スプリングの押圧力のニードルへの伝達を遮断
する。尚、棒部材の先端が当接する相手と金型の注入口
とノズルの先端部との間の位置関係により、棒部材の先
端をノズルの先端部より突出させるか、或いは引き込め
るかの位置関係が定まる。尚、上述の解除手段は一例で
あって、バルブ式ノズルと型締装置との関係から適宜適
当な解除手段を設けることができる。ノズルが金型の注
入口に当接して樹脂が射出される時点では、ニードル
は、押圧力の弱い第１スプリングにより押圧されている
だけである。従って第１スプリングの押圧力を調整する
ことにより射出抵抗を従来型バルブ式ノズルより小さく
することもできる。以下に、本発明を実施例に基づき添
付図面を参照してより詳細に説明する。
【０００９】
【実施例】図１は、本発明に係るバルブ式ノズル３０の
長手方向中心線を含む平面での断面図である。本発明に
係るバルブ式ノズル３０は、押圧機構を除いた部分では
基本的には従来型バルブ式ノズルと同じ構造を有してい
る。即ち、バルブ式ノズル３０は、溶融樹脂を貯留する
チャンバーを形成する中空円錐部分とノズル本体との連
結部を形成するネジ山つき壁面を内側に有する円筒形部
分とからなる円錐部１２と、円錐部１２の円筒形部分に
ネジ込まれて長手方向中心線が一致するように連結され
た円筒形ノズル本体１４とから構成されている。
長手方向中心線を含む平面での断面図である。本発明に
係るバルブ式ノズル３０は、押圧機構を除いた部分では
基本的には従来型バルブ式ノズルと同じ構造を有してい
る。即ち、バルブ式ノズル３０は、溶融樹脂を貯留する
チャンバーを形成する中空円錐部分とノズル本体との連
結部を形成するネジ山つき壁面を内側に有する円筒形部
分とからなる円錐部１２と、円錐部１２の円筒形部分に
ネジ込まれて長手方向中心線が一致するように連結され
た円筒形ノズル本体１４とから構成されている。
【００１０】バルブ式ノズル３０は、ノズル本体１４の
長手方向中心線に沿って設けられかつチャンバーと連通
する長孔１６と、長孔１６の中を自在に摺動進退するニ
ードル１８と、チャンバーと連通しかつ外方に開口を有
する円錐部１２の先端部２０に設けれたノズル孔２２
と、ノズル孔２２に向かってニードル１８のノズル孔か
ら遠い方の端部をスプリング力により推進し、かつノズ
ル孔入口周縁壁にニードル１８を押圧してノズル孔２２
を閉塞する押圧機構とを備えている。
長手方向中心線に沿って設けられかつチャンバーと連通
する長孔１６と、長孔１６の中を自在に摺動進退するニ
ードル１８と、チャンバーと連通しかつ外方に開口を有
する円錐部１２の先端部２０に設けれたノズル孔２２
と、ノズル孔２２に向かってニードル１８のノズル孔か
ら遠い方の端部をスプリング力により推進し、かつノズ
ル孔入口周縁壁にニードル１８を押圧してノズル孔２２
を閉塞する押圧機構とを備えている。
【００１１】本発明に係るバルブ式ノズルの押圧機構
は、第１押圧機構３１と第２押圧機構３２から構成され
ている。第１押圧機構３１は、ノズル本体１４の外側に
その長手方向中心線から対称的に配置され、かつ長手方
向中心線に平行方向に押圧力を作用する押圧力の弱い第
１スプリング３４と、第１中間部材として、長手方向中
心線に直交して対向する平行な２個の面を有してノズル
本体１４を包囲するように設けられ、かつ長手方向に移
動自在な第１環状板３８と、１端部がノズル孔２２に遠
い方のニードル１８の端部に当接し、かつ長手方向に移
動自在で半径方向外方に延在するアーム４０とから構成
されている。第１スプリング３４は、ノズル円筒部１４
から半径方向外方に突出した第１突起部４２と第１環状
板３８との間に挟持されている。アーム４０は、第１環
状板３８のノズル孔２２に近い方の面の一部に当接係合
している。この構成により、第１押圧機構は、常に第１
スプリング３４の押圧力を環状板３８を介してアーム４
０経由ニードル１８に作用させることができる。
は、第１押圧機構３１と第２押圧機構３２から構成され
ている。第１押圧機構３１は、ノズル本体１４の外側に
その長手方向中心線から対称的に配置され、かつ長手方
向中心線に平行方向に押圧力を作用する押圧力の弱い第
１スプリング３４と、第１中間部材として、長手方向中
心線に直交して対向する平行な２個の面を有してノズル
本体１４を包囲するように設けられ、かつ長手方向に移
動自在な第１環状板３８と、１端部がノズル孔２２に遠
い方のニードル１８の端部に当接し、かつ長手方向に移
動自在で半径方向外方に延在するアーム４０とから構成
