JP2611019B2

JP2611019B2 - 中圧又は高圧遮断器

Info

Publication number: JP2611019B2
Application number: JP2003284A
Authority: JP
Inventors: ジヤン・マイヌール; レイモン・プリユボウ
Original assignee: ジエ・ウー・セー・アルストム・エス・アー
Priority date: 1989-01-10
Filing date: 1990-01-10
Publication date: 1997-05-21
Anticipated expiration: 2012-05-21
Also published as: ES2056251T3; DE69009070T2; JPH02236922A; CA2007397C; DK0378161T3; FR2641643A1; EP0378161A1; DE69009070D1; FR2641643B1; ATE106160T1; US5066839A; CA2007397A1; EP0378161B1

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は高圧又は中圧遮断器に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕

高圧及び中圧電流は通常、遮断室が六フッ化硫黄（SF
₆）のような誘電ガスで充填される遮断器を介して遮断
される。

接点の開放時に、接点間に発生するアークは激しい圧
縮ガスブローを受け、それにより電流の次のゼロ通過時
に消弧が実現される。

このような遮断器の製造コストは高い。何故ならば、
該遮断器は時には大量のブローガス圧縮手段と駆動エネ
ルギ蓄積手段とを備えていなければならないからであ
る。

本発明の目的は、ガス圧縮装置を必要とせず且つ非常
に低い操作エネルギしか必要としない遮断器を提供する
ことである。

本発明の遮断器で使用される遮断の原理は、ネットワ
ーク電圧より高いアーク電圧を発生させることからな
る。

この原理は既に、空気が充填された電流遮断室では低
圧で使用されている。しかしながら、この原理は中圧又
は高圧には直接適用できない。何故ならば、空気の誘電
性能が不適当であり且つ空気の消イオン時定数（deioni
zation time constant）が長すぎて再帰電圧（restorat
ion voltage）を生ずることができず、遮断すべき電流
がゼロを通過する毎にアークが飛ぶからである。

従って、その良好な誘電性能と低い消イオン時定数と
により電流の遮断後に電圧が簡単に回復され得るSF₆を
使用する試みがなされた。

しかしながら、SF₆中のアーク電圧が空気中のアーク
電圧より遥かに低いこと及び単にアークを引き伸ばすこ
とによりSF₆中に十分なアーク電圧を発生させることは
困難（且つ製造上不可能）であるという事実のために、
SF₆の使用には困難が生ずる。

初期アークを非常に多数の基本的アーク（elementary
arcs）に分割するために金属板を使用する本発明によ
りこの困難さは解決される。各基本的アークのアーク電
圧はアークの根（root）での電圧低下に起因し且つ金属
の種類によって20〜40ボルトである。

本発明の他の目的は、短絡電流の作用下で自動的に開
き、それにより短絡電流の波高値を限流ヒューズを使用
して得られる値以下の値に制限し得る中圧又は高圧限流
遮断器を提供することである。

〔課題を解決する手段及び作用〕

本発明は、加圧誘電ガスで充填された殻を備え、且つ
固定主要接点及び可動主要接点と、接点分離中にその間
にアークを発生する固定アーク接点及び可動アーク接点
と、隔壁により互いに隣接し且つアーク領域に開口した
複数の区画室に分離された箱とを含む中圧又は高圧遮断
器であって、一対の隣接区画室の隔壁が、アーク領域に
開口した側において該隔壁にまたがって係合する部分を
有し且つそれぞれが隣接する該区画室の各々に相互に所
定の角度をなすように伸びている２つの翼を有する金属
電極を備え、各区画室は相互に平行に配置され且つ接点
を通過する線と平行に配置されている複数の金属板を含
んでおり、各区画室の複数の金属板の少なくとも１つが
該区画室に伸びる翼の端部に隣接することを特徴とする
中圧又は高圧遮断器を提供する。

