JP2675082B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JP2675082B2
JP2675082B2 JP63168716A JP16871688A JP2675082B2 JP 2675082 B2 JP2675082 B2 JP 2675082B2 JP 63168716 A JP63168716 A JP 63168716A JP 16871688 A JP16871688 A JP 16871688A JP 2675082 B2 JP2675082 B2 JP 2675082B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写記録装置に関し、特に複数色の重ね合
わせ記録を行なう熱転写記録装置に関する。
〔従来の技術〕
通信機器や電子計算機等より出力される情報に応じ
て、文字や図形を記録する端末出力装置があるが、最近
はこれらの出力装置において、従来のように白黒のみの
記録でなく、カラーの記録を行なうことが望まれてい
る。このカラーの記録を行なう方式の一つとして、メン
テナンスフリーであることや装置の構成が簡単なことな
どから、熱転写記録方式が有望視され、実用化しつつあ
る。
従来、熱転写記録装置方式により記録を行なう場合に
は、外部より制御可能な微小発熱素子を複数個列状に並
べて成るサーマルヘツドを、シート状のベース表面に熱
溶融性固形インクもしくは熱昇華性固形インクを塗布し
て成るインクドナーシートに押しあて加熱し、所望の記
録紙への記録を行なつている。
さらに上記インクドナーシートを用いてカラーの記録
を行なうには、記録紙表面へ色相の異なるインクを用い
て複数回記録し重ね合わせ記録を行なうことにより実現
される。そこで、インクドナーシートは、複数の異なる
色相のインクをある長さずつ長手方向に順次くり返した
パターンで塗布したものを用いる。1色の面状の記録を
行なつた後、インクドナーシートの次に続く色相部分を
用いて次の色を引き続き重ね合わせた記録を行なうこと
が出来る。
熱転写記録装置に上記の如きインクドナーシートを適
用するには、該シートの供給と使用済部分の回収手段が
必要となる。
また、インクドナーシートに塗布する色材の種類とし
ては、熱昇華性染料の他、熱溶融性顔料などの熱転写記
録に一般的に用いられるものがある。これらのインクの
種類及び塗布厚さ、該ドナーシート基材の厚さなどによ
り、そのシートの感度(サーマルヘツドから印加する熱
に対して発色する濃さの関係)が変化する。これらの感
度が多種多様なことに加えて、昇華性染料の感度特性
は、サーマルヘツドから印加する熱に対して発色する濃
さは直線的関係になく、これを使用する熱転写記録装置
は、非直線の熱量に変化して所望の濃さを得るよう、熱
量をコントロールする必要があり、この非直線の感度特
性に関する情報(例えば、1色分20バイトで3色分60バ
イトなど)を何らかの手段で入力する必要がある。さら
に、該染料を新規に開発するなど、インクドナーシート
の改良を行なつた場合には、装置側にあらかじめ記憶し
ておくなどの手段では対処出来ない。
さらに、インクの塗布パターンに関し、1色,2色,3
色,4色などの塗布色数,塗布長さなどの情報も、熱転写
記録装置に何らかの方法で入力しないと熱転写記録装置
側では対処出来ないことになる。従来、この種のインク
ドナーシートに関しては、従来より一般的に取扱上の便
利さなどの理由から、例えば特開昭56−67278号公報に
示されるような単一のカートリツジ(カセツト)にイン
クシートの供給リールと巻取リールの双方を収め、熱転
写記録装置との着脱を可能とするものが知られている。
すなわち、この従来例においては、未使用の熱転写用イ
ンクリボン(インクシート)を巻装してある繰り出しロ
ーラ(供給リール)と使用済インクリボン(インクシー
ト)を巻取る巻取りローラ(巻取りリール)の2つがあ
り、この2つの間にインクシートを渡した状態で、ある
間隔をおいて回動可能に支承したカートリツジを、熱転
写記録装置に装てんして記録を行なうものである。
このカセツトでは、単に2つのリールをカセツトが支
