JP2613187B2 - 両軸受型リール - Google Patents

両軸受型リール

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JP2613187B2
JP2613187B2 JP4640795A JP4640795A JP2613187B2 JP 2613187 B2 JP2613187 B2 JP 2613187B2 JP 4640795 A JP4640795 A JP 4640795A JP 4640795 A JP4640795 A JP 4640795A JP 2613187 B2 JP2613187 B2 JP 2613187B2
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賢 松浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として大きな魚釣り
用に使用される両軸受型リールに関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受型リールは、釣糸を極限状態で使
用する。カジキマグロ等の極めて大きい魚を、細い釣糸
で釣りあげるからである。とくに、両軸受型リールは、
カジキマグロ等の大型魚のトーナメント試合に多用され
る。トーナメント試合においては、細い釣糸で大きな魚
を釣り上げると得点が高くなる。トーナメント試合にお
いて、高得点をとるためには、漁場に最適な釣糸にセッ
トすることが大切である。たとえば、小さい魚が釣れる
漁場では釣糸を細くし、大きな魚が釣れる漁場では釣糸
を太くする必要がある。
【0003】さらに、両軸受型リールの釣糸は、切れる
かどうかの極限状態、というよりは、ほとんどの場合
は、魚に切られてしまう確率のほうがはるかに高い状態
で使用される。このため、釣糸を船縁で擦るとか、ある
いはその他の原因で釣糸の一部に少しでも損傷がある
と、大きな魚をヒットしたときに、簡単に切れてしま
う。このような弊害は、スプールを簡単に交換できる構
造で解消できる。
【0004】このことを実現するために、スプールを交
換できる両軸受型リールが開発されている。たとえば、
下記の〜の公報に、スプールを交換できる両軸受型
リールが記載される。 実公昭60−24145号公報 実開平3−43964号公報 特開昭64−20045号公報
【0005】の公報には、サイドカバーを軸受け部分
で2分割してスプールを交換できるようにした両軸受型
リールが記載される。の公報には、スプールを交換す
るときに、片方のサイドカバーを軸方向に移動して、サ
イドカバーの間隔を広げることができる両軸受型リール
が記載される。さらに、の公報には、片方のサイドカ
バーにブレーキ機構を内蔵し、他方のサイドカバーに駆
動手段を内蔵し、サイドカバーを分離してスプールを交
換できる両軸受型リールが記載される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】の公報に記載される
両軸受型リールは、サイドカバーを直径方向に2分割す
るので、ドラッグ機構や駆動手段を内蔵するサイドカバ
ーを簡単な構造で分割するのが難しい欠点がある。さら
に、サイドカバーを直径方向に分割するので、サイドカ
バーの強度が低下する欠点もある。
【0007】の公報に記載される両軸受型リールは、
サイドカバーの間隔を広げてスプールを半径方向に取り
出すので、スプールの外周に本体枠の連結ロッドを配設
できない。両軸受型リールは、スプールの外周に本体枠
の連結ロッドを設け、この連結ロッドで両側のサイドカ
バーを連結している。スプールの外周に連結ロッドを配
設できない両軸受型リールは、両側のサイドカバーを強
靱な構造で連結できない欠点がある。
【0008】さらに、の公報に記載される両軸受型リ
ールは、駆動手段を内蔵するサイドカバーを本体枠から
分離して、本体枠の内側に配設するスプールを交換でき
る構造としている。この構造の両軸受型リールは、サイ
ドカバーを分解して簡単にスプールを交換するのが難し
い欠点がある。
【0009】ところで、両軸受型リールは、スプールに
巻かれた釣糸に一定以上のテンションが作用すると、ス
プールを逆転できるように設計する必要がある。それ
は、釣糸が魚に強く引っ張られたときに、切れないよう
にするためである。このことを実現するために、両軸受
型リールはドラッグ機構を内蔵する。ドラッグ機構は、
スプールに一定以上の回転トルクが作用したときに、ス
プールを回転させるクラッチ機構でもある。ドラッグ機
駆動手段はサイドカバーに内蔵される。サイドカバ
ーにドラッグ機構駆動手段を内蔵することが、両軸受
型リールのスプール交換を難しくしている。
【0010】さらに、スプールを交換するときに、ドラ
ッグ機構や駆動手段に砂や塵が侵入すると、正常に動作
しなくなるので、このこともスプール交換を難しくして
いる。実公昭62−38536号公報には、スプールを
交換するときに、砂塵の侵入を防止できる両軸受型リ
