JP2661608B2 - 空気調和機のファン制御装置 - Google Patents

空気調和機のファン制御装置

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JP2661608B2
JP2661608B2 JP3111957A JP11195791A JP2661608B2 JP 2661608 B2 JP2661608 B2 JP 2661608B2 JP 3111957 A JP3111957 A JP 3111957A JP 11195791 A JP11195791 A JP 11195791A JP 2661608 B2 JP2661608 B2 JP 2661608B2
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  • Stopping Of Electric Motors (AREA)
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機のファン制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機では、送風のためのブロワモ
ータがロックしているときそのまま通電が行われると、
モータの焼損あるいは通電素子の破壊等を招くため、モ
ータへの印加電圧と通電電流値とを検出し、モータの印
加電圧に対して検出された電流値が異常に大きい場合を
モータのロック状態と判断して、モータがロックした場
合にはモータへの通電を停止する。ここで、例えば、車
両用の空気調和機においては、ブロワモータへの印加電
圧は、使用者による風量の設定等に応じて決まり、モー
タには一定電圧が印加されないため、図6に示すとお
り、モータがロックしたか否かを判定するための基準電
流値は印加電圧に対応して変更され、一般に印加電圧が
低い場合ほどロックの判定のための基準電流値が小さく
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブロワモータ
への通電電流値は、モータ、通電素子その他のばらつき
によって差が生じるため、検出される電流値は、正常作
動における定常時およびロック時とも、それぞれ図6の
破線に示すようなばらつきがある。また、ロックの判定
のための基準電流値はモータへの印加電圧に応じて決ま
るため、モータへの印加電圧が低い場合には、検出され
る電流値と基準電流値との差が小さい。このため、モー
タへの印加電圧が低い場合には、ロックしていない場合
に誤ってロックと判断してしまう可能性があり、その結
果、送風の停止などの空気調和機の異常動作を招き、快
適な空調動作が確保されない可能性がある。
【0004】本発明は、空気調和機におけるブロワモー
タのロックを確実に検出するとともに、誤ったロックの
検出によって送風動作に支障を与えることが少ない空気
調和機のファン制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気調和機の
送風ファンを駆動するモータ(1)への印加電圧および
通電電流値を検出して前記モータ(1)のロック判定を
行うロック判定手段(4)を備えた空気調和機のファン
制御装置において、前記ロック判定手段(4)は、前記
印加電圧に対応した複数の基準電流値からなる第1基準
電流値群(Ia)を記憶する第1記憶手段(4)と、
記印加電圧に対応し、かつ前記第1基準電流値群(I
a)よりそれぞれ大きい複数の基準電流値からなる第2
基準電流値群(Ib)を記憶する第2記憶手段(4)
と、所定の低電圧である第1電圧(V1)が前記モータ
(1)に印加されたとき、この第1電圧(V1)に対応
する第1基準電流値(I1)を、前記第1記憶手段
(4)に記憶された前記第1基準電流値群(Ia)に基
づいて決定するとともに、前記第1電圧(V1)での前
記モータ(1)への通電電流が前記第1基準電流値(I
1)よりも大きいか否かを判定する第1判定手段(
2、S3)と、この第1判定手段(S2、S3)によっ
て肯定判定されたとき、前記モータ(1)への印加電圧
を、前記第1電圧(V1)よりも大きい第2電圧(V
2)に変更する印加電圧変更手段(S5)と、前記第2
電圧(V2)に対応する第2基準電流値(I2)を、前
第1記憶手段(4)に記憶された前記第1基準電流値
群(Ia)に基づいて決定するとともに、前記第2電圧
(V2)での前記モータ(1)への通電電流が前記第2
基準電流値(I2)よりも大きいか否かを判定する第2
判定手段(S7)と、前記第2判定手段(S7)によっ
て肯定判定されたとき、前記モータ(1)のロックと判
定して前記モータ(1)への通電を停止する通電停止手
