JP2638269B2

JP2638269B2 - 燃料タンクキャップ

Info

Publication number: JP2638269B2
Application number: JP2224139A
Authority: JP
Inventors: ウェイン・エル・ドムベック; ヘインズ・グンド
Original assignee: Briggs and Stratton Corp
Current assignee: Briggs and Stratton Corp
Priority date: 1989-08-25
Filing date: 1990-08-24
Publication date: 1997-08-06
Anticipated expiration: 2012-08-06
Also published as: CA2022995A1; DE4026869C2; CA2022995C; JPH0396436A; US4971219A; DE4026869A1

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はチュープの端部を閉じるための取付器具に関
するものであり、さらに詳しくは、内燃機関のための燃
料タンクの補給孔を閉じるためのキャップに関するもの
である。

従来の技術燃料を保持したり、輸送したり、保管したりするため
のタンクは、典型的に種々の形や大きさに作られてい
る。しかし、概して、そのようなタンクは、タンクに燃
料を補給するために使用されかつ該タンクより突出した
補給孔を備えている。そのような補給孔は、該して、直
立した剛性の環状リムからなり、該リム、使用中に燃料
がタンクの外へはねたりこぼれたりするのを防ぐため
に、取り外すことのできるキャップにより閉じられる。
そのようなキャップはまた典型的に燃料タンクを通気さ
せる。度々、単にキャップを貫通して形成された小さな
開口により通気させている。しかし、種々の他の種類の
通気装置もまた知られている。

発明が解決しようとする課題・課題を解決するための手
段・発明の作用・効果内燃機関用燃料タンク組立品は、大略円形の上側リム
を有する補給孔を持つ燃料タンクと、カバープレートと
大略円形の下側リムとを有し上記補給孔を閉じるための
閉り外し可能なキャップと、上記上側リムと上記下側リ
ムとに配置されかつ上記キャップと上記補給孔との間の
相対的なかみ合い動作によって上記燃料タンクの補給孔
に上記キャップを取り外し可能に互いにかみ合わせる手
段と、上記上側リムと上記キャップとの間に置かれかつ
それらの間で燃料を密閉するために備えられるガスケッ
トと、上記キャップに上記ガスケットを取り付けるため
の手段と、上記ガスケットを貫通して上記燃料タンクを
通気させる手段とを備える。

１つの形式では、上記ガスケットは、円形の内周面と
円形の外周面と、上記キャップと係合可能な上面と、上
記補給孔の上記上側リムと係合可能な下面とを有する環
状部材を備えるとともに、上記通気手段は、上記内外周
面間を連通しかつ上記ガスケットを貫通して形成された
通路を備える。他の形式では、上記環状ガスケットは、
平らな形状であり、上記通路から離れて燃料を偏らせる
ように機能するバッフル（buffle）部材と一体となって
いる。従って、上記ガスケット・バッフル部材は、上記
キャップと上記補給孔の上側リムとの間で燃料を密閉す
るように備えられるのみならず、上記燃料タンクを通気
させるための便利な手段としても備えられるような一部
品を構成する。上記バッフルは、上記キャップから下方
に突出するドーム形状の部材を有し、該ドーム形状の部
材は、上記ドーム形状の部材と上記キャップとの間に通
気室を形成するのが好ましい。上記ガスケットを貫通し
て形成された上記通気通路に順に連通する上記通気室内
に上記ドーム形状のバッフル部材を貫通して延びる少な
くとも１つの通気開口によって通気がなされる。上記通
路は、上記キャップと補給孔とそれから大気との間でね
じで互いに連結されている無負荷軸受側又は面（non−l
oad bearing side or face）の異なったねじ角によって
形成されたギャップ又は開口に順に通じている。

一部品のガスケット・バッフル部材は、上記キャップ
から下方に突出する支持ポストによって上記キャップの
内側に取り付けられている。上記キャップは、該キャッ
プと一体的な上端部と、上記ドーム形状のバッフル部材
を受け入れて固定するようになった下端部とを有する。

