JP2606561Y2 - プラスチック絵付け成形用金型 - Google Patents

プラスチック絵付け成形用金型

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JP2606561Y2
JP2606561Y2 JP1991052591U JP5259191U JP2606561Y2 JP 2606561 Y2 JP2606561 Y2 JP 2606561Y2 JP 1991052591 U JP1991052591 U JP 1991052591U JP 5259191 U JP5259191 U JP 5259191U JP 2606561 Y2 JP2606561 Y2 JP 2606561Y2
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JP
Japan
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mold
painting
sheet
molding
cavity
Prior art date
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JP1991052591U
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JPH055419U (ja
Inventor
雅之 柴田
荒木  登
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラスチックを成形す
ると同時に成形品の絵付けを行なうための金型の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】家電製品のキャビネットなどに使用する
プラスチックの絵付け成形品は、成形用の積層貼り合わ
せ化粧シートまたは転写シート(以下、これらを「絵付
け用シート」という)を金型に配置して、射出成形法を
はじめとする各種の成形法でプラスチックを成形すると
同時に絵付けを行なうことによって、製造されている。
このとき、特公昭50−19132号公報に開示されて
いるように、プラスチックの成形に先立って雌型を用い
て絵付け用シートを予備成形することが一般的であり、
そのため多くの雌型は、そのキャビティ面に真空吸引孔
を備えている。
【0003】在来の金型では、雌型で絵付け用シートを
予備成形するときに、シートと雌型のパーティング面と
の間に真空モレが生じて、満足な予備成形ができないこ
とがあった。 また、これに続く射出成形時に、溶融樹
脂の圧力で絵付け用シートがずれたりすることもあっ
た。
【0004】このような問題への対策として、出願人
は、雌型のパーティング面に、キャビティ部分を少なく
とも部分的に囲む、真空手段と連通した溝を有する金型
をすでに提案した(特願平2−328251号)。 この
金型は、射出成形時の絵付け用シートのズレをほぼ完全
に防止したが、予備成形時の真空モレの問題の解決は、
必らずしも十分ではなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、プラ
スチックの成形と同時に成形品の絵付けを行なうときに
使用する金型であって、雌型のキャビティを利用して絵
付け用シートの予備成形を行なうものにおいて、予備成
形時の真空モレを防止するとともに、射出成形時の絵付
け用シートのズレを防止した金型を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の金型は、プラス
チックの成形と絵付けを同時に行なうための金型であっ
て、雌型のキャビティ部分を利用して絵付け用シートの
予備成形を行なうための真空吸引孔を備えた金型におい
て、図1および図2に示したように、雌型(1)のパーテ
ィング面に、キャビティ部分(2)をとり囲んでこれを一
周するように、弾性を有するパッキン(3)を配置する
とともに、パッキンの位置より内側に、キャビティ部分
(2)を少なくとも部分的に囲み、真空手段と接続され、
かつパーティング面上においてはキャビティ部分(2)
と連絡していない溝(5)を設けたことを特徴とする。
【0007】パッキンの配置は、雌型のパーティング面
に接着するだけでも可能であるが、パーティング面に、
キャビティ部分(2)をとり囲んでこれを一周する凹部
(4)を設け、この凹部にパッキン(3)を嵌め込んで行
なうことが好ましい。
【0008】本考案で使用するパッキンは、加熱可塑化
されたプラスチックの温度に耐える程度の耐熱性をもっ
たもの、たとえばシリコーンゴム製のものがよい。 そ
のほか、金属製のものやフッ素樹脂製のものも使用でき
る。 断面形状は任意であるが、ほぼ円形のものが入手
しやすく、かつパーティング面に設けた凹部への着脱が
容易で便利である。 その好適な断面積は金型の大きさ
によって異なるが、通常は7〜80mm2 の範囲にある。
断面積があまり小さいと気密性が低く、大きいと雌型
のパーティング面にできる段差が大きくなって絵付け用
シートがシワになったり、場合によってはパッキン部分
でシートが溶融してしまったりする。
【0009】ここで使用する絵付け用シートは、転写シ
ート、貼合せ積層用シートのいずれでもよく、既知の各
種の絵付けシートをこの金型で成形できる。
【0010】
【作用】本考案の金型を用いた成形同時絵付けについ
て、射出成形を例にとって説明する。
【0011】図3に示すように、雌型(1)上に絵付け
用シート(8)を置き、その上に熱盤(7)を重ねて絵
付け用シートを加熱し軟化させる。 真空通路(6)を
