JP2671316B2 - 高調波発生固体レーザ装置 - Google Patents
高調波発生固体レーザ装置Info
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- Japan
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- solid
- optical element
- laser device
- light
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S3/00—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
- H01S3/10—Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating
- H01S3/106—Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating by controlling devices placed within the cavity
- H01S3/108—Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating by controlling devices placed within the cavity using non-linear optical devices, e.g. exhibiting Brillouin or Raman scattering
- H01S3/109—Frequency multiplication, e.g. harmonic generation
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は大きなレーザ出力の高調波を発生させる固体
レーザ装置に関するものである。 [従来技術] ND3:YAG等の結晶を用いた固体レーザは従来、励起光
にアークランプ等を用いていたが、半導体レーザを用い
た小型で高効率の後方励起型固体レーザが提案され、使
用されはじめている(第2図)。この固体レーザはND3:
YAGの場合1064nmの波長で発振するが、より短波長の必
要性が高いため、非線形光学素子を用いて第二高調波を
発生させて532nmの光を利用している。この第二高調波
を効率良く発生するには、非線形光学素子の変換効率が
光密度に比例するため、非線形光学素子を光共振器内に
配置している。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、第二高調波の変換効率を高くするに
は、光の密度を上げる必要があるため、レンズ等の光学
系が複雑になった。また非線形光学素子の位相整合をと
るには、通常、温度制御を行なわなくても使用温度範囲
の広い角度位相整合を行うが、部品点数が多くなるため
安定性に不安があった。 [発明の目的] 本発明は、上述した問題点を解決するためなされたも
のであり、固体レーザ材料と非線形光学素子を光学樹脂
で接着することにより、高効率で調整の容易な固定レー
ザの高調波発生方法を提供することを目的としている。 [問題点を解決するための手段] この目的を達成するために本発明の高調波発生固体レ
ーザ装置は、光共振系に配置される固定レーザ材料の一
端面に光軸に対してブリュースタ角をなす面を構成する
と共に、該固体レーザ材料の他端面は光軸に対して垂直
面をなし、かつ該垂直面若しくは該ブリュースタ角のな
す面のいずれかに非線形光学素子を接合配置してなるこ
とを特徴としている。 [作用] 上記の構成を有する発明において、固定レーザ材料に
励起光が入射すると蛍光を発し、これが光共振系内で増
幅されレーザ発振する。この時、固体レーザ材料に接合
された非線形光学素子によって第二高調波を発生する。 [実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照にし
て説明する。 第1図は本発明の固体レーザの高調波発生手段の一実
施例を示す。 YAGロッド130は片面を光軸に対してブリュースタ角で
切断、研磨し、他端は光軸に垂直に研磨する。ブリュー
スタ角はYAG結晶の場合、光軸に対して61.2度である。N
d3の濃度は0.8〜1.0at%程度の材料が好適に利用でき
る。この垂直に研磨した面に角度位相整合条件を満足す
るように非線形光学素子120の角度を調整して紫外線硬
化樹脂で接着する。調整は概略軸方向を合わせた後、実
際にレーザ発振させて、第二高調波の強度が最大になる
角度で接着する。この非線形光学素子120にはKTP等が適
している。接着する紫外線硬化樹脂は屈折率1.55程度の
ものを使用すれば、接合部分での反射は約1.1%である
が、誘電体薄膜をつけることで、さらに小さくできる。
非線形光学素子120の接合面と反対側は、810nmの光は透
過し、1064nmと532nmの光を反射するように薄膜を付着
する。YAGロッド130のブリュースタ角で切断した側は10
64nmと532nmの光を透過するように薄膜を付着する。出
射ミラー140は片面がR60mmの平凹レンズの凹側に1064nm
の光を100%反射し、532nmの光を透過する薄膜を作成す
る。非線形光学素子120の反射面と、出射ミラー140の反
射面は約35mm離して、共焦点型光共振器を二分した形状
を持つ。この時、ビーム径は非線形光学素子120の反射
面上で0.2mm、出射ミラー140上で0.28mmであって、非線
