JP2672991B2 - 昇華転写記録用色素 - Google Patents

昇華転写記録用色素

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靖 下河
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勇 合田
均 越田
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シアン色の昇華転写記録用色素として一般
式(I) 〔式中、Aはアルキルカルボニルアミノ基、アルキルス
ルホニルアミノ基、ホルミルアミノ基、アルキルアミノ
カルボニル基を示し、Xは水素原子、低級アルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子を示し、R1、R2は低級アル
キル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキ
ルカルボキシアルキル基、シアノアルキル基、ハロゲノ
アルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。〕で表さ
れる化合物を提供するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
昇華色素を用いた熱転写方式は、数ミクロン厚の薄い
コンデンサー紙、またはPETフィルムにインキ化した昇
華性色素を塗布し、これを感熱ヘッドで選択的に加熱し
記録紙に転写する熱転写プリント方式のひとつであり、
現在種々の画像情報をイメージ記録(ハードコピー)す
る手段として使用されてきている。
ここで用いる昇華性色素は、特徴として色が豊富で混
色性に優れ、染着力が強く安定性が比較的高いことが挙
げられるが、昇華する色素の量が熱エネルギーに依存
し、染着後の濃度がアナログ的に制御できるという点
で、他の印画方式にはない大きな特質を有する。
ところが、従来提案されてきた色素は、耐熱性、耐光
性、昇華速度、色相、リボン安定性、などのすべての条
件を満足させるものは極めて少なく、昇華性色素として
最適条件を満たした色素の出現が期待されてきた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し
た結果、前記一般式(I)で示される化合物を見出し本
発明を完成した。
すなわち、本発明は一般式(I) 〔式中、Aはアルキルカルボニルアミノ基、アルキルス
ルホニルアミノ基、ホルミルアミノ基、アルキルアミノ
カルボニル基を示し、Xは水素原子、低級アルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子を示し、R1、R2は低級アル
キル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキ
ルカルボキシアルキル基、シアノアルキル基、ハロゲノ
アルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。〕で表さ
れる昇華転写記録用色素である。
以下、本発明について詳細に説明する。
Aはメチルカルボニルアミノ基、エチルカルボニアミ
ノ基、n−プロピルカルボニルアミノ基、n−ブチルカ
ルボニルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ基、メ
チルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、
n−プロピルスルホニルアミノ基等のアルキルスルホニ
ルアミノ基、ホルミルアミノ基、エチルアミノカルボニ
ル基、n−プロピルアミノカルボニル基、n−ブチルア
ミノカルボニル基等のアルキルアミノカルボニル基が挙
げられる。
Xは水素原子、又はメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基等の低級アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基等のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原
子等のハロゲン原子が挙げられる。
R1、R2は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基等の低級アルキル基、メトキシメチル基、エ
トキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基
等のアルコキシアルキル基、アリル基、ブテニル基等の
アルケニル基、メチルカルボキシメチル基、メチルカル
ボキシエチル基、エチルカルボキシエチル基等のアルキ
ルカルボキシアルキル基、シアノエチル基、シアノプロ
ピル基等のシアノアルキル基、クロロエチル基、クロロ
プロピル基等のハロゲノアルキル基が挙げられる。
本発明者らは、これまでに、一般的に昇華転写型色素
において転写時の昇華速度は、同色素分子の相互作用、
色素分子とインキ用バインダー樹脂との相互作用に関係
していることを見出した。
すなわち、色素のインキ溶媒に対する溶解性が良く、
又融点も低いものがよく、さらにインキ用バインダー樹
脂との相互作用がリボン製作後の保存安定性を損ねない
程度に小さいものが最も良好な色素であることが明らか
となった。本発明の一般式(I)で表される色素は、上
記の諸条件を備え、比較的良好な昇華速度が得られたも
のである。
本発明の一般式(I)で表される色素の製造は常法に
より、アミノテトラリン類を、ジアゾ化分解したもの
と、置換フェノール類との酸化結合によって得られる。
本発明の色素を用いて感熱転写記録用インキを製造す
る方法としては、色素を適当な樹脂、溶剤等と混合し、
該記録用インキとすればよい。
また熱転写方法としては、上記で得られたインキを適
当な基材上に塗布して転写シートを作成し、該シートを
被記録体と重ね、次いでシートの背面から感熱記録ヘッ
ドで加熱及び加圧する方法を挙げることができ、そのよ
うにすればシート上の色素が被記録体上に転写される。
上記のインキを調整するための樹脂としては、通常の
印刷インキに使用されるもので良く、ロジン系、フェノ
ール系、キシレン系、石油系、ビニル系、ポリアミド
系、アルキッド系、ニトロセルロース系、アルキルセル
ロース類などの油性系樹脂あるいはマレイン酸系、アク
リル酸系、カゼイン、シェラック、ニカワなどの水性系
樹脂が使用できる。
又、インキ調整のための溶剤としては、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコー
ル類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのセロ
ソルブ類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケト
ン類、リグロイン、シクロヘキサン、ケロシンなどの炭
化水素類、ジメチルホルムアミドなどが使用できるが、
水性系樹脂を使用の場合には水または水と上記の溶剤類
を混合し使用することもできる。
インキを塗布する基材としては、コンデンサー紙、グ
