JP2635707B2 - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース

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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は口腔内鑢工具のための歯科用ハンドピースに
して、工具シャフトは回転及び軸線運動を阻止させてお
り、その際加振装置が歯科用ハンドピースに設けられて
おり、加振装置は工具シャフトに工具軸線に対して横の
成分を有する振動を行わせるものに関する。
（従来の技術） そのような歯根孔鑢は米国特許明細書4571183号及び
***国特許公開公報3337367から公知である。米国特許
明細書による鑢は鑢軸線に対して横方向と鑢軸線に沿う
方向との組合された振動を印加される。***国特許公開
公報による装置での振動は米国特許明細書4330278号又
はフランス国特許明細書2505172号によって発生されか
つ完全に特定はされないが、しかしハンドピースの幾何
学的構成に基づいて常に工具の顕著な縦振動が生じる。
そのような鑢工具の外に振動する回転運動によって作
用される装置が公知であり、これは場合によっては軸線
方向に往復するストローク運動が重ねられ得る。この運
動の振幅は上記の鑢工具の場合よりも大きなオーダであ
る。鑢工具の固有の剛性によって湾曲した歯根孔内の全
ての孔壁範囲には達せずかつ洗浄は欠陥的にのみ実施さ
れる。孔中に細い鑢工具を拘束する際に鑢工具は振動運
動によって回転される。往復運動するストローク運動を
行う装置では歯根孔の底が突き通されて歯が失われると
いう危険がある。
冒頭に述べた方法による鑢工具ではこれらの欠点はあ
る程度生じていた。従来そのような工具は３〜20KHzの
振動数で附勢されていた。
その際欠点として鑢工具が容易に過負荷をかけられか
つ破損されることが生じた。歯根孔に進入される場合、
鑢工具の高い振動数にも係わらず、工具ホルダーからの
距離の増加にともなって振動振幅の減少が認められた、
即ち歯根孔の下方範囲内では不十分な洗浄効果しか得ら
れない。これに加えて工具は象牙質に食い込み、不所望
な孔を穿孔する。
人の歯の神経孔は種々の解剖学的な形態を有する。楕
円の横断面に至る種々の円形、頂点範囲における多数の
開口、相異なる長さの孔及び頂点範囲における横断面の
極端な収縮等がある。
（発明の課題） 本発明は歯科用ハンドピースであって、工具シャフト
が回転運動も軸線方向の運動を阻止されており、その際
加振装置がハンドピース内に設けられており、加振装置
は工具に工具軸線に対して横方向の運動を行わせて上記
の従来技術の欠点を有さず、全ての歯根孔形に好適であ
る歯科用ハンドピースを創造することを課題とする。
（課題の解決のための手段） 本発明によれば、上記課題は特許請求の範囲第１項の
上位概念による歯科用ハンドピースにおいて、鑢工具は
そのシャフト後端で小さな遊びをもって保持されかつそ
のシャフト前端によって等径横断面の筒状中空部を貫通
しており、その際この中空部は加振装置として歯科用ハ
ンドピース内に回転可能に支承された構造部分に設けら
れており、構造部分は例えばアンギュラードライブによ
って駆動可能であることによって解決される。
そのように検出された振動の振幅は歯根孔内で工具端
に向かって殆ど減少せずかつそれによって従来可能であ
ったよりも著しく改良された洗浄を可能にする。その上
鑢破壊及び象牙質への不所望の穿孔の危険が極端に減少
する。
加振構成部分は運転中略20000r.p.m.で回転する。そ
れにより高い振動数の駆動装置を備えた公知の装置より
安全である略1KHzの低い振動数が得られる。
本発明による装置によって驚くべき程度に良好に鑢工
具の近くに生ずる鑢工具に向けられる冷却−及び洗浄液
がこれを取り囲みこれに沿って鑢工具の端まで流下しか
つ歯根孔の拡大によって生じた残り粕を搬出する。
既に述べたように薬物投与の際には無条件に、鑢工具
の尖端が歯根孔の尖端を貫通することが阻止されねばな
らないが、鑢工具の尖端の高さは安全に達せられねばな
らないので、全ての孔が洗浄された拡幅されかつ続いて
完全に充填されることができるために、アングル部材頭
部における鑢工具の使用可能な作業長さを9mmまでに減
少させることができる調整可能な深さストッパを設けら
れている。
大抵の市販の鑢工具の全長21、25、及び28mmであり、
０〜9mmの間で深さ調整可能なストッパでは深さ12〜28m
mの神経孔が対象とされる。このことは行われる多くの
処理のために充分である。しかし勿論特別の場合のため
の追加の深さストッパが設けられることができる。
歯根孔の作業の際の困難性は頻繁な工具交換にあり、
その際正しい角度位置において小さくかつ処理困難な鑢
工具がアングルハンドピースの保持システムに装着され
ることが必要である。
本発明の構成においてこの理由から鑢のシャフトに多
数の球欠状凹部が設けられ、球欠状凹部は規則的にシャ
フトの周囲に分配され、球欠状凹部はクランプ機構のク
ランプボールと協働しかつ迅速クランプ装置によって半
径方向に移動可能である。好ましくは８つの球欠状凹部
及び２つのクランプボールが設けられている。
運転状態では球欠状凹部とクランプボールとの間に最
小遊びがあり、これは工具シャフトの記載の振動を可能
にする。
（実施例） 歯科用ハンドピースの頭部１に工具ホルダー２がねじ
止めされている。円筒状のクランプスリーブ８は４つの
ウエブ23によって工具ホルダー２を貫通しておりかつ２
部分から成る二重押圧蓋３、４とねじ結合している。円
錐状圧縮ばね５はクランプスリーブ８の凹部平面24が工
具ホルダー２に当接するまで上方へクランプ機構８、
４、３を押上げる。このクランプ位置において２つのク
ランプボール６がクランプスリーブ８によって最小の遊
びが残るまでに工具シャフト7bの球欠状凹部の内方へ向
かって押し込まれ、それによって工具シャフト7bの運動
が阻止される。
二重押圧蓋３、４を押下げると、クランプスリーブ８
の内面上のリング溝13がクランプボール６の高さに移動
する。その結果クランプボール６はリング溝13中を半径
方向外方に達して工具シャフト7bを解放する。
工具シャフト7bの球欠状凹部7aによって工具シャフト
7b、即ち即ちその尖端にある鑢工具18が各角度位置にク
ランプされることができる。
ハンドピースと固着されたこのクランプシステムは回
転する駆動スリーブ９によって取り囲まれ、駆動スリー
ブ９は下端に円筒状中空部を有し、その横断面は等径部
１の形を有する。該等径部15と工具シャフト7bとの間に
は駆動スリーブ９の回転の際に工具シャフト7bと駆動ス
リーブ９との間の接触を阻害しない程度の最小隙間があ
る（第１図及び第３図）。
工具シャフト7bに印加される振動運動は振子状かつ不
規則的であり、工具シャフト7bの軸線方向における運動
は行われない。
駆動スリーブ９は球軸受10、14によって支承されてお
り、球軸受は工具ホルダー２と間隔ホルダー25とによっ
て軸線方向に固定されている。駆動スリーブ９の駆動は
傘歯車11、12とから成る歯車装置を介して行われる。
工具シャフト7bの尖端にある鑢工具18の最大有効作動
長さはストッパ19によって制限される。ストッパ19はハ
ウジング１内の歯付ロッド17によって案内されかつ歯付
ロッド17は横ロック16を介してその都度所望の位置に固
定される。歯付ロッド17は測定尺を備え、測定尺は頭部
の窓部22で各深さ位置を読み取ることを可能にする。好
ましくは調整ピッチは0.5mmである。ストッパ19は有利
な方法でストッパ19が液体出口20から鑢工具18までの洗
浄−及び冷却液の流動を阻止せずかつ鑢工具18の尖端は
２つの光導体端21によって充分に照明される。
本発明は図示の実施例に限定されない。図示以外の他
の等径部も選択されることができ、クランプ機構は別様
にもされることができ、深さストッパは設けられる必要
がないか又は他の形にされることができる。即ち、工具
シャフト7bを等径部の形に形成しかつ駆動スリーブ９を
横断面円形にすることも可能である。
本発明にとって遊びを有する工具シャフト7bの上端の
支承及び遊びを以て取り囲まれた駆動スリーブ９の等径
部15による工具シャフト7bの下端の加振が重要である。
駆動スリーブ９の回転数は等径部15として３角形状の等
径部（おむすび形）が使用される場合、好ましくは略20
000r.p.mであり、これにより略1KHzの工具振動数が得ら
れる。
前記公差及び遊びは当業者によって発明の認識におい
て各鑢及びハンドピースに容易に測定されることができ
る。同様に他の等径部のための好適な回転数は本発明の
認識において当業者によって場合によっては簡単な研究
