JP2560556Y2 - 等速ジョイント - Google Patents

等速ジョイント

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JP2560556Y2
JP2560556Y2 JP1991095206U JP9520691U JP2560556Y2 JP 2560556 Y2 JP2560556 Y2 JP 2560556Y2 JP 1991095206 U JP1991095206 U JP 1991095206U JP 9520691 U JP9520691 U JP 9520691U JP 2560556 Y2 JP2560556 Y2 JP 2560556Y2
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JP
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race
shaft
constant velocity
velocity joint
vibration
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JP1991095206U
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Inventor
浩倫 駒井
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は、等速ジョイント、特
に、車両用プロペラシャフト等の第1シャフトと第2シ
ャフトとの連結用に使用される等速ジョイントに関す
る。
【従来の技術】従来、かかる等速ジョイントとしては、
例えば、実公平1−148126号公報あるいは実公平
1−135231号公報に開示されているようなものが
知られている。これらはいずれもインナーレースとアウ
ターレースとにそれぞれ形成されたレース溝にボールケ
ージによって保持される複数のスチール・ボールが係合
配置され、アウターレースの両側にはグリースカバーが
設けられていて、駆動軸側から被駆動軸側に回転速度を
変動させることなくトルクが伝達されるように構成され
ているものである。
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用駆動伝達系に用いられた等速ジョイ
ントにあっては、いずれも等速ジョイントを介してプロ
ペラシャフトを第2シャフトに連結するにあたり、等速
ジョイントのアウターレースと第2シャフトのコンパニ
オンフランジとが周方向に配置された複数の締結ボルト
によって結合されるように構成されている。そこで、回
転に伴う前後方向の振動はプロペラシャフトのスプライ
ン連結によってある程度吸収されるものの、捩りに対し
ての吸収機構としては格別に設けられていないために、
捩り振動騒音や中速時のこもり音発生など捩り共振に起
因する捩り振動の低減ができないという問題があった。
本考案の目的は、かかる従来の問題を解消し、捩り振動
を吸収し共振を防止することによって騒音の発生等を抑
制することができるようにした等速ジョイントを提供す
ることにある。
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、第1シャフトに連結されるインナーレ
ースと、第2シャフトに連結されるアウターレースと、
インナーレースのレース溝とアウターレースのレース溝
とに係合配置されたトルク伝達部材とを備えた等速ジョ
イントにおいて、インナーレースのレース溝およびアウ
ターレースのレース溝のうち少なくとも一方に形成され
る凹部に設けられる振動吸収部材と、トルク伝達部材と
凹部における振動吸収部材との間に配されトルク伝達部
材を介して回動力が伝達されるとき、凹部の周縁部に当
接せしめられ振動吸収部材の撓み量を規制する肩部を有
する接触部材とを備えたことを特徴とする。
【作用】本考案によれば、振動吸収部材がインナーレー
スのレース溝およびアウターレースのレース溝のうち少
なくとも一方に形成される凹部に設けられるので等速ジ
ョイントを介して互いに連結されるプロペラシャフトの
連結軸端間に生じる高周波系の捩り振動が振動吸収部材
により吸収される。また、トルク伝達部材を介して回動
力が伝達されるとき、接触部材の肩部により振動吸収部
材の撓み量が規制されるので振動吸収部材の全圧縮が防
止されることによりその弾性力の低下に起因した振動吸
収部材の劣化が防止される。
【実施例】以下に、図面に基づいて本考案の実施例を具
体的に説明する。図1の(A)および(B)は本考案の
一実施例を示す。ここで、1は本考案による等速ジョイ
ント、2はそのアウターレース、3はインナーレース、
4はボールケージ、5はトルク伝達部材としてのボール
であり、アウターレース2およびインナーレース3にそ
れぞれ設けられた複数のレース溝6および7にボール5
が転動自在に保持される。なお、本例ではインナーレー
ス3の内周面にスプライン3Aが形成されていて、これ
に後述するようにして第1のプロペラシャフトがスプラ
イン結合される。8はアウターレース2の周等分位置に
穿設された軸方向のフランジ連結用のボルト孔である。
さらに、本実施例においてはアウターレース2のレース
溝6に、その溝の方向に沿って2本の段付凹条9,9が
形成されている。両段付凹条9,9は等速ジョイント1
の中心とボール5の中心とを結ぶ線に対し線対称の位置
に設けられている。そして、この段付凹条9の奥部には
ゴムなどの弾性材料からなる振動吸収部材10が加硫接
着等により設けられ、表面部には振動吸収部材10に接
着された鋼製の接触部材11が設けられている。この振
動吸収部材10と接触部材11とでもって防振部材が構
成されている。図1(B)および図3(A)(B)の拡
