JP2660356B2 - 煽屋根の開閉装置 - Google Patents

煽屋根の開閉装置

Info

Publication number
JP2660356B2
JP2660356B2 JP2201740A JP20174090A JP2660356B2 JP 2660356 B2 JP2660356 B2 JP 2660356B2 JP 2201740 A JP2201740 A JP 2201740A JP 20174090 A JP20174090 A JP 20174090A JP 2660356 B2 JP2660356 B2 JP 2660356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
swing
fan
link
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2201740A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04126630A (ja
Inventor
喜与治 蚊爪
Original Assignee
喜与治 蚊爪
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 喜与治 蚊爪 filed Critical 喜与治 蚊爪
Publication of JPH04126630A publication Critical patent/JPH04126630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2660356B2 publication Critical patent/JP2660356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、リンク機構を組み合わせ、たとえば貨物
自動車等の煽屋根を容易に開閉操作することができる煽
屋根の開閉装置に関する。
従来技術 貨物自動車において、運搬中の貨物を保護するため
に、荷台全体を幌やパネルからなる箱形のボデーによっ
て覆うことがあるが、これらのボデーは、貨物の積卸し
に際し、作業の妨げになることが少なくない。そこで、
開閉容易な煽屋根をボデーの側面に装備することが提案
されている(たとえば、実公昭56−4543号公報)。
このものは、貨物自動車の荷台Lの側面において、ボ
デーを形成する上下一対の煽屋根B1と煽板B2とを備えて
おり(第13図)、煽屋根B1は、ボデーの上部中央に揺動
中心B1aを有し、ボデーの上面と側面の上部とを上方に
開閉する一方、煽板B2は、下端に揺動中心B2aを有し、
側面の下部を開閉する。煽屋根B1の内側には、揺動中心
B3aのまわりに垂直面内に揺動するほぼ三角形の揺動片B
3が配設されている。揺動片B3の一端は、連接アームB4
を介して煽屋根B1に連結され、他端は、中間にプーリB
5、B5を有するワイヤB6を介して煽板B2に連結されてい
る。
このものは、煽板B2を矢印A2方向に開放すると(同図
の二点鎖線)、ワイヤB6を介して揺動片B3が矢印A3方向
に駆動され、揺動片B3によって上方に駆動する連接アー
ムB4を介し、煽屋根B1を矢印A1方向に開放することがで
きる。煽板B2を矢印A2と反対方向に閉じれば、各部材は
前回と逆の方向に作動し、煽屋根B1を閉鎖することがで
きる。
なお、同様の煽屋根に対し、揺動中心付近から煽屋根
と反対方向に操作バーを水平に延長し、操作バーの先端
に連結するロープを引き下げることにより、煽屋根を上
方に開放するものも知られている。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、ワイヤは、煽屋根を反
復開閉することによって伸びや傷み等が発生し、所定の
開閉性能を長期に亘って維持するには、ワイヤの保守点
検や交換を定期的に実施しなければならず、煩雑である
という問題があった。また、ロープによるものは、煽屋
根の開閉操作をするごとにロープの下端を適当な場所に
結び付けて固定しなければならず、作業性が悪いという
問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、リンク機構を介して煽屋根を開閉することによ
り、点検や交換等を殆ど必要とせずに所定の開閉性能を
長期に亘って維持することができ、作業性に優れた煽屋
