JP2605585Y2 - カップリング - Google Patents

カップリング

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JP2605585Y2
JP2605585Y2 JP1993050724U JP5072493U JP2605585Y2 JP 2605585 Y2 JP2605585 Y2 JP 2605585Y2 JP 1993050724 U JP1993050724 U JP 1993050724U JP 5072493 U JP5072493 U JP 5072493U JP 2605585 Y2 JP2605585 Y2 JP 2605585Y2
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JP
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elastic body
stopper
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栄一 松田
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カップリングの改良に
関する。本考案のカップリングはスーパーチャージャ
ー、オルタネータまたはトランスミッション部等に幅広
く利用される。
【0002】
【従来の技術】公知のこの種のカップリングは例えば、
実公昭64−6408号公報に見られるように、弾性体
が過度に変形して破損することがないように、回転スト
ッパを有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この種のカップリング
において、弾性体のばね定数は、防振性を向上させるた
めに、基本的にこれを小さく設定すべきである。しかし
ながら弾性体のばね定数を小さく設定すると、回転スト
ッパが作動時に勢い良くぶつかることになるために、大
きな接触音が発生する問題がある。したがって従来にお
いては、弾性体のばね定数をそれほど小さくすることが
できず、防振性も不充分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、ボスにベア
リングを介して回転リングを接続し、前記回転リングに
プーリ溝またはギヤ歯を設け、前記ボスに第一弾性体を
接続し、前記第一弾性体にスリーブを接続し、前記スリ
ーブに第二弾性体を接続し、前記第二弾性体を前記回転
リングに接続し、前記スリーブと前記ボスに所定の相対
角度変位で係合する第一回転ストッパを設け、前記スリ
ーブと前記回転リングに所定の相対角度変位で係合する
第二回転ストッパを設け、前記第一弾性体のばね定数と
前記第二弾性体のばね定数を互いに異ならせ、前記スリ
ーブに設けたストッパ突起が前記第一回転ストッパおよ
び第二回転ストッパにおける当接部の各一方を兼ねてい
ることを特徴とするカップリングを提供する。
【0005】
【0006】
【作用】上記構成を有する本考案のカップリングにおい
ては、ばね定数の小さい方の弾性体が主に防振作用を奏
し、ばね定数の大きい方の弾性体が主に回転ストッパの
接触音を小さくする作用を奏する。ばね定数の大きい方
の弾性体が回転ストッパの接触音を小さくし得るのは、
そのばね定数が大きいために回転ストッパの接触時のス
ピードが遅いからであり、場合(条件)によっては回転
ストッパが接触しないうちに角度変位が停止するばね定
数としても良い。一方、ばね定数の小さい方の弾性体の
変形に伴って他方の回転ストッパが作動するが、こちら
の方は入力が小さいときに作動するので、接触音がもと
もと小さい。
【0007】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】図1ないし図4に示すように、ボス21の
外周側にベアリング22を介して回転リング23が回転
自在に接続されており、回転リング23の外周面にプー
リ溝23aが設けられている。ベアリング22の種類は
特に限定されず、メタル、Du、樹脂、ボールまたはニ
ードル等何であっても良い。回転リング23にはプーリ
溝23aに代えてギヤ歯(図示せず)が設けられている
場合がある。またボス21にギヤ歯(図示せず)が設け
られている場合がある。
【0015】ボス21の外周面に、所要数の突部21a
が円周方向に並んだ状態に設けられるとともに回転リン
グ23の内周面に所要数の突起23bが突部21aと円
周方向に互い違いに設けられている。
【0016】ボス21に、内周側スリーブ25を介して
ゴム状弾性材製の第一弾性体26が接続され、第一弾性
体26の外周側にスリーブ27が接続され、スリーブ2
7の外周側にゴム状弾性材製の第二弾性体28が接続さ
れ、第二弾性体28が外周側スリーブ29を介して回転
リング23に接続されている。三つのスリーブ25,2
7,29と二つの弾性体26,28からなるこの積層品
は予め一体に加硫成形され、その後、纏めてボス21と
回転リング23の間に嵌着されている。
【0017】スリーブ27の軸方向一端側に、所要数の
ストッパ突起27aが円周方向に並んだ状態に設けられ
て、互いに隣り合った突部21aと突起23bの間に差
し込まれており、このストッパ突起27aと突部21a
の組合わせによって、スリーブ27とボス21に、所定
の相対角度変位θで係合する第一回転ストッパ24が
設けられ、ストッパ突起27aと突起23bの組合わせ
によって、スリーブ27と回転リング23に、所定の相
対角度変位θで係合する第二回転ストッパ30が設け
られている。第二回転ストッパ30の作動角度θは第
一回転ストッパ24の作動角度θより小さく設定され
ており、また第一弾性体26のばね定数は第二弾性体2
8のばね定数より小さく設定されている。
【0018】上記構成を有するカップリングにおいて、
ボス21にトルクが入力されると、このトルクは内周側
スリーブ25、第一弾性体26、スリーブ27、第二弾
性体28および外周側スリーブ29を介して回転リング
23に伝達され、このトルクに、吸収すべき振動が発生
すると、ばね定数の小さい方の第一弾性体26が大きく
弾性変形してこの振動を有効に吸収する。第一弾性体2
6が弾性変形すると、スリーブ27とボス21が相対に
角度変位し、この角度変位が所定値θに達すると、ス
トッパ突起27aと突部21aが接触して第一回転スト
ッパ24が作動する。第一回転ストッパ24が作動する
と、スリーブ27とボス21の角度変位が停止して第一
弾性体26の弾性変形が停止せしめられ、第一弾性体2
6がこれ以上大きく弾性変形して破損するのが防止され
る。第一回転ストッパ24の作動後も第二弾性体28は
弾性変形を続けるが、この第二弾性体28はばね定数が
大きく設定されているために、ボス21と回転リング2
3の角度変位はゆっくりとしたスヒードで続けられる
図4参照)。そしてボス21と回転リング23の角度
変位が所定値(θ+θ)に達すると、ストッパ突起
27aと突起3bが接触して第二回転ストッパ30が作
動する。このときの接触音の大きさは、ボス21と回転
リング23の角度変位がゆっくりとしたスヒードである
ために、小さなものである。一方、先に作動した第一回
転ストッパ24の接触音の大きさは、この作動が入力が
小さいときに行なわれるので、もともと小さなものであ
る。したがって上記構成を有するカップリングによれ
ば、ばね定数の小さな第一弾性体26によって振動を有
効に吸収した上で、第一および第二の回転ストッパ2
4,30を段階的に作動させることよってストッパ作動
時の接触音をそれぞれ小さくすることができる。またス
リーブ27を金属製ではなく樹脂製とすれば、第二回転
ストッパ30の接触音を更に小さくすることが可能であ
る。
【0019】尚、第一回転ストッパ24の作動角度θ
と第二回転ストッパ30の作動角度θの大小関係は反
対であっても良く、また第一弾性体26のばね定数と第
二弾性体28のばね定数の大きさの大小関係も反対であ
っても良い。
【0020】
【考案の効果】本考案は以下の効果を奏する。すなわち
先ず、ばね定数の小さな弾性体によって振動を有効に吸
収した上で、第一および第二の回転ストッパを段階的に
作動させる構造であるために、振動を有効に吸収すると
ともにストッパ作動時の接触音を小さくすることができ
る。また、スリーブおよびボスによって第一回転ストッ
パが形成されるとともにスリーブおよび回転リングによ
って第二回転ストッパが形成され、スリーブに設けたス
トッパ突起が第一回転ストッパおよび第二回転ストッパ
における当接部の各一方を兼ねているために、以下の作
用効果を奏することが可能である。 両回転ストッパ
における当接部の各一方が互いに別部品によって構成さ
れる場合と比較して、部品点数を少なく抑えることがで
きる。 当該カップリングの設計ないし製作時にスリ
ーブないしストッパ突起の形状ないし大きさを変更する
ことによって第一回転ストッパおよび第二回転ストッパ
の各作動角度を一挙に変更することが可能であるため
に、両回転ストッパの作動角度の調整が容易である。
また、両回転ストッパを同一円周上に配置することが
可能であるために、カップリングの小型化ないし省スペ
ース化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るカップリングを軸線と平
行に裁断した半裁断面図であって、図3におけるE−E
断面図
【図2】同カップリングを軸線と平行に裁断した半裁断
面図であって、図3における −F線断面図
【図3】同カップリングを軸線と直角に裁断した要部断
面図であって、図1におけるD−D線断面図
【図4】同カップリングの作動特性を示すグラフ
【符号の説明】21 ボス21a 突部22 ベアリング23 回転リング23a プーリ溝23b 突起24 第一回転ストッパ25 内周側スリーブ26 第一弾性体27 スリーブ27a ストッパ突起28 第二弾性体29 外周側スリーブ30 第二回転ストッパ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−126433(JP,A) 特開 平4−231751(JP,A) 実開 平3−17460(JP,U) 実開 平6−45132(JP,U) 実開 平5−75544(JP,U) 実開 昭62−69647(JP,U) 実開 昭62−199551(JP,U) 実開 昭60−123444(JP,U) 実開 昭56−25658(JP,U) 実開 昭62−174136(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 3/12 F16H 55/36 F16F 15/126