段(S8)と、前記第2判定手段(S7)によって否定
判定されたとき、前記印加電圧を前記第1電圧(V1)
に戻す電圧戻し手段(S9)と、前記電圧戻し手段(S
9)にて戻された前記第1電圧(V1)に対応する第3
基準電流値(I3)を、前記第2記憶手段(4)に記憶
された第2基準電流値群(Ib)に基づいて決定すると
ともに、前記第1電圧(V1)での前記モータ(1)へ
の通電電流が前記第3基準電流値(I3)よりも大きい
か否かを判定する第3判定手段(S10、S11)とを
備えることを技術的手段とする。
【0006】
【作用】本発明では、モータに所定の低電圧である第1
電圧が印加されると、第1判定手段が、上記第1電圧で
のモータへの通電電流と、第1記憶手段に記憶された第
1基準電流値群の中から上記第1電圧に対応して決定さ
た第1基準電流値とに基づいて第1判定を行う。この
第1判定の結果、前者の方が大きいと判定されたときで
も、「モータがロックしている」という結論はすぐには
出さない。なぜなら、上記のような判定結果となった理
由として、印加された第1電圧が、検出される電流値と
基準電流値との差がモータのばらつき等の大きさに対し
て小さい比較的低い電圧であるために、モータのばらつ
きやその他の原因によって検出電流値が第1基準電流値
をたまたま上回っただけであるかもしれないからであ
る。従って、このように、上記第1判定によって前者の
方が大きいと判定されたときには、印加電圧変更手段
が、モータへの印加電圧を第1電圧よりも高い第2電圧
に変更し、更に第2判定手段が、上記第2電圧でのモー
タへの通電電流と、第1記憶手段に記憶された第1基準
電流値群の中から上記第2電圧に対応して決定された第
2基準電通値とに基づいて第2判定を行う。そして、こ
の第2判定の結果においても、前者の方が大きいと判定
されたときには、モータが実際にロックしたと考えられ
るため、このときには通電停止手段によってモータの通
電を停止して、モータの焼損等を防止する。一方、上記
第2判定の結果、前者の方が小さいと判定されたとき
は、第1判定の結果が上記のような結果であった理由
が、上述したように、第1印加電圧が比較的低く、その
結果、モータのばらつきやその他の原因によって検出電
流値が第1基準電流値をたまたま上回っただけであった
と考えられるので、このときには「モータはロックして
いない」とみなして、電圧戻し手段によって、モータへ
の印加電圧を、空気調和機の制御動作に応じたもとの第
1電圧に戻す。また、電圧戻し手段によってモータの印
加電圧が戻された後には、第3判定手段は、第1基準電
流値群の各基準電圧値よりそれぞれ大きい第2記憶手段
に記憶された第2基準電流値群の中から上記第1電圧に
対応した第3基準電流値を決定 して、戻された印加電圧
でのモータへの通電電流がこの第3基準電流値より大き
いか否かを判定する。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、モ
ータへの印加電圧が第1電圧のときに第1判定を行い、
その判定結果が「ロックの可能性がある」であっても、
モータへの印加電圧をさらに高い第2電圧にして第2判
定を行うので、この第2判定の結果に応じて、上記第1
判定の結果が上記のようになった理由が、モータのロッ
クであるのか、あるいはモータのばらつきやその他の原
因であるのかが判別できる。従って、上記判別の結果が
「モータのロック」である場合には、モータの通電を停
止して、モータの焼損等を防止することができるし、上
記判別の結果が「モータのばらつきその他の原因」であ
る場合には、モータの印加電圧を、空気調和機の制御動
作に応じたもとの第1電圧に戻して、安定した快適な空
調動作を維持することができる。また、モータへの通電
に伴う発熱等によって解除可能な軽微なロック状態の場
合には、第1判定の間に通電が行われることによってロ
ックが解除される場合があり、そうした場合には、その
後の第2判定では、ロック判定が否定される。従って、
1段階のみでロックの判定を行うものでは、ロックの判
定によりモータが駆動されなくなるような場合であって
も、本願発明のように、第1判定と第2判定との2段階
でロックの判定を行うことによって、モータの通電停止
といった不具合をなくすことができる。また、この場
合、第1判定では比較的低い電圧を印加して軽微なロッ
ク状態の解除を試みた後に、印加電圧を高くして第2判
定を行うものであり、単純に第1判定と第2判定におけ
る各電圧印加時間の総計に相当する時間を連続して電圧
を印加して判定を行うものでないため、実際にロック状
態であった場合に、モータの焼損や通電素子の破壊を招
