JP2665711B2 - 押釦スイッチのキートップ板 - Google Patents

押釦スイッチのキートップ板

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JP2665711B2
JP2665711B2 JP5080049A JP8004993A JP2665711B2 JP 2665711 B2 JP2665711 B2 JP 2665711B2 JP 5080049 A JP5080049 A JP 5080049A JP 8004993 A JP8004993 A JP 8004993A JP 2665711 B2 JP2665711 B2 JP 2665711B2
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film plate
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二郎 稲垣
篤志 播
信幸 菊地
高司 篠木
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帝国通信工業株式会社
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2221/00Actuators
    • H01H2221/002Actuators integral with membrane
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2223/00Casings
    • H01H2223/002Casings sealed
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押釦スイッチのキート
ップ板に関し、特に小型化,薄型化に適した押釦スイッ
チのキートップ板に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来のキ
ートップ板の中には、例えば特開平4−308622号
公報に開示されているように、合成樹脂フイルム所定部
分を上方向に湾曲させると同時に該湾曲によって形成さ
れた凹部内にモールド樹脂を充填し、さらに該フイルム
板の湾曲した部分の外周に設けた小孔を介して、その上
下面に前記モールド樹脂と一体にフイルム固定部とフイ
ルム押え部とを設け、該フイルム固定部とフイルム押え
部とによって前記フイルム板を挟持することでこのモー
ルド樹脂をフイルム板に固定する構造のキートップ板が
あった。 しかしながらこのような構造のキートップの場
合、樹脂フイルムの湾曲した部分の外周にフイルム押え
部とフイルム固定部を突出しなければならないので、該
キートップの外径が大きくなってしまう。またこのキー
トップを上から見たときの見栄えも悪い。さらにこれを
隠すようにこの樹脂フイルムの上に銘板やケースなどを
取り付けた場合、樹脂フイルム上に突出するフイルム固
定部が邪魔をして、樹脂フイルムと銘板などとの間に隙
間が生じ、その厚み方向の薄型化が図れない。 一方
来、電子機器の小型化,薄型化に伴い、その操作部に用
いる押釦スイッチのキートップ板に対してもその小型
化,薄型化が要望されている。
【0003】この要望に応えるものとして、本願出願人
が先に提案した特開平4−308622号公報に記載し
たものがある。図10はこの従来例を示す図であり、同
図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のa−a断
面図である。
【0004】同図に示すようにこの従来例は、1枚の樹
脂製フイルムからなるフイルム板110を用意し、該フ
イルム板110の中央に6つのキートップ120を成型
すると同時にその外周近傍に枠体130を成型して構成
されている。
【0005】そしてこのキートップ120の下面に設け
た押圧部121の下にスイッチ接点(図示せず)を配設
しておき、この状態でキートップ120を押圧すれば、
該キートップ120の周囲のフイルム板110が多少引
っ張られてキートップ120が下降し、前記スイッチ接
点がオンするのである。
【0006】しかしながら上記従来例において、小型化
のためにキートップ120と枠体130間の間隔や各キ
ートップ120間の間隔をもっと狭くした場合、以下の
ような問題点が顕著となった。
【0007】即ち、フイルム板110を固定した枠体
130とキートップ120の間隔が狭くなると、引っ張
られるフイルム板110の長さが短くなり、このためフ
イルム板110が無理に引っ張られようとする。このた
め、キートップ120をスムーズに押圧しにくくなり、
その操作感覚が重く且つ悪くなるばかりか、フイルム板
110を変形させてしまう恐れもある。
【0008】図11はフイルム板210を固定した枠体
