JP2616725B2 - 境界面監視ソナー - Google Patents

境界面監視ソナー

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JP2616725B2
JP2616725B2 JP6303182A JP30318294A JP2616725B2 JP 2616725 B2 JP2616725 B2 JP 2616725B2 JP 6303182 A JP6303182 A JP 6303182A JP 30318294 A JP30318294 A JP 30318294A JP 2616725 B2 JP2616725 B2 JP 2616725B2
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JP
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signal
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登志行 柳川
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NEC Corp
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中航走体で使用され
る境界面監視ソナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水中航走体では、例えば図5に示
すように、前方の監視は水中航走体51の前端に配置し
た前方監視アレイ52により行うと共に、境界面53の
監視は水中航走体51の側面に境界面監視アレイ54を
配置して境界面53からの反射音波を受信し、境界面5
3までの距離D′を計測することにより行う方式が採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の境界面監視アレ
イを有する境界面監視ソナーは、図5に示すように境界
面監視アレイが水中航走体の側面に配置されることか
ら、水中航走体の航走により発生するフローノイズによ
り受信信号のS/Nが低下するという問題がある。特
に、高速の水中航走体においてはフローノイズが増大す
るので、この問題は重大である。また、境界面監視専用
のアレイを配置する必要があることから水中航走体の小
型化が困難であるという問題もある。
【0004】そこで、水中航走体が本来的に備える前方
監視アレイを利用することが考えられる。即ち、前方監
視アレイの前方監視ビームを上、下、左、右にシフトし
て境界面を検出するのである。しかし、この方式では、
前方監視と境界面監視が時分割の監視となり同時に監視
できないこと、前方監視ビームのシフトが必要なため指
向性合成処理が複雑になること等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、水中航走体が本来的に備
える前方監視アレイを利用して複雑な処理を要さずに前
方監視と同時に境界面監視を可能にする境界面監視ソナ
ーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の境界面監視ソナーは次の如き構成を有する。即
ち、第1発明の境界面監視ソナーは、音波の送波及び受
波を行う前方監視アレイと; 前方監視アレイに送信信
号を出力する送信部と; を備える水中航走体におい
て; 前方監視アレイが受波出力する受信信号からグレ
ーティングローブによる受信信号を分離する受信部と;
分離されたグレーティングローブによる受信信号に基
づき水中航走体と境界面との距離を計算する演算部と;
を備えたことを特徴とする。
【0007】第2発明の境界面監視ソナーは、第1発明
において、前方監視アレーは、グレーティングローブが
発生しやすいアレイ配列ピッチのものに選定される;
ことを特徴とする。
【0008】第3発明の境界面監視ソナーは、第1発明
において、受信部は、前方監視アレイが受波出力する受
信信号から前方監視ビームとグレーティングローブを生
成し双方の受信信号を合成して出力する指向性合成部
と; 指向性合成部の出力を周波数分析し演算部から与
えられるグレーティングローブによる境界面反射波の受
信周波数の信号を抽出し演算部に出力する周波数分析部
と; を備えることを特徴とする。
【0009】また、第4発明の境界面監視ソナーは、第
1発明において、演算部は、送信部の送信周波数と前方
アレイの配列ピッチからグレーティングローブ角度を演
算し、グレーティングローブ角度と送信周波数と水中航
走体の速度とからグレーティングローブによる境界面反
