JP2663030B2 - 改良された保護被覆層をもつ情報記録材料 - Google Patents

改良された保護被覆層をもつ情報記録材料

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JP2663030B2 JP2008736A JP873690A JP2663030B2 JP 2663030 B2 JP2663030 B2 JP 2663030B2 JP 2008736 A JP2008736 A JP 2008736A JP 873690 A JP873690 A JP 873690A JP 2663030 B2 JP2663030 B2 JP 2663030B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は情報記録材料の保護被覆層に関する。さらに
詳しくは最上層に親水性バインダーを有する情報記録材
料の保護被覆層に関し、特に詳しくは写真記録材料の保
護被覆層に関する。
(従来技術) 一般に印刷物、熱転写材料あるいはハロゲン化銀感光
材料など画像担持層をもつ情報記録材料は、取り扱い中
に水ぬれにより表面状態が変化したり、汚れなどがつき
易く、記録物の魅力および寿命を減少させることがあ
る。そのため、今までに多くの被覆物が開発されてい
る。
例えば写真材料の被覆物としては、米国特許第4,092,
173号、同4,171,979号、同4,426,431号、同4,262,072
号、特開昭53−57023号、同62−186257号、欧州特許第2
9,957B号等、数多くの放射線硬化可能な組成物が提案さ
れた。しかし、放射線で重合して得られた層は画像担持
層との接着力が不十分であったり、化合物の入手が困難
であったり、生体への安全の問題があったり、反応のコ
ントロールが困難であったり多くの欠点を有していた。
特に、この組成物では放射線を照射する装置が必要であ
り、コストや簡易性の面で大きな欠点を有していた。
この他ポリビニルアセテート樹脂を記録材料の上に塗
布したり、例えば***特許1,230,336号ではポリマーゲ
ルの分散物を含む別のポリマー溶液を塗布した保護膜が
開示されている。これらのものでも表面の平滑性や透明
性が劣ってしまったり、有機溶剤を用いて塗布する工程
が必要で安全の問題があったりすることなどの欠点を有
していた。
上記のように保護被覆層として種々の試みがなされて
いるが、それぞれに難点があり改善が望まれていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、接着性、耐傷性および耐水性に優
れ、指紋付着を防止し、汚れの拭き取りが容易で、かつ
平面性が増し、高級感のある画質を与える保護被覆層を
もった記録材料を提供することにある。
さらに上記の保護被覆層を簡便にしかも安価で提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者は種々の研究を重ねた結果、上記の目的が保
護被覆層にイオン性ポリエステルを用いることによって
効果的に達成されることを見出し、本発明に到った。
すなわち、本発明は支持体上に少なくとも1つの画像
担持層をもつ情報記録材料において、保護被覆層がイオ
ン性ポリエステルから成ることを特徴とする情報記録材
料である。
以下に本発明に用いられるイオン性ポリエステルにつ
いて詳述する。
本発明のイオン性ポリエステルは、イオン性の遊離の
酸基が含まれていなければならず、この基はポリエステ
ルが生成する縮合反応に関与する基以外の基であり、そ
れらはポリエステルが水性媒質中で懸濁状態もしくは溶
解状態を保つのに十分な量で存在しなければならない。
遊離の官能性酸基にはカルボン酸基またはスルホン酸基
がある。
本発明のイオン性ポリエステルは以下のジオール成分
(I)と酸成分(II)の反復単位からなるのが好まし
い。
(I)構造式 (式中nは1〜4の整数である) および (ii)−0R′O (式中mは2〜4の整数であり、そしてR′は炭素原子
数2〜4のアルキレン基である) および (iii)−O−R2−O− (式中R2は炭素原子数16までのアルキレン基、炭素原子
数6〜20のシクロアルキレン基、炭素原子数8〜20のシ
クロアクキレンビスアルキレン基、炭素原子数8〜20の
アリーレンビスアルキレン基、または炭素原子数6〜12
のアリーレン基である) を有するジオールの1種または2種以上から誘導された
単位 からなるジオール成分; (II)(a)構造式 (式中Mはアンモニウムまたは1価の金属である) を有する、イオン性ジカルボン酸の1種または2種以上
から誘導された単位の8〜50モル%; (b)他の二塩基酸から誘導された反復単位の50〜92モ
ル%; からなる酸成分; 前記他の二酸から誘導された前記反復単位は、 (A)(I)前記単位が構造式: (式中pは2〜12の整数である) を有する、脂肪酸ジカルボン酸; (II)前記単位が構造式: を有する、脂環式二酸;および (III)前記単位が構造式: を有する、芳香族二酸; から成る二酸の0〜80モル%; (B)構造式: を有する反復単位の0〜60モル%; または (C)前記単位が構造式: (式中各Zはイミノカルボニルまたはカルボニルイミ
