JP2636993B2 - 透明耐熱射出成形品の製造方法 - Google Patents

透明耐熱射出成形品の製造方法

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JP2636993B2
JP2636993B2 JP30531991A JP30531991A JP2636993B2 JP 2636993 B2 JP2636993 B2 JP 2636993B2 JP 30531991 A JP30531991 A JP 30531991A JP 30531991 A JP30531991 A JP 30531991A JP 2636993 B2 JP2636993 B2 JP 2636993B2
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勉 麻生
雄介 森田
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明耐熱射出成形品の製
造方法、特には電子レンジなどに用いられる透明な耐熱
プラスチック容器や加熱殺菌、ホットフィルが可能な透
明耐熱容器ならびにスイッチボタンなどのように透明性
が必要とされる電気関係部品、自動車関係部品などの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレート(以下PB
Tと略記する)樹脂は耐熱性、耐摩耗性、耐候性にすぐ
れるなどそのバランスのとれた物性とエンジニアリング
・プラスチックとしては比較的安価であるということか
ら電気関係部品、自動車関係部品などによく使用されて
いるが、最近ではその耐熱性の良さから電子レンジ用の
食品包装用途にも使用されるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このPBT樹
脂を射出成形して得られる成形品はPBT樹脂の結晶化
速度が非常に速いためにすべて不透明なものになるとい
う欠点がある。例えばこのPBT樹脂の射出成形で得ら
れるスイッチボタンなどはある程度光を透過することが
要求されるために透明性が要求される場合があり、電子
レンジ容器も不透明では中身が見えなくなるので、これ
らについては透明な成形品を得ることが要望されてお
り、これについてはこれらの用途とは別にバランスのと
れた物性をもつPBT樹脂の射出成形品に透明性をもた
せることはその用途を広げるうえにも有利とされるの
で、この透明化が強く望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決した透明耐熱成形品の製造方法に関するもので
あり、これは少なくとも1種のPBT系樹脂40〜10
0重量部と少なくとも1種の結晶性ポリエチレンテレフ
タレート(以下PETと略記する)系樹脂60〜0重量
部(好ましくは60〜10重量部)とよりなる樹脂組成
物(ただし、PBT単独重合体100重量部を除く)を
射出成形し、成形金型内で急冷あるいは徐冷するか、少
なくとも1種のPBT系樹脂10〜40未満重量部と少
なくとも1種の結晶性PET系樹脂90〜60を超える
重量部とよりなる樹脂組成物を射出成形し、成形金型内
で徐冷するかあるいは成形金型内で急冷した後アニール
を行うか、または少なくとも1種のPBT系樹脂60〜
100重量部と少なくとも1種の非晶性PET系樹脂4
0〜0重量部とよりなる樹脂組成物(ただし、PBT単
独重合体100重量部を除く)を射出成形し、成形金型
内で急冷あるいは徐冷するか、少なくとも1種のPBT
系樹脂10〜60未満重量部と少なくとも1種の非晶性
PET系樹脂90〜40を超える重量部とよりなる樹脂
組成物を成形金型内で徐冷するかあるいは成形金型内で
急冷した後アニールを行った後、樹脂組成物の冷結晶化
温度以上でかつ用いた樹脂のうち融点の低い方の樹脂の
融点よりも低い温度に加熱調整された金型内で加熱する
ことを特徴とするものである。
【0005】すなわち、本発明者らは透明性にすぐれて
おり、かつ耐熱性もすぐれている成形品の射出成形によ
る製造方法について種々検討し、特に配合割合と成形金
型内での冷却方法及びアニールの必要性の関係について
具体的に検討した結果、少なくとも1種のPBT系樹脂
40〜100重量部と少なくとも1種の結晶性PET系
樹脂60〜0重量部とよりなる樹脂組成物(ただし、P
BT単独重合体100重量部を除く)の場合、成形金型