大図から明らかなように、接触部材11の両肩部11A
は段付凹条9の段部9Aに当接可能とされており、両者
の当接時には接触部材11の表面とレース溝6の表面と
が面一となるように寸法関係が設定されている。図2は
上述の等速ジョイント1を用いて第1シャフトと第2シ
ャフトとを連結した状態を示す。すなわち、21は等速
ジョイント1のインナーレース3に軸端をスプライン結
合させた第1シャフト、22は第2シャフトのコンパニ
オンフランジ、23は第1シャフト21側のブーツ、2
4はブーツ23と第1シャフト21との間を弾性的に封
止している封止部材、25は第2シャフト側に設けらた
グリースカバーである。このようなプロペラシャフトの
連結にあたっては、まず等速ジョイント1の第1シャフ
ト21側アウターレース2にブーツ23や弾性封止部材
24が、また、アウターレース2の第2シャフト側には
グリースカバー25がそれぞれ圧入嵌着される。その
上、アウターレース2の各ボルト孔8にボルト27を差
し込んでコンパニオンフランジ22のねじ孔22Aに螺
締させる。上記構成になる本実施例において、第1シャ
フト21から入力された回転力は、等速ジョイント1の
インナーレース3からボール5およびアウターレース2
を介してコンパニオンフランジ22に伝達される。しか
して、このとき発生し勝ちな高周波捩り振動に対して
は、接触部材11が振動吸収部材10の弾性力によりボ
ール5に圧接されており、この振動吸収部材10により
吸収される。そして、振動吸収部材10が所定量δ撓ん
だ後は、接触部材11の表面とレース溝6の表面とが面
一となり通常の回転力の伝達が行なわれる。この結果、
等速ジョイント1のボール5のガタ付が吸収され、振動
吸収部材10の全圧縮が防止される。全圧縮を防止する
ことにより振動吸収部材10のへたりによる劣化を防止
する。なお、振動吸収部材10としては発生し易い捩り
振動を想定して最適の捩りばね定数が得られるようにそ
の材質、寸法等を設定すればよい。図4は本考案の他の
実施例を示す。本例は、前実施例がレース溝6の一部に
おいてボール5に接触させていた圧接部材をレース溝6
のほぼ全体に配置するようにしたものである。このよう
にすると、製造が容易となることによりコストの低減を
図ることができる。なお、その他の構成および作用につ
いてはこれまでに述べてきた実施例と変わるところがな
いので対応部位の符号に′を付してその重複説明を省略
する。なお、上述の実施例にあっては、圧接部材をアウ
ターレース2のレース溝6に配設した例についてのみ説
明したが、これはインナーレース3のレース溝7に、あ
るいは両者に同時に配設するようにしてもよいことはい
うまでもない。
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、振動吸収部材がインナーレースのレース溝およびア
ウターレースのレース溝のうち少なくとも一方に形成さ
れる凹部に設けられるので等速ジョイントを介して互い
に連結されるプロペラシャフトの連結軸端間に生じる高
周波系の捩り振動を振動吸収部材により吸収することが
でき、捩り振動騒音や中速時に発生し勝ちなこもり音の
低減を外形寸法を増大することなく簡単な構成で低減す
ることができる。また、トルク伝達部材を介して回動力
が伝達されるとき、接触部材の肩部により振動吸収部材
の撓み量が規制されるので振動吸収部材の全圧縮が防止
されてその弾性力の低下に起因した振動吸収部材の劣化
が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を正面図(A)およびそのX
部拡大図(B)として示す構成図である。
【図2】本考案を適用したプロペラシャフトの連結部の
構成を示す断面図である。
【図3】本考案実施例の動作を示す要部拡大図である。
【図4】本考案の他の実施例の構成を示す要部正面図で
ある。
【符号の説明】
1 等速ジョイント 2 アウターレース 3 インナーレース 5 ボール 6,7 レース溝 10 振動吸収部材 11 接触部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1シャフトに連結されるインナーレー
    スと、第2シャフトに連結されるアウターレースと、該
    インナーレースのレース溝と該アウターレースのレース
    溝とに係合配置されたトルク伝達部材とを備えた等速ジ
    ョイントにおいて、前記インナーレースのレース溝および前記アウターレー
    スのレース溝のうち少なくとも一方に形成される凹部に
    設けられる振動吸収部材と、 前記トルク伝達部材と前記凹部における前記振動吸収部
    材との間に配され該トルク伝達部材を介して回動力が伝
    達されるとき、該凹部の周縁部に当接せしめられ前記振
    動吸収部材の撓み量を規制する肩部を有する接触部材と
    を備えたこと を特徴とする等速ジョイント。
JP1991095206U 1991-11-20 1991-11-20 等速ジョイント Expired - Lifetime JP2560556Y2 (ja)

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JPH0545252U JPH0545252U (ja) 1993-06-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005078299A1 (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Ntn Corporation 等速自在継手およびステアリング装置

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