されている。第１スプリング３４は、ノズル円筒部１４
から半径方向外方に突出した第１突起部４２と第１環状
板３８との間に挟持されている。アーム４０は、第１環
状板３８のノズル孔２２に近い方の面の一部に当接係合
している。この構成により、第１押圧機構は、常に第１
スプリング３４の押圧力を環状板３８を介してアーム４
０経由ニードル１８に作用させることができる。
【００１２】第２押圧機構３２は、第１スプリングの外
側にノズル本体１４の長手方向中心線から対称的に配置
され、かつ長手方向中心線に平行方向に押圧力を作用す
る押圧力の強い第２スプリング４４と、第２中間部材と
して、長手方向中心線に直交して対向する平行な２個の
面を有してノズル本体１４を前記第１環状板３８の外側
から包囲するように設けられ、かつ長手方向に移動自在
な第２環状板４８と、解除手段として、第２環状板４８
に一端が固定され、ノズル本体１４の長手方向中心線に
平行に延在し、他方の自由端部５０が円錐部１２の先端
部２０から僅かに延長部として突出している棒状部材５
２とを備えている。第２スプリング４４は、ノズル本体
１４から半径方向外方に突出して固定された第２突起部
５４と、長手方向に移動自在な第２環状板４８との間に
挟持されている。第２環状板４８のノズル孔２２に近い
方の面の一部は、アーム４０のニードル１８と当接する
側と反対側の端部近傍でアーム４０に当接係合してい
る。この構成により、ノズルが型締装置に向け前進し、
棒部材５２の自由端部５０が何かに当接して環状板４８
を後方に押し、環状板４８とアーム４０との係合を解除
しない限り、第２押圧機構は、第１押圧機構の押圧力に
加えて第２スプリング４４の押圧力を環状板４８を介し
てアーム４０経由ニードル１８に作用させることができ
る。尚、第１及び第２スプリングとして、コイルスプリ
ングが例示として図示してあるが、必要に応じ板ばね等
を使用する。
側にノズル本体１４の長手方向中心線から対称的に配置
され、かつ長手方向中心線に平行方向に押圧力を作用す
る押圧力の強い第２スプリング４４と、第２中間部材と
して、長手方向中心線に直交して対向する平行な２個の
面を有してノズル本体１４を前記第１環状板３８の外側
から包囲するように設けられ、かつ長手方向に移動自在
な第２環状板４８と、解除手段として、第２環状板４８
に一端が固定され、ノズル本体１４の長手方向中心線に
平行に延在し、他方の自由端部５０が円錐部１２の先端
部２０から僅かに延長部として突出している棒状部材５
２とを備えている。第２スプリング４４は、ノズル本体
１４から半径方向外方に突出して固定された第２突起部
５４と、長手方向に移動自在な第２環状板４８との間に
挟持されている。第２環状板４８のノズル孔２２に近い
方の面の一部は、アーム４０のニードル１８と当接する
側と反対側の端部近傍でアーム４０に当接係合してい
る。この構成により、ノズルが型締装置に向け前進し、
棒部材５２の自由端部５０が何かに当接して環状板４８
を後方に押し、環状板４８とアーム４０との係合を解除
しない限り、第２押圧機構は、第１押圧機構の押圧力に
加えて第２スプリング４４の押圧力を環状板４８を介し
てアーム４０経由ニードル１８に作用させることができ
る。尚、第１及び第２スプリングとして、コイルスプリ
ングが例示として図示してあるが、必要に応じ板ばね等
を使用する。
【００１３】ノズルの先端部が金型に対し所定の位置に
到達していない段階、即ち棒部材５２が金型に当接して
いない段階では、棒状部材５２の自由端部５０が自由に
なっていて解除手段が作動していない。この段階では、
例えばこれに相当する射出サイクルの樹脂可塑化段階で
は、以上の本発明に係るバルブ式ノズルの押圧機構の構
成により、第１押圧機構３１の弱い第１スプリング３４
の押圧力と第２押圧機構３２の強い第２スプリング４４
の押圧力の双方は、それぞれ第１環状板３８と第２環状
板４８とを介し、アーム４０を経由ニードル１８の端部
に伝達され、ニードル１８をノズル孔２２の入口周縁壁
に強く密着して当接させ、ノズル孔２２を密閉させる。
これにより、溶融樹脂がノズル孔から漏洩することが阻
止される。
到達していない段階、即ち棒部材５２が金型に当接して
いない段階では、棒状部材５２の自由端部５０が自由に
なっていて解除手段が作動していない。この段階では、
例えばこれに相当する射出サイクルの樹脂可塑化段階で
は、以上の本発明に係るバルブ式ノズルの押圧機構の構
成により、第１押圧機構３１の弱い第１スプリング３４
の押圧力と第２押圧機構３２の強い第２スプリング４４