上記燃料キャップは、又、上記バッフル部材の下方に
上記支持ポストに取り付けられたスプラッシ・ガードを
有する。上記スプラッシ・ガードは、上記支持ポースト
に連結された頂点（apex）を有する円形でドーム形状の
円板部材を備えることが好ましい。

よって、上記燃料キャップは、燃料タンク用補給孔の
端部を閉じるためのカバーを備えるだけでなく、上記キ
ャップのガスケットを貫通して直接的に上記燃料タンク
を通気させる便利な方法を備えるものである。

実施例図面を参照して、第１図は大略番号１で示される、芝
刈り機のような芝生や庭園用具に関連して使用される小
さな内燃機関を示している。エンジン１は立軸形のもの
であり、シリンダー３の中にあるピストン（図示せず）
に連結したクランクシャフト２および回転するエアーフ
ィルター・スクリーン４を備えている。シリンダー３の
ためのオイルは、オイルフィルターキャップを取り外す
ことで補充されるオイル・サンプ５の中に収容される。
エンジン１はまたエアークリーナ７と、補給孔９を通っ
て燃料が補充される燃料タンク８と、後述されるキャッ
プ組立品10とを備えている。燃料タンク８はエンジン１
の全体重量を減らすプラスチック材料から構成される。
エンジン１または垂直に引く始動ロープ（図示せず）に
連結したオプショナルハンドル11と、可動可能に取り付
けられたエンジン回転数制御レバー12とを備えており、
該レバー12は、エアークリーナ７と燃料タンク８の間に
ありかつエンジン１より突出している一端部と、エンジ
ン１の回転数を制御するためエンジン１のキャブレータ
に連結した他端とを備えている。遠隔速度制御ケーブル
13は、エンジン回転数制御レバー12を回動または移動さ
せることによりエンジン１の速度を制御するために芝刈
機のような芝生や庭園用具に典型的に使用される。

第２から４図を参照して、燃料タンクのためのキャッ
プ組立品の10がさらに詳しく示されている。上述したよ
うに、タンク８は内燃機関に組み合わされており、正確
に言えば、ガソリンを収容するのに使用される。補給孔
９はタンク８より上方へ突出しており、外側表面に形成
されたおねじ15を持つ大略円形の上側リム14を備えてい
る。

キャップ組立品10は、カバープレート17および一体的
に大略円形に垂れ下がった下側リムまたはフランジ18か
ら構成された大略カップ形状のキャップまたはボディ16
を備えている。下側リム18の内面に複数のめねじ19が形
成されており、上記めねじ19はおねじ15とねじで互いに
連結しており、それによって、補給孔９にキャップ組立
品10がねじ込まれる。おねじ15およびめねじ19が図示さ
れているけれども、補給孔９に取り外すことのできるキ
ャップ組立品10をかみ合わせるというような他の方法も
キャップ10と補給孔９の間の相対的なかみ合わせを行う
ために使える。キャップ16はまた円周方向に間隔をあけ
た複数のへこみ20を備えている。該へこみ20は下側リム
18の外面の回りに配置されており、これらのへこみ20
は、補給孔９にキャップ組立品10をねじ込むとき、使用
者の指のために滑らない握り部をなす。

一部品のガスケット・バッフル部材21が、キャップ16
の中に取り付けられる。上記部材21のガスケット部22
は、円形の内周面23と、外周面24と、キャップ16のカバ
ープレート17に係合可能な上面25と補給孔９の上側リム
14に係合可能な下面26とを有する平らな環状部材を備え
ている。よって、上記部材21のガスケット部22は、キャ
ップ16と補給孔９の間のねじ連結部分においてこれらの
部分を密閉するのに役立つ。

上述したように、部材21は、また、ガスケット部22と
一体的に形成されたバッフル部27を備えている。バッフ
ル部27は、カパープレート17の下面から間隔をあけて離
れた頂点を保持して該下面との間に通気室28を形成する
ドーム形状の部材を備えている。部材21は、カバープレ
ート17から下方に突出しその中央に位置した支持ポスト
29の手段によってキャップ16の下側に取付けられる。ポ
スト29はカバープレート17と一体となった上端部および
その上端部より小さい直径の反対側下端部30とを備えて
いる。この下端部30は肩31によりポスト29の上端部に連
結されている。バッフル部27は、順に、ポスト29の下端
部30を摩擦をもって受け入れるためその頂上に形成され
た開口32を有している。第３図においてもっとも良く示
されるように、部材21は、ガスケット部22がカバープレ
ート17の下側に密接して隣接した状態で、バッフル部27
がポスト29の肩31に対して接するように位置決めされて
いる。

