JP2653123B2 - カセットテープ装填装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録再生装置のカセット挿入位置決め機構
に関するものである。

従来の技術 以下、図面を参照しながら従来のカセット挿入位置決
め機構について説明する。

第２図は従来例の一例を示す大カセットテープ及びそ
のカセットホルダー構成斜視図、第３図（Ａ）はその正
面図同（Ｂ）は側面図、第４図（Ａ）は前記カセットホ
ルダーに小カセットテープを挿入した時の正面図、同
（Ｂ）は側面図である。

図に於いて１は大カセットテープ、２は前記カセット
テープを挿入し、記録再生装置であるVTR（図示せず）
に装着する為のカセットホルダーである。カセットホル
ダー２にはカセットテープ１の挿入位置を定める為のス
トッパー部4,5及び６が構成されており、ストッパー部
4,5はホルダー２の一部を切起して構成し、ストッパー
６はホルダーにピンをめて構成されている。

又、カセット１には架張されたテープ（図示せず）を
保護するフタ３が設けられており、前記ストッパー4,5
及び６と係合する位置に切り欠き部7,8及び９が構成さ
れている。

第３図に於いて16,17はサイドプレートでありカセッ
トホルダー１の両側部にVTRシャーシ部（図示せず）に
固定され設けられている。10及び11はカセットホルダー
１をほぼVTRシャーシに対し垂直方向に移動させる為の
リンクアームであり、カセットホルダー１に設けられた
溝部13、及びサイドプレート17に設けられた溝部12とそ
の端を係合し、リンク機構を形成している。

図示しないが同様に左側面部（サイドプレート16側）
にもリンク機構が構成され、カセットホルダー１を保持
している。14は前述左右のリンク機構を同位相に連絡す
る為の連絡ロッドである。

この構成でカセット１を矢印アの方向からカセットホ
ルダー２に挿入すると、ストッパー4,5,6によってカセ
ット１はそれ以上奥に挿入することは出来ず、正しい位
置に設定される。第４図の小カセット15の場合も第３図
と同じようにストッパー5,6によって止められ正規の位
置となる。正規位置に挿入された状態から例えば手動に
よりカセットホルダーを下方（矢印ウ）に押す操作を行
うことにより前述リンク機構が作動しカセットはVTRに
装着される。

発明が解決しようとする課題 しかしながらこの様な構成ではカセットフタ３の開閉
（矢印イ）の為に、ストッパー4,5及び６を避けるよう
にカセットフタ３に切り欠き7,8及び９を設けなければ
ならない。つまり大カセット１を止める為のストッパー
4,6の逃げとしての切り欠き7,9が２ケ所、小カセット15
を止める為のストッパー５の逃げとしての切り欠き８が
１ケ所、計３ケ所を切り欠かねばならない。これはカセ
ットダウンしてテープを引き出す際にストッパー4,5及
び６に当たらない様にする為に位置、大きさの制約が生
ずる。高さもテープ下端に当らぬ様に低くする事が必要
となり、その為カセットの挿入力によりストッパー4,5
及び６の強度が弱くなり、曲がる可能性もある。又、カ
セットフタ３に切り欠き7,8及び９がある為に粉塵等が
入り、テープのドロップアウトにつながる。

課題を解決するための手段 本発明はホルダーとは別に挿入位置規制ストッパーを
設けるものである。

作用 本発明は上記した構成によってホルダーの切り起こし
をなくすと共にフタの切り欠けもなくし、かつ位置決め
も確実に行うものである。

実 施 例 以下本発明の一実事例におけるカセット挿入位置決め
機構について図面を参照して説明する。

第１図の斜視図に於いて、18は大カセットテープ、19
は前記カセットテープを挿入し、VTR（図示せず）に装
着する為のカセットホルダーである。21,22はサイドプ
レートであり、カセットホルダー19の両側部にVTRシャ
ーシ部（図示せず）に固定され設けられている。23はス
トッパー金具であり、前記サイドプレート21及び22の上
端に固定されて設けられている。24はカセットテープ18
のフタ部20と当接し、その挿入位置を規制する為のスト
ッパーであり、本実施例では３ケ所に構成している。
尚、カセットホルダーをVTRシャーシ方向にほぼ平行移
動させる為のリンク機構が構成されているが従来例と同
等であり図示を省略する。

この構成でカセット18を矢印アの方向からカセットホ
ルダー19に挿入するとストッパー24によって止められ、
正規の位置で止まる。このストッパー24はカセットフタ
20の正面にて止めるので例えば傷が付かない様な樹脂素
材にする。ストッパー24の位置が決められるのはカセッ
ト18がストッパー24で止められた後、矢印ウ方向へのカ
セットダウン開始からダウン完了までの間、カセットの
位置を維持することであろう。すなわちカセット18が下
のリール台（図示せず）と嵌合するまでの間ストッパー
24はカセット18がそれ以上奥にずれない様にしなければ
ならない。その為、挿入時はカセット18の底面に近い所
で止め、ダウン途中でもカセット18はフタ20がストッパ
ー24に沿って下降し、ストッパー24から外れる頃にはリ
ール台で位置決めされる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、フタに切り欠けのない
カセットが使用でき、粉塵が入る事がなくなる。テープ
引き出しの際にも従来のようにホルダーの切り起こし部
で制約される事はなくなり、構成の自由度が高くなる。
更に、ストッパーの強度も従来と比べて強く構成され、
その為信頼性の改善につながるものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は従来
例の斜視図、第３図は従来例の正面図及び側面図、第４
図は従来例で小カセットテープを挿入した正面図及び側
面図である。 18……カセット、19……カセットホルダー、23……スト
ッパー取付板、24……ストッパー。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カセットテープを挿入保持する為のカセッ
   トホルダーを記録再生装置に設けられたリール台方向に
   下降可能なる様構成し、前記カセットホルダーへのカセ
   ットテープ挿入位置規制ストッパー部材を前記記録再生
   装置のシャーシ部に、前記カセットホルダーの動作と隔
   離して構成し、前記カセットホルダーに前記カセットテ
   ープを挿入する際、そのカセットテープのフタ部前面と
   前記ストッパーが当接し、挿入位置規制を行わせしめる
   事を特徴とするカセットテープ装填装置。