ノであり、そしてqは6〜10の整数である) を有する、アルキレンビスアミドから誘導された反復単
位の0〜30モル%; の1種または2種以上からなる。
本発明において有用な縮合ポリエステルを製造すると
き使用するジオールの例は、次のとおりである:1,4−ビ
ス(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキサン、1,4−
ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキサン、1,
4−ビス(2−ヒドロキシプトキシ)シクロヘキサン、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−プタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、2−エチル−2−メチル−1,4−プタンジオール、
1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、2,3−ノルポルナンジオールおよび2,5
(6)−ノルポランジオール。本発明において有用な縮
合コポリマーの製造において、対応するジアミンを、必
要に応じて、ジオールの代わりに使用できる。
上の式中のイオン性ジカルボン酸は、米国特許第3,54
6,180号、同第3,929,489号および英国特許第1,470,059
号に開示されている。
本発明において有用なポリエステルの酸成分の約50〜
92モル%は、1種または2種以上の他の二酸またはそれ
らの官能性誘導体から誘導される。このような二酸の例
は、次のとおりである:芳香族ジカルボン酸、たとえ
ば、フタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸:脂肪
酸ジカルボン酸、たとえば、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼラ
イン酸、セパシン酸および他の高級の、アリールまたは
アルキルで置換されていてもよい、同族ジカルボン酸;
脂環式ジカルボン酸、たとえば、1,3−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、3,5
−シクロヘキセンジカルボン酸、または1,5−シクロヘ
キサ−1,3−ジカルボン酸;感光性エチレン系不飽和ジ
カルボン酸、たとえば、p−フェニレンビスアクリル
酸、たとえば、前述の米国特許第3,929,489号に開示さ
れているもの;アルキレンビスアミド、たとえば、N,
N′−ビス(4−カルボキシフェニル)−1,8−オクタン
ジアミンおよび1,6−ビス−(4−カルボキシフェニル
カルボニルアミノ)ヘキサン。これらの酸の混合物も使
用できる。
以下に、本発明に使用する水性ポリエステルの具体例
を示す。
(P−1)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)スクシネート−コ−3,3′−(1,4−フェニレ
ン)ビスアクリレート−コ−1,6−ヘキシレン−ビス
(イミノカルボニル−4−ベンゾエート)−コ−3,3′
−ソジオイミノジスルホニル−ジベンゾエート(55:20:
10:15)〕 (P−2)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)スクシネート−コ−3,3′−(1,4−フェニレ
ン)ビスアクリレート−コ−5−(4−ソジオスルホフ
ェノキシ)−1,3−ベンゼンジカルボキシレート(15:5
5:30)〕 (P−3)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)−コ−1,4−シクロヘキシレンジメチレン(5
0:50)スクシネート−コ−3,3′−(1,4−フェニレン)
ビスアクリレート−コ−1,6−ヘキシレンビス(イミノ
カルボニル−4−ベンゾエート)−コ−3,3′−ソジオ
イミノジスルホニルジベンゾエート(55:20:10:15)〕 (P−4)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)テレフタレート−コ−1−メチル−1−シク
ロヘキシレン−4,5−ジカルボキシレート−コ−5−
(N−ポタシオ−p−トリルスルホンアミドスルホニ
ル)−1,3−ベンゼンジカルボキシレート(10:70:2
0)〕 (P−5)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)スクシネート−コ−3,3′−(1,4−フェニレ
ン)ビスアクリレート−コ−1,8−オクチレンビス−
(カルボニルイミノ−4−ベンゾエート)−コ−3,3′
−ソジオイミノジスルホニルジベンゾエート(55:20:1
0:15)〕 (P−6)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)スクシネート−コ−3,3′−(1,4−フェニレ
