JP2603054B2 - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はランプヒータを熱源とす
る電気調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より考えられているこの種の電気調
理器にあっては、ランプヒータとして一般にハロゲンラ
ンプが用いられ、このハロゲンランプが発する熱によっ
て被加熱物を加熱するようにしている。具体的には、複
数本のハロゲンランプ群の周囲及び底部を断熱体で覆っ
て加熱ユニットを構成し、更に断熱体の上面を耐熱ガラ
ス等の透光性を有したトッププレートで覆っている。そ
して、トッププレート上に鍋等の調理容器を置いて、該
鍋に入れられた被加熱物をハロゲンランプが発する熱に
より加熱調理する、というものである。
【0003】このような電気調理器では、ハロゲンラン
プから発せられる熱は、鍋(被加熱物)に対し、輻射に
より、或いはトッププレートを介する伝導により伝えら
れる。このトッププレートの熱容量は比較的大きく、加
熱開始時にはトッププレートの温度がなかなか上がら
ず、トッププレートを介する熱伝導が期待薄となって調
理容器の温度の立上り性が悪くなる。そこで、従来より
ハロゲンランプとしては高出力(2KW)のものを使用
して、トッププレートが速やかに温度上昇するようにし
ている。
【0004】ところで、この電気調理器では、熱効率を
高めるために、断熱体とトッププレートとを密着させて
加熱ユニット内を密閉空間としているため、ハロゲンラ
ンプを連続通電すると、ハロゲンランプの雰囲気温度、
即ち加熱ユニット内の空気温度が次第に上昇して、ハロ
ゲンランプのバルブを構成する石英ガラス管の耐熱限界
温度(850℃程度)を越えてしまう。そこで、従来の
電気調理器では、加熱ユニット内の温度を検出する温度
検出手段としてサーモスタットを設けて、加熱ユニット
内が所定温度に達したとき、ハロゲンランプへの通電を
断つようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のでは、ハロゲンランプが再通電されると、直ぐに加熱
ユニット内の温度が上昇して再びハロゲンランプが断電
される、という状態が短周期で繰り返し行われるように
なるため、ハロゲンランプの寿命が短くなるという問題
を生じる。例えば、上述のようにハロゲンランプの発す
る熱は、鍋に対し、輻射により、或いはトッププレート
を介する伝導により伝えられるが、熱吸収性の悪い鍋、
例えばアルミニウム製等の光の反射性が良い鍋では輻射
熱を反射してしまうため、その反射により加熱ユニット
内に熱が籠り勝ちとなり、ハロゲンランプが通電される
と直ちにサーモスタットのオフ動作温度まで上昇してし
まい、その結果、図9に示すようにハロゲンランプが頻
繁に通断電されるという状態を生じる。また、底が黒ず
んだ熱吸収性の良い鍋でも、鍋底の形状によっては、熱
吸収性の悪い鍋程頻繁ではないが、かなりの短周期で通
断電が繰り返されるという事情がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ランプヒータの通断電の回数、或いは
ランプヒータの電流が大きく増減する回数を少なくする
ことができて、ランプヒータの長寿命化を図ることがで
きる電気調理器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の電気調理器は、ランプヒータが配設された
略密閉の空間内の温度を検出する温度検出手段と、この
温度検出手段が所定温度以上を検出したとき、前記ラン
プヒータの出力を最大出力の少なくとも半分以下に落と
し、その後、最初の出力の約8割程度の出力で加熱を継
続する出力制御手段とを設けたことを特徴とするもので
ある(請求項1)。
【0008】また、ランプヒータが配設された略密閉の