承しただけで、インクシートに関する情報は、熱転写記
録装置に伝えることが出来ず、次のような不都合が生ず
る点に対しては十分に考慮されていなかつた。
インクシートの色数が単色,2色,3色,4色等の区別を
自動的に熱転写記録装置に伝え、記録動作シーケンスを
変更することが出来ず、手動で切替える煩雑さがあつ
た。
インクの感度,種類(昇華性染料インクか熱溶融性
固形顔料インクか)などの区別を、同装置に自動的に伝
達することが出来ず切替の煩雑さもさることながら、イ
ンクの改良を行ない、感度等の特性を変えた場合に、装
置側は対応できないといつた点について充分認識されて
いなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕 以上述べたことを整理してみると、熱転写記録装置用
インクドナーシートカセツトには、内部に収めたインク
シートに関する情報を、該記録装置へ伝達する手段を設
ける必要があり、その手段は(1)比較的複雑な情報が
記録出来て、(2)装置に装てんした状態で容易に装置
側で読み取れる位置に記録してあること、(3)プラス
チツク金型変更等の大がかりな変更なく容易に安価に記
録情報内容を変更出来ること、(4)カセツトの取扱時
の不具合で記録情報が破壊される恐れのないこと、を満
す必要がある。
また、カセツトに記録された情報の読み取り時におけ
る機械的走査において、走査速度に高い精度を必要とす
ると、読み取りのために高精度な機構部を増設しなけれ
ばならず、コストを引き上げる要因を作らない、という
問題がある。
本発明の目的は、上記した従来の問題点を解決し、簡
単な構造で精密な記録が可能な熱転写記録装置を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明においては、イ
ンクドナーシートに関する情報をカセツトに記録して、
熱転写記録装置で読み取る方式において、触手が不可能
なインク紙の巻軸の周囲に、インク紙の色数,感度等の
情報がバーコードの形式で印刷したシール形式のマーク
を貼付け、プリンタのプリント動作に伴う機構部の動作
を用いてバーコード状のマークを走査する読取手段をプ
リンタ上に設ける。ここでマークに記載されたバーコー
ドは、その形状を2列に分け、片方を一定又は不定間隔
の白黒交互の線状パターンとし、他方を前記線状パター
ンと同期して記載した前記情報信号パターンとする。以
上の手段により前記問題点は解決される。
また、読み取り手段として、可視光又は赤外光のLED
及びセンサを組み合わせ、LED又はセンサのどちらかの
開口部を、前記パターンの間隔より狭くし、他方のLED
又はセンサの開口部を広くとることにより、読み取りが
行える。
〔作用〕
触手不可能なインク紙の巻軸回り又は触手困難なカセ
ツトの枠内側に貼りつけられたマークは、その貼付場所
の特定により、汚れ・腐食等の恐れが少なく、記載され
たマイク紙に関する情報を常に正確に表示する。マーク
上の2列のパターンは2つ又は1つの読取手段で同時に
読取り、白黒交互の線状パターンを1周期読取るごとに
前記した線状パターンと同期して記載されたインク紙に
関する情報パターンを読取る読取手段出力をサンプリン
グし、デジタル電気信号に変換する。以上の動作によ
り、読取り走査の速度が不足である場合即ち、読取り走
査のために動作する機構部の動作速度の制御が少ない又
は行なわれない場合でも、記録の読取りが可能になり、
プリンタの機構部に読取り走査のための一定速度化,一
定速度履歴化等の精度仕様を必要としない。
LED又はセンサのいずれかの開口部を前記パターンよ
り狭くすることにより、前記パターンのパターン間のク
ロストークを防止し、誤動作の無い読み取りを可能にす
る。また、他方のLED又はセンサの開口部を広くとるこ
とにより、前記狭く設定した開口部とのズレを防止し、
確実な読み取りを可能にする。
〔実施例〕
以下、本発明による熱転写記録装置の実施例を図を用
いて説明する。
第1図は本発明による熱転写記録装置の機構部を示す
一例であつて、機構部3はドラム5とサーマルヘツド4
により構成される。機構部3にはインク紙カセツト1が
図上の左から右へ向かつて挿入される。インク紙カセツ