ン)ビスアクリレート−コ−5−(4−ソジオスルホフ
ェノキシ)−1,3−ベンゼンジカルボキシレート(45:4
0:15)〕 (P−7)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)スクシネート−コ−3,3′−(1,4−フェニレ
ン)ビスアクリレート−コ−5−(4−ソジオスルホフ
ェノキシ)−1,3−ベンゼンジカルボキシレート(60:1
0:30)〕 (P−8)ポリ〔1,4−シクロヘキシレンビス(オキシ
エチレン)セバケート−コ−3,3′−(1,4−フェニレ
ン)ビスアクリレート(80:20)〕 (上記の化学名中、「ソジオ」はソジウムを意味す
る。) ここに記載する縮合ポリエステルは、特開昭57−5814
6号や同57−58148号などでこの分野でよく知られた方法
により、たとえば、線状ポリマー、とくに界面、溶液ま
たはエステル交換の方法、好ましくはエステル交換の手
順により、製造できる。
また、市販されている適切なポリエステルとしてイー
ストマンWDサイズ、WNT、WMS、WPS、FPY、WJL、大日本
インキ製ファインテックスシリーズ、高松油脂製EX−20
0A、東洋紡製バイロナール、日本合成化学ポリエスタ
ー、互応化学プラスコートなどが挙げられる。
本発明に用いられるイオン性ポリエステルのガラス転
移点は30℃以上が好ましく、特に好ましくは38℃以上で
ある。
また、本発明に用いられるイオン性ポリエステルの分
子量は1,000以上が好ましく、さらに好ましくは10,000
以上である。
本発明に係わるイオン性ポリエステルは2種以上併用
することもできる。さらに本発明のイオン性ポリマー
は、必要に応じて、例えばマット剤のような水溶性ポリ
マー又はポリマーラテックス、あるいは流動パラフィ
ン、界面活性剤、紫外線吸収剤、染料、硬化剤など、水
溶性あるいは水分散性の物質を混合して用いてもよい。
本発明のイオン性ポリエステルからなる保護被覆層は
情報記録材料の最外層として用いられるのが望ましい。
また、支持体の画像担持側の最上層の上に設けられる他
に、支持体の反対側の最上層(バック層)の上に設けて
もよい。
本発明の保護層の好ましい態様としては支持体の画像
担持側の最上層に親水性バインダーをもつ情報記録材料
の上に保護被覆層として用いられる。特に好ましくは白
色写真プリント、カラー写真プリント、反転写真プリン
ト、オートポジ写真プリント、カラー写真ネガフィル
ム、白黒写真ネガフィルム、医療用X線写真フィルム、
マイクロ写真フィルム、インスタント写真プリント、熱
現像写真プリント、銀色素漂白プリント、色素転写法写
真プリントなど、C.E.K.Mees、T.H.James: The Theory
of the Photographic Rrocess (3rd ed),The Macmill
an Co.(1996):W.Thomas Jr.:SPSE Handbook of Photo
graphic Science and Ergineering,John Wiley and Son
s (1973):J.Sturge,V.Walworth,A.Sheep:Imaging Rro
cesses and Materials (NEBLETT'S 8th ed),Van Nost
rand Reinhold (1989)等に記載されている当業者に周
知の写真記録材料の保護被覆層に適用される。
本発明の保護被覆層中のイオン性ポリエステルの量は
被覆層を形成するに足る量であればよく、表面1m2あた
り0.1g〜10g、好ましくは1m2あたり0.5g〜5gである。
本発明においてイオン性ポリエステルを情報記録材料
の保護被覆層として形成させる方法としては、イオン性
ポリエステルの水性分散液あるいは水溶液を表面に覆わ
せ、その後乾燥させる方法であればどのような方法をと
っても良い。例えば、情報記録材料をイオン性ポリエス
テルの水分散液中に浸漬し、その後乾燥して水を除去さ
せることで保護被覆層を形成させることができる。写真
材料に関しては処理後、イオン性ポリエステルの水分散
液に浸漬し、乾燥しても良いし、処理工程の中で乾燥工
程の前にイオン性ポリエステルの水分散液槽中に通す
か、水洗浴中にイオン性ポリエステルを分散あるいは溶
解させておいても良い。この場合、イオン性ポリエステ
ルの濃度は水に対して重量で1%から50%が好ましく、
より好ましくは1%から20%、特に好ましくは2%から
20%である。
また、保護被覆層を形成させる他の方法として、情報
記録材料の表面に均一に塗布し乾燥しても良い。塗布す
る方法は常法に従って行えばよく、例えばロールコーテ
ィング、グラビアコーティング、エアナイフコーティン
グ、押出コーティング、ビーズコーティング、カーテン
コーティング、ワイヤー付コーティングロッド使用法を
利用することができる。また、エアナイフ、適当な材質
を有するドクタープレートなどを用いて厚みを一定化、
および均等化する操作を施すことができる。
塗布により保護被覆層を設置する場合、写真材料のよ
うに何らかの処理を施す記録材料については処理前に塗