の押圧力の双方は、それぞれ第１環状板３８と第２環状
板４８とを介し、アーム４０を経由ニードル１８の端部
に伝達され、ニードル１８をノズル孔２２の入口周縁壁
に強く密着して当接させ、ノズル孔２２を密閉させる。
これにより、溶融樹脂がノズル孔から漏洩することが阻
止される。
【００１４】溶融樹脂は、従来型バルブ式ノズル同様
に、ノズル本体１４の長孔１６の外側に設けれた複数の
樹脂通路６０を経由して円錐部１２の内側のチャンバー
に圧入される。樹脂通路６０は、射出装置の樹脂圧入
部、例えば図示してない樹脂圧入スクリュウの先端部が
進退するチャンバーと円錐部１２のチャンバーとを連通
している。
に、ノズル本体１４の長孔１６の外側に設けれた複数の
樹脂通路６０を経由して円錐部１２の内側のチャンバー
に圧入される。樹脂通路６０は、射出装置の樹脂圧入
部、例えば図示してない樹脂圧入スクリュウの先端部が
進退するチャンバーと円錐部１２のチャンバーとを連通
している。
【００１５】射出工程に移行して、射出装置が型締装置
に装着された金型に向かって前進する段階で、金型に向
かってノズルの先端部２０より僅かに突出している棒状
部材５２の自由端５０は、ノズルの先端部２０が金型の
注入口に到達する直前に金型に当接し、前進し続けるノ
ズル、従ってアーム４０に対し相対的に第２環状板４８
を後退させて第２環状板４８とアーム４０との当接した
係合状態を解除する。これにより強い第２スプリング４
４の押圧力は、ニードル１８には作用しなくなる。従っ
て、ニードル１８には弱いスプリング３４の押圧力のみ
が作用しているので、ニードル１８を後退させてノズル
孔２２を開放するに要する力も小さい力で十分で、射出
抵抗、或いは射出損失をそれだけ低減することができ
る。
に装着された金型に向かって前進する段階で、金型に向
かってノズルの先端部２０より僅かに突出している棒状
部材５２の自由端５０は、ノズルの先端部２０が金型の
注入口に到達する直前に金型に当接し、前進し続けるノ
ズル、従ってアーム４０に対し相対的に第２環状板４８
を後退させて第２環状板４８とアーム４０との当接した
係合状態を解除する。これにより強い第２スプリング４
４の押圧力は、ニードル１８には作用しなくなる。従っ
て、ニードル１８には弱いスプリング３４の押圧力のみ
が作用しているので、ニードル１８を後退させてノズル
孔２２を開放するに要する力も小さい力で十分で、射出
抵抗、或いは射出損失をそれだけ低減することができ
る。
【００１６】射出工程が終了して、射出装置が型締装置
から後退するにつれ、棒部材５２と金型との当接係合が
解除される。棒部材５２の自由端５０が自由になると、
強い第２スプリング４４の押圧力が、ノズル孔方向に作
用し第２環状板４８をノズル孔方向に移動してアーム４
０に当接係合させる。これにより、第２スプリングの押
圧力が、常に作用している第１スプリングの押圧力に加
えてニードル１８に作用し、ニードル１８はノズル孔２
２に向かって速く前進しノズル孔入口周縁壁に当接し押
圧されてノズル孔２２を閉塞する。従って、射出工程後
ノズル孔は急速に閉塞されるので、その間の溶融樹脂の
流出も減少する。
から後退するにつれ、棒部材５２と金型との当接係合が
解除される。棒部材５２の自由端５０が自由になると、
強い第２スプリング４４の押圧力が、ノズル孔方向に作
用し第２環状板４８をノズル孔方向に移動してアーム４
０に当接係合させる。これにより、第２スプリングの押
圧力が、常に作用している第１スプリングの押圧力に加
えてニードル１８に作用し、ニードル１８はノズル孔２
２に向かって速く前進しノズル孔入口周縁壁に当接し押
圧されてノズル孔２２を閉塞する。従って、射出工程後
ノズル孔は急速に閉塞されるので、その間の溶融樹脂の
流出も減少する。
【００１７】
【発明の効果】以上の説明から判るとおり、本発明に係
るバルブ式ノズルは簡便な手段で高い背圧をかけてもノ
ズル孔からの溶融樹脂の洩れを防止するとともに、射出
時には射出抵抗を軽減することを可能にし、射出工程後
のバルブ式ノズルの閉塞も急速であるから、本発明は、
射出成形機の作業効率の向上、及び射出成形品の品質向
上に寄与する。
るバルブ式ノズルは簡便な手段で高い背圧をかけてもノ
ズル孔からの溶融樹脂の洩れを防止するとともに、射出
時には射出抵抗を軽減することを可能にし、射出工程後
のバルブ式ノズルの閉塞も急速であるから、本発明は、
射出成形機の作業効率の向上、及び射出成形品の品質向
上に寄与する。
【図１】図１は、本発明に係るバルブ式ノズルの長手方