燃料タンク８を通気させる手段として、キャップ組立
品10は、ガスケット部22を貫通して形成される１対の通
路と共にバッフル部27に形成される複数の開口33〜36を
備えている。第２図にもっともよく示すように、開口3
3,34と35,36とは、中心穴32と一直線にかつ直径方向で
互いに発対側に形成されている。開口35と36は、開口33
と34より少し大きく、バッフル部27を通る主要な通気機
能をもたらせる。第４図に示されるように、開口33〜36
はタンク８の内部と穴のあいた通気室28の間を連通して
いる。この通気室28は、ひいては、ガスケット部22を貫
通して形成された通路37に連通している。通路37は、ガ
スケット部22の内周面および外周面23,24間を連通させ
ており、ガスケット部22の上面25に対して半円筒形状に
開いている。故に通路37は、通気室28とねじ15,19の間
を連通させている。ねじ15,19は補給孔９にキャップ組
立品10をかみ合わせる手段を備えているけれども、ねじ
15,19はそれらの間に気密シールを備えてはいない。そ
のかわり、ねじ15,19は、ねじ15,19の無負荷軸受け側又
は面において異なるねじ角（thread angles）によって
形成されたギャップを形成するため第４図によく示され
た方法で僅かに修正されているのこ歯型（buttress）の
ものである。従って、このねじが互いにかみ合うことに
より、第４図に番号無しの矢印で示されるように、燃料
タンク８に必要とされる通気機能を備えるためにガスが
漏れるとともにおよび圧力が除去されるようになってい
る。第２図に最も良く示されるように、部材21のガスケ
ット部22に形成された２つの通路37があり、それらは各
々、互いに直径方向反対側に位置しかつ開口32〜36の中
心を通る線とほぼ90度をなすように位置している。

部材21は、キャップ組立品10と補給孔９との間で必要
な密閉機能を備えるために、ゴムのような弾力性および
圧縮可能な材料から構成される。しかしながら、上述し
たように、通路37は半円筒状に形つくられており、それ
ゆえに、第４図に最もよく示されるように、補給孔９に
ねじ込まれるキャップ16によりガスケット部32が圧縮さ
れるとき、通路37を閉じる程度まで通路37がつぶされた
り又は圧縮されたりしない。このことを達成するため
に、各通路37は切欠38（第２図参照）を備える。この切
欠38は、補給孔９の上側リム14に対してガスケット部22
が密閉されるとき、通路37の回りで材料が必ず十分に移
動しないようにするものである。それゆえに、燃料タン
ク８の通気はガスケット22を通して達成される。燃料が
通路37に入るのを妨げるのを助けるために、バッフル部
27は燃料を通路37から離すように偏らせるようにしてい
ることも注目に値する。また、燃料は開口33〜36のいず
れかを通って通気室28に入るが、そのドーム形状は燃料
が通路37から離れて排出されるのを助けるように作用す
るということも注目すべきである。

さらに、跳ねた燃料が通気室28に入るのを妨げるのを
助けるように、キャップ組立品10は、部材21のバッフル
部27の下にポスト29の下端部30に取り付けられたスプラ
ッシ・ガード39を備えている。スプラッシ・ガード39
は、ポスト29の下端部30を受け入れるためのその頂点に
形成された中心開口41を有する円形のドーム形状をした
円板部材40を備えている。下端部30は、それにスプラッ
シ・ガード39と部材21とを固定するために42の部分でハ
ンマーで頭を打って広げるようにしている（peened）。
円板部材40の直径は部材21の直径より小さいゆえに、ス
プラッシ・ガード39は、バッフル部材27にある大きい開
口35,36を通って通気室28内に燃料が飛び散るのを妨げ
るように主として作用する。また、ドーム形状の円板部
材40およびバッフル部材27が通気室28に入るかもしれな
い燃料が通路37から離れて効果的に排出されてタンク８
に戻るように上記部材の壁部が互いに広がるように、配
置されている。