によって容易に特定されることができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は工具が装着された鑢工具ヘッドの縦断面、第２
図は第１図のII−II線に沿う断面図、第３図は第１図の
矢印IIIの方向のハンドピースヘッドの正面図、第４図
は第１図のIV−IV線に沿う断面図、第５図はシャフト部
と針鑢状部とを備えた工具、第６図は第５図のIV−IV線
に沿う断面図、そして第７図は第１図における詳細VII
の拡大図である。 図中符号 １……ハウジング ５……ばね ６……クランプボール 7a……球欠状凹部 7b……工具シャフト ８……クランプスリーブ 11……傘歯車 12……傘歯車 15……等径部 16……横ロック 18……鑢工具 19……ストッパ 20……液体出口 22……窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オツトー・ローゼンシユタツテル オーストリア国、ゼーハム、マートツイ ング、105 (72)発明者 ペーテル・マラタ・ユニオール オーストリア国、ビユールモース、イグ ナツツ・グラーゼル‐ストラーセ、55

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】口腔内鑢工具のための歯科用ハンドピース
    にして、工具シャフトは回転−及び軸線運動を阻止され
    ており、その際加振装置が歯科用ハンドピースに設けら
    れており、加振装置は工具に工具軸線に対して横の成分
    を有する運動を行わせるものにおいて、 鑢工具（18）はそのシャフト後端で小さな遊びをもって
    保持されかつそのシャフト前端（7b）によって等径横断
    面の筒状中空部を貫通しており、その際この中空部は加
    振装置として歯科用ハンドピース内に回転可能に支承さ
    れた構造部分（９）に設けられており、構造部分はアン
    ギュラードライブ（11、12）によって駆動可能であるこ
    とを特徴とする前記歯科用ハンドピース。
  2. 【請求項２】ハンドピース頭部に少なくとも１つのクラ
    ンプボール（６）が設けられておりそして鑢工具（18）
    のシャフト後端は少なくとも１つの球欠状凹部（7a）を
    有しており、その際各クランプボール（６）はばね
    （５）の作用の下にあるクランプスリーブ（８）によっ
    てこの球欠状凹部（7a）内に係入している、請求項１記
    載の歯科用ハンドピース。
  3. 【請求項３】２つのクランプボール（６）と８つの球欠
    状凹部（7a）が設けられている、請求項２記載の歯科用
    ハンドピース。
  4. 【請求項４】歯根孔の工具の進入深さの制限のためのス
    トッパ（19）が０〜9mmの調整距離を有している、請求
    項１記載の歯科用ハンドピース。
  5. 【請求項５】ストッパ（19）が歯付ロッド（17）によっ
    てハウジング（１）内に案内されておりかつ弾性的に負
    荷されかつ歯付ロッドの歯と噛み合い、手動操作される
    べき横ロックがそれぞれ所望の位置に固定可能であり、
    その際歯付ロッドはハンドピース頭部の窓部（22）を通
    して見ることができる測定尺を有し、その際特に歯のピ
    ッチは0.5mmである、請求項４記載の歯科用ハンドピー
    ス。
  6. 【請求項６】冷却空気及び処理空気供給及び照明装置を
    備えており、液体出口（20）は鑢工具（18）に斜めに向
    けられてかつストッパ（19）は液体の範囲内か光線の範
    囲内に配設されかつ馬蹄形に形成されている請求項５記
    載の歯科用ハンドピース。
  7. 【請求項７】等径の筒状中空部の横断面は相互に３つの
    等しい円弧部分を有する、請求項１から６までのうちの
    いずれか一記載の歯科用ハンドピース。
  8. 【請求項８】等径の筒状中空部を有する構成部分（９）
    は運転中略20000r.p.m.で回転する、請求項７記載の歯
    科用ハンドピース。
JP63204889A 1987-08-24 1988-08-19 歯科用ハンドピース Expired - Lifetime JP2635707B2 (ja)

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