空間内の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出
手段が所定温度以上を検出したとき前記ランプヒータの
出力を最大出力の少なくとも半分以下に落とす動作を実
行し、この動作を複数回繰り返した後、ランプヒータの
出力を一定出力に落として加熱を継続する出力制御手段
とを設けた構成としても良い(請求項2)。この場合、
上記の一定出力は最大出力の約8割に定めることが好ま
しい(請求項3)。
【0009】
【作用】上記手段によれば、加熱開始によりランプヒー
タが通電されると、ランプヒータが配設された略密閉の
空間内の温度が次第に上昇する。そして、温度検出手段
が所定温度以上を検出すると、ランプヒータの出力が最
大出力の少なくとも半分以下に低減される。これによ
り、ランプヒータの雰囲気温度が低下し、ランプヒータ
のバルブの耐熱限界温度を越えることが防止される。そ
の後、ランプヒータの出力は最大出力の約8割に低減さ
れる。これは、ランプヒータの出力(発熱量)が、被加
熱物(被調理物を収容した鍋等)に奪われる熱量と均衡
する方向に調節されたことを意味し、このためにランプ
ヒータの通断電の回数、或いはランプヒータの電流が大
きく増減する回数が少なくなり、ランプヒータの寿命が
長くなる。また、ランプヒータは最大出力の約8割の出
力で加熱を継続するので、例えば煮物調理中に、水をさ
したりした場合でも加熱性が良く、或いはどのような鍋
でも最低限度の加熱量が得られ、加熱調理に要する時間
がやたらに長くなることを防止できる(請求項1)。
【0010】また、温度検出手段が所定温度以上を検出
したときランプヒータの出力を最大出力の少なくとも半
分以下に落とす動作を複数回繰り返した後、ランプヒー
タの出力を一定出力に落として加熱を継続するので、ラ
ンプヒータの出力が一定出力に落とされるまでの加熱量
が多くなり、加熱調理の所要時間を短縮できる(請求項
2)。この場合、一定出力に落とされたときの出力値を
ランプヒータの最大出力の約8割程度に設定することに
より、加熱所要時間の短縮により効果がある(請求項
3)。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1ないし図8に基
づいて説明する。まず図4に示すように、電気調理器の
外枠1は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部の例え
ば3箇所に加熱ユニット2が配設されている。これら加
熱ユニット2は、図5及び図6に示すように、ランプヒ
ータであるハロゲンランプ3を複数本、例えば4本ずつ
ケーシングを構成する長円形の上下両断熱体4、5によ
り挟んで、その有底の下断熱体5を受皿6により外枠1
の内底面に固定して構成されている。そして、各加熱ユ
ニット2の上断熱体4の上面は、一枚の耐熱ガラス等の
透光性を有したトッププレート7により覆われており、
そのトッププレート7は上断熱体4に密着されて加熱ユ
ニット2内を密閉している。この密閉された加熱ユニッ
ト2内の温度、すなわちハロゲンランプ3が配設された
略密閉の空間C(図5参照)内の温度は温度検出手段と
してのサーモスタット8により検出される。
【0012】上記サーモスタット8は、金属製の外管9
a内に温度変化により伸縮する金属棒(図示せず)を配
設してなる感熱部9と、この感熱部9の金属棒の伸縮に
よりオンオフされるスイッチ部10とから構成されてい
て、感熱部9は加熱ユニット2内に配置され、スイッチ
部10は加熱ユニット2外に配設されている。尚、この
サーモスタット8は設計上750℃以上でオフ動作する
ように構成されている。また、外枠1上には、トッププ
レート7と並べて操作パネル11が設けられている。
【0013】この操作パネル11には、図7に示すよう
に、加熱開始及び停止のための「入」及び「切」の各ス
イッチ12及び13、ハロゲンランプ3の発熱量(入力