くことがない。従って、軽微なロック状態におけるロッ
クの解除と実際のロックの場合におけるモータ等の保護
とを両立させることができる。さらに、第2判定で否定
判定されてモータへの印加電圧が元へ戻された場合に
は、第1判定における第1基準電流値に基づいた第1判
定ではなく、第1基準電 流値群より大きく設定された第
2基準電流値群の中から、そのときのモータへの印加電
圧に対応した第3基準電流値に基づいて判定が行われる
ため、再び肯定判定が成されてしまって、モータの駆動
が停止するなどの不具合が生じることがない。 すなわ
ち、基準電流値群を第1基準電流値群より大きい第2基
準電流値群だけにしておいた場合には、作動当初から大
きい値に設定された第2基準電流値群の中から決定され
た基準電流値で判定が行われることになる。このように
大きい値の基準電流値のみによって判定が行われると、
モータへの印加電圧が低くて、本来ならばモータへの通
電電流と基準電流値との差が小さくあるべき状態であっ
ても、基準電流値がモータの通電電流値に対して大きい
ために、実際にロックしているにも拘らず、ばらつきな
どの影響を受けると「ロックしていない」と誤った判定
が成されてしまう可能性がある。 しかし、本発明では、
当初は第1基準電流値群の中から決定した第1基準電流
値に基づいて判定を行い、そこで肯定判定された場合に
は一旦印加電圧を上げることによってモータへの通電電
流が小さい場合での誤差による誤判定か否かを判別でき
る。本発明では、この再度の判定においてロックが判定
されなければ、モータがロック状態でないことを前提に
しても通常の動作においては、一切不具合が生じないと
の判断の基に、大きい基準電流値からなる第2基準電流
値群に基づいた第3判定に移行するものであるため、実
際のロック判定を確実に行うことができるとともに、送
風停止などの空調動作への支障が少なく、安定した空調
動作が確保できるものである。
【0008】
【実施例】次に本発明を車両用空気調和機における実施
例に基づいて説明する。図1にその回路図を示す本実施
例の車両用空気調和機は、図示しない送風ダクト内に、
送風ファン、エバポレータ、ヒータコアその他を配し
て、設定温度等に応じて暖房、冷房および送風量を自動
的に選択して運転するもので、本発明は、上記送風ファ
ンを駆動するための直流モータ(以下ブロワモータとい
う)1の制御に適用される。
【0009】図1において、2はイグニッションスイッ
チ、3はブロワモータ1への給電制御を行う送風用リレ
ー、4は空調制御を行うマイクロコンピュータ(以下マ
イコンという)、5、6はブロワモータ1を通電するた
めのパワートランジスタ、7はパワートランジスタ5、
6によるブロワモータ1への通電時に電流を一部バイパ
スさせて通電するとともに、ブロワモータ1の起動時に
は単独でブロワモータ1への通電に利用されるバイパス
用抵抗器で、送風ファンが最も弱いLo(ロー)に相当
するファン速度が得られるような抵抗値を有する。8は
送風ファンが最も強いHi(ハイ)に相当するファン速
度でブロワモータ1を駆動するためにパワートランジス
タ5、6および抵抗器7をバイパスしてバッテリ9の電
圧を直接印加するHiリレー、10はブロワモータ1を
流れるモータ電流値Imに対応する電圧Vrが検出され
る検流用抵抗器である。
【0010】一方、マイコン4に対して動作指示を与え
るための操作パネル20には、風量設定器21、室温設
定器22、吹出しモード設定器23、その他、吸い込み
モード設定器、エアコンスイッチ等の操作器が設けられ
るとともに、ブロワモータ1のロックが検出された場合
に表示するためのブロワモータロック表示器30等を備
える。またマイコン4は、空調制御のために内気センサ
25、外気センサ26、その他のセンサ27を備えると
もに、目標温度に応じて駆動されるコンプレッサ、ウォ
ータバルブおよび温調ダンパや、送風状態の選択に応じ
て駆動される吸い込み口切替ダンパ、吹出し口切替ダン
パ等が、アクチュエータ40として設けられている。な
お、4aはA/D変換器で、操作パネル20からの各操
作信号および各センサの検知信号とともに、ブロワモー
タ1の端子間の印加電圧Vm、検流用抵抗器10で検出
される電圧Vrをデジタル信号に変換する。4bはD/
A変換器である。
【0011】次に、以上の構成からなる車両用空気調和
機におけるマイコン4によるブロワモータ1のロックの
判定について説明する。モータ電流値Imは、ブロワモ
ータ1がロックしていない場合には、定常電流値を示す
が、ロックしている場合には、定常電流値と比べて著し
く大きい値を示すため、ロックの判定は、モータ電流値
Imを検出し、それが、ロックの判定ための基準の電