ールが記載される。この公報に記載される両軸受型リー
ルは、ドラッグ機構に電磁クラッチを使用する。この公
報の両軸受型リールは、図1に示すように、スプール1
と一緒に回転される導電性の円盤3を備えている。円盤
3に接近して磁石4を配設している。この構造のドラッ
グ機構5は、スプール1が回転されると円盤3に渦電流
が流れ、渦電流によって磁界が発生する。円盤3に発生
する磁界は、円盤3の回転トルクを大きくする方向、す
なわち、ブレーキとして作用する。この構造のドラッグ
機構5は、スプール1の回転速度が速くなると、渦電流
も大きくなって、ブレーキ作用が強くなる。サイドカバ
ーを分解したときに、ドラッグ機構に砂等が侵入しない
ように、ドラッグ機構の開口部をシールド板で閉塞して
いる。
【0011】この構造の両軸受型リールは、シールド
砂等の侵入を阻止できる特長がある。磁石を使用した
ドラッグ機構は、完全な密閉構造にできる。しかしなが
ら、この構造のドラッグ機構は、スプールの回転速度に
よって釣糸に作用するテンションが変化する欠点があ
る。スプールの回転速度が速くなるほど、スプールの回
転トルクが大きくなるからである。したがって、一定の
テンションが作用すると切れる釣糸を理想的な状態で使
用するのが難しい欠点がある。さらに、磁石を使用する
ので、分解したときに、砂に含有される鉄粉等がシール
ド板に吸着されて内部が汚れやすい欠点もある。
【0012】本発明は、さらにこれ等の欠点を解決する
ことを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的
は、簡単かつ容易に、しかも迅速にスプールを交換でき
る両軸受型リールを提供することにある。さらに本発明
の他の重要な目的は、分解したときに、ドラッグ機構に
砂等の異物が侵入しない構造にできる両軸受型リールを
提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の両軸受型リール
は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える。
両軸受型リールは、釣り竿に装着される筒状の本体枠1
4と、この本体枠14の内側に回転自在に装着されてお
って釣糸を巻き取るスプール1と、本体枠14の両側に
装着されいるサイドカバー17と、スプール1を回転
させる駆動手段と、スプール1に巻かれた釣糸に所定の
テンションが作用するとスプール1を逆転させるドラッ
グ機構5とを備える。
【0014】さらに、本発明の両軸受型リールは、下記
の独得の構成を備える。 (a) 一方のサイドカバー17にスプール1を回転さ
せる駆動手段を内蔵し、他方のサイドカバー17には、
釣糸の最大テンションを調整するドラッグ機構5を装着
している。 (b) スプール1を交換するために、何れか一方ある
いは両方のサイドカバー17が、本体枠14に脱着自在
に装着されている。 (c) サイドカバー17に装着されるドラッグ機構5
は、スプール1の端部に非回転状態に連結される連結リ
ング19と、この連結リング19の内側に位置して、連
結リング19に対して回転できるように配設されている
スプール駆動部材12を有する。 (d) サイドカバー17を本体枠14から分離してス
プール1を交換できるように、連結リング19はスプー
ル1に脱着自在に連結され、スプール駆動部材12は他
方のサイドカバー17に内蔵された駆動手段に脱着自在
に連結されている。 (e) スプール1は、両側のサイドカバー17から分
離できるように、本体枠14の両側に装着されるサイド
カバー17に脱着自在に装着されている。 (f) ドラッグ機構5は、スプール駆動部材12に連
結してスプール駆動部材12と一緒に回転される内軸6
と、スプール1に連結される連結リング19に連結され
てスプール1と一緒に回転される外輪7と、内軸6と外
輪7の間の転動面10に配設された抵抗ローラー8と、
内軸6と外輪7とを軸方向に押圧するトルク調整部材9
とを備えている。 (g) 外輪7と内軸6は、抵抗ローラー8の転動面1
0をテーパー面としており、テーパー状の転動面10の
間に抵抗ローラー8を転動自在に配設している。 (h) 抵抗ローラー8は、中心軸を、外輪7と内軸6
の中心軸に対して傾斜させる姿勢で転動面10に配設さ
れている。 (i) トルク調整部材9は、外輪7と内軸6を相対的
に軸方向に押圧する押圧部を有し、トルク調整部材9が
外輪7と内軸6を相対的に軸方向に押圧することによ
り、外輪7と内軸6のスリップトルクが調整されるよう
に構成されている。 (j) ドラッグ機構5を内蔵するサイドカバー17を
本体枠14に脱着してスプール1を交換できるように構
成されている。
【0015】
【作用】本発明の両軸受型リールは、図2に示すよう
に、ドラッグ機構5を内蔵するサイドカバー17を本体
枠14から分離して、本体枠14に内蔵しているスプー
ル1を交換する。サイドカバー17は、ドラッグ機構5
を装着する状態で本体枠14から分離する。ドラッグ機
構5とサイドカバー17とを一体として分離するため
