JP2720252B2 - 魚釣用スピニングリールの制動装置 - Google Patents
魚釣用スピニングリールの制動装置Info
- Publication number
- JP2720252B2 JP2720252B2 JP19748092A JP19748092A JP2720252B2 JP 2720252 B2 JP2720252 B2 JP 2720252B2 JP 19748092 A JP19748092 A JP 19748092A JP 19748092 A JP19748092 A JP 19748092A JP 2720252 B2 JP2720252 B2 JP 2720252B2
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- JP
- Japan
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- spool
- spool shaft
- braking
- holding member
- rolling
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣用スピニングリール
特にフロントドラグタイプの制動装置の改良に関するも
のである。
特にフロントドラグタイプの制動装置の改良に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】魚釣用スピニングリールのフロントドラ
グタイプの制動機構としては、例えば実開昭６２ー６４
２８０号公報にみられるようにスプール軸にライニング
材等の複数制動板を重合嵌着してその押圧による摩擦抵
抗作用によってスプールを制動するようにしているのが
現状である。
グタイプの制動機構としては、例えば実開昭６２ー６４
２８０号公報にみられるようにスプール軸にライニング
材等の複数制動板を重合嵌着してその押圧による摩擦抵
抗作用によってスプールを制動するようにしているのが
現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、魚釣用
スピニングリールの特にフロントドラグタイプはスプー
ル前部が釣糸の繰出し方向に向いてその制動部材に海水
等の水分や砂、ゴミ等が付着し易い厳しい条件下で使用
されるものであるため、従来のようなライニング材等の
制動板の圧接による制動方式では制動効率が低下した
り、制動板が腐蝕したり、その耐久性や強度が低下した
りして長期に亘り安定した制動機能を保持できない問題
点がある。本発明はこれらの現状に鑑み、水分、砂、ゴ
ミ等の付着し易い厳しい条件下においても常時安定した
スプール制動作用ができるようにした魚釣用スピニング
リールの制動装置を提供することを目的とするものであ
る。
スピニングリールの特にフロントドラグタイプはスプー
ル前部が釣糸の繰出し方向に向いてその制動部材に海水
等の水分や砂、ゴミ等が付着し易い厳しい条件下で使用
されるものであるため、従来のようなライニング材等の
制動板の圧接による制動方式では制動効率が低下した
り、制動板が腐蝕したり、その耐久性や強度が低下した
りして長期に亘り安定した制動機能を保持できない問題
点がある。本発明はこれらの現状に鑑み、水分、砂、ゴ
ミ等の付着し易い厳しい条件下においても常時安定した
スプール制動作用ができるようにした魚釣用スピニング
リールの制動装置を提供することを目的とするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を解決
するために、回動不能に支持されたスプール軸の先端部
にスプールを回動可能に嵌着し、該スプールの前部に内
周面をテーパー面に形成した外側保持体を一体的に設け
ると共に前記スプール軸に前記外側保持体と対向するよ
うに外周面をテーパー面に形成した内側保持体を軸方向
のみ移動可能に嵌着してこれら内外側の保持体間に制動
作用をするころがり部材を介装し、更に前記スプール軸
の前端には前記スプール軸の内側保持体の位置を規制す
る制動力調節手段を設けたものである。
するために、回動不能に支持されたスプール軸の先端部
にスプールを回動可能に嵌着し、該スプールの前部に内
周面をテーパー面に形成した外側保持体を一体的に設け
ると共に前記スプール軸に前記外側保持体と対向するよ
うに外周面をテーパー面に形成した内側保持体を軸方向
のみ移動可能に嵌着してこれら内外側の保持体間に制動
作用をするころがり部材を介装し、更に前記スプール軸
の前端には前記スプール軸の内側保持体の位置を規制す
る制動力調節手段を設けたものである。
【０００５】
【作用】魚釣り操作中に魚の張力によりスプールが逆転
しようとすると、該スプールと逆転阻止状態に保持され
