JP2613199B2 - 情報再生方法および光ディスク - Google Patents

情報再生方法および光ディスク

Info

Publication number
JP2613199B2
JP2613199B2 JP61292309A JP29230986A JP2613199B2 JP 2613199 B2 JP2613199 B2 JP 2613199B2 JP 61292309 A JP61292309 A JP 61292309A JP 29230986 A JP29230986 A JP 29230986A JP 2613199 B2 JP2613199 B2 JP 2613199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
signal
area
recording
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61292309A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63146224A (ja
Inventor
温 斉藤
武志 前田
久貴 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP61292309A priority Critical patent/JP2613199B2/ja
Publication of JPS63146224A publication Critical patent/JPS63146224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2613199B2 publication Critical patent/JP2613199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光デイスクフアイル装置に係り、特にデー
タ記録密度の向上に好適な記録再生方式に関する。
〔従来の技術〕
多値振幅信号の識別回路として、特開昭61−94416号
では、一般通信路で用いられている多値変調信号を対象
とした構成例を挙げている。上記記載の識別回路はA/D
変換器の入力信号の直流オフセツトを正しく制御するこ
とにより、識別回路の閾値を常に最適に保つ効果があ
る。しかし、光デイスク等から検出される再生信号に対
して適用することは、想定している信号形態が異なるた
め、このままでは困難である。すなわち光デイスクの記
録膜特性を考慮した識別方式を考える必要がある。光デ
イスクに記録されたピツトから得られる再生信号を光検
出器で検出し、交流増幅器で増幅すると記録データの疎
密によつて平均レベルが上下に変動する。コンパクトデ
イスクのように記録ピツトが予め全領域に一様に記録さ
れており、しかも本来、平均レベルがほぼ一定に保たれ
るような変調方式(DCフリーな変調方式と呼ばれる。)
であれば、該平均レベルの変動は少ない。しかし追記型
光デイスクのように、未記録領域が存在する場合は、ピ
ツトの有無によるレベル変動が生じる。また直流増幅器
を用いて信号増幅する場合は、増幅器自身の温度ドリフ
トが大きいと、多数の閾値に対して正確な識別が困難に
なる。この現象はコンパクトデイスクの再生系でも同様
に存在する。
一般に光デイスクでは、「ビデオデイスクとDAD入
門」、岩村著、コロナ社,P212−P215に示されているよ
うにアイパターンのゼロクロス点(通常は再生信号の最
大振幅の1/2のレベル)で、2値化している。仮りに再
生信号の信号対雑音比が十分に採れており、かつ信号の
直流レベルの変動が小さければ、2値以上の閾値によつ
て3値以上の値として量子化することができる。しか
し、現在用いられている記録膜の多くは、2値化情報を
得ることが目的とされているため、記録光パターに対す
る再生信号振幅が最大となる飽和領域のみを用いて記録
している。したがつて現状では、非飽和領域で記録し、
ピツトのピーク値レベルを検知し再生データとするため
には、何らかの補正手段、あるいは正確な基準レベルが
得られないと、実現は難しい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、再生信号振幅の差異を検出して、多
値データとするには、記録媒体自身に閾値の基準となる
レベルが無いために、安定性の観点、および変調方式の
点から、2値化データとして扱うのが一般的であつた。
高密度化の方向として1つの情報点(ピツト)に、3値
以上の情報(例えば0,0.5,1,あるいは0,1,2…)を持た
せてやることが考えられる。
本発明の目的は、予めプリピツトとしてデイスク原盤
作製時あるいはユーザデータの記録以前に、飽和レベル
での記録ピツトを形成しておき、この記録ピツトの再生
信号のピークレベルと、未記録領域のレベル(あるいは
トラツク案内溝の無い鏡面レベル)を基準として用いて
複数の閾値を設定することにより、多値記録を行なわせ
