JP2604409Y2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JP2604409Y2
JP2604409Y2 JP1993074330U JP7433093U JP2604409Y2 JP 2604409 Y2 JP2604409 Y2 JP 2604409Y2 JP 1993074330 U JP1993074330 U JP 1993074330U JP 7433093 U JP7433093 U JP 7433093U JP 2604409 Y2 JP2604409 Y2 JP 2604409Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電流を断続するための
スイッチ装置に関し、特に、自動車に装備されるサンル
ーフの操作等に適したスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサンルーフの構造は、ルーフパ
ネルのスライド機構とチルト機構とを備えたものが知ら
れている。そして、これらの機構を動作させる際は、例
えば、スライド機構をスライドスイッチの操作により、
チルト機構をプッシュスイッチの操作により各々動作さ
せる構造が用いられている。すなわち、上記スライドス
イッチとプッシュスイッチとを別個に設けて、それぞれ
のスイッチ操作に各機構の動作を対応させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述したように別個の
スイッチ装置を設けた構造では、1枚のルーフパネルを
操作するために複数のスイッチ装置を操作しなければな
らず、運転者が運転中に操作するスイッチ装置としては
必ずしも好ましくなかった。
【0004】また、別個のスイッチ装置を設けることに
より、部品点数が多くなり、自動車の製造作業の工程が
増加し、さらに、自動車の軽量化の妨げとなる等の問題
となる。
【0005】そこで、本考案では、一つのノブで2つの
スイッチ機構を動作させることができるスイッチ装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案では、ノブの一方向操作に連動して動作
する第1のスイッチ機構と、ノブの他方向操作に連動し
て動作する第2のスイッチ機構とを備え、一つのノブに
よって2つのスイッチ機構を動作させる構成のスイッチ
装置において、ノブが操作される一方向に沿って伸長し
た第1の案内部とノブが操作される他方向に沿って伸長
した第2の案内部とを設けたノブと、上記第1、第2の
案内部に係合し、伸長方向に対し摺動自在とし、伸長方
向以外の方向に対して案内部により駆動移動する第1、
第2のスライダとを備え、ノブの一方向操作にしたが
い、第1のスライダが第1の案内部を摺動し、第2のス
ライダが第2の案内部により駆動移動して上記第1のス
イッチ機構を連動動作し、ノブの他方向操作にしたが
い、第2のスライダが第2の案内部を摺動し、第1のス
ライダが第1の案内部により駆動移動して上記第2のス
イッチ機構を連動動作する構成としたことを特徴とする
スイッチ装置を提案する。
【0007】
【作用】例えば、ノブの案内部を垂直方向に伸長した垂
直案内部(第1の案内部)と水平方向に伸長した水平案
内部(第2の案内部)とにより構成することができる。
以下、上記ノブを備えたスイッチ装置の作用について説
明する。
【0008】操作者がノブをほぼ垂直方向に押し込む
と、水平案内部に係合されたスライダ(第2のスライ
ダ)が下方に移動され、このスライダに連動するスイッ
チ機構(第1のスイッチ機構)が動作されて適宜な回路
の断続が行なわれる。このとき、垂直案内部はこの伸長
方向に移動されるため、垂直案内部に係合されたスライ
(第1のスライダ)はこの垂直案内部摺動し、この
スライダは殆ど移動しない。このため、このスライダに
連動するスイッチ機構(第2のスイッチ機構)は動作さ
れない。
【0009】一方、操作者がノブをほぼ水平方向に移動