230とキートップ220の間隔Lに対する、キートッ
プ220を0.3mm下降させたときのフイルム板210
が伸びなければならない量ΔLと、フイルム板210の
傾斜角度Aの関係を示す図である。
【0009】同図に示すように、間隔Lが狭くなればな
るほど急激に量ΔLと傾斜角度Aが大きくなることがわ
かる。つまり間隔Lが狭くなればなるほど急激にキート
ップ220は押圧しにくくなるのである。
【0010】一方図10において、いずれか1つのキ
ートップ120を押圧したときは、隣接するキートップ
120が該押圧したキートップ120の方に向かって若
干引っ張られてしまうが、隣接するキートップ120間
の間隔を狭くすると、該引っ張られる量が急激に大きく
なってしまう。このため、1つのキートップ120を押
圧したとき、これに隣接するキートップ120が押圧し
たキートップ120方向に目視できるほどに動いてしま
う恐れもあった。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、合成樹脂フイルムの所定部分を上方向
に湾曲させることによって形成された凹部内にモールド
樹脂を充填する構造のキートップを設けたキートップ板
であっても、該キートップの外径を小さくできるばかり
か、その見栄えが良く、さらに該フイルム板の上に銘板
などを取り付けたときに両者が密着してその厚み方向の
蒲型化が図れる押釦スイッチのキートップ板を提供する
ことにある。 また本発明の他の目的は、小型化しても各
キートップの押圧操作がスムーズに行える押釦スイッチ
のキートップ板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、樹脂フイルムからなるフイルム板の所定位
置に合成樹脂製のキートップを成形してなる押釦スイッ
チのキートップ板において、前記フイルム板をポリエチ
レンテレフタレート又はポリエチレンナフタレート製の
樹脂フイルムで構成すると共に、前記キートップは前記
フイルム板の所定部分を該フイルム板の下面側に直接圧
入される高温高圧溶融モールド樹脂によって上方向に向
かって湾曲変形せしめるとともに、該フイルム板の湾曲
変形部分の下面と該下面に直接接触するモールド樹脂と
を前記モールド樹脂を充填する際の熱と圧力で直接熱融
着し、該熱融着面のみによって前記フイルム板とモール
ド樹脂間を一体に固定して構成することとした。さらに
前記フイルム板の前記キートップを成形した部分の周囲
を小さな幅の1又は2以上のヒンジ部を残して切り欠
き、且つ該フイルム板上には樹脂フイルムからなり前記
フイルム板の切り欠き部分を覆った状態で前記キートッ
プを挿通する形状の穴を設けた銘板を貼り付けることと
した。
【0013】
【作用】フイルム板の湾曲変形部分の下面とモールド樹
脂との接触する熱融着面のみによって該フイルム板とモ
ールド樹脂間を一体に固定してキートップを構成したの
で、従来のように別途フイルム板をモールド樹脂によっ
て挟持する部分を設ける必要がなく、従ってキートップ
の大きさをフイルム板の湾曲部のみの大きさにできるの
で外径寸法の小型化が図れるばかりか、フイルム板の上
面側に全くモールド樹脂を露出する必要がないのでこの
キートップを上から見たときの見栄えも良くなり、さら
にこのキートップ板の上に銘板などを取り付けた場合、
フイルム板と該銘板などとを密着できてその厚みの薄型
化が図れる。 さらにフイルム板のキートップを形成した
部分の周囲をヒンジ部を残して切り欠いた場合は、小型
化のためにキートップと枠体間の間隔を狭くしたり、各
キートップ間の間隔を狭くした場合であっても、キート
ップをスムーズに押圧でき、またいずれか1つのキート
ップを押圧したときに、隣接する他のキートップが該押
圧したキートップの方向に向かって引っ張られることも
ない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明にかかるキートップ板10
を用いて構成した押釦スイッチ1を示す側断面図であ
る。同図に示すようにこの押釦スイッチ1は、上シート
61とスペーサ65と下シート63を重ね合わせて形成
されたスイッチ基板60と、キートップ50を設けたフ
イルム板20の上下に銘板30と枠体40を固定したキ
ートップ板10とを具備し、スイッチ基板60のスイッ
チ接点68部分の上にクリック板69を取り付けるとと
もに、該スイッチ基板60の上に両面接着剤付きシート
71を介して前記キートップ板10の枠体40を貼り付
けて構成されている。以下各構成部品について説明す
る。
【0015】ここで図2はキートップ板10を示す図で
あり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図であ
る。なお図1のキートップ板10は図2(a)に示すA
−A断面を示している。また図3はフイルム板20の製
