JP2607755B2 - 曲がり形状ゴム製品の製造方法 - Google Patents

曲がり形状ゴム製品の製造方法

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JP2607755B2
JP2607755B2 JP3014926A JP1492691A JP2607755B2 JP 2607755 B2 JP2607755 B2 JP 2607755B2 JP 3014926 A JP3014926 A JP 3014926A JP 1492691 A JP1492691 A JP 1492691A JP 2607755 B2 JP2607755 B2 JP 2607755B2
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勉 振角
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タケチ工業ゴム 株式会社
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円弧状又は多角形枠状
等の曲がり形状を有するゴム製品を得るための製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、大口径パイプのジョイントシ
ール、電気炊飯器やガス炊飯器の鍋パッキング、圧力鍋
の蒸気パッキング、ジャーポットの蓋パッキング、丸窓
のエアータイト材等には、円弧状又は多角形枠状等の曲
がり形状を有するゴム製品が使用されている。
【0003】これらゴム製品は、断面形状が比較的複雑
である場合が多いので、一般に圧縮成形又は射出成形に
よつて製造されていた。しかし、これらの方法では、成
形する毎に金型からゴム製品を取り出したり、金型やゴ
ム製品のバリを取り除くなど人手を要する工程が多い上
に、金型の取り数に制限があるため、生産能率が極めて
低く、従って製品コストも高いものとなつていた。
【0004】一般に、樹脂製食品容器類のパッキングの
ように、断面形状が円形ないし四角形等の単純な場合に
は、押出成形機で連続的に押出成形した長尺のゴム押出
品を直線状のまま加硫し、これを切断して両端を接着す
る方法により製造することも出来る。
【0005】しかし、上記鍋パッキング等のように断面
形状が複雑な曲がり形状のゴム製品になると、この方法
では加硫した直線状のゴム製品を強制的に曲げることに
なるので、製品の内側部分は圧縮され且つ外側部分は伸
長される。その結果、図4に示すごとく、曲がり形状の
ゴム製品1の内側部分2が波打ったり、又は外側部分が
内側に倒れるなど全体的に形状に歪みが発生し、気密性
能を満足する製品が得られない。
【0006】しかも、押出成形機から連続的に押出成形
されるゴム押出品は直線状であり、これを平なベルト等
の上でそのまま加硫したとしても、複雑な断面形状のも
のは加硫完了前に塑性変形を起こして正しい形状を維持
出来ない。一方、長尺のゴム押出品を加硫盆又は加硫皿
に渦巻き状に巻き取って加硫する方法もあるが、渦巻き
の内側に巻かれた部分はその曲率半径が小さく、逆に外
側に巻かれた部分は曲率半径が大きくなるので、曲がり
形状のゴム製品の曲率半径を制御することが出来ない。
【0007】これらの問題を解決するため、直線状の長
尺ゴム押出品を予め切断し、これを湾曲したマンドレル
に挿入したり又は受け芯にセットして所望の曲げ状態に
規制した後、この状態で癖付け加硫を行う方法も検討さ
れた。
【0008】しかし、この癖付け加硫方法では、1本づ
つの手作業となるため能率が悪く、不良品や材料ロスも
多くなるので、製品コストが上昇するという欠点があつ
た。又、シリコーンゴムのように未加硫ゴムの粘度が低
い材料では、手作業中に断面形状が変形したり断面寸法
が変化しやすく、実質的に上記した癖付け加硫方法では
加工することが出来なかつた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
事情に鑑み、所定の凹凸形状をなす複雑な断面形状を保
持し、所定の曲率で全体的又は部分的に湾曲した曲がり
形状のゴム製品を、効率的に製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する曲がり形状ゴム製品の製造方法
は、外周の断面がゴム押出品の片側面にほぼ沿った凹凸
形状をなし且つ外周面が所要の曲率で全体的又は部分的
に湾曲した回転盤を加硫炉内に設け、断面凹凸形状に押
出成形された未加硫の長尺ゴム押出品を連続的に加硫炉
内に導いて長手方向に沿い長尺ゴム押出品の片側面が前
記回転盤の外周面に接するように巻き付け、回転盤と共
に回転させながら断面の凹凸形状を保ったまま回転盤外
周面の曲がり形状に加硫成形した後、得られた曲がり形
状の長尺ゴム製品を切断し、両端を接着して円弧状又は
多角形枠状とすることを特徴とする。
【0011】尚、本発明において曲がり形状とは、全体
的に湾曲した円弧状及び部分的に湾曲した多角形枠状の
両方を含むものであり、従って回転盤の外周面の湾曲
は、全体が一定の曲率で湾曲している場合のほか、部分
的に曲率が変化していても良いし、湾曲の方向が交互に
変化した連続波形状などであっても良い。
【0012】
【作用】本発明では、連続癖付け加硫を実施する装置の
一具体例である図1に示すように、押出成形機7から連
続的に押し出された未加硫で長尺のゴム押出品3を切断
することなくそのまま加硫炉4内に導き、加硫炉4内で
回転している回転盤5の全体的に又は部分的に湾曲した
外周面6に長手方向を沿わせ、回転盤5の回転に伴って