させると、垂直案内部に係合されたスライダ水平方向
移動され、スライダに連動するスイッチ機構が動作さ
れて適宜な回路の断続が行なわれる。このとき、水平案
内部はこの伸長する方向と同じ水平方向に移動されるた
め、水平案内部に係合されたスライダはこの案内部を摺
動し、このスライダは殆ど移動しない。このため、スラ
イダに連動するスイッチ機構は動作されない。
【0010】
【実施例】次に、本考案の一実施例について図面に沿っ
て説明する。なお、本実施例では、自動車のルーフパネ
ルの操作に適したスイッチ装置について説明する。
【0011】図1及び図6に示すように、スイッチ装置
10は、スイッチケース12にノブ14が係合されて、
スイッチベース16にプリント基板18が止着され、上
記スイッチケース12とスイッチベース16とが組み合
わされて構成されている。
【0012】図1及び図2に示すように、上記ノブ14
の周端辺には縁部14aが形成されており、このノブ1
4の摺動方向に沿った縁部14aの下辺のほぼ中央部に
は緩やかな斜面による切欠部が形成されて、切欠部がカ
ム部14bとなっている。そして、このカム部14bの
ほぼ中央部には、両側のカム部14bの斜面が合流され
て、カム頂点部14cが形成されている。なお、このノ
ブ14の上面のほぼ中央部には、半透明の適宜な透過照
明のためのマークを設けることが望ましい。
【0013】また、上記カム部14bが形成された一方
の縁部14aの内側には、案内板20が一体的に取り付
けられている。この案内板20には、垂直方向に伸長し
た垂直孔20aと水平方向に伸長した水平孔20bとが
形成してあり、これら垂直孔20aと水平孔20bとが
第1、第2の案内部を構成している。そして、上記案内
板20の外面の下部には、垂直方向に適宜な幅を有する
切欠部が形成してあり、係合部20cとなっている。
【0014】一方、ほぼ直方体形状の2つのスライダ2
2の一側面にはほぼ円筒形状のボス部22aが互いに接
近して形成されており、このボス部22aが上記した案
内板20の垂直孔20aと水平孔20bとにそれぞれ係
合している。なお、これら2つのスライダ22が第1、
第2のスライダを構成している。上記スライダ22のボ
ス部22aが形成された側面の反対側の側面にはスイッ
チ機構として二股形状の可動接片24が止着されてお
り、可動接片24の先端部はスライダ側面から突出し
て、接触部24aが形成されている。
【0015】また、図1及び図3に示すように、ほぼ直
方体形状のスイッチケース12の上面の周端辺にはほぼ
水平方向に突出した縁部12aが形成してあり、この縁
部12aの適宜位置には自動車の室内パネルに取り付け
るためのフック部12bが設けてある。上記縁部12a
に囲まれた上面は凹面形成してノブ摺動部12cが形成
してあり、上記縁部12aの短辺からノブ摺動部12c
まで緩やかな傾斜面が形成されている。
【0016】そして、このノブ摺動部12cのほぼ中央
部はさらに下方に位置されてノブ収容部12dが形成し
てあり、ノブ収容部12dの両端部には段差が形成して
ある。また、このノブ収容部12dのほぼ中央部には、
図1及び図4に示すように、照明孔12eを形成し、照
明孔12eの縁部が上方に突出した遮光壁12fとなっ
ている。
【0017】また、上記遮光壁12fの一側部の側壁と
この側壁が対向するノブ収容部12dの側壁との間に
は、ほぼ円形状の透孔が形成してあり、バネ孔12gと
なっている。そして、このバネ孔12gに隣接した遮光
壁12fの側壁面とノブ収容部12dの側壁面とに切欠
溝を形成し、これら両切欠溝により上記バネ孔12gと
ほぼ等しい円形状を上面及び底面とするほぼ円柱形状の
空間としたカム玉案内部12hが形成してある。
【0018】一方、上記遮光壁12fの他側部の側壁に
隣接してノブ14の摺動方向に伸長した案内板孔12i
を形成し、この案内板孔12iの外側に隣接してカム玉
支持壁12jがほぼ垂直に設けてある。
【0019】図4に示すように、上記カム玉支持壁12
jとこのカム玉支持壁12jが対向する上記ノブ収容部
12dの側壁面との間には、断面ほぼ円形状で適宜な深