量)調整用の「入力up」及び「入力down」の各スイッチ
14及び15が設けられていると共に、ハロゲンランプ
3への入力の大きさを表示するための発光ダイオード1
6が複数個設けられている。尚、以上の各種スイッチ1
2〜15及び発光ダイオード16は各加熱ユニット2に
一対一の関係で設けられているが、図面では便宜上1つ
の加熱ユニットに対応するもののみ示した。
【0014】この電気調理器の電気回路構成は図8に示
す通り(一つの加熱ユニットについてのみ示す)、加熱
ユニット2の4本のハロゲンランプ3は電源17に並列
に接続されており、該ハロゲンランプ3群は、マイクロ
コンピュータ18により通断電制御される。マイクロコ
ンピュータ18は、電気調理器が備える各種の電気部品
を制御するもので、前記サーモスタット8及び各種のス
イッチ12〜15からの信号を受け、この入力信号に応
じて前記発光ダイオード16を通断電すると共に、ハロ
ゲンランプ3群と直列に接続された出力調整手段として
のトライアック19を駆動回路20を介して制御するこ
とによりハロゲンランプ3群を制御するようになってい
る。
【0015】この場合、マイクロコンピュータ18は、
「入」スイッチ12が操作されると、「切」スイッチ1
3が操作されるまでハロゲンランプ3を通電状態とする
が、その通電中におけるハロゲンランプ3の出力(発熱
量)は、サーモスタット8のオン期間では高出力で、サ
ーモスタット8のオフ期間では低出力即ち少なくとも最
大出力(2KW)の半分以下、本実施例では半分の1K
Wに制御する。このハロゲンランプ3の出力制御は、ト
ライアック19による位相制御により行うようになって
いる。そして、サーモスタット8のオン期間中における
ハロゲンランプ3の出力は、「入力up」及び「入力dow
n」の両スイッチ14及び15により設定できるように
なっていると共に、その設定された出力はサーモスタッ
ト8からの信号によって切換えられるようにもなってい
る。
【0016】即ち、マイクロコンピュータ18は、所定
時期以降,本実施例では加熱調理の開始以降、サーモス
タット8が所定温度以上を検出してオフする都度、次の
オン期間ではハロゲンランプ3の出力を、その最大出力
(2KW)の5%(0.1KW)ずつ漸減させるように
プログラムされている。この場合、ハロゲンランプ3の
出力の漸減は一定の出力値例えば最大出力の約8割の出
力である1.6KW以上の範囲において行われ、1.6
KWまで低下したときにはそれ以後サーモスタット8が
オフしてもオン期間中は1.6KWのままとされるよう
にプログラムされている。このようにマイクロコンピュ
ータ18はハロゲンランプ3の出力を制御する出力制御
手段として機能する。
【0017】次に上記構成の作用を図1及び図2のタイ
ムチャートを参照しながら説明する。尚、この図1及び
図2のタイムチャートは、熱吸収率の良い鍋と、熱吸収
率の悪い鍋とに夫々被加熱物(負荷)として水を入れ加
熱する場合を示したものである。まず、熱吸収率の良い
鍋の場合を示す図2により説明するに、加熱調理を開始
すべく、「入」スイッチ12を操作し、「入力up」スイ
ッチ14或いは「入力down」スイッチ15を操作してハ
ロゲンランプ3の出力(高出力時)を設定する。
【0018】今、ハロゲンランプ3の出力をその最大出
力(2KW)に設定したとする。すると、ハロゲンラン
プ3から発せられる熱が、トッププレート7上に置かれ
た鍋に輻射により直接、或いはトッププレート7を介す
る伝導により伝えられ、該鍋が加熱される一方、加熱ユ
ニット2内の温度も急速に上昇する。そして、加熱ユニ
ット2内の温度が所定温度以上になると、サーモスタッ
ト8がオフし(図2T1 時点)、このオフ信号を受けて
マイクロコンピュータ18がハロゲンランプ3を低出
力、例えば最大出力の半分である1KWに落とすように
動作し、この出力値をサーモスタット8がオンする時点