根の開閉装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、荷台
パネルの上部の収納部材内に配設し、揺動中心から離れ
た煽屋根の内面に一端を連結して煽屋根を開閉する連接
アームと、連接アームの他端に一端を連結し、収納部材
に対して上下に揺動自在に装着する揺動レバーと、揺動
レバーの他端に連結する駆動アームとを備えてなり、揺
動レバーは、煽屋根の揺動中心から離れた収納部材の中
途に揺動中心を有し、揺動中心から連接アーム側を収納
部材に収容するとともに駆動アーム側を荷台パネルの片
面に露出させ、駆動アームは、上下に開閉する煽板を介
して駆動することをその要旨とする。
なお、連接アームと煽屋根との間には、収納部材内に
上下に揺動自在に取り付ける揺動リンクと、揺動リンク
の先端に一端を連結し、揺動中心から離れた煽屋根の内
面に他端を連結する連接リンクとを介在させ、連接アー
ムの一端は、煽屋根に連結するに代えて、揺動リンクに
連結することができ、連接リンクは、閉鎖状態の煽屋根
に対し、少なくとも20度以上の突上げ角となるように連
結することができる。
また、揺動レバーや揺動リンクには、煽屋根を開放方
向に付勢するばね部材を付設してもよい。
さらに、駆動アームは、下部リンク機構を介して煽板
に連結することができ、または、上下に180度回転する
操作レバーを介して駆動することができる。
作 用 かかる発明の構成によるときは、駆動アーム、連接ア
ームは、中間部に揺動中心を有する揺動レバーの両端に
連結されているから、煽板を介して駆動アームを下方に
引き下げ、または上方に引き上げることによって、揺動
レバーが上下に揺動して連接アームが上昇、下降し、煽
屋根を開閉することができる。なお、揺動レバーは、連
接アーム側が収納部材に収容され、駆動アーム側が荷台
パネルの片面に露出しているから、荷台パネル自体の構
造が簡単であり、駆動アーム、揺動レバーの動作に制約
がなく、設計上の自由度を大きくとることができる上、
駆動アームと煽板との連結が容易である。煽板は、荷台
パネルの側端面に当接して荷台の側面下部を閉じるか
ら、荷台パネルの片面に露出する駆動アームは、煽板の
先端にそのまま連結可能であるからである。ただし、こ
のときの荷台パネルの片面とは、荷台に面しない側の一
面をいうものとする。
連接アームと煽屋根との間に揺動リンク、連接リンク
を介在させるときは、揺動リンク、連接リンク、連接ア
ームと煽屋根とを連結する上部リンク機構を形成し、煽
屋根を開放するための連接アームからの力を最適な方向
に変換して煽屋根に伝達することができる。
なお、上部リンク機構は、駆動アームを駆動すること
により、揺動レバーと連接アームとを介して揺動リンク
を揺動させることにより、連接リンクを介して煽屋根を
開閉する。このとき、揺動リンク、連接リンク、煽屋根
は、揺動リンクと煽屋根との各揺動中心間を固定リンク
とする4節回転連鎖を形成するから、煽屋根の大きさや
重量、開き角度や取付け位置等の諸元の変化に対し、設
計上の自由度をさらに大きく向上させることができる。
そこで、閉鎖状態の煽屋根に対し、少なくとも20度以上
の突上げ角となるように連接リンクを連結すれば、連接
リンクは、煽屋根を突き上げるに十分な垂直分力を容易
に発生することができる。
揺動レバーや揺動リンクにばね部材を付設すれば、煽
屋根の開閉時に必要な操作力を小さくし、煽屋根を一層
軽快に開閉することができる。
下部リンク機構を介して駆動アームを煽板に連結する
ときは、下部リンク機構は、煽板と駆動アームとの相対
運動を適切に調整することができる。
また、煽板に代えて、上下に180度回転する操作レバ
ーを介して駆動アームを駆動すれば、操作レバーの適当
な位置に支店と力点とを設定することにより、煽屋根を
開閉するときの操作力を必要最小限にすることが可能で
ある。なお、駆動アームと操作レバーとの間に下部リン
ク機構を介装する場合は、煽屋根の閉鎖中に、下部リン
ク機構から操作レバーに加わる力の方向を適切に設定
し、操作レバーを容易にセルフロックすることができ
る。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
煽屋根の開閉装置(以下、端に開閉装置という)10
は、下から順に、下部連接リンク11と下部揺動リンク12
とからなる下部リンク機構と、駆動アーム13、揺動レバ
ー14、連接アーム15と、揺動リンク16と連接リンク17と