ト1は供給軸収納部8と巻取収納部9及びそれを繋ぐ連
結部により構成され、それぞれの収納部には、新しいイ
ンク紙2を巻いた供給軸6と使用済インク紙2を巻き取
る巻取軸7が内蔵されている。インク紙2は後述するプ
リント手順により供給軸6から引き出され巻取軸7に巻
き取られる。それに伴つてそれぞれの軸は回転し、この
時、供給軸6の先端に貼り付け又は印刷により設けられ
たバーコード10も一緒に回転する。機構部3のシヤーシ
16には図に示すセンサ14,LED11,レンズ12がセンサホル
ダ15内に設けられ、センサホルダ15は取り付けネジ17に
より、シヤーシ16に取り付けられている。このセンサブ
ロツクにより前記バーコード10を読み取り、バーコード
10に記載されたインク紙に関する情報を利用して、プリ
ント動作を行う。
第2図は、本発明による、熱転写記録装置の全体の構
成を示す斜視図である。第1図に示した供給軸6と巻取
軸7はインク紙カセツト1内に装着され、熱転写記録装
置への両軸の装着はインク紙カセツト1を熱転写記録装
置内に挿入することにより一度に行われる。
第3図は本発明による熱転写記録装置の構造及び動作
を示す一実施例である。給紙路20から挿入された印画紙
19はドラム5に巻き付き、ドラム5の矢印A方向の回転
に伴つて搬送され、サーマルヘツド4の下部に送られ
る。ドラム5の上部に装着されたインク紙カセツト1内
の供給軸6と巻取軸7の間にはインク紙2が張り渡され
ており、前記印画紙19とインク紙2はサーマルヘツド4
とドラム5の間に挾まれる形で圧着される。サーマルヘ
ツド4の下部には図示しない発熱体がドラム5の軸と平
行に512ドツト並んでおり、それぞれの発熱体が独立の
熱量を発生する。各発熱体の熱量に応じたインクがイン
ク紙2より印画紙19に転写され、印画紙上に濃淡をもつ
た記録が行われる。その後ドラム5は矢印A方向に1ラ
イン分回転し、前記の発熱体の発熱が行われる。この動
作を640回行うことにより、印画紙19の上には濃淡を持
つた512×640画素の画像が記録される。さらにこの動作
をインク紙の色をYe,Mg,Cyの3色を重ねて行うことによ
り、カラー画像の記録が行われる。前記の1色又は3色
の記録が行われた後、給排紙切換コマ22は点線の位置に
移動し、印画紙19は排紙路21の方向に搬送され、熱転写
記録装置の外に排紙される。
第4図に第1図に示したバーコードの記載の例を示
す。
同図(a)に示す本実施例において、バーコードは白
黒の線で構成され、それはクロツク24とバーコード25の
2つの部分で構成される。クロツク24は等間隔で構成さ
れ、バーコード25はクロツク24と同期して、必要な信号
を2進数で記録されている。同図(b)に前記クロツク
24とバーコード25を読み取る光学センサの出力信号を示
す。クロツクデータ26はクロツク24の読み取り結果、バ
ーコードデータ27はバーコード25の読み取り結果であつ
て、それぞれ白黒パターンの白の部分をH,黒の部分をL
として、読み取つている。この出力信号をクロツクデー
タ26のLの部分に同期して読み取ることにより、バーコ
ードデータ27の復号化が行われ、同図に示すようにL,H,
L,L,H,L,Lと数値を読み出すことが出来る。
第5図は、前記インク紙のインク塗布パターンを示し
たものであつて、3色1セツトでカラー印画を行うイン
ク紙は先ずヘツダ30により、またはインク紙の先頭色
(本実施例ではYe)を検知することにより、先頭の位置
決めを行う。次に第3図の説明に示すように各色の印画
を行う。この場合、先頭色Yeと2色目Mgの幅34と35は印
画紙の印画長さとほぼ同等の長さを有している。しか
し、3色目のCyの幅36は前記幅34,35に比べて長く、3
色の印画が終了した時点で、次のプリントに備えてイン
ク紙の位置決めを行うためにはさらにインク紙を送る必
要がある。インク紙の位置決めを印画直前に行うことに
より、印画前にインク紙を搬送し、インク軸を回転させ
るため、この間に軸に記載したバーコードを読み取るこ
とが出来る。
第6図は白黒パターンを読み取るLED及びセンサ開口
部の形状を示す一実施例である。同図(a)はLED開口