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス(21)にベアリング(22)を介
    して回転リング(23)を接続し、前記回転リング(2
    3)にプーリ溝(23a)またはギヤ歯を設け、前記ボ
    ス(21)に第一弾性体(26)を接続し、前記第一弾
    性体(26)にスリーブ(27)を接続し、前記スリー
    ブ(27)に第二弾性体(28)を接続し、前記第二弾
    性体(28)を前記回転リング(23)に接続し、前記
    スリーブ(27)と前記ボス(21)に所定の相対角度
    変位(θ)で係合する第一回転ストッパ(24)を設
    け、前記スリーブ(27)と前記回転リング(23)に
    所定の相対角度変位(θ)で係合する第二回転ストッ
    パ(30)を設け、前記第一弾性体(26)のばね定数
    と前記第二弾性体(28)のばね定数を互いに異なら
    せ、前記スリーブ(27)に設けたストッパ突起(27
    a)が前記第一回転ストッパ(24)および第二回転ス
    トッパ(30)における当接部の各一方を兼ねているこ
    とを特徴とするカップリング。
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JP5-26541 1993-04-23
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JP5387344B2 (ja) * 2009-11-09 2014-01-15 株式会社リコー 駆動伝達機構及びこの駆動伝達機構を備えた画像形成装置

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