からなる上部リンク機構とを組み合わせてなり(第1
図)、全体として一連のリンク機構を形成している。な
お、開閉装置10は、貨物自動車のボデーを形成する左右
の煽屋根22、22、煽板23、23に対応して、荷台Lの前部
に左右一対が組み付けられている(第2図)。
荷台Lの前後には、荷台パネル21、21が立設されてお
り、それぞれの上端縁には、上方に開口するチャンネル
状の収納部材21aが付設されている。収納部材21a、21a
の間には左右両側に係合部材24a,24a…を備えるセンタ
ビーム24が収納部材21a、21aの各中央部を連結するよう
にして架設されている。
各煽屋根22は、断面L形に屈曲する板材22aと、板材2
2aの周縁部を縁取りする補強部材22bとによって構成さ
れ、補強部材22bの一部がセンタビーム24の一方側の係
合部材24a、24a…を貫通することにより、全体として上
下に揺動自在に支持されている。すなわち、補強部材22
b、係合部材24a、24a…の位置は、煽屋根22の揺動中心
となっている。係合部材24a、24a…には、煽屋根を開放
方向に付勢するねじりばね24b、24b…を必要に応じて付
設するとよい。なお、各煽屋根22は、図示しない丁番等
を介し、板材22aをセンタビーム24に揺動自在に取り付
けてもよい。
煽板23、23は、それぞれ、荷台Lの左右の側端部に取
り付けるヒンジ23a、23a…を介し、上下に揺動自在に支
持されている。
煽屋根22、22、煽板23、23は、閉鎖状態において、前
後の荷台パネル21、21とともに箱形のボデーを形成し、
荷台Lの上方と左右両側面とを完全に閉鎖することがで
き、開放状態において、荷台Lの両側面を大きく開放す
ることができる。また、開閉装置10、10は、前の荷台パ
ネル21の左右両側に対称形に組み付けられている。
下部連接リンク11は、下部揺動リンク12とともに下部
リンク機構を構成している(第1図)。下部連接リンク
11の一端は、ピン部材11aに連結され、他端は、下部揺
動リンク12の先端に連結されている。ただし、ピン部材
11aは、煽板23の前端面に突設されている。また、下部
揺動リンク12は、固定ピン12aを介して荷台パネル21の
下部に揺動自在に取り付けられており、中間部には、駆
動アーム13の下端が連結されている。
駆動アーム13は、上端を揺動レバー14の一端に連結す
る一方、荷台パネル21に固定するガイド部材21bを介
し、上端部付近の動きが規制されている。
揺動レバー14は、屈曲する段付きのリンクロッドによ
って形成され、中間部の屈曲部を前後に貫通する固定ピ
ン14aを介し、収納部材21aの中途に揺動自在に取り付け
られている。すなわち、揺動レバー14は、中間部の固定
ピン14aを揺動中心とし、上下に揺動することができ
る。揺動レバー14の他端は、連接アーム15を介して揺動
リンク16に連結されている。なお、揺動レバー14の屈曲
部は、収納部材21aの前方側の側壁21a1を貫通してお
り、したがって、揺動レバー14は、この屈曲部を介し、
駆動アーム13側から荷台パネル21の前面に露出し、連接
アーム15側が収納部材21a内に収容されている。
揺動リンク16は、枠形に形成され、基端部の固定ピン
16aを介し、収納部材21a内に上下に揺動自在に取り付け
られている。揺動リンク16の中間部は、ばね部材16bを
介して収納部材21aに連結されている。
ばね部材16bは、シリンダ16b1と、シリンダ16b1に移
動自在に挿入するロッド16b2と、ロッド16b2の基部の雄
ねじに螺合する調整ナット16b3と、シリンダ16b1の先端
部と調整ナット16b3との間に介装する圧縮ばね16b4とを
備えており(第3図)、調整ナット16b3を進退させるこ
とにより圧縮ばね16b4の圧縮力を調整することができ
る。ロッド16b2の先端部には、揺動リンク16に連結する
ために環状の係合部16b5が形成されている。また、シリ
ンダ16b1は、ブラケット16b6を介して収納部材21aの底
面に揺動自在に取り付けられている(第1図)。
連接リンク17の一端は、揺動リンク16の先端に連結さ
れ、他端は、ブラケット17aを介し、揺動中心から離れ
た煽屋根22の内面に連結されている。すなわち、上部リ
ンク機構を構成する揺動リンク16、連接リンク17は、互
いに屈曲自在に連結されており、煽屋根22の開閉に応じ
て両者間の相対角度が変化する。