形光学素子120の反射面上で最も光密度が高い。半導体
レーザ100は波長810nmの光を出射する。半導体レーザ10
0と非線形光学素子120の間には集光レンズ110を配す
る。 半導体レーザ100の810nmの光は、集光レンズ110で光
共振領域に集光する。半導体レーザ100の光でYAGロッド
130中のNd3が励起されて、蛍光を発し、非線形光学素子
120のミラー面と出射ミラー140からなる光共振器で波長
1064nmでレーザ発振する。この時、YAGロッド130の一方
がブリュースタ角で切断されているため、レーザ光は光
軸と出射面の法線を含む面に平行な電場ベクトルを持つ
直線偏光となる。このレーザ光は光共振器内で高い強度
を持ち、また光密度は非線形光学素子120で最も高いた
め、効率良く第二高調波に変換されて出射ミラー140か
ら出射される。 [発明の効果] 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれ
ば、固体レーザ材料の一端面に光軸に対してブリュース
タ角をなす面を構成するようにしたので、光共振系内で
偏向を制御するための、いわゆるブリュースタ板を入れ
る必要がない。このため、反射、吸収による損失が少な
くなって、出力を増大させることができる。また、固体
レーザ材料の一端面あるいは他端面のいずれかに非線形
光学素子を接合するようにしたので、非線形光学素子や
ブリュースタ板等の各部材を、それぞれ独立した1個の
部品として組み付ける必要がなく、簡単な構成で安定し
た固体レーザの高調波を発生させることができ、しか
も、大きなレーザ出力を得ることができる。そのため光
ディスクのピックアップに用いれば情報記録密度の向上
が図れる等有益である。
レーザ装置に関するものである。 [従来技術] ND3:YAG等の結晶を用いた固体レーザは従来、励起光
にアークランプ等を用いていたが、半導体レーザを用い
た小型で高効率の後方励起型固体レーザが提案され、使
用されはじめている(第2図)。この固体レーザはND3:
YAGの場合1064nmの波長で発振するが、より短波長の必
要性が高いため、非線形光学素子を用いて第二高調波を
発生させて532nmの光を利用している。この第二高調波
を効率良く発生するには、非線形光学素子の変換効率が
光密度に比例するため、非線形光学素子を光共振器内に
配置している。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、第二高調波の変換効率を高くするに
は、光の密度を上げる必要があるため、レンズ等の光学
系が複雑になった。また非線形光学素子の位相整合をと
るには、通常、温度制御を行なわなくても使用温度範囲
の広い角度位相整合を行うが、部品点数が多くなるため
安定性に不安があった。 [発明の目的] 本発明は、上述した問題点を解決するためなされたも
のであり、固体レーザ材料と非線形光学素子を光学樹脂
で接着することにより、高効率で調整の容易な固定レー
ザの高調波発生方法を提供することを目的としている。 [問題点を解決するための手段] この目的を達成するために本発明の高調波発生固体レ
ーザ装置は、光共振系に配置される固定レーザ材料の一
端面に光軸に対してブリュースタ角をなす面を構成する
と共に、該固体レーザ材料の他端面は光軸に対して垂直
面をなし、かつ該垂直面若しくは該ブリュースタ角のな
す面のいずれかに非線形光学素子を接合配置してなるこ
とを特徴としている。 [作用] 上記の構成を有する発明において、固定レーザ材料に
励起光が入射すると蛍光を発し、これが光共振系内で増
幅されレーザ発振する。この時、固体レーザ材料に接合
された非線形光学素子によって第二高調波を発生する。 [実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照にし
て説明する。 第1図は本発明の固体レーザの高調波発生手段の一実
施例を示す。 YAGロッド130は片面を光軸に対してブリュースタ角で
切断、研磨し、他端は光軸に垂直に研磨する。ブリュー
スタ角はYAG結晶の場合、光軸に対して61.2度である。N
d3の濃度は0.8〜1.0at%程度の材料が好適に利用でき
る。この垂直に研磨した面に角度位相整合条件を満足す
るように非線形光学素子120の角度を調整して紫外線硬
化樹脂で接着する。調整は概略軸方向を合わせた後、実
際にレーザ発振させて、第二高調波の強度が最大になる
角度で接着する。この非線形光学素子120にはKTP等が適
している。接着する紫外線硬化樹脂は屈折率1.55程度の
ものを使用すれば、接合部分での反射は約1.1%である
が、誘電体薄膜をつけることで、さらに小さくできる。
非線形光学素子120の接合面と反対側は、810nmの光は透
過し、1064nmと532nmの光を反射するように薄膜を付着
する。YAGロッド130のブリュースタ角で切断した側は10
64nmと532nmの光を透過するように薄膜を付着する。出
射ミラー140は片面がR60mmの平凹レンズの凹側に1064nm
の光を100%反射し、532nmの光を透過する薄膜を作成す
る。非線形光学素子120の反射面と、出射ミラー140の反
射面は約35mm離して、共焦点型光共振器を二分した形状
を持つ。この時、ビーム径は非線形光学素子120の反射
面上で0.2mm、出射ミラー140上で0.28mmであって、非線
形光学素子120の反射面上で最も光密度が高い。半導体
レーザ100は波長810nmの光を出射する。半導体レーザ10
0と非線形光学素子120の間には集光レンズ110を配す
る。 半導体レーザ100の810nmの光は、集光レンズ110で光