ることで高密度化を図ることにある。また、基準レベル
のプリピツトを固定クロツクピツトとしても使用し、該
プリピツト間の領域への情報の記録の際の、記録(変
調)クロツクの生成、および再生(復調)クロツクの生
成の基準データとして用いることも可能である。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、プリピツトとして予め飽和レベルを与え
る深さ、一般には、使用光源レーザ波長の4分の1の深
さのピツトを各セクターのヘツダーピツト内か、あるい
はデータ領域内に一定の間隔で設けておき、再生時に
は、該プリピツトから得られるピークレベルを、記録ピ
ツトの最大振幅値とみなし、未記録領域からの再生信号
レベルを最小振幅値とみなし、その間のレベルを何段階
かの閾値で分割しておき、該閾値により多値のデータと
しての扱いを可能にすることで達成される。記録時に
は、記録パワーに対して、再生信号振幅が変化する非飽
和領域を用いて、ピツトを生成することになる。
上記により、情報の多値記録を実現することができ
る。
〔作用〕
予め設けた基準プリピツトは、その深さを使用光源レ
ーザ波長の4分の1とすること、さらに再生光スポツト
径に対して十分な大きさにしておくことにより、再生信
号として最大振幅を得ることができる。該再生信号のピ
ーク値は再生パルス生成の際の基準レベルとして用いる
ことができる。記録膜特性は、小領域、たとえば1セク
ター内では一定であると見なせるので、各セクターのヘ
ツダー領域内に設ければ良い。むろんデータ領域内に一
様に基準ピツトを配置しても良い。
この基準レベルをデータ識別の際の閾値の設定基準値
として使用すれば、検出回路で特別な補正手段を用いな
くても、再生信号の信号対雑音比の許す限り、複数値を
単一ピツトに対応させることができる。すなわち高密度
記録の一手段である、多値記録を実現することが可能と
なる。また、該基準ピツトをデータ領域内に一定間隔で
設ければ、変復調の際のクロツクの位相基準として用い
ることも可能であり、これによりデータ変復調のクロツ
クを安定、かつ正確に得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を説明する。第1図(a)
は、光デイスク1であり、同心円あるいはスパイラル状
のトラツク案内溝、および該トラツクを、アドレス情報
等を含むヘツダー領域2により複数の区域(セクター)
に分割された構成を有する。第1図(b)は、該ヘツダ
ー領域を含む或る1つのセクターについてのフオーマツ
ト例を示した図である。第1図(b)に示したフオーマ
ツトは、未記録領域と、再生信号振幅が最大となる領域
をレベル検出信号5の領域として各セクターのヘツダー
領域2内に一箇所だけ設け、該検出信号5の各レベルを
サンプルホールドして、以下に続くユーザデータ領域7
に記録された多値記録データの量子化閾値の基準として
用いる場合の構成例である。各ヘツダー領域の先頭に
は、セクターの開始を示すセクターマーク3が置かれ、
次にクロツク発生、および復調開始を示す同期信号4、
レベル検出信号5、アドレス信号6が、ヘツダー領域2
として、プリフオーマツトされている。第1図(b)で
は、レベル検出信号5が同期信号4の直後に置かれてい
るが、セクターマーク3の直後、ないしはアドレス信号
6の直後であつても、該検出信号5の領域が検知、確定
するならばさしつかえない。
第1図(c)は、レベル検出信号5のピツト配置例で
ある。レベル検出ピツト8は、ピツト深さが、使用レー
ザ光波長の約4分の1になるようにプリフオーマツトさ
れており、かつピツト幅、ピツト長が、再生光スポツト
径に対して十分な信号レベルが得られる様な大きさにな
つている。該レベル検出ピツト8からの再生信号レベル
をサンプルホールドし、該ホールド値を、最大振幅レベ
ルとして使用する。レベル検出ピツト8に続き、未記録
領域9を設けてある。同様に該未記録領域9の再生信号
レベルをサンプルホールドすることにより、未記録再生
レベルとして用いる。各々のレベルをサンプルホールド
するための回路構成例を第2図に示す。該回路動作のタ
イムチヤートを第3図に示す。第2図において同期信号
検出回路10に、既に2値化された再生パルス11が入力さ
れる。該再生パルス11の生成は、従来用いられている生
成回路で行なえば良い。また同期信号4の検出も、従来
用いられている構成で良い。例えば、シフトレジスタを
用いて、データパターンの数ビツト毎にパターン一致を
判定し、該判定ロジツクレベルに対し多数決を採り、検
出パルスを出力する方法が考えられる。検出回路10で検
出された検出パルス12は、遅延回路13へ入力される。該
遅延回路13は、通常の遅延素子あるいは、シフトレジス
タを用いて簡単に構成できる。該遅延回路13の役割は、
同期信号検出パルス12の出力される時刻よりも、レベル
検出ピツト8が後にあるため、この時間差分だけ遅延さ
せて、該レベル検出ピツト8の再生信号レベルをサンプ