上記構成によれば、アークが多数の基本的アークに分
割され、その結果、アーク電圧が増大するので、例えば
六フッ化硫黄のような誘電ガスの加圧存在下で、圧縮ガ
スブローを必要とせずに、中圧又は高圧を遮断すること
ができ、従って、ガス圧縮装置を必要とせず、且つ非常
に低い操作エネルギーしか必要としない中圧又は高圧遮
断器とすることができる。

公称電圧に応じての板の好ましい数は以下の通りであ
る。

公称電圧が12kVのときは300〜900の板、公称電圧が24kVのときは600〜1400の板、公称電圧が36kVのときは900〜1800の板である。

好ましくは、板は磁気材料からなり、その厚さは0.8m
m〜2mmの範囲にあり、板間の隙間の幅は0.8mm〜1.5mmの
範囲にある。

また、前記翼は平坦であり該翼の平面は該翼が含まれ
ている区画室の板の平面に垂直であってもよい。

また、前記翼は相互に約90゜の角度をなすのが好まし
い。

また、区画室の壁は耐火性材料層により少なくとも一
部分被覆されているのが好ましい。

また、区画室が該区画室の内部を外部とつなぐオリフ
ィスを備えているのが好ましい。

また、前記主要接点が反発するように装着されていて
もよく、この場合、前記可動主要接点が、その内部を電
流が流れ且つ反発のために固定主要接点の直線部分と協
働する直線部分を含んでいてもよい。

また、殻の貫通要素上に配置され、且つ機械制御手段
に作用するストライカを制御する電子回路に接続されて
いる低圧円環体に結合されていてもよい。

また、板が各々電流の磁界を集束してアークの上昇速
度を増すためのノッチを有するのが好ましい。

また本発明は、加圧誘電ガスで充填された殻を備え、
且つ固定主要接点及び可動主要接点と、接点分離中にそ
の間にアークを発生する固定アーク接点及び可動アーク
接点とを含む中圧又は高圧遮断器であって、該遮断器が
アークを多数の基本的アークに分割するための手段を備
え、各基本的アークが複数の金属板の２つの間に生じ、
該板が放射面上に扇形に配置され、可動アーク接点は該
板の各々の平面に含まれる軸の周りに動く細片であるこ
とを特徴とする中圧又は高圧遮断器をも提供する。

上記構成によれば、先に記載した構成と同様に、アー
クが多数の基本的アークに分割され、その結果、アーク
電圧が増大するので、例えば六フッ化硫黄のような誘電
ガスの加圧存在下で、圧縮ガスブローを必要とせずに、
中圧又は高圧を遮断することができ、従って、ガス圧縮
装置を必要とせず、且つ非常に低い操作エルギーしか必
要としない中圧又は高圧遮断器とすることができる。

本発明の特定実施例では、該板が該細片に対向する開
口部を有する絶縁箱内置かれている。この場合、複数の
隣接する箱が備わり、２つの隣接する箱の板は２つずつ
が同一平面上にあることが好ましい。また、箱の断面は
前記軸の周りに対称に配置されている２つの長方形形状
であることが好ましい。

また、前記軸上に位置するシャフトを駆動する少なく
とも１つの機械駆動手段を含み、該機械駆動手段はシャ
フトに固定されたレバーと、溝を有する接続棒と、該接
続棒に連接され且つ機械制御手段に接続されたシャフト
に固定されているクランクとを備えてもよい。