通じて真空吸引し、必要に応じてさらに熱盤から圧空に
よる圧力を加えることによって、絵付け用シートの雌型
(1)のキャビティ部分(4)へ向っての変形が起こ
る。 このとき、絵付け用シートは溝(5)のところで
吸引されてパーティング面に固着する。 さらに絵付け
用シートは、パッキン(3)と熱盤(7)の間に挟まれ
て固定されるとともに、その部分で気密が保たれるから
絵付け用シートのズレも真空モレも起こすことがなく、
絵付け用シートをキャビティと同じ形状に予備成形する
ことができる。
【0012】予備成形が完了した後の射出成形は、常法
に従って行なえばよく、それによって、成形と同時の絵
付けが行なわれる。
【0013】
【実施例】雄型と雌型からなり、雌型のキャビティに絵
付け用シートの予備成形用の真空孔を備えている、プラ
スチック射出成形用金型を用意した。 この雌型のパー
ティング面において、キャビティの縁から約10mm外側
の位置にキャビティを囲むように幅5mm、深さ4mmの断
続した溝を設け、この溝を真空吸引手段に連絡する真空
通路を設けた。 さらにその外側に、これらの溝を囲ん
で一周するように、幅4.5mm、深さ3.0mmの溝を設
け、この溝に直径4.0mmのOリング(イナバゴム
(株)製)を嵌め込んで、本考案の金型とした。
【0014】厚さ0.15mmの着色した半硬質のポリ塩
化ビニルシート「Rタイプ」(理研ビニル製)を基材シ
ートとし、その上にグラビア法で絵柄を印刷し、印刷面
に厚さ0.10mmの透明なポリ塩化ビニルシート(同)
を積層した絵付け用シートを用意した。
【0015】上記の金型の雌型上に、この絵付け用シー
トを基材シートの面を上にして重ね、その上に熱盤をあ
てて加熱し、真空吸引して絵付け用シートを予備成形し
た。
【0016】熱盤を外して雄型を組み合わせ、型締めし
てABS樹脂を射出成形し、絵付け成形品を得た。
【0017】
【考案の効果】本考案の金型を使用してプラスチックの
成形同時絵付けを行なえば、絵付け用シートのズレを防
止して、シートを所定の位置に固定したまま予備成形
し、真空モレがなくキャビティの形状と一致した予備成
形シートを得ることができるから、絵柄の歪みのない美
麗な絵付け製品が得られる。
【0018】本考案は、キャビティ形状が複雑な金型
や、絵付け用シートを固定するための真空手段と連通し
た凹部を有する金型などに適用したときに、とりわけそ
の意義が大きい。 もちろん、雌型で絵付け用シートの
予備成形を行なうタイプの金型であれば、射出成形用、
スタンピング成形用、RIM成形用、圧縮成形用のいず
れの金型にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の金型のうち雌型の構造を説明するた
めの平面図。
【図2】 図1のA−A方向断面図にパッキンを加えた
図。
【図3】 絵付け用シートの予備成形をしているところ
を示す、図2と同様な図。
【符号の説明】
1 雌型 2 キャビティ 3 パッキン 4 凹部 5 溝 6 真空通路 7 熱盤 8 絵付け用シート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−124416(JP,A) 特開 昭63−233812(JP,A) 特開 昭57−178812(JP,A) 特開 昭63−30217(JP,A) 特開 昭63−78716(JP,A) 実開 昭61−191208(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックの成形と絵付けを同時に行
    なうための金型であって、雌型のキャビティ部分を利用
    して絵付け用シートの予備成形を行なうための真空吸引
    孔を雌型キャビティ内に備えた金型において、雌型
    (1)のパーティング面に、キャビティ部分(2)をと
    り囲んでこれを一周するように、弾性を有するパッキン
    (3)を配置するとともに、パッキンの位置より内側
    に、キャビティ部分を少なくとも部分的に囲み、真空手
    段と接続され、かつパーティング面上においてはキャビ
    ティ部分(2)と連絡していない溝(5)を設けたこと
    を特徴とするプラスチック絵付け成形用金型。
JP1991052591U 1991-07-08 1991-07-08 プラスチック絵付け成形用金型 Expired - Lifetime JP2606561Y2 (ja)

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JPH055419U JPH055419U (ja) 1993-01-26
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5638828B2 (ja) * 2010-04-05 2014-12-10 株式会社ブリヂストン 成形用金型及び該成形用金型を用いた発泡成形体の製造方法
JP6452541B2 (ja) * 2015-05-08 2019-01-16 株式会社バンテクニカ 深絞り真空包装機の成形部

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0741637B2 (ja) * 1989-10-06 1995-05-10 日本写真印刷株式会社 射出成形同時絵付用金型

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JPH055419U (ja) 1993-01-26

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