に、サイドカバー17は脱着自在に本体枠14に装着さ
れている。さらに、ドラッグ機構5のスプール駆動部材
12は、他方のサイドカバー17に内蔵される駆動手段
に脱着自在に連結され、連結ロッド16はスプール1に
脱着自在に連結している。
【0016】図2に示すように、ドラッグ機構5を片方
のサイドカバー17と一体構造として脱着する本発明の
両軸受型リールは、サイドカバー17を外した状態で、
本体枠14からスプール1を抜き出し、その後に別のス
プール1をセットして簡単に交換できる。
【0017】さらに本発明の両軸受型リールは、ドラッ
グ機構5を、内軸6と外輪7の間に設けた転動面10に
抵抗ローラー8を配設し、抵抗ローラー8を転動面10
に押圧する力を変化させてスプール1の逆転トルクを調
整する構造となっているので、ドラッグ機構5をサイド
カバー17と一体に分離した状態で、ドラッグ機構5に
砂等の異物が侵入しない構造にして簡単にスプール1を
交換できる。それは、ドラッグ機構5が、外輪7の内部
に内軸6を配設する構造となっているからである。この
構造のドラッグ機構5は、外輪7と内軸6の開口隙間を
狭くでき、さらに、開口隙間にシールリングを設けて簡
単に閉塞できるからである。ドラッグ機構5を全く分解
しないで、スプール1を交換できることも、スプール交
換を簡単にすることに効果がある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための両軸号型リールを例示するものであ
って、本発明は両軸受型リールを下記のものに特定しな
い。
【0019】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0020】図2〜図5に示す両軸受型リールは、釣り
竿に装着される筒状の本体枠14と、この本体枠14の
内側に回転自在に装着されておって釣糸を巻き取るスプ
ール1と、スプール1を回転させる駆動手段と、スプー
ル1に巻かれた釣糸に一定のテンションが作用すると、
スプール1を回転させるドラッグ機構5とを備える。駆
動手段とドラッグ機構5とは、本体枠14の側面に固定
されるサイドカバー17に内蔵されている。図2におい
て、右のサイドカバー17は駆動手段を内蔵し、左のサ
イドカバー17はドラッグ機構5を内蔵している。
【0021】これ等の図に示す両軸受型リールは、図4
の概略図に示すように、駆動手段のハンドル11でドラ
ッグ機構5のスプール駆動部材12を回転し、ドラッグ
機構5を介してスプール1を回転している。駆動手段は
一方クラッチ13を内蔵している。一方クラッチ13
は、スプール1に釣糸を巻き取る方向にのみスプール駆
動部材12を回転させる。この構造の両軸受型リール
は、ハンドル11で歯車34を回転してドラッグ機構5
のスプール駆動部材12を回転し、ドラッグ機構5がス
プール駆動部材12の回転をスプール1に伝達する。ド
ラッグ機構5は、釣糸に一定以上のテンションが作用し
たときに、スリップしてスプール1を逆転させて、釣糸
を繰り出す機構である。
【0022】スプール1を内蔵する本体枠14は、図6
に示すように、スプール1の両側に位置するリング状の
サイドフレーム15と、両側のサイドフレーム15を連
結してスプール1の外周を覆う複数本の連結ロッド16
とで構成される。サイドフレーム15と複数本の連結ロ
ッド16とからなる本体枠14は、アルミニウム、チタ
ン、ステンレス等の金属で一体的に成形されている。た
だし、両側のサイドフレーム15と、複数本の連結ロッ
ド16とを別々のパーツとして製作し、これ等のパーツ
を溶接、接着、あるいはネジ止等の方法で連結して本体
枠14を製作することもできる。
【0023】図6に示す本体枠14は、両側のサイドフ
レーム15を4本の連結ロッド16で連結している。図
5において底部の連結ロッド16は、本体枠14を釣り
竿に連結する固定部材33を装着するので、他の3本の
連結ロッド16よりも幅を広くしている。サイドフレー
ム15を連結する4本の全ての連結ロッド16は、図に
示すように、スプール1の中央部分で外側に膨らませ
て、中央部内径を両側部内径よりも大きく成形してい
る。
【0024】図に示す両軸受型リールは、本体枠14の
右側に連結されるサイドカバー17に駆動手段を内蔵
し、左側に連結されるサイドカバー17にドラッグ機構
5を内蔵している。右側のサイドカバー17に内蔵され
る駆動手段は、ハンドル11と、ハンドル11の回転を
スプール駆動部材12に伝達する歯車34と、ハンドル
11を釣糸の巻き取り方向にのみ回転させる一方クラッ
チ13とを内蔵している。図4に示す両軸受型リール
は、歯車34とスプール駆動部材12の間に一方クラッ
チ13を連結しているが、一方クラッチは、スプール駆
動部材を釣糸の巻き取り方向にのみ回転できる全ての位
置に連結できる。
【0025】本体枠14の左側に連結されるサイドカバ
ー17にはドラッグ機構5を内蔵している。ドラッグ機
構5を内蔵する部分の断面図を図2と図3に、ドラッグ