外周面6に巻き付いた状態で移動させる。
【0013】回転盤5の外周面6は、予め所要の曲率で
全体的又は部分的に湾曲させてあると同時に、図2に示
すように、所定の断面形状を有するゴム押出品3の片側
面が簡単に嵌まり込むように、その片側面にほぼ沿った
凹凸形状に予め形成してある。そのため、ゴム押出品3
が加硫されながら移動する間、ゴム押出品3の断面形状
が崩れることがなく、従って得られるゴム製品1は所望
の曲がり形状と同時に正しい断面形状を保持することが
出来る。
【0014】このようにして、未加硫のゴム押出品3
は、加硫炉4内で回転盤5と共に回転しながら移動する
間に、加硫炉4の熱によつて加硫が進行する。加硫炉4
の温度並びに回転盤5の回転速度を調整することによつ
て、未加硫のゴム押出品3が回転盤5と共にほぼ3/4
回転するまでの間に加硫を完了させる。加硫の進行を促
進させ且つ均一な加硫状態を得るために、回転盤5自体
を加熱しておくことも有効である。
【0015】上記の方法によれば、長尺のゴム押出品3
は回転盤5の湾曲した外周面6に沿った状態で順次加硫
されるので、得られた長尺のゴム製品1は断面形状を維
持しながら回転盤5の外周面6と同じ湾曲状態に癖付
け、即ち加硫成形される。従って、加硫の完了したゴム
製品1は加硫炉4から外部に連続的に取り出し、所定の
長さに切断して両端を接着するだけで、特に強制的に湾
曲させなくても、図3に示すように部分的な波打や全体
的な歪みのない正しい曲がり形状を備え、しかも所定の
断面形状を保持したゴム製品とすることが出来る。
【0016】
【実施例】直径240mmの鋼鉄製円盤の外周面全体
を、電気ジャー炊飯器の鍋パッキングの内側面にほぼ沿
った凹凸形状に加工し、これを回転盤として熱風加硫炉
内に設置した。熱風加硫炉内の温度は250℃に設定
し、回転盤の温度を約250℃に保持した。
【0017】一方、押出成形機のダイスから未加硫のシ
リコーンゴム押出用配合組成物を鍋パッキングの断面形
状に連続的に押し出し、そのゴム押出品を加硫炉の側面
に設けた穴から内部に導入して片側面を回転盤の外周面
に乗せて嵌め込み、4rpmで回転する回転盤と共に回
転させながら順次移動させた。
【0018】ゴム押出品が3/4回転した位置で回転盤
から剥ぎ取り、加硫炉の側面に設けた別の穴から外部に
取り出したところ、得られた長尺のゴム製品は鍋パッキ
ングの正しい断面形状を保持したまま、直径240mm
の円弧状をなすように湾曲して癖付けされていた。
【0019】この長尺の湾曲したゴム製品を所定の長さ
に切断し、その両端を接着して直径240mmの円弧状
の電気ジャー炊飯器の鍋パッキングを製造した。この鍋
パッキングには全体的に形状の歪みや波打ちが全くな
く、電気ジャー炊飯器に取り付けて優れた気密性能を得
ることが出来た。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、所定の断面形状で直線
的に押出成形された長尺のゴム押出品を、回転盤に添わ
せて連続的に癖付け加硫することにより、所定の断面形
状を保持すると共に、所要の曲率で全体的又は部分的に
湾曲させることができるので、これを切断して両端を接
着するだけで、所望の断面形状と曲がり形状を備えたゴ
ム製品を簡単に且つ効率良く製造することが出来る。
【0021】従って、円弧状や多角形枠状のような曲が
り形状と複雑な断面形状とが要求される電気釜やガス炊
飯器の鍋パッキング、ジャーポットの蓋パーッキング、
丸窓のエアータイト材等のゴム製品を、断面形状の崩れ
や全体的な形状の歪みを生じさせずに、簡単且つ能率的
に低コストで生産でき、しかも不良品や材料ロスを非常
に少なくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に係わる癖付け加硫を実施するため
の装置の一具体例を示す概略側面図である。
【図2】上記装置の回転盤とその外周面に支持された状
態の未加硫の長尺ゴム押出品の断面図である。
【図3】本発明方法により製造した曲がり形状ゴム製品
の一部の斜視図である。
【図4】直線状のゴム製品を強制的に湾曲させた状態を
示す一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 ゴム製品 2 内側部分 3 ゴム押出品 4 加硫炉 5 回転盤 6 外周面 7 押出成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の断面がゴム押出品の片側面にほぼ
    沿った凹凸形状をなし且つ外周面が所要の曲率で全体的
    又は部分的に湾曲した回転盤を加硫炉内に設け、断面凹
    凸形状に押出成形された未加硫の長尺ゴム押出品を連続
    的に加硫炉内に導いて長手方向に沿い長尺ゴム押出品の
    片側面が前記回転盤の外周面に接するように巻き付け、
    回転盤と共に回転させながら断面の凹凸形状を保ったま
    ま回転盤外周面の曲がり形状に加硫成形した後、得られ
    た曲がり形状の長尺ゴム製品を切断し、両端を接着して
    円弧状又は多角形枠状とすることを特徴とする曲がり形
    状ゴム製品の製造方法。
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JPS5623068U (ja) * 1979-07-28 1981-03-02
JPS58982B2 (ja) * 1980-12-31 1983-01-08 ミクロ電子株式会社 芯金入りゴムの連続加硫方法

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