さを有するバネ孔12kが形成されている。
【0020】そして、このバネ孔12kに隣接したカム
玉支持壁12jの壁面とノブ収容部12dの側壁面とに
切欠溝が形成されており、これら両切欠溝により上記バ
ネ孔12kの断面とほぼ等しい円形状を上面及び底面と
するほぼ円柱形状の空間が形成され、カム玉案内部12
nとなっている。
【0021】なお、上記スイッチケース12のノブ14
の摺動方向に沿った側壁のうち、上記カム玉支持壁12
jに対向する側部には側壁のみが設けてあり、他側部の
側壁は設けられておらず、また、底面部も設けられてい
ない。そして、図3及び図4に示すように、上記カム玉
支持壁12jに対向する側部の側壁の内側面の下方に
は、上記ノブ14の摺動方向に沿って伸長した案内レー
ル12mが突出して形成されている。
【0022】また、図1及び図5に示すように、スイッ
チベース16はほぼ直方体形状となっており、このスイ
ッチベース16の底部16aが一方の側方に張り出され
ている。そして、スイッチベ−ス16は上記スイッチケ
−ス12の下部の空間とほぼ等しい大きさとし、この空
間に嵌合自在としてある。
【0023】そして、張り出した底部16aに隣接する
側壁の両側端部には、ほぼ垂直方向に伸張した基板溝1
6bが形成してあり、上記側壁の一部は凹部が設けられ
て部品収容部16cとされている。上記した基板溝16
bにプリント基板18を係合する際には、プリント基板
18の表面に取り付けられたLED26等の部品が部品
収容部16cに収容され、裏面のプリントパターンが上
記底部16aの張り出し方向を指向するようにする。
【0024】また、部品収容部16cを有する側壁とそ
の反対側の側壁とを連結してコネクタ孔16dを形成
し、プリント基板18の上記コネクタ孔16dに対向す
る位置にコネクタ接続部18aが設けてある。
【0025】さらに、上記プリント基板18のプリント
パターンの上記スライダ22の可動接片24が接触する
位置にはスイッチ機構として固定接触子18bが配設さ
れており、固定接触子18bの位置に対応して上記スラ
イダ22の摺動範囲を制限するスライダ案内部16eが
上記底部16aに設けてある。また、このスイッチベー
ス16がスイッチケース12に嵌合された際に上記した
バネ孔12gの下方に位置する部分に、適宜な深さの孔
によるバネ収容孔16fが形成してある。
【0026】なお、以上により構成したスイッチ装置1
0を組み立てる場合は、図1及び図4に示すように、ス
イッチケース12のバネ孔12kに付勢バネ28を挿入
し、カム玉案内部12nにカム玉30を遊挿して、上記
付勢バネ28の上方にカム玉30を支持させる。
【0027】この状態のスイッチケース12の上方から
ノブ14の案内板20を案内板孔12iに遊挿して、こ
の案内板20の係合部20cをスイッチケース12の案
内レール12mに係合させる。この時、ノブ14のカム
部14bはカム玉案内部12h、12nを構成する両壁
部の間に遊挿されており、上記カム玉30は上記カム部
14cに係合される。
【0028】そして、ノブ14の案内板20の垂直孔2
0aと水平孔20bとにスライダ22のボス部22aを
係合する。なお、スライダ22には可動接片24を予め
止着しておく。一方、スイッチベース16の基板溝16
bにプリント基板18を係合し、プリント基板18のL
ED26を上方に指向させる。また、このスイッチベー
ス16のバネ収容孔16fに付勢バネ28を挿入し、付
勢バネ28の上方にカム玉30を支持させる。この状態
のスイッチベース16の上方から、スイッチケース12
を嵌合することにより、図6に示すように、スイッチ装
置10が完成される。
【0029】上記スイッチ装置10が操作されていない
時は、図3(a)及び図4、図7(a)に示すように、
付勢バネ28がカム玉30を上方に押し上げ、カム玉3
0がノブ14のカム頂点部14cに係合されて、ノブ1
4がノブ収容部12dのほぼ中央部で上方に押し上げら
れている。
【0030】このとき、上記ノブ14の案内板20の係