機構5の断面図を図7に示す。これ等の図に示すドラッ
グ機構5は、スプール駆動部材12に連結される内軸6
と、スプール1に連結される外輪7と、内軸6と外輪7
の間に転動できるように配設された抵抗ローラー8と、
外輪7を軸方向に押圧するトルク調整部材9とを備え
る。
【0026】内軸6と外輪7は、抵抗ローラー8の転動
面10をテーパー面としており、テーパー状の転動面1
0の間に、抵抗ローラー8を転動自在に配設している。
転動面10は軸方向の表面を完全な直線状とすることも
できるが、多少湾曲させることもできる。抵抗ローラー
8を転動面10に所定の位置に配設するために、転動面
10には通常のベアリングのようにリテーナー(図示せ
ず)を配設する。リテーナーは金属又はプラスチック製
で、内軸6及び外輪7の転動面10の間に配設される円
筒状に成形され、かつ、抵抗ローラー8を回転自在に配
設するスリット状の隙間を設けている。さらに、抵抗ロ
ーラー8は、中心軸を、外輪7と内軸6の中心軸に対し
て傾斜させる姿勢で転動面10に配設されている。
【0027】抵抗ローラー8を転動面10に配設して、
内軸6と外輪7とをスリップさせる状態を図8に示す。
この図において、内軸6と外輪7とを矢印Aで示す方向
に押圧して、内軸6を固定して外輪7を矢印Bで示す方
向に回転させると、外輪7に対して内軸6が矢印Cで示
す方向に回転する。内軸6と外輪7とがこの方向に回転
されると、抵抗ローラー8は細くなる転動面10の下方
に食い込む状態となって、外輪7を回転するために大き
な回転トルクを必要とする。内軸6と外輪7とを矢印A
で示す方向に強く押圧するほど、外輪7を回転させるの
に必要な回転トルクは大きくなる。したがって、外輪7
を矢印で示す方向に押圧する力を大きくするほど、外輪
7の回転トルクが大きくなる。図8の矢印BとCで示す
方向と反対に外輪7と内軸6を回転させると、抵抗ロー
ラー8は転動面10に食い込むことがなく、外輪7を内
軸6に対して軽く自由に回転できる。本発明の両軸受型
リールのドラッグ機構5は、スプール1に所定の逆転ト
ルクが作用するときに、外輪7を制動して回転させるも
のであるから、釣糸を引っ張ってスプール1を回転させ
る方向が、図8の矢印Bで示す方向となるように設計す
る。
【0028】内軸6を固定して外輪7を矢印Bで示す方
向に回転するための回転トルクは、図8において、転動
面10のテーパー角αと、抵抗ローラー8の中心軸が内
軸6と外輪7の中心軸に対して傾斜するねじれ角βとで
調整できる。テーパー角αとねじれ角βは、大きすぎて
も小さすぎても抵抗ローラー8の食い込みが弱くなって
回転トルクが小さくなる。したがって、テーパー角α
と、ねじれ角βとは要求される回転トルクを考慮して最
適値に調整される。たとえば、テーパー角αは約15
度、ねじれ角βは約20度に設定される。
【0029】図のドラッグ機構5は、内軸6をスプー
ル駆動部材12と一体構造とし、外輪7には鋼球18を
介して回転しないように連結リング19を連結してい
る。連結リング19は、ベアリング20を介して内軸6
に連結されるスプール駆動部材12の外側に回転できる
ように配設している。連結リング19を外輪7と一緒に
回転させるために、連結リング19を外輪7の連結筒2
1に挿入し、連結リング19の外周面と、連結筒21の
内周面とに軸方向に連結溝22を設け、この連結溝22
に鋼球18を配設している。連結リング19と外輪7の
連結筒21との間に、抵抗ローラー8に供給しているグ
リースが漏れるのを防止する、Vパッキンであるシール
リング23を内蔵している。シールリング23にはVパ
ッキンに代わって、オイルシールやOリングも使用でき
る。さらに、図において外輪7の左端部の内面と、
軸6の外周面との間にも、グリス漏れを阻止するシール
リング23を配設している。
【0030】連結リング19の右端は、スプール1の内
面にスプライン24を介して回転しないように連結され
る。図に示すドラッグ機構5は、連結リング19と外輪
7とを別パーツに加工して連結しているが連結リング1
9と外輪7とは一体構造とすることもできる。
【0031】外輪7を軸方向に押圧するトルク調整部材
9は、スラストベアリング25を介して外輪7を軸方向
に押圧する押圧部である押圧リング26と、この押圧リ
ング26の側面を押圧するリングバネ27と、軸方向に
は移動できるが、回転しないようにサイドカバー17に
連結されているナット部材28と、ナット部材28の中
心に設けられている雌ネジ孔にねじ込まれているネジ部
材29と、このネジ部材29を回転させる操作部材30
とを備えている。
【0032】ナット部材28は外周に凸部があり、この
凸部をサイドカバー17の内面に軸方向に延長して設け
たガイド溝に案内し、凸部とガイド溝を介して、軸方向
に移動できるようにサイドカバー17に連結している。
【0033】ネジ部材29は、内軸6に固定されている
スプール駆動部材12を回転自在に貫通させる貫通孔を
中心に有し、その外側にナット部材28の雌ネジにねじ
込まれる雄ネジを設けている。ネジ部材29はベアリン