造手順を示す平面図、図4は銘板30の製造手順を示す
裏面図である。
【0016】フイルム板20を製造するには、まず図3
(a)に示すように、熱可塑性の合成樹脂フイルム21
(例えばポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナ
フタレート等)を用意し、該フイルム21の上面にホッ
トメルトタイプの接着剤26を、その厚みが25〜30
μmとなるように印刷する。
【0017】この接着剤26は、フイルム21の円a1
の内側部分を除いた全ての部分と、該円a1内のリング
状部分26Aの部分に施す。リング状部分26Aは、2
つの円a2,a3の間の部分である。
【0018】次に同図(b)に示すように、フイルム2
1上の所定位置に、所望の図柄などからなる加飾印刷2
5を施す。この加飾印刷25を印刷する場所は、同図
(a)に示す円a1と円a2の間の円a4の内側部分で
ある。なおこの加飾印刷25の厚みは5〜7μm程度と
する。
【0019】そして同図(c)に示すように、フイルム
21の円a1と円a2の間の部分を円弧状に切り欠いて
切欠き部22を設け、これによって円形のキートップ部
23を小さい幅のヒンジ部24によってフイルム21に
接続する構造とする。
【0020】次に銘板30を製造するには、まず図4
(a)に示すように、合成樹脂フイルム31(例えばポ
リエチレンテレフタレート等、また必ずしも熱可塑性の
ものでなくてもよい)を用意し、該フイルム31の上面
全体に所望の図柄などの印刷33を施す。
【0021】次に同図(b)に示すように、該印刷33
の上にホットメルトタイプの接着剤35を印刷する。な
おこの接着剤35は円b1の内側部分には印刷しない。
またこの円b1の径は、前記図3(a)に示す円a3の
径と同一とする。
【0022】そして同図(c)に示すように、フイルム
31の前記接着剤35を印刷しなかった部分を切り抜い
て、円形の穴32を設ける。この穴32の径は、前記円
b1の径と同一である。
【0023】そして上記図3(c)に示すフイルム板2
0の上に、図4(c)に示す銘板30を、両者の接着剤
25,35が接するように載置する。そして両者を熱圧
着工程によって強固に接着する。
【0024】次にこのフイルム板20と銘板30を一体
化したものに、前記図1,図2に示すキートップ50と
枠体40を同時に樹脂モールド成型によって設ける。以
下その方法を図5を用いて説明する。
【0025】即ち図5に示すように、前記一体化された
フイルム板20と銘板30を上金型Dと下金型Eの間に
挾み込む。ここで上金型Dにはキートップ50を形成す
るための凹部D1が設けられており、また下金型Eには
枠体40を形成するための凹部E1とキートップ50の
押圧部51を形成するための凹部E2が設けられてい
る。また下金型Eの凹部E1,E2には、それぞれピン
ゲートE10,E20が設けられている。
【0026】そしてピンゲートE10,E20から高温
・高圧の溶融樹脂を圧入すれば、フイルム板20の下面
外周に枠体40が形成されるとともに、フイルム板20
のキートップ部23が押し上げられて変形し、点線で示
すように上金型Dに設けた凹部D1の内面に密着し、同
時に該凹部D1と凹部E2内に溶融樹脂が充填される。
【0027】なおこのとき、充填される熱可塑性の溶融
樹脂は高温・高圧であり、またフイルム板20は熱可塑
性の樹脂で構成されているので、圧入した樹脂とフイル
ム板20は強固に融着し一体化し剥がれることはない。
つまりフイルム板20のキートップ部23の部分が上方
向に突出・変形することによって凹部D1の内面形状を
有する凸部が形成され、該凸部内に合成樹脂が充填硬化
されて一体化されることによってキートップ50が形成
されることとなるのである。
【0028】そして上下の金型D,Eを取り外せば、図
1,図2に示すキートップ板10が完成する。
【0029】このとき図1,図2に示すように、フイル
ム板20に設けた切欠き部22(図3(c)参照)は、
銘板30によって覆い隠されるので、上側からは見えな
い。従ってキートップ板10の美観を保持できる。
【0030】またフイルム板20のヒンジ部24はキー
トップ50を押圧したときにシワがよるが、このヒンジ
部24も銘板30によって覆い隠されるので、美観を保
持できる。
【0031】またここで図6は、図1のB部分の拡大図
である。同図に示すように、フイルム板20の接着剤2
6と銘板30の接着剤35は、直接当接しているので熱
によって接着される。しかしながらリング状部分26A
の上には加飾印刷25が施されているので、この部分に
熱が加わってもフイルム板20と銘板30は接着しな
い。つまりこの部分は当接するのみである。
【0032】この部分にリング状部分26Aを設けたの
は、この部分にもし所定の厚みの接着剤からなるリング