各煽屋根22の後部と、後の収納部材21aとの間には、
煽屋根22の前部におけると同様に、揺動リンク16、連接
リンク17からなる上部リンク機構とばね部材16bとが配
設され、煽屋根22の開き角度を規制するストッパチェー
ン21a2が設けられている(第2図)。
いま、一方の煽屋根22と煽板23とを閉鎖位置(第4
図)から開放位置(第5図)にまで開放する場合を考え
る。なお、第4図、第5図において、下部揺動リンク1
2、揺動レバー14、揺動リンク16の各固定ピン12a、14
a、16aと、煽板23のヒンジ23a、23a…と、煽屋根22の基
端側の補強部材22bとは、対応する各部材の揺動中心と
なっており、それぞれ黒丸によって図示されている。ま
た、かかる開閉装置10は、ヒンジ23a、固定ピン12a間を
固定リンクとする下方の4節回転連鎖と、固定ピン16
a、補強部材22b間を固定するリンクとする上方の4節回
転連鎖とを形成し、駆動アーム13、揺動レバー14、連接
アーム15を介して両者間が連結されていると考えてよ
い。
まず、煽板23を第4図の矢印K1方向に開くと、下部連
接リンク11を介して下部揺動リンク12が固定ピン12aを
中心に矢印K2方向に駆動され、これにより、駆動アーム
13を介して揺動レバー14の一端が矢印K3方向に下降す
る。このとき、揺動レバー14は、固定ピン14aが揺動中
心であるから、他端が矢印K4方向に上昇し、これによ
り、連接アーム15を介して揺動リンク16が固定ピン16a
を中心に矢印K5方向に揺動する。したがって、煽屋根22
は、連接リンク17を介して矢印K6方向に揺動して起立
し、荷台Lの上方と一方の側面とを大きく上方に開放す
ることができる(第5図)。
このとき、前後のばね部材16b、16bは、揺動リンク1
6、16を起立させる方向、すなわち煽屋根22を開放する
方向に付勢しているから、煽屋根22は、軽快に開放する
ことができる。ただし、前後のばね部材16b、16bは、煽
屋根22の重量が軽い場合や、センタビーム24の係合部材
24a、24a…に付設するねじりばね24b、24b…が煽屋根22
の開放方向に十分に付勢している場合等には、これを省
略してもよい。
一方、煽屋根22を閉鎖するときには、煽板23を第5図
の矢印K7方向に閉じる。このとき、下部連接リンク11を
介して下部揺動リンク12が矢印K8方向に揺動し、駆動ア
ーム13を介して揺動レバー14の両端部がそれぞれ矢印K
9、K10方向に移動するから、これにより、連接アーム15
を介して揺動リンク16が矢印K11方向に揺動し、煽屋根2
2は、連接リンク17を介して矢印K12方向に閉じることが
できる(第4図)。なお、煽屋根22の閉鎖時には、前後
の揺動リンク16、16、連接リンク17、17、ばね部材16
b、16bの他、連接アーム15と、揺動レバー14の連接アー
ム15側は、前後の収容材21a、21a内にコンパクトに収容
することができる。
このような開閉装置10は、前の荷台パネル21に配設す
るに代えて、後の荷台パネル21に配設してもよく、ま
た、煽屋根22が前後方向に長い場合等には、前後の荷台
パネル21、21の双方に配設することにより、煽屋根22を
一層円滑に開閉することができる。ただし、後の荷台パ
ネル21には、揺動リンク16、連接リンク17、ばね部材16
bが既に装着されているから、後部の開閉装置10は、連
接アーム15、揺動レバー14、駆動アーム13を含む不足部
材を追加して構成すればよい。
他の実施例 上部リンク機構の連接リンク17は、閉鎖状態の煽屋根
22に対し、少なくとも20度以上の大きな突上げ角θとな
るように連結するとよい(第6図)。すなわち、煽屋根
22を開放するために連接リンク17に加える力を押上げ力
Pとすると、煽屋根22を開放するために有効な力は、押
上げ力Pの水平分力Px、垂直分力Pyのうち垂直分力Pyで
あり、Py=Psinθである。したがって、垂直分力Pyは、
突上げ角θが大きいほど大きくなり(ただし、θ<90
(度))、煽屋根22の開放操作、殊に開放し始めの操作
に要する力を小さくすることができる。
なお、突上げ角θの上限は、揺動レバー14から連接リ
ンク17に至る各部材と所要スペースファクタや、煽屋根
22の開放時の開き角度α等によって規制される(第7
図)。そこで、実用的な突上げ角θとしては、20≦θ≦
50(度)程度が好適であり、一般的には、30≦θ≦50
(度)が極めて好ましい。