ルするためのサンプルパルスを発生させるためである。
サンプルパルスは、遅延パルス14を用いホールドパルス
は、該遅延パルス14をモノマルチバイブレータ(MM)15
で遅らせた遅延パルス16を用いる。これらの制御パルス
を用いて、サンプルホールド回路(S/H)17により、増
幅器18により反転増幅された再生信号19のレベルを保持
する。ここで増幅器18はドリフトの少ない直流増幅器を
用いるのが望ましい。同様にレベル検出ピツト8の直後
に置かれた未記録領域9のレベルについては、遅延回路
20,モノマルチバイブレータ(MM)22,サンプルホールド
回路24で構成される回路により、保持される。これら各
素子は、既製の素子として容易に入手できるものであ
る。次に、以下の信号処理も含めて、上記回路の動作を
第3図のタイムチヤートにより、詳細な説明を加える。
第3図(a)において、再生パルス11のパルス列よ
り、同期信号検出回路によつて検出パルス12が出力され
る。該検出パルス12から遅延回路13により遅延パルス14
が生成される。この遅延パルス14で、再生信号19のレベ
ル検出ピツト8のレベルをサンプルホールド回路17によ
りサンプルする。次に遅延パルス14の立ち下がりからモ
ノマルチバイブレーチ15により生成された遅延パルス16
により該レベル検出ピツト8の再生レベルがホールドさ
れる。サンプルホールドされたレベルは最大レベル信号
25として、コンパレータ27の反転入力へ抵抗29を介して
入力される。一方、遅延パルス14は、遅延回路20により
遅延パルス21が生成される。該遅延パルス21は、未記録
領域9の再生信号レベルをサンプルする。ホールドパル
スは、該遅延パルス21をモノマルチバイブレータ22で遅
らせた遅延パルス23を用い、最小レベル信号26を得る。
該レベル信号26は、コンパレータ28の反転入力へ、抵抗
30を介して入力される。抵抗29,30,31は、最大レベル25
と最小レベル26を分圧して、2つの閾値を作り出すため
のものである。第2図では、閾値が2つの場合を示して
いるが、3つ以上の閾値の場合も同様である。コンパレ
ータ27の反転入力への入力レベルよりも、非反転入力へ
の再生信号19のレベルが高いときだけ、“H"レベルの論
理レベルが該コンパレータ27により出力される。コンパ
レータ28についても同様である。次に第2図,第4図に
より、多値データへの量子化の方法について説明する。
第3図(b)において情報信号は0(未記録)、1,2の
3値の振幅を示すピツトで記録されており、再生信号19
で示したようなユーザデータであつたとする。抵抗29〜
31により設定された閾値34,35により、コンパレータ27,
28のそれぞれの出力32,33は図中に示したようになる。
ここでANDゲート36の出力41は、出力32,33が両者とも
“H"になつた時のみ、“H"レベルとなる。ANDゲート37
の出力42は、インバータ39により、コンパレータ出力32
が反転した論理レベルと、コンパレータ出力33が両者と
も“H"になつた時のみ“H"レベルとなる。ANDゲート38
の出力43は、インバータ39,40により、コンパレータ出
力32,33が反転されたレベルが入力されるので、該反転
論理レベルがともに“H"の時のみ“H"レベルになる。こ
こでは、データレベル“0"のとき、すなわち未記録のと
き、AND出力43が“H"になるような構成であるが、むし
ろAND出力41,42の両者とも“L"レベルの時がデータレベ
ル“0"であると判断したほうが便利である。この場合
は、AND出力41,42を入力としたNORゲートを用いれば、
判定できる。
次に、このような多値情報(例として3値記録の場合
を示した)を記録する方法について説明する。第4図
は、記録光パワーに対する再生信号振幅(あるいはピツ
トからの再生信号ピーク値)の変化を示した図であり、
追記型記録膜の一般的な特性カーブである。記録パワー
がP1より小さな領域では、ピツトは形成されない。記録
パワーがP1より大でP2より小の領域は、非飽和領域であ
り、記録パワーの増加とともに再生信号振幅が上昇す
る。記録パワーがP2より大きな領域は、飽和領域であ
り、記録パワーが変化しても再生信号振幅はほとんど変
化しない。一般に2値のデータ“0",“1"を記録する場
合は、この飽和領域に相当する記録パワーにより、デー
タ“1"の記録ピツトを形成させる。通常、非飽和領域で
は記録パワーの変動に対して再生信号振幅が変化するた
め、2値記録では使用しないが、デイスク上の記録半径
により記録パルス幅、記録パワーを適当な値に設定すれ
ば、3値以上の多値記録が可能である。現在、追加型光
デイスクでの信号対雑音比は、測定帯域幅30kHzで60dB
以上採れており、信号対雑音比の余裕から考えて4値記
録までは、現状レベルでも実現できる。
いま3値記録の場合を考えてみる。閾値35,34のレベ
ルをそれぞれSA,SBとすると、データ“0"の時は、PA
り小さなパワーで記録すれば良いが、元々、データ“0"