状部分26Aを設けておかないと、この部分における銘
板30の接着剤35とフイルム板20の加飾印刷25の
間に隙間ができてしまい、これを図5に示す金型D,E
で挾み込んだとき、該金型D,Eによっては該リング状
部分26Aのフイルム板20と銘板30間を強固に挾み
込んで固定できないからである。この部分が強固に固定
できないと、溶融樹脂を充填した際に、その隙間からフ
イルム板20の切欠き部22側に溶融樹脂が流出してし
まい、その成型がうまくできなくなってしまうからであ
る。
【0033】特にこの実施例の場合は、このリング状部
分26A部分のフイルム板20と銘板30を重ねた部分
の厚みが、(フイルム21の厚み)+(リング状部分2
6Aの厚み)+(加飾印刷25の厚み)+(接着剤35
の厚み)+(加飾印刷33の厚み)+(フイルム31の
厚み)であるのに対して、他のフイルム板20と銘板3
0を重ねた部分の厚みは、(フイルム21の厚み)+
(接着剤26の厚み)+(接着剤35の厚み)+(加飾
印刷33の厚み)+(フイルム31の厚み)である。つ
まりリング状部分26A部分のフイルム板20と銘板3
0を重ねた部分の厚みは、(加飾印刷25の厚み)分だ
け他の部分よりも厚く、このためこの部分の金型D,E
による挟持は強く、確実となる。
【0034】ところで上記実施例においては、フイルム
板20と銘板30を熱圧着工程によって接着したが、こ
の工程は必ずしも必要ではない。何故なら、フイルム板
10と銘板30を重ね合わせただけの状態(熱圧着しな
い状態)で前記図5に示す上下金型D,Eの間に挾み込
み、これに溶融樹脂を圧入すれば、該溶融樹脂の圧力と
温度によって、及び高温になっている金型D,Eの温度
によって、両接着剤25.35が溶融し接着されるから
である。
【0035】次にスイッチ基板60は通常のメンブレン
スイッチであり、図1に示すように、上下シート61,
63の間にスペーサ65を介在させて重ね合わせて構成
されている。スペーサ65内には穴67を設け、該穴3
7内において上下シート61,63にそれぞれ設けた電
極パターンを対向せしめてスイッチ接点68を形成する
ように構成されている。なお上シート61の外形寸法は
前記フイルム板20の外形寸法と略同じに形成されてお
り、上シート61には何ら穴などを設けず、また下シー
ト63には空気逃げ穴66を設けている。
【0036】スイッチ接点68の上には金属製又は樹脂
製のクリック板69が取り付けられている。
【0037】そして図1に示すように、スイッチ基板6
0の上下面には両面接着剤付きシート71,73が貼り
付けられている。ここで上側の両面接着剤付きシート7
1は、スイッチ基板60の上面の外周全体を囲むように
形成され、また下側の両面接着剤付きシート73は、ス
イッチ基板60の下面全体を覆いその所定位置に空気逃
げ穴75を設けて構成されている。なお下側の両面接着
剤付きシート73の下面には、セパレータ77が貼り付
けられている。
【0038】そして図示の如く、上側の両面接着剤付き
シート71をキートップ板10の枠体40の下面に接着
すれば、この押釦スイッチ1が完成する。
【0039】そしてこの押釦スイッチ1を他の部材に固
定するときは、前記セパレータ77を剥がし、両面接着
剤付きシート73の下面を他の部材に接着すればよい。
【0040】そしてこのキートップ板10のキートップ
50を押圧すれば、その押圧部51がクリック板69を
押圧してクリック感覚を生じさせるとともに反転し、ス
イッチ接点68が押圧されてオンする。
【0041】キートップ50を押圧したとき、フイルム
板20には切欠き部22が設けられており、キートップ
50はヒンジ部24によってフイルム板20に接続され
ているのみなので、ヒンジ部24が湾曲することによっ
てキートップ50は極めて容易に下降する。
【0042】またこの押釦スイッチ1は防水機能を有す
る。即ち図1において、キートップ板10の上に水がか
かった場合、該水はフイルム板10の切欠き部22を介
してスイッチ基板60の上にかかる。しかしながら、該
スイッチ基板60の上シート61には何ら穴を設けてお
らず、しかもその周囲の全周は両面接着剤付きシート7
1によって枠体40に接着されているので、水はここか
ら下には侵入できない。従って防水できることとなる。
【0043】なお上記実施例において、充填樹脂を透明
な材料で構成し、且つスイッチ基板60上に発光素子を
配設すれば、キートップ50を下から明るく照らし出す
ことができる。
【0044】また上記実施例においてはスイッチ基板6
0としてメンブレンスイッチを用いたが、硬質基板等、
他の種々の基板を用いても良い。また上記実施例のキー
トップ50は、フイルム板20の所定部分を該フイルム
板20の下面側に直接圧入される高温高圧溶融モールド
樹脂によって上方向に向かって湾曲変形せしめるととも
に、該フイルム板20の湾曲変形部分の下面と該下面に