部39を円形に絞り、その大きさを白黒パターン37の間隔
以下にし、センサ開口部38を比較的広い面積に設定した
例であつて、この場合、LED開口部37とセンサ開口部38
が逆の組み合わせになつてもよい。本図において、LED
開口部39を小さく絞ることにより、白黒パターン37の読
み取りにおけるクロストークを防止し、また、センサ開
口部38を広くとることにより、センサ取り付けの精度を
比較的甘く設定しても、LED開口部39により照明された
部分の読み取りを間違いなく行うことを可能にする。同
図(b)はLED開口部39を図に示すように細長く絞つた
例であり、同図(a)と同様に、LED開口部37とセンサ
開口部38が逆の組み合わせになつてもよい。本実施例の
絞り込み方法は後述するが、細長い絞り込みを行うこと
により、後述するように、第4図に示したバーコードと
クロツクを1センサで読み取ることを容易にする。
第7図にLEDの絞り込みを行うための光学系の実施例
を示す。これらの光学系は、前述したように、LEDとセ
ンサの組み合わせを逆にした場合、センサの開口部の絞
り込みを行う際にも使用することが出来る。
同図(a)はレンズ41をLEDのパツケージ43の一部分
として構成した例であつて、光源40はレンズ41により焦
点42に絞りこまれる。
同図(b)はレンズ41をLEDパツケージ43の外部に設
けた場合であつて、LEDのパツケージを熱転写記録装置
専用に作成する必要がなく、汎用化が行える。
同図(c)はレンズ付LEDとレンズ44を組み合わせた
例であって、後述する縮小光学系にした場合、LEDパツ
ケージ43とレンズ44の間隔を小さくすることが出来るた
め、装置の小形化が行える。
第8図は第6図(b)に示したLED又はセンサの絞り
込みを細長く行うための光学系の一実施例であつて、同
図(a)は、一次元レンズ44を用いて、光の横一文字の
絞り込みを行い、LEDパツケージ43の一次元レンズ41に
より光の左右方向の極端な拡散を防止する。同図(b)
は、第7図(c)の組み合わせで、2枚のレンズの組み
合わせにより、光学系の外形の縮小を行いつつ、レンズ
44に一次元レンズを用いることにより、一文字の絞り込
みを行う。LEDパツケージ43の形状は現在一般に用いら
れているLEDに各種の物があり、比較的自由な選択を行
うことが出来る。
第9図は第7図(c)の光学系の具体的な計算例であ
つて、レンズ41の焦点距離f′は f′=−r′/(1−n) 但し r′:レンズ41の曲率半径 n:レンズ構成部材の屈折率 また、 dH′=t′/n 但し t′:レンズ先端〜光源40の間隔 となり、レンズと虚像45の間隔b′は、 1/dH′−1/b′=1/f′ の式で表される。レンズ44も同様であり、レンズ44の焦
点距離をfとすると、 1/a+1/b=1/f となり、後述する縮小光学系を設計する場合、aに対し
てbを大きくとる必要がある。
本実施例の光学的位置は、以上の計算で求められるが
本実施例のような光学系を用いることにより、虚像45の
位置をLEDの位置よりもさらに遠くに設定することがで
きるため、bの長さを見掛け上大きく取ることが出来、
後述する縮小光学系を設計する際に光学系全体の大きさ
を小さくすることが出来る。
第10図はLED又はセンサのアパーチヤ46の大きさを考
慮して、縮小光学系を設計した例であつて、LED又はセ
ンサのアパーチヤ46はd2の大きさの径を持つている。前
述したLED又はセンサの開口部の白黒パターンより小さ
くする、即ち焦点位置像径47を径d1の大きさに縮小する
ためには、 a:b=d1:d2 の式が示すように、bをaに対して大きく取る必要があ
る。即ち、焦点位置像径47がd1以下になるように、a,b
の値を設定すればよい。
第11図は前述した細長い開口部を用いた場合、開口部
と白黒パターンの相対的傾きを考慮して縮小率を設定し
た例であつて、本図において、開口部は白黒パターンに
対して、角度50だけ傾いている。開口径49が開口部の幅
とし、パターン及び開口部の幅を幅51とすると、光学径
の縮小率は、第10図における、 (d1+d1/Arctan(角度50))/d2 (d1=開口径49) となる。この縮小率に設定することにより、開口部の大