また、遮断すべき電流がその中を通過し且つ前記細片
に作用する芯を有する少なくとも１つの巻線を備える少
なくとも１つの加速手段を含んでもよい。

また、殻内を通過する貫通要素上に配置され且つ機械
制御手段に作用するストライカを制御する電子回路に接
続されている低圧円環体を含んでもよい。

また、板の厚さが0.8mm〜2mmの範囲にあり、板間の隙
間の幅が0.8mm〜1.5mmの範囲にあることが好ましい。

また、板が各々の細片が貫入する軸方向のノッチを有
することが好ましい。

添付図面を参照して本発明の実施態様を実施例として
説明する。

〔実施例〕

第１図は遮断器内部の概略図である。

遮断器の外殻は図示されていない。殻は数バールの圧
力下において六フッ化硫黄のような誘電ガスで充填され
ている。

遮断器は永久回路と遮断回路とを備えている。

永久電流回路は殻（図示せず）を通じて給電する貫通
要素1.5と、伝導チャンネル形鋼棒（conducting channe
l section bar）により構成される上方固定接点２と、
同様に伝導チャンネル形鋼棒により構成される下方固定
接点４とを含んでいる。ブレード３はシャフト10の周り
に回転し且つクランク配置（図示せず）のような従来の
装置により駆動される。ここで、上方固定接点２は本発
明の固定主要接点にあたり、ブレード３は同じく可動主
要接点にあたる。

ブレードは適切な接点圧力を確実とするために従来の
手段（図示せず）に結合されている。

遮断回路は、タングステン合金のような高融点材料か
らなるチップ6Aにより末端とされる固定アーク発生ホー
ン６と、シャフト10の周りに回転し且つブレード３と同
時に駆動されるが上方固定接点２とブレード３の分離後
に固定アーク発生ホーン６から分離するように角度的に
少しオフセットしている、高融点材料の各チップ7Aによ
り保護されている２つの電流遮断ブレード７と、チップ
8Aにより保護されているアーク発生ホーン８と、電流遮
断室９とを含んでいる。ここで、固定アーク発生ホーン
６は本発明の固定アーク接点にあたり、電流遮断ブレー
ド７は同じく可動アーク接点にあたる。

電流遮断室は第１図（斜視図）、第２図（シャフト10
に垂直な面での断面）及び第５図（横断面）に示されて
いる。

電流遮断室はプラスチック材料からなる箱11を備えて
いる。

該箱は電流遮断室を複数の区画室に分割する隔壁11A
を備えている。構造的に箱内部の部品の組み立てが容易
になるならば、箱は単一部品であっても同一部品の山か
らなってもよい。

箱の上部はアークにより発生されるガスを排出するた
めの穴11Bを有する。

区画室の各々は、相互に平行に配置され且つ接点を通
過する線に平行に配置されている複数の金属板12を含ん
でいる。

各金属板12は電流の磁界を集束してアークの上昇速度
を増すためのノッチ12Aを有する。

金属板は磁気材料からなり、厚さは0.8mm〜2mm、板間
の隙間は0.8mm〜1.5mmである。

Ｕ形状部分13Aを含む金属電極13（第3A図及び第3B
図）は、隣接する区画室の対の間の隔壁11Aの各々をま
たぐように配置されている。

これらの金属電極の各々は２つの翼13B,13Cを有し、
該翼はそれぞれ隣接する区画室の一方に位置している。

翼は相互に約90゜の角度をなす。該翼は平坦であり、
その面は各区画室の金属板の面に垂直である。

高電力遮断器では、箱11を保護するために場合によっ
て耐アーク性セラミック隔壁14が装着され得る。

動作は以下の通りである。

ブレード３は外部機構からの駆動により回転して上方
固定接点２から離れる。次に電流が固定アーク発生ホー
ン６とブレード７とを介して流れる。ブレードは回転を
続けながら固定アーク発生ホーン６から離れる。チップ
6Aと7Aとの間のA1（第４図）でアークが飛ぶ。電流ルー
プにより作られる磁界の作用下において、アークは固定
アーク発生ホーン６とアーク発生ホーン８との間で飛ば
されるようにA2に移動する。短絡電流がその中を流れる
消弧線輪（図示せず）の如き従来装置又は固定アーク発
生ホーン６及びアーク発生ホーン８の周囲に置かれてい
る8Bの如き磁気シートが、アークに作用する磁界を増す
ために使用され得る。アークは伸びて、A3では電流遮断
室への入り口に達する。区画室間の金属電極13上では、
アークはアークA4に分割される。アークA4の根の各々は
金属電極13の１つに沿って移動する。従って各アークA4
は伸びて90゜回転し、金属電極13の２つの翼で新たな電
流ループを作る。アークA4の各々は同様に移動するの
で、電流ループは全体として直列に接続されてソレノイ
ドを作る。ソレノイドにより生じる磁界はアークA4を金
属板12内に挿入させて、各アークA4はそれから多数の基
本的アークに分割される。それによりアーク電圧は突然
増大し、遮断電流を制限し且つ該電流を消失させる。