内での成形品の冷却を急冷とするか徐冷とし、少なくと
も1種のPBT系樹脂10〜40未満重量部と少なくと
も1種の結晶性PET系樹脂90〜60を超える重量部
とよりなる樹脂組成物の場合、成形金型内での成形品の
冷却を徐冷とするか、急冷した後アニールを行い、さら
に少なくとも1種のPBT系樹脂60〜100重量部と
少なくとも1種の非晶性PET系樹脂40〜0重量部と
よりなる樹脂組成物(ただし、PBT単独重合体100
重量部を除く)の場合、成形金型内での成形品の冷却を
急冷とするか徐冷とし、少なくとも1種のPBT系樹脂
10〜60未満重量部と少なくとも1種のPET系樹脂
90〜40を超える重量部とよりなる樹脂組成物の場
合、成形金型内での冷却を徐冷とするか急冷後にアニー
ルを行ったのち、ついでこの成形品を加熱金型で加熱す
ればPBT系樹脂組成物から透明で耐熱性のよい成形品
を得ることができることを見出し、この成形金型による
冷却方法、アニール方法、加熱金型による加熱方法につ
いての研究を進めて本発明を完成させた。なお、ここで
冷結晶化温度とはDSC曲線に表れる結晶性樹脂が結晶
化しはじめる温度をいい、透明性はJIS K7105
に準じて測定されるヘーズを基準とし、ここではヘーズ
50%以下を透明とした。以下にこれをさらに詳述す
る。
【0006】
【作用】本発明で用いられるPBT系樹脂はその単独重
合体および共重合体であり、PET系樹脂とはその単独
重合体及び共重合体である。本発明はPBT系樹脂組成
物の射出成形によって透明耐熱成形品を製造する方法に
関するものであり、これは少なくとも1種のPBT系樹
脂40〜100重量部と少なくとも1種の結晶性PET
系樹脂60〜0重量部(好ましくは60〜10重量部)
とよりなる樹脂組成物(ただし、PBT単独重合体10
0重量部を除く)を射出成形し、成形金型内で急冷ある
いは徐冷するか、少なくとも1種のPBT系樹脂10〜
40未満重量部と少なくとも1種の結晶性PET系樹脂
90〜60を超える重量部とよりなる樹脂組成物を射出
成形し、成形金型内で徐冷するかあるいは成形金型内で
急冷した後アニールを行うか、または少なくとも1種の
PBT系樹脂60〜100重量部と少なくとも1種の非
晶性PET系樹脂40〜0重量部とよりなる樹脂組成物
(ただし、PBT単独重合体100重量部を除く)を射
出成形し、成形金型内で急冷あるいは徐冷するか、少な
くとも1種のPBT系樹脂10〜60未満重量部と少な
くとも1種の非晶性PET系樹脂90〜40を超える重
量部とよりなる樹脂組成物を成形金型内で徐冷するかあ
るいは成形金型内で急冷した後アニールを行った後、つ
いで加熱金型内で加熱し結晶化して透明で耐熱性の成形
品を得ることを要旨とするものである。
【0007】本発明において用いられる樹脂組成物は少
なくとも1種のPBT系樹脂40〜100重量部と少な
くとも1種の結晶性PET系樹脂60〜0重量部とから
なる合計が100重量部(ただし、PBT単独重合体1
00重量部を除く)、あるいは少なくとも1種のPBT
系樹脂10〜40未満重量部と少なくとも1種の結晶性
PET系樹脂90〜60を超える重量部とからなる合計
が100重量部、あるいは少なくとも1種のPBT系樹
脂60〜100重量部と少なくとも1種の非晶性PET
系樹脂40〜0重量部とからなる合計が100重量部
(ただし、PBT単独重合体100重量部を除く)、あ
るいは少なくとも1種のPBT系樹脂10〜60未満重
量部と少なくとも1種の非晶性PET系樹脂90〜40
を超える重量部とからなる合計が100重量部のもので
あり、より具体的には、 (a)1種のPBT系樹脂40〜100重量部と1種の
結晶性PET系樹脂60〜0重量部とからなる合計の樹
脂量が100重量部(ただし、PBT単独重合体100
重量部を除く)、または (b)1種のPBT系樹脂0〜99重量部とこれよりも
結晶化速度の遅い1種のPBT系樹脂100〜1重量部
とからなる合計の樹脂量が100重量部(ただし、PB
T単独重合体100重量部を除く)、または (c)PBT系樹脂と結晶性PET系樹脂から3種類以
上を選び、全体としてPBT系樹脂40〜100重量部
と結晶性PET系樹脂60〜0重量部とからなる合計の
樹脂量が100重量部からなるもの、あるいは (d)1種のPBT系樹脂10〜40未満重量部と1種
の結晶性PET系樹脂90〜60を超える重量部からな
る合計の樹脂量が100重量部、 (e)PBT系樹脂と結晶性PET系樹脂から3種類以