きさを白黒パターンのピツチより小さくすることが出
来、クロストークのない信号の読み取りが行える。
第12図は、LED及びセンサの組み合わせを説明するた
めの、各種LED及びセンサの特性を示した例であつて、
横軸は光の波長,縦軸は相対感度を示すスペクトル図で
ある。
同図(a)は赤色LEDの光スペクトル特性である。約6
60nmを中心に後述するセンサの特性に比較して極めて狭
いスペクトル帯域を持つている。
同図(b)の赤外LEDの光スペクトル特性であつて、
中心波長が約950nmであること以外は同図(a)と同じ
特徴を持つ。(c)は赤外センサの特性であつて、同図
(b)のLEDのピーク波長とよく一致している。同図
(d)は可視光センサの特性の一例であつて、可視光か
ら赤外光まで広帯域のスペクトル特性を持つている。こ
れらのなかから、または他の種類,光のLED,センサから
その感度及びコストを考慮して、自由な組み合わせでLE
D及びセンサを選択する。本実施例の場合、高輝度を有
する赤色LEDの高感度の可視光センサの組み合わせを一
例とするが、赤色LEDとピーク波長はわずかに異なる
が、赤外センサと組み合わせてもよく、赤外LEDとそれ
ぞれのセンサをくみあわせてもよい。本実施例の場合
は、可視光である赤色LEDを用いることにより、後述す
る実装段階における、位置決めを目視により容易に行う
ことが出来る。
第13図に第1図に示した軸上バーコードのフオーマツ
トの一例を示す。軸上に記載したバーコードはエンドレ
ス形式に記載されるため、読み取り方法によつて、同じ
データを違う順番で読み取つてしまう場合がある。本実
施例においては、バーコードの最初の数ビツトをヘツダ
52とし、残りをマークエリア53として使用することによ
り、読み取りの順番を一定とする。例えばバーコードが
8ビツトで構成されるとした場合、3ビツトをヘツダ52
に割当て、残りの5ビツトをマークエリア53に割り当て
る場合、5ビツトのマークエリア53は、5ビツト(32種
類)−『ヘツダパターンを含むパターン』=21種類のデ
ータ表示が可能となる。
第14図に軸上に設けたバーコードのパターンの一実施
例を示す。第5図の説明で述べたように、インク紙の頭
出し中の軸54の回転でバーコードを読み取る場合、軸一
周で1セツトのバーコードが記載されている場合、その
読み取りに際してインク紙の送り量を、φ28(インク紙
最大巻き時の外径)×π=88mmも送る必要があり、イン
ク紙の無駄と熱転写記録装置の動作時間の増大という欠
点がある。同図に示すように、例えば軸周を3分割し、
パターンAからパターンCの3つの全く同じバーコード
を記載すると、バーコードの読み取りに要するインク紙
の送り長さは、88mm/3=29.3mmとなり、上記の問題は解
決される。軸周の分割数は本実施例では3分割とした
が、これはインク紙の送り長さの設定及び、それに伴う
バーコードピツチの縮小を併せて設計すればよい。
第15図にバーコードを読み取るLED及びセンサの開口
部の形状を示す他の実施例を示す。センサ開口部38と55
をそれぞれクロツクとバーコード位置に合わせ、LED開
口部39で大面積を照明することにより、バーコードを読
み取ることが出来る。また、LEDとセンサの組み合わせ
を変えた場合、即ち2つのLEDと1つのセンサを用いた
場合は、2つのLEDを時分割で発光させ、クロツク側のL
EDが点灯した時にクロツクの状態を、バーコード側のLE
Dが点灯した時にバーコードの状態を読むことにより、
データの読み取りが可能である。
第16図に、第15図に示した読み取り方式において、2L
ED及び1センサを用い、且つ2LEDを同時に点灯している
場合、もしくは、第6図(b)に示すような、細長いLE
D開口部で照明した場合のセンサ出力のデコード方法を
示す。LED位置がバーコード,クロツク共に黒の位置の
時はセンサ出力はLになり、バーコード,クロツク共に
白の位置の時はセンサ出力はHになる。また、バーコー
ドが白でクロツクが黒の時はセンサ出力はM=(H+
L)/2となり、H,M,Lの3つの信号を分離する必要があ
る。同図に示す回路において、スレツシユホールド電圧