布しても処理後に塗布しても良い。しかし処理前に塗布
した場合、処理時間の遅れ、あるいはそれに伴う画像の
濃度の低下等の弊害を起こす恐れがあるので処理後に塗
布、乾燥して保護被覆層を形成させるのが好ましい。
(実施例) 以下に本発明の具体的実施例を示し、本発明の効果を
説明する。
実施例1 紙支持体状に通常の印刷を施した印刷物を第1表に示
す化合物の7wt%水溶液または水分散物に2分間浸漬
し、800Wのヒーターのはいった乾燥箱で15分間乾燥させ
た。
第1表に示す試料101〜105について以下に記述する試
験を行った。この結果を第1表に示す。
水性インク拭取試験 印刷インクののっていない白地部分に1滴の黒色水性
インクを滴下し、3分後に湿った布で拭き取り、インク
を滴下した箇所の反射濃度(Dv)を自記濃度計を用いて
測定した。
指紋付着性試験 イ)体質的に手掌の湿っている人に、できるだけ同時
に、同荷重で30秒間直接指触により試験材料に指紋跡を
付着させた。
ロ)特開昭56−42139号の記載をもとに試作した人工指
紋液をNo.8のシリコンゴム栓で試料上に荷重1kgをかけ
て圧着した。
イ),ロ)の方法で付けた指紋跡を10分後に拭き取
り、指紋跡の残り方を目視で四段階に分けて評価した。
光沢性の評価 光沢性の評価は、JISZ−8741に定められた方法に従
い、入射角=反射角=20°で測定した。数値が大きい方
が光沢性が良いことを示す。
第1表から明らかなように、ポリビニルアルコールを
保護被覆層として用いても、水性インクの汚れに対し若
干効果はあるが、本発明の保護被覆層では水性インクの
拭き取り後の濃度は著しく減少しており、表面の耐水性
が著しく改善されていることがわかる。また、耐指紋付
着性についても、本発明の試料で指紋跡の残らない優れ
た記録材料が得られた。また、光沢性も何もしない試料
より向上しているのがわかる。
これらの三つの性能を同時に満たしうるのは本発明の
試料103〜105のみであることは明らかである。
実施例2 カラープリント用写真材料フジカラーペーパーSUPER
HG(富士写真フイルム(株)製)に通常の方法により露
光した。現像処理は水洗工程の最終浴に第2表の化合物
を入れた他は通常の処理(CP−20)を行い、乾燥してカ
ラー画像を有する処理済みのカラープリントを得た。
これらの試料について実施例1と同じ試験を行った。
結果を第2表に示す。
第2表の結果から、通常の処理済みカラープリントで
は耐指紋付着性が劣り、水性インクの汚れもつきやすい
の対し、本発明の保護被覆層を浸漬によってコーティン
グした試料では、耐水性が著しく向上し、耐指紋付着性
と水性インク耐汚染性において優れた性能を示すことは
明らかである。また、写真材料の表面の平面性や光沢性
を増やすことができ、高級感のある画質を与えることも
可能であることがわかった。
実施例3 剥離型インスタントカラー写真、フォトラマFP−100C
(富士写真フイルム(株)製)を通常の方法で露光し、
処理液を展開した後剥離し、画像を記録した受像シート
を得た。この受像シートの表面に第1表の102〜104で用
いた水分散物をロールコーティングし、約2μの保護被
覆層を塗布し、60℃で乾燥させた。第3表に示した試料
について実施例1の〜の試験及び下記の接着性試
験を行った。
耐接着性試験 第3表の保護被覆層(実施例1と同じ)で被覆された
フォトラマFP−100Cの受像シートの表面にたて、よこ5m
m間隔に6本づつ切れ目を入れて25ケのます目を作り、
この上に粘着テープ(住友スリーエム社、スコッチメン
ディングテープ)を貼りつけ、180°方向に素早く引剥
し、これにより表面層の剥がれたます目の数でゼラチン
層に対する表面層の接着性を評価した。剥離したます目
の数が少ないほど接着力が強固であることを示す。
第3表の結果から、試料302では何もしない試料301に
対しては耐指紋性、耐水性が向上しているものの接着
性、光沢性が劣っていることがわかる。しかし、本発明
の試料303と304は上記4つの性能を同時に十分満たして
おり、優れた写真記録材料であることは明らかである。
(発明の効果) 本発明によると、接着性と耐水性に優れ、しかも付着
した指紋及び汚れの拭き取りが容易な情報記録材料の保
護被覆層を得ることができる。
また、この保護被覆層は表面の光沢性を増すことがで
きるため、高級感のある画質を与えることも可能であ
る。
さらに本発明によると上記の優れた性能をもつ保護被
覆層を簡便に、かつ安価に提供することができるという
利点がある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1つの画像担持層を
    もつ情報記録材料において、保護被覆層がイオン性ポリ
    エステルから成ることを特徴とする情報記録材料。
JP2008736A 1990-01-18 1990-01-18 改良された保護被覆層をもつ情報記録材料 Expired - Lifetime JP2663030B2 (ja)

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