上を選び、全体としてPBT系樹脂10〜40未満重量
部と結晶性PET系樹脂90〜60を超える重量部とか
らなる合計の樹脂量が100重量部からなるもの、ある
いは (f)1種のPBT系樹脂60〜100重量部と1種の
非晶性PET系樹脂40〜0重量部とからなる合計の樹
脂量が100重量部(ただし、PBT単独重合体100
重量部を除く)、または (g)1種のPBT系樹脂0〜99重量部とこれよりも
結晶化速度の遅い1種のPBT系樹脂100〜1重量部
とからなる合計の樹脂量が100重量部(ただし、PB
T単独重合体100重量部を除く)、または (h)PBT系樹脂とPET系樹脂から3種類以上を選
び、全体としてPBT系樹脂60〜100重量部と非晶
性PET系樹脂40〜0重量部とからなる合計の樹脂量
が100重量部からなるもの、あるいは (i)1種のPBT系樹脂10〜6未満重量部と1種
の非晶性PET系樹脂90〜40を超える重量部とから
なる合計の樹脂量が100重量部、または (j)PBT系樹脂と非晶性PET系樹脂から3種類以
上を選び、全体としてPBT系樹脂10〜60未満重量
部と非晶性PET系樹脂90〜40を超える重量部とか
らなる合計の樹脂量が100重量部からなるもので、こ
れらのうち少なくとも1つは結晶性の樹脂であるものと
される。
【0008】本発明においてこの樹脂組成物は射出成形
により成形品に成形されるのであるが、前記したように
少なくとも1種のポリブチレンテレフタレート系樹脂4
0〜100重量部と少なくとも1種の結晶性PET系樹
60〜0重量部(好ましくは60〜10重量部とよ
りなる樹脂組成物(ただし、PBT単独重合体100重
量部を除く)を射出成形し、成形金型内で急冷あるいは
徐冷するか、少なくとも1種のPBT系樹脂10〜40
未満重量部と少なくとも1種の結晶性PET系樹脂90
〜60を超える重量部とよりなる樹脂組成物を射出成形
し、成形金型内で徐冷するかあるいは成形金型内で急冷
した後アニールを行うか、または少なくとも1種のPB
T系樹脂60〜100重量部と少なくとも1種の非晶性
PET系樹脂40〜0重量部とよりなる樹脂組成物(た
だし、PBT単独重合体100重量部を除く)を射出成
形し、成形金型内で急冷あるいは徐冷するか、少なくと
も1種のPBT系樹脂10〜60未満重量部と少なくと
も1種の非晶性PET系樹脂90〜40を超える重量部
とよりなる樹脂組成物を成形金型内で徐冷するかあるい
は成形金型内で急冷した後アニールをするのであるが、
このようにして作られた透明な成形品はついで加熱金型
での加熱により結晶化して目的とする透明耐熱性の成形
品とされる。
【0009】この樹脂組成物はそのPET系樹脂の割合
が増加すると、後段の加熱金型内での加熱により白化し
易くなるので、この場合には成形金型内での冷却を急冷
とせず、徐冷とするか、成形金型から取り出したのちア
ニールすることがよい。この徐冷は冷却金型の温度が使
用する樹脂のうち最も低いガラス転移点より低い温度で
あると徐冷の効果が期待できず、使用する樹脂のうち最
も高いガラス転移点以上〔PBT系樹脂(PBT単独重
合体は除く)100重量部の場合、最も低い冷結晶化温
度以上〕とすると結晶化が進みすぎて成形品が白化して
しまうので、これは使用する樹脂のうち最も低いガラス
転移点以上で、かつ使用する樹脂のうち最も高いガラス
転移点〔PBT系樹脂(PBT単独重合体は除く)10
0重量部の場合、最も低い冷結晶化温度〕より低い温度
とすることが必要とされる。
【0010】また、このアニールについてはこのアニー
ル温度は使用する樹脂のうち最も低いガラス転移点より
低くするとアニール効果がないので使用する樹脂のうち
最も低いガラス転移点以上とする必要があるし、これを
使用する樹脂のうちの最も高いガラス転移点〔PBT系
樹脂(PBT単独重合体は除く)100重量部の場合、
最も低い冷結晶化温度以上〕とすると樹脂組成物の結晶
化が急激に進んでシートが不透明となるので、使用する
樹脂のうちの最も低いガラス転移点以上で、かつ使用す
る樹脂のうちの最も高いガラス転移点〔PBT系樹脂
(PBT単独重合体は除く)100重量部の場合、最も
低い冷結晶化温度〕よりも低い温度とする必要がある。
【0011】なお、このアニールとは樹脂組成物を冷却
後にある一定の温度に加温して一定時間置くことであ
り、これは徐冷したあとアニールしてもよいが、ここに
インラインとは成形品を製造する装置のライン上に乾燥
炉、金型、温水等を設置してアニールを行なうことをい
い、オフラインとは成形品を製造してから乾燥機等に一
定温度で一定時間放置することである。
【0012】なお、この成形金型による冷却方法、金型
から取出し後のアニールと加熱金型での加熱後の透明性
は表1、2に示したとおりであり、結晶性PETと非晶
性PETを使用した場合の違いは表3に示したとおりで
あったが、本発明に用いられるPBT系樹脂は射出成形
用であることからMI値が30以上のものとすることが
望ましい。
【0013】
【表1】
【表2】
【表3】
【0014】上記したように射出成形され、冷却、必要
に応じ徐冷、アニールされた透明な成形品はついで加熱
金型での加熱により結晶化されて目的とする透明耐熱成
形品とされるのであるが、この加熱金型は冷却金型と同
じ形のものとすればよくその寸法は冷却金型での成形品
の成形収縮、加熱金型内での成形品の熱膨張と結晶化に
よる収縮さらには加熱金型の熱膨張を考慮して定めれば
よい。また、この加熱金型の温度は樹脂組成物の冷結晶
化温度より低いと金型内での結晶化が進みにくくなり、
これをここに使用する樹脂組成物を構成する樹脂のうち
の融点の低い樹脂の融点よりも高い温度とすると成形品
が融解してしまうので、これは樹脂組成物の冷結晶化温
度以上で、使用される樹脂のうち最も融点の低い樹脂の
融点より低い温度に加熱調整することが必要とされ、こ
れによれば目的とする成形品を透明で耐熱性の高いもの
として得ることができる。
【0015】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例をあげるが、
例中における透明性、耐熱性の評価はつぎの基準による
ものである。 (透明性) ○…ヘーズ50%以下 ×…ヘーズ50%超 (耐熱性) ○…変形なし ×…変形する 実施例1 PBT樹脂・ジュラネックス300FP[ポリプラスチ
ックス(株)製商品名]、PBT共重合樹脂・ジュラネ
ックス200JP[ポリプラスチックス(株)製商品
名]およびPET樹脂・ダイヤナイトPA−50[三菱
レイヨン(株)製商品名]を表1に示した割合で混合
し、これを射出成形機・J50E−C5Aタイプ(日本
製鋼所社製商品名)に供給し、1番厚い部分が1.0m
mのカップの金型を取りつけて急冷して成形した後、こ
の冷却金型と同じ形状で表1に示した温度に加熱した加
熱金型で加熱し、得られたカップの透明性、140℃の
オーブンに30分間放置したものの耐熱性をしらべたと
ころ、表4に示したとおりの結果が得られた。
【0016】
【表4】
【0017】実施例2 PBT樹脂・ジュラネックス2002[ポリプラスチッ
クス社製商品名]のペレット50重量部と非晶性PET
樹脂・FFS−30M[鐘紡(株)製商品名]のペレッ
ト50重量部とからなる樹脂組成物を直径50mmφの
同方向二軸押出機に供給し、コンパウンディングしたも
のを、1番厚い部分が2.8mmの照光スイッチボタン
4個取りの金型を取りつけた射出成形機・J50E−C
5Aタイプ(前出)に供給し、金型の温度を表2に示し
たように変化させて成形したのち、この冷却金型と同じ
形状の140℃に加熱調整された金型で加熱を行ない、
得られた照光スイッチの透明性と、140℃に温度設定
をしたオーブン中で30分間放置したものの耐熱性をし
らべたところ、表5に示したとおりの結果が得られた。
【0018】
【表5】
【0019】実施例3 PBT樹脂・ジュラネックス2002(前出)のペレッ
ト40重量部と非晶性PET樹脂・FFS−30M(前
出)のペレット60重量部とからなる樹脂組成物を直径
50mmφの同方向二軸押出機に供給し、コンパウンデ
ィングしたものを、1番厚い部分が4.0mmの照光ス
イッチボタン4個取りの金型を取りつけた射出成形機・
J50E−C5Aタイプ(前出)に供給し、急冷して成
形し、この成形品をオーブンの温度を表3のように変え
て50時間アニールしたのち、冷却金型と同じ形状の1
40℃に加熱調整された金型内で加熱し、得られた照光
スイッチボタンの透明性と、140℃に設定されたオー
ブン中に30分間放置したのちの耐熱性をくらべたとこ
ろ、表6に示したとおりの結果が得られた。
【0020】
【表6】
【0021】
【発明の効果】本発明は透明耐熱成形品の製造方法に関
する物で、これは前記したように少なくとも1種のポリ
ブチレンテレフタレート系樹脂40〜100重量部と少
なくとも1種の結晶性PET系樹脂60〜10重量部と
