JP2616931B2 - グロープラグのヒータ支持体 - Google Patents

グロープラグのヒータ支持体

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JP2616931B2 JP62218549A JP21854987A JP2616931B2 JP 2616931 B2 JP2616931 B2 JP 2616931B2 JP 62218549 A JP62218549 A JP 62218549A JP 21854987 A JP21854987 A JP 21854987A JP 2616931 B2 JP2616931 B2 JP 2616931B2
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哲男 外山
和宏 井ノ口
信衛 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属と接合されるとともに、発熱体を埋設
した状態で、該発熱体からの熱履歴が加えられる環境下
で使用され、かつ電気的絶縁性が必要とされる、グロー
プラグのヒータ支持体に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に高強度セラミック材料たる窒化珪素Si3N4,窒化
アルミニウムAlN、サイアロン等は熱膨張率が小さいた
め、これらの材料と金属を接合、又はこれらの材料中に
金属を埋設した場合には、両者の熱膨張差に起因する熱
応力により、熱疲労が生じ、しばしば破壊に至ることが
知られている。これらの対策としては、Si3N4中にAl2O3
を分散させることにより、その熱膨張係数を制御する技
術が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来技術では、Si3N4中にAl2O3が固溶するこ
とにより、焼結体の物性値が変動する。又Al2O3の固溶
に従い高熱膨張物質たるAl2O3が減少し、その結果、充
分な熱膨張係数の増大効果が得られないという問題が生
じている。
本発明は、電気絶縁性を具備すると共に、高温時にお
ける金属との接合性の良好なグロープラグのヒータ支持
体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のグロープラグのヒータ支持体は、発熱体を包
含することによって該発熱体を支持するとともに、外周
より金属部材によって支持されるグロープラグのヒータ
支持体であって、該グロープラグのヒータ支持体は、窒
化珪素、窒化アルミニウム、サイアロンより選ばれた少
なくとも一種の材料よりなる母材と、MoSi2,WSi2,TiN,T
iC,ZrB2の少なくとも一種よりなる添加物との焼結体で
あって、前記母材と前記添加物との体積比が、95:5〜7
5:25であり、焼結体の比抵抗が105Ωcm以上であり、か
つ前記添加物の粒子が前記母材粒子により包まれ、互い
に分断された組織に構成することにより、導電物質たる
金属化合物を含有するにもかかわらず、絶縁性を保持す
ることができるようにした。
〔作用・効果〕
このように、グロープラグのヒータ支持体を構成する
母材中に金属化合物を電気絶縁性を保持したまま含有さ
せたことにより、各母材の高い電気絶縁性等の優れた特
性を活かしつつ、その熱膨張係数を金属部材に近づける
ことが可能となった。これにより、発熱体を包み込むこ
とによって支持するとともに、その外周を金属部材によ
って支持されるグロープラグの支持体という従来適用不
可能であった用途にはじめて適用することができた。
母材として窒化珪素Si3N4を選び、添加物として珪化
モリブデンMoSi2を選んだ。そして、平均粒径が0.6μm
のSi3N480体積%、0.9μmのMoSi220体積%の混合粉末
に、焼結助剤の種類と添加量を変化させて加え、ホット
プレス焼成した。
即ち、Si3N4とMoSi2を上記割合に配合した混合粉末を
エタノール等の溶媒とともに混合、撹拌した後、可塑剤
たるジ−ブチル−フタレートを結合剤たるポリ−ビニル
−ブチラール(重合度1000)を添加し、更に混練を行
い、粘度3×104〜10×104poiseのスラリーを調整し、
ドクターブレード法にて乾燥後の厚さが0.7mmとなセラ
ミック・グリーンシートを作成した。このシートの複数
枚を積層し約120℃で圧着した後、アルゴンガス(Ar)
中1700℃、圧力500kg f/cm2の条件下、30分保持でホッ
トプレス焼成を行い、セラミック焼結体を得た。
得られたセラミック焼結体の組織は、模式的に第1図
に示すようになっており、MoSi2の粒子は島状の凝集部
を形成しており、これらの凝集部は母材であるSi3N4
子で包まれており、凝集部は互いに分断されたものとな
っている。
また、得られたセラミック焼結体につき、比抵抗を測
定した。結果を第1表に示す。
セラミック電気絶縁材としては比抵抗105、好ましく
は107Ωcmないしそれ以上が必要であり、このような絶
縁化はAl2O3を3重量%ないしそれ以上、またMgAl2O4
2重量%ないしそれ以上添加することにより可能となる
ことがわかる。
なお、焼結助剤としては上記のものに限らず、MoSi2
とぬれ性が悪く、Si3N4とはぬれ性のよいもの又は焼結
時に極めて粘度の低いガラス相をなすものが用いられ得
る。
更にMoSi2の含有による熱膨張率の変化及び絶縁性の
変化を調べるため、焼結助剤としてY2O3を8重量%、Al
2O3を4重量%添加し、MoSi2の含有量を変化させて比抵
抗を測定した。結果を第2図及び第2表に示す。
第2表より少なくともMoSi2含有量が25%以下、好ま
しくはMoSi2の含有量が20%以下ならば必要な絶縁性能