ばね部材16bは、ロッド16b2を揺動リンク16に直接連
結するに代えて、オフセットプレート16cを介して連結
してもよい(第6図、第7図)。ロッド16b2の取付高さ
hを高くとることによって、ばね部材16bは、煽屋根22
の開放開始時に、揺動リンク16に対して一層大きな回転
モーメントを与えることができる。
なお、突上げ角θは、揺動リンク16と連接リンク17と
の連結部分を揺動リンク16の固定ピン16aの位置よりも
下方に配置し(第8図)、揺動リンク16を傾斜させるこ
とにより、さらに増加させることができる。このとき、
スペークファクタを損うことなく、大きな突上げ角θを
簡単に実現することができる。
煽屋根22は、煽板23と連動させるに代えて、上下に18
0度回転する操作レバーRを介し、煽板23から独立して
開閉駆動することもできる(第9図)。操作レバーR
は、中間部に支点となる揺動中心Raを有し、一端に力的
となるグリップRbを備え、他端を駆動アーム13の下端に
連結すればよい。
操作レバーRは、グリップRbが上方に位置するとき
(同図の実線)、駆動アーム13を下方に引き下げて煽屋
根22を開放させることができ、グリップRbが下方に位置
するとき(同図の二点鎖線)、駆動アーム13を上方に突
き上げて煽屋根22を閉鎖することができる。なお、煽屋
根22の閉鎖時には、操作レバーRをロックしておくこと
が好ましい。すなわち、荷台Lに突設するブラケットL1
に一対のロックガイドL2、L2を固定し、ロックガイドL
2、L2間に操作レバーRを回し入れた後(同図の二点鎖
線)、ロックガイドL2、L2の孔L3、L3に挿入する適当な
ロックピンL4を介し、操作レバーRをロックすることが
できる。
操作レバーRは、駆動アーム13に直接連結するに代え
て、下部連接リンク11、下部揺動リンク12からなる下部
リンク機構を介して連結してもよい(第10図)。操作レ
バーRは、下端に揺動中心Raを備え、中間部に下部連接
リンク11を連結することにより、グリップRbが上方に位
置するときに、煽屋根22を閉鎖することができる。な
お、このときの操作レバーRは、下部連接リンク11の作
用線(同図の二点鎖線)が揺動中心Raの内側を通るよう
にすることにより、煽屋根22が閉鎖しているとき、セル
フロック状態に維持することができる。すなわち、操作
レバーRは、煽屋根22を開放する方向(同図の矢印K13
方向)に意図的に操作するときは簡単に回転するが、煽
屋根22側からの力P1が下部連接リンク11に作用するとき
は、矢印K13方向と反対方向の回転モーメントを受け、
簡単に回転することがない。
開閉装置10は、揺動リンク16、連接リンク17からなる
上部リンク機構を省略し、連接アーム15を直接煽屋根22
の内面に連結してもよい(第11図)。ただし、ばね部材
16bは、オフセットプレート16cを介して揺動レバー14に
連結し、揺動レバー14の連接アーム15側を上方に付勢す
るように配設する。全体構造を著るしく簡略化すること
ができる。
なお、この実施例に対応して、後部の収納部材21a内
の揺動リンク16、連接リンク17、固定ピン16a、ばね部
材16bも、それぞれの配置形態を変更してもよい(第12
図)。
この発明は、貨物自動車に限らず、鉄道の貨物車両
や、建築物の窓等の開閉装置として広く利用することが
できる。すなわち、簡単な一連のリンク機構を介して開
閉対象物と操作部とを連結することができるので、煽屋
根や窓等の開閉対象物を容易に確実に開閉することがで
きる。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、収納部材に
対して上下に揺動自在に装着する揺動レバーと、揺動レ
バーの両端に連結する連接アーム、駆動アームとを組み
合わせ、全体として一連のリンク機構を形成して煽屋根
の内面に連結することによって、ワイヤ等の索状体を利
用しないから、煩雑な定期点検や交換を実施することな
く、長期間に亘って所定の開閉性能を維持することがで
き、ロープの下端を始末する等の煩雑な作業が不要であ
るから、高い作業性を容易に実現することができるとい
う優れた効果がある。
なお、連接アームは、揺動中心から離れた煽屋根の内
面に連結されているから、煽屋根を開放する際の所要操
作力を小さくし、開放時においても強風に対しても煽屋
根を安定に支持するとができる上、揺動レバーは、連接
アーム側を収納部材内に収容し、駆動アーム側を荷台パ