ているスプール軸とに夫々対向して設けられている内外
側保持体間に介装されたころがり部材はテーパーねじ作
用による転がり及び滑り摩擦抵抗によってスプールの逆
転を制御するものであり、制動力調節手段によりスプー
ル軸の内側保持体の軸方向の位置を規制して内外側保持
体間のころがり部材による制動力を強弱に調節するもの
である。
しようとすると、該スプールと逆転阻止状態に保持され
ているスプール軸とに夫々対向して設けられている内外
側保持体間に介装されたころがり部材はテーパーねじ作
用による転がり及び滑り摩擦抵抗によってスプールの逆
転を制御するものであり、制動力調節手段によりスプー
ル軸の内側保持体の軸方向の位置を規制して内外側保持
体間のころがり部材による制動力を強弱に調節するもの
である。
【０００６】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
スピニングリールのリール筐体１には公知のように先端
部にスプール２を回動可能に嵌着支持したスプール軸３
が軸方向のみ摺動自在に設けられると共に前記スプール
２の前部に形成された凹陥部４には内周面をテーパー面
状に形成しかつ係止部５′を有する外側保持体５が一体
的に固着されている。
スピニングリールのリール筐体１には公知のように先端
部にスプール２を回動可能に嵌着支持したスプール軸３
が軸方向のみ摺動自在に設けられると共に前記スプール
２の前部に形成された凹陥部４には内周面をテーパー面
状に形成しかつ係止部５′を有する外側保持体５が一体
的に固着されている。
【０００７】また前記スプール軸３の先端部は欠円軸部
３′に形成され、該欠円軸部３′には外周面をテーパー
面状に形成した内側保持体６が前記内側保持体５と対向
するように軸方向のみ移動可能に嵌着され、両者間に形
成されたテーパー状間隙部に円筒形ころがり部材７が挟
持されるように介装されていると共にスプール軸４の先
端には前記内側保持体６の軸方向の位置を規制する制動
力調節摘手８が板バネ９を介して螺合されている。なお
図中１０はころがり部材７の保持枠であり、また前記外
側保持体５はスプール２と一体形成することもできる。
３′に形成され、該欠円軸部３′には外周面をテーパー
面状に形成した内側保持体６が前記内側保持体５と対向
するように軸方向のみ移動可能に嵌着され、両者間に形
成されたテーパー状間隙部に円筒形ころがり部材７が挟
持されるように介装されていると共にスプール軸４の先
端には前記内側保持体６の軸方向の位置を規制する制動
力調節摘手８が板バネ９を介して螺合されている。なお
図中１０はころがり部材７の保持枠であり、また前記外
側保持体５はスプール２と一体形成することもできる。
【０００８】従って釣糸の負荷によりローター１１を介
してスプール２が逆転しようとするとスプール軸３は回
動しないように支持されているので、内外側保持体５・
６間のテーパー状間隙内に配置されているころがり部材
７は図２及び図３に示すようにその軸芯に対してある角
度傾斜して配置されることによるテーパーねじ作用によ
り矢印方向に転がり移動しようとしながら係止部５′で
軸方向の移動が規制されることにより転がり及び滑り摩
擦抵抗が生じて回転しようとする外側保持体５と一体回
転するスプール２の釣糸繰出しに伴う逆回転を制動する
ものであり、その制動力は制動力調節摘手８によって内
側保持体６の位置を移動規制してテーパー状間隙を調節
し、ころがり部材７の転がり及び滑り摩擦抵抗を強弱に
制御してスプール制動力を調節するものである。
してスプール２が逆転しようとするとスプール軸３は回
動しないように支持されているので、内外側保持体５・
６間のテーパー状間隙内に配置されているころがり部材
７は図２及び図３に示すようにその軸芯に対してある角
度傾斜して配置されることによるテーパーねじ作用によ
り矢印方向に転がり移動しようとしながら係止部５′で
軸方向の移動が規制されることにより転がり及び滑り摩
擦抵抗が生じて回転しようとする外側保持体５と一体回
転するスプール２の釣糸繰出しに伴う逆回転を制動する
ものであり、その制動力は制動力調節摘手８によって内
側保持体６の位置を移動規制してテーパー状間隙を調節
し、ころがり部材７の転がり及び滑り摩擦抵抗を強弱に
制御してスプール制動力を調節するものである。
【０００９】
【発明の効果】本発明は魚釣用スピニングリールにおい
て釣糸の繰出しにより逆転可能なスプールと回転不能に
保持されたスプール軸との間に対向部をテーパー状周面
に形成した一対の対向する内外側の保持体を設けてころ
がり部材を介装支持せしめ、スプール軸先端に設けた制
動力調節手段によりスプール軸の内側保持体を軸方向に
移動規制してころがり部材の転がり及び滑り摩擦抵抗に