合部20cの下端部がスイッチケース12の案内レール
12mに係合されており、上記ノブ14が上方に飛び出
すことが防止されている。そして、図4及び図5に示す
ように、案内板20に係合されたスライダ22はスイッ
チベース16のスライダ案内部16eに接触しており、
スライダ22の可動接片24の接触部24aがプリント
基板18の固定接触子18bに圧接している。
【0031】以上により構成した本考案に係るスイッチ
装置10の実施例の作用を、以下に説明する。スイッチ
装置10は自動車の室内パネルの適宜位置に取付けられ
ており、スイッチ装置10の操作により上記自動車のル
ーフパネルのチルト機構やスライド機構が動作される。
【0032】例えば、ルーフパネルのチルト機構を動作
させる時は、ノブ14をほぼ垂直に押し込む。図7
(b)に示すように、カム頂点部14cに係合するカム
玉30が付勢バネ28の付勢力に対抗して押し込まれ、
ノブ14の縁部14aの下端面がノブ収容部12dに当
接される。
【0033】そして、図3(b)に示すように、案内板
20の水平孔20bが下方に移動することにより、水平
孔20bに係合されたスライダ22が下方に移動され、
スライダ22に止着された可動接片24が固定接触子1
8bに接続されて第1のスイッチ機構が動作し、スイッ
チ装置10がオンされた状態となり、ル−フパネルのチ
ルト機構が動作する。
【0034】なお、上記スイッチ装置10がオンされる
ことによりLED26を発光させる回路を設定しておけ
ば、図4に示すように、発光された光が照明孔12e及
び遮光壁12fの内側を通過して、ノブ14の縁部14
aから外部に漏れることなくノブ14の内側のみに照射
される。このため、ノブ14の上面に施された半透明の
マークが発光し、スイッチの動作の確認を行なうことが
できる。
【0035】また、図3(b)に示すように、ノブ14
を押し込んだ時、案内板20の垂直孔20aも下方に移
動されるが、この垂直孔20aに係合されたスライダ2
2は、図5に示すスライダ案内部16eにより垂直方向
への摺動が制限されるので、スライダ22はいずれの方
向へも移動されない。
【0036】さらに、図3(b)に示すように、ノブ1
4を押し込んだ状態でこのノブ14を水平方向に摺動す
るよう付勢すると、ノブ14の縁部14aがノブ収容部
12dの端部の段差の側部に当接して、ノブ14の移動
は制限される。このため、ノブ14を押し込んだまま水
平方向に摺動されることが防止される。
【0037】ノブ14を押し込む付勢力が解放される
と、図7(b)に示すように、付勢バネ28により押し
上げられるカム玉30が上記ノブ14を上方に押圧し、
案内板20の係合部20cの下端部が案内レール12m
に当接されるまで、ノブ14が上方に移動されて、元の
位置に復動される。このとき、図3(b)に示すよう
に、案内板20の水平孔20bに係合されたスライダ2
2も上方に摺動され、スライダ22に止着された可動接
片24と固定接触子18bとが離れて、スイッチ装置1
0がオフされる。
【0038】一方、ルーフパネルのスライド機構を動作
させるときには、ルーフパネルを開放するか閉成するか
により、ノブ14をほぼ水平ないずれかの方向に摺動さ
せる。図7(c)に示すように、カム部14bの斜面に
よりカム玉30が付勢バネ28の付勢力に対抗して押し
込まれ、図3(c)に示すように、案内板20の側端が
案内板孔12iの端部に当接される。
【0039】そして、案内板20の垂直孔20aが側方
に移動することにより、垂直孔20aに係合されたスラ
イダ22が同方向に移動され、スライダ22に止着され
た可動接片24が固定接触子18bに接続されて第2の
スイッチ機構が動作し、スイッチ装置10がオンされた
状態となり、ル−フパネルのスライド機構が動作され
る。
【0040】また、ノブ14を摺動したとき、案内板2
0の水平孔20bも側方に移動されるが、水平孔20b
に係合されたスライダ22は、図5に示すスライダ案内
部16eにより側方への摺動が制限されるので、スライ
ダ22はいずれの方向へも移動されない。