共振領域に集光する。半導体レーザ100の光でYAGロッド
130中のNd3が励起されて、蛍光を発し、非線形光学素子
120のミラー面と出射ミラー140からなる光共振器で波長
1064nmでレーザ発振する。この時、YAGロッド130の一方
がブリュースタ角で切断されているため、レーザ光は光
軸と出射面の法線を含む面に平行な電場ベクトルを持つ
直線偏光となる。このレーザ光は光共振器内で高い強度
を持ち、また光密度は非線形光学素子120で最も高いた
め、効率良く第二高調波に変換されて出射ミラー140か
ら出射される。 [発明の効果] 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれ
ば、固体レーザ材料の一端面に光軸に対してブリュース
タ角をなす面を構成するようにしたので、光共振系内で
偏向を制御するための、いわゆるブリュースタ板を入れ
る必要がない。このため、反射、吸収による損失が少な
くなって、出力を増大させることができる。また、固体
レーザ材料の一端面あるいは他端面のいずれかに非線形
光学素子を接合するようにしたので、非線形光学素子や
ブリュースタ板等の各部材を、それぞれ独立した1個の
部品として組み付ける必要がなく、簡単な構成で安定し
た固体レーザの高調波を発生させることができ、しか
も、大きなレーザ出力を得ることができる。そのため光
ディスクのピックアップに用いれば情報記録密度の向上
が図れる等有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した実施例の斜視図を示すもの
であり、第2図は従来の後方励起型固体レーザの一例で
ある。 図中100は半導体レーザ、120は非線形光学素子、130はY
AGロッド、140は出射ミラーである。
であり、第2図は従来の後方励起型固体レーザの一例で
ある。 図中100は半導体レーザ、120は非線形光学素子、130はY
AGロッド、140は出射ミラーである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.光共振系に固体レーザ材料と非線形光学素子とが一
体的に配置されてなる高調波発生固体レーザ装置におい
て、 前記固体レーザ材料の一端面に光軸に対してブリュース
タ角をなす面を構成すると共に、該固体レーザ材料の他
端面は光軸に対して垂直面をなし、かつ該垂直面または
該ブリュースタ角をなす面のいずれかに前記非線形光学
素子を接合配置してなることを特徴とする高調波発生固
体レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62241074A JP2671316B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 高調波発生固体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62241074A JP2671316B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 高調波発生固体レーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6482683A JPS6482683A (en) | 1989-03-28 |
JP2671316B2 true JP2671316B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=17068908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62241074A Expired - Fee Related JP2671316B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 高調波発生固体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2671316B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5210095A (en) * | 1975-07-14 | 1977-01-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Solid laser apparatus |
JPS61253878A (ja) * | 1985-05-01 | 1986-11-11 | スペクトラ−フイジツクス・インコ−ポレイテツド | Nd−YAGレ−ザ |
-
1987
- 1987-09-25 JP JP62241074A patent/JP2671316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5210095A (en) * | 1975-07-14 | 1977-01-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Solid laser apparatus |
JPS61253878A (ja) * | 1985-05-01 | 1986-11-11 | スペクトラ−フイジツクス・インコ−ポレイテツド | Nd−YAGレ−ザ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6482683A (en) | 1989-03-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |