JP2628773B2 - 電動射出成形機の射出圧力制限装置 - Google Patents
電動射出成形機の射出圧力制限装置Info
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Description
た電動射出成形機の射出圧力制限装置に関するものであ
る。
圧力がかかることを避けるため、あるいは、射出工程か
ら保圧工程に切り換える際の圧力変化を小さくしてスク
リュオーバランが発生して過充填されるのを防止するた
め、さらに、高速射出時に射出工程から保圧工程に切り
換える判断を付加圧力によらないで行うために、充填中
に駆動源に何らかの方法により制限を加え、充填圧力が
制限以上にならないようにしている。
は、充填圧力を制御するために充填を行う駆動源である
油圧回路の圧力を制限しており、駆動源にサーボモータ
を用いた射出成形機においては、サーボモータへの駆動
電流を供給するサーボアンプを制御して上記駆動電流を
制限している。
用サーボモータ1の回転は、ボールねじ軸2を介してボ
ールねじナット3に伝達される。該ボールねじナット3
は、部材4と一体的に形成され、該部材4は、図示しな
いフレームの固定部材6,6′,7,7′間に架設されたガイ
ドバー5,5′に沿って、後述するスクリュ10の前後進方
向に移動自在に取り付けられる。したがって、ボールね
じ軸2の回転に伴い、部材4がガイドバー5,5′上を前
後進できる。そして、上記部材4の前後進運動はロード
セル8、ベアリング9を介してスクリュ10に伝えられ
る。
後進することにより、貯えられた溶融樹脂が金型内に押
し込まれて射出成形が行われる。この時、樹脂を押す力
がロードセル8により反力として検出され、ロードセル
アンプ13により増幅され、コントローラ15に入力され
る。
定部材6(6′,7,7′)間に位置検出器(以下、「エン
コーダ」と言う。)11が取り付けられており、該エンコ
ーダ11から出力された信号は増幅器14により増幅され、
コントローラ15に入力される。コントローラ15はオペレ
ータの設定によりそれぞれの工程に応じた電流指令をサ
ーボアンプ12に出力し、射出用サーボモータ1を駆動す
る。
程では、スクリュ速度をフィードバックし、金型内に押
し込まれた溶融樹脂に一定圧をかける保圧工程では、ロ
ードセル8にかかる反力をフィードバックし、それぞれ
速度、反力(射出圧)を制御することにより成形が行わ
れる。
ーボモータ1に供給される電流を制限することにより、
サーボモータ1が発生するトルクが設定圧力に相当する
トルク以上にならないようにしている。
ラ内の制御について第4図に併用して説明する。
ブロック図である。
してコントローラ15に入力されると、該信号は微分器17
によって微分され、スクリュ速度検出信号dが与えられ
る。
定信号cから上記スクリュ速度検出信号dを減算器22で
減じ(フィードバックし)この偏差信号を補償器16にお
いて補償減算した操作信号gがサーボアンプ12に送られ
る。
あり、制限器18に入力される。該制限器18は制限圧力設
定信号aの大きさにより操作信号gを制限し、制限され
た操作信号iをサーボアンプ12に出力する。上記操作信
号iはサーボモータ1に対する電流指令、すなわちトル
クの指令であり、結果的に制限圧力設定信号aによりサ
ーボモータ1が発生するトルクを制限することが可能と
なる。
において、射出速度設定信号c及びスクリュ速度検出信
号dが変化せず、操作信号gが制限圧力設定信号aによ
り制限された場合と、射出速度設定信号c又はスクリュ
速度検出信号dが変化して操作信号gが変化した場合で
操作信号iが同じ値をとることがある。
をフィードバック制御している糸において、駆動源の圧
力、電流を制限した場合、上記フィードバックは機能せ
ず、外乱に非常に弱い糸となってしまう。
制限圧力設定信号aのみであるため、オープン制御とな
ってしまう。つまり、操作信号iは射出速度設定信号
c、スクリュ速度検出信号dに対して感度が低い。
射出シリンダ、金型内等の樹脂に対しては正確な制限と
は言えない。そのため、単なる圧力フィードバック系に
よって充填を行うこともできるが、速度制御系から圧力
制御系に切り換えるときに射出圧力の連続性が損なわ
れ、良好な成形品を得ることができない。
装置の問題点を解決して、駆動源の圧力、電流を制限し
た場合、フィードバックを機能させることができ、外乱
に強く、かつ速度制御系から圧力制御系に切り換えると
きに射出圧力の連続性が損なわれることのない電動射出
成形機の射出圧力制限装置を提供することを目的とす
る。
装置は、圧力制限用のフィードバック系と、射出速度制
御用の速度フィードバック系と、上記圧力フィードバッ
ク系の内部に接続されるとともに上記射出速度制御用の
速度フィードバック系と共用される射出速度のフィード
バックとを有している。
ードバックを選択的に動作させるためのスイッチ手段が
接続され、制限圧力設定値と射出圧を比較する手段が配
設される。上記スイッチ手段は、射出圧が制限圧力設定
値を越えたときに圧力フィードバックを動作させる。
ードバック系と、射出速度制御用の速度フィードバック
系と、上記圧力フィードバック系の内部に接続されると
ともに上記射出速度制御用の速度フィードバック系と共
用される射出速度のマイナフィードバックを有してい
る。
により、射出速度設定値に基づく射出速度の制御を行う
とともに、圧力制限用の圧力フィードバック系によって
制限圧力設定値に基づく圧力制限を行うことができる。
ドバックを選択的に動作させるスイッチ手段が接続され
るとともに、制限圧力設定値と射出圧を比較する手段が
配設され、上記スイッチ手段は、射出圧が制限圧力設定
値を越えたとき圧力フィードバックを動作させるので、
それまでは通常の射出速度制御が行われ、スイッチ手段
が接続された後は保圧工程に移行するまで圧力を制限し
た制御が行われる。
可能で、しかも速度フィードバックが機能しなくなるこ
ともない。
細に説明する。
のブロック図である。
してコントローラ15に入力されると、外信号は微分器17
により微分されてスクリュ速度検出信号dが与えられ
る。
算器23においてロードセルアンプ13からコントローラ15
に入力される射出圧検出信号eが減算(フィードバッ
ク)され、偏差信号hとなる。該偏差信号hは、スイッ
チ20を経て補償器19で補償演算され、操作信号jが得ら