グ31を介してスプール駆動部材12に回転できるよう
に連結されている。ネジ部材29の左端には、操作部材
30である操作アームをネジ止して固定している。
【0034】この構造のトルク調整部材9は、下記の動
作をして、外輪7の軸方向に押圧力を調整する。 操作アームを回転し、これに連結されたネジ部材2
9を回転する。 ネジ部材29が回転されると、これにねじ込まれた
ナット部材28が軸方向に移動する。 ナット部材28が軸方向に移動すると、リングバネ
27が押圧リング26を押圧する力が変化する。図
おいて、ナット部材28が右に移動すると、リングバネ
27はより強く押圧リング26を押圧する。 押圧リング26が強く押圧されると、外輪7は矢印
Dで示す方向に強く押圧されるようになる。 外輪7の矢印D方向の押圧力が増加すると、内軸6
に対する外輪7の回転トルクが大きくなる。いいかえる
と、釣糸がスプール1を逆転させる逆転トルクが大きく
調整される。
【0035】図7に示すドラッグ機構5は、以上のよう
に操作部材30でリングバネ27を軸方向に移動させ
て、スプール1が釣糸で逆転されるトルクを自由に調整
できる。
【0036】図2に示す両軸受型リールは、ドラッグ機
構5を内蔵する左側のサイドカバー17を脱着自在に本
体枠14のサイドフレーム15に連結している。本体枠
14に脱着自在に連結するサイドカバー17を図9に示
す。この図は、サイドカバー17を本体枠14から外し
て内側から見た正面図である。図10は図9のA−A線
断面図である。これ等の図に示すサイドカバー17は、
本体枠14に連結される内面に4つの係止爪35を設け
ている。係止爪35は、図10の断面図に示すように、
サイドカバー17の内面に突出して設けられ、本体枠1
4に引っかけて連結できるように、先端を外側に折曲し
た形状となっている。
【0037】サイドカバー17の係止爪35を引っかけ
て連結するために、本体枠14は、図11の断面図に示
すように、サイドフレーム15に中間リング36を固定
している。中間リング36を本体枠14にネジ止等の構
造で固定して、本体枠14の端面に図11に示すL字溝
37を設けている。L字溝37は、中間リング36の内
側に、軸方向から回転方向に延長して設けられてる。L
字溝37は、サイドカバー17の係止爪35を引っかけ
て、サイドカバー17を本体枠14に連結するための溝
である。したがって、L字溝37は4つの係止爪35を
案内できる位置に配設されている。サイドカバー17の
係止爪35を、図11の矢印で示すようにL字溝37に
案内して、サイドカバー17は本体枠14に脱着自在に
連結される。この構造のサイドカバー17と本体枠14
は、係止爪35をL字溝37に案内してサイドカバー1
7を本体枠14に押し付け、その後、サイドカバー17
を回転して、サイドカバー17を本体枠14に連結でき
る。
【0038】図2に示す両軸受型リールは、ドラッグ機
構5を内蔵するサイドカバー17を本体枠14に脱着自
在に装着してスプール1を交換できる構造としている。
この両軸受型リールは、駆動手段を内蔵するサイドカバ
ー17を本体枠14に固定して外れない構造としてスプ
ール1を交換できる。ドラッグ機構5を内蔵するサイド
カバー17を本体枠14から外して、スプール1を本体
枠14から取り出しできるからである。ただ、本発明の
両軸受型リールは、かならずしもドラッグ機構を内蔵す
るサイドカバー17を本体枠14に脱着自在に装着する
構造とする必要はない。ドラッグ機構を内蔵するサイド
カバーを本体枠に固定し、ドラッグ機構内蔵サイドカバ
ーと本体枠とを、駆動手段を内蔵するサイドカバーから
脱着してスプールを交換する構造とすることもできる。
駆動手段を内蔵するサイドカバー17は、ドラッグ機構
5を内蔵するサイドカバー17と同じ構造で脱着自在に
本体枠14に連結することができる。さらに、本体枠の
両側に連結されるサイドカバーを脱着自在に本体枠14
に連結して、スプールを交換することもできる。
【0039】図に示すサイドカバー17と本体枠14の
連結構造は、サイドカバー17を回転させて本体枠14
に脱着できる。このため、極めて簡単にサイドカバー1
7を本体枠14に脱着できる特長がある。ただ、本発明
の両軸受型リールは、サイドカバーを本体枠に脱着自在
に連結する構造を特定しない。サイドカバーは、外周を
貫通するネジを中間リングやサイドフレームにねじ込ん
で脱着自在に連結することもできる。さらに、サイドカ
バーの外周縁に沿ってサイドカバーと同軸に連結用のネ
ジ筒を設け、このネジ筒の外周に雄ネジを設け、一方、
中間リングやサイドフレームには、ネジ筒の雄ネジをね
じ込むことのできる雌ネジを設け、雄ネジを雌ネジにね
じ込んでサイドカバーを本体枠に脱着自在に連結するこ
ともできる。また、ネジ筒の内面に雌ネジを設け、本体
枠にこの雌ネジにねじ込んで固定できる雄ネジを設け
て、サイドカバーを本体枠に脱着自在に連結することも
できる。さらに、サイドカバーは脱着自在に連結できる
全ての機構で本体枠に連結することができる。