T2 まで継続する。
【0019】このハロゲンランプ3の出力低下により、
加熱ユニット2内が或る温度まで下がると、サーモスタ
ット8がオン動作し(図2T2 時点)、このオン信号を
受けてマイクロコンピュータ18がハロゲンランプ3を
高出力とするように動作する。このとき、マイクロコン
ピュータ18はハロゲンランプ3の出力を前回の高出力
時より0.1KW減少させるようにトライアック19を
介して位相制御し、これによりハロゲンランプ3は2K
Wから1.9KWに出力低下した状態で発熱する。この
ハロゲンランプ3の再高出力発熱により再び加熱ユニッ
ト2内の温度は上昇に転ずるも、ハロゲンランプ3の出
力が一段階低減されたことにより、図1の例ではここで
ハロゲンランプ3の発熱量が鍋に吸収される熱量と略均
衡するようになる。このため、それ以後は加熱ユニット
2内の温度がサーモスタット8のオフ動作温度まで上昇
することがなくなり、ハロゲンランプ3は1.9KWの
出力で連続通電されるようになる。そして、所望の時間
調理容器を加熱した後「切」スイッチ13を操作し、こ
れにて調理を終了する。
【0020】次に、熱吸収率の悪い鍋の場合を図1によ
り説明するに、今、前述したと同様にして、ハロゲンラ
ンプ3の出力を2KWに設定して加熱調理を開始したと
する。すると、トッププレート7上の鍋が加熱されると
共に、加熱ユニット2内の温度も急速に上昇し、加熱ユ
ニット2内の温度が所定温度になると、サーモスタット
8がオフし、ハロゲンランプ3の出力が最大出力の半分
である1KWに大きく低下される(図1T1 時点)。こ
れにより加熱ユニット2内が所定の温度まで下がると、
サーモスタット8がオンするため、ハロゲンランプ3が
前回の高出力時より0.1KW低下した1.9KWの出
力で発熱する(図1T2 時点)。ところが、この図1の
場合には、鍋の熱吸収率が悪いことから、ハロゲンラン
プ3の出力が1.9KWに低減されても、なおハロゲン
ランプ3の発熱量が鍋等に吸収される熱量よりも大の状
態にあり、このため加熱ユニット2内の温度が再度所定
温度にまで上昇して、該サーモスタット8が再度オフし
(図1T3 時点)、ハロゲンランプ3の出力が1KWに
低下される。これにより加熱ユニット2内の温度が低下
し、再度サーモスタット8がオンすると、ハロゲンラン
プ3が前回の高出力時の出力より0.1KW低下した
1.8KWの出力で発熱するように通電される(図1T
4 時点)。
【0021】このようにして、サーモスタット8がオフ
する都度、ハロゲンランプ3の高出力時の出力が最大出
力の約8割(最初の出力の約8割)である1.6KWと
なるまで0.1KWずつ漸減され、1.6KWまで低減
された後は、1.6KWの一定出力のままで加熱を継続
するようになる。そして、1.6KWに下がってもなお
ハロゲンランプ3の出力が鍋等に奪われる熱量を上回っ
ている場合には、その後もサーモスタット8はオンオフ
を繰り返すが、ハロゲンランプ3の出力が鍋等に奪われ
る熱量に近付いているため、そのオンオフの周期は長く
なる。
【0022】以上のようにして加熱ユニット2内の温度
がサーモスタット8によりハロゲンランプ3の耐熱限度
以上の温度とならないように制御されながら、ハロゲン
ランプ3の出力調整が行われ加熱調理される。そして、
所望の時間調理容器を加熱した後「切」スイッチ13を
操作し、これにて調理を終了する。
【0023】このように本実施例によれば、サーモスタ
ット8が所定温度以上を検出(オフ動作)する都度、ハ
ロゲンランプ3の出力が最大出力の半分である1KWに
落とされるので、これによりハロゲンランプ3による加
熱を停止させることなく、その雰囲気温度を低下させて
ハロゲンランプ3のバルブの耐熱限界温度を越えること
を防止できる。ちなみに、サーモスタット8のオフ動作
時にハロゲンランプ3の出力を「0」にすると、ハロゲ
ンランプ3が消灯してトッププレート7が暗くなるの