なので、この時は記録パワーを照射しないのが普通であ
る。また、データ“2"の時は、PBより大きなパワーで記
録すれば良いが、この場合もP2以上のパワーで飽和記録
を行なつたほうが安定である。データ“1"の時はPAとPB
の中間パワーで記録することになる。次に記録パワー設
定回路の一実施例を第5図に示す。第5図において記録
すべきユーザデータ(記録データ)50は、シフトレジス
タ51のシリアルデータ入力にはいる。該シフトレジスタ
51のデータシフトクロツク52は、同時にカウンタ53へも
入力される。カウンタ53の21の出力54はラツチ55のデー
タラツチクロツク入力へ接続されている。すなわちカウ
ンタ53の値が“2"の時にシフトレジスタ51からのデータ
をラツチすることにより3ビツト毎のシリアル/パラレ
ル変換が行なわれる。ラツチ55の出力は、予め設定され
た記録半径に基づくパワーデータが書き込まれたROM
(リードオンリーメモリ)56〜58のアドレス入力に接続
されており、データに応じた記録パワー情報が該ROM56
〜58より出力される。第5図の例では出力8ビツトのRO
Mが使われているが、必要精度に応じて任意のビツトの
ものを用いればよい。ROM56〜58の出力は、それぞれ3
ステートのバツフア59〜61に接続されており、記録半径
位置、あるいは他の条件パラメータに応じてどれか1つ
のバツフアのみを能動とすることにより、1組だけのパ
ワー情報をD/A変換器62へ入力することができる。該D/A
(デイジタル・アナログ)変換器62のアナログレベルは
レーザドライバのパワー設定入力へ接続されている。ま
た記録データ50は遅延回路64へも入力され、記録パワー
設定回路の動作時間分だけ遅れたパルスが、レーザドラ
イバ63のデータ入力へ接続されている。該遅延回路64は
シフトレジスタを用いることができる。この場合は、ク
ロツク52をシフトクロツクとして用いる。第5図におい
てROM56〜58の内容は、予めテスト記録により決定され
た値とする。同図において、レーザドライバ63の一実施
例を第6図に示す。D/A変換器62からのパワー設定レベ
ル70は、トランジスタ72,73で構成されるカレントスイ
ツチの電流源の値を決めるトランジスタ74のベースに入
力される。第6図の例では、半導体レーザ75は負電位で
駆動される場合を示した。したがつてパワー設定レベル
70も負の電位として与え、もし所定電圧範囲にないとき
は、レベルシフト回路を用いれば良い。電流値の設定
は、トランジスタ74のエミツタ電位と、負電源−Vの電
位差を抵抗76の値で割つた値となる。またトランジスタ
72,73で構成されるカレントスイツチは、どちらかベー
ス電位の高い側のトランジスタがオンになるため、デー
タ入力71が“H"レベルの時、半導体レーザに設定された
電流が印加される。ここでORゲート77は、論理レベルを
TTLからECL(エミツタ・カツプルド・ロジツク)レベル
へ変換する働きを持つており、ツエナーダイオード78,7
9により負電位方向にレベルシフトされる。抵抗80,81は
ECLの終端(プルダウン)抵抗である。以上の動作によ
り、パワー設定レベル70で設定された記録パワーで、デ
ータ入力71に対応した記録パルスが発生できる。また再
生のための再生光レベルを発光させる目的で発光電流82
により、再生時には記録時よりも弱いパワーでレーザ75
を発光させておく。また抵抗83はパワー設定レベル70の
入力が何らかの原因で開放になつてしまつた場合に、過
電流が流れるのを防止するための抵抗であり、比較的高
い抵抗値(例えば100kΩ以上)を用いる。
次に、2−7変調の場合について、ビツト密度向上の
効果を4値記録を例として説明する。2−7変調とは変
調後のコード語の“1"と“1"の間に“0"が2個から7個
まで含むことを許す密度比1.5のRLL(ラン・レングス・
リミツト)コードである。第7図に変調後のコード語の
パターンを示す。第5図に示した記録パルス生成回路に
より、該コード語100を3ビツトごとにシリアルデータ
からパラレルデータに変換される。区切られたブロツク
データ101〜105のそれぞれのブロツクには、“1"は最大
でも1個しか存在しえない。これは2−7変調の規則か
ら明らかである。各ブロツクの“1"の位置が先頭にあれ
が“3"、真中にあれば“2"、最後にあれば“1"、無けれ
ば“0"とする。第7図に示した例は4値記録であるため
再生するには第2図の実施例に、もう1レベル閾値を付
加し、3つの閾値とすれば良い。以上のようにして、4
値化することができる。4値化されたデータをコード語
100と同一のビツト長として表わせば、第7図に示した
4値化コード語106のようになる。4値化コード語をそ
のままデイスク上に記録することもできるが、隣接ピツ
トの干渉が懸念される場合は各4値化ビツトの間に必ら
ず“0"を入れるようにした補正4値化コード語107を生
成し記録すれば良い。後者の場合でも、元々のコード語
100をそのまま記録する場合にくらべビツト密度を1.5倍