【0040】ところで、本発明の両軸受型リールは、ド
ラッグ機構5に備える外輪7と内軸6の熱膨張を利用し
て、釣糸に作用する最大テンションの変動を防止してい
る。従来の両軸受型リールのドラッグ機構は、スプール
と一緒に回転する摩擦リングにブレーキシューを押し付
ける構造、あるいは、図1に示すように、電磁クラッチ
を使用したものである。この構造のドラッグ機構の両軸
受型リールは、スプールに巻かれた釣糸が少なくなるに
したがって、釣糸に作用するテンションが大きく変化し
てしまう欠点がある。たとえば、スプールに巻かれた釣
糸の巻き径が半分になると、釣糸のテンションを2倍に
しないと、スプールは同じ回転トルクで回転されなくな
る。釣糸がスプールを回転させる回転トルクは、釣糸の
巻き径と釣糸のテンションの積に比例するからである。
【0041】このため、従来の両軸受型リールは、スプ
ールが釣糸が長く繰り出されて、釣糸の巻き径が小さく
なるにしたがって、釣糸に作用するテンションが大きく
なる欠点がある。このことは、釣糸を長く繰り出して、
スプールの巻き径が小さくなるにしたがっ切れやすく
なることを意味する。釣糸を長く繰り出して切れないよ
うに、ドラッグ機構5を調整してスプールを回転しやす
くすると、スプールに長く釣糸を巻く状態、いいかえる
とスプールの巻き径が大きい状態では、釣糸のテンショ
ンが非常に小さくなって、魚に釣糸が必要以上に長く引
き出されてしまう欠点がある。釣糸が長く引き出されな
いように、ドラッグ機構を調整すると、スプールの巻き
径が小さくなって、スプールの巻き径が小さくなった時
に、釣糸にかかるテンションが大きくなって、釣糸が切
れてしまう欠点がある。
【0042】このような弊害が発生するのは、両軸受型
リールが、スプールを回転させてここに釣糸を巻き付け
るからである。スピニングリールのように、スプールを
固定し、スプールの周囲に回転する釣糸ロールで釣糸を
巻き付ける構造のリールは、このような弊害が発生しな
い。釣糸に作用するテンションが、釣糸ロールの回転半
径で決定されるからである。
【0043】図13は、スプールの片面に摩擦リングを
固定した従来の両軸受型リールの逆転トルクが、スプー
ルの巻き径が小さくなるにしたがって大きくなる状態を
示している。この図はスプールから一定の速度で釣糸を
引出し、釣糸に作用するテンションの変化を示すグラフ
である。この図の横軸は時間軸である。時間が経過する
にしたがって、釣糸が長く引き出されて巻き径が小さく
なると、釣糸のテンションが急激に強くなることを明示
する。
【0044】本発明の両軸受型リールは、簡単なドラッ
グ機構であるが、外輪と内軸の熱膨張を有効に利用する
という極めて巧妙な技術で、巻き径の変化に対する釣糸
の最大テンションの変動を確実に少なくしている。釣糸
に強いテンションが作用して、釣糸がスプールから引き
出されて、巻き径が小さくなるにしたがって、外輪7と
内軸6は加熱される。それは、抵抗ローラー8が転動面
10に押圧され、この状態で表面の一部を転動面10に
摩擦しながら転動するからである。釣糸が引き出され
て、外輪7と内軸6が加熱されると、外輪7と内軸6の
両方が熱膨張する。外輪7は内軸6よりも直径が大きい
ので、転動面10の内径は、外輪7が内軸6よりも大き
く熱膨張する。したがって、外輪7と内軸6が加熱され
るにしたがって、転動面10の隙間が広くなり、抵抗ロ
ーラー8が転動面10を押圧する力が弱くなって、スプ
ール1の逆転トルクが弱くなる。いいかえると、釣糸が
長く引き出されるにしたがって、外輪7と内軸6が加熱
されて、スプール1の逆転トルクが弱く調整される。こ
のため、釣糸が長く引き出されて、スプール1の巻き径
が小さくなると、スプール1の逆転トルクが弱く調整さ
れ、釣糸の最大テンションが急激に大きくなるのを有効
に防止できる。
【0045】図14は、本発明の両軸受型リールの釣糸
のテンション変化を示すグラフである。この図は、本発
明の両軸受型リールが、釣糸を長く引き出して巻き径が
小さくなっても、釣糸の最大テンションが急激に変化し
ないことを明示している。
【0046】ただ、本発明の両軸受型リールは、ドラッ
グ機構5の外輪7と内軸6に同じ材質の金属を使用する
と、従来のリールとは反対に、図15に示すように、釣
糸の繰り出し量が増加して、スプールの巻き径が小さく
なるにしたがって、釣糸のテンションでスプールを逆転
させるトルクが次第に小さくなる傾向がある。このこと
は、外輪と内軸の熱膨張による逆転トルクの補正が充分
過ぎるほどに効いていることを意味する。すなわち、本
発明の両軸受型リールは、外輪と内軸が熱膨張すること
を利用して、逆転トルクの急激な変動は阻止できるが、
釣糸の繰り出し量が多くなると、多少は逆転トルクが小
さくなってしまう特性がある。
【0047】この弊害は、外輪を強制的に冷却し、さら
に、外輪と内軸の材質を選択して最適値に調整すること
で解消できる。外輪の熱膨張を少なくするには、図7に
示すように、外輪7に放熱フィン32を設けて、外輪7
を強制的に冷却する。放熱フィン32は、釣糸でスプー