59をHとMの間、スレツシユホールド電圧60をMとLの
間に設定することにより、アンプ57の出力はバーコード
の信号を、アンプ58の出力はクロツクの信号を出力す
る。また、2つのアンプが1パツケージに入つたICを用
いることにより、無駄の無い回路構成が行える。2つの
アンプの出力信号はマイコン62に入力し、クロツクのタ
イミングに応じてバーコードの読み取りを行うが、この
読み取りはクロツクの信号をトリガとしたハードロジツ
クで構成してもよい。
第17図に、LED又はセンサとレンズを実装する場合
の、位置決めの方法の一例を示す。同図(a)はバーコ
ードと平行な方向、即ち矢印63方向の取り付けずれの様
子を示す。この場合、その取り付け位置が狂うと、第16
図で述べたスレツシユホールド電圧の設定を越えて、信
号がばらつく可能性が大きく、注意して位置決めを行う
必要がある。同図(b)はバーコードと垂直な方向、即
ち矢印64方向の取り付けずれの様子を示す。この場合、
バーコード10の白部分が鏡面ではなく、通常の白い紙等
の乱反射により構成される場合は多少のずれは大きく影
響しない。本発明においては、矢印63方向の調整機能を
簡単に実現する実施例を示すが、以下の実施例は同様な
方法で、矢印64方向の調整に用いてもよい。
第18図にセンサ及びLEDの実装手段の一実施例を示
す。同図(a)はホルダの構成図であつて、シヤーシ67
には穴が開いており、2つの支点63で支持されたシヤー
シの島状の部材の上にホルダ64が取り付けられる。ホル
ダ64内にはLEDとレンズとセンサがバーコード10に向け
てセツトされている。ホルダ64は取り付けネジ65により
シヤーシ67に取り付けられる。同図(b)はホルダ64の
取り付けの状態を横から見た図であつて、シヤーシの島
状の部材に引つ掛け爪68を用いてホルダ64を取り付け
る。その後取り付けネジ65を入れることによりホルダ64
は支点63を中心に時計回り方向に回転し、シヤーシに締
め付けられる。この時、取つ付けネジ65を回転させるこ
とにより、ホルダ64の角度を変化させることが出来、前
述した可視光LEDの使用もしくはセンサ信号をモニタす
ることにより、ホルダの角度を容易に最適な位置に調整
することが出来る。
第19図にシヤーシ67に島を設けずに、ホルダを取り付
ける実施例を示す。同図(a)は第18図(a)と同様の
構成のため、ここでは説明を省略するが、第18図とは、
島が無い点で異なつている。同図(b)はホルダ64の引
つ掛け爪68とホルダ64の本体の間に材料の弾性を利用し
た支点68を設けた例である。機能及び調整方法は第18図
と同様のため、ここでは説明を省略する。同図(c)は
シヤーシに小さな穴を開け、爪70によりはめごろしの取
り付けを行う例である。支点63は同図(b)と同様に材
料の弾性を利用する。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明によれば、インク紙に関する情報を
簡単な光学径と簡単な調整手段、簡単な復号手段で読み
取ることが出来、インク紙の多様化に簡便に適応し、イ
ンク紙の性能を充分に生かし、高画質なプリントを行う
熱転写記録装置を作成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による熱転写記録装置の機構部の構成例
を示す斜視図、第2図は熱転写記録装置の一例を示す
図、第3図は熱転写記録装置の動作を説明する側面図、
第4図はバーコードの形状の一例を示す図、第5図はイ
ンク紙の塗りパターンを示す斜視図、第6図はバーコー
ドとLED、センサの開口部の関係を示す説明図、第7
図,第8図は光学系の構成例を示す説明図、第9図は光
学径の計算例を示す図、第10図,第11図は縮小光学径の
仕様を示す説明図、第12図はLED及びセンサの特性を示
すグラフ、第13図から第14図はバーコードの具体的なフ
オーマツトの例を示す説明図、第15図はバーコード読み
取りのLED及びセンサの開口部の例を示す説明図、第16
図はセンサ出力を復号化する回路の一例を示す図、第17
図は光学径の実装に関する調整方向を示す説明図、第18
図,第19図は光学径の実装手段の実施例を示す説明図で