射波の受信周波数を演算する第1演算部と; 送信部か
らの送信タイミング信号と受信部の出力と第1演算部か
らのグレーティングローブ角度とから境界面と水中航走
体との距離を演算する第2演算部と; を備えることを
特徴とする。
【0010】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の境界面監
視ソナーの作用を説明する。周知のように、グレーティ
ングローブは、アレイ配列ピッチと使用周波数との関係
で主ビーム(前方監視ビーム)に対しある角度の方向に
不可避的に発生するが、従来では、不要として積極的に
抑圧し、またアレイ配列ピッチもグレーティングローブ
が発生しにくい間隔に選定している。
【0011】本発明は、従来不要とされていたグレーテ
ィングローブを積極的に利用し、グレーティングローブ
による受信信号を前方監視ビームによる受信信号と共に
生成し、水中航走体の航走によるドップラ効果により前
方監視ビームによる受信信号の周波数とグレーティング
ローブによる受信信号の周波数とは、両ビームの角度の
相違により異なったものとなることから、周波数によっ
てグレーティングローブによる受信信号を分離し、グレ
ーティングローブの角度を考慮して境界面との距離を求
める。
【0012】従って、前方監視アレイを使用して境界面
の検出が行えるので、水中航走体の走航で発生するフロ
ーノイズの影響が少なく受信信号のS/Nを良好に維持
できると共に、従来のような側面配置の境界面監視アレ
イを不要にでき、水中航走体の小型化が可能となる。ま
たグレーティングローブを利用して受信信号を周波数で
分離するので、前方監視ビームをシフトする等の複雑な
処理をすることなく前方監視と境界面監視とを同時に行
うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る境界面監視ソナ
ーを示す。図において、送信部2は、送信信号11を前
方監視アレイ3に出力し、送信周波数信号8を第1演算
部1に出力し、送信タイミング信号16を第2演算部6
に出力する。
【0014】前方監視アレイ3は、送信信号11に従っ
て音波を水中へ送波し、前方の障害物や境界面53から
の反射波を受波し、受信信号12を指向性合成部4に出
力する。ここに、前方監視アレイ3は、グレーティング
ローブが発生し易いアレイ配列ピッチのものとなってい
る。
【0015】指向性合成部4は、受信信号12について
アナログ加算処理またはディジタル加算処理による指向
性合成処理を実施して受波ビームとして前方監視ビーム
19とグレーティングローブ18を生成し(図2)、前
方監視ビーム19による受信信号とグレーティングロー
ブ18による受信信号とを合成した受信信号13を周波
数分析処理部5に出力する。
【0016】水中航走体17が航走するとドップラ効果
により受信信号13の周波数は送信信号の周波数fT
対し偏移する。この周波数の偏移量は、前方監視ビーム
19とグレーティングローブ18とは角度θだけ方向が
異なるので、前方監視ビーム19による受信信号とグレ
ーティングローブ18による受信信号とでは角度θの相
違のため異なるものとなる。
【0017】つまり、前方監視ビーム19による受信信
号の周波数をf0 、グレーティングローブ18による受
信信号の周波数をf1 とすれば、受信信号13は、図3
に示すように、送信タイミングから境界面53での反射
波を受信するまでの時間tまでが周波数f0 の信号で、
境界面53からの反射波が受信される期間ではf0 +f
1 の周波数の信号で、その後は周波数f0 の信号とな
る。従って、受信信号13に周波数分析処理を施せば、
受信信号13を周波数f0 の信号と周波数f1 の信号と
に分離できる(図4)。
【0018】そこで、第1演算部1では、次のようにし
て周波数f0 と同f1 を求め、それを受信周波数信号9
として周波数分析処理部5に与える。
【0019】即ち、第1演算部1では、速度信号7が示
す水中航走体の速度Vと送信周波数信号8が示す周波数
T を数式1に適用して、前方監視ビームによる受信周
波数f0 を求め、周波数分析処理部5に受信周波数信号
9として与える。なお、Cは水中の音速である。
【0020】
【数1】
【0021】また、第1演算部1では、送信周波数fT
と前方監視アレイ3のアレイ配列ピッチdとを数式2に
適用して前方監視ビーム19とグレーティングローブ1
8とのなす角度θを求め、それをグレーティングローブ
角度信号10として第2演算部6に出力すると共に、そ
の角度θと速度Vと送信周波数fT とを数式3に適用し
てグレーティングローブによる境界面反射波の周波数f