直接接触するモールド樹脂とを前記モールド樹脂を充填
する際の熱と圧力で直接熱融着し、該熱融着面のみによ
って前記フイルム板20とモールド樹脂間を一体に固定
して構成されているので、従来のように別途フイルム板
20とモールド樹脂を挟持する部分を設ける必要がな
く、従ってこのキートップ50の大きさをフイルム板2
0の湾曲部のみの大きさにできるので外径寸法の小型化
が図れるばかりか、フイルム板20の上面側に全くモー
ルド樹脂を露出する必要がないのでこのキートップ50
を上から見たときの見栄えも良くなり、さらにこのキー
トップ板10の上に銘板30を取り付けた場合、キート
ップ板10と銘板30の面が密着してその厚み方向の薄
型化が図れる。またこのキートップ50は、モールド樹
脂の上面をフイルム板20が覆っているので、その表面
が滑らかで美観・触りごこちがよい。さらにフイルム板
20に施した加飾印刷25がキートップ50の表面に表
われるので、キートップ50表面を鮮明に装飾できる。
何故ならフイルム板20に印刷を施すことは、紙などへ
の印刷と同様に容易であり、容易に多色刷り等の各種印
刷手段も駆使できるからである。もしモールド樹脂自体
の表面に直接印刷を施すとすれば、あまり容易には印刷
できない。特に該表面が曲面の場合はなおさらである。
【0045】次に図7は本発明の他の実施例にかかるキ
ートップ板10′を用いて構成した押釦スイッチ1′を
示す側断面図である。この実施例において前記実施例と
同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0046】この実施例において前記実施例と相違する
点は、銘板30′の外形寸法をフイルム板20の外形寸
法よりも所定寸法大きく形成し、銘板30′のフイルム
板20からはみ出した部分を折り曲げて枠体40の側面
に固着せしめた点である。
【0047】図8はこのキートップ板10′を樹脂モー
ルド成型によって形成するための方法を示す図である。
同図に示すようにこの実施例の場合、上金型D′の凹部
D1の外周を下方に延ばして第2凹部D2を設け、ピン
ゲートE10′,E20′から溶融樹脂を圧入した際
に、銘板30の外周部分が第2凹部D2の外周側面に密
着するようにしている。
【0048】このように構成したのは以下の理由によ
る。即ち図1に示す実施例にかかる押釦スイッチ1の場
合、図9(a)に示すように、そのキートップ板10の
外周側面fが板状に張り出しているので、これをデザイ
ン上及びフイルム板20と銘板30が剥がれないように
するためにケース80によって隠そうとすると、この押
釦スイッチ1をケース80に収納する際、ケース80の
側壁81の上面gよりも押釦スイッチ1の上面hの面を
低くする必要がある。このため、両上面g,h間に生じ
る段差部83にゴミが溜り易くなる。
【0049】また押釦スイッチ1の組み立て誤差によ
り、該押釦スイッチ1の厚みには若干の寸法誤差が生じ
るが、この厚み方向の誤差によって面hの方が面gより
も高くなってしまう恐れがあり、このため該押釦スイッ
チ1の厚み方向の組み立て誤差を小さくするようにしな
ければならず、従って厚み方向の組み立て誤差等を厳し
くしなければならない。
【0050】これに対してこの実施例にかかるキートッ
プ板10′を用いた押釦スイッチ1′の場合は、図9
(b)に示すように、その外周上端部iが銘板30′に
よって覆われているので、同図に示すように該外周上端
部iをケース80の側壁81の上面gから多少突出させ
てもデザイン上問題なく、またフイルム板20と銘板3
0が剥がれる恐れもない。従って多少押釦スイッチ1′
の厚みに寸法誤差が生じても何ら問題とならない。従っ
て押釦スイッチ1′の厚み方向の組み立て誤差を特別に
厳しくする必要はなく、作業性が向上し、その製作が容
易となる。
【0051】またこの実施例においては、枠体40の下
面に段部41を設けたので、この段部41にスイッチ基
板60を係合するだけで、その位置合わせや固定が容易
に行える。
【0052】なおこの実施例に適用した、銘板30′の
フイルム板20からはみ出した部分を折り曲げて枠体4
0の側面に固着せしめる発明は、フイルム板20中にキ
ートップ50を設ける構造のものに限定されず、キート
ップ以外の操作部をフイルム板20中に設ける構造の操
作板に適用しても良い。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】ところで上記各実施例においては、ヒンジ
部24は1か所としたが、本発明はこれに限られず、複
数個所に設けても良い。
【0060】また上記各実施例においては、フイルム板
への加飾印刷をフイルム板の上面に行ったが、この加飾
印刷はフイルム板の下面側に行っても良い。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、フイルム板の湾曲変形部分の下面と該下面に直接接