が得られることがわかる。
更に第2図より、例えばMoSi2の含有量を20体積%と
した場合の熱膨張係数は4.2×10-6deg-1であることがわ
かる。例えば高融点金属であるタングステンWを埋設し
た場合を考えると、タングステンの熱膨張係数は、4.4
×10-6deg-1であるのでその差は0.2×10-6deg-1であ
る。これに対し、MoSi2の含有量が0%の場合の熱膨張
差は、1.2×10-6deg-1であるのでMoSi2を20体積%含有
させることにより熱膨張差を80%低減することが可能と
なり、これにより熱膨張差に起因する熱応力の発生を極
めて小さくすることができる。
なお、母材として窒化珪素、添加物として珪化モリブ
デンの場合に関して述べたが、母材が窒化アルミニウム
AlN、サイアロン又は窒化珪素・窒化アルミニウム・サ
イアロンから2〜3種選んだ混合物でもよく、添加物も
他の金属の珪化物、炭化物、窒化物、又はホウ化物でも
同様な効果が期待し得る。一例を第3表に示す。
上述のセラミック焼結体の適用例を第3図に示す。エ
ンジンあるいはバーナーに用いられるグロープラグを示
す第3図において、本発明のグロープラグのヒータ支持
体である断面四角形の棒状セラミック材2の先端には、
タングクテン細線よりなるヒータ1が埋設してある。セ
ラミック材2には先端がヒータ1に接続するタングステ
ンの通電線3a,3bが埋設してある。セラミック材2の外
周には金属部材である金属パイプ4を取付け、該パイプ
4に筒状の金属ハウジング5の一端が接合してある。通
電線3aの後端はセラミック材2の基端まで延びて基端に
嵌着した金属キャップ6に接続し、キャップ6およびニ
ッケル線7を介して図示しない電源に接続してある。通
電線3bの後端は金属スリーブに接続してある。セラミッ
ク材2はMoSi220体積%およびSi3N480体積%の混合粉末
にY2O3,Al2O3をMoSi2とSi3N4の総量に対して各々7重量
%、3重量%添加した混合物の焼結体であって、セラミ
ック材2とヒータ1は一体焼結してある。
上記MoSi2粉末の平均粒径は0.9μmで、Si3N4粉末の
平均粒径は0.6μmである。
セラミック材2とパイプ4とはセラミック材2の表面
にニッケルメッキを施した後、ロウ付けを行うことによ
り結合してある。またパイプ4とハウジング5はロウ付
けにり結合してある。
上記構造の本発明のグロープラグにおいて、セラミッ
ク材2とヒータ1を1560℃〜1760℃、500kg/m2にてアル
ゴン1気圧下でホットプレスにより一体焼結したものに
ついてその耐熱衝撃性能と、セラミック材2およびパイ
プ4の接合強度に関するテストを行った。
また比較材として、セラミック材2をSi3N4とし、他
は本発明と同一構造としたものについても同様のテスト
を行った。
耐熱衝撃性能はスポーリング試験、即ちグロープラグ
に電圧を印加して所定の温度に飽和発熱させた後、20℃
の水中にパイプ4から突出する先端部を浸漬し、表面に
発生するクラックの有無を調査することにより評価し
た。また接合強度は、セラミック材2の先端をパイプ4
方向に加圧し、セラミック材2がパイプ4中へ陥没する
至る限界点をもって評価した。結果を第4表および第5
表に示す。第4表において×印はクラックの発生を示
す。
第4表より知られるように、本発明では、ヒータ線と
セラミック材の熱膨張率の差から生じる熱応力を著しく
低減でき、従って耐熱衝撃性は大きく向上する。また、
第5表より知られるように、窒化珪素に金属化合物が添
加されているため、セラミック材へのニッケルメッキの
固着性が向上し、従ってセラミック材とこれを含む金属
パイプとの接合強度が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明セラミック材料の実施例の組織を示す
模式図、第2図は本発明の実施例の性質を示す特性図、
第3図は適用例であるグロープラグを示す断面図であ
る。 2……セラミック材,A……凝集部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/48 C04B 35/58 302G (72)発明者 井ノ口 和宏 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 伊藤 信衛 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−254586(JP,A) 特開 昭60−216484(JP,A) 特開 昭62−46966(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱体を包含することによって該発熱体を
    支持するとともに、外周より金属部材によって支持され
    るグロープラグのヒータ支持体であって、 該グロープラグのヒータ支持体は、窒化珪素、窒化アル
    ミニウム、サイアロンより選ばれた少なくとも一種の材
    料よりなる母材と、MoSi2,WSi2,TiN,TiC,ZrB2の少なく
    とも一種よりなる添加物との焼結体であって、前記母材
    と前記添加物との体積比が、95:5〜75:25であり、焼結
    体の比抵抗が105Ωcm以上であり、かつ前記添加物の粒
    子が前記母材粒子により包まれ、互いに分断された組織
    に構成されたことを特徴とするグロープラグのヒータ支
    持体。
JP62218549A 1986-10-09 1987-09-01 グロープラグのヒータ支持体 Expired - Lifetime JP2616931B2 (ja)

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