ネルの片面に露出させるので、駆動アーム、揺動レバー
の動作に何ら制約がなく、設計上の自由度を大きくとる
ことができるという実用上優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体構成
斜視説明図、第2図は使用状態説明図、第3図は要部拡
大断面図、第4図と第5図は動作説明模式図である。 第6図と第7図は他の実施例を示し、第6図は第4図相
当図、第7図は第5図相当図である。 第8図ないし第12図は、それぞれ別の実施例を示し、第
8図は第4図相当の要部拡大図、第9図は要部斜視説明
図、第10図は第4図相当の要部説明図、第11図は第4
図、第5図相当の動作説明模式図、第12図は要部模式図
である。 第13図は、従来例を示す動作説明図である。 R……操作レバー θ……突上げ角 10……煽屋根の開閉装置 13……駆動アーム 14……揺動レバー 15……連接アーム 16……揺動リンク 16b……ばね部材 17……連接リンク 21……荷台パネル 21a……収納部材 22……煽屋根 23……煽板

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台パネルの上部の収納部材内に配設し、
    揺動中心から離れた煽屋根の内面に一端を連結して煽屋
    根を開閉する連接アームと、該連接アームの他端に一端
    を連結し、前記収納部材に対して上下に揺動自在に装着
    する揺動レバーと、該揺動レバーの他端に連結する駆動
    アームとを備えてなり、前記揺動レバーは、煽屋根の揺
    動中心から離れた前記収納部材の中途に揺動中心を有
    し、該揺動中心から前記連接アーム側を前記収納部材に
    収容するとともに前記駆動アーム側を前記荷台パネルの
    片面に露出させ、前記駆動アームは、上下に開閉する煽
    板を介して駆動することを特徴とする煽屋根の開閉装
    置。
  2. 【請求項2】前記連接アームと煽屋根との間には、前記
    収納部材内に上下に揺動自在に取り付ける揺動リンク
    と、該揺動リンクの先端に一端を連結し、揺動中心から
    離れた煽屋根の内面に他端を連結する連接リンクとを介
    在させ、前記連接アームの一端は、煽屋根に連結するに
    代えて、前記揺動リンクに連結することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の煽屋根の開閉装置。
  3. 【請求項3】前記連接リンクは、閉鎖状態の煽屋根に対
    し、少なくとも20度以上の突上げ角となるように連結す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の煽屋根
    の開閉装置。
  4. 【請求項4】前記揺動レバーには、煽屋根を開放方向に
    付勢するばね部材を付設することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の煽屋根の開閉装置。
  5. 【請求項5】前記揺動リンクには、煽屋根を開放方向に
    付勢するばね部材を付設することを特徴とする特許請求
    の範囲第2項または第3項記載の煽屋根の開閉装置。
  6. 【請求項6】前記駆動アームは、下部リンク機構を介し
    て煽板に連結することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第5項のいずれか記載の煽屋根の開閉装置。
  7. 【請求項7】前記駆動アームは、上下に180度回転する
    操作レバーを介して駆動することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項ないし第5項のいずれか記載の煽屋根の開
    閉装置。
JP2201740A 1990-06-12 1990-07-30 煽屋根の開閉装置 Expired - Lifetime JP2660356B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-153088 1990-06-12
JP15308890 1990-06-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04126630A JPH04126630A (ja) 1992-04-27