ある。 1……カセツト、2……インク紙、10……バーコード、
11……LED、12……レンズ、14……センサ、15……セン
サホルダ、17……取り付けネジ、24……クロツク、25…
…バーコード、37……白黒パターン、38……センサ開口
部、39……LED開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半間 謙太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−18360(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄い帯状フィルム又は紙にインクを塗布し
    たインク紙を巻装したインク軸と、該インク軸から供給
    されたインク紙を巻き取るインク軸を対として、カセッ
    トケース内に併設してなるインク紙カセットを用い、該
    インク紙を印画紙に重ね、サーマルヘッドを用いて加熱
    することにより、該インクを該印画紙に転写することに
    より記録を行う熱転写記録装置において、 前記インク紙カセットは、前記インク紙カセット内のイ
    ンク軸上に配置され、インク紙の種類等の情報を符号化
    して記録された、回転可能でその回転軸が前記インク紙
    の搬送方向と直交するように配置した、且つ回転軸の回
    転方向に於いて2色以上の色の塗り分けによりなるパタ
    ーンで構成した情報表示部を有し、該熱転写記録装置
    は、前記情報表示部を読み取るために、光源から発せら
    れる光を前記パターンの間隔より狭い間隔で焦点を結ば
    せる照明手段と、センサは該光源に照明されたパターン
    を該光源の照明範囲に比べて大面積で検知する読み取り
    手段とを設けたことを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】薄い帯状フィルム又は紙にインクを塗布し
    たインク紙を巻装したインク軸と、該インク軸から供給
    されたインク紙を巻き取るインク軸を対として、カセッ
    トケース内に併設してなるインク紙カセットを用い、該
    インク紙を印画紙に重ね、サーマルヘッドを用いて加熱
    することにより、該インクを該印画紙に転写することに
    より記録を行う熱転写記録装置において、 前記インク紙カセットは、前記インク紙カセット内のイ
    ンク軸上に配置され、インク紙の種類等の情報を符号化
    して記録された、回転可能でその回転軸が前記インク紙
    の搬送方向と直交するように配置した、且つ回転軸の回
    転方向に於いて2色以上の色の塗り分けによりなるパタ
    ーンで構成した情報表示部を有し、該熱転写記録装置
    は、前記情報表示部を読み取るためのセンサの開口部が
    該パターンの間隔より狭い範囲の読み取り範囲をもつ読
    み取り手段と、該パターンを前記センサの読み取り範囲
    より広い範囲で照明する照明手段を有することを特徴と
    する請求項1記載の熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】前記照明手段は、その照明範囲を一文字形
    状に焦点を結ぶことを特徴とする請求項1記載の熱転写
    記録装置。
  4. 【請求項4】前記読み取り手段のセンサの開口部が、該
    パターンの間隔より狭い直径を有する円形の読み取り範
    囲であることを特徴とする請求項2記載の熱転写記録装
    置。
  5. 【請求項5】前記照明手段は、光源からの光をパターン
    上に結ぶ光学系を、断面が半円形状を有するレンズによ
    り構成することを特徴とする請求項1記載の熱転写記録
    装置。
  6. 【請求項6】前記照明手段は、光源からの光をパターン
    上に結ぶ光学系を、光源自身のパッケージの形状により
    構成することを特徴とする請求項5記載の熱転写記録装
    置。
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