化することができる。
第5図の実施例では、第7図で示したような4値化コ
ード列106,および補正4値化コード列107の生成回路は
特に無い。該コード列106を生成するには、第5図の記
録データ50とクロツク52の転送レートを3倍に上げてや
れば、現行の3ビツト分の時間が4値化コード語1ビツ
ト分になる。この時、レーザドライバ63へのデータ入力
は該コード語106の1ビツト毎に入力してやる必要があ
るが、この点については、元々の周波数のクロツクをデ
ータ入力71として入力すれば対処できる。第8図に上記
動作のタイムチヤートを示す。クロツク110は元々の周
波数のクロツクでありコード語111は該クロツク110に対
応した転送レートを有する。ここで第5図のクロツク52
の代りにクロツク110の3倍周波数のクロツク112を、記
録データ50の代りに、クロツク112に対応するコード語1
13を入力する。このようにすればROM56〜58へ入力され
るラツチ55の出力は、4値化コード語114で与えられ
る。該コード語114を、元々のクロツク110で記録すれ
ば、第7図で示した4値化コード語106の記録レートで
ピツトを形成させることができる。
以上の実施例により多値記録・再生を実現することが
可能となる。なお本発明の実施に関しては光学系(光学
ヘツド)、検出系等な従来の構成でよい。また第4図で
示した記録特性については、多値記録を行なうには、非
飽和領域の記録パワー範囲、すなわちP1とP2の差が大き
い媒体のほうが、特性カーブの傾斜がゆるやかになるた
め、記録パワー設定精度が低くても安定な記録が可能に
なる。本発明は穴あけ型記録膜を用いた光デイスク以外
の例えば光磁気デイスク、相変化型デイスクでも適用す
ることができる。特に光磁気記録では、反射光量の直接
的な変化で検出する凹凸ピツト情報と反射光の偏光面の
変化を検出して再生する磁化ドメイン情報とを光学的に
分離することができるため、ユーザデータ領域内に凹凸
ピツトでレベル検出ピツトを分散させて配置した場合の
検出が容易である。
光記録の場合、記録特性が記録パワーに対して一般に
は非線形であるため、第2図の回路で設定する閾値は等
間隔にならない。この点は伝送路の場合との大きな相異
点と考えられる。
第1図で示した実施例はヘツダー領域2内にレベル検
出信号5を設けており、1セクター内では記録特性が一
様であることを仮定しているが、ユーザデータ領域7に
分散させてレベル検出ピツト8を設けておいてもよい。
第9図にレベル検出ピツト間にデータピツトを記録した
場合の検出方法を示す。第9図においてピツト120〜123
はレベル検出用のピツト列であり、記録ピツト124は該
レベル検出用ピツト間に多値レベルで記録される。いま
レベル検出ピツト120〜123はピツト深さをレーザ光波長
の1/8前後に設定してプリフオーマツトしておくことに
より線速度方向の光量変化を受ける方向に光検出器を配
置し、両者の差をとれば微分信号として検出できる。第
9図で信号125は上記の前後差動方式で検出された前後
差動信号である。記録ピツト124を濃淡ピツトとして記
録すれば、該差動信号125にはほとんど現れずにレベル
検出ピツトを分離検出することができる。再生信号126
はピツトからの反射光量を直接検出した信号である。レ
ベル検出ピツト120〜123を検出する方法としては差動信
号125を直接上下に設けたスライスレベルにより2値化
しパルス127,128を作り、パルス127の立ち上がりでセツ
トし、パルス128の立ち上がりでリセツトするフリツプ
フロツプを用いれば、レベル検出信号の位置検出を行な
うことができる。該検出パルス129により再生信号126の
レベルをサンプルすれば基準レベルを得ることができ
る。以下第2図と同様の回路構成により復調できる。ま
た該検出パルス129を記録再生クロツク生成のための位
相基準として用いることにより、セルフクロツクのでき
ない変調方式でデータを記録することが可能となる。さ
らに回転制御用のエンコーダ信号としても使用できる。
第9図の場合、データ信号の極性がレベル検出ピツト12
0〜123からの信号極性と同方向になつているが、ピツト
が形成されると反射率が高くなり逆極性となる媒体であ
つても良い。このようにレベル検出ピツトを分散させて
設けておくと、基準レベルのサンプル点が多くなり、記
録膜感度や記録パワー変動の影響を低減させることがで
きる上、レベルクランプも容易となり、交流増幅器によ
つてもデータパターンの疎密による平均レベルの変動を
抑えることができる。したがつてDCフリーな変調方式で
なくても多値記録が可能になる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、予めプリフオーマツトされた再生信
号が最大となるレベル検出ピツトの値と、未記録領域の
値を基準として複数の閾値を生成することができるの
で、安定に多値の記録データを取り扱うことを可能と