1 を求め、周波数分析処理部5に受信周波数信号9とし
て与える。
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】周波数分析処理部5は、バンドパスフィル
タを使用したアナログ回路またはディジタル処理による
FFT演算処理回路で構成され、受信周波数信号9に従
って受信信号13から周波数f1 の信号を分離し、その
信号レベルをグレーティングローブ18の受信音圧レベ
ル14として第2演算部6に与える。
【0025】第2演算部6は、送信タイミング信号16
とグレーティングローブ角度信号10とグレーティング
ローブ18の受信音圧レベル14とを受けて、送信タイ
ミング信号16の入力時点から受信音圧レベル14の入
力時点までの時間tを求め(図3)、グレーティングロ
ーブ方向における境界面53と水中航走体17との距離
L(図2)をL=C×t×1/2の演算を実行して求
め、これとグレーティングローブ18の角度θを数式4
に適用して水中航走体17と境界面53との距離Dを求
め、検出信号15を出力する。
【0026】
【数4】
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の境界面監
視ソナーでは、従来不要とされていたグレーティングロ
ーブを積極的に利用し、前方監視アレイを使用して境界
面の検出が行えるので、水中航走体の走航で発生するフ
ローノイズの影響が少なく受信信号のS/Nを良好に維
持できると共に、従来のような側面配置の境界面監視ア
レイを不要にでき、水中航走体の小型化が可能となる。
またグレーティングローブを利用して受信信号を周波数
で分離するので、前方監視ビームをシフトする等の複雑
な処理をすることなく前方監視と境界面監視とを同時に
行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る境界面監視ソナーの構
成ブロック図である。
【図2】本発明の境界面監視ソナーの運用図である。
【図3】指向性合成部の動作説明図である。
【図4】周波数分析処理部の動作説明図である。
【図5】従来の境界面監視ソナーの運用図である。
【符号の説明】
1 第1演算部 2 送信部 3 前方監視アレイ 4 指向性合成部 5 周波数分析処理部 6 第2演算部 17 水中航走体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音波の送波及び受波を行う前方監視アレ
    イと; 前方監視アレイに送信信号を出力する送信部
    と; を備える水中航走体において; 前方監視アレイ
    が受波出力する受信信号からグレーティングローブによ
    る受信信号を分離する受信部と; 分離されたグレーテ
    ィングローブによる受信信号に基づき水中航走体と境界
    面との距離を計算する演算部と; を備えたことを特徴
    とする境界面監視ソナー。
  2. 【請求項2】 前方監視アレーは、グレーティングロー
    ブが発生しやすいアレイ配列ピッチのものに選定され
    る; ことを特徴とする請求項1に記載の境界面監視ソ
    ナー。
  3. 【請求項3】 受信部は、前方監視アレイが受波出力す
    る受信信号から前方監視ビームとグレーティングローブ
    を生成し双方の受信信号を合成して出力する指向性合成
    部と; 指向性合成部の出力を周波数分析し演算部から
    与えられるグレーティングローブによる境界面反射波の
    受信周波数の信号を抽出し演算部に出力する周波数分析
    部と; を備えることを特徴とする請求項1に記載の境
    界面監視ソナー。
  4. 【請求項4】 演算部は、送信部の送信周波数と前方ア
    レイの配列ピッチからグレーティングローブ角度を演算
    し、グレーティングローブ角度と送信周波数と水中航走
    体の速度とからグレーティングローブによる境界面反射
    波の受信周波数を演算する第1演算部と; 送信部から
    の送信タイミング信号と受信部の出力と第1演算部から
    のグレーティングローブ角度とから境界面と水中航走体
    との距離を演算する第2演算部と; を備えることを特
    徴とする請求項1に記載の境界面監視ソナー。
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WO2014199758A1 (ja) * 2013-06-11 2014-12-18 古野電気株式会社 ドップラシフト周波数測定装置及びそれを備えた潮流計

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