よりなる樹脂組成物(ただし、PBT単独重合体100
重量部を除く)を射出成形し、成形金型内で急冷あるい
は徐冷するか、少なくとも1種のPBT系樹脂10〜4
0未満重量部と少なくとも1種の結晶性PET系樹脂9
0〜60を超える重量部とよりなる樹脂組成物を射出成
形し、成形金型内で徐冷するかあるいは成形金型内で急
冷した後アニールを行うか、または少なくとも1種のP
BT系樹脂60〜100重量部と少なくとも1種の非晶
性PET系樹脂40〜0重量部とよりなる樹脂組成物
(ただし、PBT単独重合体100重量部を除く)を射
出成形し、成形金型内で急冷あるいは徐冷するか、少な
くとも1種のPBT系樹脂10〜60未満重量部と少な
くとも1種の非晶性PET系樹脂90〜40を超える重
量部とよりなる樹脂組成物を成形金型内で徐冷するかあ
るいは成形金型内で急冷した後アニールを行った後、こ
れを加熱金型内で加熱し結晶化させることを特徴とする
ものであるが、これによれば、加熱殺菌、ホットフィル
などが可能である透明で耐熱性のよいプラスチック成形
品を容易に得ることができるという有利性が与えられ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂40〜100重量部と少なくとも1種の結
    晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂60〜0重量部
    とよりなる樹脂組成物(ただし、ポリブチレンテレフタ
    ート単独重合体100重量部を除く)を射出成形し成形
    金型で冷却して透明な成形品としたのち、樹脂組成物の
    冷結晶化温度以上でかつ用いた樹脂のうち最も融点の低
    い樹脂の融点よりも低い温度に加熱調整された金型内で
    加熱することを特徴とする透明耐熱射出成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1種のポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂60〜100重量部と少なくとも1種の非
    晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂40〜0重量部
    とよりなる樹脂組成物(ただし、ポリブチレンテレフタ
    レート単独重合体100重量部を除く)を射出成形し成
    形金型内で冷却して透明な成形品としたのち、樹脂組成
    物の冷結晶化温度以上でかつ用いた樹脂のうち最も融点
    の低い樹脂の融点よりも低い温度に加熱調整された金型
    内で加熱することを特徴とする透明耐熱射出成形品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 成形金型内での成形品の冷却を、成形金
    型の温度を使用する樹脂のうち最も低いガラス転移点以
    上で、使用する樹脂のうち最も高いガラス転移点よりも
    低い温度〔ただし、ポリブチレンテレフタレート系樹脂
    (ポリブチレンテレフタレート単独重合体を除く)10
    0重量部の場合はポリブチレンテレフタレート系樹脂の
    最も低いガラス転移点以上で最も低い冷結晶化温度より
    も低い温度〕として徐冷する請求項1または2に記載し
    た透明耐熱射出成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種のポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂10〜40重量部未満と少なくとも1種の
    結晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂90〜60重
    量部を超える量とよりなる樹脂組成物を射出成形時に、
    冷却金型の温度を使用する樹脂のうち最も低いガラス転
    移点以上で、使用する樹脂のうち最も高いガラス転移点
    よりも低い温度〔ただし、ポリブチレンテレフタレート
    系樹脂(ポリブチレンテレフタレート単独重合体を除
    く)100重量部の場合にはポリブチレンテレフタレー
    ト系樹脂の最も低いガラス転移点以上で最も低い冷結晶
    化温度よりも低い温度〕として徐冷して成形したのち、
    樹脂組成物の冷結晶化温度以上でかつ用いた樹脂のうち
    最も融点の低い樹脂の融点よりも低い温度に加熱調整さ