で、使用者が故障或いは調理終了と誤認するおそれがあ
るが、本実施例では、サーモスタット8のオフ動作時で
もハロゲンランプ3は1KWの出力状態を維持するの
で、ハロゲンランプ3が消灯することがなく、上述のよ
うな使用者の誤認を防止できる。
【0024】そして、サーモスタット8が所定温度以上
を検出(オフ動作)する都度、ハロゲンランプ3の出力
即ち発熱量は一段ずつ漸減されて、鍋等に吸収される熱
量と均衡する方向に自動調整されるため、サーモスタッ
ト8のオンオフに伴ってハロゲンランプ3の出力が高低
切替えられるが、その周期は、ハロゲンランプ3の発熱
量が鍋等に吸収される熱量に次第に近付くことから、従
来に比べて非常に長くなり、前者が後者と均衡するよう
になった場合には、高出力状態のままとされる。従っ
て、ハロゲンランプ3の出力が高低切替えられる回数は
きわめて少なくなり、該ハロゲンランプ3を流れる電流
値の大きな変動回数がきわめて少なくなり、ハロゲンラ
ンプ3の長寿命化を図ることができる。その上、ハロゲ
ンランプ3の1回当たりの高出力期間が長くなるため、
より早く加熱調理を終了できる。
【0025】更に本実施例によれば、ハロゲンランプ3
の高出力時の出力値が最大出力の約8割である1.6K
Wまで低下した後は、それ以上低減されず、その出力で
加熱を継続するので、例えば煮物調理中に水をさした
り、加熱調理の終了後に「切」スイッチ13を操作せず
に新たな鍋をトッププレート7に載せたりした場合で
も、加熱性が良い。このことを具体的に図3により説明
する。この図3は2つの鍋に2リットルの水を入れ、1
つの鍋の水を沸騰するまで加熱した後、「切」スイッチ
13を操作せずに別の鍋を沸騰するまで加熱した場合を
示すもので、この図3から、最初の鍋では水が沸騰する
までに656秒を要したが、次の鍋では582秒で水が
沸騰し、加熱性の良好なることが理解される。仮に、ハ
ロゲンランプ3高出力時の最低出力を規制しないとする
と、熱吸収性の悪い鍋では高出力時の出力値が1KW程
度まで低下する場合があり、その後に「切」スイッチ1
3を操作することなく熱吸収性の良い鍋を加熱するよう
にしても1KWのままとされるので、本実施例のような
良好なる加熱性は得られないものである。このようにハ
ロゲンランプ3の高出力時の出力値を最大出力の約8割
である1.6KWまで低下した後は、それ以上低減され
ず、その出力で加熱を継続するので、大抵の鍋に対して
はある程度の加熱はでき、しかもハロゲンランプ3のオ
ンオフ回数が少なくなって長寿命となるものである。
【0026】その上、本実施例では、サーモスタット8
が所定温度以上を検出したら直ちに1.6KWに落とす
のではなく、複数回オンオフを繰り返した後(このとき
のオン時は1.6KWよりも高出力)、1.6KWに落
とすので、それまでの加熱量が多く、加熱調理の所要時
間を短くすることができる。
【0027】尚、上記実施例では、加熱調理の開始以降
サーモスタット8がオフする都度、その後の高出力時に
おけるハロゲンランプ3の出力を一段階ずつ低減させる
ようにしたが、これは例えば加熱調理開始後、5分間は
サーモスタット8のオフとは関係なくハロゲンランプの
出力を一定とし、5分経過後サーモスタット8がオフす
る都度、ハロゲンランプ3の出力を一段階ずつ低下させ
るように構成しても良い。
【0028】また、上記実施例では、サーモスタット8
がオフしている時期でもハロゲンランプ3を1KWの出
力で通電するようにしたが、最大出力の半分以下であれ
ば良く、更には断電するようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
電気調理器によれば、温度検出手段が、ランプヒータ
配設された略密閉の空間内の温度が所定温度以上になっ
たことを検出したとき、ランプヒータの出力を最大出力
の半分以下に落とし、その後、最大出力の約8割程度の