ラシン紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミドのような耐熱性の良好なプラスチックのフィ
ルムが適しているが、これらの基材は感熱記録ヘッドか
ら色素への伝熱効率を良くするため5〜50μm程度の厚
さが適当である。
又、被記録体としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル
等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロ
ピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合
体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート、セ
ルローストリアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリスルホン、ポリイミド等からなる繊
維、織布、フィルム、シート、成形物等が挙げられる。
特に好ましいものはポリエチレンテレフタレートから
なる織布、シートまたはフィルムである。
また、本発明では、該樹脂にシリカゲル等の酸性微粒
子を添加したものを普通紙にコーティングしたもの、含
浸したもの、あるいは樹脂のフィルムをラミネートした
ものや、アセチル化処理した特殊な加工紙を使用するこ
とにより高温及び高湿下の画像安定性に優れた良好な記
録ができる。又、各種樹脂のフィルムあるいはそれから
作られた合成紙を使用することもできる。
更に、転写記録後、転写記録面に例えばポリエステル
フィルムを熱プレスしラミネートすることにより、色素
の発色の改良及び記録の保存安定化を計ることができ
る。
(作用及び効果) 本発明の一般式(I)で示されるシアン色色素は熱転
写時、感熱ヘッドに与えるエネルギーを変えることによ
り、色素の昇華転写量を制御することができるので、階
調記録が容易であり、フルカラー記録に適している。
更に、熱、光、湿気、薬品などに対して安定であるた
め、転写記録中に熱分解することなく、得られた記録の
保存性も優れている。
又、本発明の色素は有機溶剤に対する溶解性、及び水
に対する分散性が良好であるため、均一に溶解あるいは
分散した高濃度のインキを調整することが容易であり、
その結果色濃度の良好な記録を得ることができ実用上価
値ある色素である。
(実施例) 以下、実施例にて本発明を詳しく説明する。
実施例−1 常法に従い、次式(A)の化合物を合成し、下記にて
インキの調整、転写シート、被記録材の作成、及び転写
記録を行った。該化合物のクロロホルム中における吸収
極大波長(λmax)は645nmであった。
(i)インキの調整方法 上記式(A)の色素 3 部 ポリビニルブチラール樹脂 4.5 部 メチルエチルケトン 46.25部 トルエン 46.25部 上記組成の色素混合物をガラスビースを使用し、ペイ
ントコンディショナーで約30分間混合処理することによ
り該インキを調整した。
(ii)転写シートの作成方法 グラビア校正機(版深30μm)を用い上記インキを背
面に耐熱処理を施した9μm厚のポリエチレンテレフタ
レートフィルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように
塗布、乾燥した。
(iii)被記録材の作成 ポリエステル樹脂(vylon 103 東洋紡製 Tg=47℃)0.8
部 EVA系高分子可塑剤(エルバロイ 741p三井・デュポンポ
リケミカル製 Tg=−32℃) 0.2 部 アミノ変性シリコーン(KF−857 信越化学工業製)0.04
部 エポキシ変性シリコーン(KF−103 信越化学工業製)0.
04部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサン(重量
比4:4:2) 9.0 部 以上を混合し、塗工液を調整し、合成紙(王子油化
製、ユポFPG#150)にバーコーター(RK Print Coat In
struments 社製造、No.1)を用いて乾燥時4.5g/m2にな
る割合で塗布し、100℃で15分間乾燥した。
(iv)転写記録 上記転写シートと上記被記録材とを、それぞれのイン
キ塗布面と塗工液塗布面とを対向させて重ね合わせ、熱
転写シートの裏面から感熱ヘッド印加電圧10V、印字時
間4.0ミリ秒の条件で記録を行い、色濃度2.55のシアン
色の記録を得た。
なお、色濃度は米国マクベス社製造デンシトメーター
RD−514型(フィルター:ラッテンNo.58)を用いて測定
した。
色濃度は下記式により計算した。
色濃度=log10(Io/I) Io=標準白色反射板からの反射光の強さ I=試験物体からの反射光の強さ また、得られた記録の耐光性試験をキセノンフェード
メーター(スガ試験機株式会社製造)を用いてブラック
パネル温度63±2℃で実施したが、40時間の照射でほと
んど変色せず、高温及び高湿下の画像の安定性にも優れ
ていた。
また、堅牢度は得られた記録画像を50℃の雰囲気中に
48時間放置した後、画像の鮮明さおよび表面を白紙で摩
擦した際の着色により判定したところ、画像の鮮明さは
変化せず、また、白紙も着色せず記録画像の堅牢度は良
好であった。
実施例−2 常法に従い、次式(B)の化合物を合成した。該化合
物のクロロホルム中における吸収極大波長(λmax)は6
40nmであった。
実施例−1と同様にインキの調整、転写シート、被記
録材の作成、及び転写記録を行い、色濃度2.52のシアン
色の記録を得た。
これらの記録は全て実施例−1と同様の方法により耐
光性試験を行ったところ、該記録は殆ど変化せず、高温
及び高湿下の画像の安定性にも優れていた。
また、実施例−1と同様に堅牢度試験を行ったが、画
像の鮮明さは変化せず、また白紙も着色せず、記録画像
の堅牢度は良好であった。
実施例−3〜14 実施例−1と同様の方法に従って表−1に示すシアン
色色素を製造し、同様にインキの調整、転写シートの作
成、被記録材の作成、および転写記録を行い、表−1に
示す各々の記録を得た。
これらの記録は全て実施例−1と同様の方法により耐
光性試験を行ったところ、該記録は殆ど変化せず、高温
及び高湿下の画像の安定性にも優れていた。
また、実施例−1と同様に堅牢度試験を行ったが、画
像の鮮明さは変化せず、また白紙も着色せず、記録画像
の堅牢度は良好であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、Aはアルキルカルボニルアミノ基、アルキルス
    ルホニルアミノ基、ホルミルアミノ基、アルキルアミノ
    カルボニル基を示し、Xは水素原子,低級アルキル基、
    アルコキシ基、ハロゲン原子を示し、R1、R2は低級アル
    キル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキ
    ルカルボキシアルキル基、シアノアルキル基、ハロゲノ
    アルキル基を示し、nは0〜3の整数を示す。〕で表さ
    れる昇華転写記録用色素。
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