れる。
においてこの射出速度設定信号cに上記操作信号jが加
えられ、速度フィードバック系(微分器→減算器22→補
償器16)への速度指令信号kが得られる。
ュ速度検出信号dが減算(フィードバック)され、偏差
信号lから得られる。該偏差信号lは補償器16によって
補償減算され、操作信号gとなってサーボアンプ12に送
られる。
射出圧検出信号eが入力される。該比較器24の出力信号
mは上記スイッチ20をオンオフして上記偏差信号hを補
償器19に選択的に送る。
の動作フローチャートである。
信号aと射出速度設定信号cを出力する。スイッチ20は
オフにされ、補償機19からの操作信号jはゼロにされ
る。そして、e≧aになるまで通常の射出速度制御を行
う。
ッチ20がオンになり、圧力制限による制御を実行する。
射出開始時からの時間等の保圧への切換条件が成立する
まで実行され、条件が成立すると、保圧制御へ移行し、
保圧制御を実行した後に終了する。
ドバックの操作信号jと射出速度設定信号cを加算する
ことにより行われる。補償器19の伝達関数は、次式のよ
うに表される。
操作信号hが積分され操作信号jとして出力されるよう
になっている。
器16)への速度指令信号kは、 k=j+c …(2) で表される。そして(1)、(2)式により k=c+h/Ts …(3) となる。
作信号jはゼロであり、また操作信号hは、 h=a−e… (4) であり、スイッチ20がオンする瞬間はe=aであるから
h≒0となる。
ら、k≒cとなりスクリュ速度の連続性が保たれる。
と、負の操作信号hが大きくなり、これが補償器19内で
積分され、(3)式によりk信号は、初期値cよりも減
少し、スクリュが減速される。
ると、正と操作信号hが補償器19内で同様に積分され
る。
系(ロードセルアンプ13→減算器23→補償器19)の組合
せにより、スイッチ20がオンしてから保圧工程に移行す
るまで射出圧力は、制限圧力設定し号aの値に制御さ
れ、圧力が制限される。
く、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
ィードバック系の内部に圧力フィードバックを選択的に
動作させるスイッチ手段が接続されるとともに、制限圧
力設定値と射出圧を比較する手段が配設され、上記スイ
ッチ手段は、射出圧が制限圧力設定値を越えたときに圧
力フィードバックを動作させるので、それまでは通常の
射出速度制御が行われ、スイッチ手段が接続された後は
保圧工程に移行するまで圧力を設定した制御が行われ
る。
出圧力波形が与えられ、また、速度フィードバック系は
圧力制限を行うことによりオープンループとなることも
ないので、外乱にも強くなる。
ブロック図、第2図は本発明の電動射出成形機の射出圧
力制限装置の動作フローチャート、第3図は従来の射出
成形機を示す図、第4図は従来の電動射出成形機のコン
トローラの制御ブロック図である。 1……射出用サーボモータ、12……サーボアンプ、13…
…ロードセルアンプ、15……コントローラ、16,19……
補償器、17……微分器、20……スイッチ、22,23……減
算器、24……比較器。
Claims (1)
- 【請求項1】(a)圧力制限用の圧力フィードバック系
と、 (b)射出速度制御用の速度フィードバック系と、 (c)上記圧力フィードバック系の内部に接続されると
ともに上記射出速度制御用の速度フィードバック系と共
用される射出速度のマイナフィードバックと、 (d)上記圧力フィードバック系の内部に接続されると
ともに圧力フィードバックを選択的に動作させるための
スイッチ手段と、 (e)上記圧力フィードバック系における制限圧力設定
値と射出圧を比較する手段を有しており、 (f)上記スイッチ手段は、射出圧が制限圧力設定値を
越えたときに圧力フィードバックを動作させるものであ
ることを特徴とする電動射出成形機の射出圧力制限装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8742790A JP2628773B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 電動射出成形機の射出圧力制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8742790A JP2628773B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 電動射出成形機の射出圧力制限装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03286824A JPH03286824A (ja) | 1991-12-17 |
JP2628773B2 true JP2628773B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=13914575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8742790A Expired - Lifetime JP2628773B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 電動射出成形機の射出圧力制限装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2628773B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5380181A (en) * | 1993-06-21 | 1995-01-10 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Control device for an electric injection molding machine |
-
1990
- 1990-04-03 JP JP8742790A patent/JP2628773B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03286824A (ja) | 1991-12-17 |
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