金属板12間の若干の距離と、アーク自体により生ずる
エネルギにより電流遮断室９内の各区画室の上部で作ら
れるガスクッションとのために、アークは該金属板間で
安定する。

圧力は穴11Bを通じて放出される。

金属板の上方部分は、プラスチック絶縁材料層を付着
させるか又は（例えばアルミナのような）セラミック材
料層を付着させてアークの根がそれ以上移動しないよう
にするために絶縁して製造され得る。

ブレード３及び電流遮断ブレード７のアセンブリは回
転を続け、その耐電圧特性により必要とされる遮断器の
開放位置に達する。

遮断器を閉じる場合、電流遮断ブレード７が固定アー
ク発生ホーン６に接触するとチップ6A,7Aを介して電流
が生ずる。その後ブレード３が上方固定接点２と接触す
る。

高圧又は中圧限流遮断器は、短絡電流の波高値を限流
ヒューズを使用して得られ得る値以下の値に制限するの
に適した前記原理に基づいて製造され得る。

誘電ガスで充填された殻の内部の限流遮断器を第６図
に示す。

前記ブレードといった可動接点の代わりに反発型接点
を使用することができる。遮断器の他の構成部分、即ち
貫通要素1,5、下方固定接点４、固定アーク発生ホーン
６、アーク発生ホーン８を有する電流遮断室９、機械的
伝動装置及び殻は総て交換されない。

反発型接点は、上方固定接点２に固定され且つ直線部
分15ABを有する接点15と、成形絶縁材料からなり且つ接
続棒20によりシャフト10の周りに回転するように駆動さ
れる接点キャリヤ19と、該接点キャリヤ19上に位置して
軸22の周りに移動し得且つ変形し得る編組ひも18により
下方固定接点４に接続される接点16と、接点キャリヤ19
及び接点16に当接し且つ永久電流を通過させ得るに十分
な接点圧力を与えるスプリング17とを含んでいる。

金属板21は接点キャリヤ19上に固定されている。該金
属板の目的は反発作用を増大するために接点16上の磁界
を増すことである。高値の短絡電流が生ずると、接点16
と接点15との間に非常に大きな電流力が生ずる。

接点16は激しく押し退けられる。

15と16との間に発生するアークはほぼ瞬間的に固定ア
ーク発生ホーン６及びアーク発生ホーン８上に移行す
る。次に残りの電流遮断工程が前記の方法で継続され
る。

第７図は絶縁殻30を含む限流遮断器全体の側面図であ
る。

殻の貫通要素の周囲に位置する低圧円環体23（第７
図）は突然の電流変化を検知し、且つ電子継電器24と低
エネルギレベルストライカ25（従来要素）とを介して制
御手段26に回路遮断命令を与える。該制御手段26は、接
点16がスフリング17の作用下で接点15と再度接触する前
に該接点16と接点キャリヤ19とを開放位置に移動するよ
うにシャフト31を駆動し、それによりクランク32を回転
させて接続棒20を移動させる。接点16は接点キャリヤ19
に固定されている当接部19Aで止まる。

遮断器と、低圧円環体と、電子継電器と、制御手段と
を含むアセンブリは自蔵保護アセンブリを構成する。電
子継電器は誤った中間電流の検知及び保護下の装置の熱
像（themal image）の作用にも役立つ。