流値と比べて大きいか否かによって行われる。モータ電
流値Imは、ブロワモータ1がロックしているしてしな
いに関係なく、ブロワモータ1への印加電圧に応じて異
なるため、基準の電流値は、所定の演算式によってブロ
ワモータ1への印加電圧Vmに応じて決められる複数の
基準電流値からなる基準電流値群として設けられる。
【0012】ブロワモータ1がロックしたか否かを判定
するための基準電流値群は、従来より、通常の運転にお
いては何ら問題がないように、図2に示すとおり、ブロ
ワモータ1への印加電圧Vmに対する定常電流値とロッ
ク発生時の電流値のほぼ中間の値を各印加電圧Vmにそ
れぞれ対応させて第1の基準電流値群Iaとして算出し
ている。しかし、印加電圧Vmが低い場合には、ブロワ
モータ1等のばらつきやその他の原因によって、検出さ
れるモータ電流値Imが第1の基準電流値群Iaの基準
電流値より大きくなる場合が生じる可能性があるため、
第1の基準電流値群Iaより大きい複数の基準電流値を
同様に各印加電圧Vmに対応させて算出して第2の基準
電流値群Ibとし、後述するロックの第2判定において
は、第1判定における再判定の結果に応じて第1の基準
電流値群Iaから第2の基準電流値群Ibへ変更するよ
うにしている。これによって、ロックしていない場合
に、誤ったロックの検出によって送風動作が停止するこ
とがないようにしている。
【0013】以下、マイコン4におけるロック判定に関
する制御動作を中心にして、車両用空気調和機の作動を
図3および図4を参考にして説明する。イグニッション
スイッチ2がオンされると、マイコン4へ給電され、マ
イコン4が起動する。風量設定器21がオフ(OFF)
に設定されている場合には(ステップ1においてN
O)、操作パネル20に応じた空調動作は行われず、オ
ンになるまで待機する。風量設定器21が運転者の希望
する風量あるいは自動(AUTO)に操作されてオンに
なると(ステップ1においてYES)、所定の起動制御
が行われる。起動制御では、例えば、パワートランジス
タ5、6をオフにしたままで、送風リレー3がオンにな
り、バイパス用抵抗器7を介した電圧V1(例えば4
V)が印加されるとブロワモータ1の通電が開始され、
このとき2秒タイマが計時を開始する。
【0014】ブロワモータ1の通電に伴って、第1の基
準電流値群Iaを算出するための演算式が選択され、続
いてブロワモータ1への印加電圧V1および検流用抵抗
器10によって電圧Vrが検出され、電圧V1に基づい
て第1の基準電流値群Iaにおける基準値I1が決定さ
れ(ステップ2)、電圧Vrに基づいたモータ電流値I
mが検出されて、モータ電流値Imが、第1の基準電流
値群Iaの基準値I1と比較される第1判定が行われ
る。
【0015】モータ電流値Imが、第1の基準電流値群
Iaの基準値I1より小さい場合には(ステップ3にお
いてNO)、ブロワモータ1は正常に作動していると判
定され、2秒タイマの計時終了を待って起動制御を終了
し、操作パネル20の操作に応じた空調動作へ移行し
(ステップ20)、空気調和機の制御動作に応じてブロ
ワモータ1への印加電圧Vmが変化し、制御動作に対応
した送風量が得られる。モータ電流値Imが、第1の基
準電流値群Iaの基準値I1より大きい場合には(ステ
ップ3においてYES)、これが2秒間継続するか否か
繰り返し判別し(ステップ4においてNO)、2秒以内
にモータ電流値Imが基準値I1より小さくなった場合
には、上記の場合と同様に、空調動作へ移行する。
【0016】モータ電流値Imが基準値I1より大きい
状態が2秒間継続している場合には(ステップ4におい
てYES)、ブロワモータ1がロックしている可能性が
あるものの、実際にブロワモータ1がロックしたために
モータ電流値Imが基準値I1を越えたのか、何らかの
外因によってモータ電流値Imが基準値I1を偶然越え
たのかは、この時点では確定されない。このため、ブロ
ワモータ1への印加電圧VmをHiリレー8によって一
旦ファン速度Hiに相当する電圧V2(例えば12V)
に変更し(ステップ5)、ブロワモータ1への印加電圧
Vmが電圧V2になってから2秒が経過するのを待つ
(ステップ6においてNO)。ブロワモータ1の印加電
圧Vmの変更に伴って、第1の基準電流値群Iaを算出
する演算においては、新たな電圧V2に対応した基準値
I2が算出される。
【0017】2秒後に(ステップ6においてYES)、
モータ電流値Imを、第1の基準電流値群Iaにおける
電圧V2に対応する基準値I2と比較してブロワモータ
1のロックを再判定し、モータ電流値Imが基準値I2
以上の場合には(ステップ7においてYES)、ブロワ
モータ1がロックしていると判別し、それ以上継続して