【0041】さらに、図3(c)に示すように、ノブ1
4を摺動させた状態でこのノブ14を下方に押し込むよ
う付勢すると、ノブ14の縁部14aがノブ収容部12
dの端部の段差の上部に当接して、ノブ14の移動は制
限されるので、ノブ14が水平方向に摺動された状態で
下方に押し込まれることが防止される。
【0042】ノブ14を摺動する付勢力が解放される
と、図7(c)に示すように、付勢バネ28により押し
上げられるカム玉30がカム部14bの斜面を上方に押
圧し、ノブ14の上方への移動は案内板20の係合部2
0cと案内レール12mとの係合により制限されている
ので、ノブ14は摺動された方向の反対方向に移動し、
カム玉30がカム部14bのカム頂点部14cに係合す
るまで摺動し、元の位置に復動される。
【0043】このとき、図3(c)に示すように、案内
板20の垂直孔20aに係合されたスライダ22も同方
向に摺動され、スライダ22に止着された可動接片24
と固定接触子18bとが離れ、スイッチ装置10がオフ
され、ルーフパネルのスライド機構の動作が停止され
る。
【0044】従って、本実施例によれば、ノブ14の案
内部が垂直孔20aと水平孔20bとにより構成されて
おり、これら垂直孔20aと水平孔20bとの伸長方向
はほぼ直角となっている。また、これら垂直孔20aと
水平孔20bとに係合されるスライダ22はスイッチベ
ース16のスライダ案内部16eにより一つの方向のみ
に摺動される構造となっている。
【0045】このため、ノブ14が一つの方向に移動す
る時、この方向に直角な案内部に係合するスライダ22
のみが摺動され、他のスライダ22はいずれの方向にも
移動されることがなく、ノブ14の各移動方向に対応し
たスイッチ機構の切替が確実に行なわれ、誤動作を起こ
すことがない。
【0046】また、本実施例では、各スライダ22に連
動されたスイッチ機構は、スライダ22に止着した可動
接片24とプリント基板18に配設した固定接触子18
bとにより構成されている。このため、最小限の部品点
数で確実に動作が行なわれる。
【0047】さらに、本実施例によれば、ノブ14の縁
部14aにカム部14bを設け、このカム部14bをカ
ム玉30及び付勢バネ28により上方に押し付ける構造
としたので、ノブ14の垂直方向の移動に対する位置の
復動と水平方向の摺動に対する位置の復動とを、同一の
付勢バネ28によって行なうことができる。このため、
ノブ14の各方向の移動に対する位置の復動のために別
個の付勢バネを設ける必要がなく、部品点数が増加する
ことはない。
【0048】また、本実施例では、スイッチケース12
のノブ収容部12dの両端部に段差が形成されているの
で、ノブ14を押し込んでいる時に水平方向に摺動させ
ることや、または水平方向に摺動させている時に下方に
押し込むことが防止される。このため、スイッチ機構の
動作は一方のみが行なわれることになり、手探りでスイ
ッチ装置10を操作する場合等にも誤操作をすることが
ない。
【0049】なお、本実施例では、ノブ14の案内板2
0に垂直孔20aと水平孔20bとを設け、スライダ2
2にボス部22aを形成し、これらを係合することによ
り、ノブ14とスライダ22とが摺動自在となる構造と
したが、これらノブ14とスライダ22とが互いに摺動
自在となる構造であれば他の構造であっても構わない。
【0050】例えば、案内板20に案内部としてボス部
を形成し、スライダ22に適宜方向に伸長した案内孔を
設けた構造とすることができる。従って、他の部品との
関係や設計上の都合により適切な構造を選択することが
でき、より合理的な構造のスイッチ装置を得ることがで
きる。
【0051】また、本実施例では、自動車のルーフパネ
ルの操作に適したスイッチ装置の構造について説明した
が、他の工業製品に適した構造であっても構わない。い
ずれの場合であっても、部品点数を減少させることがで
きる等、本実施例の効果が損なわれることはない。
【0052】さらに、上記した実施例では、ノブ14の
両側下部に付勢バネ28とカム玉30からなる2組の復