し、データのビツト密度の向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための光デイスクのフオーマ
ツト構成、第2図は複数の閾値により多値情報ピツト信
号を再生するための回路例、第3図は、第2図で示した
回路動作を示すタイムチヤート、第4図は記録特性、第
5図は多値記録を行なうための記録回路例、第6図はレ
ーザドライバの構成例、第7図及び第8図は2値コード
語から多値コード語が生成される過程を示す図、第9図
は多値記録による高密度化の一方法を示す図である。 1……光デイスク、8……レベル検出ピツト、17,24…
…サンプルホールド回路、27,28……コンパレータ、75
……半導体レーザ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックに沿って再生信号の振幅もしくは
    ピーク値により識別される多値レベルのデータ信号が記
    録された記録媒体を再生する再生方法であって、上記ト
    ラックに基準マークを設け、該基準マークから得られる
    信号に基づいてデータ信号の最大レベルを設定し、上記
    トラックの未記録領域から得られる信号に基づいてデー
    タ信号の最小レベルを設定し、該最大レベルと最小レベ
    ルの間に複数の閾値を設定し、該複数の閾値を用いて上
    記データ信号を量子化し、多値レベルの識別を行なう情
    報再生方法。
  2. 【請求項2】前記トラックは複数のセクタに分割され、
    上記セクタのそれぞれはヘッダー領域とデータ領域を有
    し、上記ヘッダー領域に上記基準マークを設ける請求項
    1記載の情報再生方法。
  3. 【請求項3】前記基準マークをトラックに沿って等間隔
    で形成しておき、該基準マークをクロック形成の基準と
    して用いる請求項1または2記載の情報再生方法。
  4. 【請求項4】前記記録媒体として光ディスクを用い、前
    記基準マークを信号再生用レーザ波長の4分の1深さの
    ビットとした請求項1乃至3のうちいずれかに記載の情
    報再生方法。
  5. 【請求項5】略同心円状のトラックを有する光ディスク
    であって、該トラックは複数のセクタに分割され、該セ
    クタのそれぞれはヘッダー領域とデータ領域を有し、該
    ヘッダー領域は、位相ピットで形成されたアドレス信号
    領域と、該アドレス領域とは別に設けられたレベル検出
    信号領域を有し、該レベル検出信号領域は、信号再生用
    レーザ波長の4分の1深さで信号再生用レーザのスポッ
    ト径よりもトラック方向の長さが長い位相ピットと、上
    記信号再生用レーザのスポット径よりもトラック方向の
    長さが長い未記録領域を有する光ディスク。
  6. 【請求項6】略同心円状のトラックを有する光ディスク
    にレーザを照射し、光ディスクで反射するレーザ光を検
    出して再生信号を得、該再生信号に基づいて上記光ディ
    スクに記録された情報を再生する情報再生方法であっ
    て、上記トラックは複数のセクタに分割され、該セクタ
    のそれぞれはヘッダー領域とデータ領域を有し、該ヘッ
    ダー領域は、信号再生用レーザ波長の4分の1深さの位
    相ピットと未記録領域を有し、該位相ピットから得られ
    る再生信号レベルを第1のレベルとしてサンプルホール
    ドし、上記未記録領域から得られる再生信号レベルを第
    2のレベルとしてサンプルホールドし、上記第1及び第
    2のレベルの中間のレベルを有する閾値を形成し、該閾
    値に基づいて上記再生信号を弁別する情報再生方法。
JP61292309A 1986-12-10 1986-12-10 情報再生方法および光ディスク Expired - Lifetime JP2613199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61292309A JP2613199B2 (ja) 1986-12-10 1986-12-10 情報再生方法および光ディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61292309A JP2613199B2 (ja) 1986-12-10 1986-12-10 情報再生方法および光ディスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63146224A JPS63146224A (ja) 1988-06-18