ル1が逆転されたときに発生する熱を、外輪7から有効
に放熱する。図7に示すドラッグ機構5は、外輪7の外
周に溝を切削して放熱フィン32を設けている。放熱フ
ィン32は、外輪7と別部材に加工して、外輪7の外周
に固定することもできる。放熱フィン32で外輪7を冷
却するドラッグ機構5は、放熱フィン32でもって外輪
7の熱膨張を少なく調整する。外輪7の熱膨張を少なく
することは、釣糸がスプール1から繰り出されたとき
に、釣糸のテンションが必要以上に低下するのを阻止で
きる。つまり、図15において、トルクカーブの右側の
低下を少なくできる。
【0048】さらに、外輪7に、内軸6よりも熱膨張の
少ない金属を使用して、図15におけるトルクカーブの
右側の低下をさらに少なくできる。外輪7の熱膨張が内
軸6よりも小さくなると、外輪7を強制的に冷却するの
と同じように、外輪7と内軸6とが加熱された状態で、
転動面10の隙間が広くなるのを少なくできるからであ
る。図14は、内軸6にSUS440Cを使用し、外輪
7には内軸6よりも熱膨張の小さいウッデホルム株式会
社製のエルマックス(ELMAX)を使用し、さらに、
外輪7に放熱フィン32を設けた両軸受型リールのトル
クカーブを示している。この図に示すように、外輪7の
熱膨張を内軸6よりも小さくし、さらに、外輪7を強制
的に冷却することによって、スプール1のテンションカ
ーブを理想的に近いまで均一にできる特長がある。
【0049】したがって、本発明の両軸受型リールは、
外輪7に放熱フィン32を設けて冷却し、さらに、外輪
7と内軸6の材質を選択して、外輪7の熱膨張を内軸6
よりも小さくすることにより、理想的な特性にできる特
長がある。本発明の両軸受型リールは、外輪7に設ける
放熱フィン32の面積と、外輪7と内軸6の材質を特定
するものではなく、放熱フィンの面積と、外輪と内軸に
使用する材料の熱膨張率は、釣糸のテンションカーブが
平坦になるように設計される。
【0050】
【発明の効果】本発明の両軸受型リールは、簡単かつ容
易に、しかも迅速にスプールを交換できる極めて優れた
特長がある。それは、本発明の両軸受型リールが、片方
のサイドカバーに、外輪の内側に内軸を配設し、外輪と
内軸に設けたテーパー状の転動面に抵抗ローラーを配設
し、外輪と内軸とを相対的に軸方向に押圧して、スプー
ルの逆転トルクを調整するドラッグ機構を内蔵し、この
ドラッグ機構を内蔵するサイドカバーを本体枠に脱着自
在に連結し、あるいは、駆動手段を内蔵するサイドカバ
ーを本体枠に脱着自在に連結しているからである。この
構造の両軸受型リールは、ドラッグ機構を内蔵するサイ
ドカバーを本体枠から外し、あるいは、駆動手段を内蔵
するサイドカバーを本体枠から外した状態で、本体枠に
収納されるスプールを簡単に交換できる。とくに、ドラ
ッグ機構をサイドカバーに連結して両者を一体構造とし
て、サイドカバーを本体枠から分離するので、ドラッグ
機構を分解することなく、極めて簡単にスプールを交換
できる特長がある。
【0051】さらにまた、本発明の両軸受型リールは、
外輪の内側に内軸を配設し、外輪と内軸の間に抵抗ロー
ラーを配設する独得のドラッグ機構を、サイドカバーと
一体構造として分離するので、スプールを交換するとき
に、ドラッグ機構に砂等の異物が侵入しない構造とする
ことができ、異物に起因する故障を極限できる特長があ
る。
【0052】さらにまた、本発明の両軸受型リールは、
スプールから釣糸を繰り出して、スプールの釣糸の巻き
径が変化させたときに、釣糸の最大テンションが著しく
変動するのを有効に防止できる特長もある。しかも本発
明の両軸受型リールは、このような優れた特長を実現す
るにもかかわらず、ドラッグ機構に特別に複雑な機構と
する必要がなく、外輪と内軸の熱膨張を利用して、釣糸
の最大テンションの変動を有効に阻止できる特長があ
る。それは、本発明の両軸受型リールが、釣糸に強いテ
ンションが作用して、釣糸がスプールから引き出され
て、巻き径が小さくなると、外輪と内軸は加熱、熱膨張
してスプールの逆転トルクを調整するからである。外輪
は内軸よりも直径が大きいので、転動面の内径は、外輪
が内軸よりも大きく熱膨張し、外輪と内軸が加熱される
にしたがって、転動面の隙間が広くなり、抵抗ローラー
が転動面を押圧する力が弱くなって、スプールの逆転ト
ルクを弱くする。このため、釣糸が長く引き出されるに
したがって、スプールの逆転トルクが弱く調整される。
したがって、本発明の両軸受型リールは、釣糸が長く引
き出されて、スプールの巻き径が小さくなると、スプー
ルの逆転トルクが弱くなって、釣糸の最大テンションが
急激に大きくなるのを防止できる。このため、本発明の
両軸受型リールは、極めて簡単なドラッグ機構として、
釣糸の最大テンション変動を少なくして、釣糸が切られ
ないように、しかも大型魚に必要以上に釣糸が引き出さ
れることなく、効率よく引き寄せて確実に回収できる極
めて優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の両軸受型リールの断面図