出力で加熱を継続する構成としたので、ランプヒータ
配設された略密閉の空間内の温度をランプヒータの耐熱
限界温度を越えないように抑制しながら、ランプヒータ
の通断電回数を少なくし、或いはランプヒータに流れる
電流の大なる変化回数を少なくできて、ランプヒータの
寿命を長くすることができる。しかも、ランプヒータは
最大出力の約8割程度の出力で加熱を継続するので、加
熱調理中に水をさしたり、切り操作をすることなく別の
鍋で加熱調理をしたりした場合でも加熱性が良く、或い
はどのような鍋でも最低限度の加熱量が得られ、加熱調
理の所要時間がやたら長くなるという不具合を未然に防
止できる(請求項1)。
【0030】また、温度検出手段が所定温度以上を検出
したときランプヒータの出力を最大出力の少なくとも半
分以下に落とす動作を複数回繰り返した後、ランプヒー
タの出力を一定出力に落として加熱を継続する構成とし
たことにより、ランプヒータの出力が一定出力に落とさ
れるまでの加熱量が多くなり、加熱調理の所用時間を短
縮できる(請求項2)。
【0031】この場合、一定出力に落とされたときの出
力値をランプヒータの最大出力の約8割程度に設定する
ことにより、加熱所要時間の短縮により一層大なる効果
がある(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、熱吸収率の悪
い鍋の場合の各部の温度変化と共に示すタイムチャート
【図2】熱吸収率の良い鍋の場合の各部の温度変化と共
に示すタイムチャート
【図3】切り操作をすることなく加熱する鍋を変えた場
合の実験結果を示す図1相当図
【図4】電気調理器全体の斜視図
【図5】加熱ユニットの拡大縦断面図
【図6】トッププレートを除去して示す加熱ユニットの
拡大斜視図
【図7】操作パネルの部分拡大正面図
【図8】電気回路構成図
【図9】従来の電気調理器における図1相当図
【符号の説明】
図中、2は加熱ユニット、3はハロゲンランプ(ランプ
ヒータ)、4,5は上,下の断熱体、7はトッププレー
ト、8はサーモスタット(温度検出手段)、18はマイ
クロコンピュータ(出力制御手段)である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が透光性を有するトッププレートで
    覆われた略密閉の空間内にランプヒータを配設し、この
    ランプヒータを熱源として前記トッププレート上に置い
    た被加熱物を加熱するようにしたものにあって、前記ラ
    ンプヒータが配設された前記密閉空間内の温度を検出す
    る温度検出手段と、この温度検出手段が所定温度以上を
    検出したとき、前記ランプヒータの出力を最大出力の少
    なくとも半分以下に落とし、その後、最大出力の約8割
    程度の出力で加熱を継続する出力制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする電気調理器。
  2. 【請求項2】 上方が透光性を有するトッププレートで
    覆われた略密閉の空間内にランプヒータを配設し、この
    ランプヒータを熱源として前記トッププレート上に置い
    た被加熱物を加熱するようにしたものにあって、前記ラ
    ンプヒータが配設された前記密閉空間内の温度を検出す
    る温度検出手段と、この温度検出手段が所定温度以上を
    検出したとき、前記ランプヒータの出力を最大出力の少
    なくとも半分以下に落とす動作を実行し、この動作を複
    数回繰り返した後、ランプヒータの出力を一定出力に落
    として加熱を継続する出力制御手段とを設けたことを特
    徴とする電気調理器。
  3. 【請求項3】 一定出力は最大出力の約8割に定められ
    ていることを特徴とする請求項2記載の電気調理器。
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