動部材を備えたが、これら一組の復動部材であってもよ
い。
【0053】
【考案の効果】上記した通り、本考案に係るスイッチ装
置によれば、ノブに適宜方向に伸長した案内部を設け、
この案内部に摺動自在なスライダを係合し、スライダが
係合する案内部の伸長方向に対してほぼ直角方向に摺動
することにより動作するスイッチ機構を連動させたの
で、ノブの操作の方向ごとに別個のスイッチ機構が動作
される。このため、1つのスイッチ装置で複数の動作を
操作することができ、複数の作動機構を有する機械製品
等のスイッチ装置の点数を減少させることができるの
で、機械製品等の製作が容易となって、製造費の低下を
図ることができる。
【0054】また、ノブを上記案内部の伸長方向に対し
てほぼ直角方向に移動することにより、案内部に係合す
るスライダが上記ノブの移動方向とほぼ同方向に摺動し
て、連動するスイッチ機構が動作されるので、上記ノブ
の一回の移動により作動されるスイッチ機構をいずれか
一つのものに限ることができる。このため、各スイッチ
機構に接続される機構の動作を、ノブの操作方向により
一つだけ選択することができ、操作者の誤操作を防止す
ることができる。
【0055】さらに、ノブの案内部各々の角度は適宜に
設定することができるので、例えば、ノブを垂直方向と
水平方向とに移動させる構造のスイッチ装置や、ノブを
複数の斜め方向に押し込む構造のスイッチ装置等を構成
することができ、スイッチ装置を取り付ける製品等の機
構に広く対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスイッチ装置の一実施例を示す概
略的な分解斜視図である。
【図2】上記スイッチ装置に備えたノブと案内板、スラ
イダとの関係を示す分解斜視図である。
【図3】上記スイッチ装置を図6のA−A線で切断した
断面図であり、(a)は通常時を、(b)はノブを押し
込んだ時を、(c)はノブを摺動させた時を示す。
【図4】上記スイッチ装置を、図6のB−B線で切断し
た断面図である。
【図5】上記スイッチ装置に備えたスイッチベースとプ
リント基板との関係を示す概略的な斜視図である。
【図6】上記スイッチ装置の組み立てた状態を示す概略
的な斜視図である。
【図7】上記スイッチ装置に備えたノブの操作状態を示
す部分図であり、(a)は通常時を、(b)はノブを押
し込んだ時を、(c)はノブを摺動させた時を示してい
る。
【符号の説明】
10 スイッチ装置 12 スイッチケース 14 ノブ 14b カム部 16 スイッチベース 18 プリント基板 18b 固定接触子 20 案内板 20a 垂直孔 20b 水平孔 22 スライダ 22a ボス部 24 可動接片 28 付勢バネ 30 カム玉

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノブの一方向操作に連動して動作する第
    1のスイッチ機構と、ノブの他方向操作に連動して動作
    する第2のスイッチ機構とを備え、一つのノブによって
    2つのスイッチ機構を動作させる構成のスイッチ装置に
    おいて、ノブが操作される一方向に沿って伸長した第1
    の案内部とノブが操作される他方向に沿って伸長した第
    2の案内部とを設けたノブと、上記第1、第2の案内部
    に係合し、伸長方向に対し摺動自在とし、伸長方向以外
    の方向に対して案内部により駆動移動する第1、第2の
    スライダとを備え、ノブの一方向操作にしたがい、第1
    のスライダが第1の案内部を摺動し、第2のスライダが
    第2の案内部により駆動移動して上記第1のスイッチ機
    構を連動動作し、ノブの他方向操作にしたがい、第2の
    スライダが第2の案内部を摺動し、第1のスライダが第
    1の案内部により駆動移動して上記第2のスイッチ機構
    を連動動作する構成としたことを特徴とするスイッチ装
    置。
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