触するモールド樹脂との熱融着面のみによって該フイル
ム板とモールド樹脂間を一体に固定してキートップを構
戒したので、従来のように別途フイルム板をモールド樹
脂によって挟持する部分を設ける必要がなく、従ってキ
ートップの大きさをフイルム板の湾曲部のみの大きさに
できるので外径寸法の小型化が図れるばかりか、フイル
ム板の上面側に全くモールド樹脂を露出する必要がない
のでこのキートップを上から見たときの見栄えも良くな
り、さらにこのキートップ板の上に銘板などを取り付け
た場合、キートップ板と銘板などとを密着できるのでそ
の厚み方向の薄型化が図れるという優れた効果を有す
る。 またこのキートップは、モールド樹脂の上面をフイ
ルム板が覆っているので、その表面が滑らかで美観・触
りごこちがよく、またフイルム板に施した加飾印刷がキ
ートップの表面に表われるのでキートップ表面を鮮明に
装飾できる。 またこのフイルム板のキートップを形成し
た部分の周囲をヒンジ部を残して切り欠いた場合は、小
型化のためにキートップと枠体間の間隔を狭くしたり、
各キートップ間の間隔を狭くした場合であっても、キー
トップをスムーズに押圧でき、またいずれか1つのキー
トップを押圧したときに、隣接する他のキートップが該
押圧したキートップの方向に向かって引っ張られること
もないという優れた効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるキートップ板10を用いて構成
した押釦スイッチ1を示す側断面図である。
【図2】キートップ板10を示す図である。
【図3】フイルム板20の製造工程を示す平面図であ
る。
【図4】銘板30の製造工程を示す裏面図である。
【図5】キートップ板10を樹脂モールド成型によって
形成するための方法を示す図である。
【図6】図1のB部分の拡大図である。
【図7】本発明の他の実施例にかかるキートップ板1
0′を用いて構成した押釦スイッチ1′を示す側断面図
である。
【図8】キートップ板10′を樹脂モールド成型によっ
て形成するための方法を示す図である。
【図9】押釦スイッチ1,1′をケース80に収納した
状態を示す要部概略図である。
【図10】従来の押釦スイッチのキートップ板を示す図
である。
【図11】枠体230とキートップ220の間隔Lに対
する、キートップ220を0.3mm下降させたときのフ
イルム板210が伸びなければならない量ΔLと、フイ
ルム板210の傾斜角度Aの関係を示す図である。
【符号の説明】
1,1′ 押釦スイッチ 10,10′ キートップ板 20 フイルム板 22 切欠き部 24 ヒンジ部 30,30′ 銘板 32 穴 40 枠体 50 キートップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠木 高司 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 帝 国通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−171619(JP,A) 特開 平1−281797(JP,A) 特開 平4−308622(JP,A) 実開 平4−6134(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フイルムからなるフイルム板の所定
    位置に合成樹脂製のキートップを成形してなる押釦スイ
    ッチのキートップ板において、 前記フイルム板をポリエチレンテレフタレート又はポリ
    エチレンナフタレート製の樹脂フイルムで構成すると共
    に、前記キートップは前記フイルム板の所定部分を該フ
    イルム板の下面側に直接圧入される高温高圧溶融モール
    ド樹脂によって上方向に向かって湾曲変形せしめるとと
    もに、該フイルム板の湾曲変形部分の下面と該下面に直
    接接触するモールド樹脂とを前記モールド樹脂を充填す
    る際の熱と圧力で直接熱融着し、該熱融着面のみによっ
    て前記フイルム板とモールド樹脂間を一体に固定して構
    成されていることを特徴とする押釦スイッチのキートッ
    プ板。
  2. 【請求項2】 前記フイルム板の前記キートップを成形
    した部分の周囲を小さな幅の1又は2以上のヒンジ部を
    残して切り欠き、且つ該フイルム板上には樹脂フイルム
    からなり前記フイルム板の切り欠き部分を覆った状態で
    前記キートップを挿通する形状の穴を設けた銘板を貼り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチの
    キートップ板。
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