該アセンブリは特に公共配電網の中圧変圧器を保護
し、更には高電力モータを保護するのに適している。

第８図は本発明の変形遮断器の電流遮断室の横断面図
である。

該変形例は公称電流の低い遮断器例えば、電圧が12kV
未満で公称電流が250A未満のモータの制御及び保護に使
用され且つ一般に接触器とヒューズとの結合により機能
する遮断器、及び電圧が36kV未満、公称電流が150A未満
で作動する公共配電網の変圧器の制御及び保護に使用さ
れ且つ一般に遮断器とヒューズとの結合により機能する
遮断器に特に適する。

第８図に示す電流遮断室は、良好な誘電性能を有する
気体、例えば六フッ化硫黄で充填された単極若しくは三
極金属エンクロージャ又は絶縁エンクロージャ（図示せ
ず）に置かれている。

遮断室は一連の接点細片42を同時に駆動するために回
転し得る絶縁シャフト41を含んでいる。各接点細片はそ
の端部に接点タブ42Aを有する。

遮断室はつなぎ材43Aにより結合された複数の基本的
箱43からなる絶縁箱を備えている。各基本的箱は締め具
43Bにより結合される２つの成形要素を含んでいる。

各基本的箱は、該箱の内部を外部とつなぐ較正穴43C
を有する。

第８図に示す基本的箱の断面は、シャフトの周りに対
称に配置されている２つの長方形状である。各基本的箱
は接点細片を受けるための開口部を有する。金属板49は
放射状のファンのような配置で基本的箱の内部に配置さ
れており、該金属板の平面はシャフト41の軸を含んでい
る。２つの隣接する基本的箱の金属板は２つずつが同一
平面上にある。

各金属板（第９図）は接点細片42が貫入する隙間49B
の両側に２つの尖端部4A,49Cを有する。

金属板数を増やすために短い板と長い板とが交互に使
用され、これらの板は側方頬部49Dにより固定される。

固定接点は、接点圧力を確実にし且つ各ガイド46によ
り案内される各スプリング45を備えた接点タグ44、更に
は変形し得る各伝導接続部47と、隣接する基本的箱への
接続用接続片（connection strips）48とを有する。

第11図を参照する。

シャフト41の捩り強度により限定される一定の間隔を
おいて、機械駆動段階が基本的箱の間に置かれている。
各機械駆動段階はシャフト41に固定されたレバー50及び
該レバー50と基本的箱43とに取り付けられたスプリング
51を備えている。

スプリング51アセンブリにより生ずる力はスプリング
45により限定される接触力全体より僅かに大きく、それ
により基本的箱43に当接する位置でシャフト41を維持す
る。

更には、基本的箱43上でスプリング51の固定される点
は、開放位置のときに該点が死点を通過することにより
絶縁シャフト41を開放位置で維持するように配置され得
る。

機械段階は更に、シャフト41に固定されたレバー52
と、たとえ接続棒54が動かずともシャフト41の開放動作
を可能とするのに適した長さを有する溝54Aを備えた接
続棒54と、55で該接続棒54に連接され且つ機械制御手段
に接続されているシャフト57に固定されているクランク
56とを含んでいる。

シャフト41の回転速度を速めるために、１つ以上の加
速段階を挿入することも可能である。

このような加速段階を第10図に示す。シャフト41の接
点細片42上では、接点タブの代わりに高い耐衝撃性を有
する要素を使用することができる。

芯59を備える２つの巻線58は電流から給電を受ける。
芯59がホーン42Bに衝突し、それによりシャフト41が速
やかに運動を開始する。

従って、完全な遮断室は並置された又は積み重ねられ
た前述の３つの型の区画室、即ち遮断段階と、加速段階
と、機械駆動段階とを備えている。

この遮断器は以下のように作動する。

第８図、第10図及び第11図では、装置は閉鎖位置で示
されている。

機械制御手段により与えられる開放命令により、シャ
フト57は矢印Ｏの方向に回転する。

シャフト41は接続棒54により矢印Ｏの方向に駆動され
る。接点タグ42Aと４との間に現れるアークは金属板49
の前で引き伸ばされる。伝導接続部47、アーク自体及び
接点細片42により作られ且つホーン42Bにより強化され
る磁界の作用下で、アークは金属板49の間に移動し、基
本的アークに分割される。アーク電圧は急速に増大し、
それにより電流が制限されるとともに、電流と電圧とが
同相にされ、最終的に電流が消失する。