本発明のキャップ組立品10は、効果的に燃料タンク８
を閉じて液体燃料を燃料の蒸発ガスから分離する部分で
かつ移動しない部分を有する安価な構成である。キャッ
プ組立品10により既存のエンジンの燃料タンクを改造す
ることができるのと同様に、上記組立品10を新エンジン
に備えることもできる。

本発明の種々の実施様式は、本発明としてみなされた
要旨を詳しく指摘し明確に請求している特許請求の範囲
の範囲内にあるものとして考えられる。

【図面の簡単な説明】第１図は本発明にかかる燃料タンク組立品を組み入れた
内燃機関の斜視図、第２図は本発明にかかる上記燃料タ
ンクの組立品の構成部品を示す拡大分解斜視図、第３図
は上記燃料タンクの補給孔から取り外したキャップを示
す第２図の３−３線の平面を通って切断された上記組立
品の拡大分解断面図、第４図は上記燃料タンクを閉じる
ため上記補給孔にねじ込まれた上記キャップを示す横断
面図である。１……エンジン、２……クランクシャフト、３……シリ
ンダー、４……エアフィルタースクリーン、５……オイ
ル・サンプ、６……オイルフィラーキャップ、７……エ
アークリーナ、８……燃料タンク、９……補給孔、10…
…キャップ組立品、11……オプショナルハンドル、12…
…レバー、13……ケーブル、14……上側リム、15……お
ねじ、16……キャップ、17……カバープレート、18……
下側リム、19……めねじ、20……へこみ、21……ガスケ
ット・バッフル部材、22……ガスケット部、23……内周
面、24……外周面、25……上面、26……下面、27……バ
ッフル部、28……通気室、29……支持ポスト、30……下
端部、31……肩、32……開口、33,34,35,36……開口、3
7……通路、38……切欠、39……スプラッシ・カード、4
0……円板部材、41……中心開口。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭54−117525（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】燃料タンクの開口を閉じるためのキャップ
組立品であって、カバープレートと、該カバープレートから下方に延びて
垂れ下がるフランジとを有する大略カップ形状のキャッ
プと、上記カバープレートに取り付けられ、かつ内周面及び外
周面と、上記カバープレートに係合可能な上面と、該上
面に反対側の下面とを有する環状部材を有するガスケッ
トと、上記ガスケットに設けられかつ上記ガスケットを通して
燃料の蒸発ガスを排出させ、かつ上記内外周面間を連通
させかつ上記ガスケットを貫通して形成された通路を有
する通気手段と、上記通路に連通して上記外周面に形成される切欠と、を備えたことを特徴とするキャップ組立品。
【請求項２】さらに、上記通路から離れて燃料を偏らせ
るため上記キャップに連結されたバッフル部を備えた、
請求項１記載のキャップ組立品。
【請求項３】上記バッフル部は、上記カバープレートか
ら離れかつ上記カバープレートとの間に通気室を形成す
るドーム形状の部材を備え、該ドーム形状の部材は該部
材を貫通する少なくとも１つの通気開口を有する、請求
項２記載のキャップ組立品。
【請求項４】さらに、上記バッフル部の下方で上記キャ
ップに取り付けられた円形でドーム形状のスプラッシ・
ガードを有する、請求項３記載のキャップ組立品。
【請求項５】上記カバープレートは、該カバープレート
から下方に突出したポストを有し、上記スプラッシ・ガ
ードは上記ポストに取り付けられる、請求項４記載のキ
ャップ組立品。
【請求項６】上記切欠は、上記ガスケットを取り付けた
上記キャップにより上記燃料タンクの開口が密閉された
とき、上記通気手段を介してなされる上記燃料タンクの
通気を確保するように上記通路の回りの材料の変形を防
止する、請求項１ないし５のいずれかに記載のキャップ
組立品。