向軸を含む平面の断面図である。
向軸を含む平面の断面図である。
【図２】図２は、従来型バルブ式ノズルの長手方向軸を
含む平面の断面図である。
含む平面の断面図である。
１０ 従来型バルブ式ノズル １２ 円錐部 １４ ノズル本体 １６ 長孔 １８ ニードル ２０ 先端部 ２２ ノズル孔 ２４ 押圧機構 ２６ スプリング ２８ アーム ３０ 本発明に係るバルブ式ノズル ３１ 第１押圧機構 ３２ 第２押圧機構 ３４ 第１スプリング ３８ 第１環状板 ４０ アーム ４２ 第１突起部 ４４ 第２スプリング ４８ 第２環状板 ５０ 自由端 ５２ 棒部材 ５４ 第２突起部 ６０ 樹脂通路
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融樹脂を貯留するチャンバーを形成す
る中空円錐部と、円錐部と連結されたノズル本体とから
成り、ノズル本体の長手方向中心線に沿って設けられか
つ前記チャンバーと連通する長孔と、前記長孔の中を自
在に摺動進退するニードルと、前記チャンバーと連通し
かつ外方に開口を有する、円錐部の先端部に設けられた
ノズル孔と、前記ノズル孔に向かって前記ニードルをス
プリング力により推進し、かつ前記ノズル孔入口周縁壁
に前記ニードルを押圧して前記ノズル孔を閉塞する押圧
機構とを備え、前記押圧機構のスプリング力に打ち勝つ
樹脂圧をニードルに作用させて前記ニードルを前記ノズ
ル孔から離れる方向に後退させ樹脂を射出する、射出成
形機の射出装置に設けられたバルブ式ノズルにおいて、 前記押圧機構が、第１と第２の押圧機構からなり、 第１押圧機構は、押圧力を前記長手方向中心線に平行な
方向に作用する少なくとも１個の第１スプリングと、第
１スプリングの一方の端部が固定されかつ前記平行な方
向に移動自在な第１中間部材と、ノズル孔から遠い方の
前記ニードルの端部に当接し前記中心線に直交する方向
に延在するアームとを備え、アームは前記平行な方向に
第１中間部材と当接係合しかつその方向に前記ニードル
と一体的に移動自在であり、 第２押圧機構は、押圧力を前記平行な方向に作用する別
の少なくとも１個の第２スプリングと、第２スプリング
の一方の端部が固定され、前記平行な方向に前記アーム
と解除自在に当接係合し、かつ前記平行な方向に移動自
在な第２中間部材と、前記ノズルの先端部が射出成形機
に装着された金型に対し前進し所定の位置に到達する直
前に前記第２中間部材と前記アームとの係合を解除する
解除手段とを備える、ことを特徴とするバルブ式ノズ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2414109A JP2677907B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | バルブ式ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2414109A JP2677907B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | バルブ式ノズル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04223118A JPH04223118A (ja) | 1992-08-13 |
| JP2677907B2 true JP2677907B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=18522638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2414109A Expired - Lifetime JP2677907B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | バルブ式ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2677907B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2414109A patent/JP2677907B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04223118A (ja) | 1992-08-13 |
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