機械制御手段に与えられる閉鎖命令により、シャフト
57は矢印Ｆの方向に回転される。

スプリング51の作用下で、シャフト41はその閉鎖位置
の方に駆動される。

装置が閉鎖されているとき又は閉鎖される途中に多量
の短絡電流が発生すると、シャフト41は、伝導接続部47
と接点細片42との間で作用する電流力の作用下でＯの方
向に回転される。シャフト57の位置又は運動の如何を問
わず、シャフト41の運動は接続棒54の溝54Aにより可能
となる。次にアークは任意の開放操作中と同様にして消
失される。

次にシャフト57は制御手段に与えられる命令によりそ
の開放位置に回転し、それによりシャフト41がその開放
位置で維持される。

この命令は以下の要素、即ち電流貫通要素又は保護要
素の引き込みケーブルの周囲に位置する低圧円環体から
なるセンサと、該センサからの情報を受け取り且つ制御
手段のラッチを外す低エネルギレベルストライカに信号
を送る電子継電器とにより与えられ得る。

該電子継電器は保護下の装置の熱像をシミュレートす
ることもできる。

本発明は中圧及び高圧遮断器に適用され得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の遮断器の第１実施例の作動部分の概略
的斜視図、第２図は遮断器の電流遮断室の横断面図、第
3A図は該室の２つの区画室を接続する電極の正面図、第
3B図は該電極の側面図、第４図は電流遮断操作中のアー
クの移動を示す概略図、第５図は縦断面図、第６図は本
発明の原理に基づく限流遮断器の中心部分の概略図、第
７図は第６図の限流遮断器の概略断面図、第８図は変形
遮断器の横断面図、第９図は電流遮断室に備わる板の１
つを示す図、第10図は加速段階の横断面図、第11図は遮
断器駆動手段の図である。 6A,7A,8A……チップ、９……電流遮断室、10,31,41,57
……シャフト、12,21,49……金属板、13……金属電極、
13B,13C……翼、20,54……接続棒、24……電子継電器、
25……ストライカ、26……制御手段、32,56……クラン
ク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者レイモン・プリユボウフランス国、71000・マコン、サンス、ル・コトー・ドウ・ラ・グリジエール（番地なし) (56)参考文献特開昭54−89278（ＪＰ，Ａ) 実公昭51−23871（ＪＰ，Ｙ２)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】加圧誘電ガスで充填された殻を備え、且つ
固定主要接点及び可動主要接点と、接点分離中にその間
にアークを発生する固定アーク接点及び可動アーク接点
と、隔壁により互いに隣接し且つアーク領域に開口した
複数の区画室に分離された箱とを含む中圧又は高圧遮断
器であって、一対の隣接区画室の隔壁が、アーク領域に
開口した側において該隔壁にまたがって係合する部分を
有し且つそれぞれが隣接する該区画室の各々に相互に所
定の角度をなすように伸びている２つの翼を有する金属
電極を備え、各区画室は相互に平行に配置され且つ接点
を通過する線と平行に配置されている複数の金属板を含
んでおり、各区画室の複数の金属板の少なくとも１つが
該区画室に伸びる翼の端部に隣接することを特徴とする
中圧又は高圧遮断器。
【請求項２】遮断器の公称電圧は12kVであり、板の数は
300〜900の範囲にある請求項１に記載の遮断器。
【請求項３】遮断器の公称電圧は24kVであり、板の数は
600〜1400の範囲にある請求項１に記載の遮断器。
【請求項４】遮断器の公称電圧は36kVであり、板の数は