よってスプールを制動するようにしたので、スプール制
動部がスプールの前面で釣糸の繰出し方向に設けられ海
水、砂、ゴミ等付着し易い厳しい条件下においても長期
に亘り安定した円滑確実なスプールのドラグ制動を行う
ことができ、従来の制動板の重合圧接による欠陥を改善
することができ、その構成も簡易である優れた特徴を有
する。
て釣糸の繰出しにより逆転可能なスプールと回転不能に
保持されたスプール軸との間に対向部をテーパー状周面
に形成した一対の対向する内外側の保持体を設けてころ
がり部材を介装支持せしめ、スプール軸先端に設けた制
動力調節手段によりスプール軸の内側保持体を軸方向に
移動規制してころがり部材の転がり及び滑り摩擦抵抗に
よってスプールを制動するようにしたので、スプール制
動部がスプールの前面で釣糸の繰出し方向に設けられ海
水、砂、ゴミ等付着し易い厳しい条件下においても長期
に亘り安定した円滑確実なスプールのドラグ制動を行う
ことができ、従来の制動板の重合圧接による欠陥を改善
することができ、その構成も簡易である優れた特徴を有
する。
【図１】本発明の一部切欠正面図。
【図２】同要部の縦断正面図。
【図３】本発明の制動作用説明図。
２ スプール ３ スプール軸 ５ 外側保持体 ６ 内側保持体 ７ ころがり部材 ８ 制動力調節摘手
Claims (1)
- 【請求項１】 回動不能に支持されたスプール軸の先端
部にスプールを回動可能に嵌着し、該スプールの前部に
内周面をテーパー面に形成した外側保持体を一体的に設
けると共に前記スプール軸に前記外側保持体と対向する
ように外周面をテーパー面に形成した内側保持体を軸方
向のみ移動可能に嵌着してこれら内外側の保持体間に制
動作用をするころがり部材を介装し、更に前記スプール
軸の前端には前記スプール軸の内側保持体の位置を規制
する制動力調節手段を設けたことを特徴とする魚釣用ス
フピニングリールの制動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19748092A JP2720252B2 (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 魚釣用スピニングリールの制動装置 |
| US08/083,170 US5411218A (en) | 1992-07-02 | 1993-06-29 | Bearing type drag mechanism for fishing reel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19748092A JP2720252B2 (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 魚釣用スピニングリールの制動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0614680A JPH0614680A (ja) | 1994-01-25 |
| JP2720252B2 true JP2720252B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=16375183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19748092A Expired - Lifetime JP2720252B2 (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 魚釣用スピニングリールの制動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2720252B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0787502B2 (ja) * | 1984-03-08 | 1995-09-20 | キヤノン株式会社 | 画像処理方法 |
| JP2003070398A (ja) | 2001-08-31 | 2003-03-11 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用スピニングリ−ル |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP19748092A patent/JP2720252B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0614680A (ja) | 1994-01-25 |
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