    れた金型内で加熱することを特徴とする透明耐熱射出成
    形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも1種のポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂10〜40重量部未満と少なくとも1種の
    結晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂90〜60重
    量部を超える量とよりなる樹脂組成物を急冷にて射出成
    形し、得られた成形品を使用する樹脂のうち最も低いガ
    ラス転移点以上で、使用する樹脂のうち最も高いガラス
    転移点よりも低い温度〔ただし、ポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂(ポリブチレンテレフタレート単独重合体
    を除く)100重量部の場合にはポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂の最も低いガラス転移点以上で最も低い冷
    結晶化温度よりも低い温度〕でオフラインで1分〜50
    0時間アニールするか、成形品製造のオンラインでアニ
    ールしたのち、樹脂組成物の冷結晶化温度以上で用いた
    樹脂のうち最も融点の低い樹脂の融点よりも低い温度に
    加熱調整された金型内で加熱することを特徴とする透明
    耐熱射出成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 成形金型内での冷却を急冷とする請求項
    1または2に記載した透明耐熱成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも1種のポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂10〜60重量部未満と少なくとも1種の
    非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂90〜40重
    量部を超える量とよりなる樹脂組成物を射出成形時に、
    冷却金型の温度を使用する樹脂のうち最も低いガラス転
    移点以上で、使用する樹脂のうち最も高いガラス転移点
    よりも低い温度〔ただし、ポリブチレンテレフタレート
    系樹脂(ポリブチレンテレフタレート単独重合体を除
    く)100重量部の場合にはポリブチレンテレフタレー
    ト系樹脂の最も低いガラス転移点以上で最も低い冷結晶
    化温度よりも低い温度〕として徐冷して成形したのち、
    樹脂組成物の冷結晶化温度以上でかつ用いた樹脂のうち
    最も融点の低い樹脂の融点よりも低い温度に加熱調整さ
    れた金型内で加熱することを特徴とする透明耐熱射出成
    形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも1種のポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂10〜60重量部未満と少なくとも1種の
    非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂90〜40重
    量部を超える量とよりなる樹脂組成物を急冷にて射出成
    形し、得られた成形品を使用する樹脂のうち最も低いガ
    ラス転移点以上で、使用する樹脂のうち最も高いガラス
    転移点よりも低い温度〔ただし、ポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂(ポリブチレンテレフタレート単独重合体
    を除く)100重量部の場合にはポリブチレンテレフタ
    レート系樹脂の最も低いガラス転移点以上で最も低い冷
    結晶化温度よりも低い温度〕でオフラインで1分〜50
    0時間アニールするか、成形品製造のオンラインでアニ
    ールしたのち、用いた樹脂のうち最も融点の低い樹脂の
    融点よりも低い温度に加熱調整された金型内で加熱する
    ことを特徴とする透明耐熱射出成形品の製造方法。
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