900〜1800の範囲にある請求項１に記載の遮断器。
【請求項５】板が磁気材料からなる請求項１から４のい
ずれか一項に記載の遮断器。
【請求項６】板の厚さが0.8mm〜2mmの範囲にある請求項
１から５のいずれか一項に記載の遮断器。
【請求項７】板間の隙間の幅が0.8mm〜1.5mmの範囲にあ
る請求項１から６のいずれか一項に記載の遮断器。
【請求項８】前記翼は平坦であり該翼の平面は該翼が含
まれている区画室の板の平面に垂直である請求項１に記
載の遮断器。
【請求項９】前記翼は相互に約90゜の角度をなす請求項
８に記載の遮断器。
【請求項１０】区画室の壁が耐火性材料層により少なく
とも一部分被覆されている請求項１から９のいずれか一
項に記載の遮断器。
【請求項１１】区画室が該区画室の内部を外部とつなぐ
オリフィスを備えている請求項１から10のいずれか一項
に記載の遮断器。
【請求項１２】前記主要接点が反発するように装着され
ている請求項１から11のいずれか一項に記載の遮断器。
【請求項１３】前記可動主要接点が、その内部を電流が
流れ且つ反発のために固定主要接点の直線部分と協働す
る直線部分を含んでいる請求項12に記載の遮断器。
【請求項１４】殻の貫通要素上に配置され、且つ機械制
御手段に作用するストライカを制御する電子回路に接続
されている低圧円環体に結合されている請求項１から13
のいずれか一項に記載の遮断器。
【請求項１５】板が各々電流の磁界を集束してアークの
上昇速度を増すためのノッチを有する請求項１から14の
いずれか一項に記載の遮断機。
【請求項１６】加圧誘電ガスで充填された殻を備え、且
つ固定主要接点及び可動主要接点と、接点分離中にその
間にアークを発生する固定アーク接点及び可動アーク接
点とを含む中圧又は高圧遮断器であって、該遮断器がア
ークを多数の基本的アークに分割するための手段を備
え、各基本的アークが複数の金属板の２つの間に生じ、
該板が放射面上に扇形に配置され、可動アーク接点は該
板の各々の平面に含まれる軸の周り動く細片であること
を特徴とする中圧又は高圧遮断器。
【請求項１７】該板が該細片に対向する開口部を有する
絶縁箱内置かれている請求項16に記載の遮断機。
【請求項１８】複数の隣接する箱が備わり、２つの隣接
する箱の板は２つずつが同一平面上にある請求項17に記
載の遮断機。
【請求項１９】箱の断面は前記軸の周りに対称に配置さ
れている２つの長方形形状である請求項17又は18に記載
の遮断機。
【請求項２０】前記軸上に位置するシャフトを駆動する
少なくとも１つの機械駆動手段を含み、該機械駆動手段
はシャフトに固定されたレバーと、溝を有する接続棒
と、該接続棒に連接され且つ機械制御手段に接続された
シャフトに固定されているクランクとを備える請求項17
から19のいずれか一項に記載の遮断機。
【請求項２１】遮断すべき電流がその中を通過し且つ前
記細片に作用する芯を有する少なくとも１つの巻線を備
える少なくとも１つの加速手段を含む請求項17から20の
いずれか一項に記載の遮断機。
【請求項２２】殻内を通過する貫通要素上に配置され且
つ機械制御手段に作用するストライカを制御する電子回
路に接続されている低圧円環体を含む請求項16から21い
ずれか一項に記載の遮断器。
【請求項２３】板の厚さが0.8mm〜2mmの範囲にある請求
項16から22のいずれか一項に記載の遮断器。
【請求項２４】板間の隙間の幅が0.8mm〜1.5mmの範囲に
ある請求項16から23のいずれか一項に記載の遮断器。
【請求項２５】板が各々細片が貫入する軸方向のノッチ
を有する請求項16から24のいずれか一項に記載の遮断
機。