JP2613199B2 true JP2613199B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=17780097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61292309A Expired - Lifetime JP2613199B2 (ja) 1986-12-10 1986-12-10 情報再生方法および光ディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2613199B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2602860B2 (ja) * 1987-12-16 1997-04-23 株式会社東芝 光学的情報記録再生装置
JPH03228225A (ja) * 1990-02-01 1991-10-09 Canon Inc 光学的情報記録方式
JP2708597B2 (ja) * 1990-02-15 1998-02-04 キヤノン株式会社 光学的情報記録再生方法
JP3134508B2 (ja) * 1992-06-23 2001-02-13 ソニー株式会社 光記録媒体の信号検出方法
WO1997025709A2 (en) * 1996-01-05 1997-07-17 Calimetrics, Inc. Optical disk reader
US5854779A (en) * 1996-01-05 1998-12-29 Calimetrics Optical disc reader for reading multiple levels of pits on an optical disc
US6275458B1 (en) * 1999-02-18 2001-08-14 Terrence L. Wong Method and apparatus for reading and writing a multi-level signal from an optical disc
JP2002367172A (ja) 2001-06-05 2002-12-20 Tdk Corp マルチレベル光記録媒体、マルチレベル記録方法およびマルチレベル再生方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6050733A (ja) * 1983-08-31 1985-03-20 Sony Corp 光学式記録媒体及びその原盤の製造装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6050733A (ja) * 1983-08-31 1985-03-20 Sony Corp 光学式記録媒体及びその原盤の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63146224A (ja) 1988-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910001275B1 (ko) 정보 기록 재생 방법 및 광 디스크 기록 재생 장치
JP3558168B2 (ja) 光学式情報再生装置
US5410527A (en) Information recording/reproducing apparatus including setting optimum recording condition or reproducing condition
JP2638520B2 (ja) 光情報記録媒体再生装置
JP2613199B2 (ja) 情報再生方法および光ディスク
JP2804767B2 (ja) 情報記録方法および装置並びに情報再生装置
KR20010043732A (ko) 정보매체, 인코딩 장치, 인코딩 방법, 디코딩 장치와디코딩 방법
KR0181497B1 (ko) 광학 디스크 기록 장치
JPH0474317A (ja) 光学的記録再生方法および記録再生装置ならびに記録媒体
JP3503764B2 (ja) 光磁気記録方法及び光磁気記録装置
JP4321684B2 (ja) 光磁気記録媒体及び光記憶装置における再生光量制御装置
JPH07220317A (ja) 光磁気記録再生装置及び光磁気記録媒体
JPH1055540A (ja) 試し書き方法及びそれを用いた情報記録再生装置
JP2598146B2 (ja) 光学的情報記録再生方法
JPH03288331A (ja) 光学的情報記録再生方法
JPH044677B2 (ja)
JP2861998B2 (ja) 光ディスク記録再生方法及び装置
JPH09306109A (ja) 光記録媒体の記録再生方法
JPH06150549A (ja) 光学式情報再生装置
JP3092523B2 (ja) 光ディスク記録方法及び装置
JP2815955B2 (ja) 光記憶装置におけるディジタルデータ再生回路
JP3274750B2 (ja) 光情報再生装置の信号検出回路
JP2004178619A (ja) 情報記録方法
JPH0276127A (ja) 情報記録再生装置
JPH03219426A (ja) 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term