ブロワモータ1への通電を行うと、ブロワモータ1の焼
損あるいはブロワモータ1を通電する通電素子としての
パワートランジスタ5、6の破壊等を招く虞があるた
め、ブロワモータ1への通電を停止するとともに(ステ
ップ8)、ブロワモータ1のロックを検出したことを操
作パネル20におけるモータロック表示器30によって
表示する。
【0018】第1判定におけるロックの再判定におい
て、モータ電流値Imが基準値I2より小さい場合には
(ステップ7においてNO)、印加電圧Vmが比較的低
い電圧V1であったために基準値I1に基づいたロック
の判定において誤ってロックが検出されたこと、印加電
圧Vmを電圧V2に変更したことによってブロワモータ
1への通電電流が増加してトルクが大きくなったために
ブロワモータ1が容易に回転を始めたこと、あるいは、
電圧V2の通電による発熱によって雪入りした氷が溶け
てロックが解除されたことなどが考えられ、いずれにし
ても、これらの場合には、ブロワモータ1はロックして
いないと見なすことができる。従って、こうした場合に
は、ブロワモータ1への印加電圧Vmをもとの電圧V1
へ戻す(ステップ9)。
【0019】ただし、再び誤ったロックの検出が行われ
ることは好ましくないため、ロック判定の基準電流値群
を、第1の基準電流値群Iaから、より大きい基準電流
値からなる第2の基準電流値群Ibに変更して(ステッ
プ10)、第2の基準電流値群Ibに基づいた第2判定
によってロックの判定を行う。この結果、印加電圧Vm
が同じ電圧V1であっても、基準電流値はより大きい値
に変更されているため、ブロワモータ1が正常に作動し
ている限り、繰り返してロックが検出される可能性は非
常に少ない。
【0020】第2判定において、モータ電流値Imが第
2の基準電流値群Ibの基準値I3より小さい場合には
(ステップ11においてNO)、ステップ20へ移行し
て、以後、空気調和機の制御動作に応じてブロワモータ
1を制御する。このため、空気調和機の制御動作に応じ
た送風動作が確実に得られ、安定した運転を確保でき
る。
【0021】また、万一、モータ電流値Imが基準値I
3以上の場合には(ステップ11においてYES)、そ
れが2秒継続された場合に(ステップ12においてYE
S)、ロックの検出として、ステップ8へ移行して、ブ
ロワモータ1への通電を停止するとともに、モータロッ
ク表示器30の表示を行う。なお、ステップ20におい
ては、変更されたブロワモータ1の印加電圧に応じてロ
ックの判定が繰り返し行われ、その際、ステップ3から
移行した場合には第1判定によって、ステップ11から
移行した場合には第2判定によってそれぞれロックの判
定が行われる。
【0022】以上のロック判定の制御動作によって、例
えば、図4のAに示すように、モータ電流値Imが突入
電流によって一時的に基準値I1より大きくなっても、
2秒以内に基準値I1より小さくなる場合には、その後
も第1判定においてロックが検出されることがなく、安
定して空調動作を行う。また、Bに示すとおり、ばらつ
き等によってモータ電流値Imが第1判定における基準
値I1より大きくなってしまう場合であっても、電圧V
2における判定においてロックが検出されなければ、再
びもとの電圧に戻され、しかもその後は、ロックが検出
されにくい第2の基準電流値群による第2判定が行われ
るため、送風動作に支障が発生することが少ない。さら
に、実際にブロワモータがロックしている場合には、C
に示すとおり、第1判定における2回の判定において、
ともに基準値I1、I2より大きなモータ電流値Imが
検出されるため、確実にブロワモータへの通電を停止
し、ブロワモータあるいはパワートランジスタの損傷、
破壊を防止することができる。
【0023】上記実施例では、ブロワモータの起動制御
において、バイパス用抵抗器のみによる一定の電圧によ
って通電を行うものを示したが、操作パネルの操作状態
に応じた電圧を印加して起動するものでもよい。また、
再判定のために、ブロワモータの印加電圧を、ファン速
度Loの電圧からHiの電圧に変更するようにしたが、
起動時の印加電圧に対して一定の電圧(例えば2V)を
加えた電圧に変更するようにしてもよい。
【0024】図5に本発明の第2実施例を示す。上記第
1実施例では、ブロワモータ1への印加電圧Vを変更す
るものを示したが、第2実施例では、ブロワモータ1へ
の印加電圧を一定にしてデューティ発生部4cを介して
パワーMOSFET5Aのデューティ比を変更するPW
M制御を行う。この場合、ブロワモータへの印加電圧、
モータ電流値は、積分処理によって平均電圧、平均電流
として検出することによって、第1実施例と同様にロッ