【図2】本発明の実施例にかかる両軸受型リールのスプ
ール交換状態を示す断面図
【図3】図2に示す両軸受型リールの断面図
【図4】本発明の実施例にかかる両軸受型リールの概略
断面図
【図5】本発明の実施例にかかる両軸受型リールを示す
正面図
【図6】図5に示す両軸受型リールの本体枠を示す斜視
【図7】図3に示す両軸受型リールに内蔵されるドラッ
グ機構の断面図
【図8】ドラッグ機構の動作原理を示す断面図
【図9】本体枠に脱着自在に連結されるサイドカバーの
正面図
【図10】図9に示すサイドカバーのA−A線断面図
【図11】中間リングを連結した本体枠の断面図
【図12】図11に示す中間リングであって本体枠から
分離した状態を示す正面図
【図13】従来の両軸受型リールであって釣糸をスプー
ルから繰り出すと釣糸に作用するテンションが変化する
状態を示すグラフ
【図14】本発明の実施例の両軸受型リールであって釣
糸をスプールから繰り出すと釣糸に作用するテンション
が変化する状態を示すグラフ
【図15】本発明の実施例の両軸受型リールであって釣
糸をスプールから繰り出すと釣糸に作用するテンション
が変化する状態を示すグラフ
【符号の説明】
1…スプー …円盤 4…磁石 5…ドラッグ機構 6…内軸 7…外輪 8…抵抗ローラー 9…トルク調整部材 10…転動面 11…ハンドル 12…スプール駆動部材 13…一方クラッチ 14…本体枠 15…サイドフレーム 16…連結ロッド 17…サイドカバー 18…鋼球 19…連結リング 20…ベアリング 21…連結筒 22…連結溝 23…シールリング 24…スプライン 25…スラストベアリング 26…押圧リング 27…リングバネ 28…ナット部材 29…ネジ部材 30…操作部材 31…ベアリング 32…放熱フィン 33…固定部材 34…歯車 35…係止爪 36…中間リング 37…L字溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り竿に装着される筒状の本体枠(1
    4)と、この本体枠(14)の内側に回転自在に装着さ
    れておって釣糸を巻き取るスプール(1)と、本体枠
    (14)の両側に装着されているサイドカバー(17)
    と、スプール(1)を回転させる駆動手段と、スプール
    (1)に巻かれた釣糸に所定のテンションが作用すると
    スプール(1)を逆転させるドラッグ機構(5)とを備
    える両軸受型リールにおいて、下記の全ての構成を有す
    ることを特徴とする両軸受型リール。 (a) 一方のサイドカバー(17)に駆動手段を内蔵
    し、他方のサイドカバー(17)にドラッグ機構(5)
    を装着している。 (b) 少なくとも何れかのサイドカバー(17)は、
    本体枠(14)に脱着自在に装着されている。 (c) サイドカバー(17)に装着されるドラッグ機
    構(5)は、スプール(1)の端部に非回転状態に連結
    される連結リング(19)と、この連結リング(19)
    の内側に位置して、連結リング(19)に対して回転で
    きるように配設されているスプール駆動部材(12)を
    有する。 (d) 連結リング(19)は、スプール(1)に脱着
    自在に連結され、スプール駆動部材(12)はサイドカ
    バー(17)に内蔵された駆動手段に脱着自在に連結さ
    れている。 (e) スプール(1)は、本体枠(14)の両側に装
    着されるサイドカバー(17)に脱着自在に装着されて
    いる。 (f) ドラッグ機構(5)は、スプール駆動部材(1
    2)に連結されてスプール駆動部材(12)と一緒に回
    転される内軸(6)と、連結リング(19)に連結され
    てスプール(1)と一緒に回転される外輪(7)と、内
    軸(6)と外輪(7)の間の転動面に配設された抵抗ロ
    ーラー(8)と、内軸(6)と外輪(7)とを軸方向に
    押圧するトルク調整部材(9)とを備えている。 (g) 外輪(7)と内軸(6)は、抵抗ローラー
    (8)の転動面(10)をテーパー面としており、テー
    パー状の転動面(10)の間に抵抗ローラー(8)を転
    動自在に配設している。 (h) 抵抗ローラー(8)は、中心軸を、外輪(7)
    と内軸(6)の中心軸に対して傾斜させる姿勢で転動面
    (10)に配設されている。 (i) トルク調整部材(9)は、外輪(7)と内軸
    (6)を相対的に軸方向に押圧する押圧部を有し、トル
    ク調整部材(9)が外輪(7)と内軸(6)を相対的に
    軸方向に押圧することにより、外輪(7)と内軸(6)
    のスリップトルクが調整されるように構成されている。 (j) ドラッグ機構(5)を内蔵するサイドカバー
    (17)を本体枠(14)に脱着してスプール(1)を
    交換できるように構成されている。
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