JPS6025738Y2 - キャビネット装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はキャビネット装置に関するもので、たとえは
ビデオディスクプレーヤに用いて好適する。

ビデオディスクプレーヤにビデオディスクを装着する際
、該ビデオディスクをジャケットに収納したままの状態
で、該プレーヤの挿入口に挿入し、次にジャケットを引
き抜けば該ビデオディスクのみをプレーヤ内部に残すこ
とができるプレーヤが開発されている。

この種のビデオディスクプレーヤにあっては、ジャケッ
トを挿入した状態で誤ってプレイ操作あるいは他の操作
がなされると故障の原因となる。

この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、不要な
誤操作を防止する手段を簡単な構成によって実現し得る
キャビネット装置を提供することを目的とする。

以下この考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図において１１はこの考案が適用されたビデオディ
スクプレーヤのキャビネット本体である。

このキャビネット本体１１は、外観略箱状であって、下
部キャビネット１２に上部キャビネット１３が互いの開
口を合わせるように重ねられ、一体化されている。

上部キャビネット１３の前面側の側壁１４は、傾斜面１
５を設定して構成され、この傾斜面１５には、側壁１４
の長手方向へ断面略り字形の陥没部１６が形成されてい
る。

前記陥没部１６において、下側の平担面は、水平方向へ
設定されジャケット案内部１７を兼ねている。

次に、前記陥没部１６において、前面からみた正面の突
き当りには、ジャケット挿入口１８が水平方向へ細長い
スリット状に設定されている。

また、このジャケット挿入口１８の入口には、たとえは
ブラシ１９が配設されほこり等が侵入するのを防止して
いる。

さらに、前記ジャケット案内部１７の左右長手方向にお
いて中央には、ジャケットを握った手が通過できる程度
の段部２０が下部方向へ凹状に形成されている。

また、このジャケット案内部１７の正面からみたたとえ
は右側の上面には、ピアノキ一方式の操作子Ｓ１〜Ｓｎ
が複数配列される。

この考案のキャビネット装置は、上記の如く構成される
もので、ジャケットをジャケット挿入口１８に挿入した
ままの状態では、操作子Ｓ１〜Ｓｎの何れをも操作する
ことができず、プレーヤの準備が整わないときに誤操作
するようなことが防止される。

第２図は、上記のジャケット挿入口１８にジャケット２
１が挿入された状態を示す。

この状態においては、ジャケット２１が操作子Ｓ１〜Ｓ
ｎの上部を覆うように位置するため、操作することが不
可能であり、誤操作が防止されるものである。

なおビデオディスクプレーヤの操作に応じて動作する機
能としては、画像の通常再生機能、くり返えし再生機能
（静止画再生）、アームの早送り及び戻し機能、停止機
能がある。

また、操作子としてジャケットの下部に位置するものは
、すべての操作子に限らず、ジャケットが挿入されてい
るときに操作されるべきてはない操作子を配置してもよ
い。

上述したキャビネット構造によると、ビデオディスクプ
レーヤの誤操作を防止するための電気的な回路手段を省
略することができる。

また電気的な誤操作防止手段に比較して、単純な構造的
な誤操作止手段であるため温度とか湿度に影響されるこ
ともなく安価で信頼性が高い。

次に上記したビデオディスクプレーヤの機構について簡
単に説明する。

この装置に使用されるビデオディスク２２は、第３図に
示すように薄箱状のジャケット２１にその開口２１Ａを
通して挿脱自在である。

ジャケット２１の開口２１Ａを形成する辺には、切欠き
部２１Ｂが形成されている。

この切欠き部２１Ｂを介して内部のビデオディスク２２
を挾むことができる。

次にプレーヤ内部においては、第４図に示すように、ビ
デオディスク２２をターンテーブル２３上に載置して回
転させることにより、画像再生を得ることができる。

ここでビデオディスク２２は、ターンテーブル２３に載
置される場合、あるいは載置状態からプレーヤ外部に取
り出される場合には、ディスク自動着脱装置が働く。

第４図ａは、ジャケット２１をディスク２１と共にジャ
ケット挿入口から挿入した状態である。

ジャケット２１が所定の位置まで挿入されると、プレー
ト２４上に取り付けられているプランジャを利用したデ
ィスク挟持装置２５が、ジャケットの切欠き部２１Ｂを
介してディスク２２の一部を挾持する。

プレート２４は、たとえば枠状であって水平に配設され
、ウオームギヤー等を利用して昇降駆動装置２６によっ
て水平に上下移動させられる。

第４図ａの状態から、ディスク挟持装置２５がディスク
２２を挾持した後に、ジャケット２１をジャケット挿入
口１８から引き抜けば、第４図すに示すようにディスク
２２のみがプレーヤ内部に残ることになる。

次に、昇降駆動装置２６が動作し、プレート２４をター
ンテーブル２３の下部まで移動させる。

またこのとき、ディスク挟持装置２５は、ディスク２２
を解放する。

したがって、ディスク２２は、第４図ｃに示すようにタ
ーンテーブル２３上に載置されることになる。

この状態でプレイ操作がなされると、ターンテーブル２
３が回転し、アームがディスク上に延出して来て画像再
生を得るものである。

次にディスク２２をとりだす場合は、ディスク挟持装置
２５が、ディスクを挾むとともに、昇降駆動装置２６が
プレート２４を上昇せしめ、第４図すに示すような状態
となる。

ここで空のジャケット２１がジャケット挿入口１８から
水平に挿入されると、挟持装置はディスクを解放し、ジ
ャケット内にディスクが収納される第４図ａの状態とな
る。

この状態でジャケット２１を引き抜けば、ディスクが収
納された状態でジャケットを引き抜くことができる。

上記したこの考案によれば、不要な誤操作を防止する手
段を簡単な構成によって実現し得るキャビネット装置を
提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図はこ
の考案の要部を示す断面図、第３図はジャケットとビデ
オディスクを示す説明図、第４図ａ〜Ｃはビデオディス
クプレーヤの動作説明図である。 １７・・・・・・ジャケット案内部、１８・・・・・・
ジャケット挿入口、Ｓ１〜Ｓｎ・・・・・・操作子、２
１・・・・・・ジャケット、２２・・・・・・ビデオデ
ィスク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネット本体に設けられたジャケット挿入口と、こ
   のジャケット挿入口にジャケットの挿入を案内する台状
   のジャケット案内部と、このジャケット案内部の一部に
   前記台状の上面と同等以下の高さで配設された操作子と
   からなることを特徴とするキャビネット装置。