ク判定を行うことができる。上記の各実施例では、冷房
および暖房を行う車両用空気調和機を示したが、冷房あ
るいは暖房を単独で行う空気調和機でもよく、また、送
風制御のみのブロワコントローラでもよい。
【0025】上記の各実施例では、基準電流値群を印加
電圧に基づいて算出するものを示したが、マイコンにお
けるメモリに、各印加電圧に対応した2つの基準電流値
群を設けて、第1あるいは第2の基準電流値群の中から
検出された印加電圧に応じて基準値を読出すようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す車両用空気調和機の第
1実施例を示す回路図である。
【図2】 本発明の実施例を示す車両用空気調和機にお
けるブロワモータの印加電圧に対する動作電流および基
準電流値群の特性図である。
【図3】 本発明の実施例を示す車両用空気調和機の第
1実施例のロックの判定に係る作動説明のための流れ図
である。
【図4】 本発明の実施例を示す車両用空気調和機の第
1実施例のロックの判定に係る作動説明のためのタイム
チャートである。
【図5】 本発明の実施例を示す車両用空気調和機の第
2実施例を示す回路図である。
【図6】 従来の車両用空気調和機におけるブロワモー
タの印加電圧に対する動作電流および基準電流値群の特
性図である。
【符号の説明】
1 ブロワモータ(モータ) 4 マイクロコンピュータ(空気調和機のファン制御装
置、ロック判定手段、基準電流値群変更手段、印加電圧
変更手段) Vm 印加電圧 Im モータ電流値(通電電流値) Ia 第1の基準電流値群 Ib 第2の基準電流値群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭62−48079(JP,B2) 特公 平3−29999(JP,B2) 特公 平3−29997(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機の送風ファンを駆動するモー
    タ(1)への印加電圧および通電電流値を検出して前記
    モータ(1)のロック判定を行うロック判定手段(4)
    を備えた空気調和機のファン制御装置において、 前記ロック判定手段(4)は、 前記印加電圧に対応した複数の基準電流値からなる第1
    基準電流値群(Ia)を記憶する第1記憶手段(4)
    と、前記印加電圧に対応し、かつ前記第1基準電流値群(I
    a)よりそれぞれ大きい複数の基準電流値からなる第2
    基準電流値群(Ib)を記憶する第2記憶手段(4)
    と、 所定の低電圧である第1電圧(V1)が前記モータ
    (1)に印加されたとき、この第1電圧(V1)に対応
    する第1基準電流値(I1)を、前記第1記憶手段
    (4)に記憶された前記第1基準電流値群(Ia)に基
    づいて決定するとともに、前記第1電圧(V1)での前
    記モータ(1)への通電電流が前記第1基準電流値(I
    1)よりも大きいか否かを判定する第1判定手段(
    2、S3)と、 この第1判定手段(S2、S3)によって肯定判定され
    たとき、前記モータ(1)への印加電圧を、前記第1電
    圧(V1)よりも大きい第2電圧(V2)に変更する印
    加電圧変更手段(S5)と、 前記第2電圧(V2)に対応する第2基準電流値(I
    2)を、前記第1記憶手段(4)に記憶された前記第1
    基準電流値群(Ia)に基づいて決定するとともに、前
    記第2電圧(V2)での前記モータ(1)への通電電
    前記第2基準電流値(I2)よりも大きいか否かを判
    定する第2判定手段(S7)と、 前記第2判定手段(S7)によって肯定判定されたと
    き、前記モータ(1)のロックと判定して前記モータ
    (1)への通電を停止する通電停止手段(S8)と、 前記第2判定手段(S7)によって否定判定されたと
    き、前記印加電圧を前記第1電圧(V1)に戻す電圧戻
    し手段(S9)と、 前記電圧戻し手段(S9)にて戻された前記第1電圧
    (V1)に対応する第3基準電流値(I3)を、前記第
    2記憶手段(4)に記憶された第2基準電流値群(I
    b)に基づいて決定するとともに、前記第1電圧(V
    1)での前記モータ( 1)への通電電流が前記第3基準
    電流値(I3)よりも大きいか否かを判定する第3判定
    手段(S10、S11)とを備えること を特徴とする空
    気調和機のファン制御装置。
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