JP2660356B2 true JP2660356B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=15554716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2201740A Expired - Lifetime JP2660356B2 (ja) 1990-06-12 1990-07-30 煽屋根の開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2660356B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3742727B2 (ja) 1998-09-30 2006-02-08 アルプス電気株式会社 キーボード装置
JP5590478B1 (ja) * 2013-06-03 2014-09-17 日通商事株式会社 ウイング型コンテナの開閉方法およびその装置
CN110588805B (zh) * 2019-09-29 2024-02-09 山东荣昊专用汽车有限公司 上下双向开合式挂车车厢

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5380619A (en) * 1976-12-24 1978-07-17 Jidosha Seiko Co Opening and closing operating mechanism of assembly type folding food for truck
JPS58188217U (ja) * 1982-06-04 1983-12-14 美川ボデ−株式会社 貨物自動車における屋根及び側面の開閉装置
JPS6341271U (ja) * 1986-09-02 1988-03-17
JP2618634B2 (ja) * 1987-04-02 1997-06-11 精工技研株式会社 側部全開式貨物自動車

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04126630A (ja) 1992-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6352298B1 (en) Luggage panel opening and closing device
US6193300B1 (en) Opening and closing device for a truck lid of a vehicle
JP3672509B2 (ja) 下降可能な後窓、特に自動車の折畳みトップ用の固定式ガラス窓
US6386613B1 (en) Truck rear door opening mechanism
EP1247675A1 (en) Wing opening and closing device for truck
JP2001105878A (ja) キャブリオレ用折畳みルーフの折畳みトップ機構
JP2660356B2 (ja) 煽屋根の開閉装置
JPH0558163A (ja) 煽り屋根の開閉装置
JP2660358B2 (ja) 煽屋根の開閉装置
JPH09220934A (ja) 車両用バックドアの開閉装置
JPH08332849A (ja) ウイング開閉補助装置
JPS6152010B2 (ja)
JP4252862B2 (ja) 荷箱ドア折り畳み装置及びそれを備えたバン型トラック
JP2618634B2 (ja) 側部全開式貨物自動車
JPS5913148Y2 (ja) 貨物自動車
JP3555872B2 (ja) トラック等のウイング開閉装置
JP2002301934A (ja) トラック等のウイング開閉装置
JP3479011B2 (ja) 車両荷台搭載用側壁面開閉装置
JPH04306129A (ja) 煽屋根の開閉装置
JPH06297994A (ja) 車輛用昇降装置
JPS59109436A (ja) ダンプカ−の煽戸自動開閉装置
JPH06219313A (ja) 煽屋根の開閉装置
JPH0630507Y2 (ja) 車両用のバックドア装置
JP3940611B2 (ja) ウイング式屋根の開閉補助装置
KR0128457B1 (ko) 트럭의 사이드게이트 개폐구조(A structure for opening and shutting a side gate of a truck)